JP2001199137A - プリント装置およびプリントシステム - Google Patents

プリント装置およびプリントシステム

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JP2001199137A
JP2001199137A JP2000013441A JP2000013441A JP2001199137A JP 2001199137 A JP2001199137 A JP 2001199137A JP 2000013441 A JP2000013441 A JP 2000013441A JP 2000013441 A JP2000013441 A JP 2000013441A JP 2001199137 A JP2001199137 A JP 2001199137A
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printing
functions
ink
function
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Kenichi Saito
謙一 齋藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指示に応じて複数の機能を選択的に実行可能
なプリント装置の部品点数を少なくし、装置構成の簡略
化を図る。 【解決手段】 あるキーに対して行う比較的短い押下ま
たは比較的長い押下を一操作とし、該一操作またはその
組み合わせの状態に対して複数の機能を対応付けること
で各機能を一操作毎の各階層内に割り付ける。そして、
そのキーの操作状態の認識に応じて対応する機能が実行
されるようにする。これにより、種々の機能選択を複数
キーで実現していた従来装置に遜色なく、少ないキー数
で種々機能の選択をサポートできるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント装置に関
し、例えばプリント媒体に対してインクを吐出すること
によりプリントを行うインクジェットプリンタにおい
て、キー操作により種々の設定や動作などの機能を実行
させるための構成の簡略化を図ったものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプリント装置においては、様々な
設定や動作を行わせるために、複数のキーを具備し、概
ねそのそれぞれが一つの機能を実行させるために割り当
てられていた。このため、操作パネル上の部品点数が多
くなり、その分材料費が掛かりまた製造工程が複雑化す
ることから、プリント装置の製造コストを低減し、また
製品の歩留まりを向上させる上で制約の一因ともなって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、複数キ
ーによって複数の機能を実行するように構成すること
は、材料費や人件費などの面から不利である。
【0004】本発明の目的は、操作パネル上の部品点数
を少なくし、装置構成の簡略化を図ることによってプリ
ント装置の製造コストを低減し、また製品の歩留まりを
向上させるとともに、種々の機能選択を複数キーで実現
していた従来装置に遜色なく種々機能の選択をサポート
できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
指示に応じて複数の機能を選択的に実行可能なプリント
装置において、一のキーの複数の操作状態に応じて前記
複数の機能を対応付ける手段と、前記キーの操作状態を
認識する手段と、当該認識に応じ対応する機能の実行を
指示する手段と、を具えたことを特徴とする。
【0006】ここで、前記キーに対して行う比較的短い
押下または比較的長い押下を一操作とし、前記対応付け
手段は、該一操作またはその組み合わせの状態に対して
前記複数の機能を対応付け、前記機能を前記一操作毎の
各階層内に割り付けるものとすることができる。
【0007】そして、前記一操作により前記階層が深ま
る毎に、その旨を報知する手段をさらに具えることがで
きる。
【0008】ここで、前記報知手段は、音声出力手段ま
たは表示手段を有するものとすること、あるいは前記報
知手段は、プリント装置に配設される所定の駆動部材が
発生する音によって前記報知を行うものとすることがで
きる。
【0009】以上において、前記複数の機能のうち使用
頻度が高い機能ほど、前記比較的短い押下が多く含まれ
る組み合わせを割り当てること、または浅い階層で実行
されるよう割り当てることができる。
【0010】使用頻度が比較的高い機能として、テスト
プリントを行わせる機能を含むことができる。
【0011】また、プリント媒体に対してインクを吐出
することによりプリントを行うプリントヘッドを用いる
とともに、使用頻度が比較的高い機能として前記プリン
トヘッドのインク吐出性能を良好に保持するための回復
処理を含むことができる。ここで、前記プリントヘッド
は、前記インクを吐出するために利用されるエネルギと
してインクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する
電気熱変換体を有するものとすることができる。
【0012】さらに、本発明は、上述のいずれかのプリ
ント装置と、該プリント装置にプリントを行わせるため
の画像データを供給する画像データ供給装置と、を具え
たプリントシステムに存する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態によるプリント
システムの構成例であり、概してプリント装置2と、そ
のプリント装置2に対する画像データの供給源をなしプ
リント動作に際して所要の制御を行うホスト装置1とか
ら構成されている。
【0015】ここで、11はCPU,ROM,RAM,
ハードディスク,インターフェース等を有するコンピュ
ータ本体であり、CRTあるいはLCDなどの表示装置
10およびキーボード12のほか、マウスなどのポイン
ティングデバイスなどが接続されて情報処理装置形態の
ホスト装置1が構成される。2プリント装置(プリン
タ)であり、セントロニクス仕様のインターフェースお
よび接続ケーブル20を介してコンピュータ本体11に
接続され、情報処理装置1からの指示に応じたプリント
処理、あるいは自身のプリント処理能力の返信、ステー
タスの応答等を行うなどプリンタとして必要な機能を備
えている。
【0016】図2はプリント装置2の概略構成例を示す
模式的斜視図である。
【0017】図2において、104は、複数の吐出口を
配列し各吐出口からインク滴を吐出する吐出部を有した
プリントヘッド102K,102C,102Mおよび1
02Yをキャリッジ103に着脱自在に装着するための
固定レバーであり、各プリントヘッドはこのレバー内に
格納される。本実施形態の場合、プリントヘッド102
Y、102M、102Cおよび102Kは、それぞれ、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および
ブラック(K)の4色のインクに対応したものであり、
それぞれのヘッドから吐出されるインクによりプリント
媒体としての例えば記録紙110上にドットが形成さ
れ、これにより、カラー画像等のプリントを行うことが
可能となる。
【0018】なお、図2ではイエロー,マゼンタ,シア
ンおよびブラックの4色のインクの吐出を行ってフルカ
ラープリントを可能とする装置を示したが、インク色な
いしプリントヘッドの個数や形態はこれに限定されない
のは勿論である。
【0019】キャリッジ103は、キャリッジ駆動用モ
ータ113の駆動力がモータプーリ112、従動プーリ
111およびタイミングベルト107を介して伝達され
ることにより、ガイド軸105に沿って、図中矢印aお
よびb方向へ移動することが可能なように設けられてい
る。一方、プリント媒体としての記録紙110は、その
搬送方向において上流側および下流側に設けられた2組
の搬送ローラ106,107および108,109によ
って搬送される。また、記録紙110はプリントヘッド
の吐出口と対向する位置におい平坦な被記録面を形成す
るよう、その裏面をプラテン(不図示)により支持され
ている。以上の、キャリッジ103の移動によるプリン
トヘッドの記録紙の走査および搬送ローラによる記録紙
の搬送により、記録紙の所定領域に順次画像等が形成さ
れて行く。
【0020】なお、これらプリントのための画像データ
等は、フレキシブルケーブル(不図示)を介してプリン
タ本体の制御部をなす電気回路からプリントヘッドの駆
動回路に伝送される。
【0021】プリントヘッドの移動におけるホームポジ
ションには、回復ユニット120が配設される。回復ユ
ニット120は、各インク色のプリントヘッドそれぞれ
の吐出口列に対応して配置された4個のキャップ121
と各キャップにチューブ等で接続されたポンプユニット
(不図示)とを備えている。キャップ121は、キャリ
ッジ103が接近してきたときにその移動に伴って上下
方向に昇降可能であり、プリントヘッドがホームポジシ
ョンにあるときにそれぞれ対応するプリントヘッドの吐
出口を配設した面(以下、吐出口面ともいう)に密着し
て吐出口を覆う(キャッピング)ように構成されてい
る。このキャッピングにより、吐出口内のインクの蒸発
による増粘または固着が防止され、これにより吐出不良
の発生を未然に防止することができる。また、インクタ
ンクの交換時やプリントヘッドの吐出不良が生じた場合
には、上述のキャッピング状態のもとでポンプユニット
を作動させてキャップ内を負圧とし、この負圧による吸
引力で吐出口からインクを吸い出し新しいインクを導く
吸引回復処理が行われる。さらに、回復ユニット120
には、キャップ121とプリント領域との間に、プリン
トヘッドの吐出口面に付着したインク滴等を拭き取り吐
出口面を清掃するためのワイパーブレード122が設け
られている。
【0022】図3は、上述したプリント装置の制御系の
構成例を示すブロック図である。
【0023】図3おいて、301は、プリント装置2の
全体を制御するためのシステムコントローラであり、内
部にはマイクロプロセッサ形態のCPUをはじめ、図4
または図6について後述する処理に対応する制御プログ
ラムなどの固定データが収納されている記憶素子(RO
M)、フォントを記憶する素子(CGROM)、マイク
ロプロセッサが処理を行う際にワークエリアとして使用
する記憶素子(RAM)等が設けられている。
【0024】302は、キャリッジ103を移動させる
ためのモータ304を駆動するドライバであり、同様に
303は、プリント媒体を搬送するためのモータ305
を駆動するドライバである。すなわち、モータ304お
よび305は、対応するドライバからの速度、移動距離
などの情報を受け取り動作する。
【0025】307は、ホスト装置1との間で授受され
るプリントデータ、コマンド、ステータスなどの所要の
情報を一時的に格納するための送受信バッファであり、
システムコントローラによるデータ読み込みまでデータ
を蓄積しておく。また、308は、プリントすべきデー
タをイメージデータに展開するためのフレームメモリで
あり、システムコントローラ301が受信バッファ30
7から読込んだデータに基づいて展開するイメージデー
タを格納する。このフレームメモリ308は、プリント
に必要な分のメモリサイズを有しており、本実施形態で
はプリント媒体1枚分のイメージデータを記憶可能なも
のである。しかし、本発明の適用がこのフレームメモリ
のサイズには限定されないことは勿論である。さらに、
309は、プリントヘッドの走査による1ライン分のプ
リントデータを記憶するためのメモリであり、プリント
ヘッドの吐出口数に対応した記憶容量を有している。
【0026】310は、システムコントローラ301か
らの指令により吐出部の駆動を制御するプリント制御部
であり、例えば吐出部の吐出周波数や吐出数等を制御す
る。311は、プリント制御部310の制御により各プ
リントヘッドの吐出部312K,312C,312Mお
よび312Yを駆動してインク吐出を行わせるドライバ
である。
【0027】さらに313はプリント装置2の操作部で
あり、ユーザが種々機能をプリント装置に実行させる際
に使用する後述のキーや電源スイッチ、情報処理装置1
とのオンライン/オフラインスイッチのほか、メッセー
ジの報知を行うために、LEDやLCDなどの表示部あ
るいはブザーなどの音声出力部等の形態を可とする報知
手段を有する。
【0028】図4はプリンタ搭載機能の実行手順の第1
例、図5は対応するキーオペレーションをまとめて示す
ものである。ここで、図4の例はユーザが所望の機能を
起動する上での操作手順を示すものであるとともに、当
該操作に応じてプリント装置2のシステムコントローラ
301が実施する処理手順にも対応している。また、こ
の例の中では、操作部313に配設された所定の1キー
を連続して3回操作すること(第1操作〜第3操作)で
行なわれる3階層のキーオペレーションをサポートして
おり、「短い押下」とは通常キーを一瞬叩く程度の時間
だけキーが押下される操作を、これに対し「長い押下」
とは例えば1秒程度キーが押下される操作を指すものと
する。
【0029】そして、ユーザによる階層弁別の便に供す
るために、各操作の受付時に、すなわち階層が深まる毎
に、操作部313に設けた報知手段により報知を行うよ
うにする。その報知の態様としては、例えば、所定時間
だけ所定周波数で音の出力(例えばブザーの吹鳴)を行
うこと、あるいは表示部による所定の表示(例えばLE
Dの輝度変化もしくは所定回数の点滅)を行うこと等と
することができる。また、それらのような報知手段によ
るほか、プリント装置2に設けられている所定の駆動部
材が発生する音、例えば上記モータを回転させることに
よって発生する音により報知を行うことも可能である。
【0030】図5に挙げられている各機能は、インクジ
ェットプリンタにおいてキーオペレーションによる実行
がサポートされることの多い機能である。すなわち、図
示の例では、プリント装置2の機能チェックのために行
う2種のテストプリント機能(「テストプリント1」お
よび「テストプリント2」)、プリントヘッド312の
吐出部の性能を維持するための吸引回復処理ないしワイ
ピング処理(「ヘッドクリーニング」)、プリント装置
に設定可能なモードないし状態の一覧をプリントアウト
する処理(「状態設定一覧印刷」)、プリントヘッドに
設けられる多数の吐出口について吐出不良の有無を判定
するためのチェックパターンをプリントする処理(「ノ
ズルチェックパターン印刷」)、プリント装置2のCG
ROM等に格納されているフォントの一覧をプリントア
ウトする処理(「内蔵フォント一覧印刷」)、およびプ
リント解像度(高速、通常、高精彩など)や2値もしく
は多値プリントなどプリント装置の動作モードを規定す
る所定のテーブルの内容に装置を初期設定するための2
種のリセット機能(「設定テーブル1でリセット」およ
び「設定テーブル2でリセット」)である。
【0031】このように、この例では3段階のキー操作
のそれぞれについて「短い押下」と「長い押下」との2
種の状態を取らせることにより、8種類の機能をサポー
トしている。そして、本例では、使用頻度が比較的高い
機能実行には短いキーオペレーションの組み合わせを割
り当て、使用頻度が比較的低い機能実行には長いキーオ
ペレーションの組み合わせを割り当てている。
【0032】例えば、ユーザが「テストプリント1」を
実行したいときは、図4および図5に示す通り、第1操
作で「短い押下」、第2操作で「短い押下」、第3操作
で「短い押下」とキー操作を行うことにより、プリント
装置2で操作の状態を認識して、当該機能を起動ないし
実行できることになる。また、この「テストプリント
1」は使用頻度の高い処理であり、3回の「短い押下」
で起動できることになる。
【0033】図6はプリンタ搭載機能の実行手順の第2
例、図7は対応するキーオペレーションをまとめて示す
ものである。ここで、図6の例はユーザが所望の機能を
起動する上での操作手順を示すものであるとともに、当
該操作に応じてプリント装置2のシステムコントローラ
301が実施する処理手順にも対応している。また、こ
の例の中では、操作部313に配設された所定の1キー
を連続して3回操作すること(第1操作〜第3操作)で
行なわれる3階層までのキーオペレーションをサポート
しており、第1例と同様「短い押下」とは通常キーを一
瞬叩く程度の時間だけキーが押下される操作を、これに
対し「長い押下」とは例えば1秒程度キーが押下される
操作を指すものとする。また、本例における「ダブルク
リック」とは、短い時間の間にキーを素早く2回押下す
る操作を指すものとする。
【0034】図7に挙げられている各機能は、1種のテ
ストプリント機能(「テストプリント」)、「ヘッドク
リーニング」、「状態設定一覧印刷」、「ノズルチェッ
クパターン印刷」、「内蔵フォント一覧印刷」、および
1種のリセット機能(「設定テーブルでリセット」)の
5種である。
【0035】そして、使用頻度が比較的高い機能には浅
い階層で実行するようキーオペレーションを割り当て、
使用頻度が比較的低い機能には深い階層で実行するよう
キーオペレーションを割り当てる。例えば、「テストプ
リント」および「ヘッドクリーニング」については比較
的使用頻度の高い機能であることを考慮し、図6および
図7に示すように、これら2項目の機能に対しては、キ
ーオペレーション階層の浅い段階で、つまり少ないキー
操作回数での実行を可能としている。
【0036】なお、本発明は上述のような階層数や使用
キー数およびその押下の種類数に限られず、種々の形態
を採り得るのは勿論である。また、サポートする機能に
ついても上述の2例にのみ限られず、階層数や使用キー
数またはその押下の種類との関連において、適宜の数の
機能を実行できるようにすることができる。例えば、プ
リントヘッドの濃度むらを抑制するための所謂ヘッドシ
ェーディング処理や、1ヘッドの往復主走査間のドット
位置ずれまたは複数ヘッド間の主もしくは副走査方向の
ドット位置ずれを抑制するための所謂レジストレーショ
ン処理などを、上記機能の何れかに代えて、あるいは階
層数および押下の種類を適切に選択することにより上記
機能に加えて実行できるようにしてもよい。
【0037】また、上例ではプリント装置2をコンピュ
ータ形態の情報処理装置1と組み合わせたシステムにつ
いて述べたが、プリント装置2に対して画像データを供
給するホスト装置の形態としては、イメージリーダなど
の画像読取装置、あるいはディジタルカメラなどの撮像
装置など、種々のものの選択が可能であるのは言うまで
もない。
【0038】さらに、上例では、ヘッドクリーニングや
ノズルチェックパターン印刷などの機能を実施すること
が望ましいインクジェット方式のプリント装置に本発明
を適用した場合について述べたが、インクリボンを用い
る熱転写プリンタやドットインパクトプリンタ、感熱式
プリンタ、トナーを用いるレーザビームプリンタなどの
電子写真プリンタなど、方式を問わずいずれのプリント
装置に対しても本発明は有効に適用できる。
【0039】しかしインクジェット記録方式のプリント
装置を用いる場合には、その中でもインク吐出を行わせ
るために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生す
る手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前
記熱エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式
の記録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらす
ものである。かかる方式によれば記録の高密度化,高精
細化が達成できるからである。
【0040】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0041】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0042】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0043】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0044】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行う予備吐出手段を挙げること
ができる。
【0045】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0046】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0047】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0048】さらに、本発明は、複数の機器(例えば、
ホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、
プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、
一つの機器からなる装置(例えば複写機やファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プリント装置の部品点数を少なくし、装置構成の簡略化
を図ることによってプリント装置の製造コストを低減
し、また製品の歩留まりを向上させるとともに、種々の
機能選択を複数キーで実現していた従来装置に遜色なく
種々機能の選択をサポートできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるプリントシステムの
構成例である。
【図2】図1のシステムに用いられるプリント装置の概
略構成例を示す模式的斜視図である。
【図3】図2のプリント装置の制御系の構成例を示すブ
ロック図である。
【図4】図2のプリント装置による搭載機能の実行手順
の第1例を示す流れ図である。
【図5】図4に対応するキーオペレーションをまとめて
示す説明図である。
【図6】図2のプリント装置による搭載機能の実行手順
の第2例を示す流れ図である。
【図7】図6に対応するキーオペレーションをまとめて
示す説明図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置(ホスト装置) 2 プリント装置 10 表示装置 11 コンピュータ本体 12 キーボード 20 ケーブル 102Y,102M,102C,102K プリントヘ
ッド 110 プリント媒体 120 回復ユニット 301 システムコントローラ 304,305 モータ 307 送受信バッファ 313 操作部 312Y,312M,312C,312K 吐出部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示に応じて複数の機能を選択的に実行
    可能なプリント装置において、 一のキーの複数の操作状態に応じて前記複数の機能を対
    応付ける手段と、 前記キーの操作状態を認識する手段と、 当該認識に応じ対応する機能の実行を指示する手段と、
    を具えたことを特徴とするプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記キーに対して行う比較的短い押下ま
    たは比較的長い押下を一操作とし、前記対応付け手段
    は、該一操作またはその組み合わせの状態に対して前記
    複数の機能を対応付け、前記機能を前記一操作毎の各階
    層内に割り付けることを特徴とする請求項1に記載のプ
    リント装置。
  3. 【請求項3】 前記一操作により前記階層が深まる毎
    に、その旨を報知する手段をさらに具えたことを特徴と
    する請求項2に記載のプリント装置。
  4. 【請求項4】 前記報知手段は音声出力手段を有するこ
    とを特徴とする請求項3に記載のプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は表示手段を有することを
    特徴とする請求項3に記載のプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は、プリント装置に配設さ
    れる所定の駆動部材が発生する音によって前記報知を行
    うことを特徴とする請求項3に記載のプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の機能のうち使用頻度が高い機
    能ほど前記比較的短い押下が多く含まれる組み合わせを
    割り当てることを特徴とする請求項2ないし6のいずれ
    かに記載のプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の機能のうち使用頻度が高い機
    能ほど浅い階層で実行されるよう割り当てることを特徴
    とする請求項2ないし6のいずれかに記載のプリント装
    置。
  9. 【請求項9】 使用頻度が比較的高い機能としてテスト
    プリントを行わせる機能を含むことを特徴とする請求項
    7または8に記載のプリント装置。
  10. 【請求項10】 プリント媒体に対してインクを吐出す
    ることによりプリントを行うプリントヘッドを用いると
    ともに、使用頻度が比較的高い機能として前記プリント
    ヘッドのインク吐出性能を良好に保持するための回復処
    理を含むことを特徴とする請求項7ないし9のいずれか
    に記載のプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記プリントヘッドは、前記インクを
    吐出するために利用されるエネルギとしてインクに膜沸
    騰を生じさせる熱エネルギを発生する電気熱変換体を有
    することを特徴とする請求項10に記載のプリント装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    のプリント装置と、該プリント装置にプリントを行わせ
    るための画像データを供給する画像データ供給装置と、
    を具えたことを特徴とするプリントシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007226057A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US8204398B2 (en) 2006-02-24 2012-06-19 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus with controller for automatically switching displays of operation procedure in rotation

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