JP2001198101A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JP2001198101A
JP2001198101A JP2000013234A JP2000013234A JP2001198101A JP 2001198101 A JP2001198101 A JP 2001198101A JP 2000013234 A JP2000013234 A JP 2000013234A JP 2000013234 A JP2000013234 A JP 2000013234A JP 2001198101 A JP2001198101 A JP 2001198101A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】騒音低減効果に優れた磁気共鳴イメージング装
置を提供すること 【解決手段】傾斜磁場コイル2が静磁場磁石1と真空容
器3内に収容されおり、また傾斜磁場コイル2は振動吸
収装置を介してベース15に接続されており、傾斜磁場
コイル2から発生する振動音の空気伝播および固体振動
伝播の抑止が図られている。さらに、傾斜磁場コイル2
に電流を供給するケーブル自体の振動を抑止し、またケ
ーブルを媒介とした振動の伝播を抑止し、またケーブル
からの振動をその固定位置において伝播抑止し、そして
振動源からの振動を剛性の高い非振動部分に導くことで
これを遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一様な静磁場中に被
検体を配置し、該被検体に対し傾斜磁場及び高周波パル
ス等を印加し、磁気共鳴現象に基づく磁気共鳴診断画像
を生成する磁気共鳴イメージング装置に関し、特に、傾
斜磁場コイルの駆動に伴って発生する騒音の抑制に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の磁気共鳴イメージング装
置は、静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁場を発生す
る傾斜磁場コイル、および高周波(RF)パルスを発生
するRFコイルを備える。静磁場磁石が発生した一様な
静磁場中に被検体を配置し、イメージング法に応じたパ
ルスシーケンスを実行して傾斜磁場コイルによる傾斜磁
場、およびRFコイルによるRFパルスを所定条件で印
加し、被検体からのエコー信号を収集する。収集された
エコー信号は再構成処理され、被検体の断面を表す磁気
共鳴画像が得られる。
【0003】近年、磁気共鳴イメージング装置の技術分
野では、高速イメージング技術が進歩してきており、盛
んな研究開発が進められている。MRI高速イメージン
グでは、傾斜磁場の高速スイッチング及びその高強度化
が必要不可欠である。この場合において傾斜磁場コイル
に流れる電流と静磁場との相互作用による力が傾斜磁場
コイルに発生し、これにより傾斜磁場コイルが振動し、
その振動音が騒音の原因となっている。この騒音は10
0db(A)以上が普通であり、耳栓やヘッドフォーン
を装着させるなど被検体に対する防音措置が講じられて
いる。
【0004】また、従来の磁気共鳴イメージング装置に
おける騒音低減に関する幾つかの公知技術がある。例え
ば特開平63−246146号公報、アメリカ合衆国特
許第5,793,210号明細書、及び特願平8−27
4609号明細書に記載されているように、傾斜磁場コ
イルを真空容器に収容し、傾斜磁場コイルから発生する
振動音の空気伝播の抑制を図る技術がある。
【0005】また、振動吸収装置(ダンパー)を介して
傾斜磁場コイルを支持することで、傾斜磁場コイル自体
の固体振動伝播の抑止を図る技術も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気共鳴イ
メージング装置における騒音低減効果は十分ではない。
即ち、上記従来例では傾斜磁場コイルに関する騒音低減
に関し、騒音の発生源として傾斜磁場コイルのみを考慮
しており、傾斜磁場コイルに接続されるケーブルなどの
構成部品が騒音の発生要因となり得ることを考慮してい
ない。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、その目的は、騒音低減効果に優れた磁気共鳴イ
メージング装置を提供することにある。特に、真空収容
による傾斜磁場コイルからの振動音の空気伝播および振
動吸収装置による固体振動伝播の抑止効果を有効に発揮
させることのできる磁気共鳴イメージング装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために本発明の磁気共鳴イメージング装置は次
のように構成されている。 (1)本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場を
発生する静磁場磁石、傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイ
ル、および高周波パルスを発生する高周波コイルを備
え、前記静磁場磁石が発生した一様な静磁場中に配置さ
れた被検体に対しイメージング法に応じたパルスシーケ
ンスを実行して前記傾斜磁場コイルによる傾斜磁場、お
よび前記高周波コイルによる高周波パルスを所定条件で
印加し、前記被検体からのエコー信号を収集するととも
に該エコー信号を再構成処理して前記被検体の磁気共鳴
画像を得る磁気共鳴イメージング装置において、前記傾
斜磁場コイルに接続され、該傾斜磁場コイルに電流を供
給するケーブルの少なくとも一部の配設方向を、前記静
磁場磁石が作る磁束方向に沿う方向としたことを特徴と
する。
【0009】(2)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、上記(1)に記載の装置であって、且つ前記傾斜磁
場コイルを収容し、該傾斜磁場コイルが発生する振動音
の空気伝播を抑止可能な程度の真空度を有する収容手段
を具備することを特徴とする。
【0010】(3)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、上記(2)に記載の装置であって、且つ前記ケーブ
ルは、前記収容手段の収容空間内から該収容手段を貫通
して外部に延びる如く設けられることを特徴とする。
【0011】(4)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の装置であ
って、且つ前記傾斜磁場コイルを支持し、該傾斜磁場コ
イルの振動を吸収する振動吸収装置を具備する。
【0012】(5)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁場を発生する
傾斜磁場コイル、および高周波パルスを発生する高周波
コイルを備え、前記静磁場磁石が発生した一様な静磁場
中に配置された被検体に対しイメージング法に応じたパ
ルスシーケンスを実行して前記傾斜磁場コイルによる傾
斜磁場、および前記高周波コイルによる高周波パルスを
所定条件で印加し、前記被検体からのエコー信号を収集
するとともに該エコー信号を再構成処理して前記被検体
の磁気共鳴画像を得る磁気共鳴イメージング装置におい
て、前記傾斜磁場コイルに接続されるケーブルの少なく
とも一部は、該ケーブル自身の振動又は一端から他端へ
の振動伝播を遮断可能な程度の可撓性を有することを特
徴とする。
【0013】(6)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、上記(5)に記載の装置であって、且つ前記傾斜磁
場コイルを収容し、該傾斜磁場コイルが発生する振動音
の空気伝播を抑止可能な程度の真空度を有する収容手段
を具備することを特徴とする。
【0014】(7)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、上記(6)に記載の装置であって、且つ前記ケーブ
ルは、前記収容手段の収容空間内から該収容手段を貫通
して外部に延びる如く設けられることを特徴とする。
【0015】(8)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、上記(5)乃至(7)のいずれかに記載の装置であ
って、且つ前記傾斜磁場コイルを支持し、該傾斜磁場コ
イルの振動を吸収する振動吸収装置を具備する。
【0016】(9)本発明の磁気共鳴イメージング装置
は、静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁場を発生する
傾斜磁場コイル、および高周波パルスを発生する高周波
コイルを備え、前記静磁場磁石が発生した一様な静磁場
中に配置された被検体に対しイメージング法に応じたパ
ルスシーケンスを実行して前記傾斜磁場コイルによる傾
斜磁場、および前記高周波コイルによる高周波パルスを
所定条件で印加し、前記被検体からのエコー信号を収集
するとともに該エコー信号を再構成処理して前記被検体
の磁気共鳴画像を得る磁気共鳴イメージング装置におい
て、前記傾斜磁場コイルに接続されるケーブルの少なく
とも一部は、該ケーブル自身の振動又は一端から多端へ
の振動伝播を吸収する弾性部材を介して前記静磁場磁石
に対して固定されることを特徴とする。
【0017】(10)本発明の磁気共鳴イメージング装
置は、上記(9)に記載の装置であって、且つ複数の前
記ケーブルが集線され固定される固定部材を具備し、該
固定部材が前記弾性部材を介して前記静磁場磁石に固定
されることを特徴とする。
【0018】(11)本発明の磁気共鳴イメージング装
置は、上記(10)に記載の装置であって、且つ前記静
磁場磁石を収容する筐体に対し、前記固定部材が前記弾
性部材を介して固定されることを特徴とする。
【0019】(12)本発明の磁気共鳴イメージング装
置は、静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁場を発生す
る傾斜磁場コイル、および高周波パルスを発生する高周
波コイルを備え、前記静磁場磁石が発生した一様な静磁
場中に配置された被検体に対しイメージング法に応じた
パルスシーケンスを実行して前記傾斜磁場コイルによる
傾斜磁場、および前記高周波コイルによる高周波パルス
を所定条件で印加し、前記被検体からのエコー信号を収
集するとともに該エコー信号を再構成処理して前記被検
体の磁気共鳴画像を得る磁気共鳴イメージング装置にお
いて、前記傾斜磁場コイルに接続されるケーブルの少な
くとも一部は、該ケーブル自身の振動又は一端から多端
への振動伝播を遮断可能な程度の剛性を有するベース部
材に固定されることを特徴とする。
【0020】(13)本発明の磁気共鳴イメージング装
置は、上記(12)に記載の装置であって、且つ複数の
前記ケーブルが集線され固定される固定部材を具備し、
該固定部材が前記ベース部材に固定されることを特徴と
する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0022】図1は本発明の一実施形態に係る磁気共鳴
イメージング装置の内部構成を示す正面図、図2は同装
置を側面から見た際の断面図である。
【0023】静磁場磁石1には、超電導コイル(不図
示)が真空容器に収容されており、この超電導コイルは
極低温状態で超電導状態となって一様な静磁場を発生す
る。通常のMR撮影において必要とされる静磁場強度は
0.1〜1テスラ程度である。静磁場の空間的な均一性
は数10ppm以下であることが要求され、撮影領域は
直径が50cm程度の球状である。
【0024】傾斜磁場コイル2は任意の撮影断面を決め
たり、被検体からのRF信号に位置情報を付加するなど
の目的で主磁場に線形の傾斜をもたせるためのものであ
る。一般に、傾斜磁場コイル2は直交するx,y,zの
各軸方向にそれぞれ傾斜した磁場を作る独立した3組の
コイルセットGx,Gy,Gzより構成される。特に本
実施形態の傾斜磁場コイル2は、能動遮蔽型傾斜磁場コ
イル(Actively Shield Gradient Coil:ASGC)で
あって、能動遮蔽型傾斜磁場コイルは傾斜磁場を発生す
る主コイルと、主コイルの外側に設けられ、主コイルに
より発生された傾斜磁場が傾斜磁場コイルの外側へ漏洩
することを防ぐための逆向きの磁場を発生するアクティ
ブシールドコイルとからなる。
【0025】円筒形状をなす傾斜磁場コイル2のさらに
内側には、RFコイル10が配置される。このRFコイ
ル10は、全身(Hole Body)用のRFコイルであっ
て、高周波(RF)磁場を被検体に送信し、該被検体か
らの磁気共鳴(MR)信号を受信するためのものであ
る。
【0026】傾斜磁場コイル2は、防振ゴム12及び位
置調整用ボルト11を介して支持アーム13により支持
されている。その支持点は傾斜磁場コイル2の側面の4
箇所および底面2箇所である。弾性素材からなる防振ゴ
ム12は広義には振動吸収装置(ダンパー)を構成し、
傾斜磁場コイル2の固体振動を減衰させ、これが位置調
整用ボルト11を介して支持アーム13に伝播するのを
効果的に防止できる。位置調整用ボルト11は傾斜磁場
コイル2の配置を微小調整するためのものである。支持
アーム13はシャフト14を介してベース15に取付け
られている。
【0027】傾斜磁場コイル2は静磁場磁石1と同様に
真空容器3内に収容されている。図1はこの真空容器3
の正面部分を取り外した状態を示す。図2より明らかな
ように真空容器3の一部分は静磁場磁石1の真空容器の
一部分である。
【0028】真空容器3にはO字型リング17を介して
真空管6及び真空ポンプ7が接続されている。真空ポン
プ7の吸気動作により真空容器3内は真空に保たれる。
その真空度は傾斜磁場コイル2による振動音の空気伝播
を遮断できる程度で良く、具体的には数百パスカル程度
で十分である。また遮音効果は次のように表される。な
お、次式におけるP1は真空容器3内の真空度(パスカ
ル)である。
【0029】S=20log10(P1/1.01325
×105)(デシベル:dB) 例えば、真空容器3内の真空度が1000パスカルであ
れば約40dBの遮音効果が得られることになる。
【0030】また真空容器3には、図2に示すように傾
斜磁場コイル2から発生する熱を水冷で放出するカプラ
及びチューブ18が接続されている。
【0031】真空容器3の底部においてシャフト14に
対応する位置には金属製のベローズ(蛇腹)8が設けら
れており、これにより所要の真空度および分解/組立性
が確保されている。
【0032】本実施形態の磁気共鳴イメージング装置で
は、上記のように、傾斜磁場コイル2が真空容器3に収
容されており、またこの傾斜磁場コイル2は振動吸収装
置(ダンパー)を介してベース15に接続されており、
傾斜磁場コイル2から発生する振動音の空気伝播および
固体振動伝播の抑止が図られているが、さらに、より細
部にわたる4種類の騒音抑止策が講じられている。
【0033】第1の騒音抑止策では傾斜磁場コイル2に
電流を供給するケーブルの振動を抑止する。すなわち、
該ケーブルに静磁場磁石1が作る磁界の影響でローレン
ツ力が発生し、このローレンツ力によりケーブル自体が
振動するのを抑止する。
【0034】このため、図1に示すように傾斜磁場コイ
ル2の端部に接続され真空容器3の内外に延びるケーブ
ルの配設方向を静磁場磁石1が作る磁束の方向に沿う方
向、ここでは架台正面から見て円筒中心軸Oを中心とす
る放射方向I1,I2,およびI3に略沿った方向とす
る。
【0035】すなわち、真空容器3内の部分41a及び
フランジ43aを介して真空容器3の外部に延びる部分
42aからなるケーブルは放射方向I1にほぼ沿った方
向に配設され、真空容器3内の部分41b及びフランジ
43bを介して真空容器3の外部に延びる部分42bか
らなるケーブルは放射方向I2にほぼ沿った方向に配設
され、真空容器3内の部分41c及びフランジ43cを
介して真空容器3の外部に延びる部分42cからなるケ
ーブルは放射方向I2にほぼ沿った方向に配設されてい
る。
【0036】いずれのケーブル部分においても、これを
流れる電流の向きは静磁場磁石1が作る磁束に沿う方向
であるからローレンツ力がほとんど発生せず、つまり力
学的振動は発生せず騒音を発しない。なお、ケーブル配
置空間に制限がある場合等は真空容器3内のケーブル部
分(41a,41b,および41c)のみを上記のよう
に放射配置するようにしても良い。
【0037】第2の騒音抑止策では上記ケーブルを媒介
とした振動の伝播を抑止する。つまり、傾斜磁場コイル
2の振動が上記した振動吸収装置(ダンパー)により吸
収され、位置調整用ボルト11以降への固体振動伝播が
抑止されているにもかかわらず、ケーブルが媒介となっ
て真空容器3や静磁場磁石1に振動が伝播するのを抑止
する。
【0038】このため、ケーブル部分(41a,42
a,41b,42b,...)の全部又は一部として、
一端から他端への振動伝播が消失する程度に可撓(と
う)性を有するものを用いる。可撓性付与のためには、
ケーブルの構成素材を好適な素材とすることに加え、素
線を可能な限り細くすることが好ましい。
【0039】したがって、ケーブルが媒介となって真空
容器3や静磁場磁石1に振動が伝播するのを抑止でき
る。また仮に、上記したように静磁場磁石1が作る磁界
の影響でケーブルにローレンツ力が発生し、このローレ
ンツ力によりケーブル自体が振動したとしても、該振動
が真空容器3や静磁場磁石1に伝播することを抑止でき
る。
【0040】第3の騒音抑止策では、ケーブルからの振
動をその固定位置において伝播抑止する。図3は静磁場
磁石へのケーブル固定位置の近傍を拡大して示す断面図
である。
【0041】真空容器3の外部に延びるケーブル部分4
2a,42b,および42cを静磁場磁石1に固定する
ための固定板16と静磁場磁石1との間に弾性部材18
を介在させている。なお、図3及び図2においては簡略
化の為、ケーブル部分42aのみが示されている。弾性
部材18は例えばゴムからなる。
【0042】上記したようにケーブルが傾斜磁場コイル
2からの振動の媒介となったり、ケーブル自身がローレ
ンツ力により振動したような場合であっても、これらの
振動は弾性部材18により吸収され、静磁場磁石1に伝
播するのを抑止できる。
【0043】第4の騒音抑止策では、振動源からの振動
を剛性の高い非振動部分に導くことでこれを遮断する。
図4は、図1乃至図3に示したものとは異なる他の磁気
共鳴イメージング装置を示す斜視図である。
【0044】図4において、傾斜磁場コイル30から延
びたケーブル22は、少ない本数に束ねられた上でケー
ブル固定板20に固定されている。このケーブル固定板
20の2箇所は、静磁場磁石1の取り付け板24及び取
り付け板25に対して弾性部材を介して取付けられてお
り、1箇所がベース15に対して取付けられている。ベ
ース15は設置床面等の剛体に頑丈に固定された非振動
部分である。
【0045】このようにケーブル固定板20を非振動部
材であるベース15に固定しておくことで、振動源から
の振動、すなわちケーブル22を媒介として伝播してき
た傾斜磁場コイル2の振動やローレンツ力によるケーブ
ル22自体の振動をベース15の存在により遮断でき
る。
【0046】以上説明したように、本実施形態の磁気共
鳴イメージング装置では、傾斜磁場コイルに電流を供給
するケーブル自体の振動を抑止し、またケーブルを媒介
とした振動の伝播を抑止し、またケーブルからの振動を
その固定位置において伝播抑止し、そして振動源からの
振動を剛性の高い非振動部分に導くことでこれを遮断す
る。
【0047】このような本実施形態によれば、真空収容
による傾斜磁場コイルからの振動音の空気伝播、及び振
動吸収装置による固体振動伝播の抑止効果を有効に発揮
させることができ、騒音低減効果に優れた磁気共鳴イメ
ージング装置を提供できる。
【0048】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
ず、種々変形して実施可能である。
【0049】例えば、上述した4種類の騒音抑止策は独
立しており、各々を単独で実施した場合であっても効果
が得られる。また、傾斜磁場コイルを真空容器に収容し
ない装置構成又は傾斜磁場コイルに振動吸収装置を設け
ない装置構成の磁気共鳴イメージング装置に本発明を実
施しても良い。また、静磁場発生方式は超電導コイルに
よるもののみに限定されず、また、傾斜磁場コイルも能
動遮蔽型傾斜磁場コイルのみに限定されないことは言う
までもない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
騒音低減効果に優れた磁気共鳴イメージング装置、特に
真空収容による傾斜磁場コイルからの振動音の空気伝
播、及び振動吸収装置による固体振動伝播の抑止効果を
有効に発揮させることのできる磁気共鳴イメージング装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージン
グ装置の内部構成を示す正面図
【図2】同実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置を
側面から見た際の断面図
【図3】同実施形態に係る静磁場磁石へのケーブル固定
位置の近傍を拡大して示す断面図
【図4】同実施形態に係る他の磁気共鳴イメージング装
置を示す斜視図
【符号の説明】
1…静磁場磁石 2…傾斜磁場コイル 3…真空容器 6…真空管 7…真空ポンプ 10…RFコイル 11…位置調整用ボルト 12…防振ゴム 13…支持アーム 14…シャフト 15…ベース 16…固定板 41a,42a,41b,42b,41c,42c…ケ
ーブル部分 43a,43b,43c…フランジ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁場
    を発生する傾斜磁場コイル、および高周波パルスを発生
    する高周波コイルを備え、前記静磁場磁石が発生した一
    様な静磁場中に配置された被検体に対しイメージング法
    に応じたパルスシーケンスを実行して前記傾斜磁場コイ
    ルによる傾斜磁場、および前記高周波コイルによる高周
    波パルスを所定条件で印加し、前記被検体からのエコー
    信号を収集するとともに該エコー信号を再構成処理して
    前記被検体の磁気共鳴画像を得る磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記傾斜磁場コイルに接続され、該傾斜磁場コイルに電
    流を供給するケーブルの少なくとも一部の配設方向を、
    前記静磁場磁石が作る磁束方向に沿う方向としたことを
    特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記傾斜磁場コイルを収容し、該傾斜磁
    場コイルが発生する振動音の空気伝播を抑止可能な程度
    の真空度を有する収容手段を具備することを特徴とする
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーブルは、前記収容手段の収容空
    間内から該収容手段を貫通して外部に延びる如く設けら
    れることを特徴とする請求項2に記載の磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜磁場コイルを支持し、該傾斜磁
    場コイルの振動を吸収する振動吸収装置を具備する請求
    項1乃至3のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  5. 【請求項5】 静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁場
    を発生する傾斜磁場コイル、および高周波パルスを発生
    する高周波コイルを備え、前記静磁場磁石が発生した一
    様な静磁場中に配置された被検体に対しイメージング法
    に応じたパルスシーケンスを実行して前記傾斜磁場コイ
    ルによる傾斜磁場、および前記高周波コイルによる高周
    波パルスを所定条件で印加し、前記被検体からのエコー
    信号を収集するとともに該エコー信号を再構成処理して
    前記被検体の磁気共鳴画像を得る磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記傾斜磁場コイルに接続されるケーブルの少なくとも
    一部は、該ケーブル自身の振動又は一端から他端への振
    動伝播を遮断可能な程度の可撓性を有することを特徴と
    する磁気共鳴イメージング装置。
  6. 【請求項6】 前記傾斜磁場コイルを収容し、該傾斜磁
    場コイルが発生する振動音の空気伝播を抑止可能な程度
    の真空度を有する収容手段を具備することを特徴とする
    請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 【請求項7】 前記ケーブルは、前記収容手段の収容空
    間内から該収容手段を貫通して外部に延びる如く設けら
    れることを特徴とする請求項6に記載の磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  8. 【請求項8】 前記傾斜磁場コイルを支持し、該傾斜磁
    場コイルの振動を吸収する振動吸収装置を具備する請求
    項5乃至7のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装
    置。
  9. 【請求項9】 静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁場
    を発生する傾斜磁場コイル、および高周波パルスを発生
    する高周波コイルを備え、前記静磁場磁石が発生した一
    様な静磁場中に配置された被検体に対しイメージング法
    に応じたパルスシーケンスを実行して前記傾斜磁場コイ
    ルによる傾斜磁場、および前記高周波コイルによる高周
    波パルスを所定条件で印加し、前記被検体からのエコー
    信号を収集するとともに該エコー信号を再構成処理して
    前記被検体の磁気共鳴画像を得る磁気共鳴イメージング
    装置において、 前記傾斜磁場コイルに接続されるケーブルの少なくとも
    一部は、該ケーブル自身の振動又は一端から多端への振
    動伝播を吸収する弾性部材を介して前記静磁場磁石に対
    して固定されることを特徴とする磁気共鳴イメージング
    装置。
  10. 【請求項10】 複数の前記ケーブルが集線され固定さ
    れる固定部材を具備し、該固定部材が前記弾性部材を介
    して前記静磁場磁石に固定されることを特徴とする請求
    項9に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 【請求項11】 前記静磁場磁石を収容する筐体に対
    し、前記固定部材が前記弾性部材を介して固定される請
    求項10に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 【請求項12】 静磁場を発生する静磁場磁石、傾斜磁
    場を発生する傾斜磁場コイル、および高周波パルスを発
    生する高周波コイルを備え、前記静磁場磁石が発生した
    一様な静磁場中に配置された被検体に対しイメージング
    法に応じたパルスシーケンスを実行して前記傾斜磁場コ
    イルによる傾斜磁場、および前記高周波コイルによる高
    周波パルスを所定条件で印加し、前記被検体からのエコ
    ー信号を収集するとともに該エコー信号を再構成処理し
    て前記被検体の磁気共鳴画像を得る磁気共鳴イメージン
    グ装置において、 前記傾斜磁場コイルに接続されるケーブルの少なくとも
    一部は、該ケーブル自身の振動又は一端から多端への振
    動伝播を遮断可能な程度の剛性を有するベース部材に固
    定されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  13. 【請求項13】 複数の前記ケーブルが集線され固定さ
    れる固定部材を具備し、該固定部材が前記ベース部材に
    固定されることを特徴とする請求項12に記載の磁気共
    鳴イメージング装置。
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