JP2004276077A - ハイドロフォーミング装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】型締めストロークを略ゼロに抑えて型締め時間を短縮することで、サイクルタイムの短縮による生産性の向上を図ることができる小型・軽量のハイドロフォーミング装置及び方法を提供する。
【解決手段】ハイドロフォーミング装置400は、上下型3,4の開閉を行う金型開閉機構46と、成形用キャビティ5a内に収容された管状ワーク32の両端部を軸方向に押圧する一対の軸押装置37,37と、軸押装置37の軸押工具37aにより両端部を塞がれた管状ワーク32内に外部から圧液を注入して当該管状ワーク32を膨出させる液圧発生装置50と、管状ワーク32の成形処理時に上型3を付勢して型閉じ状態に保持する型締めシリンダ43と、を備える。金型開閉機構46は、上下型3,4の開閉方向と直交する方向にくさび42を進退動させるくさび駆動シリンダ44と、傾斜案内部47がくさび42の進退動を下型4の開閉方向の変位に変換するくさび受けブロック48とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下型により画成された成形用キャビティ内に収容された管状ワークの両端部を軸方向に押圧しながら該管状ワーク内に外部から圧液を注入して内圧により当該管状ワークを膨出成形するハイドロフォーミング装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイドロフォーミングによる成形は、複雑な異形状・異形断面の一体成形が可能であるだけでなく、部品点数の削減や、溶接・穴あけなどの加工工程の減少も望めることにより生産性の向上が図れ、また、製品の軽量化や加工硬化による高剛性化が図れることから、各種の中空状製品の製造に利用されている。
【0003】
ところで、このようなハイドロフォーミングによる成形を実施するハイドロフォーミング装置100は、図3に示したように、昇降可能なスライド16に装着された上型3とボルスタ18に装着された下型4とで画成される成形用キャビティ5a内に管状ワークを収容させ、かつ収容された管状ワーク内に軸押装置7の軸押ピストンの先端に配した軸押工具7aを利用して両端部を塞ぎつつ、図示しない液圧発生装置により外部から圧液を注入し、当該管状ワークにハイドロフォーミングを施すものである。
【0004】
前記スライド16は、スライド昇降手段15によって昇降可能であり、型締め位置P1まで下降させてスライド側の上型3をボルスタ側の下型4に押圧させることにより、上下型3,4を型締めすることができる。
そして、プレス機を元に構成されたプレス本体1は、クラウン14、コラム12、ベッド11を含み、型締め力に耐えられるように頑丈に構成されており、大きくて重い。
【0005】
ところで、前記ハイドロフォーミング装置100は、上型3と下型4との開閉動作と、軸押装置7の圧液注入による成形処理時に上下型3,4を型閉じ状態に保持する型締め動作とが、全てクラウン14に組み付けたスライド昇降手段15の油圧シリンダによって行われていた。
【0006】
そこで、ハイドロフォーミング終了後、軸押装置7の軸押ピストンを後退させた後に、前記スライド昇降手段15の油圧シリンダを働かせて、スライド16を実線の型締め位置P1から二点鎖線で示す上死点位置P2まで上昇させる。これにより、上型3と下型4との間隔が広がるので、加工後製品を取出し、次の管状ワークを成形用キャビティ5a内に収容する所謂ワークハンドリング作業を行う。
【0007】
そして、再びスライド昇降手段15の油圧シリンダを働かせて、スライド16を上死点位置P2から型締め位置P1まで下降させ、上下型3,4の型締めを行う。
その為、スライド昇降手段15の油圧シリンダには、スライド16を上死点位置P2から型締め位置P1まで昇降可能な長大なストロークと、型締め動作時に必要となる強大なプレス力(例えば、30000kN)が要求されるので、大型の油圧シリンダが必要となるだけでなく、油圧シリンダの駆動に必要な高圧油を大量に圧送する為の大型の油圧ポンプも必要であり、ハイドロフォーミング装置100の小型化は困難であった。
例えば、上型3及びスライド16の昇降にはせいぜい数十kN〜数百kNの推力で十分なので、必要とされる油圧シリンダのシリンダ径はずっと小さく、作動油量も少ない。
【0008】
また、スライド16の上死点位置P2から型締め位置P1までの移動ストロークが長大で、油圧シリンダによってスライド16を昇降させる際の油圧シリンダへの高圧油の給排量が多量になるため、スライド16の移動に時間がかかり、結局、型締めまでの所要時間の増大等が、一回の成形を完了するまでのサイクルタイムの増大を招いて、生産性の向上を図ることが難しいという問題もあった。
【0009】
そこで、図4に示すようなハイドロフォーミング装置200が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このハイドロフォーミング装置200は、基本的構成・機能が上記ハイドロフォーミング装置と略同様とされいるが、ハイドロフォーミング終了後でかつスライド昇降手段23を上昇させて型締めを解除した後に、金型搬出入手段25の搬出入シリンダ27を働かせて下型4をフォーミング位置から水平方向に移動させ外部から当該下型4内の製品を取出すことができる取出位置に搬出可能かつ製品取出後に新規管状ワークがセットされた下型4を取出位置からフォーミング位置に搬入可能に形成されている。
【0010】
この場合、下型4を水平方向へ移動可能にするだけの隙間が上下型3,4間に生じれば良い為、スライド昇降手段23の昇降ストロークを非常に小さくすることができる。
そして、昇降ストロークが小さければ、油圧シリンダに供給する油量も少なくて済み、短時間で型閉じ及び型締めを完了できる。
【0011】
また、図5に示すようなハイドロフォーミング装置300も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このハイドロフォーミング装置300には、クラウン14に左右一対のクラウン側型締めブロック31,31が水平方向に移動自在に装着されている。
【0012】
そして、各クラウン側型締めブロック31は、クラウン側型締めブロック位置決め手段34により水平方向に移動されつつクラウン下部とスライド上部との介在させられる。しかる後、型締め手段35でボルスタ18を上方に強制的に押上げて型締めすることができる。
【0013】
この場合、スライド昇降手段33には、スライド16を昇降させるために必要な昇降能力を持たせるだけでよい為、型締め用のシリンダに比べ小径のシリンダで事足りる。一方、型締め手段35は、型締めストロークが短く、シリンダに供給する油量が少なくて済むので、型締め時間を短くでき、成形に掛かるサイクルタイムを短縮することができる。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−35862号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したハイドロフォーミング装置200やハイドロフォーミング装置300の場合、スライド昇降手段23(33)の昇降ストロークや型締め手段35のストロークを以前のハイドロフォーミング装置100より短くすることはできたが、何れも型締めを開始してから上型3と下型4とが接触するまでの型締めストロークを略ゼロとすることはできないので、これらスライド昇降手段23や型締め手段35による型締め時間の短縮には限界があった。
【0016】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、型締めストロークを略ゼロに抑えて型締め時間を短縮することで、サイクルタイムの短縮による生産性の向上を図ることができる小型・軽量のハイドロフォーミング装置及び方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、上下に対向配置された上型と下型の開閉を行う金型開閉機構と、
前記上下型により画成された成形用キャビティ内に収容された管状ワークの両端部を軸方向に押圧する軸押装置と、
前記軸押装置により両端部を塞がれた前記管状ワーク内に外部から圧液を注入して内圧により当該管状ワークを膨出させる液圧発生装置と、
前記管状ワークの成形処理時に前記上型又は前記下型の一方を付勢して型閉じ状態に保持する型締めシリンダと、を備えるハイドロフォーミング装置であって、
前記金型開閉機構が、前記上下型の開閉方向と直交する方向にくさびを進退動させるくさび駆動装置と、前記くさびの進退動を前記下型又は前記上型の開閉方向の変位に変換する傾斜案内部を備えたくさび受けブロックとを備えており、
前記くさび受けブロックの傾斜案内部に前記くさびを規定量前進させることによって、変位させた上型又は下型を型閉じ位置にロックすることを特徴とするハイドロフォーミング装置により達成される。
【0018】
又、本発明の上記目的は、上下に対向配置された上型と下型により画成された成形用キャビティ内に管状ワークを収容し、該管状ワークの両端部を軸方向に押圧しながら該管状ワーク内に外部から圧液を注入して内圧により当該管状ワークを膨出成形するハイドロフォーミング方法であって、
前記上下型の開閉方向と直交する方向に進退動可能なくさびの進退動を前記下型又は前記上型の開閉方向の変位に変換する傾斜案内部に沿って、該くさびを規定量前進させることにより、変位させた上型又は下型を型閉じ位置にロックすることを特徴とするハイドロフォーミング方法により達成される。
【0019】
上記構成のハイドロフォーミング装置及び方法によれば、上下型の開閉及び型締めを別個の金型開閉機構及び型締めシリンダに分担させているため、型締めシリンダ及び金型開閉機構におけるくさび駆動装置のそれぞれについて、ストロークの短縮、及び使用油量の低減を図ることができる。
又、金型開閉機構が、くさびの前進によって上下型を型閉じ状態にロックする構成のため、型締めシリンダのストロークは、実質上は、略ゼロにまで抑えることができる。
【0020】
そこで、型締めシリンダのストロークの存在に起因した型締め完了の遅延を解消して、型締めまでの所要時間の短縮によって、一回の成形を完了するまでのサイクルタイムを短縮して、生産性の向上を図ることができる。
【0021】
また、前記金型開閉機構は、上下型の開閉方向と直交する方向にくさびを進退動させることで、前記下型又は前記上型を開閉方向に変位させる構成であり、当該くさびを使用することによって、金型開閉機構のくさび駆動装置は、型締めシリンダに対向しない向きに設置される。
そこで、前記型締めシリンダの強力なプレス力が、金型開閉用のくさび駆動装置に直接伝達されることはなく、このくさび駆動装置を相応の低駆動力で作動させることができる。
【0022】
尚、好ましくは前記上下型の成形用キャビティ内への管状ワークの装填や取り出しのために、前記上型又は前記下型の一方を装置外部にスライド移動させる金型水平移動装置を備える。
この場合、前記下型又は前記上型を開閉方向に変位させるくさび駆動装置は、前記上型又は前記下型の一方を装置外部にスライド移動させることができる分だけくさびを進退動させるだけでよい。
即ち、金型開閉に使用するくさび駆動装置のストロークを必要最小限に低減させることができ、成形動作時にくさび駆動装置を作動させる駆動力を更に低減させることができる。
また、前記くさび駆動装置としては、油圧シリンダや、ボールねじ又は台形ねじ等を備えた直動装置を用いることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係るハイドロフォーミング装置及び方法の具体的な実施形態を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の実施形態に係るハイドロフォーミング装置の概略構成を示した正面図及び側面図である。
【0024】
本実施形態のハイドロフォーミング装置400は、図1及び図2に示したように、上下に対向配置された上型3と下型4の開閉を行う金型開閉機構46と、前記上下型3,4により画成された成形用キャビティ5a内に収容された管状ワーク32の両端部を軸方向に押圧する一対の軸押装置37,37と、この軸押装置37の軸押工具37aにより両端部を塞がれた前記管状ワーク32内に外部から圧液を注入して内圧により当該管状ワーク32を膨出させる液圧発生装置50と、前記管状ワーク32の成形処理時に前記上型3を付勢して型閉じ状態に保持する型締めシリンダ43と、をプレス本体41に設けたものである。
【0025】
更に、前記プレス本体41は、ベッド51にコラム52を介して連結されたクラウン54と、このクラウン54に組み付けられた2基の型締めシリンダ43によって昇降可能に支持されたスライド56と、スライド56に対向するようにベッド51上に配置されるボルスター58と、ボルスター58とベッド51との間に組み込まれた金型開閉機構46や前記型締めシリンダ43へ所定の油圧を供給する油圧回路(図示略)とを備えた構成である。
【0026】
前記金型開閉機構46は、上型3及び下型4の開閉方向と直交する方向にくさび42を進退動させるくさび駆動装置として油圧シリンダを用いたくさび駆動シリンダ44と、ベッド51の上面に固定されたベースプレート45と、ボルスター58の下面側に固定されてベースプレート45との対向面に設けた傾斜案内部47がくさび42の進退動を前記下型4の開閉方向の変位に変換するくさび受けブロック48とを備えており、前記くさび受けブロック48の傾斜案内部47に前記くさび42を規定量前進させることによって、変位させた下型4を型閉じ位置にロックする。
【0027】
前記傾斜案内部47に向かってくさび42が規定量前進させられると、ベースプレート45に設けたくさび固定ピン49が上昇し、くさび42に形成された係止穴42aに係合することで、くさび42の後退を規制して該くさび42をロックする。このくさび固定ピン49は、油圧又は電動によって、上下方向に進退操作される。
【0028】
前記軸押装置37は、成形用キャビティ5a内に収容された管状ワーク32内に軸押ピストンの先端に配した軸押工具37aを利用して両端部を塞ぎつつ、前記液圧発生装置50により外部から圧液を注入し、当該管状ワーク32にハイドロフォーミングを施すものであり、基本的構成は従来のものと同様である。
前記型締めシリンダ43は、上下型3,4により画成された成形用キャビティ5a内に収容された管状ワーク32の成形処理時に、スライド16を下型4側に加圧することで、上型3を型閉じ状態に保持する。
【0029】
また、本実施形態のハイドロフォーミング装置400は、前記上下型3,4の成形用キャビティ5a内への管状ワーク32の装填や取り出しのために、前記下型4と前記金型開閉機構46とを装置外部にスライド移動させる金型水平移動装置53を備えている。
そこで、図2に示したように、金型水平移動装置53によって装置外部にスライド移動させられた下型4に対して、作業者Mは管状ワーク32の取り出し、次に成形する管状ワーク32の装填を行うことができる。
【0030】
即ち、本実施形態のハイドロフォーミング装置400の場合、前記金型開閉機構46は、金型水平移動装置53によって下型4をスライド操作する際に、管状ワーク32が上型3に引っ掛からない程度に、下型4の昇降ストロークを確保すれば良い。この昇降ストロークは、前記くさび42の進退動によるものであり、例えば、管状ワーク32の最大外径Dの1/2に、若干のクリアランス分を見込んだ値となる。
従って、本実施形態では、金型開閉に使用する前記くさび駆動シリンダ44ののストロークを、必要最小限に低減させることができ、成形動作時に金型開閉用の駆動シリンダ44に給排する油量を更に低減させることができる。
【0031】
尚、前記くさび駆動シリンダ44に油圧を供給してくさび42を進退動させる油圧ポンプとしては、高効率、高制御性が売りであるDDV(ダイレクト・ドライブ・ボリューム・コントロール・ポンプ)を採用することで、省エネルギー効果と、サイクルタイムの一層の短縮を図ることができる。
【0032】
上述した本実施形態のハイドロフォーミング装置400によれば、上下型3,4の開閉及び型締めを別個の金型開閉機構46及び型締めシリンダ43に分担させているため、型締めシリンダ43及び金型開閉機構46におけるくさび駆動シリンダ44のそれぞれについて、ストロークの短縮、及び使用油量の低減を図ることができる。
【0033】
又、金型開閉機構46が、くさび42の前進によって上下型3,4を型閉じ状態にロックする構成のため、型締めシリンダ43のストロークは、実質上は、略ゼロにまで抑えることができる。
そこで、型締めシリンダ43のストロークの存在に起因した型締め完了の遅延を解消して、型締めまでの所要時間の短縮によって、一回の成形を完了するまでのサイクルタイムの短縮して、生産性の向上を図ることができる。
【0034】
また、前記金型開閉機構46は、上下型3,4の開閉方向と直交する方向にくさび42を進退動させることで、前記下型4を開閉方向に変位させる構成であり、当該くさび42を使用することによって、金型開閉機構46のくさび駆動シリンダ44は、型締めシリンダ43に対向しない向きに設置される。
そこで、前記型締めシリンダ43の強力なプレス力が、金型開閉用のくさび駆動シリンダ44に直接伝達されることはなく、このくさび駆動シリンダ44は相応の低圧油で作動させることができる。
【0035】
従って、高圧油の駆動が必要なシリンダを型締めシリンダ43のみに限定することができ、該型締めシリンダ43のストロークも略ゼロとすることができるので、高圧油用の油圧ポンプの徹底した小型・軽量化と共に、付帯装置も含めたハイドロフォーミング装置の小型・軽量化、コスト低減を促進することができる。又、高圧油用の油圧ポンプの使用油量が少なければ、騒音も低減できる。
更に、例えば前記くさび駆動シリンダ44に油圧を供給する圧力系統を高圧、低圧で切り替えることも考えられ、型閉じ時は低圧として吐出量を稼ぎ、型閉じ時間を更に短縮することもできる。
【0036】
尚、上記実施形態では、くさび42の進退動による下型4の昇降動作で上下型3,4の開閉を実現したが、同様の金型開閉機構によって上型3を昇降させる構成としても良い。その場合には、型締めシリンダをプレス機のベッド51側に組み付けて、型締めシリンダによってボルスター18を上型3側に加圧する構成とする。
また、上記実施形態では、くさびを進退動させるくさび駆動装置として油圧シリンダを用いたいが、ボールねじ又は台形ねじ等を備えた直動装置を用いることもできる。
【0037】
また、本発明のハイドロフォーミング装置におけるプレス本体の形態は、上述したようにベッド上に4本のコラムを立設し、クラウンを支承した門型構造のものに限らず、ベッドとクラウンとが背面のコラムのみで片持ち支承したC型構造となる形態でも適用可能である。
【0038】
更に、金型水平移動装置をリンク機構によって金型開閉機構に一体化して、上下型のプレス本体内への搬出入と、プレス本体内での上下型の金型開閉とを一連の動作で行わせる構成として、作業効率を向上させることもできる。
【0039】
【発明の効果】
上述したように、本発明のハイドロフォーミング装置及び方法によれば、上下型の開閉及び型締めを別個の金型開閉機構及び型締めシリンダに分担させているため、型締めシリンダ及び金型開閉機構におけるくさび駆動装置のそれぞれについて、ストロークの短縮、及び使用油量の低減を図ることができる。
又、金型開閉機構が、くさびの前進によって上下型を型閉じ状態にロックする構成のため、型締めシリンダのストロークは、実質上は、略ゼロにまで抑えることができる。
【0040】
そこで、型締めシリンダのストロークの存在に起因した型締め完了の遅延を解消して、型締めまでの所要時間の短縮によって、一回の成形を完了するまでのサイクルタイムの短縮して、生産性の向上を図ることができる。
また、前記金型開閉機構は、上下型の開閉方向と直交する方向にくさびを進退動させることで、前記下型又は前記上型を開閉方向に変位させる構成であり、当該くさびを使用することによって、金型開閉機構のくさび駆動装置は、型締めシリンダに対向しない向きに設置される。
【0041】
そこで、前記型締めシリンダの強力なプレス力が、金型開閉用のくさび駆動装置に直接伝達されることはなく、このくさび駆動装置を相応の低駆動力で作動させることができる。
従って、高圧油の駆動が必要なシリンダを型締めシリンダのみに限定することができ、該型締めシリンダのストロークも略ゼロとすることができるので、高圧油用の油圧ポンプの徹底した小型・軽量化と共に、付帯装置も含めたハイドロフォーミング装置の小型・軽量化、コスト低減を促進することができる。又、高圧油用の油圧ポンプの使用油量が少なければ、騒音も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るハイドロフォーミング装置の概略構成を示した正面図である。
【図2】図1に示したハイドロフォーミング装置の側面図である。
【図3】従来のプレス機を元に構成したハイドロフォーミング装置の概略正面図である。
【図4】従来のハイドロフォーミング装置の側面図である。
【図5】従来の他のハイドロフォーミング装置の正面図である。
【符号の説明】
3 上型
4 下型
5a 成形用キャビティ
32 管状ワーク
37 軸押装置
37a 軸押工具
43 型締めシリンダ
46 金型開閉機構
42 くさび
44 くさび駆動シリンダ(くさび駆動装置)
47 傾斜案内部
48 くさび受けブロック
50 液圧発生装置
53 金型水平移動装置
400 ハイドロフォーミング装置

Claims (3)

  1. 上下に対向配置された上型と下型の開閉を行う金型開閉機構と、
    前記上下型により画成された成形用キャビティ内に収容された管状ワークの両端部を軸方向に押圧する軸押装置と、
    前記軸押装置により両端部を塞がれた前記管状ワーク内に外部から圧液を注入して内圧により当該管状ワークを膨出させる液圧発生装置と、
    前記管状ワークの成形処理時に前記上型又は前記下型の一方を付勢して型閉じ状態に保持する型締めシリンダと、を備えるハイドロフォーミング装置であって、
    前記金型開閉機構が、前記上下型の開閉方向と直交する方向にくさびを進退動させるくさび駆動装置と、前記くさびの進退動を前記下型又は前記上型の開閉方向の変位に変換する傾斜案内部を備えたくさび受けブロックとを備えており、
    前記くさび受けブロックの傾斜案内部に前記くさびを規定量前進させることによって、変位させた上型又は下型を型閉じ位置にロックすることを特徴とするハイドロフォーミング装置。
  2. 前記上下型の成形用キャビティ内への管状ワークの装填や取り出しのために、前記上型又は前記下型の一方を装置外部にスライド移動させる金型水平移動装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のハイドロフォーミング装置。
  3. 上下に対向配置された上型と下型により画成された成形用キャビティ内に管状ワークを収容し、該管状ワークの両端部を軸方向に押圧しながら該管状ワーク内に外部から圧液を注入して内圧により当該管状ワークを膨出成形するハイドロフォーミング方法であって、
    前記上下型の開閉方向と直交する方向に進退動可能なくさびの進退動を前記下型又は前記上型の開閉方向の変位に変換する傾斜案内部に沿って、該くさびを規定量前進させることにより、変位させた上型又は下型を型閉じ位置にロックすることを特徴とするハイドロフォーミング方法。
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