JP2001194472A - 腕時計のアキュムレータを再充電する手段 - Google Patents

腕時計のアキュムレータを再充電する手段

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JP2001194472A JP2000381718A JP2000381718A JP2001194472A JP 2001194472 A JP2001194472 A JP 2001194472A JP 2000381718 A JP2000381718 A JP 2000381718A JP 2000381718 A JP2000381718 A JP 2000381718A JP 2001194472 A JP2001194472 A JP 2001194472A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間設定ステム(4)と、時計(1)の少な
くとも1つの計時機能のための少なくとも1つの制御部
材(6)とを含み、再充電されるアキュムレータ(1
6)によって電流が供給される時計(1)の再充電を簡
単に確実に行えるようにした。 【解決手段】 時間設定ステム(4)がアキュムレータ
(16)の両極の一方(18)に電気的に接続され、制
御部材(6)が、その部材が押された後にアキュムレー
タ(16)の他方の極に電気的に接続可能であることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、再充電されるよう意図されたア
キュムレータによって電流が供給されるような電気式時
計、特に腕時計と、アキュムレータを再充電する手段と
に関するものである。
【0002】スイス特許第345 611号からは、腕
時計のケースを貫通する再充電端子を含む腕時計が公知
であり、その端子はケースとは電気的に絶縁されてい
る。ケース内に位置が定められる端子の端部は、腕時計
に電流を供給するよう意図されたアキュムレータの両極
のうち一方と電気的に接続されている。また、ケースの
外側に位置が定められる端子の端部には、取り外し可能
な保護キャップが備えられており、このキャップもま
た、端子とは電気的に絶縁されている。
【0003】さらに厳密に言うと、前述の特許に開示さ
れているアキュムレータ再充電デバイスは、電気的な絶
縁材料から成るスリーブを貫通する金属ステムを含んで
おり、このスリーブ自体は第2補強スリーブ内に収容さ
れている。第2補強スリーブは金属性のものであり、腕
時計ケースの中間部分に打ち込まれる。ステムの内端は
アキュムレータの両極の1つを形成するアキュムレータ
の上面と接している。一方、ステムの外端には、再充電
装置のプラグを収容するためのブラインド・ホールが形
成されている。腕時計が通常通り作動している状態にお
いては、ステムの外端は巻き上げ竜頭の形状を有する取
り外し可能なキャップによって保護されている。
【0004】アキュムレータの再充電は、ポケット・ト
ーチ・バッテリによって達成することが可能である。再
充電装置は、互いに電気的に絶縁される2つの金属片を
含んでいる。この金属片の1つは、上述した再充電ステ
ムのブラインド・ホールに通すための円錐プラグを有し
ている。再充電装置のもう1つの金属片は、腕時計のア
ース、たとえば時間設定竜頭と接している。したがって
バッテリはアキュムレータを再充電する。アキュムレー
タは、ほぼ1晩で十分に、再び数ヶ月間作動機構に電力
を供給される。
【0005】このような再充電デバイスは、この再充電
の動作を行うために、腕時計のケースを再び開閉してケ
ース内のアキュムレータを取り出し交換できるようにす
る必要なく、腕時計に電流を供給するアキュムレータを
再充電することができる。したがって腕時計ケースの内
側に配列されているアキュムレータを、ケースの外側か
ら再充電することが可能である。
【0006】しかしこのような再充電デバイスには一定
の欠点がある。その1つとしては、腕時計のアキュムレ
ータを再充電するために、追加部分、すなわち本件にお
いては再充電ステムを設ける必要があるということが挙
げられる。この追加部分は、腕時計ケースの構造をかな
り複雑にするものであり、勿論、製造コストに関しては
マイナスの影響を与えるものである。腕時計ケースを貫
通する再充電ステムにはまた、ケースの密封状態または
防水性を変化させるという欠点もある。最後に、再充電
ステムおよびアキュムレータを再充電するための時間設
定竜頭は、アキュムレータと永久に電気的に接触すると
いうことも指摘しなければならない。したがって、再充
電ステムおよび時間設定竜頭をケースの残りの部分から
電気的に絶縁するために複雑かつ高価な構成が設けられ
ない限り、腕時計が濡れたり、腕時計を装着している者
が汗をかいて湿ったりしただけでアキュムレータが不注
意に放電される危険がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、腕時
計のアキュムレータを再充電するための特に簡単かつ安
価なシステムを提案することにより、他の事項に加えて
問題点および欠点を克服することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、時
間設定ステムと、時計の少なくとも1つの計時機能のた
めの少なくとも1つの制御部材とを含む時計であって、
時間設定ステムは、アキュムレータの両極のうち一方に
電気的に接続されていることを特徴とし、かつ制御部材
は、部材が押された後にアキュムレータの他方の極に電
気的に接続可能であることを特徴とするような、再充電
されるように意図されているアキュムレータによって電
流が供給されるような時計、特に腕時計に関するもので
ある。
【0009】別の実施態様によると、本発明はまた、各
々時計の少なくとも1つの計時機能を制御する少なくと
も第1および第2制御部材を含む時計であって、第1お
よび第2制御部材の各々が、部材が押された後にアキュ
ムレータの両極のうち一方に接続可能であることを特徴
とするような、前述した型の時計に関するものである。
【0010】これらの特徴の結果、腕時計のアキュムレ
ータは、その通常の計時機能を調整および作動させるた
めの腕時計が有する手段を用いることによってのみ、再
充電が可能である。したがって、もはや接触ステムなど
の追加パーツを腕時計に付加して、腕時計のアキュムレ
ータを再充電装置と接触できるようにする必要はない。
したがって腕時計の構造は簡素化され、製造コストは実
質的に制限される。同様に、ケースの密封状態も変化さ
れない。
【0011】本発明の補足的特徴によると、単数または
複数の制御部材はプッシュボタンである。
【0012】このもう1つの特徴の結果、アキュムレー
タ充電回路は単数または複数のプッシュボタンが押され
た時にのみ閉じ、これによって、腕時計が再充電装置上
に配置されていない場合にアキュムレータが不注意に放
電されるというようなあらゆる危険が回避される。一
方、プッシュボタンをアキュムレータと充電器との間の
電気的接触部分として使用することは非常に便利なこと
である、ということに留意しなければならない。プッシ
ュボタンは、腕時計の作動機構と連動または噛合せず
に、たとえば印刷回路基板接触領域と単純に電気的に接
触することによって作動して腕時計の計時機能を制御し
ている限りにおいては、事実上、金属ケースからは簡単
に絶縁することが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のその他の特徴および利点
は、本発明による時計の実施形態に関する以下の詳細な
説明を読めば、より明らかになるであろう。実施形態
は、純粋に、添付図面とともに図解されている実施形態
に限定されることのないような例を説明するために与え
られているものである。
【0014】本発明は、従来から腕時計が有しているよ
うな、通常の計時機能を調節および作動させる手段を使
用することによってのみ腕時計のアキュムレータを再充
電するという着想から生じたものである。
【0015】本発明の別の発明的側面によると、腕時計
のアキュムレータを再充電するために腕時計の制御部材
が使用される。制御部材は、これが位置している場所に
おいては接続されるアキュムレータの端子と電気的に接
触しておらず、これによって腕時計が通常に作動される
状態においてアキュムレータが不注意に放電されるとい
うあらゆる危険が回避される。
【0016】本発明による時計は、たとえば腕時計であ
ってもよい。本発明による時計は図1に概略的に示され
ており、全体として総合参照番号1で示されている。時
計には特に、金属から成っていても成っていなくてもよ
いような、時間設定ステム4が貫通する中間部2と、腕
時計1の少なくとも1つの計時機能を制御する少なくと
も1つの制御部材6とが含まれている。図1に示される
例においては、制御部材6はプッシュボタン型のもので
ある。このプッシュボタン6は、好ましくは、ただしそ
れに限定されるわけではなく円柱状であるような、細長
い金属ステム8を主として備えている。腕時計の中間部
2が金属である場合、プッシュボタン6のステム8は、
図2に概略的に示されるように電気的絶縁材料から成る
スリーブ10を貫通する。このスリーブ10は、腕時計
1の中間部2に打ち込まれている。
【0017】腕時計1の中間部2は、文字盤上を動く時
間針、分針、および秒針などの時計仕掛けの作動機構、
ディスプレイ手段、ならびに、特に腕時計1における時
計仕掛けの作動機構の作動を制御する電子制御モジュー
ル14が搭載される印刷回路基板12などといったその
他の構成要素によって、従来の態様で場所が占拠される
中央凹部を区画している。
【0018】電子制御モジュール14には、再充電され
るアキュムレータ16によって電流が供給される。図1
に概略的に示されるアキュムレータ16は、一般的には
円盤またはボタンの形をしている。アキュムレータ16
は、腕時計1の裏蓋内に収容されていてもよい。アキュ
ムレータ16の底面はマイナス極18を形成しており、
金属製の裏蓋に、およびしたがって金属製の中間部2、
すなわち腕時計1のアースに、たとえば腕時計1の裏蓋
内面に固定される接触ばねを介して電気的に接続され
る。アキュムレータ16のプラス極20は、アキュムレ
ータ16の上面によって構成されており、腕時計1の作
動機構の第2供給導体を形成するような電子制御回路1
4の正の入力端子22に、従来の態様で接続される。
【0019】腕時計、特にその裏蓋および中間部が、プ
ラスチック材料などの電気的絶縁材料でも形成可能であ
ることは言うまでもない。この場合、電気的接続によっ
て時間設定ステム4に接続される必要があるのは、アキ
ュムレータ16の両極のうち一方のみであり、アキュム
レータ16の他方の極は、依然として制御回路14の入
力端子22に接続されている。
【0020】また、アキュムレータ16の両極は逆にし
ても構わず、円形バッテリの底面が両極のうちプラス極
20を形成し、マイナス極18をバッテリの上側に配置
することが可能であることも言うまでもない。この場
合、プラス極20が腕時計1のアースに電気的に接続さ
れる。
【0021】図1に示されるように、時間設定ステム4
は本来、並進および回転するようにロッド24を案内す
る中間部2の横向き開口26を貫通する制御ロッド24
を含んでいる。横向き開口26は、慣習的に3時9時の
水平軸に沿った方向を向いている。制御ロッド24は、
まず巻き上げ竜頭28を含んでおり、腕時計1のユーザ
が、並進および回転するようにロッド24を操作できる
ようになっている。
【0022】次に制御ロッド24は、腕時計1の中央方
向を向いている自由端に、ギザギザが付いている中間歯
車(図示されない)と慣習的に協同するピニオンを含
む。したがって機構は、たとえば日付および可能であれ
ば曜日を訂正する歯車、ならびに時間を訂正する歯車で
あるような歯車30と噛合することが可能である。ロッ
ド24はさらに3つの溝32a、32b、および32c
を含んでおり、これらの溝はばね34の一端34aと協
同してロッド24の3つの軸位置を決めている。図1に
おいては、ばね34の端部34aが日付訂正歯車30を
駆動する位置である溝32bと噛合している。ユーザが
制御ロッド24をこの位置に合わせ、その後回転させる
と、ロッド24の端部に取り付けられたピニオンの回転
によってこれに対応する歯車30が回転し、このことに
よりたとえば日付が訂正されるようになされている。同
様に、制御ロッドが完全に押し込まれる場合、これはニ
ュートラルの位置に相当し、ロッド24が歯車30を作
動させることなく回転することのできる。ばね34の端
部34aが溝32aと噛合するため、ロッド24はその
位置に保持される。最後にロッド24は、ばね34の端
部34aが溝32cと噛合するような第2作動位置に合
わせることが可能である。この第3の位置においては、
制御ロッド24の回転によってこれに対応する歯車30
が回転するようになり、時間が訂正される。
【0023】図1からは、アキュムレータ16のプラス
極20およびマイナス極18は電子制御回路14の正の
入力端子22および負の入力端子36にそれぞれ接続さ
れていることがわかる。図1からはまた、プッシュボタ
ン6がアキュムレータ16のプラス極20に電気的に接
続されている一方で、時間設定ステム4が腕時計1のア
ース、すなわちアキュムレータ16のマイナス極18に
接続されているということもわかる。したがって以下に
詳細に示されるように、プッシュボタン6および時間設
定ステム4にそれぞれ収容される電気プラグ40および
42を有するような再充電装置38によって、アキュム
レータ16を腕時計1の外側から再充電することが可能
である。
【0024】図2から4においてさらに詳細に示される
ように、プッシュボタン6にはプッシャ・ヘッド44と
金属プッシャ・ステム8とが含まれている。プッシャ・
ステム8は、腕時計1の中間部2に形成される円筒状の
ハウジング46の内側でスライドするようになってい
る。プッシャ・ステム8は、プッシャ・ヘッド44上に
制御押力が加えられると、ばね48の戻り力に反してハ
ウジング46内を軸方向に移動する。
【0025】戻りばね48は、プッシャ・ヘッド44に
形成されるハウジング50内に配され、中間部2内に設
けられる凹部54の底部52上に軸方向に位置してい
る。プッシャ・ステム8は、その長さ方向上の1箇所に
環状溝56を有しており、この環状溝56内にはシーリ
ング・ガスケット58が収容されている。このガスケッ
ト58は、ユーザがプッシュボタン6を作動させてステ
ム8がハウジング46内でスライドする際に、ハウジン
グ46の耐水密封状態を保証するものである。
【0026】プッシュボタン6にはまた、ばね48の戻
り力に反して十分な力をプッシュ・ステム8に働かせ、
かつステム8が自身がスライドするハウジング46から
逃げないようにするような保持手段60も含まれてい
る。保持手段60は、プッシャ・ステム8のプッシャ・
ヘッド44とは反対側の端部の環状溝62内に噛合され
るW字型のキーである。したがって通常の使用状態にお
いては、キー60は常に腕時計1の中間部2の内面に向
かって押されている。キー60は、プッシュボタン6上
に制御押力が加えられる場合にのみ動く。
【0027】キー60は、特定の輪郭に沿って金属シー
トを切り抜きまたは打ち抜きし、これを、適当な場所に
設置された後にキーおよび接触手段の両方の機能を果た
すように曲げることによって得られる。したがってキー
60は、キー60の概略平面内に延びる2つの片64a
および64bが形成されている。2つの片64a、64
bは、プッシャ・ステム8の環状溝62内において噛合
するように意図されているV字型の切込みを有するノッ
チ手段66により、2片の上部において互いに接続され
て1つのキーを形成する。片64a、64bは各々、小
さな曲げ接点ラグ70a、70bによって曲げ部分68
a、68bを越えて底部の方に延長されている。図5
は、接点ラグ70aがキー60の概略平面の外側に一定
の角度で突き出され、以下に示されるように印刷回路基
板12のゾーン上に、たとえばアース接点などの接点を
確立することを明瞭に示している。最後にノッチ手段6
6は、キー60の平面に対して実質的に90°の角度で
曲げられている舌72によって延長されている。
【0028】電子制御回路14が搭載される印刷回路基
板12は、2つの接点パッド74a、74bを含んでい
る。接点パッド74a、74bの各々は、キー60のそ
れぞれの接点ラグ70a、70bと向き合うように配さ
れている金属被覆された平坦な壁76a、76bを少な
くとも有する円筒に近い筒形の孔で形成されている。孔
のうちの1つは、制御モジュール14に電気的に接続さ
れており、他方の孔はアキュムレータのプラス極20に
接続されている。
【0029】プッシュボタン6に制御押力が働くと、キ
ー60が動き、その接点ラグ70a、70bが金属被覆
された孔74a、74bに触れる。上述したように、接
点ラグ70a、70bはキー60の概略平面の外側に突
き出している。したがってプッシュボタン6を押すと、
接点ラグ70aはこれと向き合う金属被覆された孔74
aと接触するようになり、その後もう一方の接点ラグ7
0bがそれ自体、対応する金属被覆された孔74bに触
れ、その結果、電子制御回路14に著しい損傷を与える
ような静電放電を回避できるようになる。
【0030】2つの接点ラグ70a、70bが金属被覆
された孔に触れると、これらの孔74a、74b間に短
絡が発生し、これによりデータ・アイテムが電子制御モ
ジュール14に達する結果となる。本発明による腕時計
1が再充電装置上に設置されると、プッシュボタン6は
比較的長い時間押されたままとなる。制御回路14は、
この情況が腕時計1の計時機能に対する制御指示を与え
るのではなく、充電アキュムレータ16に対する指示で
あることを理解するようにプログラムされている。
【0031】キー60の平面に対して90°の角度でノ
ッチ手段66を延長している舌72は、キー60が噛合
するプッシャ・ステム8の環状溝62を離れようとする
と、印刷回路基板12に突き当たる。したがって、キー
60が腕時計の時計仕掛け作動機構に損傷を与えること
はない。
【0032】すでに上に述べたように、プッシュボタン
6はアキュムレータ16のプラス極20と電気的に接続
されており、時間設定ステム4は腕時計1のアース、す
なわちアキュムレータ16のマイナス極18に接続され
ている。腕時計1のアキュムレータ16を再充電するた
め、時間設定ステム4は再充電装置38上に配置される
と、再充電装置38の電気プラグ40および42がそれ
ぞれプッシュボタン6および時間設定ステム4に接続さ
れる。時間設定ステム4と接触することになる電気プラ
グ42は、単純な金属片で形成してもよい。腕時計1が
再充電装置38上に配置されると、プッシュボタン6
は、アキュムレータ16のプラス極20と再充電装置3
8の電気プラグ40との間に電気接触が確立されるよう
な作動位置に押し込まれる。
【0033】第1の代替的実施形態によると、プッシュ
ボタン6はプッシャ・ステム8が打ち込まれた金属プッ
シャ・ヘッド44を含む。この場合、この金属プッシャ
・ヘッド44がその周囲と短絡を起こさないということ
を確実なものとしなければならない。
【0034】図7に示される第2の代替的実施形態によ
ると、プッシャ・ヘッド44は、それ自体がプッシュ・
ステム8と接触するように、射出成形によってプラスチ
ックまたはエラストマ材料から形成される。図7に示さ
れるように、金属プッシャ・ステム8はプッシャ・ヘッ
ド44と同じ高さである、またはプッシャ・ヘッド44
の表面からわずかに突き出しており、その結果、再充電
装置38の電気プラグ40との電気的接触が確立可能な
ようになされている。
【0035】図8において示される別の変形体による
と、プッシャ・ステム8はプッシャ・ヘッド44内に埋
め込まれており、プッシャ・ヘッド44は比較的柔軟な
プラスチック材料またはエラストマから成っている。し
たがって再充電装置38の電気プラグ40は、プッシャ
・ヘッド44を形成する柔軟な材料を容易に貫通するこ
とができ、かつプッシャ・ステム8と電気的に接触する
ようになることが可能であるような、極度に先が細くな
っている尖端78を有する。
【0036】以下の説明においては、第1実施形態に関
してすでに述べられている部分と全く同一のまたはこれ
に類似する部分については、同一の参照番号を用いて、
ただしアポストロフィを付して示されている。
【0037】本発明による時計1は、時計の少なくとも
1つの計時機能を各々制御する少なくとも2つの制御部
材を含んでいてもよい。図9に示される例においては、
制御部材は上述された型の4つのプッシュボタン6’を
備えている。これら4つのプッシュボタン6’は各々、
適当な場所に設置された後にキーおよび接触手段の両方
の機能を果たすように切り取られ、かつ曲げられた保持
手段60’を特に含んでいる。保持手段60’は、印刷
回路基板12’上に形成される一対の接触領域74’
a、74’bに向き合っているようなキーである。接触
領域74’a、74’bは各々、金属被覆された平坦な
壁76’a、76’bを有する筒形の孔で形成されてい
る。
【0038】本発明によると、各対をなす接触領域7
4’a、74’bの1つの孔は、電子制御モジュール1
4’に電気的に接続され、他方の孔は腕時計1のアー
ス、すなわちアキュムレータ16’のマイナス極18’
に接続される。これと同じことは、その他の対の孔7
4’a、74’bについても当てはまる。ただし、孔が
アキュムレータ16’のプラス極20’に接続されるよ
うな一対は除く。したがってプッシュボタン6’のうち
の1つ、本件においては図9の上部右側に位置している
プッシュボタン6’はアキュムレータ16’のプラス極
20’に接続され、他の3つのプッシュボタン6’はア
キュムレータ16’のマイナス極18’に接続される。
したがって、アキュムレータ16’の正反対の2極に接
続される2つのプッシュボタン6’が同時に押圧される
場合、再充電装置38’はこれら2つのプッシュボタン
6’の、それぞれのプッシャ・ステム8’を介してアキ
ュムレータ16’の端子に接続される。
【0039】種々の変形および簡単な変更が本発明の範
囲内に入るということは、言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】時間設定ステムおよびプッシュボタンを含む、
本発明による時計の上面図である。
【図2】図1のプッシュボタンの、より大きな縮尺にお
ける詳細図である。
【図3】プッシュボタンの上面図である。
【図4】図3のプッシュボタンの断面図である。
【図5】プッシュボタンのステム上に搭載されるキーの
拡大斜視図である。
【図6】図5のキーの正面図である。
【図7】第1代替的実施形態のプッシュボタンの断面図
である。
【図8】第2代替的実施形態のプッシュボタンの断面図
である。
【図9】4つのプッシュボタンを含む、本発明による時
計の上面図である。
【符号の説明】
1 時計、2 中間部、4 時間設定ステム、6 制御
部材、12 印刷回路基板、15 電子制御モジュー
ル、16 アキュムレータ。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間設定ステム(4)と、時計(1)の
    少なくとも1つの計時機能のための少なくとも1つの制
    御部材(6)とを含む再充電されるアキュムレータ(1
    6)によって電流が供給される時計(1)であって、上
    記時間設定ステム(4)が上記アキュムレータ(16)
    の両極(18)の一方に電気的に接続され、かつ上記制
    御部材(6)が、この部材が押された後に上記アキュム
    レータ(16)の他方の極に電気的に接続可能であるこ
    とを特徴とする電気式時計。
  2. 【請求項2】 前記時間設定ステム(4)が制御ロッド
    (24)と巻き上げ竜頭(28)とを含んでおり、上記
    ロッド(24)が、ばね(34)の一端(34a)と協
    同して前記ロッド(24)の3つの軸位置を決める3つ
    の溝(32a、32b、32c)をさらに含むことを特
    徴とする請求項1に記載の時計。
  3. 【請求項3】 時計(1)の少なくとも1つの計時機能
    をそれぞれが制御する少なくとも第1および第2制御部
    材(6’)を含に、再充電されるアキュムレータ(1
    6)によって電流が供給される時計(1)であって、上
    記第1および第2制御部材(6’)の各々が、前記部材
    (6’)が押された後に上記アキュムレータ(16)の
    それぞれの極(18、20)に接続可能であることを特
    徴とするような、、特に腕時計などの時計。
  4. 【請求項4】 第3の制御部材(6’)が押された後に
    前記アキュムレータ(16)の両極(18、20)の一
    方に接続可能であるような前記制御部材(6’)を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の時計。
  5. 【請求項5】 前記単数または複数の制御部材(6、
    6’)がプッシュボタンであることを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載の時計。
  6. 【請求項6】 前記単数または複数のプッシュボタン
    (6、6’)が、各々、キーおよび接触手段の両方の機
    能を果たす保持手段(60)を含むことを特徴とする請
    求項5に記載の時計。
  7. 【請求項7】 前記保持手段(60)がW字型のキーで
    あることを特徴とする請求項6に記載の時計。
  8. 【請求項8】 前記キー(60)が、上記キー(60)
    の概略平面内に延びている2つの片(64a、64b)
    を含んでおり、上記2つの片(64a、64b)がその
    上部においてV字型の切込を有するノッチ手段(66)
    によって互いに接続されているとともに、各々、曲げ接
    点ラグ(70a、70b)によって曲げ部分(68a、
    68b)を越えて底部に向かって延長されていることを
    特徴とする請求項7に記載の時計。
  9. 【請求項9】 前記接点ラグの1つ(70a)が上記キ
    ー(60)の平面の外側に角度をもって突き出している
    ことを特徴とする請求項8に記載の時計。
  10. 【請求項10】 前記ノッチ手段(66)が、上記キー
    (60)の平面に対して実質的に90°に曲がっている
    舌(72)によって延長されていることを特徴とする請
    求項8または9のいずれかに記載の時計。
  11. 【請求項11】 前記プッシュボタン(6)がプッシャ
    ・ヘッド(44)と金属プッシャ・ステム(8)とを含
    むことを特徴とする請求項5から10のいずれかに記載
    の時計。
  12. 【請求項12】 前記プッシャ・ヘッド(44)が金属
    性のものであり、かつ上記プッシャ・ステム(8)に打
    ち込まれることを特徴とする請求項11に記載の時計。
  13. 【請求項13】 前記プッシャ・ヘッド(44)がプラ
    スチックまたはエラストマ材料から成り、かつ、前記プ
    ッシャ・ヘッド(8)が上記プッシャ・ヘッド(44)
    と同じ高さである、または前記プレッシャ・ヘッド(4
    4)からわずかに突き出していることを特徴とする請求
    項11に記載の時計。
  14. 【請求項14】 前記プッシャ・ステム(8)が、比較
    的柔軟なプラスチックまたはエラストマ材料から成るプ
    ッシャ・ヘッド(44)内に埋め込まれる一方、上記ア
    キュムレータ(16)を再充電する再充電装置(38)
    の電気プラグ(40)の1つが、上記プッシャ・ヘッド
    (44)を形成する柔軟な材料を貫通して上記プッシャ
    ・ステム(8)と接触できるように先が細くなっている
    尖端(78)を有することを特徴とする請求項11に記
    載の時計。
  15. 【請求項15】 前記プッシャ・ステム(8)が、前記
    時計(1)の中間部(2)に形成されたハウジング(4
    6)の内側でスライドするようにされ、および、戻りば
    ね(48)が上記プッシャ・ヘッド(44)に形成され
    たハウジング(50)内に配置され、かつ前記中間部
    (2)に形成された底部(52)に軸方向に位置するこ
    とを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の
    時計。
  16. 【請求項16】 前記キー(60)の接点ラグ(70
    a、70b)とそれぞれ向き合って配される2つの接触
    領域(74a、74b)を有する印刷回路基板(12)
    を含むことを特徴とする請求項7から15のいずれかに
    記載の時計。
  17. 【請求項17】 前記接触領域(74a、74b)が各
    々、金属の平坦な壁(76a、76b)を有する半筒形
    の孔で形成されており、上記孔の一方は前記時計(1)
    の電子制御モジュール(14)に接続され、他方は上記
    アキュムレータ(16)の両極(18、20)の1つに
    接続されることを特徴とする請求項16に記載の時計。
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