JP2001197633A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2001197633A
JP2001197633A JP2000002729A JP2000002729A JP2001197633A JP 2001197633 A JP2001197633 A JP 2001197633A JP 2000002729 A JP2000002729 A JP 2000002729A JP 2000002729 A JP2000002729 A JP 2000002729A JP 2001197633 A JP2001197633 A JP 2001197633A
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cylindrical portion
rib
peripheral surface
grommet
outer peripheral
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JP2000002729A
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Masafumi Miyamoto
雅史 宮本
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性を考慮しながら防音性能の向上を図っ
たグロメットを提供する。 【解決手段】 ワイヤーハーネスが挿通する第1円筒部
21と、パネル11の取付孔12に嵌着される第2円筒部22
と、第1円筒部21と第2円筒部22をつなぐ接続部23とを
有し、第2円筒部22を裏返すことにより、第2円筒部22
に設けた鍔部25を取付孔12に挿通させ、その後、第2円
筒部22を自身の復元力を利用して初期形状に復帰させて
所定位置に配置する。第1円筒部21の外周面と第2円筒
部22の内周面に、初期状態では互いに離間し、裏返して
パネル11の取付孔12にグロメット10を装着したときに互
いに重なり合う第1リブ31および第2リブ30を設け、復
元状態で第1リブ31と第2リブ30を面密着させて、第1
円筒部21と第2円筒部22の間の空間を閉じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットに係り、
特に車体パネル等の取付板に対してワイヤーハーネス等
の長尺部材を確実、かつ、容易に貫通保持できるグロメ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車体パネルを貫通す
るようにワイヤーハーネスを配設するためのグロメット
が各種提案されており、本願出願人も、ワイヤーハーネ
スに嵌合する小径筒部と、取付孔に嵌合可能な大径筒部
と、小径筒部および大径筒部を連結するテーパ筒部と、
大径筒部の外周面に沿って設けられた溝縁部および押え
片とを備えたグロメットを提案した(特開平8-212857号
公報:従来例)。この従来例によれば、大径筒部の内周
面が外方を向くように裏返すことにより、押え片の周縁
を先細りの円筒状に変形させて取付孔に挿通し、次いで
小径筒部を取付孔に引き込めば、押え片が初期形状に復
元しようとする反発力により、溝縁部が取付孔の開口縁
部に係合するように大径筒部が初期形状に復元し、これ
により小さい力で簡単、かつ、確実にワイヤーハーネス
を配設できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のグ
ロメットは、ワイヤーハーネスのパネル貫通部分を保護
するという目的の他に、ワイヤーハーネスを配設するパ
ネル貫通孔の隙間を塞ぐという目的で装着される。この
隙間を塞ぐのは、主として隙間をシールするためである
が、隙間を通って音が侵入するのを防止する防音目的も
含んでいる。
【0004】しかし、上述した従来のグロメットは、単
に1枚の膜状の壁で遮音する機能しか備えておらず、防
音効果が低く、一層の防音性能の改善が望まれていた。
この場合、グロメットは樹脂やゴムで一体成形するのが
一般的であるので、成形性を考慮した簡単な構造が望ま
れる。
【0005】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、成形性を考慮しながら防音
性能の向上を図ったグロメットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、請求項1に記載したように、取付板
に形成された取付孔に長尺部材を貫通保持するために、
前記長尺部材を挿通可能な第1円筒部と、前記第1円筒
部の外周面に設けられた略円環状の接続部を介して接続
され、かつ、前記第1円筒部の外側に配置された第2円
筒部と、前記第2円筒部の外周面に沿って設けられた溝
部と、前記第2円筒部の外周面における前記溝部と前記
接続部との間に設けられた鍔部とを有し、前記第2円筒
部を内周面が外方を向くように裏返すことにより前記鍔
部の周縁を前記取付孔に挿入し、次いで前記第2円筒部
を初期形状に復元させることにより前記第1円筒部を前
記取付孔内に挿通させるとともに、前記取付孔の開口縁
部に前記溝部を嵌合させるグロメットであって、前記第
1円筒部の外周面と、前記第2円筒部の内周面との間に
遮音壁が設けられていることを特徴としている。
【0007】また、本発明は、請求項2に記載したよう
に、前記第1円筒部の外周面における周方向に沿って設
けられた第1リブと、前記第2円筒部の内周面における
周方向に沿って設けられた第2リブとを備え、前記第1
リブにおける前記接続部側を向く第1端面と、前記第2
リブにおける前記第2円筒部の開放端部を向く第2端面
とが互いに離れる方向に向けて配置され、前記第2円筒
部が裏返されてから初期形状に復元した際、前記第1端
面および前記第2端面の少なくとも一部同士が面密着す
るように、前記第1リブおよび前記第2リブが積層可能
であることを特徴としている。
【0008】ここで、第1円筒部としては、ワイヤーハ
ーネス等の長尺部材における外径寸法に対応した内径寸
法を有していればよく、長尺部材が圧入されるように若
干小さな内径寸法を有していてもよい。なお、この第1
円筒部は、長手方向に沿って同一の内径寸法あるいは外
径寸法が連続している必要はなく、例えば段付き円筒形
状や先細り円筒形状であってもよい。そして、接続部と
しては、第1円筒部の外周面における任意位置から径方
向に突出するとともに周方向に連続していればよく、例
えば平坦なリング状や略円錐状に形成しておけばよい。
【0009】一方、第2円筒部としては、取付孔の内径
寸法に対応した外径寸法を有していればよく、その基端
部が接続部の周縁に接続されていればよい。従って、こ
れらの第1円筒部および第2円筒部としては、例えば略
入れ子状に配置されていてもよく、あるいは軸線方向に
沿うように接続部を介して連設配置されていてもよい。
なお、第1円筒部,接続部および第2円筒部は、適度な
弾力性,耐水性を有する合成樹脂により一体成形されて
いる。
【0010】また、鍔部としては、第2円筒部の外周面
における周方向に沿って連続する環状に形成しておいて
もよく、あるいは周方向に沿って所定間隔で複数設けて
おいてもよい。そして、この鍔部は、例えば厚み寸法を
第2円筒部の肉厚寸法よりも大きく設定する構造や、あ
るいは所定の金属プレートをインサート成形しておく構
造等を採用できる。
【0011】このように構成されたグロメットにおいて
は、初期形状の段階で、第1リブと第2リブが離れてお
り、第1リブの接続部側を向く端面と、第2リブの第2
円筒部の開放端部側を向く第2端面とが互いに離れる方
向を向いているので、2つのリブを含めて、グロメット
を金型によって無理なく一体成形することができる。次
にグロメットを裏返した状態でパネルの取付孔に装着す
ると、第2円筒部が初期形状に復元する際に、第1リブ
と第2リブの位置関係が逆になり、第1リブの接続部側
を向く第1端面と、第2リブの第2円筒部の開放端部側
を向く第2端面の少なくとも一部同士が面密着して、第
1リブと第2リブとが重なる。特に第1リブと第2リブ
は初期形状のときと位置関係が逆になるので、第1端面
と第2端面は圧接気味に確実に面密着する。従って、第
1リブと第2リブの重なりによって、リブよりも奥の空
間が閉じられて袋状になるので、この閉じた空間が防音
効果を発揮し、グロメットの防音性能が向上する。以上
により、前述した目的が達成される。
【0012】次に、本発明は、請求項3に記載したよう
に、前記第1リブおよび前記第2リブのうちの一方が、
これらリブよりも前記第1円筒部の開放端部側に設定さ
れた前記第1円筒部の軸線上の任意位置を頂点とする仮
想的な円錐面に沿って形成されていることを特徴として
いる。
【0013】このように構成されたグロメットにおいて
は、グロメットの第2円筒部が裏返しの状態から初期形
状に復元するときに、第1リブと第2リブが互いに食い
込む形で確実に重なる。従って、前記袋状の空間を確か
に形成することができ、防音性を保つことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1および図2は、本発
明の第1実施形態のグロメット10の初期形状を示す。こ
のグロメット10は、ワイヤーハーネスを挿通可能な第1
円筒部21と、第1円筒部21の外周面に設けられた円環状
の接続部23と、接続部23を介して第1円筒部21に接続さ
れた第2円筒部22と、第2円筒部22の外周面に沿って設
けられた溝部24と、第2円筒部22の外周面における溝部
24と接続部23との間に設けられた鍔部25と、第2円筒部
22の外周面における溝部24から開放端部に向かって形成
された先細りの係合部26と、第1円筒部21の外周面にお
ける周方向に沿って設けられた第1リブ31と、第2円筒
部22の内周面における周方向に沿って設けられた第2リ
ブ30とを含んで構成されている。このようなグロメット
10は、適度な弾力性,耐水性を有する合成樹脂により、
第1円筒部21、第2円筒部22、接続部23、第1リブ31、
第2リブ30を含む全体が一体に成形されている。
【0015】第1円筒部21は、小径部27および大径部28
が同一軸線に沿って連設された段付き形状とされてい
る。小径部27は、ワイヤーハーネスの外径寸法に対応し
た内径寸法を有しているとともに、内周面に沿って円環
状のリブ27Aが設けられている。この小径部27は、ワイ
ヤーハーネスが圧入されると、リブ27Aが弾性変形しな
がらワイヤーハーネスの外周面に密着し、これにより気
密性を維持しながらワイヤーハーネスを保持するように
なっている。
【0016】一方、外径部28は、小径部27の内径よりも
大きな内径寸法を有しているとともに、内周面に沿って
円環状のリブ28Aが複数設けられている。この大径部28
は、ワイヤーハーネスが圧入された後、所定の充填材を
充填して固化させることにより、気密性を維持しながら
ワイヤーハーネスを保持するようになっている。
【0017】接続部23は、前述した小径部26および大径
部27の境界部分から大径部27の開放端に向かって拡開す
る略円錐形状とされている。第2円筒部22は、取付孔12
の開口寸法に対応した外径寸法を有しているとともに、
大径部28の外径寸法よりも大きな内径寸法を有し、接続
部23に接続されている。従って、この第2円筒部22は、
所定間隔を空けて大径部28を収容するように、大径部28
に対して略入れ子状に配置されている。溝部24は、取付
孔12のフランジ13が嵌合可能な断面略コ字状とされ、第
2円筒部22の軸線に対して直交する周方向に沿って連続
形成されている。
【0018】鍔部25は、溝部24に隣接するとともに、第
2円筒部22の軸線に対して直交する周方向に沿う円盤を
4分割したような形状とされ、周方向に沿って略90度間
隔の放射位置に配置されている。これらの鍔部25は、第
2円筒部22におけるそれぞれの基端部が接続された部分
の肉厚寸法よりも大きな厚み寸法を有していて、第2円
筒部22の外周面に対する突出角度を維持可能とされてい
る。
【0019】第1リブ31及び第2リブ30は、第1円筒部
21の軸線と直交する平面に沿ってそれぞれ形成されてお
り、第2リブ30が第1リブ31よりも第2円筒部22の開口
端部側に僅かに離れて位置している。従って、第1リブ
31における接続部23側を向く第1端面31Aと、第2リブ
30における第2円筒部22の開放端部を向く第2端面30A
とが互いに離れる方向に向けて配置されている。これ
は、金型による一体成形を可能にするためである。
【0020】次に、このようなグロメット10を用いたワ
イヤーハーネスの配設手順を説明する。まず、ワイヤー
ハーネスをグロメット10の第1円筒部21に挿通し、大径
部28に所定の充填材を充填させて固化させておく。
【0021】そして、図3に示すように、第1円筒部21
に対して接続部23近傍を支点として、第2円筒部22を内
周面が外方を向くように裏返す。この際、第2円筒部22
の変形に伴って、各鍔部25はそれぞれの周縁が対向する
ように変形する。
【0022】次に、図4に示すように、パネル11の取付
孔12のフランジ13を第2円筒部22が覆うようにグロメッ
ト10を配置する。この際、第2円筒部22の元来外周面で
あった内周面が係合部26により接続部23に向かって先細
りとなっているため、取付孔12に対してグロメット10が
確実に同一軸線上に配置される。
【0023】その後、第2円筒部22の開放端部を車体パ
ネル11に当接させた状態でワイヤーハーネス(図示せ
ず)を車体パネル11から図中左方に向けて押し込むこと
により、第2円筒部22を初期形状に復元するように断面
略U字状に変形させながら、第1円筒部21の小径部27を
取付孔12に挿通させる。この際、グロメット10は、ワイ
ヤーハーネスが充填材を介して第1円筒部21に保持され
ているため、ワイヤーハーネスを図中左方に向けて押し
込んでも、第1円筒部21からワイヤーハーネスが脱落す
る虞れはない。
【0024】続いて、図5に示すように、ワイヤーハー
ネスを図中左方に向けて更に押し込むと、第2円筒部22
の開放端部が車体パネル11に当接しているため、第2円
筒部22における元来外周面であった内周面が反転するよ
うに変形を開始する。そして、この第2円筒部22は、溝
部24が断面略Δ字状に変形するとともに、係合部26の円
錐面が車体パネル11に押し付けられると、各鍔部25が先
細りの円筒を形作るように集合変形し、その小径端部が
取付孔12内に案内される。この際、各鍔部25には、第2
円筒部22に対する突出角度が変えられるような外力が加
わっている。
【0025】図6に示すように、このまま、ワイヤーハ
ーネスを図中左方に向けて更に押し込むと、取付孔12に
摺接する各鍔部25を介して接続部23が大径部28の外周面
に密着するまで変形する。これにより、各鍔部25は、そ
れぞれの周縁が取付孔12を通過する。この際、第2円筒
部22が開放端部に向かって拡開するように変形するた
め、係合部26が車体パネル11から離間し、溝部24が断面
略コ字状に復元する。
【0026】この後、ワイヤーハーネスを図中左方に向
けて更に押し込み、各鍔部25が所定位置まで移動する
と、各鍔部25が第2円筒部22に対する突出角度を初期状
態に復元するような強い反発力が開放され、第2円筒部
22が初期形状に復元し始める。その際、第2円筒部22の
内周面に設けられた第2リブ30が、第1円筒部21の外周
面に設けられた第1リブ31の内側に入り込む。つまり、
このように裏返しの状態から復元する段階で、第1リブ
31と第2リブ30の位置が入れ替わるのである。
【0027】そして、復元が進むことで、図7に示すよ
うに、各鍔部25が取付孔12を潜り抜けて反対側で拡開
し、これによりグロメット10が自力で図中左方に移動す
るとともに、取付孔12のフランジ13に溝部24が嵌合す
る。同時に、第1リブ31の第1端面31Aと第2リブ30の
第2端面30A同士が面密着し、第1リブ31および第2リ
ブ30が重なり合う。この場合、特に第1リブ31と第2リ
ブ30は初期形状のときと位置関係が逆になるので、第1
端面31Aと第2端面31Bは圧接気味に確実に面密着す
る。
【0028】従って、第1円筒部21の大径部28と第2円
筒部22の間の空間が塞がれ、重なり合った第1リブ31と
第2リブ30の奥に袋状の閉じた空間が確保される。ここ
で、大径部28の内側は充填材によって遮音性が保たれ、
大径部28の外側は前記の袋状の空間によって遮音性が確
保されるので、全体としてグロメット10の防音性能が向
上する。
【0029】なお、第1リブ31と第2リブ30の長さは、
上記実施形態では前者を短く、後者を長く設定している
が、グロメット10を裏返し状態から復元するときに確実
に第1リブ31に第2リブ30が引っ掛かって重なり合うよ
うにすることができれば、任意の長さに設定可能であ
る。また、上記実施形態では、第1リブ31と第2リブ30
を、第1円筒部21の軸線と直交する面に沿って形成した
が、第1リブと第2リブを第1円筒部21の軸線に対して
傾斜を付けて設けてもよい。
【0030】図8に示す第2実施形態のグロメット10B
では、第1リブ33と第2リブ32の両方を同じ向きの傾斜
を付けて設けている。この場合、これらリブ33、32より
も第1円筒部21の大径部28の開放端部側に設定された、
第1円筒部21の軸線上の任意位置を頂点とする仮想的な
円錐面に沿ってリブ33、32が形成されている。
【0031】これにより、第2円筒部22が裏返しの状態
から初期形状に復元するときに、第1リブ33と第2リブ
32とが互いに食い込む形で確実に重なり合うようにな
り、第1リブ33の第1端面33Aと第2リブ32の第2端面
32Aとが互いに面密着する。従って、前述した袋状の空
間を確実に形成することができ、防音性を保つことがで
きる。その他の構成および作用は第1実施形態と同じで
あるから、説明を省略する。なお、片方のリブのみ傾斜
を付けて設けてもよい。
【0032】図9および図10には、本発明の第3実施形
態であるグロメット40が示されている。なお、以下に説
明する各実施形態において、既に図1ないし図7におい
て説明した部材等については、図中に同一符号あるいは
相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略す
る。
【0033】このグロメット40は、ワイヤーハーネスを
挿通可能な第1円筒部41と、第1円筒部41の外周面に設
けられた略円錐状の接続部43と、接続部43を介して第1
円筒部41に接続された第2円筒部42と、第2円筒部22の
外周面に設けられた溝部24と、第2円筒部42の外周面に
設けられた鍔部45と、第2円筒部42の外周面における開
放端部側に形成された係合部46と、第1円筒部41の外周
面における周方向に沿って設けられた第1リブ52と、第
2円筒部42の内周面における周方向に沿って設けられた
第2リブ51とを含んで構成されている。
【0034】このグロメット40は、同一軸線に沿って連
設された小径部27および大径部28のうち、小径部27が第
2円筒部22内に収容されている点が前述した第1実施形
態と大きく異なっている。そして、第1リブ52は、この
小径部27の外周面に突設されている。
【0035】このグロメット40の場合も、初期形状にお
いては、第1リブ52よりも第2リブ51が小径部27の開放
端部側に位置しているが、グロメット40を裏返し状態か
ら復元させてパネル11の取付孔12に装着することによ
り、リブ52、51の位置が逆転して、第1リブ52の接続部
23側を向いた第1端面51Aと、第2リブ51の第2円筒部
42の開放端部側を向いた第2端面51Aとが面密着し、第
1リブ52と第2リブ51とが重なり合う。そして、前記実
施形態と同じ効果を奏する。
【0036】なお、本発明は、前述した各実施形態に限
定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能であ
り、前述した各実施形態において例示した取付板,取付
孔,第1円筒部,接続部,第2円筒部,溝部,鍔部,係
合部,リブ等の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所
等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定
されない。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、請求項1に記載したように、反転式のグロメットに
おいて、前記第1円筒部の外周面と、前記第2円筒部の
内周面との間に遮音壁が設けられているため、良好な遮
音性が得られる。また、本発明によれば、請求項2に記
載したように、第1円筒部の外周面と第2円筒部の内周
面に、初期状態においては互いに離間し、裏返してパネ
ルの取付孔にグロメットを装着したときに互いに重なり
合うリブを設けたので、これらリブの重なりによって、
第1円筒部と第2円筒部の間の空間を閉じることがで
き、同空間を通しての音の伝達を防止して、グロメット
の防音性能を向上させることができる。また、初期状態
では第1リブと第2リブが離間しているので、金型によ
る一体成形が無理なく行える。
【0038】また、本発明によれば、請求項3に記載し
たように、第1リブおよび第2リブのうちの一方を、特
定の方向に頂点を配した仮想的な円錐面に沿って形成し
たので、グロメットが裏返しの状態から初期形状に復元
するときに、第1リブと第2リブを互いに食い込む形で
確実に重なり合わせることができ、作業の確実性を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態を示す平面図および
断面図である。
【図2】図1のグロメットを示す全体斜視図である。
【図3】図1のグロメットを反転させた状態を示す断面
図である。
【図4】図1のグロメットの取付手順を示す断面図であ
る。
【図5】図1のグロメットの取付手順を示す断面図であ
る。
【図6】図1のグロメットの取付手順を示す断面図であ
る。
【図7】図1のグロメットの取付手順を示す断面図であ
る。
【図8】本発明に係る第2実施形態を示す断面図であ
る。
【図9】本発明に係る第3実施形態を示す平面図および
断面図である。
【図10】図9のグロメットを示す全体斜視図である。
【符号の説明】
10,10B,40 グロメット 11 車体パネル(取付板) 12 取付孔 21,41 第1円筒部 22,42 第2円筒部 23,43 接続部 24 溝部 25,45 鍔部 30,32,51 第2リブ 30A,32A,51A 第2端面 31,33,52 第1リブ 31A,33A,52A 第1端面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付板に形成された取付孔に長尺部材を
    貫通保持するために、前記長尺部材を挿通可能な第1円
    筒部と、前記第1円筒部の外周面に設けられた略円環状
    の接続部を介して接続され、かつ、前記第1円筒部の外
    側に配置された第2円筒部と、前記第2円筒部の外周面
    に沿って設けられた溝部と、前記第2円筒部の外周面に
    おける前記溝部と前記接続部との間に設けられた鍔部と
    を有し、 前記第2円筒部を内周面が外方を向くように裏返すこと
    により前記鍔部の周縁を前記取付孔に挿入し、次いで前
    記第2円筒部を初期形状に復元させることにより前記第
    1円筒部を前記取付孔内に挿通させるとともに、前記取
    付孔の開口縁部に前記溝部を嵌合させるグロメットであ
    って、 前記第1円筒部の外周面と、前記第2円筒部の内周面と
    の間に遮音壁が設けられていることを特徴とするグロメ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記第1円筒部の外周面における周方向
    に沿って設けられた第1リブと、前記第2円筒部の内周
    面における周方向に沿って設けられた第2リブとを備
    え、 前記第1リブにおける前記接続部側を向く第1端面と、
    前記第2リブにおける前記第2円筒部の開放端部を向く
    第2端面とが互いに離れる方向に向けて配置され、 前記第2円筒部が裏返されてから初期形状に復元した
    際、前記第1端面および前記第2端面の少なくとも一部
    同士が面密着するように、前記第1リブおよび前記第2
    リブが積層可能であることを特徴とする請求項1に記載
    のグロメット。
  3. 【請求項3】 前記第1リブおよび前記第2リブのうち
    の一方が、これらリブよりも前記第1円筒部の開放端部
    側に設定された前記第1円筒部の軸線上の任意位置を頂
    点とする仮想的な円錐面に沿って形成されていることを
    特徴とする請求項2に記載のグロメット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009201179A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Yazaki Corp グロメット

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