JP2001192808A - 透明AlOxバリア膜の形成方法及び製造装置 - Google Patents

透明AlOxバリア膜の形成方法及び製造装置

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JP2001192808A JP2000002527A JP2000002527A JP2001192808A JP 2001192808 A JP2001192808 A JP 2001192808A JP 2000002527 A JP2000002527 A JP 2000002527A JP 2000002527 A JP2000002527 A JP 2000002527A JP 2001192808 A JP2001192808 A JP 2001192808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導体基体上へ酸素透過率、水蒸気透湿
度、全光線透過率の優れた透明AlOxバリア膜を形成
する方法および製造装置の提供。 【解決手段】 蒸発アルミニウムと酸素との反応により
AlOx膜を形成する真空蒸着方法において、単位時間
当たりの平均アルミニウム蒸発量A(モル/分)と単位
時間当たりの導入酸素ガス量B(モル/分)との比(B
/A)を0.1≦B/A<0.3に保持しながら蒸着を
行う。成膜室への酸素ガス導入管のノズルを、成膜ドラ
ムの外周面から30mm以内の位置であって、該成膜ド
ラムの外周囲に近設されたMDマスクの外側方向でかつ
該成膜ドラム幅方向における該MDマスクの開口の端部
又はその近傍の位置で、該開口への基体進入側に設ける
こと、また、成膜ドラムに対する蒸発源材料の入射角度
θを40°より小さくなるように構成すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AlOx膜を形成
する方法及びその方法を実施するための製造装置に関
し、特に、プラスチック等の透明基体上に透明AlOx
バリア膜を形成する方法及びこの方法を実施するための
巻取式真空蒸着装置である製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透明AlOxバリア膜を形成する
には、AlOx膜の成膜条件を管理することによって成
膜を行い、得られた膜の特性を制御していた。例えば、
巻取式真空蒸着装置を用い、ルツボ内に収容された蒸発
源材料(アルミニウム)を高電圧電子ビーム等により照
射加熱して蒸発させ、これと同時に通常酸素ガスを過剰
に導入した雰囲気中で、真空蒸着装置内を走行している
基体表面上に反応性真空蒸着により透明AlOxバリア
膜を生成させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】透明AlOxバリア膜
は、食品包装、トイレタリ商品や医薬品等の分野で使用
されており、この膜には、特に外観は無色透明である
こと、酸素透過率及び水蒸気透湿度が小さく温度や湿
度に対して安定なバリア性を示すこと等の特性が求めら
れている。上記したような成膜条件を管理して成膜する
従来方法で、プラスチックのような誘電体からなる基体
上にAlOx膜を形成する場合、得られる透明AlOx
バリア膜の酸素透過率、水蒸気透湿度、全光線透過率を
所望の安定した数値に同時に制御することは困難である
と共に、得られた酸素透過率はせいぜい5cm3/m2
day・atm以上であり、また、水蒸気透湿度もせい
ぜい3g/m2・day以上であった。
【0004】しかしながら、透明AlOxバリア膜を食
品包装材等に利用する場合、最近では、食品包装材とし
て求められる食品の変質防止等の保護性の観点から、食
品を外界の雰囲気から遮断して良好な製品品質を保持す
るために、さらに小さい酸素透過率(例えば、約3cm
3/m2・day・atm以下)や水蒸気透湿度(例え
ば、約3g/m2・day以下)を持った優れたバリア
性を有する透明AlOx膜の開発が求められている。ま
た、全光線透過率については、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PET)基体上にAlOx膜を設けた場合
には、PET自体の全光線透過率よりもあまり低くない
約86%T以上の全光線透過率を有する透明AlOx膜
が好ましいとされている。
【0005】本発明は、真空成膜室内で、誘電体からな
る基体上へ酸素透過率、水蒸気透湿度、全光線透過率の
優れた透明ガスバリア性AlOx膜を形成する方法、及
び該膜を形成することのできる巻取式真空蒸着装置であ
る製造装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、真空蒸着
装置内で、酸素透過率や水蒸気透湿度が小さく、例えば
酸素透過率が約3cm3/m2・day・atm以下、水
蒸気透湿度が約3g/m2・day以下であり、また、
全光線透過率が基体自体の全光線透過率とほぼ同じであ
るAlOx膜を形成せしめる技術について、鋭意研究を
続けた。その結果、反応材料の比率を特定の範囲内に保
持しながら成膜することにより、また、反応ガス導入の
ためのノズルを特定の位置に設けることにより、また、
蒸発アルミニウムの入射角度θを特定の範囲とすること
により、上記課題を解決することができることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】本発明の透明AlOxバリア膜の形成方法
は、真空室内に設けられた、基体の送出・巻取手段によ
り室内を走行する誘電体からなる長尺基体上に、蒸発源
からの蒸発アルミニウムと酸素ガスとの反応によりAl
Ox膜を形成する真空蒸着方法において、単位時間当た
りの平均アルミニウム蒸発量A(モル/分)と単位時間
当たりの導入酸素ガス量B(モル/分)との比(B/
A)を0.1≦B/A<0.3、好ましくは0.1≦B
/A≦0.2に保持しながら蒸着を行うことからなる。
これにより、所望の酸素透過率、水蒸気透湿度、全光線
透過率を有する透明AlOxバリア膜が得られる。この
B/A比を0.1未満とすると、全光線透過率が使用し
た基体のものと比べて低くなり過ぎてしまい製品として
好ましくなく、また、0.3以上だと、酸素透過率、水
蒸気透湿度が高くなり過ぎて製品として好ましくないと
いう問題がある。本発明で用いる基体は、プラスチック
又はガラス等の透明基体であることが好ましい。
【0008】本発明の透明AlOxバリア膜の製造装置
は、真空成膜室と、該成膜室内に設置された送出・巻取
手段であって、該成膜室内を走行する長尺誘電体基体の
送出ロール、成膜ドラム、巻取ロールからなる送出・巻
取手段と、該成膜ドラムの下方に設置された蒸発源材料
としてアルミニウムを収容するルツボと、該成膜ドラム
に酸素を供給するための酸素ガス導入管とを有する巻取
式真空蒸着装置において、該酸素ガス導入管のノズル
が、該成膜ドラムの外周面から30mm以内の位置であ
って、該成膜ドラムの外周囲に近設されたMDマスク
(基体長手方向制限マスク)の外側方向(成膜ドラムと
反対側)でかつ該成膜ドラム幅方向における該MDマス
クの開口の端部又はその近傍の位置で、該開口への基体
進入側に設けられており、単位時間当たりの平均アルミ
ニウム蒸発量A(モル/分)と単位時間当たりの導入酸
素ガス量B(モル/分)との比(B/A)を0.1≦B
/A<0.3、好ましくは0.1≦B/A≦0.2に保
持しながら蒸着を行うことからなる。この装置を用いる
ことにより、所望の酸素透過率、水蒸気透湿度、全光線
透過率を有する透明AlOxバリア膜が効果的に得られ
る。ガス導入管のノズルを成膜ドラムの外周面から30
mmを超えた位置に設けると、酸素透過率及び水蒸気透
湿度は所望の数値内にあるものの、全光線透過率が低く
なり過ぎ、製品として好ましくないという問題点があ
る。
【0009】また、本発明の透明AlOxバリア膜の製
造装置は、真空成膜室と、該成膜室内に設置された送出
・巻取手段であって、該成膜室内を走行する長尺誘電体
基体の送出ロール、成膜ドラム、巻取ロールからなる送
出・巻取手段と、該成膜ドラムの下方に設置された蒸発
源材料としてアルミニウムを収容するルツボと、該成膜
ドラムに酸素を供給するための酸素ガス導入管とを有す
る巻取式真空蒸着装置において、該成膜ドラムの外周囲
に近接されたMDマスクの開口と該ルツボとの位置で決
まる蒸発源材料の入射角度θが40°より小さくなるよ
うに構成されており、単位時間当たりの平均アルミニウ
ム蒸発量A(モル/分)と単位時間当たりの導入酸素ガ
ス量B(モル/分)との比(B/A)を0.1≦B/A
<0.3、好ましくは0.1≦B/A≦0.2に保持し
ながら蒸着を行うことからなる。このような装置を用い
ることにより、所望の酸素透過率、水蒸気透湿度、全光
線透過率を有する透明ガスバリア性AlOx膜を効率的
に得ることができる。この場合、酸素ガス導入管のノズ
ルを上記のような位置に設けても良い。入射角度θを4
0°より小さくするには、蒸発源材料の表面と成膜ドラ
ムの成膜面との間の距離、又はMDマスクの開口の周
長、あるいはその両方を適宜調整して、装置を構成すれ
ばよい。MDマスクの開口とはMDマスクによって遮断
されていない反応領域を意味し、この領域を通って反応
物質が導入される。また、MDマスク開口の周長とは、
成膜ドラムの幅方向と垂直な円周方向におけるMDマス
クで遮断されていない反応領域の長さ、すなわちMDマ
スクの開口の長さを意味する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の透明AlOxバリア膜の
形成方法によれば、被処理基体は、送出ロールから成膜
ドラムへとガイドロールを介して繰り出され、成膜ドラ
ム上でアルミニウムと酸素との反応によりAlOx膜が
形成された後、巻取ロールへ別のガイドロールを介して
巻き取られる。成膜ドラムは−30℃〜10℃に冷却さ
れていて、基体は成膜ドラムの回転に伴われて連続走行
するようになっている。
【0011】用いられる基体は、上記したように、プラ
スチック又はガラスからなるものであればよく、プラス
チックとしては特に制限はないが、代表的なものとして
以下のようなものがある。ポリオレフィン(例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等)、ポリエ
ステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等)、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合
体、ポリスチレン等、及びこれらの共重合体や、他の単
量体との共重合体のような、好ましくは透明な基体を作
製できるもので有れば特に限定されない。基体の形状
も、特に制限はされず、例えばフィルムであっても、シ
ートであってもよく、また、ロール状の長尺であって
も、カットシートであってもよい。
【0012】このような基体は、AlOx膜の形成前
に、送出しロールから送り出された後、例えば交流又は
直流マグネトロン放電等の表面処理装置ボンバード機構
を通過せしめて表面を清浄化処理し、また、成膜後に、
例えば直流マグネトロン放電等の帯電除去ボンバード機
構を通過せしめて後処理してから、巻取ロールに巻き取
られることが好ましい。このような基体表面の処理とし
ては、プラスチック表面の公知の表面処理で有れば、コ
ロナ放電処理、プラズマ処理、グロー放電処理等のいず
れを用いても良い。
【0013】蒸発源材料のアルミニウムを加熱・溶融・
蒸発する手段としては、特に制限はないが、例えば誘導
加熱、抵抗加熱、電子ビーム加熱、レーザービーム加熱
等を用いることができる。使用するアルミニウムとして
は、純度が99%以上のものが好ましい。また、導入さ
れる反応ガスとしては、酸素ガスを使用するが、酸素含
有ガスもこれに含まれる。好ましいのは純度の高い酸素
ガスである。
【0014】基体上に形成されるAlOx膜は、Al
O、Al22、Al23等の組成からなるものが含まれ
得る。好ましくはAl23である。
【0015】本発明のAlOx膜形成方法によれば、ア
ルミニウム蒸発量、酸素ガスの導入量を、単位時間当た
りの平均アルミニウム蒸発量、酸素ガスの導入量を、単
位時間当たりの平均アルミニウム蒸発量A(モル/分)
と単位時間当たりの導入酸素ガス量B(モル/分)との
比(B/A)が0.1≦B/A<0.3を満足するよう
な範囲に保持しながら成膜して、所望のAlOx膜を得
る。
【0016】まず、送出ロールに巻かれた所定の厚さ、
幅、長さを有するPETフィルム等のプラスチックフィ
ルムからなる長尺基体に通常の巻取張力を与えて、所定
の到達圧力にされている成膜室内を、ガイドロールを介
して金属製の成膜ドラム(このドラムは、例えば−15
℃に冷却されている)へ、所望の巻取速度で走行させ、
電子銃からの電子ビームの照射や誘導加熱等により、蒸
発用ルツボ内の蒸発物質(アルミニウム:例えば純度9
9.7%)を加熱し、アルミニウムの蒸発量を所定の範
囲内になるように調整し、走行している基体上に、例え
ば50〜150オングストロームの膜厚でアルミニウム
が蒸着されるようにする。次いで、基体が成膜ドラムを
通過する際、ガス流量制御器を経て反応ガス導入口から
酸素ガス又は酸素含有ガスを導入して、この反応ガスを
所定の位置に設置されたガス導入ノズルから基体上に導
きながら、所定の成膜圧力で基体上にAlOx膜を形成
する。この場合、上記したように、アルミニウム蒸発量
と導入酸素ガス量とを、単位時間当たりの平均アルミニ
ウム蒸発量A(モル/分)と単位時間当たりの導入酸素
ガス量B(モル/分)との比(B/A)が0.1≦B/
A<0.3を満足するような範囲内にあるように調整し
て成膜を行う。
【0017】アルミニウム蒸発量及び酸素ガス導入量を
上記のように調整しながら、蒸着を続け、その後巻取ロ
ールに巻き取られたフィルムを取り出し、蒸発用ルツボ
内のアルミニウム残量を測定し、この測定値から、アル
ミニウムの全蒸発量を計算し、単位時間当たりの平均ア
ルミニウム蒸発量(A)を求め、この値と単位時間当た
りの酸素ガスの導入量(B)とからB/A比を計算す
る。
【0018】上記のようにして得られたフィルムの酸素
透過率、水蒸気透湿度及び全光線透過率は上記したよう
な所期の目的を満足するものであった。
【0019】また、本発明の透明AlOxバリア膜の製
造装置は、巻取式真空蒸着装置であり、図1に示すその
実施の形態の一構成例によれば、真空成膜室(図示せ
ず)内には送出ロール1、成膜ドラム2、巻取ロール3
からなる送出・巻取手段が設けられ、被処理基体4が送
出ロール1から繰り出され、ガイドロール5、6を介し
て成膜ドラム2へと送られ、次いで該基体は成膜ドラム
2の回転に伴われて連続走行し、別のガイドロール7、
8を介して巻取ロール4に巻き取られるように構成され
ている。成膜ドラム2の下方には、蒸発源材料(アルミ
ニウム)9を収容するための蒸発用ルツボ10が設置さ
れ、熱源により該蒸発源材料は、加熱・溶融・蒸発され
る。蒸発された材料は、基体上の反応領域に向かい、そ
こで蒸着すると共に、MDマスク11、11′で囲まれ
た所定の開口12を通って供給された反応ガスと開口領
域の寸法にほぼ対応する基体上の反応領域において反応
して、AlOx膜を形成する。このMDマスクは、該成
膜ドラムの外周囲に近設されており、上記反応領域以外
の部分を遮蔽するためのものであり、主として、導入さ
れる反応ガスと蒸発アルミニウムとを反応に有効に関与
させるように、その反応領域を制限するために用いる。
【0020】反応ガスは、真空成膜室に設けられる反応
ガス導入管を経て導入され、所定の位置に設置されたノ
ズル13から噴射されて、開口12を経て基体4に供給
され、アルミニウムと反応できるようになっている。ノ
ズル13は、成膜ドラム2の外周面から30mm以内の
位置であって、MDマスク11、11’の開口12の成
膜ドラム幅方向の端部又はその近傍で該開口への基体進
入側に設けられていることが好ましい。ノズル13は、
MDマスク11に対して成膜ドラムの側と反対側に設け
られている。ノズル13は、好ましくはMDマスク側に
開けられた複数のガス噴出孔を有し、基体の幅方向と平
行に延びている。基体の幅寸法が大きい場合には、反応
の均一性を満たすためにも、その幅寸法に合わせて蒸発
用ルツボ10を複数個用いることが望ましい。この装置
を用いて、上記形成方法に従ってAlOx膜を形成すれ
ば、所望の酸素透過率、水蒸気透湿度、全光線透過率を
有する透明ガスバリア性AlOx膜が効率的に得られ
る。
【0021】また、前記巻取式真空蒸着装置において、
図2に示すように、成膜ドラム2に対する蒸発源材料ア
ルミニウムの入射角度θが40°より小さくなるように
すれば、例えば蒸発源材料の表面と成膜ドラムの成膜面
との距離が所定の範囲になるように配置すれば、また、
開口12の周長が所定の範囲になるようにMDマスクを
設ければ、この装置を用いて得られるAlOx膜は所望
の特性を有している。例えば、蒸発源材料アルミニウム
の表面と基体の反応領域との間の距離は、10 -4Tor
r台の真空度での平均自由行程から蒸発アルミニウムの
直進性を考えるとほぼ300mm以上となり、また、マ
ルチタイプの蒸発源を使用する場合、基体の幅方向にお
ける膜厚の均一性を満たすためにもほぼ300mm以上
が必要である。さらに、開口12の周長については、上
記蒸発源材料の表面と成膜面との距離、アルミニウムの
蒸発速度、酸素ガスの導入速度等によっても異なるが、
周長が235mm以上になると所望の特性を有する透明
ガスバリアAlOx膜を得ることが困難になる。図2中
の符号は全て図1中の符号と同じものを意味する。
【0022】以下の実施例では、本発明の透明AlOx
バリア膜の形成方法について図面を参照して説明する。
実施例で得られたフィルムの特性の測定法は次のように
して行った。 (1)酸素透過率 いわゆるモコン法(B. Jonson et al., JPI Journal, 2
9, No.7 (1991) 27)に従って、酸素透過率測定装置(モ
ダンコントロールズ社製、OX-TRAN100)を用いて測定し
た。 (2)水蒸気透湿度 JIS Z 0208(カップ法)に従って測定した。 (3)全光線透過率 JIS K 7361に従って、分光光度計(日本電色工
業(株)製、NDH2000)を用いて測定した。
【0023】
【実施例】(実施例1)本実施例では、図1に示す巻取
式真空蒸着装置を用いて、酸素ガスの導入量、アルミニ
ウム蒸発量を制御して成膜し、所望のAlOx膜を得
た。
【0024】まず、送出ロール1に巻かれた厚さ12μ
m×幅1000mm×長さ10000mのポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルムからなる長尺基板4
に通常の巻取張力を与えて、到達圧力2.4×l0-2
aの成膜室内を、ガイドロール5及び6を介して金属製
の成膜ドラム2(このドラムは、−15℃に冷却されて
いた)へと、200m/分の速度で走行させ、出力30
kWの電子銃(図示せず)からの電子ビームの照射によ
り、蒸発用ルツボ10内の蒸発物質(アルミニウム:純
度99.7%、充填量:14.85kg(550.4モ
ル))9を加熱し、アルミニウムの蒸発量が19.44
g/分になるように調整し、走行している基体4上に所
定の膜厚(50〜150オングストローム)のアルミニ
ウムが蒸着されるようにした。次いで、基体4が成膜ド
ラム2を通過する際、ガス流量制御器を経て反応ガス導
入口から3.09SLMの酸素ガスを導入して、この酸
素ガスを所定の位置に設置されたガス導入ノズル13か
ら開口12を経て基体上に導きながら、基体上にAlO
x膜を形成した。成膜圧力は4.1×10-2Paであ
り、成膜幅は900mmとした。
【0025】アルミニウム蒸発量及び酸素ガス導入量を
上記のように調整しながら、60分間蒸着を続け、その
後巻取ロール3に巻き取られたフィルム(膜厚:80オ
ングストローム)を取り出し、蒸発用ルツボ10内のア
ルミニウム残量を測定したところ、13.68kg(5
07.0モル)であった。この値から、アルミニウムの
全蒸発量は1.17kg(43.4モル)であり、単位
時間当たりの平均アルミニウム蒸発量(A)は0.72
0494モル/分であった。また、単位時間当たりの酸
素ガスの導入量(B)は0.137823モル/分であ
った。従って、B/Aは0.191290であった。
【0026】上記のようにして得られたフィルムに対し
て、酸素透過率、水蒸気透湿度及び全光線透過率を測定
した。得られた結果は以下の通りであり、目的に適った
特性を有する透明AlOxバリア膜が得られた。なお、
基体として用いたPETフィルムの酸素透過率は、13
7cm3/m2・day・atm、水蒸気透湿度は42.
3g/m2・day、全光線透過率は88.72%Tで
あった。
【0027】 酸素透過率:1.1cm3/m2・day・atm 水蒸気透湿度:0.86g/m2・day 全光線透過率:88.27%T (実施例2)実施例1記載の方法を、以下のプロセス条
件以外は同じ条件を用いて繰り返した。
【0028】 到達圧力:2.0×10-2Pa 成膜速度(走行速度):700m/分 電子銃出力:55kW 成膜幅:300mm アルミニウム充填量:14.7kg(544.8モル) 酸素ガス導入量:2.39SLM 成膜圧力:3.7×10-2Pa アルミニウム蒸発量及び酸素ガス導入量を上記のように
調整しながら、60分間蒸着を続け、その後巻取ロール
3に巻き取られたフィルム(膜厚:80オングストロー
ム)を取り出し、蒸発用ルツボ10内のアルミニウム残
量を測定したところ、13.34kgであった。これか
ら、アルミニウムの全蒸発量は1.36kg(50.4
モル)であり、単位時間当たりの平均アルミニウム蒸発
量(A)は0.840576モル/分であった。また、
単位時間当たりの酸素ガスの導入量(B)は0.106
601モル/分であった。従って、B/Aは0.126
819であった。
【0029】上記のようにして得られたフィルムに対し
て、酸素透過率、水蒸気透湿度及び全光線透過率を測定
した。得られた結果は以下の通りであり、目的に適った
特性を有する透明AlOxバリア膜が得られた。
【0030】 酸素透過率:0.75cm3/m2・day・atm 水蒸気透湿度:0.69g/m2・day 全光線透過率:87.85%T (実施例3)実施例1記載の方法を、以下のプロセス条
件以外は同じ条件を用いて繰り返した。但し、巻取式真
空蒸着装置として、図1に構成の概略を示すものであっ
て、酸素ガス導入ノズル13を成膜ドラム外周面から2
0mmの位置に設けたものを用いて成膜した。また、比
較のために、ガス導入ノズル13を成膜ドラム外周面か
ら50mmの位置に設けたものを用いて、同様にして成
膜した。
【0031】 加熱方法:高周波誘導加熱 基体:厚さ12μm×幅240mm×長さ1000mの
PETフィルム 成膜幅:200mm 1)ノズルが20mmの位置にある場合: 到達圧力:2.5×10-2Pa 成膜速度(走行速度):60m/分 電子銃出力:15kW アルミニウム充填量:2.73kg(100モル) 酸素ガス導入量:400SCCM 成膜圧力:2.9×10-2Pa 2)ノズルが50mmの位置にある場合: 到達圧力:1.6×10-2Pa 成膜速度(走行速度):55m/分 電子銃出力:13kW アルミニウム充填量:2.66kg(96モル) 酸素ガス導入量:550SCCM 成膜圧力:5.5×10-2Pa 上記1)の場合、アルミニウム蒸発量及び酸素ガス導入
量を上記のように調整しながら、60分間蒸着を続け、
その後巻取ロール3に巻き取られたフィルムを取り出
し、蒸発用ルツボ10内のアルミニウム残量を測定した
ところ、2.7057kgであった。これから、アルミ
ニウムの全蒸発量は0.0243kg(0.9モル)で
あり、単位時間当たりの平均アルミニウム蒸発量(A)
は0.06モル/分であった。また、単位時間当たりの
酸素ガスの導入量(B)は0.018モル/分であっ
た。この値から、B/Aは0.29であった。また、上
記2)の場合、アルミニウム残量:2.638kg、ア
ルミニウム全蒸発量:0.022kg(0.83モ
ル)、(A):0.055モル/分、(B):0.02
5モル/分、B/A:0.45であった。
【0032】上記のようにして得られたフィルムに対し
て、酸素透過率、水蒸気透湿度及び全光線透過率を測定
した。得られた結果は以下の通りである。PETフィル
ム自体の酸素透過率、水蒸気透湿度、全光線透過率は、
実施例1の場合と同じである。
【0033】 ノズルが20mmの位置にある場合: 酸素透過率:2.15cm3/m2・day・atm 水蒸気透湿度:2.2g/m2・day 全光線透過率:86.34%T ノズルが50mmの位置にある場合: 酸素透過率:2.38cm3/m2・day・atm 水蒸気透湿度:2.31g/m2・day 全光線透過率:82.36%T 上記結果から、ノズルが20mmの位置にある場合、目
的に適った特性を有する透明AlOxバリア膜が得られ
たが、ノズルが50mmの位置にある場合、全光線透過
率が低くなりすぎて、透明バリア膜製品としては好まし
くないことが分かる。従って、ガス導入ノズルが成膜ド
ラムから30mm程度以内の位置に設けられていれば、
所望の全光線透過率を有するAlOx膜が得られるとい
えよう。 (実施例4)実施例1記載の方法を繰り返すが、厚さ1
2μm×幅1000mm×10000mのPETフィル
ムからなる長尺基体4を用いて、以下の表1に示すプロ
セス条件以外は同じ条件を用いた。但し、巻取式真空蒸
着装置として、図2にその構成の概略を示すものであっ
て、成膜ドラム2に対する蒸発源材料(アルミニウム)の
入射角度が5.7°、12.1°、23.3°、25.
3°、及び40°になるように、蒸発源材料の表面と成
膜ドラムの成膜面との間の距離を設定し、また、それぞ
れの場合のMDマスクの開口周長を40mm、80m
m、160mm、172mm、及び235mmにして、
該装置を構成したものを用いて成膜した。
【0034】それぞれの場合について、アルミニウム蒸
発量及び酸素ガス導入量を表1に示す値に調整しなが
ら、60分間蒸着を続け、その後巻取ロール3に巻き取
られたフィルムを取り出し、得られたフィルムに対し
て、酸素透過率、水蒸気透湿度及び全光線透過率を測定
した。得られた結果を表1に示す。PETフィルム自体
の酸素透過率、水蒸気透湿度及び全光線透過率は、実施
例1の場合と同じである。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示す結果から明らかなように、蒸発
アルミニウムの入射角度が40°より低い場合には、所
望の酸素透過率(3cm3/m2・day・atm以
下)、水蒸気透湿度(3g/m2・day以下)を有
し、全光線透過率が基体自体の全光線透過率とほぼ同じ
であるAlOx膜が形成されたが、40°以上である場
合は、酸素透過率が3cm3/m2・day・atm以
上、水蒸気透湿度が3g/m2・day以上であり、ま
た、全光線透過率が基体自体の全光線透過率よりも大変
低いAlOx膜が形成された。なお、MDマスクの開口
12の周長については、上記蒸発源材料の表面と成膜面
との距離、アルミニウムの蒸発速度、酸素ガスの導入速
度等によっても異なるが、周長が235mm以上になる
と所望の特性を有する透明AlOxバリア膜を得ること
が困難になることが分かる。
【0037】
【発明の効果】本発明の形成方法によれば、透明AlO
xバリア膜の形成にあたり、単位時間当たりの平均アル
ミニウム蒸発量に対する単位時間当たりの酸素ガス導入
量を特定の比率に保持しながら蒸着を行うことにより、
ガスバリア性に優れた透明AlOx膜を得ることができ
る。
【0038】また、本発明の透明AlOxバリア膜の製
造装置によれば、反応ガス導入管のノズルを特定の位置
に設けることにより、また、蒸発アルミニウムの反応領
域への入射角度を40°より小さくすることにより、優
れたガスバリア性を有するAlOx膜を容易に得ること
ができる装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の構成の一例を模式的に示す
説明図。
【図2】本発明の製造装置の構成の別の一例を模式的に
示す説明図。
【符号の説明】
1 送出ロール 2 成膜ドラム 3 巻取ロール 4 被処理基体 5、6、7、8 ガイドロール 9 蒸発源材料 10 蒸発用ルツボ 11、11’
MDマスク 12 開口 13 ノズル
フロントページの続き (72)発明者 清水 昭 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地 日本真空 技術株式会社内 (72)発明者 稲川 幸之助 千葉県山武郡山武町横田523 日本真空技 術株式会社千葉超材料研究所内 Fターム(参考) 4F006 AA12 AA13 AA15 AA16 AA17 AA35 AA38 AB74 BA05 CA07 DA01 4K029 AA11 BA44 BC00 BC08 BD00 CA02 DB03 EA04 HA01 JA10 KA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室内において、基体の送出・巻取手
    段により室内を走行する誘電体からなる長尺基体上に、
    蒸発源からの蒸発アルミニウムと酸素ガスとの反応によ
    りAlOx膜を形成する真空蒸着方法において、単位時
    間当たりの平均アルミニウム蒸発量A(モル/分)と単
    位時間当たりの導入酸素ガス量B(モル/分)との比
    (B/A)を0.1≦B/A<0.3に保持しながら蒸
    着を行うことを特徴とする透明AlOxバリア膜の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 真空成膜室と、該成膜室内に設置された
    送出・巻取手段であって、該成膜室内を走行する長尺誘
    電体基体の送出ロール、成膜ドラム、巻取ロールからな
    る送出・巻取手段と、該成膜ドラムの下方に設置された
    蒸発源材料としてアルミニウムを収容するルツボと、該
    成膜ドラムに酸素を供給するための酸素ガス導入管とを
    有する巻取式真空蒸着装置において、該酸素ガス導入管
    のノズルが、該成膜ドラムの外周面から30mm以内の
    位置であって、該成膜ドラムの外周囲に近設されたMD
    マスク(基体長手方向制限マスク)の外側方向でかつ該
    成膜ドラム幅方向における該MDマスクの開口の端部又
    はその近傍の位置で、該開口への基体進入側に設けられ
    ており、単位時間当たりの平均アルミニウム蒸発量A
    (モル/分)と単位時間当たりの導入酸素ガス量B(モ
    ル/分)との比(B/A)を0.1≦B/A<0.3に
    保持しながら蒸着を行うことを特徴とする透明AlOx
    バリア膜の製造装置。
  3. 【請求項3】真空成膜室と、該成膜室内に設置された送
    出・巻取手段であって、該成膜室内を走行する長尺誘電
    体基体の送出ロール、成膜ドラム、巻取ロールからなる
    送出・巻取手段と、該成膜ドラムの下方に設置された蒸
    発源材料としてアルミニウムを収容するルツボと、該成
    膜ドラムに酸素を供給するための酸素ガス導入管とを有
    する巻取式真空蒸着装置において、該成膜ドラムの外周
    囲に近接されたMDマスクの開口と該ルツボとの位置で
    決まる蒸発源材料の入射角度θが40°より小さくなる
    ように構成されており、単位時間当たりの平均アルミニ
    ウム蒸発量A(モル/分)と単位時間当たりの導入酸素
    ガス量B(モル/分)との比(B/A)を0.1≦B/
    A<0.3に保持しながら蒸着を行うことを特徴とする
    透明AlOxバリア膜の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記酸素ガス導入管のノズルが、該成膜
    ドラムの外周面から30mm以内の位置であって、該成
    膜ドラムの外周囲に近設されたMDマスクの外側方向で
    かつ該成膜ドラム幅方向における該MDマスクの開口の
    端部又はその近傍の位置で、該開口への基体進入側に設
    けられていることを特徴とする請求項3記載の透明Al
    Oxバリア膜の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記入射角度θを40°より小さくする
    ように、蒸発源材料の表面と成膜ドラムの成膜面との間
    の距離、又はMDマスクの開口の周長、あるいはその両
    方を調整することを特徴とする請求項3又は4記載の透
    明AlOxバリア膜の製造装置。
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