JPH08319233A - 皮膚外用剤及び毛髪化粧料 - Google Patents

皮膚外用剤及び毛髪化粧料

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JPH08319233A
JPH08319233A JP12482495A JP12482495A JPH08319233A JP H08319233 A JPH08319233 A JP H08319233A JP 12482495 A JP12482495 A JP 12482495A JP 12482495 A JP12482495 A JP 12482495A JP H08319233 A JPH08319233 A JP H08319233A
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hair
skin
amide derivative
group
carbon atoms
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Pending
Application number
JP12482495A
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English (en)
Inventor
Koichi Murayama
浩一 村山
Tadahide Hoshino
匡秀 星野
Hiroshi Kusuoku
比呂志 楠奥
Minoru Nagai
実 永井
Kiyoko Sugino
希代子 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)で表わされるアミド誘導体を含
有する皮膚外用剤及び毛髪化粧料。 【化1】 (R1 は例えばテトラデシル、ヘキサデシル、R2 は例
えばトリデシル、ペンタデシル、R3 は例えばトリエチ
レン、R4 は例えばメトキシ、エトキシである。) 【効果】 肌荒れ予防効果などに優れた皮膚外用剤及び
毛髪感触向上効果などに優れた毛髪化粧料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は角質層の水分保持力を高
め、肌荒れ改善効果に優れる皮膚外用剤及び毛髪化粧料
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肌に潤いを与え、肌を柔軟にする
には、角質層の水分が重要であることが知られている。
そして当該水分の保持は、角質層に含まれている水溶性
成分、即ち、遊離アミノ酸、有機酸、尿素又は無機イオ
ンによるものとされている。
【0003】かかる観点から、これらの物質を単独であ
るいは組合わせて薬用皮膚外用剤あるいは化粧料に配合
することにより肌荒れ改善又は予防が図られている。ま
た、上記物質以外にも、水と親和性が高い多くの保湿性
物質が開発され、肌荒れ改善の目的で使用されている。
【0004】しかしながら、これら保湿性物質を皮膚に
適用した場合、その作用は皮膚角質層上にあって水分を
角質に供給するというもので、しかもその効果は一時的
であり、根本的に角質層自体の水分保持能力を改善し、
肌荒れを本質的に予防、治療するものとは言えないもの
であった。
【0005】そこで、本出願人は、先に、根本的に角質
層の水分保持能力を改善する効果を有する皮膚外用剤と
して、下記式(2)で表わされるアミド誘導体を含有す
る皮膚外用剤〔特公平1−42934号公報(特開昭6
2−228048号公報)〕を提案した。
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1aは炭素数10〜26の直鎖若
しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和の炭化水素基、R2a
は炭素数9〜25の直鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは
不飽和の炭化水素基を示す。)
【0008】更に、本出願人は同様の効果を有するアミ
ド誘導体を含有する皮膚外用剤を、特開昭63−216
812号公報、特開昭63−218609号公報、特開
昭63−222107号公報、特開昭63−22751
3号公報、特開昭64−29347号公報及び特開昭6
4−31752号公報等において提案した。
【0009】更に、本出願人は、下記式(3)で表わさ
れるアミド誘導体を含有する毛髪化粧料が、毛髪に浸透
してその保護効果を高め、また頭皮の白化を防止し、ま
た毛髪の感触を向上することができることを見出し、特
開昭64−9913号公報において提案した。
【0010】
【化3】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のアミド誘導体は、上記の優れた効果をもたらすもので
あるが、高融点、高結晶性、基剤に対する低溶解性等の
性質を有するため、皮膚外用剤及び毛髪化粧料に配合す
る場合に、配合性や配合安定性等の面で、なお問題が残
されている。
【0012】従って、本発明の目的は、角質層の水分保
持能力を根本的に改善(維持・補強)する効果を有し、
かつ皮膚外用剤及び毛髪化粧料に配合する場合に、低融
点化、低結晶化又は基剤に対する溶解性の向上等の改善
により、配合性や配合安定性等が向上したアミド誘導
体、並びにこのアミド誘導体を含有し、皮膚に適用する
ことにより、角質層の水分保持能力が改善され、肌荒れ
や炎症を予防・治療し、更には皮膚の老化を予防するこ
とのできる皮膚外用剤及び上記アミド誘導体を含有し、
優れた毛髪及び頭皮の保護・維持性能を有し、毛髪の感
触を向上させることのできる毛髪化粧料を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、下記の一般式(1)で表わされるアミド
誘導体を含有する皮膚外用剤及び毛髪化粧料が上記目的
を達成するものであることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0014】すなわち、本発明は、次の一般式(1):
【0015】
【化4】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜4
0のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を示
し、R3 は炭素数3〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン
基を示し、R4 は炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のア
ルコキシ基を示す。)で表わされるアミド誘導体を含有
する皮膚外用剤及び毛髪化粧料を提供するものである。
【0016】本発明で用いるアミド誘導体(1)におい
て、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜40の
直鎖又は分岐鎖の飽和若しくは不飽和のヒドロキシル化
されていてもよい炭化水素基を示す。R1 及びR2 とし
ては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウン
デシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタ
デシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、
ノナデシル、ヘンエイコシル、ドコシル、ノナコシル、
トリアコンチル、イソステアリル、イソヘプタデシル、
2−エチルヘキシル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタ
デシル、8−ヘプタデセニル、8,11−ヘプタデカジ
エニル、2−ヘプチルウンデシル、9−オクタデセニ
ル、1−ヒドロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシ
ル、2−ヒドロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペ
ンタデシル、11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−
ヒドロキシ−8−ヘプタデセニル等が挙げられる。
【0017】R1 としては炭素数8〜26の直鎖又は分
岐鎖のアルキル若しくはアルケニル基が好ましく、例え
ばオクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサ
デシル、オクタデシル、ドコシル、トリアコンチル、イ
ソステアリル、2−エチルヘキシル、2−ヘプチルウン
デシル及び9−オクタデセニル等が挙げられる。R1
して特に好ましい炭化水素基は炭素数12〜22の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基であり、例えばドデシル、テト
ラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、ドコシル及び
メチル分岐イソステアリル基等が挙げられる。
【0018】R2 としては炭素数9〜25の直鎖又は分
岐鎖のアルキル若しくはアルケニル基が好ましく、例え
ばノニル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘ
プタデシル、ヘンエイコシル、ノナコシル、イソヘプタ
デシル、1−エチルヘプチル、8−ヘプタデシル、8−
ヘプタデセニル、8,11−ヘプタデカジエニル、1−
ヒドロキシノニル、1−ヒドロキシペンタデシル、2−
ヒドロキシペンタデシル、15−ヒドロキシペンタデシ
ル、11−ヒドロキシヘプタデシル及び11−ヒドロキ
シ−8−ヘプタデセニル等が挙げられる。R2 として特
に好ましい炭化水素基は炭素数11〜21の直鎖及び分
岐鎖のアルキル基であり、例えばウンデシル、トリデシ
ル、ペンタデシル、ヘプタデシル、ヘンエイコシル及び
メチル分岐イソヘプタデシル基等が挙げられる。
【0019】R3 は炭素数3〜6の直鎖又は分岐鎖のア
ルキレン基を示し、アルキレン基としては例えばトリメ
チレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチ
レン、1−メチルエチレン、1−メチルトリメチレン、
2−メチルトリメチレン、1,1−ジメチルエチレン、
1−エチルエチレン、1−メチルテトラメチレン、2−
エチルトリメチレン等が挙げられる。R3 としては炭素
数3〜6の直鎖のアルキレン基が好ましく、このうちト
リメチレンが特に好ましい。
【0020】R4 は炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の
アルコキシ基を示し、アルコキシ基としては例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキ
シ、オクチルオキシ、デシルオキシ、1−メチルエトキ
シ及び2−エチルヘキシルオキシ等が挙げられる。R4
としては炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基
が好ましく、このうちメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ、1−メチルエトキシ及び2−エチルヘキ
シルオキシ基が特に好ましい。
【0021】本発明のアミド誘導体(1)を皮膚外用剤
及び毛髪化粧料に配合する場合、特に好ましい化合物
は、一般式中のR1 、R2 、R3 及びR4 がそれぞれ上
述の特に好ましい範囲の基である場合を組合わせた化合
物である。
【0022】本発明のアミド誘導体(1)は、例えば次
の製造法によって得ることができる。
【0023】
【化5】
【0024】(式中、R1 、R2 及びR4 は前記と同様
の意味を示し、R5 は炭素数1〜8の直鎖又は分岐鎖の
飽和若しくは不飽和の炭化水素基を示すが、好ましくは
炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で、特に好
ましくはメチル基である。)
【0025】製造法の各工程の反応条件は次のとおりで
ある。
【0026】工程1)グリシジルエーテル(4)とアミ
ン(5)を、無溶媒で、あるいは水又はメタノール、エ
タノール、イソプロパノール等の低級アルコール、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメ
チルエーテル等のエーテル系溶媒、ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、あるいは
これらの任意の混合溶媒中等において、室温〜150℃
で反応させることにより、アミノアルコール誘導体(2
F)を製造することができる。
【0027】工程2)アミノアルコール誘導体(2F)
に、脂肪酸エステル(6)好ましくは脂肪酸メチルエス
テル、脂肪酸エチルエステル等の脂肪酸低級アルキルエ
ステルを、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアル
カリ金属水酸化物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類
金属水酸化物、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、
炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−te
rt−ブトキシド等のアルカリ金属アルコラート等の塩
基性触媒の存在下、常圧〜0.01mmHgの減圧下に室温
〜150℃で反応させることにより、アミド誘導体(1
F)を製造することができる。この際、塩基性触媒の使
用量はアミノアルコール誘導体(2F)に対して0.0
1〜0.2当量が好ましく、また反応により生じるアル
コールを系外に除去しながら行うと、反応が速く進行す
るので好ましい。
【0028】工程3)アミド誘導体(1F)はまた、ア
ミノアルコール誘導体(2F)に脂肪酸クロライド
(7)を、無溶媒であるいはクロロホルム、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系
溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリ
コールジメチルエーテル等のエーテル系溶媒、ヘキサ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶
媒、あるいはこれらの任意の混合溶媒中等において、ピ
リジン、トリエチルアミン等の第三級アミン等の塩基の
存在下又は無存在下、室温〜100℃で反応させてアミ
ド−エステル誘導体(8F)に変換後、
【0029】工程4)そのエステル基を、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸
化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸カリ
ウム等のアルカリ金属炭酸塩、炭酸カルシウム等のアル
カリ土類金属炭酸塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等のア
ルカリ金属アルコラート等の塩基性条件下等で、選択的
に加水分解することによっても製造することができる。
【0030】このようにして得られるアミド誘導体
(1)は、公知の方法により精製することができる。ア
ミド誘導体(1)を皮膚外用剤及び毛髪化粧料に配合す
る場合、純度100%に精製した精製物でも、特に精製
を行わずに中間体や反応副生成物を含んだ純度70〜1
00%の混合物でも、効果、性能に優れ、かつ安全性に
も問題がないものである。また本発明で用いる化合物に
は水和物に代表される溶媒和物も含まれる。
【0031】上記製造法によって得られるアミド誘導体
(1)としては、例えば次のものが挙げられる。
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】アミド誘導体(1)の本発明皮膚外用剤へ
の配合量は、特に制限されないが、通常乳化型の皮膚外
用剤の場合には全組成の0.001〜50重量%(以下
単に%で示す)、特に0.1〜20%が好ましく、また
スクワレン等の液状炭化水素を基剤とする油性の皮膚外
用剤の場合には1〜50%、特に5〜25%が好まし
い。
【0035】本発明の皮膚外用剤には界面活性剤を併用
することが好ましい。界面活性剤としては、非イオン界
面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤の何れ
をも使用できるが、特に非イオン界面活性剤が好適であ
る。
【0036】非イオン界面活性剤としては、例えばポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライ
ド、グリセリルエーテル等が挙げられる。その中でも、
次の一般式(9):
【0037】
【化8】
【0038】(式中、R20は炭素数8〜24のアルキル
基を示す。)で表わされるグリセリルエーテル、このう
ちR20が次式(10):
【0039】
【化9】
【0040】(式中、pは4〜10の整数、qは5〜1
1の整数を示し、p+q=11〜17、q=8を頂点と
する分布を有する。)で表わされるものが特に好まし
い。
【0041】界面活性剤の配合量は、全組成の0.01
〜20%、特に0.1〜5%が好ましい。
【0042】本発明の皮膚外用剤は、その使用形態にお
いて、薬用皮膚外用剤と化粧料に大別される。薬用皮膚
外用剤としては、例えば薬効成分を含有する各種軟膏剤
を挙げることができる。軟膏剤としては、油性基剤をベ
ースとするもの、油/水、水/油型の乳化系基剤をベー
スとするもののいずれであってもよい。油性基剤として
は、特に制限はなく、例えば植物油、動物油、合成油、
脂肪酸及び天然又は合成のグリセライド等が挙げられ
る。また薬効成分としては、特に制限はなく、例えば鎮
痛消炎剤、鎮痒剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、
ホルモン剤等を必要に応じて適宜使用することができ
る。
【0043】また、化粧料として使用する場合は、必須
成分の他に化粧料成分として一般に使用されている油
分、保湿剤、紫外線吸収剤、アルコール類、キレート
剤、pH調整剤、防腐剤、増粘剤、色素、香料等を任意に
組合わせて配合することができる。
【0044】化粧料としては、種々の形態、例えば水/
油、油/水型乳化化粧料、クリーム、化粧乳液、化粧
水、油性化粧料、口紅、ファンデーション、皮膚洗浄剤
等の皮膚化粧料とすることができる。
【0045】アミド誘導体(1)の本発明毛髪化粧料へ
の配合量は、特に制限されるものではないが、シャンプ
ー等にあっては0.001〜5%、リンス、トリートメ
ント、コンディショナー等にあっては0.1〜20%、
ヘアリキッド、ヘアトニック等にあっては0.01〜5
%程度配合することが好ましい。
【0046】本発明の毛髪化粧料がシャンプー、ヘアリ
ンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント等で
あるときに配合される界面活性剤としては、アニオン界
面活性剤、両性イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤
及びカチオン界面活性剤が挙げられる。アニオン界面活
性剤としては、直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニルエー
テル硫酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するアル
キル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、
アルカンスルホン酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又は
アルケニルエーテルカルボン酸塩、アルキル基又はアル
ケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル、ア
シル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミ
ノ酸型界面活性剤、アルキル基又はアルケニル基を有す
るリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤等が挙げられ
る。両性イオン界面活性剤としては、アルキル基、アル
ケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系両性界面
活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホ
ベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、又はアミド
スルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。非イ
オン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキル
又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキル又は
アルケニルエーテル、ポリオキシブチレンアルキル又は
アルケニルエーテル、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイド又はエチレンオキサイドとブチレンオキサイ
ドを付加した非イオン界面活性剤、高級脂肪酸アルカノ
ールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、ショ
糖脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンモノエステル、ア
ルキルアミンオキサイド等が挙げられる。カチオン界面
活性剤としては、モノ−又はジ−長鎖アルキル第四級ア
ンモニウム塩等が挙げられる。
【0047】これらの界面活性剤のアニオン性残基の対
イオンとしてはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金
属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のアル
カノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例え
ばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)を
挙げることができる。また、カチオン性残基の対イオン
としては塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲンイオン及びメ
トサルフェート、サッカリネートイオンを挙げることが
できる。
【0048】シャンプー等においては、これらの界面活
性剤のうち、特にアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫
酸塩、オレフィンスルホン酸塩等のアニオン界面活性剤
が主活性剤として好ましい。好適な例としてはポリオキ
シエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(エチレン
オキサイド平均2〜3モル付加)、ラウリル硫酸トリエ
タノールアミン、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム
(平均炭素数12〜14)等が挙げられる。
【0049】これらの界面活性剤は、シャンプー等にお
いては、組成物中に合計量で5〜30%、好ましくは1
0〜20%の範囲で、また、ヘアリンス、ヘアトリート
メント、ヘアコンディショナー等においては非イオン界
面活性剤又はカチオン界面活性剤を組成物中に0.1〜
50%、好ましくは0.5〜20%の範囲で配合され
る。
【0050】また、毛髪化粧料がヘアリンス、ヘアトリ
ートメント、ヘアコンディショナーである場合には、更
に毛髪に良好な感触を付与するため長鎖アルキル四級ア
ンモニウム塩及び油脂類を配合することができる。長鎖
アルキル四級アンモニウム塩の例としては、次の一般式
(11):
【0051】
【化10】
【0052】(式中、R21 〜R24の1又は2個は炭素
数8〜24の直鎖又は分岐長鎖アルキル基を、残余は炭
素数1〜3のアルキル若しくはヒドロキシアルキル基又
はベンジル基を示し、Xはハロゲン原子又は炭素数1若
しくは2のアルキル硫酸基を示す。)で表わされる長鎖
アルキル四級アンモニウム塩が挙げられ、これらは一種
又は二主以上使用される。上記式(11)で表わされる
長鎖アルキル四級アンモニウム塩のうち、長鎖アルキル
基が分岐鎖であるものは分岐高級脂肪酸又は分岐高級ア
ルコールを原料として、公知の方法によって合成され
る。これらの原料は天然物でも合成品でもよく、天然原
料としてはイソ酸、アンテイソ酸等のラノリン脂肪酸、
フアルネソール等のテルペンアルコール等が、また合成
原料としてはオレフィンを原料としてオキソ法で得られ
るオキソアルコール、あるいはアルコール、アルデヒド
を原料としてゲルベ縮合又はアルドール縮合で得られる
ゲルベアルコール、2−アルキルアルカノール等が挙げ
られる。例えば、オキソアルコールの場合には、原料が
α−オレフィンのときは生成する高級アルコールの分岐
率は小さく、内部オレフィンのときは当該分岐率は大き
くなり、また分岐オレフィンのときは当該分岐率は10
0%となる。
【0053】これらの分岐型長鎖アルキル四級アンモニ
ウム塩の中でも、その分岐アルキル基が次の一般式(1
2):
【0054】
【化11】
【0055】(式中、R25は炭素数5〜13の直鎖アル
キル基を示す。)で表わされる2−メチルアルキル基が
好ましく、好ましい具体例としては、例えば2−メチル
オクチル、2−メチルデシル、2−メチルウンデシル、
2−メチルドデシル、2−メチルトリデシル、2−メチ
ルテトラデシル、2−メチルヘプタデシル基等が挙げら
れる。これらの2−メチルアルキル基は通常オキソアル
コールに由来するものであり、当該オキソアルコールは
一般に直鎖アルコールとの混合物として得られる。
【0056】これら分岐アルキル基を有する分岐型長鎖
アルキル四級アンモニウム塩としては、アルキルトリメ
チルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモ
ニウムクロリド、アルキルジメチルベンジルアンモニウ
ムクロリド、アルキルトリメチルアンモニウムブロミ
ド、アルキルトリメチルアンモニウムメトサルフェー
ト、ジアルキルメチルヒドロキシメチルクロリド等が挙
げられる。その中でも特に好ましいものは式(12)で
表わされる2−メチルアルキル基を有するものであり、
例えば2−メチルデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、2−メチルドデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、2−メチルテトラデシルアンモニウムクロリド等の
分岐型モノ−長鎖アルキル四級アンモニウム塩;2−メ
チルデシルウンデシルジメチルアンモニウムクロリド、
2−メチルドデシルトリデシルジメチルアンモニウムク
ロリド、2−メチルテトラデシルペンタデシルジメチル
アンモニウムクロリド等の一方の長鎖アルキル基が分岐
している分岐型ジ−長鎖アルキル四級アンモニウム塩;
及びジ(2−メチルデシル)ジメチルアンモニウムクロ
リド、ジ(2−メチルドデシル)ジメチルアンモニウム
クロリド、ジ−(2−メチルテトラデシル)ジメチルア
ンモニウムクロリド等の両方の長鎖アルキル基が分岐し
ている分岐型ジ−長鎖アルキルアンモニウム塩が挙げら
れる。
【0057】また、長鎖アルキル基が直鎖であるものの
例としては、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシ
ル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、オク
タデシル、エイコサニル基等が挙げられる。
【0058】また、油脂類としては、一般に用いられて
いるものを使用することができ、例えば流動パラフィ
ン、グリセリド、高級アルコール、ラノリン誘導体、エ
ステル類、高級脂肪酸等が挙げられる。グリセリドとし
ては炭素数12〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐
鎖の脂肪酸由来のモノグリセリドが使用される。これら
の油脂類の中で、炭素数12〜26の直鎖又は分岐鎖の
アルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコールが
特に好ましく、その好ましい具体例としては、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、アラキンアルコー
ル、ベヘニルアルコール、カラナービルアルコール、セ
リルアルコール等が挙げられる。
【0059】これら長鎖アルキル四級アンモニウム塩及
び油脂類の好ましい配合量は、それぞれ0.01〜20
%及び0.1〜30%である。
【0060】更に、毛髪化粧料がヘアリキッド、ヘアト
ニック等である場合は、非イオン界面活性剤を併用する
こともできる。この非イオン性界面活性剤としては、前
記皮膚外用剤に配合するものと同様のものが例示され
る。
【0061】上記非イオン界面活性剤は、全組成中、
0.01〜20%、特に0.1〜5%配合することが好
ましい。
【0062】アミド誘導体(1)を配合した本発明の毛
髪化粧料は、水溶液、エタノール溶液、エマルジョン、
サスペンジョン、ゲル、固型、エアゾール、粉末等の剤
型とすることができ、特に制限はない。また、必要に応
じ、上記成分の他に化粧料成分として前記皮膚化粧料に
配合するものと同様の成分を配合することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は肌荒れや炎症を予
防・治療し、また皮膚の老化予防効果を発揮することが
できる。また、本発明の毛髪化粧料は優れた毛髪及び頭
皮の保護・維持性能を有し、毛髪の感触を向上させるこ
とができるものである。
【0064】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施
例の説明に先立ち、前記製造法に従ったアミド誘導体
(1)の製造例について説明する。
【0065】製造例1 攪拌装置、滴下ロート、窒素導入管及び蒸留装置を備え
た2リットル5口フラスコに、3−メトキシプロピルア
ミン743.2g(8.34mol)及びエタノール15
0mlを仕込み、窒素雰囲気下で80℃に加熱攪拌しつ
つ、これにヘキサデシルグリシジルエーテル165.9
g(0.56mol)を3時間かけて滴下した。滴下終了
後、更に80℃で12時間攪拌した後、エタノール及び
過剰の3−メトキシプロピルアミンを減圧下に加熱留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
することにより、アミノアルコール誘導体(2a)19
6.5g(収率91%対ヘキサデシルグリシジルエーテ
ル)を得た(工程1)。
【0066】
【化12】
【0067】得られたアミノアルコール誘導体(2a)
の物性は次のとおりである。
【0068】白色固体 融点;53℃ IR(νneat,cm-1);3340,2930,285
5,1470,1310,1120,1065,95
5,900,720.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(t,J=
6.3Hz,3H),1.25〜1.45(m,26
H),1.45〜1.85(m,6H),2.57〜
2.76(m,4H),3.32(s,3H),3.3
8〜3.48(m,6H),3.77〜3.89(m,
1H).
【0069】攪拌装置、滴下ロート、窒素導入管及び蒸
留装置を備えた1リットル5口フラスコに、溶融した上
記(工程1)で得た化合物(2a)61.3g(15
8.1mmol)及びナトリウムメトキシド28%メタノー
ル溶液1.53g(7.91mmol)を仕込み、窒素雰囲
気下60℃で30分間攪拌した。次に、同条件下でこれ
にテトラデカン酸メチル38.3g(158.1mmol)
を1時間かけて滴下した。滴下終了後、更に減圧下(8
0〜10Torr)60℃で5時間攪拌し、反応を完結させ
た。反応混合物を冷却後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、アミド誘導体(1a)
88.7g(収率94%)を得た(工程2)。
【0070】
【化13】
【0071】得られたアミド誘導体(1a)の物性は次
のとおりである。
【0072】白色固体 融点;48℃ IR(νneat,cm-1);3440,2930,286
0,1650,1625,1470,1225,121
0,1110,950,720.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(br t,
J=6.3Hz,6H),1.15〜1.95(m,5
3H),2.36(t,J=7.5Hz,2H),3.
29〜3.55(m,10H),3.33(s,3
H),3.85〜3.95(m,1H).
【0073】製造例2 製造例1の工程2において、テトラデカン酸メチルの代
わりにヘキサデカン酸メチルを用いた以外は、製造例1
の工程1及び2と同様に反応を行い、アミド誘導体(1
b)を得た(工程1及び2)。
【0074】
【化14】
【0075】得られたアミド誘導体(1b)の物性は次
のとおりである。
【0076】白色固体 融点;55℃ IR(νneat,cm-1);3430,2930,285
5,1620,1470,1205,1110,95
0,720.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(br t,
J=6.4Hz,6H),1.26〜1.89(m,5
7H),2.36(t,J=7.6Hz,2H),3.
29〜3.52(m,10H),3.33(s,3
H),3.88〜3.95(m,1H).
【0077】製造例3 製造例1の工程2において、テトラデカン酸メチルの代
わりにドデカン酸メチルを用いた以外は、製造例1の工
程1及び2と同様に反応を行い、アミド誘導体(1c)
を得た(工程1及び2)。
【0078】
【化15】
【0079】得られたアミド誘導体(1c)の物性は次
のとおりである。
【0080】無色透明液体 IR(νneat,cm-1);3435,2930,285
5,1620,1470,1220,1110,72
0.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(br t,
J=6.4Hz,6H),1.20〜1.90(m,4
9H),2.36(t,J=7.6Hz,2H),3.
25〜3.52(m,10H),3.33(s,3
H),3.88〜3.95(m,1H).
【0081】製造例4 製造例1の工程2において、テトラデカン酸メチルの代
わりに花王(株)製ルナックP−70(テトラデカン
酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン酸の重量比3:7
0:27の混合物)を加熱還流下、硫酸触媒の存在下に
メタノールと反応させることにより製造したルナックP
−70のメチルエステルを用いた以外は、製造例1の工
程1及び2と同様に反応を行い、アミド誘導体(1d)
を得た(工程1及び2)。
【0082】
【化16】
【0083】得られたアミド誘導体(1d)の物性は次
のとおりである。
【0084】白色固体 融点;50℃ IR(νneat,cm-1);3430,2930,286
0,1620,1470,1205,1110,95
0,720.
【0085】製造例5 製造例1の工程1において、ヘキサデシルグリシジルエ
ーテルの代わりにオクタデシルグリシジルエーテルを用
いた以外は、製造例1の工程1と同様に反応を行い、ア
ミノアルコール誘導体(2e)を得た(工程1)。
【0086】
【化17】
【0087】得られたアミノアルコール誘導体(2e)
の物性は次のとおりである。
【0088】白色固体 融点;57〜58℃ IR(νneat,cm-1);3405,2930,285
5,1470,1120,960,900,840,7
20.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(t,J=
6.3Hz,3H),1.25〜1.45(m,30
H),1.45〜1.85(m,6H),2.55〜
2.75(m,4H),3.32(s,3H),3.3
5〜3.50(m,6H),3.77〜3.89(m,
1H).
【0089】製造例1の工程2において、化合物(2
a)の代わりに上記(工程1)で得た化合物(2e)を
用いた以外は、実施例1の工程2と同様に反応を行い、
アミド誘導体(1e)を得た(工程2)。
【0090】
【化18】
【0091】得られたアミド誘導体(1e)の物性は次
のとおりである。
【0092】白色固体 融点;49℃ IR(νneat,cm-1);3440,2930,286
0,1650,1625,1470,1225,121
0,1110,950,720.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(br t,
J=6.3Hz,6H),1.15〜1.95(m,5
7H),2.36(t,J=7.5Hz,2H),3.
30〜3.55(m,10H),3.33(s,3
H),3.85〜3.95(m,1H).
【0093】製造例6 製造例1の工程2において、化合物(2a)の代わりに
製造例5の工程1で得た化合物(2e)を、更にテトラ
デカン酸メチルの代わりにヘキサデカン酸メチルを用い
た以外は、製造例1の工程2と同様に反応を行い、アミ
ド誘導体(1f)を得た(工程1及び2)。
【0094】
【化19】
【0095】得られたアミド誘導体(1f)の物性は次
のとおりである。
【0096】白色固体 融点;54〜55℃ IR(νneat,cm-1);3430,2930,285
5,1620,1470,1220,1205,111
0,950,885,720.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(br t,
J=6.4Hz,6H),1.25〜1.95(m,6
1H),2.36(t,J=7.6Hz,2H),3.
29〜3.52(m,10H),3.33(s,3
H),3.88〜3.95(m,1H).
【0097】製造例7 製造例1の工程1において、ヘキサデシルグリシジルエ
ーテルの代わりにテトラデシルグリシジルエーテルを用
いた以外は、製造例1の工程1と同様に反応を行い、ア
ミノアルコール誘導体(2g)を得た(工程1)。
【0098】
【化20】
【0099】得られたアミノアルコール誘導体(2g)
の物性は次のとおりである。
【0100】白色固体 融点;47℃ IR(νneat,cm-1);3340,2930,285
5,1470,1310,1120,1065,99
5,900,720.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(t,J=
6.3Hz,3H),1.25〜1.45(m,26
H),1.45〜1.85(m,6H),2.57〜
2.75(m,4H),3.32(s,3H),3.3
8〜3.48(m,6H),3.75〜3.88(m,
1H).
【0101】製造例1の工程2において、化合物(2
a)の代わりに上記(工程1)で得た化合物(2g)
を、更にテトラデカン酸メチルの代わりにヘキサデカン
酸メチルを用いた以外は、製造例1の工程2と同様に反
応を行い、アミド誘導体(1g)を得た(工程2)。
【0102】
【化21】
【0103】得られたアミド誘導体(1g)の物性は次
のとおりである。
【0104】白色固体 融点;47℃ IR(νneat,cm-1);3440,2930,285
5,1620,1470,1205,1110,95
0,720.1 H−NMR(CDCl3,δ);0.88(br t,
J=6.4Hz,6H),1.26〜1.89(m,5
2H),2.36(t,J=7.6Hz,2H),3.
29〜3.52(m,11H),3.33(s,3
H),3.88〜3.95(m,1H).
【0105】実施例1 製造例1〜7で製造したアミド誘導体とワセリンとをア
ミド誘導体/ワセリン=1/3(重量比)の割合で混合
し、それぞれについて下記方法により皮膚コンダクタン
ス及び肌荒れについて評価した。結果を表1に示す。
【0106】(試験方法)冬期に頬部に肌荒れを起こし
ている20〜50才の女性10名を被験者とし、左右の
頬に異なる皮膚外用剤を2週間塗布する。2週間の塗布
が終了した翌日に次の項目につき試験を行った。
【0107】(1)皮膚コンダクタンス 37℃の温水にて洗顔後、温度20℃、湿度40%の部
屋で20分間安静にした後、角質層の水分含有量を皮膚
コンダクタンスメータ(IBS社製)にて測定した。コ
ンダクタンス値は値が小さいほど皮膚は肌荒れしてお
り、5以下ではひどい肌荒れである。一方この値が20
以上であれば肌荒れはほとんど認められない。
【0108】(2)肌荒れスコア 肌荒れを肉眼で観測し、下記基準により判定した。スコ
アは平均値で示した。
【0109】 0:肌荒れを認めない 1:かすかな肌荒れを認める 2:肌荒れを認める 3:ややひどい肌荒れを認める 4:ひどい肌荒れを認める
【0110】
【表1】
【0111】実施例2 アミド誘導体(1a)〜(1g)を用いて下記表2に示
す組成の皮膚外用剤(乳化化粧料)を製造し、その肌荒
れ改善効果を実施例1と同様の方法により評価した。結
果を表3に示す。
【0112】
【表2】
【0113】
【表3】
【0114】実施例3 ヘアトニック組成物:
【表4】 (組成) (%) (1)製造例1〜7で得たアミド誘導体 1 (2)ピロリドンカルボン酸−アルミニウム塩 0.5 (3)エタノール 55.0 (4)水 バランス (5)香料 0.3
【0115】(製法)(4)に攪拌下(1)を均一に分
散させ、次いで(2)、(3)、(5)を加えよく混合
して毛髪に対し優れたスタイル保持、形成性と良好な感
触を付与し、ふけを抑える懸濁型ヘアトニック組成物を
得た。
【0116】実施例4 ヘアリンス:表5に示す組成の
ヘアリンスを調製し、該ヘアリンスによる処理後の髪の
感触を10名の専門パネラーにより表6に示す評価基準
で評価した。この結果を表7に示す。
【0117】
【表5】
【0118】
【表6】
【0119】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 実 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 杉野 希代子 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1): 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一又は異なって炭素数1〜4
    0のヒドロキシル化されていてもよい炭化水素基を示
    し、R3 は炭素数3〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン
    基を示し、R4 は炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のア
    ルコキシ基を示す。)で表わされるアミド誘導体を含有
    する皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアミド誘導体を含有する
    毛髪化粧料。
JP12482495A 1995-05-24 1995-05-24 皮膚外用剤及び毛髪化粧料 Pending JPH08319233A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999007333A1 (fr) * 1997-08-11 1999-02-18 Kao Corporation Produit de soin capillaire

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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