JP2001198942A - 発泡成形品の成形方法及び射出成形機 - Google Patents

発泡成形品の成形方法及び射出成形機

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JP2001198942A
JP2001198942A JP2000013772A JP2000013772A JP2001198942A JP 2001198942 A JP2001198942 A JP 2001198942A JP 2000013772 A JP2000013772 A JP 2000013772A JP 2000013772 A JP2000013772 A JP 2000013772A JP 2001198942 A JP2001198942 A JP 2001198942A
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injection
foaming
cavity space
molding
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JP2000013772A
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Inventor
Akio Nakamura
昭雄 中村
Junichi Yoshida
純一 吉田
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡率を高くすることができ、発泡成形品を軽
量化することができ、成形不良が発生することがないよ
うにする。 【解決手段】射出工程において、樹脂に発泡材料を混入
することによって得られた成形材料を、高速で射出し、
高速充填(てん)を行ってゲートを介してキャビティ空
間に充填し、発泡工程において、前記キャビティ空間内
の成形材料をゲートを介して戻す。射出工程において高
速充填が行われ、発泡工程においてキャビティ空間内の
成形材料がゲートを介して戻される。したがって、高速
充填後の冷却によって成形材料が収縮するとともに、成
形材料が戻されるので、キャビティ空間内圧力をその分
低くすることができ、しかも、キャビティ空間内の発泡
可能量が大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡成形品の成形
方法及び射出成形機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、成形材料
を、射出装置の射出ノズルから射出し、金型装置内のス
プルー、ランナ及びゲートを介してキャビティ空間に充
填(てん)することによって成形品を得るようになって
いる。
【0003】前記成形材料として、例えば、樹脂に発泡
材料を混入したものを使用し、発泡材料を発泡させなが
ら成形を行うことによって、多数の気泡を含有する発泡
成形品を成形することができる。該発泡成形品は、断熱
性が高く、また、軽量化されるので、高温の食品等を収
容する容器として使用するのに適する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形機においては、キャビティ空間内の末端及
びその近傍、すなわち、ゲートから離れた部分に十分な
量の成形材料が供給されないと、ひけ、ショート等の成
形不良が発生してしまう。そこで、前記キャビティ空間
に成形材料を充填する際の充填圧力を高くするようにし
ている。
【0005】ところが、充填圧力が高くされるのに伴っ
てキャビティ空間内の圧力、すなわち、キャビティ空間
内圧力が高くなるので、キャビティ空間内において発泡
材料を発泡させるのが困難になり、発泡成形品の体積に
対する気泡の体積の割合を示す発泡率が低くなってしま
う。したがって、発泡成形品の断熱性が低くなるだけで
なく、発泡成形品を軽量化することができなくなってし
まう。
【0006】特に、側壁及び底壁の大部分において、厚
さに対する長さの比率(L/t)が大きい薄肉の発泡成
形品を成形する場合、ゲートから離れた部分に十分な量
の成形材料を供給しようとすると、発泡率が数〔%〕に
しかならない。したがって、前記成形不良が一層発生し
やすくなってしまう。
【0007】本発明は、前記従来の射出成形機の問題点
を解決して、発泡率を高くすることができ、断熱性を高
くすることができ、軽量化することができ、成形不良が
発生することがない発泡成形品の成形方法及び射出成形
機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の発
泡成形品の成形方法においては、射出工程において、樹
脂に発泡材料を混入することによって得られた成形材料
を、高速で射出し、高速充填を行ってゲートを介してキ
ャビティ空間に充填し、発泡工程において、前記キャビ
ティ空間内の成形材料をゲートを介して戻す。
【0009】本発明の他の発泡成形品の成形方法におい
ては、さらに、前記キャビティ空間内の成形材料は、充
填が終了した直後に戻される。
【0010】本発明の更に他の発泡成形品の成形方法に
おいては、さらに、前記キャビティ空間内の成形材料
は、サックバックを行うことによって戻される。
【0011】本発明の更に他の発泡成形品の成形方法に
おいては、さらに、前記キャビティ空間内の成形材料
は、ランナに臨ませて成形材料溜(たま)りを形成する
ことによって戻される。
【0012】本発明の更に他の発泡成形品の成形方法に
おいては、さらに、射出速度VS は、 300≦VS ≦1000〔mm/s〕 の範囲に設定される。
【0013】本発明の更に他の発泡成形品の成形方法に
おいては、さらに、前記発泡材料は発泡剤である。
【0014】本発明の更に他の発泡成形品の成形方法に
おいては、さらに、前記発泡材料は発泡用のガスであ
る。
【0015】本発明の射出成形機においては、シリンダ
部材と、該シリンダ部材内において進退自在に配設され
た射出部材と、該射出部材を進退させる駆動手段と、ラ
ンナ及びゲートを備え、型締めに伴ってキャビティ空間
が形成される金型装置と、射出工程において、樹脂に発
泡材料を混入することによって得られた成形材料を、高
速で射出し、高速充填を行って前記ゲートを介してキャ
ビティ空間に充填する射出制御手段と、発泡工程におい
て、前記キャビティ空間内の成形材料をゲートを介して
戻す発泡制御手段とを有する。
【0016】本発明の他の射出成形機においては、さら
に、前記発泡制御手段は、前記射出部材を後退させるこ
とによって成形材料を戻す。
【0017】本発明の更に他の射出成形機においては、
さらに、前記発泡制御手段は、前記ランナに臨ませて成
形材料溜りを形成することによって成形材料を戻す。
【0018】本発明の更に他の射出成形機においては、
さらに、前記金型装置は、前記ランナに臨ませて配設さ
れた進退部材を備える。
【0019】本発明の更に他の射出成形機においては、
さらに、前記キャビティ空間は、厚さに対する長さの比
率が大きい発泡成形品の形状に対応させて形成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施の形態における
射出成形機の概略図、図2は本発明の第1の実施の形態
における射出成形機の動作を示すタイムチャート、図3
は本発明の第1の実施の形態における発泡工程時の成形
材料の状態を示す断面図である。なお、図2において、
SG1はスクリュー12の回転方向を示す変量、SG2
はスクリュー12の進退方向を示す変量である。各変量
SG1、SG2は、いずれも便宜上想定されたものであ
り、実際の制御量を表すものではない。
【0022】図において、11はシリンダ部材としての
加熱シリンダ、12は該加熱シリンダ11内において回
転自在に、かつ、進退(図1における左右方向に移動)
自在に配設される射出部材としてのスクリュー、13は
第1の駆動手段としての射出シリンダ、14は第2の駆
動手段としての油圧モータである。前記加熱シリンダ1
1には、後方(図1における右方)の所定の位置にホッ
パ11aが、前端(図1における左端)に射出ノズル2
0が形成され、前記ホッパ11aに樹脂等に発泡材料を
混入することによって得られたの成形材料を投入するこ
とによって、成形材料が、加熱シリンダ11内に供給さ
れ、前記射出ノズル20から射出される。また、前記ス
クリュー12の表面には、螺(ら)旋状にフライト12
aが形成され、該フライト12aに沿って溝21が形成
される。なお、前記射出シリンダ13に代えて電動の射
出用モータを、油圧モータ14に代えて電動の計量用モ
ータを使用することができる。
【0023】前記射出シリンダ13は進退自在に配設さ
れたピストン13aを備え、該ピストン13aの後方に
第1の油室16が、前方(図1における左方)に第2の
油室17が形成され、第1、第2の油室16、17は図
示されない切換弁を介して図示されない油圧供給源に接
続される。この場合、前記第1の油室16に油圧を供給
し、第2の油室17の油圧をドレーンすることによって
スクリュー12を前進(図1における左方に移動)させ
たり、第1の油室16の油圧をドレーンし、第2の油室
17に油圧を供給することによってサックバックを行っ
たり、油圧モータ14を駆動することによって、スクリ
ュー12を回転させて計量を行ったりすることができ
る。また、計量を行うときに、第1の油室16に油圧を
供給することによって、スクリュー12に背圧を加える
ことができる。
【0024】そして、前記ピストン13aと連結させて
スクリュー12の位置、すなわち、スクリュー位置を検
出する位置センサ22が、第1の油室16に対応させて
スクリュー12の背圧を検出する背圧センサ23が、加
熱シリンダ11内の前方に成形材料の圧力を検出する圧
力検出器24が配設される。前記位置センサ22、背圧
センサ23及び圧力検出器24の各検出信号は制御部2
6に送られる。
【0025】次に、射出成形機の動作について説明す
る。
【0026】まず、タイミングt0において、計量工程
が開始され、該計量工程において、制御部26の図示さ
れない計量制御手段は、油圧モータ14を駆動して前記
スクリュー12を正方向に回転させる。このとき、ホッ
パ11aに投入された成形材料は、成形材料供給口Q1
を介して加熱シリンダ11内に供給され、溝21内を前
進させられ、スクリューヘッド12bの前方に蓄えら
れ、それに伴ってスクリュー12が後退(図1における
右方に移動)させられる。なお、計量工程において、前
記第1の油室16に所定の油圧が供給され、スクリュー
12に背圧が加えられる。
【0027】また、タイミングt1において前記計量工
程が完了している状態において、射出工程が開始され
る。該射出工程において、制御部26の図示されない射
出制御手段は、前記射出シリンダ13を駆動してスクリ
ュー12を前進させる。このとき、スクリューヘッド1
2bの前方に蓄えられた成形材料は、射出ノズル20か
ら射出され、金型装置61内の図示されないスプルー、
ランナ62及びゲート63を介してキャビティ空間Cに
充填される。そして、スクリューヘッド27の前方に蓄
えられた成形材料が逆流しないように、図示されない逆
流防止装置が配設される。なお、金型装置61において
は、図示されない型締装置によって、型閉じ、型締め及
び型開きが行われる。
【0028】続いて、タイミングt2において、成形材
料の充填が終了して前記射出工程が完了するとともに、
発泡工程が開始され、発泡材料が発泡される。
【0029】この場合、成形材料として、例えば、樹脂
に発泡材料として、熱に反応して炭酸ガスを発生させる
発泡剤を混入したものを使用し、該発泡剤を発泡させな
がら成形を行うことによって、多数の気泡を含有する発
泡成形品を成形することができる。また、前記加熱シリ
ンダ11の所定の位置(例えば、加熱シリンダ11の軸
方向におけるほぼ中央)、又はスクリュー12の所定の
位置(例えば、スクリュー12の軸方向におけるほぼ中
央)に図示されないガス注入ノズルを開口させ、図示さ
れないガス供給源から供給された発泡材料としての炭酸
ガス、窒素ガス等の発泡用のガスを、前記ガス注入ノズ
ルを介して加熱シリンダ11内に注入し、樹脂に混入す
ることによって、多数の気泡を含有する発泡成形品を成
形することもできる。なお、前記樹脂として、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリスチレン、ナイロン(商品名)等を使
用することができる。
【0030】発泡成形品は、断熱性が高く、また、軽量
化されるので、高温の食品等を収容する容器として使用
するのに適する。
【0031】そして、タイミングt3において、前記発
泡工程が完了するとともに、再び計量工程が開始され、
タイミングt4において、計量工程が完了する。
【0032】ところで、成形材料をキャビティ空間Cに
充填したときに、キャビティ空間C内のゲート63から
離れた部分に十分な量の成形材料が供給されないと、ひ
け、ショート等の成形不良が発生してしまう。そこで、
前記制御部26の図示されない圧力制御手段は、前記キ
ャビティ空間Cに成形材料を充填する際の充填圧力を高
くするようにしている。そのために、前記圧力制御手段
は、図示されない設定器によって設定された設定値と、
圧力検出部24によって検出された成形材料の圧力との
偏差を算出し、該偏差に基づいて射出シリンダ13のフ
ィードバック制御を行う。
【0033】ところが、この場合、充填圧力が高くされ
るのに伴ってキャビティ空間内圧力が高くなるので、キ
ャビティ空間C内において発泡材料を発泡させるのが困
難になり、発泡率が低くなってしまう。その結果、発泡
成形品の断熱性が低くなるだけでなく、発泡成形品を軽
量化することができなくなってしまう。
【0034】そこで、本実施の形態においては、射出工
程時におけるスクリューの速度、すなわち、射出速度V
S は、発泡材料を発泡させないで成形する場合より高く
され、 300≦VS ≦1000〔mm/s〕 の範囲、好ましくは、 500≦VS ≦800〔mm/s〕 の範囲に収まるように設定され、スクリュー12を高速
で前進させることによって高速充填が行われる。また、
充填時間tS は、 0.05≦tS ≦0.15〔s〕 の範囲に収まるように設定される。
【0035】そして、射出工程において高速充填が行わ
れることによって、スクリューヘッド12bの前方に蓄
えられた成形材料は、高速で射出ノズル20から射出さ
れ、前記スプルー及びランナー62を高速で通過し、ゲ
ート63を介してキャビティ空間Cに充填され、キャビ
ティ空間C内を高速で移動させられる。このとき、成形
材料は、極めて大きい剪(せん)断応力が加わり、剪断
発熱によって膨張させられ、体積が大きくなる。続い
て、膨張させられた成形材料は、高速充填が終了するの
に伴って剪断応力が加わらなくなるので、冷却されて大
きく収縮する。
【0036】また、前記発泡工程において、制御部26
の図示されない発泡制御手段は、前記射出シリンダ13
を駆動してスクリュー12を所定の距離だけ後退させ、
サックバックを行う。なお、該サックバックは、前記成
形材料の充填が終了した直後に行われる。また、発泡工
程において、スクリュー12に保圧はかけられない。
【0037】この場合、射出工程が終了された直後にお
いて、キャビティ空間Cに充填された成形材料は、金型
装置61のキャビティ型64及びコア型65に接触する
部分AR1だけが先行して冷却されて固化し、キャビテ
ィ型64及びコア型65から離れた中央の部分AR2は
冷却されず固化しない。
【0038】したがって、サックバックが行われるのに
伴って、成形材料の固化していない部分AR2の一部が
ゲート63を介してランナ62側に戻される。なお、前
記サックバックによってランナ62側に戻される成形材
料は、キャビティ空間Cの体積の2〜5〔%〕程度にさ
れる。
【0039】このように、高速充填後の冷却によって成
形材料が収縮するとともに、サックバックによって成形
材料がランナ62側に戻されるので、キャビティ空間内
圧力をその分低くすることができ、しかも、キャビティ
空間C内の発泡可能量(スペース)が大きくなる。した
がって、発泡材料の発泡に伴って成形材料の体積が大き
くなっても、体積増加分を十分に吸収することができる
ので、発泡材料を発泡させるのが容易になり、発泡率を
高くすることができる。その結果、発泡成形品の断熱性
を高くすることができるだけでなく、発泡成形品を軽量
化することができる。
【0040】なお、例えば、樹脂としてポリプロピレン
樹脂を使用した場合、通常の射出速度VS で射出を行う
とともに、サックバックを行わないと、成形材料の収縮
率は13/1000〜18/1000程度になるのに対
して、射出速度VS を 300≦VS ≦1000〔mm/s〕 にして射出を行うとともに、サックバックを行うと、成
形材料の収縮率は50/1000〜150/1000程
度になる。
【0041】また、発泡材料の発泡に伴って成形材料の
体積が大きくなるので、ゲート63から離れた部分に十
分な量の成形材料を容易に供給することができる。した
がって、充填圧力を高くする必要がなくなるので、前記
成形不良が発生することがない。特に、側壁及び底壁の
大部分おいて、厚さに対する長さの比率が大きい薄肉の
発泡成形品を成形する場合、ゲート63から離れた部分
に十分な量の成形材料を供給することができるので、前
記キャビティ空間Cは、発泡成形品の形状に対応させて
形成され、厚さに対する長さの比率が大きくされる。
【0042】また、充填圧力を高くする必要がなくなる
ので、前記型締装置の型締力を通常の型締力の1/2〜
1/3にすることができる。したがって、型締装置を小
型化することができるだけでなく、型締装置のコストを
低くすることができる。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0044】図4は本発明の第2の実施の形態における
金型装置の要部断面図である。
【0045】図において、31は金型装置であり、該金
型装置31は、固定金型組立体32、及び該固定金型組
立体32に対して進退自在に配設された図示されない可
動金型組立体から成り、図示されない型締装置を駆動す
ることによって前記可動金型組立体を進退させることに
より、型閉じ、型締め及び型開きを行うことができる。
【0046】そして、前記固定金型組立体32は、前記
可動金型組立体の可動金型と接離させられる固定金型3
3、該固定金型33を支持する受台34、前記固定金型
33及び受台34を図示されない固定プラテンに取り付
けるための固定側取付板36、前記固定金型33及び受
台34によって保持されたキャビティ型41、該キャビ
ティ型41と隣接させて配設されたノズル42、該ノズ
ル42と隣接させて配設されたホットランナマニホルド
43、及び前記固定側取付板36に対して射出装置の射
出ノズル20(図1)及びホットランナマニホルド43
を位置決めするためのノズル受け44を備える。該ノズ
ル受け44には、前記射出ノズル20を当接させるため
の当接座44aが形成される。なお、前記ホットランナ
マニホルド43にはカートリッジヒータ57、58が配
設され、該カートリッジヒータ57、58によってホッ
トランナマニホルド43が所定の温度に維持される。
【0047】また、前記キャビティ型41内には、図示
されない発泡成形品の形状に対応させて空間47が形成
され、型閉じに伴って、前記可動金型に取り付けられた
コアが前記空間47内に進入すると、キャビティ型41
とコアとの間にキャビティ空間C(図3)が形成され
る。
【0048】そして、前記ノズル42内には、前記空間
47と連通させて成形材料流路48が形成されるととも
に、該成形材料流路48の前端(図における左端)にゲ
ート49が形成される。
【0049】さらに、前記ホットランナマニホルド43
内には、射出ノズル20から射出された成形材料をキャ
ビティ空間Cに供給するために、ノズル受け44内の成
形材料流路44bと連通させられ、軸方向に延びる第1
のランナ部51、該第1のランナ部51から発泡成形品
の取り数に対応して分岐し、直角の方向に延びる第2の
ランナ部52、及び該第2のランナ部52の先端から軸
方向に延び、前記成形材料流路48と連通させられる第
3のランナ部53が一体に形成される。前記第1〜第3
のランナ部51〜53によってランナが構成される。
【0050】なお、第2のランナ部52と第3のランナ
部53との交点、すなわち、直曲部分P1において成形
材料が滞留してしまうので、滞留した成形材料を除去す
るために、前記各直曲部分P1にコマ54、緩止めワッ
シャ55及び止め栓プラグ56を配設し、前記コマ5
4、緩止めワッシャ55及び止め栓プラグ56によって
直曲部分P1を定期的に清掃するようにしている。
【0051】ところで、前記第2のランナ部52に臨ま
せて、進退部材としてのコマ71が進退(図における左
右方向に移動)自在に配設され、該コマ71のロッド7
2は第3の駆動手段としての図示されない油圧シリンダ
に連結される。そして、制御部26の図示されない発泡
制御手段は、射出工程が完了して発泡工程が開始される
と、前記油圧シリンダを駆動することによってコマ71
を後退(図における右方に移動)させ、第2のランナ部
52に臨ませて成形材料溜りを形成する。したがって、
キャビティ空間C内の成形材料がゲート49を介してラ
ンナ側に戻される。そして、高速充填後の冷却によって
成形材料が収縮し、成形材料が成形材料溜りに進入する
ので、キャビティ空間内圧力をその分低くすることがで
き、しかも、キャビティ空間C内の発泡可能量が大きく
なる。
【0052】本実施の形態においては、第2のランナ部
52に臨ませてコマ71を配設するようになっている
が、第1、第3のランナ部51、53に臨ませて配設す
ることもできる。
【0053】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、発泡成形品の成形方法においては、射出工程にお
いて、樹脂に発泡材料を混入することによって得られた
成形材料を、高速で射出し、高速充填を行ってゲートを
介してキャビティ空間に充填し、発泡工程において、前
記キャビティ空間内の成形材料をゲートを介して戻す。
【0055】この場合、射出工程において高速充填が行
われ、発泡工程においてキャビティ空間内の成形材料が
ゲートを介して戻される。
【0056】したがって、高速充填後の冷却によって成
形材料が収縮するとともに、成形材料が戻されるので、
キャビティ空間内圧力をその分低くすることができ、し
かも、キャビティ空間内の発泡可能量が大きくなる。そ
の結果、発泡材料の発泡に伴って成形材料の体積が大き
くなっても、体積増加分を十分に吸収することができる
ので、発泡材料を発泡させるのが容易になり、発泡率を
高くすることができる。そして、発泡成形品の断熱性を
高くすることができるだけでなく、発泡成形品を軽量化
することができる。
【0057】また、発泡材料の発泡に伴って成形材料の
体積が大きくなるので、ゲートから離れた部分に十分な
量の成形材料を容易に供給することができる。したがっ
て、充填圧力を高くする必要がなくなるので、成形不良
が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出成形機
の概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における射出成形機
の動作を示すタイムチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態における発泡工程時
の成形材料の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における金型装置の
要部断面図である。
【符号の説明】
11 加熱シリンダ 12 スクリュー 13 射出シリンダ 14 油圧モータ 26 制御部 31、61 金型装置 51〜53 第1〜第3のランナ部 62 ランナ 63 ゲート 71 コマ C キャビティ空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA11 AB02 AG20 AR14 AR20 CA11 CB01 CK01 4F206 AA11 AB02 AG20 AR14 AR20 JA04 JF01 JL02 JM04 JN14 JN25 JP18 JQ81

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)射出工程において、樹脂に発泡材
    料を混入することによって得られた成形材料を、高速で
    射出し、高速充填を行ってゲートを介してキャビティ空
    間に充填し、(b)発泡工程において、前記キャビティ
    空間内の成形材料をゲートを介して戻すことを特徴とす
    る発泡成形品の成形方法。
  2. 【請求項2】 前記キャビティ空間内の成形材料は、充
    填が終了した直後に戻される請求項1に記載の発泡成形
    品の成形方法。
  3. 【請求項3】 前記キャビティ空間内の成形材料は、サ
    ックバックを行うことによって戻される請求項1に記載
    の発泡成形品の成形方法。
  4. 【請求項4】 前記キャビティ空間内の成形材料は、ラ
    ンナに臨ませて成形材料溜りを形成することによって戻
    される請求項1に記載の発泡成形品の成形方法。
  5. 【請求項5】 射出速度VS は、 300≦VS ≦1000〔mm/s〕 の範囲に設定される請求項1に記載の発泡成形品の成形
    方法。
  6. 【請求項6】 前記発泡材料は発泡剤である請求項1に
    記載の発泡成形品の成形方法。
  7. 【請求項7】 前記発泡材料は発泡用のガスである請求
    項1に記載の発泡成形品の成形方法。
  8. 【請求項8】 (a)シリンダ部材と、(b)該シリン
    ダ部材内において進退自在に配設された射出部材と、
    (c)該射出部材を進退させる駆動手段と、(d)ラン
    ナ及びゲートを備え、型締めに伴ってキャビティ空間が
    形成される金型装置と、(e)射出工程において、樹脂
    に発泡材料を混入することによって得られた成形材料
    を、高速で射出し、高速充填を行って前記ゲートを介し
    てキャビティ空間に充填する射出制御手段と、(f)発
    泡工程において、前記キャビティ空間内の成形材料をゲ
    ートを介して戻す発泡制御手段とを有することを特徴と
    する射出成形機。
  9. 【請求項9】 前記発泡制御手段は、前記射出部材を後
    退させることによって成形材料を戻す請求項8に記載の
    射出成形機。
  10. 【請求項10】 前記発泡制御手段は、前記ランナに臨
    ませて成形材料溜りを形成することによって成形材料を
    戻す請求項8に記載の射出成形機。
  11. 【請求項11】 前記金型装置は、前記ランナに臨ませ
    て配設された進退部材を備える請求項10に記載の射出
    成形機。
  12. 【請求項12】 前記キャビティ空間は、厚さに対する
    長さの比率が大きい発泡成形品の形状に対応させて形成
    される請求項8に記載の射出成形機。
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