JP2001198559A - 食品廃棄物組成物 - Google Patents

食品廃棄物組成物

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JP2001198559A
JP2001198559A JP2000009065A JP2000009065A JP2001198559A JP 2001198559 A JP2001198559 A JP 2001198559A JP 2000009065 A JP2000009065 A JP 2000009065A JP 2000009065 A JP2000009065 A JP 2000009065A JP 2001198559 A JP2001198559 A JP 2001198559A
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    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 飼料及び有機質肥料として好適な食品廃棄物
組成物及びその製造法の提供。 【解決手段】 食品廃棄物と処理剤としての吸水性繊維
質材料とを含有する混合物からなる食品廃棄物組成物。
上記食品廃棄物は例えば、米飯、豆腐おから、野菜廃棄
物、魚介類廃棄物、レストラン廃棄物、コンビニエント
ストア廃棄物である。上記繊維質材料は例えば、綿状及
び/又は短繊維状の、木材パルプ繊維、バガスパルプ繊
維である。上記混合物には、処理剤として、抗菌剤、脱
臭剤、増量剤、保存剤、酸化防止剤を配合できる。ま
た、流動性を向上する処理剤として、酸化カルシウム、
酸化マグネシウム等を配合できる。塊状混合物を生成さ
せるか、あるいは、さらに塊状混合物を乾燥・破砕して
細分割体状混合物を得る食品廃棄物組成物の製造方法。
上記食品廃棄物組成物からなる飼料、飼料原料、有機質
肥料、有機質肥料原料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品廃棄物組成
物、その製造方法、飼料(又は飼料用原料)、有機質肥
料(又は有機質肥料用原料)及び食品廃棄物用処理剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】レストラン、ホテル、学校、スーバ、コ
ンビニエントストア、生鮮食品市場、食品工場等からは
食品廃棄物が排出されるが、このような食品廃棄物は、
これを焼却するとダイオキシン類を発生するため、その
処分が非常に困難なものとなっている。また、食品廃棄
物を焼却することは、省資源の点からも、非常に好まし
くないことは明白である。従って、食品廃棄物を焼却せ
ずに、飼料や肥料の原料等として有効利用することので
きる技術の開発が強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、飼料(又は
飼料用原料)及び有機質肥料(又は有機質肥料用原料)
として好適な食品廃棄物組成物及びその製造方法を提供
するとともに、その食品廃棄物用処理剤を提供すること
をその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、食品廃棄物と吸水性
繊維質材料とを含有する混合物からなる食品廃棄物組成
物が提供される。また、本発明によれば、食品廃棄物に
吸水性繊維質材料を混合させて食品廃棄物と吸水性繊維
質材料とを含有する混合物を生成させることを特徴とす
る食品廃棄物組成物の製造方法が提供される。さらに、
本発明によれば、食品廃棄物に吸水性繊維質材料を混合
させて食品廃棄物と吸水性繊維質材料とを含有する塊状
混合物を生成させることを特徴とする食品廃棄物組成物
の製造方法が提供される。さらにまた、本発明によれ
ば、前記の方法で得られた塊状混合物を、乾燥後、破砕
処理し、細分割体状混合物を得ることを特徴とする食品
廃棄物組成物の製造方法が提供される。さらにまた、本
発明によれば、前記食品廃棄物組成物からなる飼料又は
飼料用原料が提供される。さらにまた、本発明によれ
ば、前記食品廃棄物組成物からなる有機質肥料又は有機
質肥料用原料が提供される。さらにまた、本発明によれ
ば、食品廃棄物に混合させる処理剤であって、(i)吸
水性繊維質材料と、(ii)抗菌剤からなることを特徴と
する食品廃棄物用処理剤が提供される。さらにまた、本
発明によれば、食品廃棄物に混合させる処理剤であっ
て、(i)吸水性繊維質材料と、(ii)粉体状抗菌剤と
増量剤との混合物とからなることを特徴とする食品廃棄
物用処理剤が提供される。さらにまた、本発明によれ
ば、食品廃棄物に混合させる処理剤であって、(i)吸
水性繊維質材料と、(ii)酸化カルシウム及び/又は酸
化マグネシウムとからなることを特徴とする食品廃棄物
用処理剤が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で被処理原料として用いる
食品廃棄物には、各種のレストラン、スーパー、コンビ
ニエントストア、ホテル、家庭、学校、青果市場、水産
(魚)市場、食品工場等から排出される各種の食品廃棄
物(生ゴミ)が包含される。前記食品廃棄物の具体例と
しては、果実や野菜類、豆腐おから、湿潤状態の発酵粕
(しょう油粕、ビール粕等)、青果市場廃棄物等の炭水
化物系廃棄物;魚肉、エビ肉、カキ肉、鶏肉、牛肉、豚
肉、肉加工品(ハム、ソーセージ)、その他の各種肉類
及びその加工品、水産市場廃棄物等のタンパク質系廃棄
物;バター、チーズ、揚げもの(天ぷら等)、その他の
油脂製品等の油脂系廃棄物が挙げられる。
【0006】本発明の食品廃棄物組成物を製造するに
は、食品廃棄物に吸水性繊維質材料(以下単に繊維質材
料とも言う)を混合させて、塊状又は細分割体状の混合
物を得る。この場合、細分割体とは、塊状物ではない細
かな形状の固体物質を意味する。この細分割体は、塊状
混合物を剪断力を付加して細分割(破砕や切断)処理す
ることにより生成される他、食品自体を細分割(破砕や
切断)処理することによって生成される。細分割体混合
物の形状は、使用する繊維質材料の形状に関連し、綿状
材料を用いる場合には、得られる細分割体も綿状を示す
傾向にある。一方、短繊維状材料を用いる場合には、得
られる細分割体も繊維状を示す傾向があるが、その繊維
質材料の長さが5mm程度以下の短繊維になると、得ら
れる細分割体は粒体状となる。デンプンやタンパク質等
の食品高分子を主体(20%以上、特に50%以上)と
する高分子系食品に繊維質材料を混合する場合、その繊
維質材料の混合割合を少なくすることにより、塊状混合
物を得ることができる。一方、その混合割合を高めるこ
とにより、細分割体状混合物を得ることができる。食品
高分子含量の少ない食品廃棄物の場合には、通常、混合
処理によっては塊状混合物は得られず、細分割体状混合
物が得られる。
【0007】本発明で用いる吸水性繊維質材料とは、多
孔質構造を有する繊維集合体から主として構成され、吸
水性を有する材料を意味する。このようなものには、パ
ルプ繊維の他、ビートパルプ、乾燥された発酵粕(ぶど
う酒粕、ビール粕等)、乾燥された植物性油粕(大豆油
粕、落花生油粕、やし油粕、菜種油粕、パーム油粕
等)、稲ワラ粉砕物等が包含される。繊維質材料は、粉
末状、綿状、短繊維状等の各種の形態で用いられる。綿
状や短繊維状の形態の場合、その繊維の長さは、通常、
200mm以下、好ましくは100mm以下、より好ま
しくは10mm以下であり、短いほど好ましい。また、
繊維の太さも細かいほど好ましい。繊維材料の繊維長さ
や繊維太さは、その繊維材料を、切断、粉砕、破砕等の
切断や解繊処理を施すことによって、調節することがで
きる。このような処理により、吸水性の向上した繊維質
材料を得ることができる。
【0008】本発明においては、繊維質材料としては、
パルプ繊維の使用が好ましい。この場合、パルプには、
メカニカルパルプ、ケミカルパルプ、セミケミカルパル
プに包含される。パルプ繊維には、木材パルプ、バガス
パルプ(砂糖きびのしぼり粕からのパルプ)、ワラパル
プ、竹パルプ、リンターパルプ、ケナフパルプ等の各種
パルプからの繊維が包含される。本発明では、吸水性等
の点から、バガスパルプ繊維の使用が好ましい。パルプ
繊維は、シート状パルプを従来公知の湿式法や乾式法で
解繊し、必要に応じてさらに細かく切断することによっ
て得ることができる。本発明で用いるパルプ繊維は、好
ましくは綿状パルプ及び/又は短繊維状パルプ等である
ことができる。繊維の太さは細い方が好ましいが、通
常、0.5〜15デニール(D)、好ましくは3〜10
デニールである。その繊維長は特に制約されないが、通
常、1〜200mm、好ましくは2〜100mm、より
好ましくはは2〜10mm程度である。繊維質材料の使
用割合は、一般的には、食品廃棄物中に含まれる自由水
(乾燥により除去される水分)100重量部〜5重量部
以上、特に10重量部以上の割合である。その上限値
は、通常、30重量部程度である。
【0009】食品廃棄物に対する繊維質材料の混合は、
剪断力を与える混合装置、例えば、粉砕機、混合機、混
練機等の装置を用いて実施することができる。これらの
装置は、その食品廃棄物の種類や、得られる混合生成物
の性状等に応じて適宜の装置を用いる。以下、食品廃棄
物の種類との関連で、その適用装置の種類を示す。
【0010】(1)デン粉系食品廃棄物 デンプン系食品廃棄物は、食品高分子であるデン粉を少
なくとも20%、好ましくは50%以上含有する食品廃
棄物である。このようなデン粉系食品廃棄物には、米や
小麦、トウモロコシ、馬鈴薯、甘藷等のデン粉又はデン
粉を含む材料から調製された各種食品の廃棄物が包含さ
れる。その具体例としては、米飯(弁当、おにぎり
等)、麺(ウドン、ソウメン、中華メン、マカロニ、ハ
ルサメ、ソバ等)を含有する食品廃棄物が挙げられる。
【0011】このようなデン粉系食品廃棄物は、繊維質
材料の存在下で、これに剪断力を付加して混合処理する
ことにより、塊状混合物となすことができる。この場
合、得られる塊状混合物は、吸水性に富む繊維質材料が
混合されていることから、表面水が低減され、表面粘着
性の著しく低下した取り扱い性のすぐれたものであり、
混合装置内壁に対して粘着することはなく、手で触って
も、実質的なベトツキのないものである。繊維質材料の
使用量が少ないと、得られる塊状混合物の表面に粘着性
が残る場合があるが、このような場合には、後記する流
動性向上剤を添加し、混合処理することにより、表面粘
着性の低減した塊状混合物を得ることができる。この場
合、流動性向上剤は、食品廃棄物と繊維質材料とを混合
処理した後に添加するのが好ましいが、混合処理開始時
に繊維質材料とともに加えることもできる。このような
塊状混合物を得るための装置は、剪断力を付与し得る装
置であればよく、各種の粉砕機、混合機、混練機等を使
用することができる。その装置の具体例としては、例え
ば、遊星ミル、振動ミル等ボールミルの他、ハンマーミ
ル、ケージミル、剪断力ミル、軸流型ミル等の高速回転
ミル等の剪断力を与える粉砕装置;リボン型、スクリュ
ー型、パグ・ミル型等の水平軸回転混合装置;リボン
型、スクリュー型、遊星型、タービン型、高速流動型、
回転円柱型、マーラー型等の垂直軸回転混合装置;振動
ミル型の混合装置の他、ボール型、ブレード型、ロール
型等の各種の混練装置、特に、ヘンシェルミキサー、ス
ピードミキサー、カッターミキサー等の高速回転刃を有
する混練装置を挙げることができる。これらの装置によ
れば、食品廃棄物と繊維質材料との混合時に、その繊維
質材料の破砕も可能である。
【0012】デン粉系食品廃棄物に繊維質材料を混合す
る場合、その繊維質材料の混合量を多くすることによ
り、細分割されたさらさらとした流動性の良い細分割体
状混合物を得ることができる。この細分割体状混合物
は、その最長軸の長さが30mm以下、好ましくは10
mm以下、より好ましくは5mm以下である。その下限
値は特に制約されないが、通常1mm程度である。デン
粉系食品廃棄物に繊維質材料を混合する場合、その混合
量が少ないと塊状混合物が得られ、一方、その混合量が
多くなると、細分割体状混合物が得られる。一般的に
は、デン粉系食品廃棄物中に含まれる自由水(乾燥によ
り除去される水分)100重量部当り、繊維質材料を5
重量部以上、特に、10重量部以上混合することによ
り、細分割体状混合物を得ることができる。その混合量
の上限値は、特に制約されないが、通常、30重量部程
度である。一方、5重量部より少ないときには、塊状混
合物を得ることができる。その下限値は、通常、1重量
部程度である。前記塊状混合性生物は、表面粘着性の著
しく減少したもので、取り扱い性にすぐれたものであ
り、容器や袋への充填性にすぐれたものである。従っ
て、この塊状混合物は、粉砕工場に搬送して破砕し、細
分割体状混合物あるいは粒体状混合物とすることができ
る。塊状混合物から細分割体状混合物又は粒体状混合物
を好ましく製造するには、塊状混合物を乾燥して、破砕
容易な硬さにその水分含有量を調節した後、破砕すれば
よい。乾燥による水分調節は、自然乾燥法や、加熱乾燥
法、減圧乾燥法等の各種の方法によって実施することが
できる。この乾燥による塊状混合物中の水分調節は、一
般的には、塊状混合物中の水分含有量が50%以下、好
ましくは30%、より好ましくは20%以下になるよう
に行えばよい。破砕装置としては、従来公知の各種の粉
砕装置を用いることができるが、好ましくは高速回転刃
を有する装置を使用することができる。
【0013】(2)タンパク質系食品廃棄物 タンパク質系食品廃棄物は、食品高分子であるタンパク
質を少なくとも20%、好ましくは50%以上含有する
食品廃棄物であり、このようなものには、生鮮魚介類廃
棄物、食肉廃棄物、魚介類や食肉の加工品の廃棄物、水
産市場(魚市場)廃棄物、魚屋廃棄物、肉屋廃棄物等が
包含される。
【0014】このようなタンパク質系廃棄物は、繊維質
材料の存在下で、これに剪断力を付加して混合処理する
ことにより、塊状混合物となすことができる。この場
合、得られる塊状混合物は、繊維質材料が混合されてい
ることから、表面水が低減され、表面粘着性の著しく低
下した取り扱い性のすぐれたものであり、混合装置内壁
に対する粘着はなく、手で触っても、実質的なベトツキ
のないものである。繊維質材料の使用量が少ないと、得
られる塊状混合物の表面に粘着性が残る場合があるが、
このような場合には、後記する流動性向上剤を添加し、
混合処理することにより、表面粘着性の低減した塊状混
合物を得ることができる。この場合、流動性向上剤は、
食品廃棄物と繊維質材料とを混合処理した後に添加する
のが好ましいが、混合処理開始時に繊維質材料とともに
加えることもできる。このような塊状混合物を得るため
の装置は、剪断力を付与し得る装置であればよく、各種
の粉砕機、混合機、混練機等を使用することができる。
その装置の具体例としては、例えば、遊星ミル、振動ミ
ル等ボールミルの他、ハンマーミル、ケージミル、剪断
力ミル、軸流型ミル等の高速回転ミル等の剪断力を与え
る粉砕装置;リボン型、スクリュー型、パグ・ミル型等
の水平軸回転混合装置;リボン型、スクリュー型、遊星
型、タービン型、高速流動型、回転円柱型、マーラー型
等の垂直軸回転混合装置;振動ミル型の混合装置の他、
ボール型、ブレード型、ロール型等の各種の混練装置、
特に、ヘンシェルミキサー、スピードミキサー、カッタ
ーミキサー等の高速回転刃を有する混練装置を挙げるこ
とができる。
【0015】タンパク質系食品廃棄物に繊維質材料を混
合する場合、その繊維質材料の混合量を多くすることに
より、細分割されたさらさらとした流動性の良い細分割
体状混合物を得ることができる。この細分割体状混合物
は、その最長軸の長さが30mm以下、好ましくは10
mm以下、より好ましくは5mm以下である。その下限
値は特に制約されないが、通常1mm程度である。タン
パク質系食品廃棄物に繊維質材料を混合する場合、その
混合量が少ないと塊状混合物が得られ、一方、その混合
量が多くなると、細分割体状混合物が得られる。一般的
には、タンパク質系食品廃棄物中に含まれる自由水(乾
燥により除去される水分)100重量部当り、繊維質材
料を5重量部以上、特に、10重量部以上混合すること
により、細分割体状混合物を得ることができる。その混
合量の上限値は、特に制約されないが、通常、30重量
部程度である。一方、5重量部より少ないときには、塊
状混合物を得ることができる。その下限値は、通常、1
重量部程度である。
【0016】前記塊状混合物は、表面粘着性の著しく減
少したもので、取り扱い性にすぐれたものであり、容器
や袋への充填性にすぐれたものである。従って、この塊
状混合物は、粉砕工場に搬送して破砕し、細分割体状混
合物粉体状混合物とすることができる。塊状混合物から
細分割体状混合物又は粒体状混合物を好ましく製造する
には、塊状混合物を乾燥して、破砕容易な硬さにその水
分含有量を調節した後、粉砕すればよい。乾燥による水
分調節は、自然乾燥法や、加熱乾燥法、減圧乾燥法等の
各種の方法によって実施することができる。この乾燥に
よる塊状混合物中の水分調節は、一般的には、塊状混合
物中の水分含有量が50%以下、好ましくは30%、よ
り好ましくは20%以下になるように行えばよい。破砕
装置としては、従来公知の各種の粉砕装置を用いること
ができるが、好ましくは高速回転刃を有する装置を使用
することができる。
【0017】前記塊状混合物が生鮮魚介類廃棄物の如き
未加熱のタンパク質食品からなる場合、生臭さが残り、
また、腐敗の生じ易いものであるが、このような塊状混
合物は、加熱乾燥するのが好ましい。この場合の加熱温
度は、100〜200℃、好ましくは100〜150℃
程度である。タンパク質系食品廃棄物に繊維質材料を混
合して得られる細分割体状食品廃棄物組成物は、各種動
物用飼料として好適のものであり、特に、牛用の粗繊維
系飼料として好適のものである。この組成物中の繊維質
材料の割合は、通常、10%以上、好ましくは20%以
上である。その上限値は特に制約されないが、通常、8
0%程度である。
【0018】(3)野菜系廃棄物 野菜系廃棄物には、青果市場からの廃棄物、八百屋から
の廃棄物、野菜加工食品工場からの廃棄物等が包含され
る。この野菜系廃棄物は、繊維質繊維の存在下で、これ
に剪断力を付加して混合処理することにより、細分割体
状混合物となすことができる。この場合、得られる細分
割体状混合物は、繊維質繊維が混合されていることか
ら、表面水が低減され、表面粘着性の著しく低下した取
り扱い性のすぐれたものであり、混合装置に対する粘着
はなく、手で触っても、実質的なベトツキのないさらさ
らとしたものである。このような細分割体状混合物を得
るための装置は、剪断力を付与し得る装置であればよ
く、各種の粉砕機、混合機、混練機等を使用することが
できる。その装置の具体例としては、例えば、遊星ミ
ル、振動ミル等ボールミルの他、ハンマーミル、ケージ
ミル、剪断力ミル、軸流型ミル等の高速回転ミル等の剪
断力を与える粉砕装置;リボン型、スクリュー型、パグ
・ミル型等の水平軸回転混合装置;リボン型、スクリュ
ー型、遊星型、タービン型、高速流動型、回転円柱型、
マーラー型等の垂直軸回転混合装置;振動ミル型の混合
装置の他、ボール型、ブレード型、ロール型等の各種の
混練装置、特に、ヘンシェルミキサー、スピードミキサ
ー、カッターミキサー等の高速回転刃を有する混練装置
を挙げることができる。
【0019】野菜系廃棄物に繊維質材料を剪断力を付加
させながら混合することにより、細分割された流動性の
良いさらさらとした細分割体状混合物を得ることができ
る。この細分割体状混合物は、その最長軸の長さが30
mm以下、好ましくは10mm以下、より好ましくは5
mm以下である。その下限値は特に制約されないが、通
常1mm程度である。野菜系廃棄物に繊維質材料を混合
する場合、繊維質材料の混合量は、一般的には、野菜系
廃棄物中に含まれる自由水(乾燥により除去される水
分)100重量部当り、5重量部以上、特に、10重量
部以上である。その混合量の上限値は、特に制約されな
いが、通常、30重量部程度である。一方、その下限値
は、通常、1重量部程度である。
【0020】(4)油脂系食品廃棄物 油脂系食品廃棄物には、バター、チーズ、各種揚げもの
(天ぷら)等が包含される。このような油脂系食品廃棄
物は、その表面には液状油脂が付着した取り扱い性の悪
いものである。このような油脂系食品廃棄物は、繊維質
材料の存在下で剪断力を付加して混合処理することによ
って、食品と繊維質材料との細分割体状混合物を得るこ
とができる。その混合装置としては、前記した各種のも
のを使用することができるが、特に、高速回転刃を有す
る装置の使用が好ましい。繊維質材料の使用割合は、食
品廃棄物100重量部当り、2〜30重量部、好ましく
は3〜10重量部の割合である。繊維質材料は、吸水性
の他、吸油性にもすぐれていることから、食品廃棄物中
の水分と油脂分を吸収して、取り扱い性の良い食品廃棄
物組成物を与える。
【0021】(5)コンビニエントストア廃棄物 コンビニエントストアからは、賞味切れした各種食品
(弁とう、おにぎり、加工肉、パン、サラダ等)が排出
されるが、このような食品廃棄物は、繊維質材料の存在
下で、剪断力を付加して混合処理することにより、食品
と繊維質材料との塊状又は細分割体状混合物を得ること
ができる。その装置としては、前記した如き各種のもの
を使用することができるが、特に、高速回転刃を有する
装置の使用が好ましい。繊維質材料の使用割合は、食品
廃棄物100重量部当り、2〜20重量部、好ましくは
3〜10重量部の割合であり、所望する混合物の性状に
応じて適宜の量が用いられる。
【0022】(6)レストラン等からの食品廃棄物 レストランやホテル等からは、デン粉系、タンパク質
系、野菜系及び/又は油脂系の各種食品の廃棄物が排出
される。このような食品廃棄物は、繊維質材料の存在下
で剪断力を付加して混合処理することにより、食品と繊
維質材料との塊状又は細分割体状混合物を得ることがで
きる。その装置としては、前記した如き各種のものを使
用することができるが、特に高速回転刃を有する装置の
使用が好ましい。繊維質材料の使用割合は、食品廃棄物
100重量部当り、2〜30重量部、好ましくは3〜1
0重量部の割合であり、所望する混合物の性状に応じて
適宜の量が用いられる。
【0023】本発明により食品廃棄物を繊維質材料の存
在下で混合処理する場合、各種の添加剤を共存させるこ
とができる。このような添加剤には、吸水性材料、抗菌
剤、脱臭剤、保存剤、酸化防止剤、流動性向上剤及び香
料等が包含される。
【0024】前記吸水性材料としては、酸化カルシウ
ム、酸化マグネシウム、シリカ、アルミナ、ゼオライ
ト、フライアッシュ(石炭灰)等の各種の無機多孔性物
質の他、木炭、活性炭、吸水性高分子、乾燥食品(小麦
粉、デン粉)等が挙げられる。本発明では、吸水性材料
としては、酸化カルシウム及び/又は酸化マグネシウム
を好ましく用いることができる。このような吸水材料
は、酸性土壌の中和剤として作用することから、得られ
る食品廃棄物組成物を有機質肥料原料又は有機質肥料
(土壌改良剤を含む)として使用する場合に、好ましく
用いることができる。このような酸化カルシウム及び/
又は酸化マグネシウムの使用割合は、特に制約されない
が、得られる食品廃棄物組成物の用途に応じて適宜選定
する。例えば、該組成物を肥料原料や肥料として使用す
る場合には、多量に使用することができ、その使用量
は、食品廃棄物100重量部当り、5重量部以上、好ま
しくは10重量部以上であり、その上限値は、特に制約
されないが、通常、30重量部程度である。これらの酸
化カルシウム及び/又は酸化マグネシウムは、食品廃棄
物中に含まれる水分(自由水)と反応して、食品廃棄物
中から水分を除去する。酸化カルシウム及び/又は酸化
マグネシウムの繊維質材料に対する割合は、繊維質材料
100重量部当り、5〜300重量部程度であるが、食
品廃棄物の種類や性状に応じて、さらに所望する食品廃
棄物組成物の性状や用途等に応じて適宜選定すればよ
い。
【0025】本発明では、吸水性材料としては、吸水性
高分子の使用が可能であるが、このような吸水性高分子
には、コンニャクマンナンや、グルテン、カゼイン、ゼ
ラチン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソー
ダ、キトサン、カラギーナン、合成吸水性高分子等が包
含される。これらのものは、粉体状や粒体状、繊維状等
で用いられる。前記合成吸水性高分子としては、従来公
知の各種のものを用いることができる。このようなもの
としては、ポリアクリル酸塩系、酢酸ビニル/アクリル
酸エステル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール/
無水マレイン酸反応物、イソブチレン/マレイン酸共重
合体架橋物、ポリアクリロニトリル系ケン化物、ポリエ
チレンオキシド系、デンプン/アクリロニトリルグラフ
ト重合体ケン化物、デンプン/アクリル酸グラフト重合
体、カルボキシメチルセルロース架橋体等が包含され
る。吸水性高分子の使用割合は、食品廃棄物の水分含有
量に応じて適宜定めればよく、特に制約されないが、通
常、食品廃棄物100重量部当り、1〜30重量部、好
ましくは2〜15重量部の割合である。
【0026】繊維質材料とともに、前記した如き吸水性
材料を用いることにより、繊維質材料の使用量を低減さ
せることができる。繊維質材料は、安全性の高いもので
あり、しかも吸油性材料であり、食品廃棄物中の油脂を
吸収することから、吸水性材料における必須成分として
用いることが重要である。一般的には、全吸水性材料
中、25%以上、好ましくは40%以上、より好ましく
は50%以上にするのがよい。
【0027】前記抗菌剤(殺菌剤及び静菌剤を含む)と
しては、食品に適用されている従来公知の各種のものを
用いることができる。このようなものには、抗生物質、
塩素化イソシアヌール酸(トリクロロイソシアヌール
酸、ジクロロイソシアヌール酸ソーダ等)、2−ブロモ
−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、次亜塩素酸
ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸ナトリウ
ム、エタノール、イソチオシアン酸アリルエステル、安
定化二酸化塩素溶液又はこれを吸収させたゼオライトや
シリカ等の吸着剤、過酸化水素、過酸水素(又は酸素)
発生剤(過炭素ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過硫
酸ナトリウム等)、ジエチルピロ炭酸塩(エタノール発
生剤)、クロラミンB又はT、グリオキザール、グルタ
ールアルデヒド等が挙げられる。酸化カルシウムや酸化
マグネシウム、フライアッシュ等のアルカリ性物質も抗
菌剤として作用する。これらの抗菌剤は、食品廃棄物か
ら得られる混合生成物中に存在する微生物を殺菌するか
又は微生物の増殖を抑制し、得られる混合物の腐敗を防
止する。その添加量は、混合生成物中に含まれる微生物
の増殖を制止し得る量であればよい。その具体的添加量
は、その抗菌剤の種類に応じて適宜選定する。
【0028】前記脱臭剤としては、従来公知の各種のも
の、例えば、2価鉄塩、亜塩素酸ナトリウム、グリオキ
サール、活性炭、ゼオライト、マグネシア等が挙げられ
る。これらのものは、単独又は混合物の形で使用され
る。本発明では、好ましくは2価鉄塩を用いることがで
きる。2価鉄塩としては、硫酸鉄、塩化鉄、乳酸鉄等が
挙げられる。2価鉄塩は、アンモニアやアミン等と反応
して脱臭する。その添加量は、得られる混合生成物から
のアミン臭等の発生を制止し得る割合量であればよい。
その具体的添加量は、食品廃棄物100重量部当り、1
〜40重量部、好ましくは5〜20重量部の割合であ
る。
【0029】前記保存剤としては、食品に適用されてい
る従来公知の各種のものを用いることができる。このよ
うなものとしては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソ
ルビン酸又はそのナトリウム塩、デヒドロ酢酸又はその
ナトリウム塩、パラオキシ安息香酸イソブチル(又はイ
ソプロピル、エチル、ブチル、プロピル等)、プロピオ
ン酸、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウ
ム等が挙げられる。その添加量は、食品廃棄物の種類に
応じて適宜の量が選定される。
【0030】前記酸化防止剤としては、食品に適用され
ている従来公知の各種のものが用いられる。このような
ものとしては、エリソルビン酸又はそのナトリウム塩、
アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチル
ヒドロキシアニソール、ビタミンE、没食子酸プロピル
等が挙げられる。その添加量は、食品廃棄物の種類に応
じて適宜の量が選定される。
【0031】本発明の方法を実施する場合、その混合物
に流動性向上剤を添加することができる。この流動性向
上剤は、得られる塊状混合物や細分割体状混合物の流動
性を向上させるものであり、平均粒径が500μm以
下、好ましくは200μm以下、より好ましくは100
μm以下の微粒子状の多孔性物質、例えば、パルプ粉
末、活性炭、シリカ、アルミナ、酸化カルシウム、酸化
マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、人工ゼオ
ライト等である。その添加量は比較的少量でよく、食品
廃棄物に対し、通常、0.1〜10%、好ましくは1〜
5%である。
【0032】本発明の食品廃棄物用処理剤は、繊維質材
料からなるか又は繊維質材料と添加剤とからなるもので
ある。この場合、その添加剤としては、吸水性材料、抗
菌剤、脱臭剤、保存剤、酸化防止剤、流動性向上剤及び
香料の中から選ばれる少なくとも1種が用いられる。そ
れらの具体例としては、前記したものが挙げられる。繊
維質材料と添加剤とは、混合物の形態や、同じ袋体に充
填した形態で取り扱われる他、別々に取り扱い、食品廃
棄物の処理時に添加することができる。
【0033】本発明においては、特に、繊維質材料とと
もに、抗菌剤を併用することが好ましい。食品廃棄物組
成物を飼料として用いる場合、抗菌剤としては、家畜動
物(鶏、豚、牛、羊等)や養殖魚に対して安全性の高い
ものが要求されることから、粉ワザビ、粉カラシ、過酸
化水素、カラシ油(イソチオシアン酸アリル)、エタノ
ール等の使用が好ましい。過酸化水素は、水溶液状又は
それを含む粉体(過酸化ナトリウム、過ホウ酸ナトリウ
ム、過硫酸ナトリウム等)状等として好ましく用いられ
る。カラシ油は、そのまま又は液状油脂やアルコールに
溶解させた溶液として、あるいは水に分散させた分散液
として、あるいはそれらを多孔性物質(活性炭、ゼオラ
イト、セピオライト、シクロデキストリン、パルプ粉末
又はパルプ繊維等)に吸収させたもの等として用いられ
る。エタノールは、そのまま又は水溶液あるいは多孔性
物質に吸収させたものとして用いられる。
【0034】本発明による好ましい処理剤は、繊維質材
料と、抗菌剤とからなるものである。この場合、抗菌剤
としては、粉体状のもの、例えば、粉ワサビ、粉カラ
シ、イソチオシアン酸アリルを多孔性物質(例えば、シ
リカ等)に吸着させたもの、過炭酸ナトリウム、エタノ
ールを多孔性物質(例えばシリカ等)に吸着させたもの
等が包含される。抗菌剤は単独で用いることができる
が、好ましくは増量剤との混合物の形態で好ましく用い
ることができる。このような増量剤としては、多孔性物
質、好ましくはカルシウム化合物(炭酸カルシウム、硫
酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム
等)、マグネシウム化合物(炭酸マグネシウム、硫酸マ
グネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム
等)、食品粉体(トウモロコシ粉、小麦粉、デン粉
等)、活性炭等が挙げられる。混合物中の抗菌剤の割合
は、0.5〜60%、好ましくは1〜20%である。前
記混合物には、保存剤及び/又は酸化防止剤を含有させ
ることができる。この場合、保存剤及び/又は酸化防止
剤の具体例としては、前記したものを挙げることができ
る。その混合割合は、その保存剤や酸化防止剤の種類に
応じて適宜選定される。
【0035】本発明による食品廃棄物組成物の用途に
は、飼料及び飼料用原料が包含されるが、このような飼
料及び飼料用原料を与える好ましい処理剤は、(i)繊
維質材料と、(ii)粉体状抗菌剤と炭酸カルシウムを含
む混合物とからなるものである。この場合、抗菌剤とし
ては、粉ワサビ及び/又は粉カラシが用いられる。粉ワ
サビや粉カラシは、抗菌作用を有するイソチオシアン酸
アリルを含有するものであるが、粉体の状態ではそのイ
ソチオシアン酸アリルの蒸散はなく、格別の刺激臭を与
えるものではないが、食品廃棄物に添加して混合する
と、イソチオシアン酸アリルが放出され、抗菌作用を示
すようになる。炭酸カルシウムは、抗菌剤に対する増量
剤として作用する他、流動性向上剤としても作用し、塊
状又は細分割体状の食品廃棄物組成物の粘着性表面に付
着してその表面の粘着性を低減させ、その組成物全体の
流動性を高め、取り扱い性の良好な組成物を与える。ま
た、この炭酸カルシウムは、安価であり、かつ安全性の
高い中性塩であることから家畜動物等に格別の悪影響を
与えるものではない。炭酸カルシウム使用割合は、特に
制約されないが、通常、繊維質材料100重量部当り、
5〜300重量部、好ましくは10〜100重量部、よ
り好ましくは15〜50重量部の割合である。粉体状抗
菌剤の使用割合は、その抗菌剤の種類に応じて適宜の量
を選定すればよい。粉ワザび及び/又は粉カラシの場
合、一般的には、その炭酸カルシウムと粉ワサビ及び/
又は粉カラシの合計量に対して、0.5〜60%、好ま
しくは1〜20%程度である。
【0036】本発明による食品廃棄物組成物の用途に
は、有機質肥料及び有機質肥料用原料が包含されるが、
このような肥料及び肥料用原料を与える好ましい処理剤
は、(i)パルプ繊維と(ii)酸化カルシウム及び/又
は酸化マグネシウムとからなる。酸化カルシウム及び/
又は酸化マグネシウムは、水分吸収剤として作用して、
食品廃棄物中の水分と反応し、それ自体はアルカリ性の
水酸化物となる。そして、この水酸化物は、酸性土壌の
中和剤として作用する。さらに、抗菌剤としても作用
し、食品廃棄物組成物の微生物による腐敗を防止する。
酸化カルシウム及び/又は酸化マグネシウムの使用割合
は、特に制約されないが、繊維質材料100重量部当
り、5〜300重量部、好ましくは10〜100重量部
の割合である。また、この処理剤は、粉体状抗菌剤を含
有することができる。この場合、粉体状抗菌剤は、酸化
カルシウム及び/又は酸化マグネシウムとの混合物の形
態で用いることができる。前記混合物には、さらに、保
存剤及び/又は酸化防止剤を含有させることができる。
この場合、保存剤及び/又は酸化防止剤の具体例として
は、前記したものを挙げることができる。その混合割合
は、その保存剤や酸化防止剤の種類に応じて適宜選定さ
れる。
【0037】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 家庭用ジューサーに、米飯10gを入れ、綿状パルプ繊
維(バガスパルプシートを乾式法で解繊して形成した綿
状パルプ繊維)0.25gを入れて2分間混合処理し
た。その結果、米飯は分割された粒状体とはならず、塊
状混合物(団子状物)となった。このものは、表面に粘
着性のあるものであったが、その塊状混合物に炭酸カル
シウム1gを加えて再度混合処理を行ったところ、その
炭酸カルシウムが表面に付着して、表面粘着性が大きく
低減され、ジューサ内壁に対する粘着はなく、殆んど粘
着性のない塊状物となった。また、このものは、1日間
室内に放置して乾燥後、家庭用ジューサーに入れ、粉砕
(破砕)処理したところ、細分割された米飯粒と細分割
されたパルプ繊維との混合物からなり、流動性のよいさ
らさらとした綿状を示す細分割体に破砕された。
【0038】実施例2 実施例1において、綿状パルプ繊維の添加量を0.75
gとした以外は同様にして実験を行った。その結果、こ
の場合にも、表面粘着性ある塊状混合物が得られたが、
このものに水酸化カルシウム1gを加えて再度混合処理
を行ったところ、ジューサ内壁面への付着はなく、表面
粘着性の殆んどない塊状物となった。また、このもの
は、室温に1日間放置して乾燥した後、家庭用ジューサ
ーに入れ、粉砕したところ、細分割された米飯粒と細分
割されたパルプ繊維との混合物からなり、流動性のよい
さらさらとした綿状を示す細分割体に破砕された。
【0039】実施例3 実施例1において、綿状パルプ繊維の添加量を1.2g
とした以外は同様にして実験を行った。その結果、この
場合には、生成混合物は塊状物とはならず、細分割され
た米飯粒と細分割されたパルプ繊維との混合物からな
る、表面にパルプ繊維が付着した綿状の細分割体に破砕
された。この細分割体は、表面粘着性の殆んどない流動
性のよいさらさらとしたものであった。
【0040】実施例4 実施例3において、粉ワサビ(市販品、ヱスビー食品
(株)製)0.1gを添加した以外は同様にして実験を
行った。その結果、得られた混合物には、その粉ワサビ
から放出されたイソチオシアン酸アリルによる刺激臭が
感じられた。従って、この混合物は、そのイソチオシア
ン酸アリルによる殺菌処理を受けたもので、腐敗の生じ
にくいものである。
【0041】実施例5 実施例4において、粉ワサビ0.1gの代わりに、粉カ
ラシ(ヱスビー食品(株)製)0.1gを用いた以外は
同様にして実験を行なった。この場合にも、得られた混
合物には、その粉カラシから放出されたイソチオシアン
酸アリルによる刺激臭が感じられた。
【0042】実施例6 実施例3において、綿状パルプ繊維1.2gの代りに、
綿状パルプ繊維0.5gと酸化カルシウム0.7gを用
いた以外は同様にして実験を行った。その結果、この場
合には、生成混合物は塊状物とはならず、細分割された
綿状の細分割体となった。この混合物は表面粘着性の殆
んどないさらさらとした流動性の良いものであった。
【0043】実施例7 実施例1において、パルプ繊維としてパルプ短繊維(平
均長さが約5mmの短繊維状のパルプ繊維)1.2g用
いた以外は同様にして実験を行なった。その結果、この
場合には、生成混合物は塊状物とはならず、細分割体状
混合物が得られた。この混合物は、粒体状のものであ
り、表面粘着性のない流動性のよいさらさらとしたもの
であった。
【0044】実施例8 炭酸カルシウム10gに対して粉ワサビ1g添加混合し
て処理剤[I]を調製した。 次に、家庭用ジューサー
に、米飯10gを入れ、パルプ短繊維1.2gと前記処
理剤[I]0.5gを加え、混合処理した。その結果、
この場合には、生成混合物は塊状物とはならず、さらさ
らとした細分割体状混合物が得られた。この混合物に
は、粉ワサビから放出されたイソチオシアン酸アリルに
よる刺激臭が感じられた。
【0045】実施例9 炭酸カルシウム10gに対して、粉ワサビ1gとプロピ
オン酸ナトリウム1gを加え、均一に混合して処理剤
[II]を調製した。次に、実施例8において、処理剤
[I]0.5gの代わりに、前記処理剤[II]0.5g
を用いた以外は同様にして実験を行なった。その結果、
ワサビ臭のするさらさらとした細分割体状混合物が得ら
れた。
【0046】実施例10 家庭用ジューサーに、鶏ミンチ肉20gと綿状パルプ繊
維1gを入れ、2分間混合処理した。その結果、鶏ミン
チ肉は細分割された粒体状とはならず、塊状混合物とな
った。このものは、表面に粘着性のあるものであった
が、その塊状混合物に炭酸カルシウム2gを加えて再度
混合処理を行なったところ、表面粘着性の著しく低減さ
れた塊状となった。次に、この塊状物を1日間室内に放
置した後、家庭用ジューサーに入れ、粉砕(破砕)処理
したところ、細分割された鶏ミンチ肉とパルプ繊維との
混合物からなり、流動性の良いさらさらとした綿状を示
す細分割体に破砕された。
【0047】実施例11 実施例10において、綿状パルプ繊維3gを用いた以外
は同様にして実験を行なった。その結果、この場合に
は、生成混合物は塊状物とはならず、細分割体状混合物
が得られた。このものは、綿状を示し、表面粘着性の殆
どない流動性の良いさらさらとしたものであった。
【0048】実施例12 実施例10において、綿状パルプ繊維4gを用いた以外
は同様にして実験を行なった。この場合にも流動性のよ
いさらさらとした綿状細分割体混合物が得られた。この
場合にも流動性の良いさらさらとした綿状細分割体混合
物が得られた。
【0049】実施例13 実施例11において、実施例9で示した処理剤[II]1
gを添加した以外は同様にして実験を行なった。この場
合には、ワサビ臭のする流動性のよい綿状細分割体混合
物が得られた。
【0050】実施例14 実施例13において、綿状パルプの代りにパルプ短繊維
4gを用いた以外は同様にして実験を行なった。その結
果、細分割体状混合物が得られた。この混合物は、ワサ
ビ臭のする粒体状のものであり、表面粘着性のない流動
性のよいさらさらとしたものであった。
【0051】実施例15 家庭用ジューサーに、鶏ミンチ肉20gと綿状パルプ繊
維2gと酸化カルシウム1gを入れ、2分間混合処理し
た。その結果、鶏ミンチ肉は、流動性の良い細分割体混
合物となった。
【0052】実施例16 家庭用ジューサーに、鶏ミンチ肉20gとパルプ短繊維
1gを入れ、2分間混合処理し、塊状混合物を得た。こ
の塊状混合物を電子レンジに入れ、2分間加熱処理した
後、放冷し、次いで家庭用ジューサーに入れ、破砕処理
した。その結果、流動性の良い細分割体混合物が得られ
た。
【0053】実施例17 家庭用ジューサーに、豆腐おから20g、パルプ短繊維
2gを前記実施例9で示した処理剤[II]1g入れ、混
合処理した。その結果、ワサビ臭のする流動性の良い粒
状細分割体混合物が得られた。
【0054】実施例18 実施例17において、豆腐おからの代わりに、キャベツ
20gを用いた以外は同様にして実験を行なった。その
結果、ワサビ臭のする流動性の良い粒体状細分割体混合
物が得られた。
【0055】実施例19 実施例17において、豆腐おからの代わりに、鶏ミンチ
肉10gとキャベツ10gを用いた以外は同様にして実
験を行なった。その結果、ワサビ臭のする流動性の良い
粒体状細分割体混合物が得られた。
【0056】実施例20 実施例15において、酸化カルシウム1gの代わりに、
過炭酸ナトリウム1gを用いた以外は同様にして混合処
理した。その結果、鶏ミンチ肉は流動性の良い細分割体
混合物となった。
【0057】実施例21 炭酸カルシウム10gに対して粉ワサビ1g、プロピオ
ン酸ナトリウム1g及びブチルヒドロキシアニソール1
gを均一に混合して処理剤[III]を調製した。家庭用
ジューサーに、天ぷら(かき揚げ)20g、パルプ短繊
維2.5g及び前記処理剤[III]1gを入れ、2分間
混合処理した。その結果、ワサビ臭のする流動性の良い
粉体状細分割体混合物が得られた。
【0058】実施例22 家庭用ジューサーに、魚(タラ)の切り身20gとパル
プ短繊維1.5gを入れ、混合処理した。その結果、こ
の場合には、塊状混合物が得られた。次に、このものを
電子レンジに2分間加熱した後、室内に放置して冷却
し、次いで再び家庭用ジューサーに入れ、破砕処理し
た。その結果、流動性のよいさらさらとした粒体状混合
物が得られた。
【0059】実施例23 実施例22において、パルプ短繊維の添加量を4gとし
た以外は同様にして混合処理を行った。その結果、この
場合には、流動性の良い細分割体混合物が得られた。
【0060】実施例24 実施例23において、実施例21で示した処理剤[II
I]1gを添加した以外同様にして混合処理を行った。
その結果、ワサビ臭のする流動性の良い粒体状細分割体
混合物が得られた。
【0061】実施例25 実施例24において、被処理原料として魚の切り身の代
りに魚の内蔵20gを用いた以外は同様にして混合処理
した。その結果、ワサビ臭のする流動性の良い粒体状の
細分割体混合物が得られた。
【0062】実施例26 実施例25において、パルプ短繊維4gの代りに、パル
プ短繊維3g及び酸化カルシウム2gを用いた場合は同
様にして混合処理を行った。その結果、流動性の良いさ
らさらとした細分割体混合物が得られた。
【0063】参考例1 粉ワサビ及び粉カラシの抗菌効果を調べるために以下の
試験を行った。 (i)家庭用ジューサーに、切りもちの細断物20gと
実施例8で示した処理剤[I]1gを入れ、2分間混合
処理して試料(a)を作った。 (ii)前記(i)において、処理剤[I]の代りに実施
例9で示した処理剤[II]1gを用いた以外は同様にし
て試料(b)を作った。 (iii)前記(i)において、処理剤[I]の代りに実
施例21で示した処理剤[III]1gを用いた以外は同
様にして試料(c)を作った。 (iv)前記(i)において、処理剤[I]の代りに炭酸
カルシウム1gを用いた以外は同様にして比較用の試料
(X)を作った。 次に、前記試料(a)、(b)、(c)、(X)をそれ
ぞれビニル袋に密封し、40℃の恒温槽に入れて保存し
た。その結果、比較用試料(X)は、4日間の保存によ
りカビの発生が見られたが、試料(a)、(b)、
(c)の場合には7日間の保存によってもカビの発生は
見られなかった。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、各種食品廃棄物から、
表面水分が著しく減少された表面粘着性がなく、混合装
置内壁面への粘着のない塊状又は分割体状混合物(食品
廃棄物組成物)を得ることができる。この混合物は、そ
の表面が殆どベトツキのないものであることから、取り
扱い性の良好なもので、袋や容器への充填性及び他の粉
体製品との混合性等においてすぐれたものである。本発
明の食品廃棄物組成物の製造方法によれば、構造簡単な
安価な混合装置を用いて前記特徴を有する混合物を短時
間の混合処理により得ることができる。本発明による食
品廃棄物組成物は、家畜動物や養殖水産動物(各種養殖
魚)用飼料や試料用原料として好ましく使用し得る他、
有機質肥料や有機質肥料原料としても好適のものであ
る。本発明の食品廃棄物用処理剤は、安価な吸水性繊維
質材料を用いるものであることから、食品廃棄物組成物
の安価な提供を可能とするものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/175 A61L 11/00 A61L 11/00 C05F 9/04 C05F 9/04 B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 2B150 AE09 BC02 CA06 CA20 CD01 CD15 CD37 DA06 DA07 DA60 DB41 DG40 DH04 DH21 EA01 EC02 ED09 4C058 AA21 AA27 BB07 CC03 4D004 AA02 AA03 AA04 BA04 CA14 CA15 CA46 CA48 CC11 CC15 4H061 AA01 CC42 CC47 CC55 DD07 DD20 EE12 EE14 EE61 EE66 FF09 GG13 GG19 GG41 HH42

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品廃棄物と吸水性繊維質材料とを含有
    する混合物からなる食品廃棄物組成物。
  2. 【請求項2】 該混合物が、カルシウム化合物を含有す
    る請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 該混合物が、抗菌剤を含有する請求項1
    又は2の組成物。
  4. 【請求項4】 該混合物が、脱臭剤を含有する請求項1
    〜3のいずれかの組成物。
  5. 【請求項5】 該混合物中の該繊維質材料の割合が、少
    なくとも2%である請求項1〜4のいずれかの組成物。
  6. 【請求項6】 該混合物の形態が、塊状である請求項1
    〜5のいずれかの組成物。
  7. 【請求項7】 該混合物の形態が、細分割体状である請
    求項1〜5のいずれかの組成物。
  8. 【請求項8】 該食品廃棄物が、(i)炭水化物、(i
    i)タンパク質及び/又は(iii)油脂を含有する廃棄物
    である請求項1〜7のいずれかの組成物。
  9. 【請求項9】 該食品廃棄物が、米飯を含有する廃棄物
    である請求項1〜7のいずれかの組成物。
  10. 【請求項10】 該食品廃棄物が、豆腐おからである請
    求項1〜7のいずれかの組成物。
  11. 【請求項11】 該食品廃棄物が、野菜廃棄物である請
    求項1〜7のいずれかの組成物。
  12. 【請求項12】 該食品廃棄物が、魚介類廃棄物である
    請求項1〜7のいずれかの組成物。
  13. 【請求項13】 該食品廃棄物が、湿潤状態で発酵粕で
    ある請求項1〜7のいずれかの組成物。
  14. 【請求項14】 該食品廃棄物が、レストラン廃棄物又
    はコンビニエントストア廃棄物である請求項1〜7の組
    成物。
  15. 【請求項15】 該繊維質材料が、パルプ繊維である請
    求項1〜14のいずれかの組成物。
  16. 【請求項16】 該パルプ繊維が、木材パルプ繊維又は
    バガスパルプ繊維である請求項15の組成物。
  17. 【請求項17】 該パルプ繊維の長さが10mm以下で
    ある請求項15又は16の組成物。
  18. 【請求項18】 食品廃棄物に吸水性繊維質材料を混合
    させて食品廃棄物と吸水性繊維質材料とを含有する混合
    物を生成させることを特徴とする食品廃棄物組成物の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 該混合物の形態が、塊状又は細分割体
    状である請求項17の方法。
  20. 【請求項20】 食品廃棄物に吸水性繊維質材料を混合
    させて食品廃棄物と吸水性繊維質材料とを含有する塊状
    混合物を生成させることを特徴とする食品廃棄物組成物
    の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20の方法で得られた塊状混合
    物を、乾燥後、破砕処理して細分割体状混合物を得るこ
    とを特徴とする食品廃棄物組成物の製造方法。
  22. 【請求項22】 カルシウム化合物を存在させる請求項
    18〜21のいずれかの方法。
  23. 【請求項23】 抗菌剤及び/又は脱臭剤を存在させる
    請求項18〜22のいずれかの方法。
  24. 【請求項24】 該食品廃棄物が、(i)炭水化物、
    (ii)タンパク質及び/又は(iii)油脂を含有する廃
    棄物である請求項18〜23のいずれかの方法。
  25. 【請求項25】 該繊維質材料が、パルプ繊維である請
    求項18〜24のいずれかの組成物。
  26. 【請求項26】 該パルプ繊維が、木材パルプ繊維又は
    バガスパルプ繊維である請求項25の方法。
  27. 【請求項27】 該パルプ繊維が、綿状パルプ繊維及び
    /又は短繊維状パルプ繊維である請求項25又は26の
    方法。
  28. 【請求項28】 請求項1〜17のいずれかの組成物か
    らなる飼料又は飼料用原料。
  29. 【請求項29】 パルプ繊維とタンパク質系廃棄物を含
    有する混合物からなり、該混合物中のパルプ繊維の割合
    が10%以上である請求項28の飼料又は飼料原料。
  30. 【請求項30】 請求項1〜17のいずれかの組成物か
    らなる有機質肥料又は有機質肥料用原料。
  31. 【請求項31】 食品廃棄物に混合させる処理剤であっ
    て、(i)吸水性繊維質材料と、(ii)抗菌剤とからな
    ることを特徴とする食品廃棄物用処理剤。
  32. 【請求項32】 食品廃棄物に混合させる処理剤であっ
    て、(i)吸水性繊維質材料と、(ii)粉体状抗菌剤と
    増量剤との混合物とからなることを特徴とする食品廃棄
    物用処理剤。
  33. 【請求項33】 該増量剤が多孔性物質からなる請求項
    32の処理剤。
  34. 【請求項34】 該混合物が、(i)保存剤、(ii)酸
    化防止剤及び(iii)脱臭剤の中から選ばれる少なくと
    も1種を含有する請求項32又は33の処理剤。
  35. 【請求項35】 食品廃棄物に混合させる処理剤であっ
    て、(i)吸水性繊維質材料と、(ii)酸化カルシウム
    及び/又は酸化マグネシウムとからなることを特徴とす
    る食品廃棄物用処理剤。
  36. 【請求項36】 該酸化カルシウム及び/又は酸化マグ
    ネシウムが、(i)保存剤、(ii)酸化防止剤及び(ii
    i)脱臭剤の中から選ばれる少なくとも1種を含有する
    請求項35の処理剤。
  37. 【請求項37】 該繊維質材料が、パルプ繊維である請
    求項31〜36のいずれかの組成物。
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