JP2001199989A - 白金−ビニルシロキサン錯体の製造方法 - Google Patents

白金−ビニルシロキサン錯体の製造方法

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JP2001199989A
JP2001199989A JP2000005330A JP2000005330A JP2001199989A JP 2001199989 A JP2001199989 A JP 2001199989A JP 2000005330 A JP2000005330 A JP 2000005330A JP 2000005330 A JP2000005330 A JP 2000005330A JP 2001199989 A JP2001199989 A JP 2001199989A
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Makoto Matsumoto
誠 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドロシリル化に対する高い反応性と優れた
保存安定性を有する白金−ビニルシロキサン錯体を、よ
り少ないビニルシロキサンの使用量において、高収率で
製造する方法を提供する。 【解決手段】 モル比が10/1〜1/5の範囲内である
1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン/1,3,5,7−テ
トラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン混合物と、白金1原子あたりの該シロキサン混合
物のビニル基の比率が5〜50当量となるような量のハロ
ゲン化白金を、塩基性化合物の存在下で反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白金−ビニルシロ
キサン錯体の製造方法に関する。さらに詳しくは、1,3
−ジビニルテトラメチルジシロキサン/1,3,5,7−テト
ラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキ
サン混合物とハロゲン化白金を反応させ、白金−ビニル
シロキサン錯体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】白金(O)に1,3−ジビニルテトラメチルジ
シロキサンまたは1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テ
トラメチルシクロテトラシロキサンが配位してなる白金
−ビニルシロキサン錯体は、水素化ケイ素基含有化合物
がオレフィン化合物へと付加をする“ヒドロシリル化”
に対する反応性の他、保存安定性およびシリコーンとの
相溶性などの点で優れているため、シリコーン工業にお
いてヒドロシリル化用触媒として、広く使用されてい
る。
【0003】この白金−ビニルシロキサン錯体の製造方
法として、Willingの米国特許3,419,593号には塩化白金
酸とビニルシロキサンを反応させ、次いで得られた反応
物から酸性度(含有塩素分)を除去するために水で洗浄
する方法が、またKarstedtの米国特許3,715,334号には
ハロゲン化白金とビニルシロキサンをNaHCO3などの塩基
の存在下で反応させ、副生する無機ハロゲン化物を除去
する方法が記載されている。さらにまた、Ashbyの米国
特許4,288,345号には白金−ビニルシロキサン錯体の反
応性を向上させるために、Pt(COD)2錯体のようなハロゲ
ン非含有錯体とビニルシロキサンの反応による方法、な
らびに上記のKarstedtの製法で得られた白金−ビニルシ
ロキサン錯体をHPLC(高速液体クロマトグラフィー)に
より精製する方法が記載されている。特に、これらの白
金−ビニルシロキサン錯体の製造方法の中で、製造操作
が容易なこと、原料や製造コストが低いこと、さらには
品質が安定しているなどの点から、炭酸水素ナトリウム
のような塩基性化合物の存在下で、塩化白金酸のような
ハロゲン化白金とビニルシロキサンを反応させるという
方法が最も汎用的に用いられている。
【0004】特に、この製造方法によって製造される白
金−ビニルシロキサン錯体としては、1,3−ジビニルテ
トラメチルジシロキサン(以下、Mvi 2と略す)が配位し
た白金−Mvi 2錯体、および1,3,5,7−テトラビニル−1,
3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン(以下、D
vi 4と略す)が配位した白金−Dvi 4錯体が代表的であ
り、ヒドロシリル化用触媒として広範に使用されてい
る。
【0005】そして、このような白金−ビニルシロキサ
ン錯体においては、ヒドロシリル化に対して高い反応性
を保持するために、その錯体を含有する溶液中の余剰ビ
ニルシロキサン量を低減する必要がある。そのため、錯
体製造時にビニルシロキサンを過剰量使用して、錯体形
成後に減圧蒸留によって留去する方法、および錯体製造
時のビニルシロキサンの使用量を少なくする方法があ
る。しかし、前者では減圧蒸留の際の熱履歴により、反
応性が大きく低下したり、ばらつくという問題があり、
一方、後者では錯体の収率が低く、コスト的に不利にな
るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術の欠点に鑑み、ヒドロシリル化に対する高い
反応性と優れた保存安定性を有する白金−ビニルシロキ
サン錯体を、より少ないビニルシロキサンの使用量にお
いて、高収率で製造する方法を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を達成するために鋭意検討した結果、原料ビニルシロ
キサンとして、特定比率のMvi 2とDvi 4の混合物を使用す
ることによって、より少ないビニルシロキサンの使用量
においても白金−ビニルシロキサン錯体が高収率で得ら
れ、またその錯体はヒドロシリル化に対する高い反応性
と優れた保存安定性を有することを見出し、本発明に至
った。
【0008】すなわち本発明は、モル比が10/1〜1/
5の範囲内である1,3−ジビニルテトラメチルジシロキ
サン(Mvi 2)/1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサン(Dvi 4)混合物と、白金1
原子あたりの該シロキサン混合物のビニル基の比率が5
〜50当量となるような量のハロゲン化白金を、塩基性化
合物の存在下で反応させることを特徴とする白金−ビニ
ルシロキサン錯体の製造方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用される1,3−ジビニ
ルテトラメチルジシロキサン(Mvi 2)と1,3,5,7−テト
ラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキ
サン(Dvi 2)の混合物は、Mvi 2/Dvi 4=10/1〜1/5
のモル比で混合したものである。Mvi 2/Dvi 4=10/1
(モル比)よりも高く、Mvi 2がより過剰となった場合に
は、収率は高く、また反応性は高いが、保存安定性に劣
る白金−ビニルシロキサン錯体しか得られない。一方、
Mvi 2/Dvi 4=1/5(モル比)よりも低く、Dvi 4がより
過剰となった場合には、保存安定性には優れるが、反応
性が低い白金−ビニルシロキサン錯体しか得られず、し
かも収率も低い。
【0010】また、本発明で使用されるハロゲン化白金
としては、例えば、塩化白金酸(H2PtCl6・nH2O)、な
らびにNaHPtCl6・nH2O、KHPtCl6・nH2O、Na2PtCl6・nH2
O、K2PtCl6・nH2Oなどの塩化白金酸の金属塩;塩化第一
白金(PtCl2)、ならびにNa2PtCl4・nH2O、H2PtCl4・nH
2O、NaHPtCl4・nH2O、KHPtCl4・nH2O、K2PtBr4などの第
一白金型のハロゲン化物;塩化第二白金(PtCl4・nH
2O);[PtCl2(C2H4)]2、PtCl2(C8H12)などのハロゲン原
子を有する有機金属錯体が例示でき、これらのうち一種
類を単独あるいは二種類以上を混合して使用することが
できる(なお、上記式中、nは1〜6の整数を示す)。
そして、これらのハロゲン化白金の中で、市場での入手
の容易さ、価格の低さおよび目的とする錯体の形成の容
易さの点から、特に、六水和物形態の塩化白金酸(H2Pt
Cl6・nH2O)が最も好ましい。
【0011】このようなハロゲン化白金の使用量は、1,
3−ジビニルテトラメチルジシロキサン(Mvi 2)/1,3,
5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテト
ラシロキサン(Dvi 2)混合物のビニル基の比率が、白金
1原子あたりビニル基5〜50当量となる範囲内である。
ビニル基量が5当量未満の場合には、反応性は高いが、
保存安定性には劣るという白金−ビニルシロキサン錯体
しか得られず、しかも収率も低い。一方、ビニル基量が
50当量を超える場合には、収率は高く、また保存安定性
には優れるが、反応性が低い白金−ビニルシロキサン錯
体しか得られるない。
【0012】さらに、本発明で使用される塩基性化合物
としては、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムなど
のアルカリ金属水酸化物;炭酸ナトリウムおよび炭酸カ
リウムなどのアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム
および炭酸水素カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩;
炭酸マグネシウムおよび炭酸カルシウムなどのアルカリ
土類金属炭酸塩;炭酸水素マグネシウムおよび炭酸水素
カルシウムなどのアルカリ土類金属重炭酸塩などが例示
でき、これらのうち一種類を単独あるいは二種類以上を
混合して使用することができる。そして、これらの塩基
性化合物の中でも、目的の錯体の形成時において無機ハ
ロゲンの除去が確実に行えるという点から、アルカリ金
属重炭酸塩が好ましく、特に炭酸水素ナトリウムが最も
好ましい。
【0013】このような塩基性化合物の使用量は除去す
べき無機ハロゲンの全量を中和するための必要量〜過剰
量である必要があり、例えば、塩化白金酸(H2PtCl6・6
H2O)と炭酸水素ナトリウムの組合せでは、塩化白金酸
(H2PtCl6・6H2O)1molに対して炭酸水素ナトリウムは
6〜20mol程度の範囲で使用される。炭酸水素ナトリウ
ムの使用量が必要量に満たない場合には、錯体形成反応
が不完全であり、一方、極度に過剰量使用した場合には
錯体と余剰の炭酸水素ナトリウムとの濾別が不十分とな
り、錯体の収率が低下する。
【0014】また、本発明においては白金−ビニルシロ
キサン錯体の形成をより効率的に行うために、有機溶剤
を使用することもできる。このような有機溶剤として
は、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソ
プロパノールなどの線状もしくは分岐状脂肪族アルコー
ル類;ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの脂肪族炭化
水素溶剤;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素溶剤;アセトニトリル、アセトン、テトラヒド
ロフランなどの非プロトン性極性溶剤;オクタメチルト
リシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサンなどの鎖状もしくは環状のシロキサン系溶剤
が例示され、これらのうち一種類を単独あるいは二種類
以上を混合して使用することができる。そしてこれらの
中でも、塩化白金酸の溶解性の点から、線状もしくは分
岐状脂肪族アルコール類が好ましく、特にエタノールが
好ましい。
【0015】本発明の白金−ビニルシロキサン錯体の製
造方法における代表的な操作方法は以下の通りである。
すなわち、塩化白金酸をエタノールに溶解したのち、1,
3−ジビニルテトラメチルジシロキサン(Mvi 2)/1,3,
5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテト
ラシロキサン(Dvi 2)混合物を加える。次いで、この混
合物中へ炭酸水素ナトリウムを添加し、規定条件で加熱
攪拌を行ったのち、冷却して濾過により無機塩を除去す
る。そして、減圧下で濾液から低分子物を除去したの
ち、必要に応じて再度濾過を行い、目的とする白金−ビ
ニルシロキサン錯体を含有する溶液を得る。なお、この
加熱攪拌条件としては、加熱温度が20〜100℃、より好
ましくは40〜80℃の範囲であり、また加熱攪拌時間は0.
5〜8時間、より好ましくは1〜5時間の範囲である。
加熱温度および加熱攪拌時間がこれらの下限値未満の場
合には錯体の形成反応が不十分であるために収率が低
く、また、これらの上限値を超える場合には錯体の分解
や反応性阻害物質の副生が起こるために、反応性、保存
安定性および収率が低下する可能性が高まるので、好ま
しくない。
【0016】また、得られた白金−ビニルシロキサン錯
体を使用する上で各種溶剤により希釈することは何ら制
限されるものではなく、そのような溶剤としては錯体に
対して不活性なものであり、例えば、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタンなどの脂肪族炭化水素溶剤;ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素溶剤;オクタメ
チルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサンなどの鎖状もしくは環状のシロキサン
系溶剤が例示される。
【0017】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、ヒドロシリ
ル化に対する高い反応性と優れた保存安定性を有する白
金−ビニルシロキサン錯体を、より少ないビニルシロキ
サンの使用量において、高収率で製造することができ
る。
【0018】
【実施例】以下に実施例および比較例により、本発明を
具体的に説明する。なお、実施例中の部および%は特に
断らない限り、重量部および重量%である。また、白金
−ビニルシロキサン錯体の反応性および保存安定性の評
価は以下の方法に基づいて実施した。 [反応性評価方法]α,ω−ビス(ジメチルビニル)ポ
リジメチルシロキサン(粘度;約500[cP]、重合度;約2
00)98部、α,ω−ビス(トリメチル)ポリハイドロジ
ェンメチルシロキサン(粘度;約25[cP]、重合度;約5
0)1.85部および2−メチル−3−ブチン−2−オール
0.15部からなる反応性評価用組成物を調製する。一方、
白金−ビニルシロキサン錯体をα,ω−ビス(ジメチル
ビニル)ポリジメチルシロキサン(粘度;約500[cP]、
重合度;約200)で希釈し、白金含量2000ppmの白金マス
ターバッチを調製する。そして、反応性評価用組成物10
0部に対して、白金マスターバッチ1部を添加し、1分
間軟膏ヘラを用いて手攪拌を行った後、80℃に設定した
キュラストメーター(日合商事(株)製JSRキュラスト
メーターIII型)を用いて硬化性を追跡し、得られたT5
0値(最大トルクの50%に至るまでの経過時間)を反応
性の指標として記録する。 [保存安定性]以下の実施例および比較例で得られた白金
−ビニルシロキサン錯体溶液をガラス瓶に入れて密閉
し、40℃に設定した乾燥機内で一定期間保管する。そし
て、外観評価と上記方法に基づいた反応性評価を行い、
初期と同等である場合をその期間内で変化がなく、安定
であると判断した。 実施例1 温度計、攪拌機、還流冷却器を備えたフラスコに、塩化
白金酸10.36g(20.0mmol)を入れた後、フラスコ内を窒素
雰囲気とした。次いで、室温下、エタノール51.8gを加
えて攪拌を開始し、塩化白金酸を溶解したのち、1,3−
ジビニルテトラメチルジシロキサン14.91g(80.0mmol)お
よび1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシ
クロテトラシロキサン27.58g(80.0mmol)を加え、続い
て炭酸水素ナトリウム16.81g(200.0mmol)を10分かけ
て添加して、70℃へ昇温した。そして70℃で3時間、次
いで室温で6時間の攪拌を行った。次に、この反応混合
物を濾過して固体を除去した後、濾液にオクタメチルシ
クロテトラシロキサン45.0gを添加し、35℃/2mmHgの条
件で低留分を除去した。そして、析出した固体を再濾過
によって除去し、目的とする白金−ビニルシロキサン錯
体溶液75.3gを得た。この錯体溶液の白金含量は4.85%
であり、使用した塩化白金酸に基づいた白金収率は93.6
%であった。また、この錯体溶液について、キュラスト
メーターを使用して反応性評価を行ったところ、T50値
は110secであり、さらに保存安定性の評価の結果、40℃
で6ヶ月間、外観および反応性の点で全く変化がないこ
とが確認できた。 実施例2〜6、比較例1〜5 実施例1において、1,3−ジビニルテトラメチルジシロ
キサンおよび1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラ
メチルシクロテトラシロキサンの使用量を変更した以外
は実施例1と同様にして、白金−ビニルシロキサン錯体
溶液の調製を行った。各原料の使用量および得られた結
果を、表1にまとめて示す。
【0019】表1に示した結果から明らかなように、実
施例1〜6は、本発明の範囲内で製造した白金−ビニル
シロキサン錯体の例であり、高収率で、反応性や保存安
定性に優れた錯体溶液が得られている。
【0020】これに対し、表1から明らかなように、比
較例1および2は塩化白金酸と1,3−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン/1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−
テトラメチルシクロテトラシロキサン混合物のビニル基
の比率が、白金1原子あたりビニル基5〜50当量の範囲
外の例であり、比較例1は反応性に劣り、比較例2は錯
体の収率(白金収率)と保存安定性に劣る。
【0021】一方、比較例3および4は1,3,5,7−テト
ラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキ
サンを単独使用した例であり、白金1原子当たりビニル
基24当量にて使用した比較例3は収率および反応性が低
く、一方、白金1原子あたりビニル基48当量にて使用し
た比較例4は収率はある程度、改善されているものの、
反応性が大きく劣る。
【0022】さらに、比較例5は1,3−ジビニルテトラ
メチルシロキサンを白金1原子あたりビニル基24当量に
て使用した例であり、錯体の収率は十分でなく、また保
存安定性に劣る。
【0023】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モル比が10/1〜1/5の範囲内である
    1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン/1,3,5,7−テ
    トラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
    キサン混合物と、白金1原子あたりの該シロキサン混合
    物のビニル基の比率が5〜50当量となるような量のハロ
    ゲン化白金を、塩基性化合物の存在下で反応させること
    を特徴とする白金−ビニルシロキサン錯体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化白金が塩化白金酸であること
    を特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 塩基性化合物がアルカリ金属重炭酸塩で
    あることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
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