JP2001192796A - 溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents
溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法Info
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Abstract
着性とスポット溶接性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板の製
造方法を提供する。また、高強度合金化溶融亜鉛めっき
鋼板を安定して製造する方法、特にPを含有する被めっ
き鋼板を用いて高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を安定
して製造するのに好適な方法を提供する。 【解決手段】 熱延鋼板または冷延鋼板のいずれかの被
めっき鋼板を、亜鉛又は亜鉛系合金を溶融しためっき浴
に浸漬して溶融亜鉛めっきを行う溶融亜鉛めっき鋼板の
製造方法において、めっき浴温度を440℃以上500℃以
下、かつ被めっき鋼板のめっき浴侵入時の温度を400℃
以上めっき浴温以下の条件で溶融亜鉛めっきを行う。ま
た、Pを0.02質量%以上含有する被めっき鋼板を、前記
の方法で溶融亜鉛めっきを行った後、加熱してめっき皮
膜を合金化する。
Description
板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関する
ものである。
鋼板を溶融亜鉛または亜鉛系合金を溶融しためっき浴に
浸漬し、浴中のシンクロールによって方向転換させてめ
っき浴から引き上げ、ワイピング装置によって所定のめ
っき付着量に調整して製造する。また合金化溶融亜鉛め
っき鋼板は、めっき付着量調整後さらに合金化炉で加熱
し、めっき被膜を合金(Fe-Zn合金)化して製造する。
界面にFe-Zn合金層が形成されると、この合金層が硬く
もろいのでめっき密着性が劣化する。現在では、めっき
密着性を向上させることを目的とし、一般的にめっき浴
にAlが添加されている。Alを添加しためっき浴で溶融め
っきを行うと、めっき浴浸漬時にFe/Zn反応よりFe/Al反
応が優先して起こり、鋼板/めっき皮膜界面にFe-Al合金
層が形成される。この合金層の存在によってFeとZnの反
応が抑制される。Al濃度が十分に高いと浴中でFeとZnの
反応が起こらず、鋼板/めっき皮膜界面にFe-Zn合金層の
存在しないめっき密着性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板が
得られる。
溶融亜鉛めっき鋼板のスポット溶接性を劣化させている
ことが判明した。すなわち、溶接学会論文集,vol.14,N
o.1,p.47(1996)の松田らの報告によると、以下の理由か
ら、溶融亜鉛めっき鋼板のスポット溶接性、特に連続打
点性は、めっき皮膜中のAl量が少ない方が有利であると
されている。
うと、めっき皮膜のZnと電極のCuとが反応し電極径が増
加、電流密度が低下する。電気亜鉛めっき鋼板などAl量
の少ない亜鉛めっき鋼板は、溶接時の加熱によって鋼板
からめっき皮膜へFeが拡散しめっき皮膜の融点が上昇す
る。そのために、ZnとCuが反応しにくく、電極寿命が伸
び連続打点性に優れる。
は、鋼板/めっき皮膜界面にFe-Al合金層が形成されるこ
とによって、めっき密着性が向上するのと同時にスポッ
ト溶接性が劣化している。従って、めっき密着性とスポ
ット溶接性を両立させることは非常に困難である。
号公報では、めっき後、鋼板の温度を100℃超〜420℃以
下とし、露点を30℃以上として酸化膜生成処理を行うこ
とによりZnOを主体とする酸化膜を生成することを特徴
とする溶融亜鉛めつき鋼板製造方法を提案している。
っきもしくは合金化溶融亜鉛めっきまたは亜鉛系合金め
っき鋼板を、Niを含む硝酸水溶液中で陰極電解し、鋼板
表面にNiとして1g/m2以を付着せしめる方法を提案して
いる。
的として溶融亜鉛めっき鋼板の表面を改質する技術であ
る。しかし、皮膜表面が改質されるため、めっき皮膜表
面の化学反応性が変化し化成処理性等の変化が懸念さ
れ、また改質処理作業によるコスト上昇を招く。
のような課題がある。近年、地球温暖化防止の観点から
自動車の燃費向上が叫ばれ、車体軽量化と安全性確保の
観点から素材の高強度・薄物化が強く求められている。
一方、車体寿命延長の観点から、合金化溶融亜鉛めっき
鋼板が車体用素材として使用されはじめて久しい。した
がって、これら両特性を満足させるために高強度合金化
溶融亜鉛めっき鋼板の開発が行われている。
等の固溶強化元素の添加が行われている。しかし、Siま
たはPを含有する鋼板をめっき原板として使用する場合
には、熱延以前の表面不均一性が原因の合金化ムラや不
めっきなどが生じるという問題がある。とりわけ、Siは
めっき前焼鈍時に選択酸化により鋼板表面を覆うため、
溶融亜鉛との濡れ性が悪くなり不めっきを生じたり、熱
延時に生成する所謂赤スケールが原因となるスジムラが
発生するため、自動車用外板に使用する高強度合金化溶
融亜鉛めっき鋼板へのSiの添加は特に避けられている。
融亜鉛めっき鋼板の原板としては、上記の問題点を含む
ものの、自動車用外板用途の品質への悪影響が少しでも
小さいものとして、P含有高強度鋼板が多く用いられて
いた。しかしながら、この鋼板には以下に示すような品
質上あるいは製造上の問題があった。
著しく低下するという問題を有する。これは、焼鈍時に
鋼板表面に濃化したPが、Fe-Al合金層の生成に影響を及
ぼし、他の鋼種を溶融めっきした場合と比較し、Fe-Al
合金層をより厚く成長させ、合金化時にFe-Zn反応を強
固に抑制するためである。従って、ラインスピードを遅
くすることにより合金化時の均熱時間を確保して、合金
化を完了させる方法が採られていたが、この場合には、
生産性が大きく低下する問題がある。
P添加鋼に対し、めっき浴侵入板温度を上げることによ
り、浴中における合金化反応を促進させることが提案さ
れている。しかしながら浴中で急速に合金化反応を進行
させると、合金化処理完了時に被膜/下地鋼板界面でΓ
相が厚く成長しパウダリング性が劣化しやすいなど、皮
膜構造の制御が困難になる。また、ドロス発生量が多く
なり、表面欠陥が多発するという問題をひき起こす欠点
がある。浴中Al濃度を下げた場合も同様の問題が生じる
上、浴中Al濃度を迅速に変更することは容易でない。
正化により、特性を向上させる方法として、特開平4-10
3748号公報に、浴中Al濃度を低くして、侵入板温を420
〜450℃とする方法や、特開平4-247859号公報に、浴中A
l濃度を高くして、侵入板温を300〜380℃とする方法が
提案されている。しかしながら、これらの方法には、P添
加鋼における、合金化遅延問題に対する配慮はない。
化反応を促進する方法としては、溶融めっきに先立って
鋼板表面にNi,Fe,Co,Mn等の金属あるいは合金をプレ
めっきする方法(例えば、特開昭60-110859号公報
等。)が提案されているが、前処理として電解処理によ
りプレめっきを行うため、プレめっきのための設備コス
トが増大する問題点がある。
質処理を行うことなく、めっき密着性とスポット溶接性
に優れた溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供すること
を目的とする。
っき鋼板を安定して製造する方法、特にPを含有する被
めっき鋼板を用いて高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を
安定して製造するのに好適な方法を提供することを目的
とする。
明の手段は次のとおりである。
被めっき鋼板を、亜鉛又は亜鉛系合金を溶融しためっき
浴に浸漬して溶融亜鉛めっきを行う溶融亜鉛めっき鋼板
の製造方法において、めっき浴温度を440℃以上500℃以
下、かつ被めっき鋼板のめっき浴侵入時の温度を400℃
以上めっき浴温以下の条件で溶融亜鉛めっきを行うこと
を特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
上0.300質量%以下とすることを特徴とする前記(1)に記
載の溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
含有する鋼板であり、前記(1)に記載の方法で溶融亜鉛
めっきを行った後、加熱してめっき皮膜を合金化するこ
とを特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
する。
e-Al合金層は、Fe/Zn反応を抑制し、溶融亜鉛めっき鋼
板のめっき密着性を向上させるが、そのFe/Zn反応抑制
効果によってスポット溶接性を劣化させる。
き鋼板の合金層の関係、まためっき条件と合金化溶融亜
鉛めっき鋼板の合金層の関係についてさらに調査した。
その結果、被めっき鋼板が熱延鋼板、冷延鋼板の何れで
あっても、被めっき鋼板のめっき浴侵入時の温度(以
下、侵入板温と記す)と浴温の関係を本発明の範囲内に
することによって、溶融亜鉛めっき鋼板のめっき密着
性、スポット溶接性を両立できることを見出した。
製造条件と比較し、浴温に対して侵入板温を低く保ち、
めっき浴中における被めっき鋼板とめっき浴との反応性
を低下させることを特徴とする。反応性低下に伴い、例
えば被めっき鋼板のフェライト粒内のような反応性の高
い部分では、Fe-Al合金層は従来の製造条件の場合と同
様に形成するが、反応性の低い部分、例えば粒界部で
は、Fe-Al合金層は形成されなかったり非常に薄くな
る。その結果、本発明による溶融亜鉛めっき鋼板のFe-A
l合金層は、空孔があるなど部分的にFe/Zn反応抑制効果
が弱い部分が存在する(本明細書では、このような部分
をFe-Al合金層の空孔部と称する)。
に同様のFe-Al合金層が形成されるが、この場合、浴中
でFe/Zn反応を抑制することができず、めっき皮膜/鋼板
界面にはFe-Zn合金層が存在しめっき密着性に劣る。
っき皮膜/鋼板界面にはFe-Zn合金層が生成しない。これ
は、浸漬板温の低下によってFe/Al反応だけでなくFe/Zn
反応も抑制されるためである。すなわち、本発明による
溶融めっき作業中は、Fe-Al合金層の存在に加え侵入板
温の低下がFe/Zn反応抑制効果を担っており、Fe/Zn反応
は十分に抑制されている。その結果として、溶融亜鉛め
っき鋼板は優れためっき密着性を示す。
したように、本発明による溶融亜鉛めっき鋼板は、溶融
めっき作業中は十分なFe/Zn反応抑制効果を有するが、F
e-Al合金層が不均一であることにかわりない。したがっ
て、めっき作業終了以後に再び加熱されると、Fe/Zn反
応抑制効果の弱い部分でFeが容易に拡散する。
板がスポット溶接作業に供された場合、Feが拡散しめっ
き被膜のZnと電極のCuとの反応を抑制するので連続打点
性に優れ、スポット溶接性に優れる。
き鋼板のFe拡散性を改善する技術であることに着目し、
Fe拡散性に劣る材料、すなわち合金化処理性に劣る高強
度合金化溶融亜鉛めっき鋼板への適用を試みた。
も、P含有高強度鋼板は、焼鈍時に鋼板表面にPが濃化
し、めっき時にFe-Al合金を厚く生成させ、合金化処理
時にFe-Zn反応を強固に抑制する問題がある。従って、P
含有高強度鋼板を被めっき鋼板とし、溶融めっきを行い
際に本発明を施し、Fe-Al合金の過剰なFe/Zn反応抑制効
果を緩和することによって合金化処理性を改善すること
が可能である。
るFe-Al合金層の形成を阻害し空孔部を設けることによ
って、P添加鋼特有の強固なFe/Zn反応抑制作用を弱め合
金化遅延の問題を改善できる。
応と同時にFe/Zn反応も抑制されるので、浴中においてF
e-Zn合金層が過剰に成長することがなく、皮膜構造の制
御も通常の合金化溶融亜鉛めっき鋼板製造時と変わるこ
とがない。
る。
避的な低温部分でめっき浴の凝固が避けられず、加え
て、めっき浴の流動性が低下するので、付着量の制御が
困難になる。500℃を越えると、めっき浴中での合金化
反応が激しく本発明の効果が失われる。さらにZnの蒸発
によって作業環境が劣化する。
による不めっきが生じる可能性が高まる。加えて、めっ
き浴の流動性が低下するので付着量の制御が困難にな
る。侵入板温を浴温を越える温度にすると、従来技術と
同様のめっき皮膜となる。
っき浴中でのFe/Zn反応が避けられない。また、0.300質
量%を越えるとFe-Al合金層が厚すぎ、スポット溶接作
業による加熱ではFeの拡散が生じない。
鋼板を被めっき鋼板として合金化溶融亜鉛めっき鋼板を
製造する場合はこの限りではなく、通常の合金化溶融亜
鉛めっき鋼板製造時の浴中Al濃度でよい。例えば、合金
化処理性を考慮して上限は0.160質量%、皮膜構造の制
御性を鑑み、下限として0.100質量%が好ましい。ま
た、対象とする鋼板は、Pを0.02質量%以上含有する高
強度鋼板であればよく、その他の成分は特に制限され
ず、Feおよび不可避的不純物の他に、C,S,Mg,Cr,N
i,Cu,Ta,Al等の1種または2種以上含有してもよい。I
F鋼を製造するために、Nb,Tiを添加しても良い。IF鋼
ベースの鋼板では、耐2次加工性脆化を防ぐために数ppm
のBを添加しても良い。
0.5〜8秒が望ましい。0.5秒未満では被めっき鋼板とめ
っき浴が反応せず、不めっきが生じる。また、浸漬時間
が8秒を越えるとめっき浴中での反応時間が長すぎ、浴
組成に応じた合金層が過剰に生成し、本発明の効果が失
われる。
鋼板(板厚1.0mmの冷延鋼板)を、種々の浴組成、浴
温、侵入板温で溶融めっきを行い、溶融亜鉛めっき鋼板
を作製した。被めっき鋼板のめっき浴浸漬時間は3秒、
付着量は約75g/m2とした。
い、曲げ部外側のテープ剥離を行ってめっき密着性を評
価した。1t曲げ試験において皮膜が剥離しなかったもの
を○、剥離が見られたものを×とした。
を2枚重ね、それを両面から1対の電極チップで挟み、加
圧通電して電流を集中させた抵抗溶接(スポット溶接)
を、下記溶接条件で連続的に実施した。
溶接母材(供試体)の接合部に生じた溶融凝固した金属
部(形状:碁石状、以下、ナゲットという)の径が、4
×t1/2(t:1枚の板厚)未満になるまでの連続打点溶
接した打点数を用いた。スポット溶接性の評価は、同一
付着量の電気亜鉛めっき鋼板と連続打点性を比較し、同
等の打点数のものを○、著しく打点数が少ないものを×
とした。
生したり均一な付着量の材料が得られないなど、評価可
能なめっき鋼板を製造できなかったり、または評価を行
っても、めっき密着性、スポット溶接性のいずれか、も
しくは両方が劣っていた。これに対して、本発明範囲内
の本発明例は、めっき密着性、スポット溶接性の両方に
優れていた。 (実施例2)表3に供試材として使用した4種類の冷延鋼
板の成分を示す。このうち、Aは比較材として使用したT
i-IF鋼であり、B〜DはPを含有する高強度鋼板である。
ターを用いて焼鈍し溶融亜鉛めっきを行った。焼鈍条件
は、850℃×30秒の加熱で、10%H2-N2雰囲気(露点-40
℃)中で行った。溶融亜鉛めっきは、Alを0.12質量%含
む亜鉛めっき浴を用いて浴温、侵入板温を調節し、浸漬
時間3秒にてめっきした後、N2ガスワイパーにより亜鉛
付着量を片面当たり60g/m2に調整した。
不めっきの有無を調査し、不めっきのなかったサンプル
について初期合金相形態の観察を行ない、さらに、誘導
加熱装置により、450,475,500,525,550,575,600
℃で20秒の合金化処理を行って、表層まで合金化できる
温度により、合金化速度を比較した。また合金化処理後
のめっき層の品質は耐パウダリング性で比較した。
図2にビードおよびダイ部分の拡大概略断面図で示すド
ロービード試験機を使用し、ドロービードテストによっ
て、次のようにして評価した。先ず、幅30mm×長さ120m
mの寸法の試験片1の非対象面のめっき層を希硫酸で溶解
剥離し、次いで、脱脂してその重量を測定した。次い
で、潤滑油として、日本パーカライジング(株)製「ノ
ックスラスト550HN」を使用し、この潤滑油を試験片1の
表面に塗布し、試験片1を、ドロービード試験機のビー
ド2とダイ3との間に装着し、油圧装置5により圧力P=5
00Kgfで、ダイ3を試験片1を介してビード2に押し付け、
その押し付け圧力Pをロードセル4によって測定した。
次いで、このようにビード2とダイ3との間に挟まれた試
験片1を、引抜き速度V=200mm/分で上方に引き抜い
た。次いで、試験片1を脱脂し、測定対象面にテープを
張りつけそしてこれを剥離し、再度脱脂した後、試験片
1の重量を測定し、試験前後における試験片の重量差か
らパウダリング量を求めた。このようにして求めたパウ
ダリング量に基づき、耐パウダリング性を評価した。
めっき皮膜品質を評価した結果を製造条件と共に表4お
よび表5に示した。なお、表4および表5に示しためっき
品質、合金加速度、合金化処理後の皮膜品質(以下、め
っき品質に関する評価事項という)評価基準は以下の通
りである。 1.不めっき(目視判定) ○:良好(不めっきが認められない) ×:不めっきが認められる 2.初期合金相(SEM観察) ○:Fe-Al合金層に空孔部あり △:微細なζ相が均一に生成 ×:粗大ζ相がまばらに生成 B:アウトバースト状組織 3.合金化速度 ●:速すぎる(20秒で合金化できる温度が450℃以下) ○:良好(20秒で合金化できる温度が450℃越え〜550℃
以下) ×:非常に遅い(20秒で合金化できる温度が600℃超
え) 4.耐パウダリング性 ○:優れる(パウダリング量が10g/m2未満) ×:劣る(パウダリング量が10g/m2以上)
全てのめっき品質評価事項について良好な結果が得られ
たのに対し、比較例は、上記めっき品質評価事項のいず
れかが劣っていた。
っき密着性とスポット溶接性に優れた溶融亜鉛めっき鋼
板を製造することができる。また、Pを含有する熱延鋼
板もしくは冷延鋼板を下地とする、良好な品質の合金化
溶融亜鉛めっき鋼板を合金化処理速度を低下することな
く容易に製造することができる。
拡大概略断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 熱延鋼板または冷延鋼板のいずれかの被
めっき鋼板を、亜鉛又は亜鉛系合金を溶融しためっき浴
に浸漬して溶融亜鉛めっきを行う溶融亜鉛めっき鋼板の
製造方法において、めっき浴温度を440℃以上500℃以
下、かつ被めっき鋼板のめっき浴侵入時の温度を400℃
以上めっき浴温以下の条件で溶融亜鉛めっきを行うこと
を特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 めっき浴の浴中Al濃度を0.140質量%以
上0.300質量%以下とすることを特徴とする請求項1に
記載の溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 被めっき鋼板がPを0.02質量%以上含有
する鋼板であり、請求項1に記載の方法で溶融亜鉛めっ
きを行った後、加熱してめっき皮膜を合金化することを
特徴とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000268895A JP2001192796A (ja) | 1999-11-05 | 2000-09-05 | 溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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JP11-314850 | 1999-11-05 | ||
JP31485099 | 1999-11-05 | ||
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=26568094
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JP (1) | JP2001192796A (ja) |
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- 2000-09-05 JP JP2000268895A patent/JP2001192796A/ja active Pending
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