JP2001199830A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2001199830A
JP2001199830A JP2000010567A JP2000010567A JP2001199830A JP 2001199830 A JP2001199830 A JP 2001199830A JP 2000010567 A JP2000010567 A JP 2000010567A JP 2000010567 A JP2000010567 A JP 2000010567A JP 2001199830 A JP2001199830 A JP 2001199830A
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Tadahide Hoshino
匡秀 星野
Mitsuru Sugiyama
充 杉山
Akiyo Kameyama
明代 亀山
Yoshinori Nishizawa
義則 西澤
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1)で表わされるアミド誘
導体を含有する化粧料。 【化1】 (式中、R1 は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素残基、
2 は炭素数1〜6のアルキレン基及びR3 は炭素数1
〜6のアルキル基を示す。) 【効果】 一般式(1)で表わされるアミド誘導体は、
角質細胞間の脂質層に浸透し、角質層の水分保持能力を
改善(維持・補強)、バリアー機能を改善することによ
り肌荒れを予防・治療する。また毛髪に浸透してその保
護効果を高め、毛髪の感触を向上させ、頭皮の荒れを予
防・改善することができる。さらに、基剤に対する溶解
性が良好であり、配合安定性等に優れ、効率的かつ安価
に、化粧料等を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角質層の水分保持
力を高め、肌荒れ改善効果及び毛髪保護効果等に優れる
化粧料及びかかる効果を有する保湿剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肌荒れの改善又は予防には、角質
層への水分補給を目的として、遊離アミノ酸、有機酸、
尿素、無機イオン等の角質層に含有される水溶性成分や
親水性が高い保湿性物質を配合した化粧料が用いられて
きた。しかし、斯かる水溶性成分や保湿性物質は、肌荒
れを本質的に予防・治療するものとは言えず、その保湿
効果も一時的なものであった。他方、水分保持能力の改
善を目的として、角質層の細胞間脂質である天然セラミ
ドを皮膚に適用することも検討されてきたが、高価であ
り、また化粧料への配合性・配合安定性も好ましくない
といった問題もあった。
【0003】斯かる実状に鑑み、本発明者らは、幾つか
のアミド誘導体に角質層の水分保持能力を根本的に改善
する作用があること、また毛髪に浸透してその保護効果
を高める作用があることを見出した(特公平1−429
34号公報、特開昭64−29347号公報、特開平8
−319263号公報及び特開昭64−9913号公報
等)。
【0004】しかし、斯かるアミド誘導体は、化粧料と
して配合する場合の配合性や配合安定性を良好に保つの
が困難であった。また製造面においても、多段階の反応
を必要とし経済上好ましくないという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、皮膚
に適用することにより、角質層の水分保持能力を本質的
に改善(持続性・補強)する効果を有し、かつ配合性や
配合安定性が向上し、さらに効率的かつ安価に製造でき
るアミド誘導体を含有し、角質層の水分保持能力の改善
により肌荒れの予防・改善効果を有し、また毛髪に浸透
してその保護効果を高め、毛髪の感触を向上させ、頭皮
の荒れを予防・改善する効果を有する化粧料を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、下記一般式
(1)で表わされるアミド誘導体が、全く意外にも角質
層の水分保持能力を本質的に改善することができ、更に
は経皮水分蒸散及び経皮吸収の抑制すなわちバリアー機
能を改善することができ、また配合性、製造性が優れて
いること、従ってこれを配合すれば肌荒れの予防・改善
効果、毛髪感触向上効果等に優れた化粧料が得られるこ
とを見出した。
【0007】すなわち、本発明は次の一般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1 は炭素数4〜22の脂肪族炭
化水素基、R2 は炭素数1〜6のアルキレン基、R3
炭素数1〜6のアルキル基を示す。)で表わされるアミ
ド誘導体を含有する化粧料、及びこの化合物を有効成分
とする保湿剤を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】R1−CH2−としては、ペンチ
ル、ヘプチル、ノニル、ウンデシル、トリデシル、ペン
タデシル、ヘプタデシル、ノナデシル、ヘンエイコシ
ル、トリコシル、イソヘプタデシル、メチル分岐イソヘ
プタデシル、2,4,4−トリメチルペンチル、8−ヘ
プタデセニル、8,11−ヘプタデカジエニル基等が挙
げられる。R1−CH2−としては、炭素数11〜17の
直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、特に好ましく
は炭素数15〜17の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であ
る。
【0011】R2 は炭素数1〜6のアルキレン基を示
し、直鎖又は分岐鎖いずれでも良い。R2 としては、メ
チレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、メチルメチレン、1−
メチルエチレン、2−メチルエチレン、1−メチルトリ
メチレン、2−メチルトリメチレン、1,1−ジメチル
エチレン、2−エチルトリメチレン基等が挙げられ、こ
のうちエチレン及びトリメチレン基が好ましく、特に好
ましくはトリメチレン基である。
【0012】R3 は炭素数1〜6のアルキル基を示し、
直鎖又は分岐鎖いずれでも良い。R 3 としては、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
1−メチルエチル、1,1−ジメチルエチル基が挙げら
れるが、このうちメチルとエチル基が好ましく、特に好
ましくはメチル基である。
【0013】本発明に用いられるアミド誘導体で、好ま
しい化合物は、一般式(1)中のR 1 、R2 及びR3
それぞれ上述の好ましい範囲の基である場合を組合わせ
た化合物である。特に下記のアミド誘導体が好ましい。
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R11は炭素数14〜16の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基である。)
【0016】本発明に用いるアミド誘導体は、公知のア
ミド合成法によって合成することができるが、例えば次
の方法によれば効率的かつ安価に製造することができ
る。
【0017】
【化4】
【0018】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同様
の意味を示す。)
【0019】即ち、対応するカルボン酸(2)又はその
反応性誘導体(酸ハライド、エステル、酸無水物等)と
アルコキシアルキルアミン(3)を縮合させることによ
り、アミド誘導体(1)を効率的に得ることができる。
この縮合の条件としては、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド等の脱水剤又は水酸化カリウム、水酸化ナトリウム
等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム等のアル
カリ土類金属水酸化物、炭酸カリウム等のアルカリ金属
炭酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウ
ム−tert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコラー
ト等の塩基性触媒の存在下、あるいは非存在下、常圧〜
1.3Paの減圧下に室温〜250℃で反応させることが
好ましい。この際、アルコキシアルキルアミンをカルボ
ン酸又はその反応性誘導体に対して過剰に用いるのが好
ましく、また反応により生じる水又はアルコールを系外
に除去しながら行なうと、反応が速く進行するので好ま
しい。このようにして得られるアミド誘導体は、水洗、
カラムクロマトグラフィー、蒸留、結晶化、再結晶化や
粉体処理等の公知の方法により精製することもできる。
【0020】かくして得られるアミド誘導体は、皮膚に
対しては、実施例1に示すように角質細胞間の脂質層に
浸透し角質層の水分保持能力を改善(持続性・補強)す
ることにより保湿効果を有し、肌荒れ等の改善・予防効
果を発揮する。また、毛髪に対しては、実施例3に示す
ように保護作用を有することにより毛髪の感触を向上さ
せる効果を発揮する。従って、一般式(1)で表わされ
るアミド誘導体は、皮膚及び毛髪の化粧料及び保湿剤の
有効成分として用いられる。斯かる化粧料及び保湿剤
は、通常化粧料で使用される基剤(担体)に、一般式
(1)で表わされるアミド誘導体を混合して、所望の公
知の化粧料成分を添加配合し、常法に従って製造され
る。
【0021】本発明の化粧料は、クリーム、化粧乳液、
化粧水、口紅、ファンデーション、入浴剤、皮膚洗浄
剤、爪手入れ剤等の皮膚化粧料;ヘアトニック、整髪
料、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディシ
ョナー、ヘアスタイリング剤、シャンプー、養毛剤、育
毛剤等の毛髪化粧料が挙げられる。化粧料は、水溶液、
油性溶液、エタノール溶液、O/W、W/O等のエマル
ジョン、サスペンジョン、ゲル、固型、エアゾール、粉
末等の剤型とすることができ、特に制限はない。
【0022】本発明の化粧料は必須成分であるアミド誘
導体の他に、化粧料成分として一般に使用されている油
分、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、美白剤、しわ
改善剤、アルコール類、キレート剤、pH調整剤、防腐
剤、酸化防止剤、増粘剤、色素、香料等を任意に組合せ
て配合することができる。
【0023】本発明の皮膚化粧料におけるアミド誘導体
の配合量は、特に制限されないが、通常、乳化型の皮膚
化粧料の場合には、全組成の0.001〜50重量%
(以下、単に%で示す)が好ましく、スクワラン等の液
状炭化水素を基剤とする油性皮膚化粧料の場合には、全
組成の0.01〜50%が好ましく、いずれの場合も特
に好ましくは0.01〜20%である。特に肌荒れの予
防・改善には0.1〜20%配合することが好ましい。
【0024】本発明の皮膚化粧料には、ノニオン界面活
性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性
界面活性剤等の界面活性剤等を配合できる。このうち、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノ
グリセライド、グリセリルエーテル等のノニオン界面活
性剤が特に好ましい。その配合量は、組成物0.01〜
20%、特に0.1〜10%が好ましい。
【0025】アミド誘導体の毛髪化粧料への配合量は、
特に制限されるものではないが、シャンプー等にあって
は0.001〜5%、リンス、トリートメント、コンデ
ィショナー、スタイリング剤等にあっては0.1〜20
%、ヘアリキッド、ヘアトニック等にあっては0.01
〜5%程度配合することが好ましい。
【0026】本発明の毛髪化粧料には、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性
界面活性剤等の界面活性剤、その他毛髪化粧料に一般に
用いられる成分を配合できる。毛髪化粧料がシャンプー
である場合、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸
塩、オレフィンスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤を
主活性剤として配合できる。その配合量は、組成物中5
〜30%、特に10〜20%が好ましい。
【0027】毛髪化粧料がヘアリンス、コンディショナ
ー、ヘアトリートメント、ヘアスタイリング剤である場
合、毛髪に良好な感触を付与するため、モノ−又はジ−
長鎖アルキル四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテ
ル等のノニオン界面活性剤、及び流動パラフィン等の油
脂類を配合できる。カチオン及びノニオン界面活性剤の
配合量は、組成物中0.1〜50%、特に0.5〜20
%が好ましい。
【0028】さらに、毛髪化粧料がヘアリキッド、ヘア
トニック等である場合は、ポリオキシエチレン等のノニ
オン界面活性剤を併用できる。ノニオン界面活性剤は、
全組成中、0.01〜20%、特に0.1〜5%配合す
ることが好ましい。
【0029】
【発明の効果】一般式(1)のアミド誘導体は、角質細
胞間の脂質層に浸透し、角質層の水分保持能力を改善
(持続性・補強)、経皮水分蒸散及び経皮吸収の抑制す
なわちバリアー機能を改善することにより肌荒れを予防
・治療し、肌の感触を良くする。また毛髪に浸透してそ
の保護効果を高め、毛髪の感触を向上させ、頭皮の荒れ
を予防・改善することができる。さらに、基剤に対する
溶解性が良好で配合が容易であり、配合安定性等に優
れ、効率的かつ安価に、化粧料等を製造することができ
る。
【0030】
【実施例】アミド誘導体の製造:
【0031】
【化5】
【0032】攪拌装置、窒素導入管及び蒸留装置を備え
た300mL3口フラスコに、ステアリン酸114gを仕
込み、窒素気流下で脱水しながら3−メトキシプロピル
アミン45gを180℃で1時間かけて滴下した。同条
件で5時間熟成した後、過剰な3−メトキシプロピルア
ミンを減圧留去し、スチーミング処理後に減圧蒸留する
ことにより、アミド誘導体(a)134g(収率94
%)を得た。 白色結晶 融点;78℃1 H-NMR(CDCl3,δ);0.88(t,J=6.9Hz,3H), 1.15-1.40(m,
28H),1.52-1.67(m,2H), 1.71-1.83(m,2H), 2.15(t,J=7.
9Hz,2H), 3.32-3.41(m,5H),3.47(t,J=5.7Hz,2H), 5.87-
6.03(m,1H). なお、融点は、化粧品原料基準(第二版)の一般試験法
の融点測定法第1法に準拠して測定し、試料が液化して
固体をまったく認めなくなった温度を融点とした。
【0033】同様にして、以下のアミド誘導体を製造し
た。
【0034】
【化6】
【0035】白色結晶 融点;70℃1 H-NMR(CDCl3,δ);0.88(t,J=6.6Hz,3H), 1.15-1.38(m,
24H),1.53-1.70(m,2H), 1.71-1.83(m,2H), 2.16(t,J=7.
9Hz,2H), 3.32-3.41(m,5H),3.48(t,J=5.8Hz,2H), 5.91-
6.08(m,1H).
【0036】
【化7】
【0037】白色結晶 融点;70℃1 H-NMR(CDCl3,δ);0.88(t,J=6.8Hz,3H), 1.10-1.40(m,
26H),1.50-1.70(m,2H), 1.71-1.83(m,2H), 2.15(t,J=7.
9Hz,2H), 3.32-3.41(m,5H),3.48(t,J=5.8Hz,2H), 5.90-
6.07(m,1H).
【0038】
【化8】
【0039】淡黄色ペースト1 H-NMR(CDCl3,δ);0.82-0.91(m,3H), 1.15-1.45(m,26
H), 1.52-1.70(m,2H),1.71-1.83(m,2H), 2.15(t,J=7.9H
z,2H), 3.32-3.40(m,5H),3.48(t,J=5.8Hz,2H), 5.90-6.
05(m,1H).
【0040】実施例1 アミド誘導体(c)33%と、ワセリン67%とからな
る化粧料(保湿剤)(本発明品1)を調製し、下記方法
により皮膚コンダクタンス及び肌荒れについて評価し
た。また、対照としてワセリンのみからなる化粧料(比
較品1)についても同様の試験評価を行なった。結果を
表1に示す。 (試験方法)頬部に肌荒れを起こしている20〜50才
の女性10名を被験者とし、左右の頬に異なる化粧料を
2週間塗布した。2週間の塗布が終了した翌日に以下の
項目につき試験を行なった。 (1)皮膚コンダクタンス 37℃の温水にて洗顔後、温度20℃、湿度40%の部
屋で20分間安静にした後、角質層の水分含有量を皮膚
コンダクタンスメータ(IBS社製)にて測定した。コ
ンダクタンス値は値が小さいほど皮膚は肌荒れしてお
り、5以下ではひどい肌荒れである。一方この値が20
以上であれば肌荒れはほとんど認められない。 (2)肌荒れスコア 肌荒れを肉眼で観測し、下記基準により判定した。スコ
アは平均値で示した。 0:肌荒れを認めない 1:かすかな肌荒れを認める 2:肌荒れを認める 3:ややひどい肌荒れを認める 4:ひどい肌荒れを認める
【0041】
【表1】
【0042】上記表1に示す結果から明らかな通り、ア
ミド誘導体を含有する本発明品1は、比較品1に比べて
角質層の水分含有量を増加させる効果と肌荒れを改善す
る効果に優れるものである。
【0043】実施例2 アミド誘導体(C)10%及びスクワラン90%からな
る化粧料(保湿剤)(本発明品2)を調製し、下記の試
験方法により経皮水分蒸散量及び経皮吸収量を測定評価
した。また、比較品としてスクワランのみからなる化粧
料(比較品2)についても同様の試験評価を行った。そ
の結果を下記表2に示す。
【0044】(試験方法)必須脂肪酸を含まない飼料の
みでウィスター(Wister)系雄性ラットを飼育し、必須
脂肪酸欠乏症の症状を有するラットを本試験に用いた。
これら必須脂肪酸欠乏症ラットの背部を丁寧に剃毛した
後、評価化粧料を1日1回2週間塗布した。なお、それ
ぞれの各化粧料に対して1群5匹ずつを本試験に供し
た。2週間後、下記の項目について試験を行った。
【0045】(1)経皮水分蒸散量 温水で試験ラットの背部を洗浄し、1時間静置(室温2
3℃、湿度45%)後、皮膚からの水分蒸散量をエバポ
リメーターにて測定した。なお、測定値は平均値で示し
た。
【0046】(2)経皮吸収量 37℃の温水でラットの背部を洗浄後、背部皮膚を切取
り、経皮吸収用チャンバーに表皮側を上にして固定し
た。下部受器にはリン酸緩衝塩類溶液を満たし、表皮上
部には37KBqの14C−サリチル酸を含むリン酸緩衝
塩類溶液1mLを加え静置した。2時間後、下部受器から
1mLのリン酸緩衝塩類溶液を抜取り、浸透してきた14
−サリチル酸の放射活性量を測定することにより評価し
た。なお、測定値は、平均値で示した。
【0047】
【表2】
【0048】本発明品2は、経皮水分蒸散量及び経皮吸
収量抑制効果を有し、肌荒れ改善効果が認められたが、
比較品2はかかる効果が認められなかった。
【0049】実施例3 アミド誘導体(c)を用いて、下記表3に示す組成のヘ
アリンス(本発明品3)を調製し、該ヘアリンスによる
処理後の髪の感触を5名の専門パネラーにより下記基準
で評価した。また、対照としてアミド誘導体(c)を含
有しないヘアリンス(比較品3)を調製し、同様に評価
した。結果を表3に示す。 −2:悪い −1:やや悪い 0:どちらともいえない +1:やや良い +2:良い
【0050】
【表3】
【0051】上記表3に示す結果から明らかな通り、本
発明品3は毛髪のぱさつきを改善し、感触を向上する効
果に優れるものである。
【0052】実施例4 表4に示す配合でスキンローションを常法に従い製造し
た。得られたスキンローションは優れた保湿効果、肌荒
れ防止・改善効果等を示した。また、アミド誘導体
(a)は、配合性、配合安定性に優れていた。
【0053】
【表4】
【0054】実施例5 表5に示す配合でO/Wクリームを常法に従い製造し
た。得られたO/Wクリームは優れた保湿効果、肌荒れ
防止・改善効果等を示した。また、アミド誘導体(b)
は、配合性、配合安定性に優れていた。
【0055】
【表5】
【0056】実施例6 表6に示す配合でシャンプーを常法に従い製造した。こ
のシャンプーは毛髪の感触を向上させ、頭皮の荒れを防
止・改善した。また、アミド誘導体(c)は、配合性、
配合安定性に優れていた。
【0057】
【表6】
【0058】実施例7 表7に示す配合でヘアリキッド組成物を常法に従い製造
した。得られたヘアリキッド組成物は、毛髪に対して優
れたスタイル保持形成性と良好な感触を付与した。ま
た、アミド誘導体(d)は、配合性、配合安定性に優れ
ていた。
【0059】
【表7】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月20日(2000.1.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/16 A61K 31/16 A61P 17/16 A61P 17/16 (72)発明者 亀山 明代 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 西澤 義則 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AC022 AC102 AC122 AC172 AC182 AC302 AC342 AC392 AC432 AC442 AC482 AC641 AC642 AC692 AC782 CC04 CC05 CC32 CC38 CC39 DD27 DD33 EE12 EE13 4C206 AA01 AA02 GA01 GA03 GA25 GA26 NA05 ZA89

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は炭素数4〜22の脂肪族炭化水素基、R
    2 は炭素数1〜6のアルキレン基、R3 は炭素数1〜6
    のアルキル基を示す。)で表わされるアミド誘導体を含
    有する化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(1)で表わされ
    るアミド誘導体を有効成分とする保湿剤。
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