JP2001198700A - 多柱プレス及び多柱プレスのアプライト移動方法 - Google Patents

多柱プレス及び多柱プレスのアプライト移動方法

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JP2001198700A
JP2001198700A JP2000003159A JP2000003159A JP2001198700A JP 2001198700 A JP2001198700 A JP 2001198700A JP 2000003159 A JP2000003159 A JP 2000003159A JP 2000003159 A JP2000003159 A JP 2000003159A JP 2001198700 A JP2001198700 A JP 2001198700A
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bed
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tie rod
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JP2000003159A
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Yuji Hirota
有志 広田
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形荷重によりベッドやクラウンが変形する
のを防止するため中間アプライトを設けると、中間アプ
ライトが金型交換の際邪魔になって、大型ワークを成形
する金型の出し入れができない。 【解決手段】 ベッド2と、ベッド2の4隅及びこれら
の間に立設された複数のアプライト3,3′と、各アプ
ライト3,3′上に載置されたクラウン4によりプレス
本体1を構成し、かつ各アプライト3内に挿通されたタ
イロッド5,5′により上記ベッド2とクラウン4の間
をアプライト3,3′を介して締結することにより、ベ
ッド2と各アプライト3,3′及びクラウン4を一体化
した多柱プレスにおいて、上記プレス本体1の左右方向
の中間部または前後方向の中間に設けられた中間アプラ
イト3′及び中間アプライト3′に挿通されたタイロッ
ド5′を、アプライト退避手段12により、ムービング
ボルスタの出し入れの邪魔にならない位置へ退避自在と
したもので、大型ワークを成形する金型7の出し入れが
可能になるため、大型ワークの成形が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はアプライトの一部
が移動可能な多柱プレス及び多柱プレスのアプライト移
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来複数のアプライトを有する中型プレ
スや大型プレスでは、ベッドの4隅に立設されたアプラ
イト上にクラウンを載置して、各アプライト内に挿通さ
れたタイロッドによりベッドとクラウンの間を締結する
ことにより一体構造のプレス本体が構成されている。
【0003】また中型プレスの多くは、プレス本体の4
隅にアプライトが配置された2柱式(4アプライト)構
造が採用されているが、大型のトランスファプレスなど
では、左右アプライトの中間にさらに中間アプライトを
設けた多柱(6アプライト)構造が採用されているもの
もある。
【0004】これらのプレスでは、クラウンの下方に上
下動自在なスライドが設けられていて、このスライドの
下面に取付けられた金型(上型)と、ベッドまたはボル
スタ上面に固定された金型(下型)の間でワークの成形
を行うように構成されており、成形時発生する成形荷重
は、ベッドやクラウンを介してタイロッドへ伝達され、
複数のタイロッドにより分散してこの成形荷重を担持す
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このためワークの成形
時ベッドやクラウンには大きな成形荷重が加わることか
ら、成形荷重に耐える剛性の高いベッドやクラウンが必
要となるが、剛性の高いベッドやクラウンは大型となる
ため、重量が重くなったり、プレス本体が大型化するた
め、高価となる。
【0006】また成形中、成形荷重によりベッドやクラ
ウンが変形すると、精度の高い成形ができなくなる上、
上型と下型の平行度が低下するため、金型が早期に摩耗
したり、金型寿命が著しく低下する。このため従来では
ベッドやクラウンのたわみ量に合わせて型修正作業を行
っているが、型修正作業に長時間を要するため、プレス
の稼働率が低下して、生産性が悪いなどの不具合があ
る。
【0007】一方左右アプライトの中間にさらに中間ア
プライトを設置した多柱式プレスでは、中間アプライト
にも成形荷重が分散されるため、ベッドやクラウンの変
形を少なくできる利点を有している。しかし大型のワー
クを成形する場合、金型も大型となるため、中間アプラ
イトが邪魔になって金型の交換ができなかったり、ワー
クの搬入出ができないため、従来の多柱式プレスでは、
成形できるワークの大きさに制限を受けるなどの不具合
がある。
【0008】この発明に係る従来の不具合を改善するた
めになされたもので、アプライトの一部を金型交換時
や、ワークの搬入出時に邪魔にならない位置へ退避でき
るようにした多柱プレス及び多柱プレスのアプライト移
動方法を提供して、成形精度の向上と、大型ワークの成
形を可能にすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項1記載の発明は、ベッドと、ベッド
の4隅及びこれらの間に立設された複数のアプライト
と、各アプライト上に載置されたクラウンによりプレス
本体を構成し、かつ各アプライト内に挿通されたタイロ
ッドにより上記ベッドとクラウンの間をアプライトを介
して締結することにより、ベッドと各アプライト及びク
ラウンを一体化した多柱プレスにおいて、上記プレス本
体の左右方向の中間または前後方向の中間に設けられた
中間アプライト及び中間アプライトに挿通されたタイロ
ッドを、アプライト退避手段により、ムービングボルス
タの出し入れの邪魔にならない位置へ退避自在としたも
のである。
【0010】上記構成により、ワーク成形中の成形荷重
を、プレス本体の4隅に設けられたアプライト及びタイ
ロッドと、これらの間に設けられた移動自在な中間アプ
ライト及びタイロッドにより分担して支持するため、大
きな成形荷重がベッド及びクラウンに作用しても、ベッ
ド及びクラウンが変形することが少なく、これによって
精度の高い成形が可能になると共に、ベッドやクラウン
の変形によってベッドまたはボルスタとスライドの平行
度が損なわれることがないので、金型が早期に摩耗した
り、金型寿命が著しく低下するなどの不具合も生じな
い。
【0011】また金型交換時には、ムービングボルスタ
の出し入れの邪魔にならない位置へ中間アプライト及び
タイロッドを退避させることができるため、より大きな
金型の搬入出が可能となり、これによって大型ワークの
成形が可能となるため、多柱プレスの汎用性が向上する
と共に、プレス本体に対してワークの搬入出方向や、ム
ービングボルスタの出し入れ方向を自由に設定すること
もできるなど、自由度も大幅に向上する。
【0012】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、中間アプライト内に挿通されたタイロッドの両端
に、油圧ナットよりなる締結手段を設けると共に、これ
ら締結手段とベッド下面またはクラウン上面との間の少
なくとも一方に、スペーサを抜き差し自在に設けたもの
である。
【0013】上記構成により、中間アプライトを退避さ
せたり、中間位置に移動させて、タイロッドによりベッ
ドとクラウン間を締結する作業が、スペーサの抜き差し
と、油圧ナットの加圧及び徐圧操作のみで容易かつ短時
間で行えるようになり、これによってプレス本体の稼働
率が上がるため、生産性の向上が図れるようになる。
【0014】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、ベッドと、ベッドの4隅及びこれらの間に立設さ
れた複数のアプライトと、各アプライト上に載置された
クラウンによりプレス本体を構成し、かつ各アプライト
内に挿通されたタイロッドにより上記ベッドとクラウン
の間をアプライトを介して締結することにより、ベッド
と各アプライト及びクラウンを一体化した多柱プレスに
おいて、上記プレス本体の左右方向の中間または前後方
向の中間に設けられた中間アプライト及び中間アプライ
トに挿通されたタイロッドを移動自在となし、かつプレ
ス本体の稼働中は、左右アプライトの中間または前後ア
プライトの中間に中間アプライト及びタイロッドを位置
させて、成形中に生じる成形荷重を各アプライト及びタ
イロッドにより支持すると共に、金型交換時は、ムービ
ングボルスタの出し入れに邪魔にならない位置へ上記中
間アプライト及びタイロッドを退避させるようにしたも
のである。
【0015】上記方法により、ワーク成形中の成形荷重
を、プレス本体の4隅に設けられたアプライト及びタイ
ロッドと、これらの間に設けられた移動自在な中間アプ
ライト及びタイロッドにより分担して支持するため、大
きな成形荷重がベッド及びクラウンに作用しても、ベッ
ド及びクラウンが変形することが少なく、これによって
精度の高い成形が可能になると共に、ベッドやクラウン
の変形によってベッドまたはボルスタとスライドの平行
度が損なわれることがないので、金型が早期に摩耗した
り、金型寿命が著しく低下するなどの不具合も生じな
い。
【0016】また金型交換時には、ムービングボルスタ
の出し入れの邪魔にならない位置へ中間アプライト及び
タイロッドを退避させることができるため、より大きな
金型の搬入出が可能となり、これによって大型ワークの
成形が可能となるため、多柱プレスの汎用性が向上する
と共に、プレス本体に対してワークの搬入出方向や、ム
ービングボルスタの出し入れ方向を自由に設定すること
もできるなど、自由度も大幅に向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態を図
1ないし図3に示す図面を参照して詳述する。図1は多
柱プレスの斜視図、図2は図1のX−X線に沿う断面
図、図3はタイロッドを締結する締結手段の拡大断面図
である。
【0018】これら図において1はプレス本体で、ワー
ク搬入方向Aに細長いベッド2と、ベッド2の4隅及び
ベッド2の長手方向のほぼ中間部前後の6箇所に、角柱
状のアプライト支持部2aが突設されていて、これらア
プライト支持部2a上に6本のアプライト3,3′が立
設されている。上記各アプライト3,3′は中心部にタ
イロッド挿通孔3aが上下に貫通するよう形成された角
柱状をなしていて、6本が同じ長さとなっており、ベッ
ド2の中央部前後に設けられた中間アプライト3′は、
後述するアプライト退避手段12により、ワーク搬送方
向Aの例えば下流側へ退避できるようになっている。
【0019】上記ベッド2のアプライト支持部2a上に
立設された各アプライト3上には、ベッド2とほぼ同形
状のクラウン4が載置されている。上記クラウン4も、
4隅とほぼ中央の前後にアプライト支持部4aが突設さ
れていて、これらアプライト支持部材4aが各アプライ
ト3上に載置されていると共に、ベッド2及びクラウン
4の4隅に突設されたアプライト支持部2a,4aのほ
ぼ中心には上下に貫通するアプライト挿通孔2b,4b
が穿設されていて、これらアプライト挿通孔2b、4b
とアプライト3内のアプライト挿通孔3aにそれぞれタ
イロッド5が挿通されている。
【0020】上記ベッド2の下面及びクラウン4の上面
により突出するタイロッド5の両端にはねじ部5aが形
成されていて、これらねじ部5aにはナット5bが螺合
されており、これらナット5bを締付けることにより、
ベッド2とクラウン4の間がアプライト3を介して強固
に締結されている。上記クラウン4は内部が中空となっ
ていて、内部にスライドを上下駆動するスライド駆動機
構(ともに図示せず)が収容されている。
【0021】上記スライドはクラウン4の下方に1基ま
たは複数基設置されていて、スライド駆動機構により上
下駆動されることにより、スライドの下面に取付けられ
た金型(図示せず)と、ムービングボルスタ6上に設置
された金型7の間でワークの成形が行えるようになって
いる。上記ムービングボルスタ6はベッド2上面及びこ
れと同一平面となっている床面8上に、ワーク搬送方向
Aと直交するよう布設された複数本のレール9上に走行
自在に載置されていて、金型交換時プレス本体1に対し
て出し入れ自在となっている。
【0022】一方中間アプライト3′を退避させるアプ
ライト退避手段12は、ワーク搬送方向Aの上流側及び
下流側に設置されたアプライト3間に横架された横桁1
3を有している。上記横桁13には、中間アプライト3
の前後の幅よりやや幅の広い溝13aがワーク搬送方向
Aに沿って形成されていて、この溝13aの両側に布設
されたガイドレール13b上に移動台車14が移動自在
に載置されており、この移動台車14は移動手段15に
よりプレス本体1の中央付近より、下流側のアプライト
3付近まで移動できるようになっている。
【0023】上記移動手段15は例えば一対のボールね
じ15aと、これらボールねじ15aに螺合されたボー
ルナット15b及びボールねじ15aを回転駆動するモ
ータなどの駆動源15cよりなる。上記ボールねじ15
aは移動台車14の両側に水平に設けられていて、両端
部は横桁13上に設置されたギヤボックス15d及び支
持部材15eに回転自在に支承されており、ボールねじ
15aに螺合されたボールナット15bは、移動台車1
4の両側に回転不能に取付けられていると共に、上記駆
動源15cは、ギヤボックス15d内に設けられた図示
しない減速ギヤを介して各ボールねじ15aに接続され
ていて、駆動源15cによりボールねじ15aを正逆回
転させることにより、ガイドレール13bに沿って移動
台車14を往復動できるようになっている。
【0024】また上記移動台車14には、上下方向に貫
通して中間アプライト3′が上下動自在に支承されてい
る。上記中間アプライト3′は、中間アプライト3′の
上下両側に突設されたブラケット3bと移動台車14の
上面間に設置された一対のリフトシリンダ10により上
下動自在となっており、中心部に形成されたタイロッド
挿通孔3aには、プレス本体1の4隅に設けられたタイ
ロッド5より大径なタイロッド5′が貫通されている。
【0025】このタイロッド5′の上端側には図3に示
すように小径部5dが形成されていて、この小径部5d
に係止環5cが係合されており、係止環5cは中間アプ
ライト3′の上面に形成された凹部3c内に嵌合されて
いて、タイロッド5′が自重により中間アプライト3′
内より脱落しないように係止されていると共に、上記タ
イロッド5′の両端に形成されたねじ部5aには、例え
ば油圧ナットよりなる締結手段16のナット部材16a
が螺合されている。
【0026】上記ナット部材16aは中空となってい
て、内部がピストン16bにより油圧室16cとばね室
16dに区割されており、ばね室16dに収容された圧
縮ばね16eによりピストン16bがタイロッド5′の
端部側へ付勢されている。上記ピストン16bからは、
クラウン4の上面及びベッド2の下面に向かって筒状の
ピストン杆16fが突設されていて、これらピストン杆
16fの先端をクラウン4の上面及びベッド2の下面に
圧接させることにより、クラウン4の上面及びベッド2
の下面とナット部材16aの間に、スペーサ17を挿入
する隙間を発生させるようになっている。
【0027】上記各スペーサ17は図1に示すように、
プレス本体1のほぼ中央に突設されたアプライト支持部
2a,4aに近傍に位置するよう設置されていて、ピス
トン杆16fの外径よりやや幅広いU字形の切欠き17
aが形成されており、クラウン4の上面及びベッド2の
下面に設置された流体圧シリンダよりなるスペーサ退避
手段18により、アプライト支持部2a,4aに開口さ
れたタイロッド挿入孔2b,4b方向へ進退自在になっ
ている。プレス本体1のほぼ中央付近に突設されたアプ
ライト支持部2a,4aのタイロッド挿通孔2b,4b
はタイロッド5′がワーク搬送方向Aの例えば下流側へ
出し入れできるように、ほぼU字形に形成されている。
【0028】次に上記構成された多柱プレスの作用を説
明する。プレス本体1の稼働中は、中間アプライト3′
は、プレス本体1のほぼ中央に設けられたアプライト支
持部2a,4a間に介在されて、タイロッド5′の両端
に設けられた締結手段16により締結された状態にあ
り、成形時に発生するプレス荷重は、中間アプライト
3′と、プレス本体1の4隅に設けられたアプライト3
及びタイロッド5,5′により分担して支持される。
【0029】またプレス本体1内には、図示しないトラ
ンスファフィーダが設置されていて、プレス本体1の上
流側より搬入されたワークは、トランスファフィーダに
よりプレス本体1内の各加工ステーションへ順次搬送さ
れ、各加工ステーションで成形された後、プレス本体1
の下流側より搬出される。
【0030】一方金型7を交換するに際して、中間アプ
ライト3′が金型交換の邪魔になる場合は、まずプレス
本体1内のスライドを上死点に停止させ、次に締結手段
16の油圧室16cに油圧を供給する。これによって圧
縮ばね16eの付勢力に抗してピストン16b及びピス
トン杆16fがクラウン4の上面及びベッド2の下面方
向へ移動されて、ナット部材16aとクラウン4上面及
びベッド2下面の間に隙間が発生するので、この状態で
スペーサ退避手段18によりスペーサ17を図1に示す
ように後退させると共に、スペーサ17の後退が完了し
たら締結手段16の油圧室16cの油をドレンさせる。
これによって圧縮ばね16eの付勢力によりピストン1
6fが後退されるため、クラウン4の上面及びベッド2
の下面とピストン16fの先端間に隙間が発生し、タイ
ロッド5′による締結力が解放される。
【0031】次にスライド駆動機構によりスライドを下
死点まで下降させて、スライド下面に取付けられた金型
とムービングボルスタ6上に設置された金型7を合致さ
せた状態でさらに加圧すると、プレス荷重によりクラウ
ン4及びベッド2の中央付近が上下に変形して、中間ア
プライト3′の上下面とアプライト支持部2a,4a間
に1mm程度の隙間が発生し、アプライト支持部2a,
4a間より中間アプライト3′が抜き出せる状態とな
る。この状態で移動手段15の駆動源15cによりボー
ルねじ15aを回転して移動台車14を下流側へ移動さ
せ、中間アプライト3′を金型交換の際に邪魔にならな
い位置に退避させる。
【0032】また中間アプライト3′を退避させている
間に、スライドに取付けられた金型をアンクランプして
ムービングボルスタ6上の金型7上に載置し、中間アプ
ライト3′の退避が完了したら、ムービングボルスタ6
をプレス本体1より搬出して金型交換場所へと移動し、
プレス本体1内には次に使用する金型7が載置されて、
作業が完了するまで待機されていた別のムービングボル
スタ6をプレス本体1内へ搬入する。ムービングボルス
タ6の搬入が完了したら、再びスライドを下死点付近ま
で下降させて、次に使用する金型をスライド下面に取付
けた後、さらにスライドを下死点まで下降させて、プレ
ス荷重によりクラウン4及びベッド2の中央付近を上下
に変形させる。そしてこの状態でアプライト退避手段1
2の移動台車14を移動手段15により上流側へ移動さ
せて、中間アプライト3′をアプライト支持部2a,4
a間に挿入し、同時にタイロッド5′の上下端側をアプ
ライト支持部2a,4aのタイロッド挿入孔2b,4b
へ挿入する。
【0033】またこのとき、アプライト支持部2a,4
a間と中間アプライト3′間に上下方向のずれが生じて
いて、アプライト支持部2a,4aと中間アプライト
3′の上下端が干渉する場合は、リフトシリンダ10に
より中間アプライト3′を上下調整することにより、各
アプライト支持部2a,4a間に中間アプライト3′を
確実に挿入することができる。
【0034】以上のようにして中間アプライト3′のセ
ットが完了したら、締結手段16の油圧室16cへ油圧
を供給して、圧縮ばね16eの付勢力に抗してピストン
16fをクラウン4の上面及びベッド2の下面側へ移動
させ、ピストン杆16fの先端をクラウン4上面及びベ
ッド2の下面に当接させて、クラウン4の上面及びベッ
ド2の下面とナット部材16aの間に隙間を発生させ
る。そしてこの状態でスペーサ退避手段18により各ス
ペーサ17をタイロッド5′側へ前進させて、クラウン
4上面とナット部材16aの間及びベッド2下面とナッ
ト部材16aの間にスペーサ17を挿入したら、油圧室
16cの油をドレンさせる。
【0035】これによって圧縮ばね16eの付勢力によ
りピストン16fは後退されるが、クラウン4の上面及
びベッド2の下面とナット部材16aの間に介在された
スペーサ17によってタイロッド5′は緊張状態となる
ので、中間アプライト3′を介してベッド2及びクラウ
ン4間を強固に締結することができる。そして締結が完
了したら、スライドを上昇させてプレス本体1の運転を
開始するもので、成形中に発生する成形荷重は、各タイ
ロッド5,5′により分担して支持されると共に、中間
アプライト3′に挿通されたタイロッド5′は、他のタ
イロッド5より大径に形成されていて、大きな成形荷重
に耐えることができるため、成形荷重によりベッド2及
びクラウン4の中央付近が変形するのを抑制することが
できるようになり、これによって精度の高い成形が可能
になる。
【0036】なお上記第1の実施の形態では、プレス本
体1の左方より右方へワークを搬送してプレス成形を行
い、プレス本体1の前後方向へムービングボルスタ6を
出し入れして、金型7の交換を行うようにしたが、プレ
ス本体1の前後方向へワークを搬送してプレス成形を行
い、プレス本体1の左右方向へムービングボルスタ6を
出し入れして、金型7の交換を行うようにしてもよい。
【0037】一方図4は第2の実施の形態を示すもの
で、次にこれを説明する。なお上記第1の実施の形態と
同一部分は同一符号を付してその説明は省略する。この
第2の実施の形態では、プレス本体1の左右に設けられ
たアプライト3の前後間に中間アプライト3′を設置し
て、この中間アプライト3′をアプライト退避手段12
で退避自在としたもので、ベッド2の左右端面及びクラ
ウン4の左右端面のほぼ中央に、アプライト支持部2
c,4cが突設されている。
【0038】これらアプライト支持部2c,4cには、
タイロッド5′が挿脱できるようにほぼU字形のタイロ
ッド挿入孔2d,4dが上下方向に貫通して設けられて
いると共に、左右アプライト3の前後間に横桁13が横
架されていて、これら横桁13上に布設されたガイドレ
ール13bに移動台車14が前後方向へ移動自在に支承
されている。上記移動台車14は、駆動源15cにより
正逆回転されるボールねじ15a及びボールナット15
bを介して前後方向へ往復動自在となっていると共に、
移動台車14に、上記第1の実施の形態と同様な中間ア
プライト3′が上下方向に貫通して支承されている。
【0039】上記中間アプライト3′はリフトシリンダ
10により上下動できると共に、中心部に形成されたタ
イロッド挿通孔3aに、プレス本体1の4隅に設けられ
たタイロッド5より大径なタイロッド5′が上下方向に
挿通されており、タイロッド5′の上下端に形成された
ねじ部5aには油圧ナットよりなる締結手段16が螺挿
されている。
【0040】またベッド2下面と、クラウン4上面に
は、中間アプライト3′の上下端が当接されるアプライ
ト支持部2c,4cの近傍に、スペーサ退避手段18に
より進退自在なスペーサ17が設けられていて、アプラ
イト支持部2c,4cのタイロッド挿通孔2d,4dに
挿入されたタイロッド5′の上下端に螺挿されたナット
部材16aとクラウン4上面の間及びナット部材16a
とベッド2下面の間にスペーサ17が挿入できるように
なっている。
【0041】次に上記構成された多柱プレスの作用を説
明すると、プレス本体1の稼働中は中間アプライト3′
がプレス本体1の左右端に突設されたアプライト支持部
2c,4c間に介在されて、中間アプライト3′に挿通
されたタイロッド5′と、プレス本体1の4隅に設けら
れたタイロッド5によりベッド2及びクラウン4がアプ
ライト3,3′を介して締結されているため、成形中の
成形荷重は各タイロッド5,5′に分担して支持され
る。
【0042】一方ムービングボルスタ6をプレス本体1
の左右方向へ出し入れして金型7を交換する際、中間ア
プライト3′がムービングボルスタ6の出し入れに邪魔
になる場合、第1の実施の形態のときと同様に、ナット
部材16aの油圧室16cへ油圧を供給して、ナット部
材16aとベッド2下面及びクラウン4上面の間よりス
ペーサ17を抜き出し、続いてスライドを下死点まで下
降させて、ベッド2及びクラウン4の中央付近を変形さ
せることにより、中間アプライト3′の上下面とアプラ
イト支持部2c,4cの間に隙間を発生させる。
【0043】そしてこの状態で移動手段15の駆動源1
5cによりボールねじ15aを回転させて、中間アプラ
イト3′をムービングボルスタ6の出し入れの邪魔にな
らない位置へ退避させればよく、次に使用する金型7を
載置したムービングボルスタ6をプレス本体1へ搬入し
たら、上記と逆の動作で中間アプライト3′を各アプラ
イト支持部2c,4c間へ移動させて締結手段16によ
りタイロッド5′を締結することにより、プレス本体1
の運転が開始できるようになる。また上記第2の実施の
形態では、プレス本体1の左右のほぼ中間に中間アプラ
イト3′が存在しないので、プレス本体1の前後方向へ
ワークを搬送することにより、より大型のワークの成形
も可能になる。
【0044】なおプレス本体1の左右方向へワークを搬
送してワークの成形を行い、プレス本体1の前後方向へ
ムービングボルスタ6を出し入れして、金型交換を行う
ようにしても勿論よい。
【0045】また上記第1・第2の実施の形態では、タ
イロッド5′の上下端に締結手段16を設け、かつクラ
ウン4の上面及びベッド2の下面にそれぞれスペーサ退
避手段18を設けたが、タイロッド5′の一端側にナッ
ト5bを設け、他端側に締結手段16を設けると共に、
締結手段16を設けた側に、スペーサ17及びスペーサ
退避手段18を設けるようにしてもよい。
【0046】さらにナット5b及びナット部材16aの
増し締めは、従来と同様にタイロッド5,5′を加熱し
て長手方向へ延伸させ、もしくは油圧ジャッキにより長
手方向へ延伸させた状態でナット5bやナット部材16
aを締付け、その後タイロッド5,5′を冷却させ、も
しくは油圧ジャッキによる延伸を解除させることによ
り、行えばよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態になる多柱プレス
の斜視図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態になる多柱プレス
に設けられた締結手段の拡大断面図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態になる多柱プレス
の斜視図である。
【符号の説明】
1…プレス本体 2…ベッド 3…アプライト 3′…中間アプライト 4…クラウン 5,5′…タイロッド 16…締結手段 17…スペーサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド(2)と、ベッド(2)の4隅及
    びこれらの間に立設された複数のアプライト(3,
    3′)と、各アプライト(3,3′)上に載置されたク
    ラウン(4)によりプレス本体(1)を構成し、かつ各
    アプライト(3,3′)内に挿通されたタイロッド
    (5,5′)により上記ベッド(2)とクラウン(4)
    の間をアプライト(3,3′)を介して締結することに
    より、ベッド(2)と各アプライト(3,3′)及びク
    ラウン(4)を一体化した多柱プレスにおいて、上記プ
    レス本体(1)の左右方向の中間または前後方向の中間
    に設けられた中間アプライト(3′)及び中間アプライ
    ト(3′)に挿通されたタイロッド(5′)を、アプラ
    イト退避手段(12)により、ムービングボルスタ
    (6)の出し入れの邪魔にならない位置へ退避自在とし
    たことを特徴とする多柱プレス。
  2. 【請求項2】 中間アプライト(3′)内に挿通された
    タイロッド(5′)の両端に、油圧ナットよりなる締結
    手段(16)を設けると共に、これら締結手段(16)
    とベッド(2)下面またはクラウン(4)上面との間の
    少なくとも一方に、スペーサ(17)を抜き差し自在に
    設けてなる請求項1記載の多柱プレス。
  3. 【請求項3】 ベッド(2)と、ベッド(2)の4隅及
    びこれらの間に立設された複数のアプライト(3,
    3′)と、各アプライト(3,3′)上に載置されたク
    ラウン(4)によりプレス本体(1)を構成し、かつ各
    アプライト(3,3′)内に挿通されたタイロッド
    (5,5′)により上記ベッド(2)とクラウン(4)
    の間をアプライト(3,3′)を介して締結することに
    より、ベッド(2)と各アプライト(3,3′)及びク
    ラウン(4)を一体化した多柱プレスにおいて、上記プ
    レス本体(1)の左右方向の中間または前後方向の中間
    に設けられた中間アプライト(3′)及び中間アプライ
    ト(3′)に挿通されたタイロッド(5′)を移動自在
    となし、かつプレス本体(1)の稼働中は、左右アプラ
    イト(3)の中間または前後アプライト(3)の中間に
    中間アプライト(3′)及びタイロッド(5′)を位置
    させて、成形中に生じる成形荷重を各アプライト(3,
    3′)及びタイロッド(5,5′)により支持すると共
    に、金型交換時は、ムービングボルスタ(6)の出し入
    れに邪魔にならない位置へ上記中間アプライト(3′)
    及びタイロッド(5′)を退避させることを特徴とする
    多柱プレスのアプライト移動方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009233672A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Amino:Kk プレス装置及びプレスシステム
JP2020157373A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社アマダ 金型プレス装置及び金型プレス方法

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