JP2001192849A - 無電解ニッケルめっき液の再生方法 - Google Patents
無電解ニッケルめっき液の再生方法Info
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Abstract
っき液から、めっき液中に生成蓄積した亜リン酸塩を、
亜リン酸カルシウムとして分離除去し、めっき液として
再使用する。 【解決手段】 ニッケル源となる水酸化ニッケル、炭酸
ニッケルもしくは次亜リン酸ニッケルと、還元剤となる
次亜リン酸、次亜リン酸ニッケルもしくは次亜リン酸ナ
トリウムとを組み合わせた基本組成のめっき液を再生す
るため、めっき液に炭酸カルシウムや水酸化カルシウム
を添加する。これにより、次亜リン酸塩の酸化によりめ
っき液中に生成蓄積する亜リン酸塩を、亜リン酸カルシ
ウムとして沈殿生成させる。この際、反応終了時の液の
pHが4.5〜5.8になるように、炭酸カルシウムや水酸
化カルシウムの添加量を調整すると共に、次亜リン酸を
添加する。沈殿生成した亜リン酸カルシウムを分離除去
して、回収母液をめっき液として再使用することができ
る。
Description
生利用することができる無電解ニッケルめっき液の再生
方法に関するものである。より詳しくは、硫酸塩が蓄積
しないニッケル源と次亜リン酸塩系の還元剤からなるめ
っき液により無電解ニッケルめっきを行う過程で、めっ
き液中に生成蓄積する亜リン酸塩を分離除去することに
より、めっき液として再利用する無電解ニッケルめっき
液の再生方法に関するものである。
解ニッケルめっき液の基本構成は、ニッケル源として硫
酸ニッケルを、還元剤として次亜リン酸ナトリウムを組
み合わせた組成が一般的である。
き作業を行うと、次亜リン酸ナトリウムが酸化して生成
する亜リン酸ナトリウムと、ニッケル源である硫酸ニッ
ケルとが反応して、めっき液中に硫酸ナトリウムが経時
的に生成蓄積し、めっき速度の低下、異常析出、皮膜特
性の劣化等の現象を惹起する。したがって、一定期間使
用しためっき液は定期的に更新され、使用済みのめっき
液は産業廃棄物として廃棄処分されている。
ンピング条約により、海洋投棄処分が禁止され、更に、
内陸への投棄処分も厳しくなる中で、廃棄物の減量、更
には再利用法の開発が重要な課題となっている。
れる亜リン酸ナトリウムや硫酸ナトリウムの除去につい
ては、既に各種の試みが為されているが、何れも工業的
に実用されていない。
不要成分を分離する手段が知られているが、この方法で
は不要成分と共に有効成分もめっき液から除かれてしま
う上に、装置も大がかりで高価であるという欠点があ
る。
らニッケルイオン及びナトリウムイオンを予め分離し、
残りの液にカルシウム塩またはマグネシウム塩を加えて
硫酸塩および亜リン酸塩を不溶化して分離し、イオン交
換樹脂に吸着させたナトリウムとニッケルを分別・脱離
した後、ニッケルのみをめっき液に戻して再利用する方
法が提案された。しかし、この方法は技術的にも経済的
にも問題が多く実用されていない。
離し、めっき液を冷却して硫酸塩を硫酸ナトリウムの結
晶として分離する方法も検討されたが、めっき液の冷却
に要するエネルギーが膨大で、経済的に実用は困難であ
る。
ルめっき液、即ちニッケル源に炭酸ニッケル、水酸化ニ
ッケルまたは次亜リン酸ニッケルを使用し、還元剤に次
亜リン酸または次亜リン酸ニッケルを使用し、作業中蓄
積する亜リン酸塩のみを、常温かつpH7〜13の条件
下でカルシウム塩として固定し、分離除去する方法が提
案されたが、pH7〜13の範囲ではめっき液に有効な
ニッケルイオンや錯化剤の一部が沈殿し、めっき液にと
って有効な成分が失われるだけでなく、分離回収した亜
リン酸カルシウム中にそれらの成分が混入するため、亜
リン酸カルシウムを再利用する際にニッケルイオンや錯
化剤を不純物として再分離しなければならず、実用上問
題を残している。
たpH7〜13の回収母液を無電解ニッケルめっき液と
して再利用する際、或る研究者らは、めっき作業条件で
あるpH4.5〜5.0に低下させるため、硫酸を加えるこ
とを提案している。しかしながら、この方法はめっき液
に硫酸塩が蓄積することになり、従来の無電解ニッケル
めっき法と比較し、老化液として廃棄する頻度は減少す
るものの、問題を解決したことにはならない。
液の処理方法に関して多くの提案が為されているが、部
分的には合理的なプロセスと評価される要素はあるもの
の、経済的かつ技術的に充分な実用性のある技術は開発
されていない。老化液の処理問題は、単に処理方法に止
まらず、構成するめっき液それ自体を含めた全体的問題
として捉え、最も合理的な解決手段を創出する必要があ
る。
効なめっき老化液のリサイクル使用について鋭意研究を
重ねた結果、硫酸イオンを含まないニッケル源をめっき
液とし、めっき作業により生成蓄積した亜リン酸塩を含
むめっき液を、特定の温度及びpH条件下でカルシウム
イオンで処理すると、蓄積した亜リン酸イオンがカルシ
ウムイオンと選択的に反応してニッケルイオンおよび錯
化剤を随伴させることなく亜リン酸カルシウムとして効
果的に除去することが出来、処理後の回収母液は残留カ
ルシウムイオンが少ないことを確認した。
もので、その目的は、硫酸イオンを含まないめっき液組
成において、めっき作業中に生成蓄積する亜リン酸塩の
みを分離除去し、めっき液中の有効成分を消耗せずにリ
サイクル使用する、技術的ならびに経済的に優れた無電
解ニッケルめっき液の再生方法を提供することにある。
更に分離した亜リン酸カルシウムは不純物を含まないた
め、リン酸塩薬剤として、また原料としても有効に利用
できる。
めの本発明は、水酸化ニッケルと次亜リン酸を含む無電
解ニッケルめっき液、炭酸ニッケルと次亜リン酸を含む
無電解ニッケルめっき液、次亜リン酸ニッケルを含む無
電解ニッケルめっき液、または、次亜リン酸ニッケルと
次亜リン酸ナトリウムを含む無電解ニッケルめっき液を
再生する方法において、反応終了時の液の pHが4.5〜
5.8になるように、炭酸カルシウム及び水酸化カルシ
ウムから選ばれた少なくとも一種を上記無電解ニッケル
めっき液に添加することにより、次亜リン酸塩の酸化に
より無電解ニッケルめっき液中に生成蓄積する亜リン酸
塩を、亜リン酸カルシウムとして沈殿生成させ、沈殿生
成した亜リン酸カルシウムを分離除去することを特徴と
する。
き液の再生方法において、反応終了時の液の pHが4.5
〜5.8になるように、上記無電解ニッケルめっき液
に、炭酸カルシウム及び水酸化カルシウムから選ばれた
少なくとも一種を添加すると共に、次亜リン酸を添加す
ることを特徴とする。
カルシウムを分離除去し、回収母液をめっき液として再
使用することができる。
の基本組成は、硫酸ニッケル−次亜リン酸ナトリウム系
ではなく、水酸化ニッケルと次亜リン酸を含む無電解ニ
ッケルめっき液、炭酸ニッケルと次亜リン酸を含む無電
解ニッケルめっき液、次亜リン酸ニッケルを含む無電解
ニッケルめっき液、または、次亜リン酸ニッケルと次亜
リン酸ナトリウムを含む無電解ニッケルめっき液であ
る。該基本組成となる成分系には、従来技術で使用され
ている錯化剤、安定剤、光沢剤、界面活性剤等の補助薬
剤を配合してめっき液を構成する。
ケルめっき処理を行うと、経時的に次亜リン酸塩が酸化
されて亜リン酸塩が生成蓄積するが、ニッケル源として
硫酸ニッケルを用いていない関係で硫酸塩の蓄積はな
い。したがって、無電解ニッケルめっき過程で老化した
めっき液の組成は、ニッケル、次亜リン酸、亜リン酸、
錯化剤、ナトリウム等の各イオンと光沢剤、界面活性
剤、安定剤および被めっき物から溶解した微量の金属イ
オンを含有するものとなる。
中の無電解ニッケルめっき液を反応槽に移し、そのまま
の液温、または20〜60℃に冷却した後、炭酸カルシ
ウムまたは水酸化カルシウムもしくはこれらの混合物を
粉末のまま、もしくは水性スラリー状にして攪拌下の反
応槽に添加反応させ、必要に応じ次亜リン酸を添加し、
pHを4.5〜5.8の範囲に調整して脱亜リン酸塩処理
を行う。
るものではなく、反応の最終段階で反応液のpHが4.5
〜5.8の範囲に調整されていることが重要で、カルシ
ウム化合物と同時に、または以前に、あるいはカルシウ
ム化合物と混合して添加しても差し支えはない。
する理由は、この条件において処理液中の亜リン酸カル
シウムの溶解度を低く保持するとともに、ニッケルイオ
ンおよび錯化剤の完全な溶解を確保することにある。
温は常温以上でよく、特に限定するものではないが作業
温度からの冷却、更にはめっき作業温度に高めるための
熱エネルギーの節約を考慮すると、作業温度に近い温度
で反応させる事が望ましい。
めっき反応が起こり易く、不必要な部材表面にニッケル
が析出し、ニッケルイオンと次亜リン酸イオンを消耗す
るので、次亜リン酸を、亜リン酸カルシウム生成反応開
始以前に添加し酸化・還元反応を停止させておく等の配
慮が必要である。
酸カルシウムの生成反応速度の低下により、亜リン酸塩
の除去率が低下し、回収液を作業温度まで上昇させるに
要する熱エネルギーも大きくなるので好ましくない。
理液に対する亜リン酸カルシウムの溶解度が増して分離
除去率が低下し、他方pHが5.8を超えるとニッケル
および錯化剤が沈殿するようになるので好ましくない。
は/及び水酸化カルシウムの添加量は、処理液中の亜リ
ン酸イオンの当量以下、好ましくは1〜1/10である
ことが望ましい。添加量が亜リン酸イオンの当量を超す
と、それを中和するために次亜リン酸の添加量も増加せ
ねばならず、この回収液をめっき液に戻すと液中の次亜
リン酸イオン濃度が作業条件の上限を超えるので好まし
くない。他方、1/10当量未満では処理液中の未反応
亜リン酸イオンの残存量が増加し作業効率を下げるので
好ましくない。
反応液のpHを4.5〜5.8に保持させるように添加す
る。
化カルシウムの溶解速度、及び、下記(1)式に示すよ
うな、亜リン酸イオンとの反応による微溶性の第一亜リ
ン酸カルシウムの生成、次いで下記(2)式に示すよう
な、第一亜リン酸カルシウムから、より難溶性の第二亜
リン酸カルシウムを生成する反応速度に依存する。
十分に時間を採る必要があるので、2時間以上掛けて攪
拌下で反応させることが好ましい。
生成した亜リン酸カルシウムを分離除去する。この濾過
操作により、めっき液中の亜リン酸塩は選択的に分離さ
れる。
亜リン酸塩、錯化剤等は沈殿せずに濾液中に溶存してい
る。このようにして亜リン酸カルシウムを分離除去した
回収母液は、液組成を確認し、pHを調整し、必要に応じ
て次亜リン酸ニッケル等の薬剤を添加してめっき液とし
て再使用する。
対比して具体的に説明する。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末4.52g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/10当量)を攪拌下のめっ
き液に粉末の状態で添加した。2時間攪拌を続けた後、
5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析し
た。分析の結果を表1に示す。なお、母液のpHを測定
したところ4.9であった。
6.3g/L ,亜リン酸80.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末7.23g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/10当量)を攪拌下のめっ
き液に粉末の状態で添加した。2時間攪拌を続けた後、
5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析し
た。分析の結果を表1に示す。なお、母液のpHを測定
したところ5.4であった。
6.3g/L ,亜リン酸100.0g/L ,リンゴ酸30g
/L ,酢酸10g/L 硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末9.04g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/10当量)を攪拌下のめっ
き液に粉末の状態で添加した。2時間攪拌を続けた後、
5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析し
た。分析の結果を表1に示す。なお、母液のpHを測定
したところ5.7であった。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末22.59g(めっ
き液中の亜リン酸イオンの1/2当量)を攪拌下のめっ
き液に粉末の状態で添加した。全量添加した後、50%
次亜リン酸を添加し、溶液のpHを4.7に調整した。
めっき液のpHを4.7に調整するため要した次亜リン
酸は9.6gであった。2時間攪拌を続けた後、5Cの濾
紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。分析の
結果を表1に示す。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/
L, 酢酸 10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組
成を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2
Lのガラスビーカーに分取した。 液温を60℃に調整
した上記めっき液に、水酸化カルシウム粉末45.18g
(めっき液中の亜リン酸イオンと同一当量)を攪拌下のめ
っき液に粉末の状態で添加した。全量添加した後、50
%次亜リン酸を添加し、溶液のpHを4.7に調整し
た。めっき液のpHを4.7に調整するため要した次亜
リン酸は19.2gであった。2時間攪拌を続けた後、5
Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。
分析の結果を表1に示す。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を40℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末4.52g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/10当量)を攪拌下のめっ
き液に粉末の状態で添加した。全量添加した後、50%
次亜リン酸を添加し、溶液のpHを4.7に調整した。
めっき液のpHを4.7に調整するため要した次亜リン
酸は4.3gであった。3時間攪拌を続けた後、5Cの濾
紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。分析の
結果を表1に示す。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸 10g/L,硝酸鉛11mg/Lからなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を30℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末4.52g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/10当量)を攪拌下のめっ
き液に粉末の状態で添加した。全量添加した後、50%
次亜リン酸を添加し、溶液のpHを4.7に調整した。
めっき液のpHを4.7に調整するため要した次亜リン
酸は4.3gであった。3時間攪拌を続けた後、5Cの濾
紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。分析の
結果を表1に示す。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末4.52g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/10当量)の30%水性懸
濁液を攪拌下のめっき液に添加した。全量添加した後、
50%次亜リン酸を添加し、溶液のpHを4.7に調整
した。めっき液のpHを4.7に調整するため要した次
亜リン酸は4.3gであった。2時間攪拌を続けた後、5
Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。
分析の結果を表1に示す。
6.3g/L ,亜リン酸80.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末7.23g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/10当量)及び炭酸カルシ
ウム粉末39.1g(めっき液中の亜リン酸イオンの4/
10当量)を攪拌下のめっき液に粉末の状態で添加し
た。全量添加した後、50%次亜リン酸を添加し、溶液
のpHを5.2に調整した。めっき液のpHを5.2に調
整するため要した次亜リン酸は15.3gであった。2時
間攪拌を続けた後、5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、
母液を定量分析した。分析の結果を表1に示す。
6.3g/L ,亜リン酸100.0g/L ,リンゴ酸30g
/L ,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成
を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2L
のガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した
上記めっき液に、炭酸カルシウム粉末61.0g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/2当量)を攪拌下のめっき
液に粉末の状態で添加した。全量添加した後、50%次
亜リン酸を添加し、溶液のpHを5.2に調整した。め
っき液のpHを5.2に調整するため要した次亜リン酸
は20.1gであった。2時間攪拌を続けた後、5Cの濾
紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。分析の
結果を表1に示す。
26.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g
/L ,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成
を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2L
のガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した
上記めっき液に、水酸化カルシウム粉末22.6g(めっ
き液中の亜リン酸イオンの1/2当量)を攪拌下のめっ
き液に20%スラリー溶液の状態で添加した。全量添加
した後、50%次亜リン酸を添加し、溶液のpHを4.
7に調整した。めっき液のpHを4.7に調整するため
要した次亜リン酸は9.5gであった。2時間攪拌を続け
た後、5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分
析した。分析の結果を表1に示す。
26.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g
/L ,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成
を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2L
のガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した
上記めっき液に、水酸化カルシウム粉末22.6g(めっ
き液中の亜リン酸イオンの1/2当量)を攪拌下のめっ
き液に20%スラリー溶液の状態で添加した。上記スラ
リー溶液の添加と同時に、50%次亜リン酸を添加し、
溶液のpHを5.8に調整した。めっき液のpHを5.8
に調整するため要した次亜リン酸は4.0gであった。2
時間攪拌を続けた後、5Cの濾紙を用い処理液を濾過
し、母液を定量分析した。分析の結果を表1に示す。
26.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g
/L ,酢酸 10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組
成を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2
Lのガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整し
た上記めっき液に、予め水酸化カルシウム粉末22.6g
(めっき液中の亜リン酸イオンの1/2当量)の20%
スラリー溶液に50%次亜リン酸溶液7.1gを混合した
ものを添加した。2時間攪拌後、50%次亜リン酸を添
加し、溶液のpHを4.7に調整した。めっき液のpH
を4.7に調整するため要した次亜リン酸は2.5gであ
った。5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分
析した。分析の結果を表1に示す。
26.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸 15g
/L ,乳酸10g/L ,酢酸5g/L 硝酸鉛11mg/L
からなる組成を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっ
き液1Lを2Lのガラスビーカーに分取した。液温を6
0℃に調整した上記めっき液に、炭酸カルシウム粉末
4.57g(めっき液中の亜リン酸イオンの1/10当
量)を攪拌下のめっき液に粉末の状態で添加した。全量
添加した後、50%次亜リン酸を添加し、溶液のpHを
4.7に調整した。めっき液のpHを4.7に調整するた
め要した次亜リン酸は2.3gであった。2時間攪拌を続
けた後、5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量
分析した。分析の結果を表2に示す。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を30℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末22.59g(めっ
き液中の亜リン酸イオンの1/2当量)を攪拌下のめっ
き液に粉末の状態で添加した。3時間攪拌を続けた後、
5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析し
た。分析の結果を表3に示す。なお、母液のpHは6.8
であった。
6.3g/L ,亜リン酸50.0g/L ,リンゴ酸30g/L
,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成を
有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2Lの
ガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した上
記めっき液に、水酸化カルシウム粉末45.18g(めっ
き液中の亜リン酸イオンと同当量)を攪拌下のめっき液
に粉末の状態で添加した。2時間攪拌を続けた後、5C
の濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。分
析の結果を表3に示す。なお、母液のpHは12.5であ
った。
6.3g/L ,亜リン酸100.0g/L ,リンゴ酸30g
/L ,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成
を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2L
のガラスビーカーに分取した。液温を60℃に調整した
上記めっき液に、水酸化カルシウム粉末45.18g(め
っき液中の亜リン酸イオンの1/2当量)を攪拌下のめ
っき液に粉末の状態で添加した。2時間攪拌を続けた
後、5Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析
した。分析の結果を表3に示す。なお、母液のpHは1
1.2であった。
6.3g/L ,亜リン酸100.0g/L ,リンゴ酸30g
/L ,酢酸10g/L ,硝酸鉛11mg/L からなる組成
を有し、pH4.5の無電解ニッケルめっき液1Lを2L
のガラスビーカーに分取した。液温を30℃に調整した
上記めっき液に、炭酸カルシウム粉末61.0g(めっき
液中の亜リン酸イオンの1/2当量)を攪拌下のめっき
液に粉末の状態で添加した。3時間攪拌を続けた後、5
Cの濾紙を用い処理液を濾過し、母液を定量分析した。
分析の結果を表3に示す。なお、母液のpHは8.2であ
った。
たように、本発明によれば、無電解ニッケルめっき液中
に生成する亜リン酸塩のみを、亜リン酸カルシウムとし
て沈殿して分離除去することができるため、無電解ニッ
ケルめっき液中の有効成分を消耗することなく無電解ニ
ッケルめっき液を再生してリサイクル使用することがで
きる。
を含まないため、リン酸塩薬剤として、また原料として
有効に利用することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 水酸化ニッケルと次亜リン酸を含む無電
解ニッケルめっき液、炭酸ニッケルと次亜リン酸を含む
無電解ニッケルめっき液、次亜リン酸ニッケルを含む無
電解ニッケルめっき液、または、次亜リン酸ニッケルと
次亜リン酸ナトリウムを含む無電解ニッケルめっき液を
再生する方法において、 反応終了時の液の pHが4.5〜5.8になるように、炭酸
カルシウム及び水酸化カルシウムから選ばれた少なくと
も一種を上記無電解ニッケルめっき液に添加することに
より、次亜リン酸塩の酸化により無電解ニッケルめっき
液中に生成蓄積する亜リン酸塩を、亜リン酸カルシウム
として沈殿生成させ、 沈殿生成した亜リン酸カルシウムを分離除去することを
特徴とする無電解ニッケルめっき液の再生方法。 - 【請求項2】 請求項1の無電解ニッケルめっき液の再
生方法において、反応終了時の液の pHが4.5〜5.8に
なるように、上記無電解ニッケルめっき液に、炭酸カル
シウム及び水酸化カルシウムから選ばれた少なくとも一
種を添加すると共に、次亜リン酸を添加することを特徴
とする無電解ニッケルめっき液の再生方法。
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