JP2001194649A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の分解、組立時に、液晶パネル
が移動して内部に異物が侵入したり、表示パネルの表示
位置ずれが発生するという課題を解消し、作業工数の削
減と信頼性の向上を図る。 【解決手段】キャリアフレーム５の側面に突出したつめ
部６を設け、カバー２にはつめ部６と係合する開口部３
を設け、カバー２とキャリアフレーム５とを嵌合したと
き、つめ部６の少なくとも片側に工具を挿入してカバー
２とキャリアフレーム５とを解合可能な開口部３の隙間
７を有するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット分解、組
立時の工数削減および信頼性向上を図ることができる液
晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、液晶表示装置は、液晶パネル
と、液晶パネルを保持しかつ液晶パネル照明用光源等を
含んだキャリアフレームと、これら液晶パネル、キャリ
アフレームを保護するカバー等から構成されている。従
来、キャリアフレームとカバーとの固定はねじ締め、ま
たはキャリアフレーム側面に凹部、カバーに耳部を設け
カバーの耳部をかしめて固定する構造、またはキャリア
フレームにつめを設けカバーに穴を設け嵌合する構造等
が採用されている。

【０００３】図４はこれら従来技術の一例を示すもの
で、図示してないキャリアフレームの側面につめ６を設
け、カバー２には、このつめ６の大きさに対応した開口
３を設けこれらを嵌合して液晶表示装置１として組立て
たものである。

【０００４】そして、この液晶表示装置１を解合（分
解）するときは、図５に示すように液晶表示装置１の表
裏を返してカバー２とキャリアフレーム５との間に工具
８を挿入して押し広げつめ６とカバー２の開口３との係
合を外しカバー２とキャリアフレーム５とを分解してい
た。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、何れも液晶表示装置の分解、組立に際し
て液晶表示装置の表裏を返して、分解の作業をする必要
があった。このため作業工数の増加および液晶表示装置
の表裏を返した時に、液晶パネルが移動してその隙間に
異物が侵入したり、液晶パネルの移動による表示位置ず
れが発生するという問題があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、液晶パネルおよび該液晶パネルを保持するキ
ャリアフレームおよびこれらを収納するカバーを有する
液晶表示装置において、キャリアフレームの側面に突出
したつめ部を設け、カバーにはつめ部と係合する開口部
を設け、カバーとキャリアフレームとを嵌合したとき、
つめ部の少なくとも片側に工具を挿入してカバーとキャ
リアフレームとを解合可能な開口部の隙間を有するよう
構成したことを特徴とする。このような構成にしたこと
により、本発明の液晶表示装置は特に分解時において、
つめ部の片側の開口部の隙間に工具等を挿入して、液晶
表示装置を裏返すことなく簡単にカバーをキャリアフレ
ームから外すことが可能となる。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施態様の液晶表
示装置の分解斜視図、図２は図１の液晶表示装置の斜視
図、図３は本発明の他の実施態様による液晶表示装置の
斜視図である。図において、１は液晶表示装置、２はカ
バー、３は開口部、４は液晶パネル、５はキャリアフレ
ーム、６はつめ部、７は隙間である。

【０００８】以下、本発明の液晶表示装置の実施態様に
ついて説明する。図１において、キャリアフレーム５は
ポリカーボネート等の樹脂成形またはステンレス等の板
金を加工したもので作られており、液晶パネル４を搭載
して液晶パネルの補強および液晶表示装置に収容される
その他の部材との位置を確定している。このキャリアフ
レーム５の側面には側面から突出した固定用のつめ部６
が設けられている。またカバー２はステンレス、鉄また
はアルミ等の主として金属の材質から成り箱蓋状に加工
されており、液晶パネルの補強を目的としている。この
カバー２の側面には、前記キャリアフレーム５のつめ部
６に対応する位置に開口部３が設けられていて、キャリ
アフレーム５とカバー２を嵌合したとき、この開口部３
がつめ部６に掛かり固定されるようになっている。

【０００９】図２は図１の分解図に示す各部材を組立て
液晶表示装置１としたものである。

【００１０】キャリアフレーム５とカバー２を嵌合した
とき、図２の部分拡大図に示すように、つめ部６の右側
の開口部３に隙間７がある。液晶表示装置１の分解時に
この隙間７にピンセットやマイナスドライバー等の工具
を挿入し、液晶表示装置１を裏返すことなく（正置状態
で）カバー２を液晶表示面側から取外すことができる。
このため液晶表示状態を確認しながら分解が可能とな
り、分解時の工数削減と裏返すことで生ずる液晶パネル
移動による異物の侵入や液晶表示位置ずれが防止され
る。隙間７の幅ａは液晶表示装置を正置した状態で分解
用の工具を挿入できる幅があれば良いが、一般に５ｍｍ
位あれば十分である。

【００１１】図３は本発明の他の実施態様を示すもの
で、キャリアフレーム５とカバー２を嵌合したとき、図
３の部分拡大図に示すように、つめ部６の左右両側に開
口部３の隙間７を有するよう構成したものである。

【００１２】このように構成することにより、作業者の
利き腕に関係なく左右いずれの方向からも分解用の工具
を挿入することが可能となり分解作業の効率が向上す
る。

【００１３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は液晶表示
装置の分解、組立において、液晶表示装置の表裏を返す
作業の必要なく、従って作業工数の削減および表裏返し
時に発生する液晶パネルの移動による異物の侵入や表示
位置ずれの問題が解消し、液晶表示装置の信頼性向上に
寄与するところが大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施態様の液晶表示装置の分解斜視
図である。

【図２】 図１の液晶表示装置の斜視図である。

【図３】 本発明の他の実施態様による液晶表示装置の
斜視図である。

【図４】 従来の液晶表示装置の斜視図である。

【図５】 従来の液晶表示装置の分解方法を説明する図
である。

【符号の説明】

１ 液晶表示装置 ２ カバー ３ 開口部 ４ 液晶パネル ５ キャリアフレーム ６ つめ部 ７ 隙間 ８ 工具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液晶パネルおよび該液晶パネルを保持す
   るキャリアフレームおよびこれらを収納するカバーを有
   する液晶表示装置において、 該キャリアフレームの側面に突出したつめ部を設け、該
   カバーには該つめ部と係合する開口部を設け、該カバー
   と該キャリアフレームとを嵌合したとき、該つめ部の少
   なくとも片側に工具を挿入して前記カバーとキャリアフ
   レームとを解合可能な開口部の隙間を有するよう構成し
   たことを特徴とする液晶表示装置。