JP2001199147A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

Info

Publication number
JP2001199147A
JP2001199147A JP2000014285A JP2000014285A JP2001199147A JP 2001199147 A JP2001199147 A JP 2001199147A JP 2000014285 A JP2000014285 A JP 2000014285A JP 2000014285 A JP2000014285 A JP 2000014285A JP 2001199147 A JP2001199147 A JP 2001199147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
printing
printing paper
tray
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000014285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4515579B2 (ja
Inventor
Hideki Asai
英樹 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000014285A priority Critical patent/JP4515579B2/ja
Publication of JP2001199147A publication Critical patent/JP2001199147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4515579B2 publication Critical patent/JP4515579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Collation Of Sheets And Webs (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソートモード時においてビントレイ及び印刷
用紙への汚れの発生を確実に防止することが可能な孔版
印刷装置を提供する。 【解決手段】 版胴21と、給紙手段7と、押圧手段2
2と、用紙搬送手段40と、用紙搬送手段40によって
搬送された印刷用紙Pを仕分けして収納するビントレイ
ユニット47及び一括して収納するノンソートトレイ4
9を有する排紙収納装置3と、印刷用紙Pをビントレイ
ユニット47に収納するかノンソートトレイ49に収納
するかを切り換える切換手段193とを有し、切換手段
193により印刷用紙Pをビントレイユニット47に収
納するソートモードが選択されたとき、先の印刷用紙P
への印刷後、この印刷用紙Pを排紙収納装置3の手前で
停留させると共に版胴21を空転させ、次の印刷用紙P
が給紙手段7により給紙されるときに先の印刷用紙Pを
排紙収納装置3に向けて送り出す孔版印刷装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙を複数のビン
トレイに分配して収納するビントレイユニットと用紙を
一括して収納する排紙トレイとを有する排紙収納装置を
具備する孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、孔版印刷装置に付設される排紙収
納装置としては、用紙を複数のビントレイに分配して収
納するビントレイユニットと、用紙を積載する単一のノ
ンソートトレイとを上下方向に併設したものが知られて
いる。この排紙収納装置の一例が実開平6−78358
号公報に開示されており、この排紙収納装置は揺動可能
な用紙搬送手段を備え、ソート時には用紙をビントレイ
ユニット側に、ノンソート時には用紙をノンソートトレ
イ側にそれぞれ収納させるべく、用紙搬送手段を揺動さ
せるように構成されている。
【0003】この排紙収納装置において、ノンソートト
レイは基本的に同一画像の印刷用紙を一括して収納する
ため、印刷用紙はその画像をすぐに確認できるように印
刷面を上側にして収納される。また、ビントレイは複数
画像の印刷用紙を複数の組に分割し、ページ番号の若い
順から順序よく収納するため、孔版印刷装置本体に設け
られているADFの仕様により、印刷用紙の印刷面を上
側にして収納するものと印刷面を下側にして収納するも
のとがある。つまり、ADFがページ順に重ねられた原
稿を上から送るものにおいては、印刷物はページ番号の
若い順に排出されるため、ビントレイ上での印刷用紙は
印刷面を下側にして収納され、ADFが原稿を下から送
るものにおいては、逆にビントレイ上での印刷用紙は印
刷面を上側にして収納される。また、ADFを持たない
孔版印刷装置においても同様であるが、印刷面を上側に
して収納するビントレイでは、ノンソートトレイと同様
に画像の確認をすぐに行えるという利点がある。さら
に、上述の排紙収納装置では、ビントレイユニットに排
紙揃えを行うジョガーを備えたものが知られており、イ
ンキを転移された印刷用紙はジョガーによって押される
ことでビントレイ上を移動して所定の位置に揃えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な孔
版印刷装置においては、装置を一定時間放置した後や印
刷を停止した後に再度印刷を再開した場合等に、インキ
が蒸発することに起因して発生する印刷不良の不具合を
防止するため、蒸発しにくい油性インキや油中水型エマ
ルションインキが使用されている。しかし、このインキ
は乾燥しにくいため、印刷時において印刷用紙に転移し
たインキが印刷用紙内へと浸透して指等で擦っても汚れ
が発生しない、所謂、浸透乾燥した状態となるまでには
ある程度の時間を必要とする。通常の孔版印刷装置で
は、印刷された印刷用紙は連続的に排紙トレイに収納さ
れるが、このときに前の印刷用紙上に次の印刷用紙がす
ぐに積載されると、インキの乾燥時間が短く前の印刷用
紙の画像インキが次の印刷用紙の裏面に付着して汚して
しまう、いわゆる裏移りという不具合を発生してしま
う。そこで、版胴の回転周速度と無関係に印刷用紙の給
送間隔を設定する手段を設け、この設定値に基づいて印
刷用紙の供給を制御し、版胴を空転させることで裏移り
の発生を防止する技術(以下、「スキップ給紙モード」
という)が例えば特開平3−193383号公報に、ま
た、マスタを穿孔製版するサーマルヘッドを有し、この
サーマルヘッドを構成する個々の発熱部に供給する穿孔
エネルギーを調整する手段を設け、穿孔エネルギーを調
整することによりマスタの穿孔径を制御し、穿孔部から
のインキ滲出量を変化させることで印刷濃度を制御して
裏移りを防止する技術(以下、「省インキモード」とい
う)が例えば特開平7−52515号公報にそれぞれ開
示されている。
【0005】しかし、上述した排紙収納装置を具備した
孔版印刷装置において上記各号公報に開示された技術を
採用したものは未だ提案されておらず、ノンソートモー
ド時においては裏移りの不具合が生じ、ソートモード時
における印刷面上側排紙の場合には裏移りの不具合が、
また印刷面下側排紙の場合には最初の印刷用紙に付着し
た未乾燥のインキが転移してビントレイを汚してしまう
という不具合が生じる。また、スキップ給紙モードある
いは省インキモードを備えた孔版印刷装置に対して上述
の排紙収納装置を後付けした場合には、ノンソートモー
ド時における不具合は解消されるが、孔版印刷装置と排
紙収納装置とが連動していないため、例えばノンソート
モードにおいて少量の印刷や裏移りを気にしなくともよ
い印刷等、スキップ給紙モードあるいは省インキモード
を使用することなく印刷を行った後に、ソートモードで
きれいな印刷物を多量に印刷する場合等に、切換手段を
操作してノンソートモードからソートモードに切り換え
てもスキップ給紙モードや省インキモードには切り換え
られず、上述した不具合が発生してしまうという問題点
がある。また、ジョガー使用時には用紙が強制的に移動
されるため、印刷面上側排紙の場合には印刷用紙同士の
擦れ汚れが、また、印刷面下側排紙の場合にはビントレ
イと印刷用紙及び印刷用紙同士の双方に擦れ汚れが発生
してしまうという問題点がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解決し、ソートモ
ード時においてビントレイ及び印刷用紙への汚れの発生
を確実に防止することが可能な孔版印刷装置の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回転自在な版胴と、印刷用紙を給送する給紙手段と、給
送された前記印刷用紙を前記版胴に押圧する押圧手段
と、前記押圧手段によって前記版胴に押圧された前記印
刷用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段に
よって搬送された前記印刷用紙を仕分けして収納するビ
ントレイユニット及び一括して収納するノンソートトレ
イを有する排紙収納装置と、前記印刷用紙を前記ビント
レイユニットに収納するか前記ノンソートトレイに収納
するかを切り換える切換手段とを有する孔版印刷装置に
おいて、前記切換手段により前記印刷用紙を前記ビント
レイユニットに収納するソートモードが選択されたと
き、先の印刷用紙への印刷後、該印刷用紙を前記排紙収
納装置の手前で停留させると共に前記版胴を空転させ、
次の印刷用紙が前記給紙手段により給紙されるときに先
の印刷用紙を前記排紙収納装置に向けて送り出すことを
特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記版胴の空転回数は印
刷される画像の濃度あるいは面積によって決定されるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、回転自在な版胴
と、マスタを製版し前記版胴に巻装する製版手段と、印
刷用紙を給送する給紙手段と、印刷された前記印刷用紙
を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙搬送手段によって
搬送された前記印刷用紙を仕分けして収納するビントレ
イユニット及び一括して収納するノンソートトレイを有
する排紙収納装置と、前記印刷用紙を前記ビントレイユ
ニットに収納するか前記ノンソートトレイに収納するか
を切り換える切換手段とを有する孔版印刷装置におい
て、前記製版手段が前記マスタを穿孔製版するサーマル
ヘッドを有し、前記切換手段により前記印刷用紙を前記
ビントレイユニットに収納するソートモードが選択され
たとき、製版時における前記サーマルヘッドによる前記
マスタの穿孔径を、前記印刷用紙が前記ノンソートトレ
イに収納されるノンソートモード選択時のそれよりも小
さくすることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記マスタの穿孔径は印
刷される画像の濃度あるいは面積によって決定されるこ
とを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに、前記ビントレイユニットは前記印刷用紙を
収納する複数のビントレイを縦方向に有し、前記印刷用
紙を、その印刷面が下側となるように収納することを特
徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の孔
版印刷装置において、さらに、前記ビントレイユニット
は前記印刷用紙の用紙揃えを行うジョガーを有すること
を特徴とする。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を採用した孔版印
刷装置を示している。同図において孔版印刷装置1は、
孔版印刷装置本体2と排紙収納装置3とから構成されて
おり、両者は一体的に連結されている。先ず、孔版印刷
装置本体2について説明する。孔版印刷装置本体2は、
画像読取部4、製版手段としての製版搬送部5、排版部
6、給紙手段としての給紙部7、印刷部8、排紙部9、
制御部10等から主に構成されている。孔版印刷装置本
体2の筐体2aの上部に配設された画像読取部4は、図
示しない光源、ミラー、レンズ、画像センサー等を有し
ており、ミラーが走査して原稿画像を読み取り、読み取
られた画像をレンズで結像して画像センサーに送る。画
像センサーに送られた画像情報は、図示しないA/D変
換器を経て後述するサーマルヘッド12の作動を制御す
るサーマルヘッドドライバへとライン毎に送られる。ま
た、全ての原稿画像が画像読取部4によって読み取られ
ると、原稿画像は画像読取部4内に設けられた図示しな
いメモリ内にビットマップデータとして格納された後、
制御部10に向けて画像信号として送られる。画像読取
部4の上部にはADF4aが設けられている。本実施例
で用いられるADF4aは画像面を下向きにして原稿を
セットするタイプであり、ページ順に重ねられた原稿は
1ページ目から順に読み取られる。
【0014】筐体2aの上段右方であって画像読取部4
の下方に設けられた製版搬送部5は、熱可塑性樹脂フィ
ルムと和紙等の多孔性支持体とを貼り合わせてなるマス
タ11をロール状に巻成したマスタロール11aを回転
自在かつ着脱自在に支持する図示しないマスタ貯容手
段、サーマルヘッド12、プラテンローラー13、マス
タ搬送ローラー対14、切断手段15等から主に構成さ
れている。サーマルヘッド12は、図2(a)、
(b)、(c)に示すように、マスタ搬送方向と直交す
る主走査方向Sに1列に配置された複数の発熱素子12
a、発熱素子12aを保持・冷却するホルダー部12
b、ホルダー部12bの上面に設けられサーマルヘッド
12の温度を測定する温度検知センサー12cから主に
構成されている。サーマルヘッド12は、画像読取部4
に設けられた図示しないA/D変換器で処理されて送出
されるデジタル画像信号に基づいてマスタ11の熱可塑
性樹脂フィルム面を選択的に溶融穿孔し、マスタ11上
に穿孔画像を形成する機能を有する。温度検知センサー
12cによる検知信号は制御部10に向けて送られる。
各発熱素子12aは、高電気抵抗材料による図示しない
発熱体層、リード電極、保護膜等を有しており、穿孔用
エネルギーとしての電気エネルギーが供給されることに
より発熱し、熱エネルギーによってマスタ11の熱可塑
性樹脂フィルムを溶融穿孔する。各発熱素子12aに供
給される穿孔用エネルギーは、制御部10によって制御
される。なお、発熱素子によるマスタへの穿孔製版につ
いては、前記した特開平7−52515公報に詳述され
ている。
【0015】サーマルヘッド12の上方にはプラテンロ
ーラー13が配設されている。プラテンローラー13は
筐体2aの図示しない側板に回転自在に支持されてお
り、図示しないステッピングモーターによって図1の時
計回り方向に回転駆動される。プラテンローラー13の
マスタ搬送方向である副走査方向Fの下流側にはマスタ
搬送ローラー対14が配設されている。筐体2aの図示
しない側板間に回転自在に支持された駆動ローラーと従
動ローラーとからなるマスタ搬送ローラー対14は、図
示しない駆動手段によって駆動ローラーが回転駆動され
ることで、プラテンローラー13と同じ搬送速度でマス
タ11を搬送する。サーマルヘッド12及びプラテンロ
ーラー13とマスタ搬送ローラー対14との間には切断
手段15が配設されている。切断手段15は、固定刃で
ある下刃15aと可動刃である上刃15b(共に図2参
照)とから主に構成され、下刃15aに対して上刃15
bが回転移動する周知の構成である。
【0016】筐体2aの上段左方であって画像読取部4
の下方に設けられた排版部6は、上排版部材及び下排版
部材からなる図示しない排版手段、排版ボックス、圧縮
板等を有し、後述する版胴21の外周面より使用済みの
マスタを剥離して排版ボックス内に収容する。製版搬送
部5の下方には給紙部7が配設されている。給紙部7
は、複数枚の印刷用紙Pを積載する上下動自在な給紙ト
レイ16,給紙トレイ16上の最上位の印刷用紙Pに接
触してこれを送り出す給紙ローラー17、給紙ローラー
17によって送り出された印刷用紙Pを1枚ずつに分離
して給送する分離ローラー対18、分離ローラー対18
によって分離給送された印刷用紙Pを印刷部8に向けて
所定のタイミングで送り出すレジストローラー対19、
筐体2aの下方に筐体2aに対して着脱自在に接続され
た給紙装置20等を有している。給紙装置20は、図示
しない第1トレイ及びこれと同じサイズの用紙を収納可
能な第2トレイ、第1、第2トレイよりも大サイズの用
紙を収納可能な第3トレイを有しており、第2あるいは
第3トレイから印刷部8に向けて印刷用紙Pを給送す
る。第2トレイの印刷用紙Pがなくなると第1トレイか
ら第2トレイに印刷用紙Pが自動的に供給され、第1ト
レイは印刷中においても装置手前側への引き出しが可能
に構成されている。この技術は、特開平11−2406
30号公報に詳述されている。
【0017】筐体2aのほぼ中央部には印刷部8が配設
されている。印刷部8は、版胴21、押圧手段であるプ
レスローラー22等から主に構成されている。両端を一
対のフランジに固定された多孔構造の支持円筒体である
多孔性支持板の外周面にメッシュスクリーンを複数層巻
着してなる版胴21は、インキ供給パイプを兼ねた複数
の孔を有するパイプ状の支軸に各フランジを回転自在に
支持されている。モーター、ギヤ、タイミングベルト等
を有する版胴駆動手段により図1の時計回り方向に回転
駆動される版胴21は、筐体2aに対して着脱自在に設
けられている。
【0018】版胴21の外周面上には、磁性体からなる
図示しないステージ部と回動自在なクランパー23とが
設けられており、クランパー23は版胴21が所定位置
に達したときに図示しない開閉手段によって開閉され
る。版胴21の内部には、支軸、インキローラー、ドク
ターローラー等からなる図示しないインキ供給手段が設
けられている。インキ供給手段は、版胴21の内部に設
けられた図示しないインキパック内のインキを図示しな
い供給ポンプによって汲み上げ、多孔性支持板の内周面
に供給する。また版胴21の近傍には、版胴21の位置
を検知して信号を発する図示しないエンコーダーが配設
されている。この図示しないエンコーダーからの信号は
制御部10に入力される。
【0019】版胴21の下方にはプレスローラー22が
配設されている。プレスローラー22はその横幅が版胴
21の横幅とほぼ同じに形成されており、図3に示すよ
うに、その中心部には軸22aが挿通固定されている。
軸22aの両端部は一対のガイド部材24(一方のみを
示す)の一端にそれぞれ回転自在に支持されており、各
ガイド部材24の他端は筐体2aの図示しない側板間に
回転自在に支持された中心軸25に挿通固定されてい
る。中心軸25の装置奥側の端部には、縦長に形成され
た薄い板材からなる作動板26の一端が固着されてお
り、作動板26の他端にはカムフォロア27を回転自在
に支持する軸27aが取り付けられている。作動板26
の両側部はそれぞれ突出形成されており、用紙搬送方向
下流側の突出部26aには他端を筐体2aに固定された
引張コイルバネ28の一端が取り付けられ、作動板26
には中心軸25を中心として図3において反時計回り方
向への回動付勢力が付与されている。また、作動板26
の用紙搬送方向上流側の突出部26bは、後述する係止
部材35に対して係脱可能に構成されている。
【0020】作動板26よりもさらに装置奥側には印圧
ギヤ29が配設されている。印圧ギヤ29は筐体2aに
設けられた図示しない側板に回転自在に支持されてお
り、筐体2aに取り付けられたモーター30の出力軸端
に固設されたピニオンギヤ31により回転力を伝達さ
れ、版胴21と同期して回転駆動される。印圧ギヤ29
の装置手前側には、印圧カム32が印圧ギヤ29と同軸
上に配設されている。印圧カム32はほぼ8の字形状を
呈した板材であり、モーター30の回転力を伝達されて
回転駆動される。印圧カム32の外周面には、引張コイ
ルバネ28で付勢されたカムフォロア27の外周面が当
接している。これら作動板26、カムフォロア27、引
張コイルバネ28、印圧ギヤ29、モーター30、ピニ
オンギヤ31、印圧カム32等により、プレスローラー
22を版胴21に対して揺動させる揺動手段33が構成
されている。
【0021】揺動手段33の用紙搬送方向上流側には係
止手段34が配設されている。係止手段34は係止部材
35、ソレノイド36、引張コイルバネ37等から主に
構成されている。係止部材35はほぼL字形状を呈した
板材であり、筐体2aの図示しない側板に植設された支
軸35aに、その曲折部を回動自在に支持されている。
係止部材35の一端35bには、他端を筐体2aに固定
された引張コイルバネ37の一端が取り付けられてお
り、係止部材35には図3において支軸35aを中心に
反時計回り方向への回動付勢力が付与されている。また
一端35bにはソレノイド36のプランジャ36aの先
端部が軸36bで回動自在に取り付けられており、これ
により係止部材35は、一端35bがほぼ水平となるよ
うにソレノイド36、引張コイルバネ37及び支軸35
aによって支持されている。係止部材35の他端35c
は曲折部より下方に向けて延出しており、その上部側縁
部には作動板26の突出部26bが係合可能な切欠部3
5dが形成されている。ソレノイド36は筐体2aの図
示しない側板に取り付けられており、その作動は制御部
10により制御される。版胴21の用紙搬送方向上流側
には、印刷用紙Pが版胴21とプレスローラー22との
間に向けてレジストローラー対19から給送されたかど
うかを検知する用紙センサー38が配設されている。用
紙センサー38から出力された信号は制御部10に入力
される。
【0022】排紙部9は筐体2aの排紙口2bの内側近
傍に配設されており、剥離爪39、用紙搬送手段として
の排紙搬送部材40等から主に構成されている。剥離爪
39は筐体2aの図示しない側板に固設されており、版
胴21の外周面上より印刷用紙Pを剥離する。駆動ロー
ラー41、従動ローラー42、無端ベルト43、吸引フ
ァン44等を有する排紙搬送部材40は、剥離爪39に
よって版胴21より剥離された印刷用紙Pを吸引ファン
44の吸引力によって無端ベルト43上に吸引し、排紙
口2bより排出する。排紙搬送部材40の作動は制御部
10により制御される。制御部10は筐体2aの内部下
方に配設されている。制御部10の詳細な説明は後述す
る。
【0023】孔版印刷装置本体2と同一の床面上に載置
される排紙収納装置3は、その排紙部対向位置Aを孔版
印刷装置本体2の排紙口2bに位置合わせされ、孔版印
刷装置本体2の筐体2aにその連結基板45を介して一
体的に結合される。排紙収納装置3は、床面上を移動可
能な矩形塔状の本体である枠体46を備え、この枠体4
6の内部にビントレイユニット47、昇降機構48を備
えたノンソートトレイ49、印刷用紙Pを取入方向Xに
搬送する取入部搬送手段50、分配部搬送手段51、取
入部搬送手段50を切り換え保持する切換駆動手段52
(図6参照)等を具備している。枠体46は、底枠53
と、底枠53に一体結合され垂直方向に延出する複数の
縦枠54及びこれらを連結する複数の横枠55とから主
に構成されており、これら各枠部材の外側の適所には外
板56(図4参照)が配設されている。枠体46の内部
上部には、複数のビントレイ57を有するビントレイユ
ニット47及び各ビントレイ57に用紙を分配する分配
部搬送手段51が配設されている。
【0024】ビントレイユニット47は、枠体46の上
下の横枠55間に一体的に結合された一対の縦フレーム
58と、各縦フレーム58間に配設されると共に上下方
向に等配的に整列された複数のビントレイ57とを有し
ている。各ビントレイ57はその左右両端(図1におけ
る手前側端部と奥側端部)に図示しない取付部が形成さ
れ、この取付部を介し縦フレーム58の図示しない支持
部に取り付けられる。各ビントレイ57は立ち曲げ形成
されたそれぞれの入口側端部57aを上下方向に整列す
るように設けられ、しかも上下方向において互いに隣り
合う各ビントレイ57の入口側端部57aにおける上下
間隔Cは、各ビントレイ57が所定枚数の印刷用紙Pを
積載可能な間隔を確保するように設定されている。な
お、複数のビントレイ群の外周部を囲む枠体46上の部
位は開放されており、これにより、オペレーターが排紙
収納装置3の前に立つだけで各ビントレイ57上に積載
された印刷用紙Pを容易に取り出すことができる。
【0025】図1に示すように、ビントレイユニット4
7に併設される分配部搬送手段51は、各ビントレイ5
7の入口側端部57aと対向する位置に設けられてい
る。図4、図5に示すように、分配部搬送手段51は、
一対の分配部縦フレーム59、これらを相互に連結する
分配部横フレーム60、一対の分配部縦フレーム59の
上下端近傍にそれぞれ軸受部材(図4に符号Bとして一
例を破線で示した)を介して枢着される上ローラー61
及び下ローラー62、各ローラー61,62に巻き掛け
られた複数(ここでは4本)の無端ベルト63、無端ベ
ルト63の回転域の内側に配設され垂直方向に搬送され
てくる用紙を所定のビントレイ57の上面側に向けて偏
向させるインデックサ64、無端ベルト63に空間E
(図1参照)を介して対向配置される上下一対の吸引フ
ァン65、吸引ファン65を支持すると共に空間E及び
無端ベルト63側を外部より隔離する外壁部材66等を
有している。
【0026】図5に示すように、各無端ベルト63は合
成樹脂またはゴム等によって構成され、その表面に多数
の貫通孔Hを形成され、吸引ファン65の駆動時に貫通
孔Hより空気を吸引して搬送途上にある印刷用紙Pを保
持する。従動ローラーである上ローラー61及び駆動ロ
ーラーである下ローラー62にはそれぞれ4箇所の拡径
部Rが形成されており、上下互いに対向する拡径部R間
に無端ベルト63がそれぞれ巻き掛けられている。互い
に隣り合う無端ベルト63間には隙間Dが確保され、各
隙間Dにはインデックサ64の偏向用突片67が遊嵌さ
れている。図4に示すように下ローラー62の一端部に
は駆動ギヤ68が一体的に取り付けられており、駆動ギ
ヤ68は減速ギヤ列69を介して駆動モーター70に連
結されている。
【0027】無端ベルト63により垂直方向に搬送され
てくる印刷用紙Pを所定のビントレイ57の上面側に向
けて偏向させるインデックサ64は、図5に示すよう
に、各ローラー61,62に近接して設けられた上イン
デックサ横枠71及び下インデックサ横枠72、各イン
デックサ横枠71,72間を連結し一対の分配部縦フレ
ーム59の近傍に並列して配設された一対のインデック
サ縦枠73,74、各インデックサ縦枠73,74に沿
って並設され各インデックサ横枠71,72に枢支され
る一対の縦送り軸75,76、各縦送り軸75,76の
上端で上インデックサ横枠71より突出した部位に一体
結合される従動ギヤ77,78、各ギヤ77,78をそ
れぞれ中間ギヤ79,80を介して駆動する駆動ギヤ8
1、駆動ギヤ81を駆動するインデックサモーター8
2、各縦送り軸75,76に両側が螺合し、両端部がイ
ンデックサ縦枠73,74の内溝に遊嵌する可動枠8
3、可動枠83に一体結合され互いに隣り合う無端ベル
ト63の隙間Dより突出した偏向用突片67等から主に
構成される。
【0028】インデックサ64は、非作動時において、
最下段のビントレイ57に印刷用紙Pを仕分ける基準位
置に偏向用突片67を保持している。この状態より、ソ
ートモード時に下から2番目のビントレイ57に印刷用
紙Pを仕分ける信号が入力されると、インデックサモー
ター82を1ピッチ相当分駆動して偏向用突片67を上
昇移動させ、搬送されてくる印刷用紙Pを偏向用突片6
7により下から2番目のビントレイ57に排出する。以
下、このようにして順次搬送されてくる印刷用紙Pを指
定されたビントレイ57に順次分配して収納するという
仕分け処理を行い、指定枚数の仕分け動作終了後にイン
デックサモーター82を逆転させ、偏向用突片67を基
準位置に戻して動作を完了する。なお、一対の分配部縦
フレーム59とその内側の一対のインデックサ縦枠7
3,74との間や複数の無端ベルト63の回転域より外
れた上下の隙間は図示しない隔壁で覆われており、これ
により吸引ファン65の吸引するエアの通路が規制さ
れ、無端ベルト63の回転域において印刷用紙Pが受け
る吸引力が確実に作用するように構成されている。
【0029】枠体46の内側であってビントレイユニッ
ト47及び分配部搬送手段51の直下方には、分配部搬
送手段51または枠体46の下部に配設されたノンソー
トトレイ49に向けて印刷用紙Pを搬送する取入部搬送
手段50が配設されている。取入部搬送手段50は排紙
部対向位置Aで排紙部9より印刷用紙Pを取り入れて搬
送するものであり、流入側搬送路切換部84と流出側搬
送部85とを具備している。流入側搬送路切換部84
は、図1、図4、図6に示すように、枠体46の縦枠5
4及び横枠55に一体結合された連結基板45に、上下
方向に揺動自在に支持されている。流入側搬送路切換部
84は、一対の連結基板45の内側に支持される扁平箱
状の基台86、基台86の内部に枢支される駆動プーリ
ー87及び従動プーリー88、各プーリー87,88間
に巻き掛けられ一部を基台86の上面に露呈した複数
(ここでは3本)の無端ベルト89、基台86の下壁に
取り付けられ印刷用紙Pを無端ベルト89上に吸着させ
る吸引ファン90等から主に構成されている。駆動プー
リー87は、図示しないチェーン、スプロケット等の駆
動力伝達機構により図示しない駆動手段からの回転駆動
力を伝達されて回転駆動される。無端ベルト89は合成
樹脂あるいはゴム等により構成され、多数の貫通孔Hを
形成されている。無端ベルト89は吸引ファン90の作
動時において、搬送途上にある印刷用紙Pをその上面に
吸着保持する。図示しない駆動手段の作動は制御部10
により制御される。基台86の流入側端部の左右外側壁
には、駆動プーリー87の回転中心と同一中心線に沿っ
て水平方向に延びる枢支ピン91が突設されている。こ
の枢支ピン91が連結基板45に枢支されることによ
り、無端ベルト89及び基台86の流入側端部が常時排
紙部対向位置Aに保持され、基台86の流出側端部を上
下方向に揺動可能となる。図6に示すように、基台86
を構成する上板86aの流出側(用紙搬送方向下流側)
端部の両側角部には、無端ベルト89によって搬送され
てきた印刷用紙Pに腰付けを行うための板材からなる腰
付け部材92がそれぞれ配設されている。腰付け部材9
2は図示しない蝶番によって上板86aに回動可能に取
り付けられている。
【0030】図7に示すように、基台86の下面にはL
字形状のブラケット93が固着されており、ブラケット
93にはソレノイド94が取り付けられている。ソレノ
イド94のプランジャ94aには、基台86の両側面に
回動自在に支持されたD字形状の支軸95aの一端にそ
の中央部を固着された、ほぼL字形状をなすアーム部材
95の一端が取り付けられている。また、支軸95aの
他端にも同様のアーム部材95が固着されており、各ア
ーム部材95はその他端を腰付け部材92に当接可能で
ある位置に配設されている。さらに、ブラケット93に
はアーム部材95の回動を規制するストッパー96が取
り付けられると共にプランジャ94aには圧縮バネ97
が取り付けられ、この構成により、ソレノイド94のオ
フ時にはプランジャ94aが圧縮バネ97の付勢力によ
り引き上げられ、アーム部材95の一端がストッパー9
6に当接して腰付け部材92は上板86aとほぼ同一平
面をなす図7に示す第1の位置に位置決めされ、ソレノ
イド94のオン時にはプランジャ94aが吸引されてア
ーム部材95が支軸95aを中心に図7において時計回
り方向に回動され、アーム部材95の他端に押し上げら
れることで腰付け部材92は図8に示す第2の位置に位
置決めされる。ソレノイド94の作動は、孔版印刷装置
本体2の内部に設けられた制御部10によって制御され
る。
【0031】基台86の流出側端部の下壁面には、図6
に示す切換駆動手段52が連結されている。切換駆動手
段52は流入側搬送路切換部84の支持位置を切り換え
るものであり、枢支ピン91を中心として流入側搬送路
切換部84を選択的に揺動させる。この場合、切換駆動
手段52は、ソート時に流入側搬送路切換部84を流出
側搬送部85と対向する、図1に実線で示す第1の態位
であるソート位置P1に保持して仕分け搬送路を形成
し、ノンソート時に流入側搬送路切換部84をノンソー
トトレイ49と対向する、図1に二点鎖線で示す第2の
態位であるノンソート位置P2に保持して非仕分け搬送
路を形成する。
【0032】切換駆動手段52は、基台86の下壁面に
突設されるブラケット98、ブラケット98に枢軸99
を介して枢支される一対のピニオンギヤ100、左右の
連結基板45に形成され各ピニオンギヤ100が噛合す
るラック101、枢軸99の中央部に一体的に結合され
たウォームホイール102、ウォームホイール102に
噛合するウォーム103、ウォーム103を駆動するモ
ーター104(図2参照)等から主に構成されている。
一対のラック101は枢支ピン91の中心線を中心とし
た扇形状となるように形成されている。流入側搬送路切
換部84のソート位置P1及びノンソート位置P2への
揺動は、孔版印刷装置本体2から送られてくる信号が制
御部10を経由してモーター104に入力されることに
より行われる。なお、排紙収納装置3には、流入側搬送
路切換部84がソート位置P1に達した際にモーター停
止指令を発する第1位置センサー105と、ノンソート
位置P2に達した際にモーター停止指令を発する第2位
置センサー106とが設けられている。モーター104
は、各センサー105,106のモーター停止指令に応
じてピニオンギヤ100を正逆転させ、流入側搬送路切
換部84をソート位置P1とノンソート位置P2とに選
択的に切り換え保持するように構成される。
【0033】図1、図4、図9に示すように、流出側搬
送部85は、箱状の基台107、基台107の内部に枢
支される一対のプーリー108,109、各プーリー1
08,109間に巻き掛けられ一部を基台107の上面
に露呈された無端ベルト110、基台107の下壁面に
取り付けられ印刷用紙Pを無端ベルト110上に吸着さ
せる吸引ファン111等から主に構成されている。な
お、プーリー108,109はチェーン、スプロケッ
ト、モーター等の図示しない駆動機構により駆動され
る。また、基台107は一対の縦フレーム58にほぼ水
平に固定されており、流出側搬送部85はソート位置P
1にある流入側搬送路切換部84からの印刷用紙Pを流
出端側の偏向片107aにより上向きに偏向させた後、
分配部搬送手段51の下端に搬送する。無端ベルト11
0も合成樹脂またはゴム等の部材により構成され、多数
の貫通孔Hを有し、吸引ファン111の駆動時に搬送途
上にある印刷用紙Pをその上面に吸着保持する。図示し
ない駆動機構の作動は制御部10により制御される。な
お、図1、図4、図9には、一対の縦フレーム58に直
接固定された流出側搬送部85を示したが、手前側G
(図4参照)の縦フレーム58を排除する等、枠体46
側のレイアウトを調整して流出側搬送部85の手前側G
を開放し、手前側Gに延びる図示しないレール部材を介
して流出側搬送部85を枠体46側に引き出し可能に支
持される構成としてもよい。この場合、流出側搬送部8
5あるいは分配部搬送手段51にジャムが発生した場合
に、流出側搬送部85を手前側Gに引き出すことによ
り、ジャム処理の容易化を図ることが可能となる。
【0034】ビントレイユニット47には、用紙揃えを
行うためのジョガー127が配設されている。ジョガー
127は、図10に示すように、エンドジョガー128
とサイドジョガー129とから構成されている。エンド
ジョガー128は、エンドジョガー板130、エンドジ
ョガーベース131、エンドジョガーレール132、モ
ーター133等を有している。長方形の板材からなるエ
ンドジョガー板130は、ビントレイユニット47の上
下方向に、各ビントレイ57に形成された孔部57bを
貫通して配設されており、その上下端部にはエンドジョ
ガーベース131がそれぞれ取り付けられている。一端
にエンドジョガー板130を取り付けられた箱形形状の
板材からなる一対のエンドジョガーベース131は、エ
ンドジョガー板取付位置近傍の両側面に孔部をそれぞれ
有しており、ビントレイユニット47の上下端部近傍に
配設された一対のエンドジョガーレール132に、排紙
方向と平行な方向にそれぞれ移動自在に支持されてい
る。各エンドジョガーベース131の、エンドジョガー
板取付位置と対向する側にはベルト取付部131aがそ
れぞれ設けられており(上側のみ図示)、下方のエンド
ジョガーベース131のエンドジョガー板取付位置近傍
にはドグ131bが一体形成されている。ドグ131b
は、エンドジョガー板130がホームポジションを占め
たときにビントレイユニット47に取り付けられたセン
サー134に検知され、センサー134からの信号は制
御部10に送られる。
【0035】ビントレイユニット47に取り付けられた
正逆転可能なステッピングモーターからなるモーター1
33は、その出力軸に歯付プーリー133aを有してい
る。モーター133配設位置の近傍には、ビントレイユ
ニット47に回転自在に支持された駆動軸135が縦枠
54に沿って配設されており、駆動軸135の一端には
プーリー付ギヤ136が、他端にはギヤ137がそれぞ
れ取り付けられている。プーリー付ギヤ136は歯付プ
ーリー136aとギヤ136bとを一体的に有してお
り、各歯付プーリー133a,136a間にはタイミン
グベルト138が掛けられ、モーター133の駆動力が
駆動軸135に伝達される。
【0036】プーリー付ギヤ136の近傍には、同様の
プーリー付ギヤ139が、ビントレイユニット47に回
転自在に支持されており、そのギヤ部がギヤ136bと
噛合している。プーリー付ギヤ139の右方であってビ
ントレイ57の用紙幅方向端部近傍の位置にはプーリー
付ギヤ140が配設されており、各プーリー付ギヤ13
9,140の各歯付プーリー間にはタイミングベルト1
41が掛け渡されている。プーリー付ギヤ140の近傍
にはプーリー付ギヤ142がビントレイユニット47に
回転自在に支持されており、そのギヤ部はプーリー付ギ
ヤ140のギヤ部と噛合している。プーリー付ギヤ14
2の図10における奥側であってビントレイ57の用紙
長さ方向端部近傍の位置には歯付プーリー143が配設
されており、プーリー付ギヤ142の歯付プーリーと歯
付プーリー143との間にはタイミングベルト144が
掛け渡されている。タイミングベルト144は、図10
において左側部分を下側のエンドジョガーベース131
のベルト取付部に固定されている。
【0037】ビントレイユニット47の上部側には、上
述した構成と同様にプーリ−付ギヤ145,146,1
47及び歯付プーリー148が配設されており、各歯付
プーリー間にはタイミングベルト149,150が掛け
渡されている。タイミングベルト150の左側部分は上
側のエンドジョガーベース131のベルト取付部131
aに固定されている。上述の構成により、モーター13
3が作動することで、ギヤ137が図の黒矢印方向に回
転したときにはエンドジョガー板130が図の黒矢印方
向である印刷用紙Pを入口側端部57aに押し付ける方
向に移動し、ギヤ137が図の白矢印方向に回転したと
きにはエンドジョガー板130が図の白矢印方向である
印刷用紙Pから離れる方向に移動する。
【0038】サイドジョガー129は、サイドジョガー
板151、サイドジョガー補助板152、サイドジョガ
ーベース153、補助サイドジョガーアーム154、サ
イドジョガーレール155、モーター156等を有して
いる。長方形の板材からなるサイドジョガー板151
は、ビントレイユニット47の上下方向に、各ビントレ
イ57に形成された台形状の孔部57cを貫通して配設
されており、その上下端部にはサイドジョガーベース1
53がそれぞれ取り付けられている。一側部にサイドジ
ョガー板151を取り付けられた箱形形状の板材からな
る一対のサイドジョガーベース153は、サイドジョガ
ー板取付位置と直交する両壁面に孔部をそれぞれ有して
おり、ビントレイユニット47の上下端部近傍に配設さ
れた一対のサイドジョガーレール155に、排紙方向と
直交する方向にそれぞれ移動自在に支持されている。各
サイドジョガーベース153の、サイドジョガー板取付
位置と対向する壁面にはベルト取付部153aがそれぞ
れ設けられており、下方のサイドジョガーベース153
にはドグ153bが一体形成されている。ドグ153b
は、サイドジョガー板151がホームポジションを占め
たときにビントレイユニット47に取り付けられたセン
サー157に検知され、センサー157からの信号は制
御部10に送られる。
【0039】長方形の板材からなるサイドジョガー補助
板152は、ビントレイユニット47の上下方向に、各
ビントレイ57に形成された台形状の孔部57dを貫通
して配設されている。孔部57dは、図12にも示すよ
うに孔部57cよりも小さく形成され、その開孔部がエ
ンドジョガー128の移動経路内に臨まないように形成
されている。サイドジョガー補助板152の上下端部に
は、図11に示すように補助サイドジョガーアーム15
4の一端がそれぞれネジ158によって取り付けられて
いる。補助サイドジョガーアーム154は他端に取付部
154aを一体的に有しており、この取付部154aに
よってサイドジョガー板151に固定されている。取付
部154aは、図12に示すように支軸154b、取付
ピン154cを有しており、支軸154bによってサイ
ドジョガーアーム154を回動自在に支持し、取付ピン
154cをサイドジョガー板151に係合させる。支軸
154bとサイドジョガーアーム154との間にはトー
ションコイルバネ159が、また取付ピン154cとサ
イドジョガー板151との間には圧縮コイルバネ160
がそれぞれ介装されている。
【0040】ビントレイユニット47に取り付けられた
正逆転可能なステッピングモーターからなるモーター1
56はその出力軸に図示しない歯付プーリーを有してお
り、モーター156配設位置の近傍には、ビントレイユ
ニット47に回転自在に支持された駆動軸161が縦枠
54に沿って配設されている。駆動軸161の一端には
プーリー付ギヤ162が、他端にはギヤ163がそれぞ
れ取り付けられ、モーター156と駆動軸161とはタ
イミングベルト164により連結されている。
【0041】プーリー付ギヤ162の近傍にはこれと噛
合するプーリー付ギヤ165が配設されており、その右
方であってビントレイ57の用紙幅方向端部近傍の位置
には歯付プーリー166が配設され、プーリー付ギヤ1
65と歯付プーリー166とはタイミングベルト167
によって連結されている。タイミングベルト167は、
図10において上側部分を下側のサイドジョガーベース
153のベルト取付部153aに固定されている。ビン
トレイユニット47の上部側には、上述した構成と同様
にプーリ−付ギヤ168と歯付プーリー169とが配設
されており、これらの間にはタイミングベルト170が
掛け渡されている。タイミングベルト170の上側部分
は上側のサイドジョガーベース153のベルト取付部1
53aに固定されている。
【0042】上述の構成により、モーター156が作動
することで、ギヤ163が図の黒矢印方向に回転したと
きにはサイドジョガー板151及びサイドジョガー補助
板152が図の黒矢印方向である印刷用紙Pを排紙収納
装置3の前ドア171(図12にのみ示す)に押し付け
る方向に移動し、ギヤ163が図の白矢印方向に回転し
たときにはサイドジョガー板151及びサイドジョガー
補助板152が図の白矢印方向である印刷用紙Pから離
れる方向に移動する。この移動時において、孔部57d
が孔部57cよりも小さく形成され、その開孔部がエン
ドジョガー128の移動経路内に臨まないように形成さ
れているため、ビントレイ57上に積載された印刷用紙
Pが図12に符号PAで示す大サイズ用紙(本実施例で
はB4、A3)の場合には、黒矢印方向に移動するサイ
ドジョガー補助板152はエンドジョガー板130と干
渉することなく大サイズ用紙PAの後端部を押し、ビン
トレイ57上に積載された印刷用紙Pが小サイズ用紙P
B(本実施例ではB5、A4)の場合には、サイドジョ
ガー補助板152は孔部57dによって移動を規制さ
れ、エンドジョガー板130と衝突することを防止され
ている。
【0043】ノンソートトレイ49は、図13ないし図
15に示すように、枠体46の下部に配設された縦支持
枠112に昇降機構48を介して支持されている。ノン
ソートトレイ49は、昇降機構48に昇降枠113を介
して支持されるトレイ本体114、トレイ本体114上
の用紙搬送方向下流側に立設されたエンドフェンス11
5、トレイ本体114の両側部に立設されたサイドフェ
ンス116,117等を有している。トレイ本体114
の用紙搬送方向上流側端部の中央部と同方向下流側端部
の手前側角部とには切欠部114a,114bが形成さ
れている。
【0044】各サイドフェンス116,117は同様の
構成となるため、手前側のサイドフェンス116を主に
説明する。サイドフェンス116は図15に白抜き矢印
で示す方向に起倒自在に設けられており、トレイ本体1
14に取り付けられたレール118にスライダー119
を介して摺動自在に支持されている。レール118はそ
の両側部に隙間を有し、両端部がトレイ本体114に一
体的に結合されている。スライダー119は、レール1
18に摺動自在に嵌合する摺動体119a、摺動体11
9aの両側を挟むように配置される逆U字形状の枢支部
材119b、枢支部材119bの両側端の立ち上がり部
間を連結すると共にサイドフェンス116の下端中央部
に形成された角柱状の軸受部119cを枢支する枢軸1
19d、軸受部119cを枢支部材119bを介してレ
ール118の上面に弾性的に押圧する2本の圧縮バネ1
19eを有している。この構成によりサイドフェンス1
16は、図15に実線で示す起立した態位と二点鎖線で
示す外側に倒伏した態位とをとることができる。また、
各サイドフェンス116,117は互いに連動して移動
する図示しない周知の構成を有している。
【0045】トレイ本体114を昇降させる昇降機構4
8は、図13に示すように、モーター120、ウォーム
121、ウォームホイール122、ピニオンギヤ12
3、上限リミットスイッチ124及び下限リミットスイ
ッチ125等から主に構成されている。正逆転可能なモ
ーター120は縦支持枠112に取り付けられており、
その出力軸先端にはウォーム121が取り付けられてい
る。ウォーム121にはウォームホイール122が噛合
しており、ウォームホイール122は軸126を介して
縦支持枠112に軸着されている。ウォームホイール1
22は軸126に枢支されるピニオンギヤ123と一体
的に結合され、ピニオンギヤ123は昇降枠113に形
成されたラック113aと噛合するように設けられてい
る。上限リミットスイッチ124及び下限リミットスイ
ッチ125は縦支持枠112に取り付けられており、ト
レイ本体114の上下限位置信号を出力する。なお、モ
ーター120の駆動は制御部10によって制御される。
上述の構成により、ノンソートトレイ49は、モーター
120が回転することによってトレイ本体114を図1
に符号U1で示す上限位置と符号U2で示す下限位置と
の間で移動自在に構成されている。これにより、流入側
搬送路切換部84がノンソート位置P2を占め、ノンソ
ートトレイ49に印刷用紙Pが排出されるノンソートモ
ード時において、排出される印刷用紙Pのカウント数に
応じてトレイ本体114を下限位置U2に向けて徐々に
降下させるようにモーター120を駆動制御することに
より、流入側搬送路切換部84から排出される印刷用紙
Pの先端部とトレイ本体114上に積載された印刷用紙
Pの最上位用紙との間の高さH1(図1参照)を一定間
隔に保つことができ、排出される印刷用紙Pがトレイ本
体114上に積載されている印刷用紙Pと接触すること
で発生するずれや擦れ汚れ等の不具合の発生を防止する
ことができる。このモーター120の制御としては、例
えば印刷用紙Pを10枚程度印刷する毎にトレイ本体1
14を1〜2mmずつ降下させることにより、H1の間
隔を30〜60mm程度に保持することが好ましい。上
述のように、ノンソートトレイ49が排紙収納装置3の
枠体46の下部に配置されることよりレイアウト上の自
由度を確保でき、特に、ラック113aを十分な長さで
形成すればトレイ本体114の上下動域を十分確保する
ことでその容量を大きく設定できる。この場合、エンド
フェンス115と各サイドフェンス116,117も十
分な高さに設定されることとなる。
【0046】図1に示すように、排紙収納装置3には搬
送される印刷用紙Pの挙動を監視するための複数のセン
サーが設けられている。中間搬送用紙センサー172は
流入側搬送路切換部84の基台86の内部に配設されて
おり、無端ベルト89上を通過する印刷用紙Pを検知し
て信号を出力する。横搬送用紙センサー173は流出側
搬送部85の基台107の内部に配設されており、無端
ベルト110上を通過する印刷用紙Pを検知して信号を
出力する。インデックサ用紙センサー174は偏向用突
片67の下方近傍に配設されており、分配部搬送手段5
1の無端ベルト63上を通ってインデックサ64に案内
される印刷用紙Pを検知して信号を出力する。投光部と
受光部とを有するエントリーセンサー175及びビンセ
ンサー176は図16に示すようにそれぞれ一体的に構
成されており、ビントレイユニット47の下部に投光部
177aを上部に受光部177bを有している。エント
リーセンサー175は、各ビントレイ57の用紙進入側
端部近傍であって検知光が各ビントレイ57に遮られな
い位置に配設されており、各ビントレイ57に送られる
印刷用紙Pを検知して信号を出力する。ビンセンサー1
76は、ビントレイ57に積載される最小サイズの印刷
用紙Pの積載位置と対応する位置に配設されており、各
ビントレイ57上に存在する印刷用紙Pを検知して信号
を出力する。ビンセンサー配設位置と対応する各ビント
レイ57には、ビンセンサー176の検知光を通過させ
るための孔部57eがそれぞれ形成されている。各セン
サーからの検知信号は制御部10に送られる。なお、図
16では、図が煩雑になるために各ビントレイ57の入
口側端部57aの立ち曲げ部の図示を省略している。
【0047】筐体2aの上部には、図17に示す操作パ
ネル178が配設されている。操作パネル178には、
製版スタートキー179、印刷スタートキー180、試
し刷りキー181、クリア/ストップキー182、テン
キー183、エンターキー184、プログラムキー18
5、モードクリアキー186、印刷速度設定キー18
7、上キー188a、下キー188b、左キー188
c、右キー188dを有する4方向キー188、7セグ
メントLEDからなる表示装置189、LCDからなる
表示装置190、給紙トレイを「トレイ1」(給紙トレ
イ16)または「トレイ2」(給紙装置20)に切り換
えるトレイ切換キー191、トレイ切換キー191によ
って選択されたトレイを表示するLEDからなるトレイ
表示装置192、ソートモード選択時に押下される切換
手段としてのソートキー193、ソートモードを表示す
るLEDからなるソートモード表示装置194、製版動
作と印刷動作とを連続して行う場合に押下される連続キ
ー195等を有している。操作パネル178からの動作
指令は制御部10に向けて出力され、制御部10からは
各表示装置189,190,192,194への表示信
号が送られる。表示装置190は4個の表示部190
a,190b,190c,190dを有しており、初期
状態時において表示部190aには原稿種類設定表示
が、表示部190bには変倍設定表示が、表示部190
cには用紙種類設定表示が、表示部190dには位置調
整設定表示がそれぞれなされている。また、各表示部1
90a,190b,190c,190dの下方には、そ
れぞれ対応するキー196,197,198,199が
配設されている。表示装置190は階層表示構造となっ
ており、図17に示された状態からキー196が押下さ
れると原稿種類設定モードに、キー197が押下される
と変倍設定モードに、キー198が押下されると用紙種
類設定モードに、キー199が押下されると位置調整モ
ードにそれぞれモード設定され、表示装置190の表示
が変化する。また、表示装置190の表示は、プログラ
ムキー185、ソートキー193が押下されたときにも
変化し、各キー196,197,198,199の役割
も変化する。
【0048】筐体2aの内部下方には制御部10が配設
されている。制御部10は、図18に示すように、CP
U201、RAM202、ROM203、I/Oエキス
パンダ204等を有する周知のマイクロコンピューター
である制御手段200より主に構成されている。制御手
段200は、孔版印刷装置1すなわち孔版印刷装置本体
2と排紙収納装置3とを一括してこれらの動作を制御す
る。CPU201には各センサー及び操作パネル178
からの出力信号が入力される。入力された各信号はRO
M127に記憶された動作プログラムに基づいて演算処
理され、画像読取部4、製版搬送部5、排版部6、給紙
部7、印刷部8、排紙部9及び排紙収納装置3の動作を
制御する各駆動回路にそれぞれ動作信号として出力され
ると共に、操作パネル178に表示信号として出力され
る。RAM202にはCPU201によってROM20
3から呼び出された動作プログラムが一時的に書き込ま
れ、この動作プログラムは操作パネル178からの入力
によって書き換えられる。ROM203には孔版印刷装
置本体2及び排紙収納装置3の各アクチュエーターを作
動させる複数の動作プログラムが記憶されている。
【0049】以下、本実施例における孔版印刷装置1の
動作を説明する。まず、印刷済みの印刷用紙Pをノンソ
ートトレイ49に一括して排出するノンソートモードに
ついて説明する。孔版印刷装置1は、図示しないメイン
電源スイッチがオンされた初期状態時において、操作パ
ネル178上のソートモード表示装置194が消灯した
ノンソートモードとなるように設定されている。オペレ
ーターは画像読取部4に原稿をセットすると共に、操作
パネル178上のトレイ切換キー191を押下して使用
するトレイを選択する。この実施例では給紙トレイ16
が選択された場合を説明する。オペレーターはトレイ表
示装置192の「トレイ1」側のLEDが点灯している
ことを確認して給紙トレイ16上に印刷用紙Pを積載さ
せる。その後、オペレーターによって操作パネル178
上の製版スタートキー179が押下されると、版胴21
上に巻装された図示しない使用済みのマスタ11が排版
部6によって剥離される。排版動作完了後、版胴21は
クランパー23がほぼ右真横に位置する図1に示す給版
位置まで回転して停止し、図示しない開閉手段が作動し
てクランパー23が開放されることで給版待機状態とな
る。
【0050】版胴21が給版待機状態となると、プラテ
ンローラー13及びマスタ搬送ローラー対14が共に回
転を開始してマスタロール11aよりマスタ11が繰り
出される。また、画像読取部4では原稿画像が読み取ら
れ、読み取られた画像に対応してサーマルヘッド12の
発熱素子12aが選択的に発熱し、プラテンローラー1
3によって搬送されるマスタ11に対して加熱溶融穿孔
製版が行われる。そして、プラテンローラー13を回転
駆動する図示しないステッピングモーターのステップ数
より、マスタ11の先端が開放しているクランパー23
と対応する所定位置まで搬送されたと制御手段200が
判断すると、クランパー23が閉じられて版胴21上に
マスタ11の先端が係止される。
【0051】クランパー23にマスタ11の先端が係止
されると、プラテンローラー13によるマスタ11の搬
送速度とほぼ同じ周速度で版胴21が図1の時計回り方
向に回転を開始する。プラテンローラー13を回転駆動
する図示しないステッピングモーターのステップ数よ
り、1版分の長さのマスタ11が製版されたと判断され
ると、版胴21及びプラテンローラー13の回転がそれ
ぞれ停止されると共に切断手段15が作動し、下刃15
a上を回転移動した上刃15bによってマスタ11が切
断される。その後、再び版胴21が図1の時計回り方向
に回転駆動され、切断されたマスタ11の後端が製版搬
送部5より引き出されて版胴21へのマスタ11の巻装
動作が完了する。
【0052】版胴21へのマスタ11の巻装動作と同時
に、制御手段200からの指令によりモーター120が
作動し、ノンソートトレイ49を上限位置U1に向けて
移動させる。そして昇降枠113が上限リミットスイッ
チ124に接触してこれを作動させると、制御手段20
0からの指令によりモーター120が停止してノンソー
トトレイ49が上限位置U1に位置決めされる。さら
に、制御手段200は、流入側搬送路切換部84がノン
ソート位置P2にあるか否かを第2位置センサー106
の出力より判断し、流入側搬送路切換部84がノンソー
ト位置P2にない場合には切換駆動手段52のモーター
104を回転駆動させ、流入側搬送路切換部84をノン
ソートトレイ49と対向するノンソート位置P2に移動
させる。
【0053】次に、給紙ローラー17及び分離ローラー
対18が作動し、1枚の印刷用紙Pがレジストローラー
対19を介して印刷速度よりも低速である所定の周速度
で回転駆動している版胴21とプレスローラー22との
間に分離給送される。このとき制御手段200からの指
令を受けてモーター30が作動し、印圧カム32が版胴
21と同期して回転駆動される。また、このとき制御手
段200から動作指令が送られ、排紙搬送部材40及び
流入側搬送路切換部84が作動を開始する。レジストロ
ーラー対19は、分離ローラー対18より送られた印刷
用紙Pの先端をくわえ込み、版胴21の外周面上に巻装
されたマスタ11の製版画像と印刷用紙Pの画像形成領
域とが対応する所定のタイミングで印刷用紙Pを給送す
る。
【0054】レジストローラー対19によって印刷用紙
Pが給送され、その先端が用紙センサー38に検知され
ると、用紙センサー38から制御手段200に向けて検
知信号が出力される。信号を受けた制御手段200はソ
レノイド36に向けて動作指令を出力し、動作指令を受
けたソレノイド36はそのプランジャ36aを図3の矢
印方向に吸引する。プランジャ36aが吸引されること
により、係止部材35が引張コイルバネ37の付勢力に
抗して支軸35aを中心に図3において時計回り方向に
回動される。この回動により切欠部35dと突出部26
bとの係合が解除され、作動板26が引張コイルバネ2
8の付勢力によって中心軸25を中心に図3において時
計回り方向に回動される。この回動により、カムフォロ
ア27の外周面が印圧カム32の外周面に圧接され、プ
レスローラー22が印圧カム32の形状に対応して版胴
21の外周面に対して接離される。印圧カム32の形状
は、クランパー23の近傍部位がプレスローラー22と
対応する位置に達したときにプレスローラー22を版胴
21より離隔させ、その他の部位がプレスローラー22
と対応する位置に達したときにプレスローラー22を引
張コイルバネ28の付勢力で版胴21に対して押圧する
ように形成されている。
【0055】レジストローラー対19によって所定のタ
イミングで給送された印刷用紙Pは、プレスローラー2
2で版胴21上のマスタ11に所定の押圧力で押圧され
ることにより、マスタ11の穿孔部から滲出したインキ
を転移される。インキを転移された印刷用紙Pは、剥離
爪39で版胴21の外周面より剥離された後に排紙搬送
部材40へと送られる。吸引ファン44で無端ベルト4
3上に吸引されつつ搬送された印刷用紙Pは排紙口2b
より機外へと排出され、流入側搬送路切換部84を介し
てノンソートトレイ49上に載置される。その後、版胴
21及びモーター30が駆動され、プレスローラー22
が版胴21の外周面より離間する位置において制御手段
200から信号が送られ、ソレノイド36への通電が遮
断される。これにより引張コイルバネ37の付勢力によ
って係止部材35が支軸35aを中心に図3において反
時計回り方向に回動され、切欠部35dと突出部26b
とが係合してプレスローラー22が版胴21の外周面よ
り離間した位置に保持される。版胴21はさらに回転を
継続し、クランパー23がほぼ真上に位置するホームポ
ジションにおいて停止する。これら一連の動作により版
付け工程が完了し、孔版印刷装置1は印刷待機状態とな
る。
【0056】次に印刷工程が開始される。印刷工程に先
立ち、オペレーターは操作パネル178上の4方向キー
188及び「用紙種類」の表示(この例では表示部19
0c)に対応したキー(この例ではキー198)を用い
て印刷に使用される印刷用紙P(給紙トレイ16上に積
載されている印刷用紙P)の種類を設定する。この例で
は使用される印刷用紙Pを「普通紙」と「厚紙」の2種
類とし、この例では「普通紙」が選択された場合を説明
する。オペレーターにより操作パネル178上の印刷ス
タートキー180が押下されると、制御手段200は流
入側搬送路切換部84がノンソート位置P2にあるか否
かを第2位置センサー106の出力より判断し、流入側
搬送路切換部84がノンソート位置P2にない場合には
切換駆動手段52のモーター104を回転駆動させ、流
入側搬送路切換部84をノンソートトレイ49と対向す
るノンソート位置P2に移動させる。さらに制御手段2
00は、モーター120を作動させてノンソートトレイ
49を上限位置U1に位置決めさせると共にソレノイド
94をオンさせる。これにより各腰付け部材92は、図
8に示す第2の位置にそれぞれ位置決めされる。
【0057】流入側搬送路切換部84がノンソート位置
P2に位置決めされると、版胴21及びモーター30が
版付け行程時よりも高速で回転駆動される。その後、版
付け工程時と同様に給紙ローラー17及び分離ローラー
対18が作動し、印刷用紙Pはレジストローラー対19
に送られる。レジストローラー対19に先端をくわえら
れた印刷用紙Pは、所定のタイミングで高速回転してい
る版胴21とプレスローラー22との間に向けて給送さ
れる。そして、版付け行程時と同様にプレスローラー2
2によって版胴21の外周面に押圧されてインキを転移
された印刷用紙Pは、剥離爪39で版胴21の外周面よ
り剥離された後に排紙搬送部材40へと送られ、排紙口
2bより機外へと排出されて流入側搬送路切換部84を
介してノンソートトレイ49上に積載される。
【0058】印刷用紙Pが排紙口2bを経て流入側搬送
路切換部84に移動する際に、共に搬送機能を備えた無
端ベルト43より無端ベルト89に印刷用紙Pが搬送さ
れるので、この部位で無端ベルト43と無端ベルト89
の相対的な位置精度が多少低くても確実に印刷用紙Pの
搬送が行なわれ、ジャムの発生が確実に防止される。ま
た、印刷用紙Pには腰付け部材92によって適切な腰付
けが行われるので、印刷用紙Pがノンソートトレイ49
上に順次排出される際に正常な搬送が行われ、排紙ジャ
ムの発生が防止されると共に安定した積載が行われる。
【0059】このとき制御手段200は、モーター12
0と協働してトレイ駆動手段としても機能する。すなわ
ち制御手段200は、印刷用紙Pのカウント数に応じて
トレイ本体114を徐々に下限位置U2(図1参照)に
向けて降下させるようにモーター120を駆動制御す
る。この際、流入側搬送路切換部84から排出される印
刷用紙Pの先端部とトレイ本体114上に積載された印
刷用紙Pの最上位用紙との間の高さH1(図1参照)を
一定間隔に保つことで、ノンソートトレイ49上に安定
して印刷用紙Pを積載することができるので、排出され
る印刷用紙Pがノンソートトレイ49上に積載されてい
る印刷用紙Pと接触することで発生するずれや擦れ汚れ
等の不具合を防止することができる。なお、モーター1
20の制御において、例えば印刷用紙Pを10枚程度印
刷する毎にトレイ本体114を1ないし2mmずつ降下
させるのが適当である。また、H1の間隔は印刷用紙P
のサイズや種類によって異なるが、30ないし60mm
程度が好ましい。
【0060】ノンソートトレイ49上に積載された印刷
用紙Pを取り出す際には、先ず装置手前側に位置するサ
イドフェンス116を図14、図15に白抜き矢印で示
す方向に倒して取り出し操作の邪魔にならないように
し、右手をトレイ本体114の切欠部114aに、左手
を切欠部114bに入れて両手で積載された印刷用紙P
を掴み、手前側に引き出すことで容易に印刷用紙Pを取
り出すことができる。また、手前側に位置するサイドフ
ェンス116を倒さずに上述の動作と同様の印刷用紙P
の取り出し操作を行っても、サイドフェンス116は印
刷用紙Pに押されて容易に倒れるので印刷用紙Pを容易
に取り出すことができる。
【0061】なお、印刷に使用される印刷用紙Pの種類
が「厚紙」に設定された場合は、初期状態時において制
御手段200からソレノイド94への作動信号が出力さ
れず、各腰付け部材92は図7に示す第1の位置を占め
た状態で印刷が開始される。そして、2枚目の給紙が終
了して3枚目の給紙が行われる際に制御手段200から
ソレノイド94に動作指令が出力され、各腰付け部材9
2が第2の位置に位置決めされ、以下、その状態で印刷
動作が続行される。
【0062】次に、印刷用紙Pを仕分けして複数のビン
トレイ57上に排出するソートモードについて説明す
る。オペレーターは画像読取部4に原稿をセットすると
共に、操作パネル178上のトレイ切換キー191を押
下して使用するトレイを選択する。この実施例では給紙
トレイ16が選択された場合を説明する。オペレーター
はトレイ表示装置192の「トレイ1」側のLEDが点
灯していることを確認して給紙トレイ16上に印刷用紙
Pを積載させる。そして、オペレーターは操作パネル1
78上のソートキー193を押下し、ソートモードを設
定する。ソートキー193が押下されると、操作パネル
178上のソートモード表示装置194のLEDが点灯
すると共に、表示装置190の表示が図17に示す初期
状態から図19に示すソートモード設定状態に切り換え
られる。図19に示すようにソートモードにはスキップ
給紙モードと省インキモードの2つのモードがあり、オ
ペレーターは所望の印刷物に応じて何れかのモードを選
択する。
【0063】スキップ給紙モードは給紙部7からの印刷
用紙Pの給紙を間引いて版胴21を数回転空転させるも
のであり、省インキモードはサーマルヘッド12により
マスタ11に穿孔される穿孔径を減少させるものであ
る。従って、省インキモードでは印刷用紙Pに転移され
たインキの乾燥時間を稼ぐことができ、また省インキモ
ードではマスタ11から印刷用紙Pに転移されるインキ
量を減少させることができるので、何れのモード選択時
においても、インキを転移された最初の印刷用紙Pがビ
ントレイ57上に排出される際に、印刷用紙Pからビン
トレイ57へのインキの転移が防止され(本実施例では
画像面下向き排出のため)、ビントレイ57のインキに
よる汚損を防止することができ、次回印刷時におけるビ
ントレイ57から印刷用紙Pへのインキの再転移を防止
することができる。また、印刷されてビントレイ57上
に排出された印刷用紙Pに次の印刷用紙Pが積載された
ときに、先の印刷用紙Pの裏面に後の印刷用紙Pからの
インキが転移される、いわゆる裏移り現象の発生も防止
され、さらにジョガー127使用時における、ビントレ
イ57上でのインキの擦れ汚れの発止も防止される。し
かし、スキップ給紙モード選択時には、版胴21を空転
させるために通常印刷時よりも印刷時間が長くなり、ま
た省インキモード選択時には、マスタ11から印刷用紙
Pへのインキ転移量を減少させるので通常印刷時よりも
インキ濃度が薄くなるという短所がある。従って、印刷
時間が長くなっても通常印刷物と同程度の画像品質を望
むのであればスキップ給紙モードを選択し、画像品質が
少々落ちても通常印刷時と同程度の印刷時間を望むので
あれば省インキモードを選択する。先ず、スキップ給紙
モードが選択された場合を説明する。
【0064】ソートキー193が押下されると孔版印刷
装置1はソートモード設定状態となり、図19に示すよ
うに、表示装置190の表示内容が「スキップ給紙モー
ド」あるいは「省インキモード」を選択する状態に変化
し、表示部190aには「←」が、表示部190bには
「→」が、表示部190cには「キャンセル」が、表示
部190dには「設定」がそれぞれ表示された状態とな
る。ソートキー193が押下されたソートモード設定状
態の初期時において表示装置190では「スキップ給紙
モード」の表示が反転されており、この反転表示は各表
示部190a,190bに対応した各キー196,19
7を押下することにより切り換えられる。オペレーター
は「スキップ給紙モード」を反転表示させた状態で「設
定」を表示している表示部190dに対応したキー19
9を押下する。
【0065】キー199が押下されてスキップ給紙モー
ドが設定されると、孔版印刷装置1は次にスキップ給紙
設定状態となり、図20に示すように、表示装置190
の表示内容のみが「オート」あるいは「マニュアル」を
選択する状態に変化する。各表示部190a,190
b,190c,190dの表示は変化しない。このスキ
ップ給紙設定状態の初期時において表示装置190では
「オート」の表示が反転されており、この反転表示は各
キー196,197を押下することにより切り換えられ
る。ここでいう「オート」とはスキップ給紙回数を孔版
印刷装置1が自動的に設定するモードであり、これは、
画像読取部4によって読み取られ、その内部のメモリ内
にビットマップデータとして格納された後に制御部10
に向けて画像信号として送られた原稿画像情報を、制御
手段200のCPU201がROM203内に予め記憶
された画像データと比較して2〜9回の範囲でスキップ
給紙回数を設定するものである。原稿画像の濃度が高い
場合(ベタ部がある場合等)あるいは原稿画像面積が大
きい場合(画像密度が高い場合)にはスキップ給紙回数
が多くなり、逆の場合にはスキップ給紙回数が少なくな
る。また、「マニュアル」とはスキップ給紙回数をオペ
レーターが任意に設定するモードである。
【0066】「オート」が反転表示された状態でキー1
99が押下されると、スキップ給紙がオートで設定され
孔版印刷装置1はジョガー設定状態となる。また、「マ
ニュアル」が反転表示された状態でキー199が押下さ
れると、スキップ給紙がマニュアルで設定され孔版印刷
装置1はスキップ給紙回数設定状態となる。スキップ給
紙回数設定状態では表示装置190の表示のみが図21
に示す状態に変化し、各表示部190a,190b,1
90c,190dの表示は変化しない。このスキップ給
紙回数設定状態の初期時において表示装置190ではス
キップ給紙回数が「2回」と表示されており、この表示
は各キー196,197を押下することにより増減し、
また、操作パネル178上のテンキー183を押下する
ことで2〜9の範囲で直接的に入力可能である。スキッ
プ給紙回数を入力した後にキー199が押下されると、
スキップ給紙回数が設定され孔版印刷装置1はジョガー
設定状態となる。
【0067】孔版印刷装置1がジョガー設定状態となる
と、表示装置190の表示が図22に示す状態に変化す
る。各表示部190a,190b,190c,190d
の表示は変化しない。このジョガー設定状態の初期時に
おいて表示装置190では「オン」の表示が反転表示さ
れており、この反転表示は各キー196,197を押下
することにより切り換えられる。「オン」を反転表示し
た状態でキー199を押下することによりジョガー12
7が作動し、「オフ」を反転表示した状態でキー199
を押下することによりジョガー127が非作動となる。
ジョガー設定状態からキー199が押下されると孔版印
刷装置1は製版待機状態となり、表示装置190の表示
が図17に示す初期状態に戻る。この例ではスキップ給
紙を「マニュアル」の3回に、ジョガー127の作動を
「オン」にそれぞれ設定した場合を説明する。
【0068】ソートモードの設定が全て終了し、孔版印
刷装置1が製版待機状態となった後、オペレーターによ
り製版スタートキー179が押下されると、ノンソート
モード時と同様に排版動作、製版動作、巻装動作が行わ
れ、制御手段200は、巻装動作と同時にモーター12
0を作動させてノンソートトレイ49を上限位置に位置
決めさせると共に、モーター104を作動させて流入側
搬送部84をノンソート位置P2に移動させる。巻装動
作完了後、ノンソートモード時と同様に版付け動作が行
われ、インキを転移された印刷用紙Pはノンソートトレ
イ49上に排出される。その後、プレスローラー22が
版胴21の外周面より離間した位置に保持されると共
に、版胴21がホームポジションにおいて停止し、孔版
印刷装置1は印刷待機状態となる。
【0069】次に印刷工程が開始される。このソートモ
ードでは「厚紙」への印刷は行うことができず、用紙種
類は「普通紙」に固定されており、各腰付け部材92は
図7に示す第1の位置にそれぞれ位置決めされている。
オペレーターは操作パネル178上のテンキー183を
用いて仕分け部数を設定した後に印刷スタートキー18
0を押下する。印刷スタートキー180が押下される
と、制御手段200はモーター104を作動させて流入
側搬送路切換部84を流出側搬送部85と対向するソー
ト位置P1に移動させる。
【0070】流入側搬送路切換部84がソート位置P1
に位置決めされると、版胴21及びモーター30が版付
け行程時よりも高速で回転駆動されると共に、排紙搬送
部材40、流入側搬送路切換部84、流出側搬送部8
5、分配部搬送手段51がそれぞれ作動を開始する。そ
の後、給紙ローラー17及び分離ローラー対18が作動
し、1枚の印刷用紙Pがレジストローラー対19に送ら
れる。レジストローラー対19に先端をくわえられた印
刷用紙Pは、所定のタイミングで高速回転している版胴
21とプレスローラー22との間に向けて給送される。
プレスローラー22によって版胴21の外周面に押圧さ
れてインキを転移された印刷用紙Pは、剥離爪39で版
胴21の外周面より剥離された後に排紙搬送部材40へ
と送られ、排紙口2bより流入側搬送路切換部84へと
送られる。そして、印刷用紙Pの先端が中間搬送用紙セ
ンサー172によって検知されると、制御手段200か
ら指令が送られて排紙搬送部材40、流入側搬送路切換
部84、流出側搬送部85の作動がそれぞれ停止され、
印刷用紙Pは取入部搬送手段50にて一時的に停留され
る。
【0071】1枚目の印刷用紙Pへの印刷後、版胴21
の近傍に設けられた図示しないエンコーダーから版胴2
1のホームポジション信号が3回出力されることで版胴
21が3回転空転したことを制御手段200が確認する
と、制御手段200より排紙搬送部材40、流入側搬送
路切換部84、流出側搬送部85へ指令が送られ、それ
ぞれの作動が再開される。取入部搬送手段50で停留さ
れていた印刷用紙Pは分配部搬送手段51によって上昇
搬送された後、インデックサ64の偏向用突片67によ
り最下段のビントレイ57に向けて偏向されて載置され
る。1枚目の印刷用紙Pが最下段のビントレイ57に載
置されると、設定された仕分け部数に応じてインデック
サモーター82が作動し、インデックサ64は1番目の
ビントレイ57と偏向用突片67とが対応した基準位置
から1ピッチ相当分づつ順次上昇移動され、下から2番
目のビントレイ57と偏向用突片67とが対応する位置
に位置決めされる。ビントレイ57への載置時におい
て、取入部搬送手段50に停留されることで印刷用紙P
に転移されたインキが乾燥しているので、印刷用紙Pか
らビントレイ57へのインキの転移が防止され、次回印
刷時においてビントレイ57から印刷済みの印刷用紙P
へインキが再転移することによる画像不良の発生を防止
することができる。また、印刷用紙Pの上に次の印刷用
紙Pが載置される際に、前の印刷用紙Pの裏面に次の印
刷用紙Pのインキが転移する裏移りの発生も防止され、
良好な印刷物を得ることができる。
【0072】排紙搬送部材40、流入側搬送路切換部8
4、流出側搬送部85の作動再開と共に給紙ローラー1
7及び分離ローラー対18が作動し、2枚目の印刷用紙
Pがレジストローラー対19に向けて送られる。印刷用
紙Pは、レジストローラー対19によって所定のタイミ
ングで高速回転している版胴21とプレスローラー22
との間に向けて給送され、プレスローラー22によって
版胴21の外周面に押圧されてインキを転移された後、
排紙搬送部材40を介して流入側搬送路切換部84へと
送られる。そして、その先端が中間搬送用紙センサー1
72によって検知されると、上述と同様に取入部搬送手
段50にて一時的に停留される。
【0073】2枚目の印刷用紙Pへの印刷後、版胴21
が3回転空転したことを制御手段200が確認すると、
制御手段200より排紙搬送部材40、流入側搬送路切
換部84、流出側搬送部85へ指令が送られ、それぞれ
の作動が再開される。取入部搬送手段50で停留されて
いた印刷用紙Pは分配部搬送手段51によって上昇搬送
された後、インデックサ64の偏向用突片67により下
から2段目のビントレイ57に向けて偏向されて載置さ
れる。2枚目と同様のタイミングで3枚目の印刷用紙が
レジストローラー対19に向けて送られ、レジストロー
ラー対19は所定のタイミングで版胴21とプレスロー
ラー22との間に印刷用紙Pを給送する。このとき、イ
ンデックサ64は下から3段目のビントレイ57と偏向
用突片67とが対応する位置に位置決めされており、イ
ンキを転移された印刷用紙Pは取入部搬送手段50に停
留された後、下から3番目のビントレイ57上に載置さ
れる。
【0074】以下、同様に4枚目、5枚目の印刷が行わ
れ、設定された仕分け部数の印刷が完了すると、制御手
段200より各モーター133,156に動作指令が送
られ、エンドジョガー128及びサイドジョガー129
が作動して印刷用紙Pが所定位置に揃えられる。そし
て、画像読取部4のADF4aに次の原稿がセットされ
ていると、排版動作、製版動作、巻装動作、版付け動作
が行われた後、同様に印刷動作が行われ、設定された仕
分け部数の印刷が完了するとエンドジョガー128及び
サイドジョガー129が作動して印刷用紙Pが所定位置
に揃えられる。このジョガー127の動作時において、
取入部搬送手段50に停留されることで印刷用紙Pに転
移されたインキが乾燥しているので、印刷用紙Pとビン
トレイ57との間及び各印刷用紙P同士の間でのインキ
の擦れ汚れの発生が防止され、良好な印刷物を得ること
ができる。
【0075】次に、省インキモードが選択された場合を
説明する。図19に示す状態から「→」を表示している
表示部190bに対応したキー197が押下されると反
転表示が切り換えられ、「省インキモード」が反転表示
された状態となる。この状態からキー199を押下する
ことにより省インキモードが設定され、孔版印刷装置1
は次に省インキ設定状態となり、図23に示すように、
表示装置190の表示のみが「オート」あるいは「マニ
ュアル」を選択する状態に変化する。各表示部190
a,190b,190c,190dの表示は変化しな
い。この省インキ設定状態の初期時において表示装置1
90は「オート」の表示が反転されており、この反転表
示は各キー196,197を押下することにより切り換
えられる。
【0076】ここでいう「オート」とはインキ濃度を孔
版印刷装置1が自動的に決定するモードであり、これ
は、画像読取部4によって読み取られ、その内部のメモ
リ内にビットマップデータとして格納された後に制御部
10に向けて画像信号として送られた原稿画像情報を、
制御手段200のCPU201がROM203内に予め
記憶された画像データと比較して1〜3の3段階でイン
キ濃度を設定するものである。原稿画像の濃度が高い
(ベタ部がある場合等)あるいは原稿画像面積が大きい
場合(画像密度が高い場合)にはインキ濃度が薄くな
り、逆の場合にはインキ濃度が濃くなる。この例では段
階「3」が最も濃度が薄く、段階「1」で通常印刷時に
おける濃度よりもやや薄くなるように設定されており、
段階「1」では製版時におけるサーマルヘッド12の発
熱素子12aへの通電量が通常時の80%に、段階
「2」では60%に、段階「3」では40%となるよう
に設定されている。
【0077】「オート」が反転表示された状態でキー1
99が押下されると、インキ濃度がオートで設定され孔
版印刷装置1は図22に示すジョガー設定状態となる。
また、「マニュアル」が反転表示された状態でキー19
9が押下されると、インキ濃度がマニュアルで設定され
孔版印刷装置はインキ濃度設定状態となる。インキ濃度
設定状態では表示装置190の表示のみが図24に示す
状態に変化し、各表示部190a,190b,190
c,190dの表示は変化しない。このインキ濃度設定
状態の初期時において表示装置190ではインキ濃度が
「1」と表示されており、この表示は各キー196,1
97を押下することにより増減し、また、操作パネル1
78上のテンキー183を押下することで1〜3の範囲
で直接的に入力可能である。インキ濃度を入力した後に
キー199が押下されると、インキ濃度が設定され孔版
印刷装置1はジョガー設定状態となる。
【0078】ジョガー設定状態となった後、上述と同様
の手順によりジョガーの作動、非作動が設定されると、
孔版印刷装置1は製版待機状態となる。その後、オペレ
ーターにより製版スタートキー179が押下されると、
ノンソートモード時と同様に排版動作、製版動作、巻装
動作が行われるが、製版動作では設定されたインキ濃度
に応じての通電量が発熱素子12aに通電され、マスタ
11に穿孔される穿孔径はこの通電量に応じて通常時よ
りも減少される。制御手段200は、巻装動作と同時に
ノンソートトレイ49を上限位置に位置決めさせると共
に、流入側搬送部84をノンソート位置P2に移動させ
る。巻装動作後に版付け動作が行われ、プレスローラー
22が離間位置に保持されると共に版胴21がホームポ
ジションに位置決めされて孔版印刷装置1は印刷待機状
態となる。
【0079】オペレーターにより仕分け部数が設定され
た後に印刷スタートキー180が押下されると、制御手
段200は流入側搬送路切換部84をソート位置P1に
移動させる。流入側搬送路切換部84がソート位置P1
に位置決めされると、版胴21及びモーター30が高速
で回転駆動されると共に、排紙搬送部材40、流入側搬
送路切換部84、流出側搬送部85、分配部搬送手段5
1が作動を開始する。その後、給紙ローラー及び分離ロ
ーラー対18が作動し、1枚の印刷用紙Pがレジストロ
ーラー対19に向けて送られる。レジストローラー対1
9に先端をくわえられた印刷用紙Pは、所定のタイミン
グで版胴21とプレスローラー22との間に向けて送ら
れてインキを転移される。インキを転移された印刷用紙
Pは剥離爪39で版胴21の外周面より剥離された後に
排紙搬送部材40へと送られ、排紙口2bより流入側搬
送路切換部84を介して流出側搬送部85へと送られ
る。流出側搬送部85へと送られた印刷用紙Pは分配部
搬送手段51によって上昇搬送された後、インデックサ
64の偏向用突片67により最下段のビントレイ57に
向けて偏向されて載置される。1枚目の印刷用紙Pが最
下段のビントレイ57に載置されると、インデックサモ
ーター82が作動してインデックサ64が1ピッチ分上
昇移動され、下から2番目のビントレイ57と偏向用突
片67とが対応する位置に位置決めされる。
【0080】ビントレイ57への載置時において、マス
タ11の穿孔径が減少されていることでマスタ11から
印刷用紙Pに転移されるインキ量が減少されているの
で、印刷用紙Pに転移されたインキが乾燥し易くなり、
印刷用紙Pからビントレイ57へのインキの転移が防止
され、次回印刷時においてビントレイ57から印刷済み
の印刷用紙Pへインキが再転移することによる画像不良
の発生を防止することができる。また、印刷用紙Pの上
に次の印刷用紙Pが載置される際に、前の印刷用紙Pの
裏面に次の印刷用紙Pのインキが転移する裏移りの発生
も防止され、良好な印刷物を得ることができる。
【0081】以下、同様に2枚目、3枚目の印刷が行わ
れ、設定された仕分け部数の印刷が完了すると、制御手
段200より各モーター133,156に動作指令が送
られ、エンドジョガー128及びサイドジョガー129
が作動して印刷用紙Pが所定位置に揃えられる。そし
て、画像読取部4のADF4aに次の原稿がセットされ
ていると、排版動作、製版動作、巻装動作、版付け動作
が行われた後、同様に印刷動作が行われ、設定された仕
分け部数の印刷が完了するとエンドジョガー128及び
サイドジョガー129が作動して印刷用紙Pが所定位置
に揃えられる。このジョガー127の動作時において、
マスタ11の穿孔径が減少されていることで印刷用紙P
に転移されたインキが乾燥し易くなっているので、印刷
用紙Pとビントレイ57との間及び各印刷用紙P同士の
間でのインキの擦れ汚れの発生が防止され、良好な印刷
物を得ることができる。
【0082】このソートモード時においても、流入側搬
送路切換部84の流入端部が排紙部対向位置Aに対向し
ており、印刷用紙Pが排紙部9より流入側搬送路切換部
84側に移動する際に、無端ベルト43より無端ベルト
89に印刷用紙Pが搬送されるので、この部位で無端ベ
ルト43と無端ベルト89との相対的な位置精度が多少
低くても確実に印刷用紙Pの搬送が行なわれ、ジャムの
発生が確実に防止される。また、印刷用紙Pには腰付け
部材92による腰付けが行われないため、印刷用紙Pが
流入側搬送路切換部84から流出側搬送部85にスムー
ズに受け渡され、排紙ジャムの発生が防止される。
【0083】上記実施例では、孔版印刷装置1として画
像面下向き排出タイプの排紙収納装置3を有するものを
示したが、孔版印刷装置として図25に示す画像面上向
き排出タイプの排紙収納装置205を有するものを用い
てもよい。排紙収納装置205は、排紙収納装置本体2
06、昇降自在に設けられた複数のビントレイ207、
ビントレイ207を昇降させる昇降機構部208、孔版
印刷装置本体2より排出された印刷用紙Pをビントレイ
207に受け渡す用紙搬送部209等から主に構成され
ている。
【0084】ビントレイ207は、その用紙搬送方向上
流側の端部がほぼ直角に立ち上がって形成されており、
下部にはコロが回転自在に取り付けられている。最下段
のビントレイ207は昇降機後部208を構成する図示
しないブラケットに固着されており、最上段のビントレ
イ207は端部の立ち上がりが大きく形成され、ノンソ
ートトレイとして用いられる。昇降機後部208は、図
示しないブラケット、周面に螺旋状の溝を形成されたリ
ードカム210、図示しない駆動手段等から主に構成さ
れており、ビントレイ207に設けられたコロをリード
カム210の溝に嵌合させた状態でリードカム210を
回転させることにより、ビントレイ207を昇降させる
周知の構成である。用紙搬送部209は、箱形の筐体と
天板とから一体的に構成された搬送部本体211、駆動
ローラー212、従動ローラー213、各ローラー間に
張設された複数の無端ベルト214、搬送部本体211
の下部に配設された吸引ファン215とから主に構成さ
れている。また、搬送部本体211の内部には、無端ベ
ルト214上を通過する印刷用紙Pを検知して信号を出
力する中間搬送用紙センサー216が配設されている。
このような排紙収納装置205を有する孔版印刷装置に
本発明を適用した場合には、印刷用紙P同士間での裏移
りの発生が防止され、良好な印刷物を得ることができ
る。
【0085】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、排紙収納
装置の手前で停留されることにより印刷用紙に転移され
たインキが乾燥するので、印刷用紙が積載される際に、
印刷用紙の裏面に他の印刷用紙のインキが転移する裏移
りの発生が防止され、良好な印刷物を得ることができ
る。
【0086】請求項2記載の発明によれば、画像に応じ
たインキの乾燥時間が適切に選択されるので、インキの
乾燥が良好に行われると共に印刷時間を短縮することが
できる。
【0087】請求項3記載の発明によれば、マスタの穿
孔径が減少されていることでマスタから印刷用紙に転移
されるインキ量が減少されているので、印刷用紙に転移
されたインキが乾燥し易くなり、印刷用紙が積載される
際に、印刷用紙の裏面に他の印刷用紙のインキが転移す
る裏移りの発生が防止され、良好な印刷物を得ることが
できる。
【0088】請求項4記載の発明によれば、画像に応じ
たインキの乾燥時間が適切に選択されるので、インキの
乾燥が良好に行われて良好な印刷物を得ることができ
る。
【0089】請求項5記載の発明によれば、ビントレイ
上に積載された印刷用紙がページ順に揃えられると共
に、最初の印刷用紙がビントレイ上に載置された際にビ
ントレイへのインキの転移が防止されるので、次回印刷
時においてビントレイから印刷用紙へインキが再転移す
ることによる画像不良の発生を防止することができる。
【0090】請求項6記載の発明によれば、印刷用紙に
転移されたインキが乾燥しているので、ジョガー作動時
における印刷用紙と排紙収納装置との間及び各印刷用紙
同士間でのインキの擦れ汚れの発生が防止され、良好な
印刷物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の概
略正面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられる製版搬送部の
(a)初期状態時(b)製版時(c)切断時における概
略平面図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられるプレスローラー
の揺動機構及び保持機構を説明する斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に用いられる排紙収納装置の
取入部搬送手段を示す平面図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられる排紙収納装置の
分配部搬送手段を示す側面図である。
【図6】本発明の一実施例に用いられる排紙収納装置の
切換駆動手段を示す部分断面斜視図である。
【図7】本発明の一実施例に用いられる腰付け部材の第
1の位置を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例に用いられる腰付け部材の第
2の位置を説明する図である。
【図9】本発明の一実施例に用いられる排紙収納装置の
流出側搬送部を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施例に用いられるジョガーを示
す斜視図である。
【図11】本発明の一実施例に用いられるジョガーのサ
イドジョガー板とサイドジョガー補助板との接続状態を
説明する斜視図である。
【図12】本発明の一実施例に用いられるジョガーのサ
イドジョガー板及びサイドジョガー補助板の動作を説明
する概略図である。
【図13】本発明の一実施例に用いられる排紙収納装置
のノンソートトレイ及び昇降手段を説明する要部正面図
である。
【図14】本発明の一実施例に用いられるノンソートト
レイの平面図である。
【図15】本発明の一実施例に用いられるノンソートト
レイのサイドフェンス支持機構を説明する部分側面図で
ある。
【図16】本発明の一実施例に用いられる排紙収納装置
のエントリーセンサー及びビンセンサーを説明する斜視
図である。
【図17】本発明の一実施例に用いられる孔版印刷装置
の操作パネルを示す概略図である。
【図18】本発明の一実施例に用いられる孔版印刷装置
制御部のブロック図である。
【図19】本発明の一実施例に用いられる表示装置のソ
ートモード設定状態を説明する図である。
【図20】本発明の一実施例に用いられる表示装置のス
キップ給紙設定状態を説明する図である。
【図21】本発明の一実施例に用いられる表示装置のス
キップ給紙回数設定状態を説明する図である。
【図22】本発明の一実施例に用いられる表示装置のジ
ョガー動作設定状態を説明する図である。
【図23】本発明の一実施例に用いられる表示装置の省
インキ設定状態を説明する図である。
【図24】本発明の一実施例に用いられる表示装置のイ
ンキ濃度設定状態を説明する図である。
【図25】本発明の他の実施例に用いられる排紙収納装
置の概略正面図である。
【符号の説明】 1 孔版印刷装置 3,205 排紙収納装置 5 製版手段(製版搬送部) 7 給紙手段(給紙部) 12 サーマルヘッド 21 版胴 22 押圧手段(プレスローラー) 40 用紙搬送手段(排紙搬送部材) 47 ビントレイユニット 49 ノンソートトレイ 57,207 ビントレイ 127 ジョガー 193 切換手段(ソートキー) P 印刷用紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在な版胴と、印刷用紙を給送する給
    紙手段と、給送された前記印刷用紙を前記版胴に押圧す
    る押圧手段と、前記押圧手段によって前記版胴に押圧さ
    れた前記印刷用紙を搬送する用紙搬送手段と、前記用紙
    搬送手段によって搬送された前記印刷用紙を仕分けして
    収納するビントレイユニット及び一括して収納するノン
    ソートトレイを有する排紙収納装置と、前記印刷用紙を
    前記ビントレイユニットに収納するか前記ノンソートト
    レイに収納するかを切り換える切換手段とを有する孔版
    印刷装置において、 前記切換手段により前記印刷用紙を前記ビントレイユニ
    ットに収納するソートモードが選択されたとき、先の印
    刷用紙への印刷後、該印刷用紙を前記排紙収納装置の手
    前で停留させると共に前記版胴を空転させ、次の印刷用
    紙が前記給紙手段により給紙されるときに先の印刷用紙
    を前記排紙収納装置に向けて送り出すことを特徴とする
    孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】前記版胴の空転回数は印刷される画像の濃
    度あるいは面積によって決定されることを特徴とする請
    求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】回転自在な版胴と、マスタを製版し前記版
    胴に巻装する製版手段と、印刷用紙を給送する給紙手段
    と、印刷された前記印刷用紙を搬送する用紙搬送手段
    と、前記用紙搬送手段によって搬送された前記印刷用紙
    を仕分けして収納するビントレイユニット及び一括して
    収納するノンソートトレイを有する排紙収納装置と、前
    記印刷用紙を前記ビントレイユニットに収納するか前記
    ノンソートトレイに収納するかを切り換える切換手段と
    を有する孔版印刷装置において、 前記製版手段が前記マスタを穿孔製版するサーマルヘッ
    ドを有し、前記切換手段により前記印刷用紙を前記ビン
    トレイユニットに収納するソートモードが選択されたと
    き、製版時における前記サーマルヘッドによる前記マス
    タの穿孔径を、前記印刷用紙が前記ノンソートトレイに
    収納されるノンソートモード選択時のそれよりも小さく
    することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】前記マスタの穿孔径は印刷される画像の濃
    度あるいは面積によって決定されることを特徴とする請
    求項3記載の孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】前記ビントレイユニットは前記印刷用紙を
    収納する複数のビントレイを縦方向に有し、前記印刷用
    紙を、その印刷面が下側となるように収納することを特
    徴とする請求項1ないし請求項4のうちの何れか1つに
    記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記ビントレイユニットは前記印刷用紙の
    用紙揃えを行うジョガーを有することを特徴とする請求
    項5記載の孔版印刷装置。
JP2000014285A 2000-01-24 2000-01-24 孔版印刷装置 Expired - Fee Related JP4515579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000014285A JP4515579B2 (ja) 2000-01-24 2000-01-24 孔版印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000014285A JP4515579B2 (ja) 2000-01-24 2000-01-24 孔版印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001199147A true JP2001199147A (ja) 2001-07-24
JP4515579B2 JP4515579B2 (ja) 2010-08-04

Family

ID=18541763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000014285A Expired - Fee Related JP4515579B2 (ja) 2000-01-24 2000-01-24 孔版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4515579B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006015572A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2010012689A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 感熱孔版印刷装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0295671U (ja) * 1989-01-17 1990-07-30
JPH03193383A (ja) * 1989-12-22 1991-08-23 Ricoh Co Ltd 印刷装置
JPH0632039A (ja) * 1992-05-19 1994-02-08 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置
JPH082795A (ja) * 1994-06-14 1996-01-09 Ricoh Co Ltd シート収容装置
JPH08164600A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2000016680A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 排紙仕分け装置及び画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0295671U (ja) * 1989-01-17 1990-07-30
JPH03193383A (ja) * 1989-12-22 1991-08-23 Ricoh Co Ltd 印刷装置
JPH0632039A (ja) * 1992-05-19 1994-02-08 Riso Kagaku Corp 孔版印刷装置
JPH082795A (ja) * 1994-06-14 1996-01-09 Ricoh Co Ltd シート収容装置
JPH08164600A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2000016680A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 排紙仕分け装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006015572A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2010012689A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 感熱孔版印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4515579B2 (ja) 2010-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4252133B2 (ja) 孔版印刷装置
JP5539761B2 (ja) 画像形成装置
JPH09301592A (ja) 画像形成システム
JP3759335B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2000127594A (ja) 印刷装置
JP2001199147A (ja) 孔版印刷装置
JP2007297194A (ja) 画像形成装置における排紙装置
JP3652439B2 (ja) 画像形成システム
JP3659734B2 (ja) 画像形成システム
JP2000318246A (ja) 印刷装置
JP2919716B2 (ja) 画像形成装置
JPS62116460A (ja) シ−ト積載装置
JP4176903B2 (ja) 排紙収納装置
JP3670176B2 (ja) 排紙装置及び印刷装置
JP4157640B2 (ja) 排紙収納装置
JP4495810B2 (ja) 印刷装置
JP4214148B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2008050118A (ja) 給紙装置及びこの給紙装置を備えた画像形成装置
JP2000255879A (ja) 排紙収納装置
JP3131465B2 (ja) 製本装置
JP4608086B2 (ja) 排紙台及び画像形成装置
JP6136225B2 (ja) 排紙装置、画像形成装置
JP5726665B2 (ja) 印刷機
JP2000141855A (ja) 孔版印刷装置
JP2000141851A (ja) 孔版印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees