JP2009287088A - 成膜装置、成膜方法およびバリアフィルム - Google Patents

成膜装置、成膜方法およびバリアフィルム Download PDF

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Abstract

【課題】膜質および平滑性が良好、かつ透明な膜を形成することができる成膜装置、成膜方法およびバリアフィルムを提供する。
【解決手段】本発明の成膜方法は、スパッタガスおよび反応ガスを供給し、金属ターゲットに第1の電流値で電流を印加して、金属ターゲットの表面が化合物で覆われた状態で金属ターゲットに第1の電流値または第1の電力を印加して成膜した場合の放電電圧をa(V)とし、金属ターゲットに第1の電流値または第1の電力を印加して、放電を検出したときの金属ターゲットの電圧を測定し、この電圧が所定の電圧になるように反応ガスの供給量を変えて各電圧で成膜し、放電電圧a(V)で得られた膜の可視光領域における透過率を100%とし、これに対して85%の透過率の膜が得られる電圧を放電電圧b(V)とするとき、金属ターゲットの電圧γが(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aを満たす条件で成膜する。
【選択図】図1

Description

本発明は、反応ガス雰囲気でスパッタリングを行い、所定の組成の膜を形成する成膜装置および成膜方法、ならびにこの成膜方法により形成された膜を有するバリアフィルムに関し、特に、膜質および平滑性が良好、かつ透明な膜を形成することができる成膜装置および成膜方法、ならびにその膜を有するバリアフィルムに関する。
現在、金属化合物の膜を形成する場合、真空チャンバ内に、形成する金属化合物の膜の組成を得るための反応ガスを含んだ雰囲気下、例えば、酸化物を形成する場合には酸素、窒化物を形成する場合には窒素を含んだ雰囲気下で、さらにアルゴンガス(Arガス)を導入し、金属ターゲットに、例えば、直流電流を印加して放電させて、イオン化したアルゴンガスを金属ターゲットに衝突させて、金属ターゲットから飛び出した金属原子と反応ガスとを反応させて、化合物を得て、金属化合物の膜を形成する反応性スパッタと呼ばれる方法が用いられている。
反応性スパッタリングにおいて、酸化膜、窒化膜などの金属化合物の膜を得るため、反応性ガスを加えると、金属ターゲット表面が金属化合物で覆われる。このとき、表面が硬くなり、スパッタ率が低くなるため、成膜速度が著しく低下する。金属ターゲット表面が金属化合物で覆われている状態でのスパッタを化合物モードという。
これに対し、金属ターゲット表面が完全に酸化または窒化される前の状態のうち、遷移領域で金属ターゲットを使用することにより、酸化膜、窒化膜などの金属化合物の膜をより高い成膜速度で得られることが知られている。
この遷移領域における成膜方法は、例えば、反応性ガス量を制御することにより、膜の組成を変えられることから、様々な分野で利用されており、その遷移領域における成膜方法が種々提案されている(特許文献1〜特許文献3参照)。
特許文献1には、少なくとも金属を含むターゲットを用い、真空槽内に放電ガスと反応ガスとを導入して放電を行い、ロールトゥーロール方式で基材上に薄膜を形成する反応性スパッタリング装置において、スパッタリングの放電電源を定電力出力で制御した上で、放電電圧を一定に保つように制御するものが記載されている。
特許文献1においては、放電電圧をフィードバックして反応ガス導入量を随時制御することにより、放電電圧を一定に保つように制御されている。
また、特許文献2の反応性スパッタリング方法は、真空チャンバ内に設けられた金属ターゲットを備えたスパッタ蒸発源と、このスパッタ蒸発源を駆動するスパッタ電源と、スパッタ用の不活性ガスとスパッタされた金属と化合物を形成する反応ガスとを真空チャンバ内に導入する導入機構とを有する反応性スパッタリング装置を用いて、真空チャンバ内に設けられた基板に反応性スパッタリング成膜を行うものである。特許文献2においては、スパッタ電源の電圧を、目標とする電圧Vsに制御する定電圧制御を行うと共に、スパッタ蒸発源の前方に発生するプラズマ発光の分光スペクトルが目標値となるように、目標電圧Vsを操作する目標電圧制御を、定電圧制御より遅い制御速度で行う。
上記分光スペクトルの目標値がプラズマ発光中の金属元素に固有の波長帯の分光スペクトル強度Imと反応ガスに固有の波長帯の分光スペクトル強度Igとの比率、またはプラズマ発光中の金属元素に固有の波長帯の分光スペクトル強度Imと不活性ガスに固有の分光スペクトル強度Iaとの比率により設定されている。
特許文献3の成膜方法においては、反応ガスの活性種存在下で金属ターゲットをキャリアガスによりスパッタリングして基板上に、この金属の化合物からなる薄膜を形成する成膜工程を有するものである。この成膜工程では、成膜中のプラズマ発光について金属のスペクトル強度とベースとなるスペクトル強度との比であって薄膜の成膜速度に比例した一定値を示すスペクトル強度比をモニターし、予め求めておいたスペクトル強度比と成膜速度との関係に基づいて、成膜中の成膜速度を検出する。
特許文献3においては、金属ターゲットはNbからなり、成膜された薄膜に対して反応ガスの活性種をさらに反応させてNbからなる光学膜を形成するものである。この場合、金属のスペクトル強度は、表面が金属状態にあるNbターゲットをスパッタリングし酸素ガスの活性種と反応させてNb酸化物膜を形成するとき(メタルモード成膜時)のプラズマ発光におけるNbの主スペクトルとなる波長のスペクトル強度と、表面が酸化物状態にあるNbターゲットをスパッタリングしてNb酸化物膜を形成するとき(酸化モード成膜時)のプラズマ発光におけるNbの主スペクトルとなる波長のスペクトル強度との合計強度であり、ベースとなるスペクトル強度はNb及びキャリアガスの重畳スペクトルが現れる波長のスペクトル強度が用いられる。
一方、反応性スパッタリングにおいて、安定した組成の膜を得るためには、反応性ガスをより多く導入し、金属ターゲット表面が金属化合物で覆われた状態、すなわち、完全酸化物モードでスパッタする必要がある。
特開2002−322561号公報 特開2003−342725号公報 特開2007−224322号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に記載されている遷移領域における成膜方法が記載されているものの、遷移領域で成膜する場合、僅かな成膜環境の変動により、成膜速度または形成される膜の組成が著しく変化するため、均一な膜質および均一な膜厚を得ることが難しいという問題点がある。
また、安定した組成を得るために、完全酸化物モードでスパッタリングする場合には、スパッタされた粒子が高エネルギーを保って基材表面に堆積される。このため、金属を気化させて堆積させる蒸着法、および主に化学反応による堆積が行われるCVD法と比較して、基板(基材)に与えるダメージが高く、基板(基材)の平滑性、更には形成された膜の平滑性が失われるという問題点がある。
また、完全酸化物モードでのスパッタリングでは、成膜速度が遅い分、基板(基材)は、成膜時に発生する熱またはプラズマによるダメージをより大きく受けるという問題点もある。
以上のように、遷移領域において成膜を行うと、一定の膜組成、均一な膜質、均一な膜厚を維持することが難しい。一方、完全酸化物モードで成膜を行うと、基板(基材)がダメージを受け、形成される膜の平滑性および緻密性が失われる。
このため、光学薄膜およびガスバリア膜のような、膜組成の制御と、基板(基材)表面の平滑性等が求められる分野では、主に蒸着法、およびCVD法が多く用いられており、スパッタリング法で成膜した場合における膜ダメージの影響を、排除することが難しいのが現状である。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、膜質および平滑性が良好、かつ透明な膜を形成することができる成膜装置、成膜方法およびバリアフィルムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、基板が設けられたチャンバ内にスパッタガスおよび反応ガスを供給してスパッタリングを行い前記基板に所定の膜を形成する成膜装置であって、前記チャンバ内に前記スパッタガスを供給するスパッタガス供給部と、前記チャンバ内に前記反応ガスを供給する反応ガス供給部と、前記チャンバ内を所定の真空度にする真空排気部と、前記金属ターゲットに所定の電流または電力を印加する電源部と、前記金属ターゲットの電圧を測定する測定部と、前記チャンバ内の放電を検出する放電検出部と、前記金属ターゲットに一定の電流値または一定の電力を前記電源部から印加させ、前記電流値または電力が一定になるように調節する制御部とを有し、
前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットの表面が化合物で覆われた状態で、前記電源部により前記金属ターゲットに第1の電流値で電流または第1の電力を印加して成膜した場合における放電電圧をa(V)とし、
前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットに前記第1の電流値で電流または前記第1の電力を印加して、前記放電検出部により放電を検出したときの前記金属ターゲットの電圧を測定し、前記電圧が所定の電圧になるように前記反応ガスの供給量を変えて各電圧で成膜し、前記放電電圧a(V)で得られた膜の可視光領域における透過率を100%として、この透過率に対して85%の透過率の膜が得られるときの電圧を放電電圧b(V)とするとき、
前記金属ターゲットの電圧γが(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aを満たす条件で成膜することを特徴とする成膜装置を提供するものである。
本発明においては、前記成膜時における前記チャンバ内の圧力は、例えば、0.005〜0.1Paであることが好ましい。
また、本発明においては、さらに、成膜時に発生するプラズマの特定の波長の強度を測定する測定器を有し、前記制御部は、前記測定器で測定された前記特定の波長の強度が所定の強度となるように、前記反応ガスの供給量を調節する機能を備えるものであり、前記制御部は、成膜時に測定された前記波長の強度が所定の強度からずれた場合、前記波長の強度が所定の強度となるように前記反応ガスの供給量を調節することが好ましい。
さらに、本発明においては、前記基板に形成する膜は、例えば、酸化アルミニウム膜である。
さらにまた、本発明においては、前記反応ガスが、例えば、酸素ガスまたは窒素ガスである。
本発明の第2の態様は、基板と金属ターゲットとが対向して設けられたチャンバ内にスパッタガスおよび反応ガスを供給してスパッタリングを行い前記基板に所定の膜を形成する成膜方法であって、前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットの表面が化合物で覆われた状態で、前記金属ターゲットに第1の電流値で電流または第1の電力を印加して成膜した場合における放電電圧をa(V)とし、
前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットに前記第1の電流値で電流または前記第1の電力を印加して、前記放電検出部により放電を検出したときの前記金属ターゲットの電圧を測定し、前記電圧が所定の電圧になるように前記反応ガスの供給量を変えて各電圧で成膜し、前記放電電圧a(V)で得られた膜の可視光領域における透過率を100%として、この透過率に対して85%の透過率の膜が得られるときの電圧を放電電圧b(V)とするとき、
前記金属ターゲットの電圧γが(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aを満たす条件で成膜することを特徴とする成膜方法を提供するものである。
本発明においては、前記成膜時における前記チャンバ内の圧力は、0.005〜0.1Paであることが好ましい。
また、本発明においては、成膜時において、発生するプラズマの特定の波長の強度を測定し、前記検出された前記特定の波長の強度が所定の強度になるように、前記反応ガスの供給量を調節することが好ましい。
さらに、本発明においては、前記基板に形成する膜は、例えば、酸化アルミニウム膜である。
さらにまた、本発明においては、前記反応ガスは、例えば、酸素ガスまたは窒素ガスである。
本発明の第3の態様は、上記本発明の第2の態様の成膜方法により膜が基板上に形成されていることを特徴とするバリアフィルムを提供するものである。
また、本発明においては、反応ガスを供給してスパッタリングを行い基板に所定の膜を形成する成膜装置であって、所定の搬送経路で、長尺の基板を搬送する第1の搬送手段と、チャンバと、前記チャンバ内に設けられ、前記基板の搬送方向と直交する方向に回転軸を有し、前記第1の搬送手段により搬送された基板が、表面の所定の領域に巻き掛けられる回転可能なドラムと、所定の搬送経路で、前記ドラムに巻き掛けられた基板を搬送する第2の搬送手段と、前記チャンバ内を所定の真空度にする真空排気部と、前記チャンバ内にスパッタガスを供給するスパッタガス供給部と、前記チャンバ内に前記反応ガスを供給する反応ガス供給部と、前記チャンバ内に設けられ、前記ドラムに対向して、金属ターゲットを保持するターゲット保持部と、前記金属ターゲットに所定の電流または電力を印加する電源部と、前記金属ターゲットの電圧を測定する測定部と、前記チャンバ内の放電を検出する放電検出部と、前記金属ターゲットに一定の電流値または一定の電力を前記電源部から印加させ、前記電流値または電力が一定になるように調節する制御部とを有し、前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットの表面が化合物で覆われた状態で、前記金属ターゲットに第1の電流値で電流または第1の電力を印加して成膜した場合における放電電圧をa(V)とし、
前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットに前記第1の電流値で電流または前記第1の電力を印加して、前記放電検出部により放電を検出したときの前記金属ターゲットの電圧を測定し、前記電圧が所定の電圧になるように前記反応ガスの供給量を変えて各電圧で成膜し、前記放電電圧a(V)で得られた膜の可視光領域における透過率を100%として、この透過率に対して85%の透過率の膜が得られるときの電圧を放電電圧b(V)とするとき、
前記金属ターゲットの電圧γが(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aを満たす条件で成膜することを特徴とする成膜装置を提供する。
本発明の成膜装置、成膜方法によれば、膜質および平滑性が良好、かつ透明な膜を形成することができる。
また、本発明のバリアフィルムは、基板上に、膜質および平滑性が良好、かつ透明な膜が形成されているものであるため、水蒸気透過度、酸透過度などについて優れたガスバリア性を有する。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の成膜装置、成膜方法およびバリアフィルムを詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る成膜装置を示す模式図である。
図1に示す本発明の実施形態に係る成膜装置10は、ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)タイプの成膜装置であり、基板Zの表面Zf、または基板Zの表面Zfに有機層が形成されていれば、その表面に、所定の機能を有する膜を形成するものであり、例えば、光学フィルムまたはガスバリアフィルム等の機能性フィルムFの製造に利用されるものである。
成膜装置10は、長尺の基板Z(ウェブ状の基板Z)に連続で成膜を行う装置であって、基本的に、長尺な基板Zを供給する供給室12と、長尺な基板Zに膜を形成する成膜室(チャンバ)14と、膜が形成された長尺な基板Zを巻き取る巻取り室16と、真空排気部32と、制御部36とを有する。この制御部36により、成膜装置10における各要素の動作が制御される。
また、成膜装置10においては、供給室12と成膜室14とを区画する壁15a、および成膜室14と巻取り室16とを区画する壁15bには、基板Zが通過するスリット状の開口15cが形成されている。
成膜装置10においては、供給室12、成膜室14および巻取り室16には、真空排気部32が配管34を介して接続されている。この真空排気部32により、供給室12、成膜室14および巻取り室16の内部が所定の真空度にされる。
真空排気部32は、供給室12、成膜室14および巻取り室16を排気して所定の真空度に保つものであり、ドライポンプおよびターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有するものである。また、供給室12、成膜室14および巻取り室16には、それぞれ内部の圧力を測定する圧力センサ(図示せず)が設けられている。
なお、真空排気部32による供給室12、成膜室14および巻取り室16の到達真空度には、特に限定はなく、実施する成膜方法等に応じて、十分な真空度を保てればよい。この真空排気部32は、制御部36により制御される。
供給室12は、長尺な基板Zを供給する部位であり、基板ロール20、およびガイドローラ21が設けられている。
基板ロール20は、長尺な基板Zを連続的に送り出すものであり、例えば、反時計回りに基板Zが巻回されている。
基板ロール20は、例えば、駆動源としてモータ(図示せず)が接続されている。このモータによって基板ロール20が基板Zを巻き戻す方向rに回転されて、本実施形態では、時計回りに回転されて、基板Zが連続的に送り出される。
ガイドローラ21は、基板Zを所定の搬送経路で成膜室14に案内するものである。このガイドローラ21は、公知のガイドローラにより構成される。
本実施形態の成膜装置10においては、ガイドローラ21は、駆動ローラまたは従動ローラでもよい。また、ガイドローラ21は、基板Zの搬送時における張力を調整するテンションローラとして作用するローラであってもよい。
本発明の成膜装置において、基板Zは、特に限定されるものではなく、反応性スパッタリングによる膜の形成が可能な各種の基板が全て利用可能である。基板Zとしては、例えば、PETフィルム、PENフィルム等の各種の樹脂フィルム、またはアルミニウムシートなどの各種の金属シート等を用いることができる。
本発明の成膜装置は、樹脂フィルムなどダメージを受け易い基板への成膜に特に有効である。
巻取り室16は、後述するように、成膜室14で、表面Zfに膜fが形成された基板Zを巻き取る部位であり、巻取りロール30、およびガイドローラ31が設けられている。
巻取りロール30は、成膜された基板Zをロール状に、例えば、時計回りに巻き取るものである。
この巻取りロール30は、例えば、駆動源としてモータ(図示せず)が接続されている。このモータにより巻取りロール30が回転されて、成膜済の基板Zが巻き取られる。
巻取りロール30においては、モータによって基板Zを巻き取る方向Rに回転されて、本実施形態では、時計回りに回転されて、成膜済の基板Zを連続的に、例えば、時計回りに巻き取る。
ガイドローラ31は、成膜室14から搬送された基板Zを、所定の搬送経路で巻取りロール30に案内するものである。このガイドローラ31は、公知のガイドローラにより構成される。なお、供給室12のガイドローラ21と同様に、ガイドローラ31も、駆動ローラまたは従動ローラでもよい。また、ガイドローラ31は、テンションローラとして作用するローラであってもよい。
成膜室14は、真空チャンバとして機能するものであり、基板Zを搬送しつつ連続的に、基板Zの表面Zfに、反応性スパッタリング法によって、酸化膜、窒化膜などの化合物の膜を形成する部位である。
成膜室14は、例えば、ステンレス、アルミニウムまたはアルミニウム合金など、各種の真空チャンバで利用されている材料を用いて構成されている。
成膜室14には、2つのガイドローラ24、28と、ドラム26と、成膜部40とが設けられている。
ガイドローラ24と、ガイドローラ28とが、所定の間隔を設けて対向して、平行に配置されており、また、ガイドローラ24、およびガイドローラ28は、基板Zの搬送方向Dに対して、その長手方向を直交させて配置されている。
ガイドローラ24は、供給室12に設けられたガイドローラ21から搬送された基板Zをドラム26に搬送するものである。このガイドローラ24は、例えば、基板Zの搬送方向Dと直交する方向(以下、軸方向という)に回転軸を有し回転可能であり、かつガイドローラ24は、軸方向の長さが、基板Zの長手方向と直交する幅方向における長さ(以下、基板Zの幅という)よりも長い。
なお、基板ロール20、ガイドローラ21、ガイドローラ24により、第1の搬送手段が構成される。
ガイドローラ28は、ドラム26に巻き掛けられた基板Zを巻取り室16に設けられたガイドローラ31に搬送するものである。このガイドローラ28は、例えば、軸方向に回転軸を有し回転可能であり、かつガイドローラ28は、軸方向の長さが基板Zの幅よりも長い。
なお、ガイドローラ28、ガイドローラ31、巻取りロール30により、第2の搬送手段が構成される。
また、ガイドローラ24、ガイドローラ28は、上記構成以外は、供給室12に設けられたガイドローラ21と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
ドラム26は、ガイドローラ24と、ガイドローラ28との間の空間hの下方に設けられている。ドラム26は、その長手方向を、ガイドローラ24およびガイドローラ28の長手方向に対して平行にして配置されている。
このドラム26は、例えば、円筒状を呈し、軸方向に回転軸を有し、回転方向ωに回転可能なものである。ドラム26は、軸方向における長さが基板Zの幅よりも長い。
ドラム26は、その表面26a(周面)に基板Zが巻き掛けられて、回転方向ωに回転することにより、基板Zを所定の成膜位置に保持しつつ、搬送方向Dに基板Zを搬送するものである。
図1に示すように、成膜部40は、ドラム26が回転方向ωに回転して、基板Zを搬送方向Dに搬送しつつ、ドラム26の表面26aに巻き掛けられた基板Zの表面Zfに膜fを形成するものである。
成膜部40は、電極板42、金属ターゲット44、ターゲットフォルダ45、電源部46、測定部48、スパッタガス供給部50、反応ガス供給部52およびプラズマ検出器54を有する。成膜部40においては、制御部36により電源部46、測定部48、スパッタガス供給部50、反応ガス供給部52が制御される。また、プラズマ検出部54が制御部36に接続されている。
成膜室14の下部にターゲットフォルダ45が、ドラム26の表面26aに対向して設けられている。ターゲットフォルダ45は、例えば、平面視長方形状に形成されており、平面視長方形状の凹部を有し、この凹部はその長手方向が基板Zの幅方向の長さよりも長い。このターゲットフォルダ45は、その長手方向をドラム26の軸方向と一致させて配置されている。
ターゲットフォルダ45の凹部には、下から順に、平面視長方形の平板状の電極板42および平面視長方形の平板状の金属ターゲット44が嵌め込まれている。金属ターゲット44は、表面40aをドラム26の表面26aに向けて、金属ターゲット44の表面40aとドラム26の表面26aとは隙間Sをあけて、ターゲットフォルダ45により保持される。この隙間SがプラズマPの発生空間となる。金属ターゲット44および電極板42は、ドラム26に巻き掛けられる基板Zの幅方向の長さよりも長い。
電極板42は、電源部46に接続されており、金属ターゲット44に電源部46からの所定の電流または電力を所定の時間印加するものである。
金属ターゲット44は、形成する膜の原料となるものであり、基板Zの表面Zfに形成する膜の組成に応じた金属により形成されている。この金属ターゲット44は、スパッタリングに用いられる一般的なものである。
電源部46は、電極板42を介して金属ターゲット44に所定の電流または電力を印加するものである。電源部46は、直流電圧または交流電圧を発生させる機能を有し、直流電圧または交流電圧を調節して、電極板42を介して金属ターゲット44に所定の電流または電力を印加するものである。
例えば、電源部46は、直流電圧、高周波電圧、または直流パルス電圧(DCパルス電圧)を所定の電圧で発生させるものである。この電源部46は、例えば、公知のDCスパッタリング装置、またはDCパルススパッタリング装置で利用されている各種電源を用いることができる。
測定部48は、金属ターゲット44の電圧を測定するものである。測定部48は、金属ターゲット44の電圧を測定できるものであれば、特に限定されるものでない。また、測定部48は、制御部36に接続されており、この制御部36に、測定した電圧の値を出力する。
測定部48の構成は、金属ターゲット44の電圧を測定することができれば、特に限定されるものでなく、公知の電圧測定手段を適宜用いることができる。
スパッタガス供給部50は、配管50aを介して、金属ターゲット44の表面40aとドラム26の表面26aとの隙間Sに、アルゴンガス等のスパッタガスを供給するものである。このスパッタガス供給部50は、アルゴンガスなどのスパッタガスが充填されたボンベ(図示せず)、およびマスフローコントローラ(図示せず)、または流量調節用バルブ(図示せず)などを有するものであり、配管50aに、例えば、マスフローコントローラ、または流量調節用バルブを介してボンベが接続されている。
スパッタガス供給部50においても、スパッタガスの供給量が制御部36により調節される。
反応ガス供給部52は、配管52aを介して、金属ターゲット44の表面40aとドラム26の表面26aとの隙間Sに、形成する膜の組成に応じた反応ガスを供給するものであり、酸化膜を形成する場合には、酸素ガスを供給し、窒化膜を形成する場合には、窒素ガスを供給する。この反応ガス供給部52は、酸素ガス、または窒素ガスなどの反応ガスが充填されたボンベ(図示せず)、およびマスフローコントローラ(図示せず)、または流量調節用バルブ(図示せず)などを有するものであり、配管52aに、例えば、マスフローコントローラ、または流量調節用バルブを介してボンベが接続されている。
反応ガス供給部52においても、反応ガスの供給量が制御部36により調節される。
本実施形態において、例えば、基板Zの表面Zfに、Al膜を形成する場合、金属ターゲット44に、アルミニウム製のものを用い、反応ガスに酸素ガスを用いる。アルミニウム原子が金属ターゲット44から飛び出し、酸素ガスと反応して、Al原子となり、Al膜が形成される。
また、SiO膜を形成する場合、金属ターゲット44に、シリコン製のものを用い、反応ガスに酸素ガスを用いる。シリコン原子が金属ターゲット44から飛び出し、酸素ガスと反応して、SiO原子となり、SiO膜が形成される。
さらには、SiN膜を形成する場合、金属ターゲット44に、シリコン製のものを用い、反応ガスに窒素ガスを用いる。シリコン原子が金属ターゲット44から飛び出し、窒素ガスと反応して、SiN原子となり、SiN膜が形成される。
プラズマ検出器54は、隙間S(プラズマ発生空間)におけるプラズマの発生の有無を検出し、かつ発生したプラズマの特定の波長の強度を測定する機能を有するものである。
このプラズマ検出器54は制御部36に接続されており、制御部36には、このプラズマ検出器54からのプラズマの検出信号および発生したプラズマの特定の波長の強度の値が入力される。このため、制御部36においては、プラズマ発生の有無を検知することができるとともに、発生したプラズマの特定の波長の強度の値が得られる。このプラズマ発生の有無により、金属ターゲット44の電圧(放電電圧)を検出することができる。
また、制御部36により、発生したプラズマの特定の波長の強度の値が一定となるように、反応ガス供給部52からの反応ガスの供給量を調整することにより、金属ターゲット44の電圧(放電電圧)を一定に保つこともできる。この場合、制御部36により、電源部46からの印加電流、または印加電力を、可変することなく設定された設定値に固定されたままである。
なお、プラズマ検出器54に限定されるものではなく、単に、プラズマ発生の有無の検出、または放電を検出できるものであってもよい。
シャッター56は、ドラム26(基板Z)と金属ターゲット44との間の隙間Sに、出入り自在に設けられている。このシャッター56は、ドラム26の表面26a(基板Zの表面Zf)に膜fが形成されないようにするためのものであり、金属ターゲット44から飛び出す金属原子を遮蔽するものである。
シャッター56は、例えば、平面視長方形の平板状に形成されており、広い側の表面56aをドラム26に向けて配置されている。このシャッター56は、金属ターゲット44よりも面積を大きく形成されており、水平方向Mに移動可能に構成されている。シャッター56は、成膜時には、例えば、プラズマ検出器54の上方に移動して退避している。
なお、シャッター56の裏面56bには、金属原子が付着するため、その付着した金属原子を、例えば、プラズマ、薬品、研磨などを用いて取り除くことが可能な除去機構を有することがより好ましい。
本実施形態においては、成膜時、または後述する放電電圧a、bを測定する際、隙間Sに、アルゴンガス、酸素ガスを供給し、電源部46により、金属ターゲット44に印加電流または印加電圧を印加する。このとき、測定部48により金属ターゲット44の電圧を測定するとともに、プラズマ検出器50によりプラズマ発生(放電発生)の有無を検知する。制御部36においては、プラズマが発生した場合(放電が発生した場合)における金属ターゲット44の電圧(放電電圧)が、所定の電圧の値となるように、反応ガス供給部52からの反応ガス供給量を調節する。
本実施形態の成膜装置10の成膜方法においては、金属ターゲット44を用い、反応ガスにより化合物を形成する反応スパッタリング法を用いるものであって、図2に示す反応ガス量と放電電圧との関係を示す特性曲線100(以下、単に特性曲線100という)において、遷移領域Atと呼ばれる領域のうち、その一部の領域αで成膜するものである。
この遷移領域Atでは、着色する膜組成と透明な膜が得られる組成とが得られ、後述する範囲内の放電電圧を成膜電圧とすると、透明な化合物を形成することができる。
具体的には、金属ターゲット44の表面44aが化合物で覆われた状態でスパッタリングした場合(化合物モード)における放電電圧をa(V)とする。この放電電圧a(V)では、スパッタリングより成膜される膜は、化合物の膜である。この化合物の膜の可視光領域(約380nm〜770nm)における透過率を100%としたとき、この透過率が85%となる放電電圧をb(V)とする。
本発明において、金属ターゲット44の電圧γ(放電電圧γ)が、(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aを満たす場合、形成される膜が、透明で、かつ膜質および平滑性が良好なものとなることを見出した。
なお、図2においては、(b−a)×0.5+aをd(V)で表わし、(b−a)×0.95+aをd(V)で表わしている。また、((b−a)×0.5+a)=d〜((b−a)×0.95+a)=dの範囲を領域αで示す。
本実施形態において、放電電圧a(V)は、金属ターゲット44の表面44aが化合物で完全に覆われた状態でスパッタリングした場合、すなわち、完全化合物モードにおける放電電圧のことである。
放電電圧a(V)については、印加電流(第1の電流値)または印加電力(第1の電力)を一定として、放電を検出したときの金属ターゲット44の電圧を測定しつつ、反応ガスの供給量を徐々に多くしてスパッタリングする。このとき、反応ガスの供給量に依らず、金属ターゲット44の電圧(放電電圧)が略一定の値となったとき、この状態を完全化合物モードであるとする。そして、この略一定の電圧の値を放電電圧a(V)とする。
一方、放電電圧bについては、放電電圧a(V)で得られた膜を吸光光度計または分光光度計により、可視光領域(約380nm〜770nm)における吸光度を測定し、可視光領域の各波長における吸光度の平均値を求める。そして、この平均値を可視光領域(約380nm〜770nm)における透過率とし、放電電圧aにおける透過率を100%とする。
そして、印加電流(第1の電流値)または印加電力(第1の電力)を一定として印加して、放電を検出したときの金属ターゲットの電圧を測定しつつ、反応ガスの供給量を、例えば、順次減少させて、金属ターゲットの電圧を所定の電圧に調節して成膜する。
このとき、得られた膜について、吸光光度計または分光光度計により、可視光領域(約380nm〜770nm)における吸光度を測定した。可視光領域の各波長における吸光度の平均値を求め、透過率を得る。放電電圧aにおける透過率と比較する。これを、放電電圧aにおける透過率に対して、85%以下となるまで、反応ガス供給量を調節して放電電圧を変えて繰返し行い、放電電圧aにおける透過率に対して85%となった放電電圧の値をbとする。
本発明者は、反応性スパッタリングで成膜して得られた膜において、透明性、または着色の有無等の基礎的な光学特性の劣化点と、ガスバリア性の劣化点が略一致していることを知見した。形成された膜の光学特性の劣化点について調べたところ、本発明においては、放電電圧aの透過率を基準(100%)としたとき、この透過率が85%未満では、形成された膜の基礎的な光学特性に悪影響が及んだ。このため、上述のようにガスバリア性について所望の性能を得ることができない。このことから、本発明においては、放電電圧bを放電電圧aにおける透過率に対して85%とした。
なお、放電電圧bを求めるときにおける印加電流の値は、放電電圧aについて測定したときと同じ値である。以上のようにして、放電電圧a、放電電圧bを求める。
本実施形態においては、印加電流を一定とし、金属ターゲットの電圧γ(放電電圧γ)を、(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aの範囲内で成膜する。
なお、成膜時の印加電流の値は、放電電圧a、bを求めるときの印加電流の値と同じである。
本実施形態においては、成膜時の金属ターゲットの電圧γ(放電電圧γ)を(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aの範囲内で成膜することにより、ある程度の成膜速度が得られ、成膜が短時間で終了するため、成膜時の熱による膜への悪影響が少ない。
また、スパッタ率の低下が抑制されるため、膜の初期成長過程で基板上に直接スパッタされた化合物の粒子が堆積している時間が少ないため、膜に対するダメージが少ない。
さらに、一般に反応ガスのラジカル生成物は基板に大きなダメージを与えることが知られているものの、金属ターゲットの電圧γ(放電電圧γ)を遷移領域のうち、(b−a)×0.5+a以内で成膜することにより、化合物モードまたは(b−a)×0.5+aよりも低い放電電圧域における遷移領域での成膜と比較して、ラジカル生成物の生成量が減少するため、膜について所定の平滑性を得ることができる。
本実施形態において、得られる化合物の膜は、化学量論組成を維持しており、良質で緻密な膜を得ることができる。また、膜の可視光領域(約380nm〜770nm)における透明性が確保されるため、光学デバイスに適した良好な透明性が得られる。
なお、可視光領域(約380nm〜770nm)における透明な領域においてはガスバリア性が着色域と比較して良好であるため、着色の有無によって、ガスバリア性の劣化を推定することもできる。
以上のように、金属ターゲットの電圧γ(放電電圧γ)を(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aの範囲内で成膜することにより、得られた膜は良好な平滑性と低い欠陥密度、十分な緻密性、高い透明度を保ち、また膜自体の酸化度又は窒化度などの化合物度も安定し、水蒸気または酸素などに対してガスバリア性の性能が高いガスバリアフィルムを得ることができる。
更に、金属ターゲットの電圧γ(放電電圧γ)を、本発明の上記範囲で成膜して、ガスバリアフィルムを製造した場合、このガスバリアフィルムのガスバリア膜の上記範囲内で生じる組成の差は、発現されるガスバリア性に対し影響を与えることはない。
なお、バッチ間差、放電中の変化などで、遷移域内での相対位置がずれて、膜の透過性が失われる場合があるため、これを考慮して、放電電圧γの上限値を(b−a)×0.95+a以下としている。しかしながら、成膜中に透過率を測定して、この透過率をフィードバックして電源部の出力を調整するか、またはプラズマ発光を検知して、例えば、プラズマの特定の波長の発光強度が一定となるように放電状態をフィードバックして電源部の出力を調整する機構を持つ場合には、放電電圧γの上限値を(b−a)×0.95+aではなく、放電電圧γの上限値を放電電圧b(=(b−a)×1+a)以下としてもよい。
また、本発明において、放電電圧a、放電電圧bは、本実施形態の成膜装置10で求めてもよいし、本実施形態の成膜装置10とは異なる、例えば、バッチ式の反応性スパッタリング装置を用いて求めてもよい。この場合においても、放電電圧a、放電電圧bを求める際の印加電流、印加電力と、成膜装置10における成膜時の印加電流、印加電力は同じとする。
次に、本実施形態の成膜装置10の成膜方法について、酸化アルミニウム膜(AlOx膜)の成膜を例にして説明する。
本実施形態の成膜装置10の成膜方法においては、上述のように、金属ターゲット44の電圧γ(放電電圧γ)を(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aで成膜するものである。金属ターゲット44にアルミニウム製のものを用い、反応ガスに酸素ガス、スパッタガスにアルゴンガスを用いる。
成膜装置10においては、供給室12から成膜室14を経て巻取り室16に至る所定の経路で、供給室12から巻取り室16まで長尺な基板Zを通して搬送しつつ、成膜室14において、基板Zに膜を形成する。
成膜装置10においては、長尺な基板Zが、例えば、反時計回り巻回された基板ロール20からガイドローラ21を経て、成膜室14に搬送される。成膜室14においては、ガイドローラ24、ドラム26、ガイドローラ28を経て、巻取り室16に搬送される。巻取り室16においては、ガイドローラ31を経て、巻取りロール30に、長尺な基板Zが巻き取られる。長尺な基板Zを、この搬送経路で通した後、供給室12、成膜室14および巻取り室16の内部を真空排気部32により、例えば、10−4Paの圧力に保持される。そして、シャッター56を水平方向Mに移動させてドラム26の下方から退避させる。
次に、スパッタガス供給部50から配管50aを介して、アルゴンガス(スパッタガス)を所定の量供給するとともに、反応ガス供給部52から配管52aを介して、隙間Sに酸素ガス所定の量供給する。この場合、設定された成膜条件に基づいて、真空排気部32により、成膜室14内は、例えば、0.005Pa〜0.1Paの圧力に保持される。成膜室14内を成膜時に、例えば、0.005Pa〜0.1Paの圧力に保持することにより、水蒸気バリア性などのガスバリア性について良好な膜を得ることができる。
次に、成膜部40においては、成膜条件として、印加電流または印加電力が一定値に設定され、印加電圧(放電電圧γ)が(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aの範囲内に設定されている。
制御部36により、上記範囲内で、電源部46から電極板42を介して金属ターゲット44に、印加電流または印加電力が所定時間印加される。これにより、プラズマPを生成され、このプラズマPによりイオン化したアルゴンガスが、アルミニウム製の金属ターゲット44の表面44aに衝突し、金属ターゲット44からアルミニウム原子(金属原子)が飛び出す。このアルミニウム原子が酸素ガスと反応して酸化アルミニウム(金属化合物)となり、酸化アルミニウムの粒子が基板Zの表面Zfに堆積し、酸化アルミニウムの膜fが形成される。
そして、順次、長尺な基板Zが反時計回り巻回された基板ロール20をモータにより時計回りに回転させて、長尺な基板Zを連続的に送り出し、ドラム26を所定の速度で回転させつつ、成膜部40により長尺な基板Zの表面Zfに連続的に酸化アルミニウムの膜fを形成する。これにより、表面Zfに酸化アルミニウムの膜fが形成された基板Z、すなわち、ガスバリアフィルムFが製造される。表面Zfに酸化アルミニウムの膜fが形成された基板Zが、ガイドローラ28、およびガイドローラ31を経て、巻取りロール30に、成膜された長尺な基板Z(ガスバリアフィルムF)が巻き取られる。
このようにして、本実施形態の成膜装置10の成膜方法においては、表面Zfに酸化アルミニウムの膜fが形成された基板Z、すなわち、ガスバリアフィルムFを製造することができる。なお、成膜が終了した後、シャッター56をドラム26の下方に移動させる。
本実施形態において、表面Zfに酸化アルミニウムの膜fが形成された基板Z、すなわち、ガスバリアフィルムFを例にして説明したが、形成される膜は、酸化アルミニウム膜に限定されるものではない。例えば、ガスバリア膜として、窒化ケイ素膜、酸化ケイ素膜等の無機膜であってもよい。
また、本実施形態において、ガスバリアフィルムを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、機能性フィルムとして、有機ELディスプレイおよび液晶ディスプレイのような表示装置などの各種のデバイスまたは装置の保護フィルムを製造する際には、膜として、酸化ケイ素膜等の無機膜を成膜する。
さらに、機能性フィルムとして、光反射防止フィルム、光反射フィルム、各種のフィルタ等の光学フィルムを製造する際には、膜として、目的とする光学特性を有する膜、または目的とする光学特性を発現する材料からなる無機膜を成膜する。
本実施形態において、成膜する膜は、特に限定されるものではなく、反応性スパッタリングによって成膜可能なものであれば、製造するバリアフィルム等の機能性フィルムに応じて要求される機能を有するものが適宜形成することができる。また、膜の厚さにも、特に限定はなく、機能性フィルムに応じて要求される性能に応じて、必要な厚さを適宜決定すればよい。
さらに、成膜する膜は、単層に限定はされず、複数層であってもよい。膜を複数層形成する場合には、各層は、同じものであっても、互いに異なるものであってもよい。
また、本実施形態においては、例えば、酸化アルミニウム膜(AlOx膜)を成膜する場合、396nmの波長の強度が化合物モード〜金属モードで大きく変化するため、この波長の光の強度を一定にするように、酸素量を制御する方法を用いてもよい。このような酸素量を制御する方法は、通称、PEM制御(プラズマエミッションモニター制御)と呼ばれている。
特に、AlOx膜は、酸素との反応性が非常に鋭いため、幅が広いターゲットを用いた場合、幅方向の両端部における微妙な酸素供給量の過不足で、遷移域内の放電ポイントが両端で異なる。これにより、形成するAlOx膜の膜厚分布、または形成するAlOx膜の着色傾斜が起きることがある。このため、さらに、本実施形態においては、発光検知器と酸素供給ノズルをターゲットの幅方向に複数個設けて、各位置での発光検知器の発光を制御してもよい。
以上、本発明の成膜装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのは、もちろんである。
以下、本発明の具体的実施例を挙げて、本発明について、より詳細に説明する。
本実施例においては、以下に示すように、放電電圧a、放電電圧bを求め、下記実施例1、比較例1、2に示す条件で、図1に示す成膜装置10を用いて基板の表面に酸化アルミニウム膜を成膜してガスバリアフィルムを得た。そして、各実施例1、比較例1、2のガスバリアフィルムについて水蒸気透過度を測定した。その結果を下記表1に示す。
また、各実施例1、比較例1、2のガスバリアフィルムについて目視にて透明性、着色の有無等を確認した。
本実施例においては、製造した各実施例1、比較例1、2のガスバリアフィルムから10cmの大きさにサンプルを切り取り、この切り取った各サンプル(ガスバリアフィルム)について、水蒸気透過率測定器(MOCON社製、PERMATRAN−W3/33)を用いて水蒸気透過率を測定した。
なお、水蒸気透過率の測定には、キャリアガスに99.9%グレードのNガスを用い、測定条件としては、温度40℃、相対湿度90%とした。
以下、本実施例の放電電圧a、放電電圧bの測定方法について説明する。放電電圧a、放電電圧bはバッチ式の反応性スパッタリング装置を用いて測定した。
反応ガスには、酸素ガスを用い、スパッタガスには、アルゴンガスを用いた。成膜圧力を0.015Paとし、印加電流は8.0A(一定値)とした。
また、基板にはPETフィルム(東洋紡株式会社製 A−4300)を用いた。
放電電圧aについては、印加電流値を8.0Aに固定して、電流をアルミニウムターゲットに印加するとともに、酸素ガスの供給量を徐々に多くしつつ、順次スパッタリングして、放電を検出する。このとき、酸素ガスの供給量に依らず、アルミニウムターゲットの電圧(放電電圧)が略一定の値となったとき、この状態を完全化合物モードであるとする。この略一定の値を放電電圧aとした。本実施例においては、放電電圧aは300Vであった。
また、放電電圧bについては、放電電圧aで得られた膜を分光光度計(株式会社日立ハイテクノロジー社製 U−4100)を用いて、可視光領域(約380nm〜770nm)の吸光度を測定し、この測定した可視光領域の各波長における吸光度の平均値を求めた。そして、この平均値を可視光領域(約380nm〜770nm)における透過率とし、この放電電圧aにおける透過率を100%とする。
放電電圧bにおいては、放電電圧aと同じ印加電流値を8.0Aに固定して、電流をアルミニウムターゲットに印加するとともに、アルミニウムターゲットの電圧が所定の電圧となるように、酸素ガスの供給量を10〜200sccmの範囲でフィードバック制御した。本実施例では、アルミニウムターゲットの電圧(放電電圧)が300V〜600Vの範囲内で20V間隔となるように、酸素ガスの供給量を調節して成膜した。
そして、各電圧で得られた膜について、分光光度計により、可視光領域(約380nm〜770nm)における吸光度を測定した。そして、可視光領域の各波長における吸光度の平均値を求め、透過率を得る。そして、この透過率を、放電電圧aにおける透過率と比較する。
得られた膜のうち、放電電圧aにおける透過率に対して初めて85%となった膜の放電電圧の値をbとする。本実施例では、放電電圧bは、600Vであった。
[実施例1]
実施例1においては、金属ターゲットにアルミニウムを用いた。
成膜条件としては、反応ガスに酸素ガスを用い、スパッタガスにアルゴンガスを用いた。成膜圧力は0.015Paとした。印加電流は8.0Aとし、その値を固定値とした。
実施例1においては、アルミニウムターゲットの電圧(放電電圧)を範囲の下限値の450V(=(b−a)×0.5+a=(600−300)×0.5+300)とした。
アルゴンガスの供給量を50sccmとし、成膜時には、酸素ガスの供給量を10〜200sccmの範囲で、放電電圧が450Vとなるようにフィードバック制御した。
基板には、厚さが100μmのPETフィルム(東洋紡株式会社製 A−4300)を用いた。
基板(厚さが100μmのPETフィルム)を成膜装置10の供給室12に装着し、供給室12内を10−4Pa以下になるまで排気した後、基板を成膜室に供給し、上記成膜条件で、反応性スパッタリングを行い、基板の表面に酸化アルミニウム膜を形成し、ガスバリアフィルムを製造した。なお、成膜装置10における搬送速度は、10m/分とした。
[実施例2]
実施例2においては、アルミニウムターゲットの電圧(放電電圧)を範囲の上限値の585V(=(600−300)×0.95+300)とした以外は、[実施例1]と同様にしてガスバリア膜を形成し、ガスバリアフィルムを得た。
[比較例1]
投入電圧(アルミニウムターゲットの電圧(放電電圧))を650Vとした以外は、[実施例1]と同様にしてガスバリア膜を形成して、ガスバリアフィルムを得た。
[比較例2]
投入電圧(アルミニウムターゲットの電圧(放電電圧))を300Vとした以外は、[実施例1]と同様にしてガスバリア膜を形成して、ガスバリアフィルムを得た。
Figure 2009287088
上記表1に示すように、本発明の放電電圧の範囲に入る実施例1および実施例2は、優れた水蒸気透過度が得られた。また、実施例1、2のガスバリアフィルムは、いずれも目視では着色は見られなかった。
一方、本発明の上限値を超える比較例1(放電電圧が650V)および本発明の下限値未満の比較例2(放電電圧が300V)は、水蒸気透過度が劣るものであった。
また、比較例1のガスバリアフィルムは、透明性は確保されているものの、茶褐色に着色している部分が若干あった。
比較例2のガスバリアフィルムは、白濁している部分が若干あった。これは、基板(PETフィルム)へのプラズマダメージによるものと推測される。
本発明の実施形態に係る成膜装置を示す模式図である。 縦軸に放電電圧をとり、横軸に反応ガス量をとって、反応ガス量と放電電圧との特性曲線を示すグラフである。
符号の説明
10 成膜装置
12 供給室
14 成膜室
16 巻取り室
20 基板ロール
21,24,26,31 ガイドローラ
30 巻取りロール
32 真空排気部
36 制御部
40 成膜部
44 金属ターゲット
46 電源部
48 測定部
50 スパッタガス供給部
52 反応ガス供給部
54 プラズマ検出器
56 シャッター
D 搬送方向
Z 基板

Claims (11)

  1. 基板が設けられたチャンバ内にスパッタガスおよび反応ガスを供給してスパッタリングを行い前記基板に所定の膜を形成する成膜装置であって、
    前記チャンバ内に前記スパッタガスを供給するスパッタガス供給部と、
    前記チャンバ内に前記反応ガスを供給する反応ガス供給部と、
    前記チャンバ内を所定の真空度にする真空排気部と、
    前記金属ターゲットに所定の電流または電力を印加する電源部と、
    前記金属ターゲットの電圧を測定する測定部と、
    前記チャンバ内の放電を検出する放電検出部と、
    前記金属ターゲットに一定の電流値または一定の電力を前記電源部から印加させ、前記電流値または電力が一定になるように調節する制御部とを有し、
    前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットの表面が化合物で覆われた状態で、前記電源部により前記金属ターゲットに第1の電流値で電流または第1の電力を印加して成膜した場合における放電電圧をa(V)とし、
    前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットに前記第1の電流値で電流または前記第1の電力を印加して、前記放電検出部により放電を検出したときの前記金属ターゲットの電圧を測定し、前記電圧が所定の電圧になるように前記反応ガスの供給量を変えて各電圧で成膜し、前記放電電圧a(V)で得られた膜の可視光領域における透過率を100%として、この透過率に対して85%の透過率の膜が得られるときの電圧を放電電圧b(V)とするとき、
    前記金属ターゲットの電圧γが(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aを満たす条件で成膜することを特徴とする成膜装置。
  2. 前記成膜時における前記チャンバ内の圧力は、0.005〜0.1Paである請求項1に記載の成膜装置。
  3. さらに、成膜時に発生するプラズマの特定の波長の強度を測定する測定器を有し、前記制御部は、前記測定器で測定された前記特定の波長の強度が所定の強度となるように、前記反応ガスの供給量を調節する機能を備えるものであり、
    前記制御部は、成膜時に測定された前記波長の強度が所定の強度からずれた場合、前記波長の強度が所定の強度となるように前記反応ガスの供給量を調節する請求項1または2に記載の成膜装置。
  4. 前記基板に形成する膜は、酸化アルミニウム膜である請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜装置。
  5. 前記反応ガスは、酸素ガスまたは窒素ガスである請求項1〜4のいずれか1項に記載の成膜装置。
  6. 基板と金属ターゲットとが対向して設けられたチャンバ内にスパッタガスおよび反応ガスを供給してスパッタリングを行い前記基板に所定の膜を形成する成膜方法であって、
    前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットの表面が化合物で覆われた状態で、前記金属ターゲットに第1の電流値で電流または第1の電力を印加して成膜した場合における放電電圧をa(V)とし、
    前記チャンバ内に前記スパッタガスおよび前記反応ガスを供給し、前記金属ターゲットに前記第1の電流値で電流または前記第1の電力を印加して、前記放電検出部により放電を検出したときの前記金属ターゲットの電圧を測定し、前記電圧が所定の電圧になるように前記反応ガスの供給量を変えて各電圧で成膜し、前記放電電圧a(V)で得られた膜の可視光領域における透過率を100%として、この透過率に対して85%の透過率の膜が得られるときの電圧を放電電圧b(V)とするとき、
    前記金属ターゲットの電圧γが(b−a)×0.5+a≦γ≦(b−a)×0.95+aを満たす条件で成膜することを特徴とする成膜方法。
  7. 前記成膜時における前記チャンバ内の圧力は、0.005〜0.1Paである請求項6に記載の成膜方法。
  8. 成膜時において、発生するプラズマの特定の波長の強度を測定し、前記検出された前記特定の波長の強度が所定の強度になるように、前記反応ガスの供給量を調節する請求項6または7に記載の成膜方法。
  9. 前記基板に形成する膜は、酸化アルミニウム膜である請求項6〜8のいずれか1項に記載の成膜方法。
  10. 前記反応ガスは、酸素ガスまたは窒素ガスである請求項6〜9のいずれか1項に記載の成膜方法。
  11. 前記請求項6〜10のいずれか1項の成膜方法による膜が基板上に形成されていることを特徴とするバリアフィルム。
JP2008140889A 2008-05-29 2008-05-29 成膜装置、成膜方法およびバリアフィルム Withdrawn JP2009287088A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101892462A (zh) * 2010-07-13 2010-11-24 淮安富扬电子材料有限公司 金属质感的无胶拉丝贴膜的生产方法及装置
JP2014189827A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 酸化アルミニウムの成膜方法

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