JP2001192530A - 成形用ポリアセタール樹脂材料、芳香を発するスライドファスナーなどの成形品、および芳香を発する成形品の製造方法 - Google Patents

成形用ポリアセタール樹脂材料、芳香を発するスライドファスナーなどの成形品、および芳香を発する成形品の製造方法

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JP2001192530A
JP2001192530A JP2000002009A JP2000002009A JP2001192530A JP 2001192530 A JP2001192530 A JP 2001192530A JP 2000002009 A JP2000002009 A JP 2000002009A JP 2000002009 A JP2000002009 A JP 2000002009A JP 2001192530 A JP2001192530 A JP 2001192530A
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polyacetal resin
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Hiroshi Mori
博志 森
Yosuke Fukada
洋介 深田
Masanori Yoshida
正則 吉田
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YKK Corp
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Du Pont KK
YKK Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L59/00Compositions of polyacetals; Compositions of derivatives of polyacetals

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアセタール樹脂本来の諸特性を維持しつ
つ、芳香を発するスライドファスナーなどの成形品を提
供する。 【解決手段】 ポリアセタール樹脂と、アルデヒド基を
含まない化学構造およびポリアセタール樹脂の成形加工
温度以上の沸点を有する香料とを含有する成形用樹脂材
料から、スライドファスナーの噛合務歯列、上止具、お
よび下止具あるいは開離嵌挿具などの成形品を成形す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香を発する成形
品を提供することができる成形用ポリアセタール樹脂材
料および芳香を発するスライドファスナーなどの成形品
に関し、さらに詳しくは、ポリアセタール樹脂本来の優
れた機械的特性、耐熱性、耐疲労性、耐摺動性、耐薬品
性等の諸特性を維持し、且つ芳香を発する成形品を提供
することができる成形用ポリアセタール樹脂材料および
その成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香は、臭覚を通して脳にはたらきかけ
精神を癒す効果をもたらすといわれており、特に最近で
は、アロマテラピーによるリラックス、リフレッシュ効
果が注目されている。
【0003】また、芳香には、悪臭を打ち消すという効
果もあり、悪臭の匂い分子と化学的に反応して、匂い分
子のもつ働きをなくす脱臭剤、感覚的に悪臭を圧倒して
蔽い隠してしまう隠蔽剤、および、体臭を変調して魅力
的なものにするために用いられる香水に代表される、匂
いの質を変える変調剤が、悪臭を打ち消す方法として従
来から広く利用されている。
【0004】このような効果をねらって種々の商品が開
発されており、プラスチック成形品の技術分野において
も香料を成形用樹脂材料に添加して得られた芳香を発す
る成形品があり、例えば特公昭61−15827号公報
に開示されている。
【0005】また、洋服などの緊結具として幅広く使用
されているファスナーについても、芳香を発するものが
開発されており、ファスナーのループ側またはカギ側の
布片のいずれか一方側または両方側に特定の低沸点の香
料を直接含浸させて得られたファスナー類が、特開平7
−111903号公報に開示されている。
【0006】一方、ポリアセタール樹脂は、主にホルム
アルデヒド単量体、またはホルムアルデヒドの3量体で
あるトリオキサンを主成分とする原料物質から重合して
製造されるもので、引張り強度、剛性等の機械的物性,
耐疲労性、耐摺動性および耐薬品性等に優れ、いろいろ
な機械部品、電気・電子部品、自動車等の摺動部品およ
び機構部品、並びにファスナー等に幅広く利用されてい
る。
【0007】しかしながら、ポリアセタール樹脂は溶融
押出成形または溶融射出成形などの成形加工工程におい
て高温で溶融状態にさらされ、その際に熱分解(熱解重
合)が起こることがある。この熱分解により刺激性のホ
ルムアルデヒド臭が押出成形または射出成形時に発生
し、または成形品から発生して作業環境が悪化し作業に
支障を生じるという問題がある。また、このように成形
された成形品については、ホルムアルデヒドが成形品中
に蓄積されていることがあり、このことによって製品の
特性を低下させることもある。
【0008】そこで、溶融状態におけるポリアセタール
樹脂の分解を抑制して、ホルムアルデヒドの発生量を抑
えることを目的として、または、成形後に成形品が固化
して冷却される過程で成形品から発生するホルムアルデ
ヒド臭を低減することを目的として、色々な処方が提案
されている。
【0009】例えば、特開平8−41288号公報に
は、ポリアセタール樹脂から遊離するホルムアルデヒド
の濃度を低減させるために、活性イミノ基を持つ有機環
状化合物を含有するポリアセタール樹脂組成物を開示し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリア
セタール樹脂から成形されるファスナー等の成形品に芳
香を付与するために、ポリアセタール樹脂に、上記の各
公報において開示されているような香料を添加した場
合、バニリンやジベンザルソルビットなどのアルデヒド
基を有する香料は、成形時にポリアセタール樹脂から発
生するホルムアルデヒドと反応してギ酸を生成し、生成
されたギ酸が溶融状態のポリアセタール樹脂の熱分解を
促進し、刺激臭であるホルムアルデヒド臭がさらに発生
するという問題があった。
【0011】さらに、ポリアセタール樹脂に添加される
香料の沸点が溶融加工温度(約250℃)以下のとき、
押出成形または射出成形加工中に香料が溶融して芳香が
放出され、芳香が強すぎて却って不快な匂いとなった
り、成形加工工程におけるポリアセタール樹脂の熱分解
に起因して発生するホルムアルデヒド臭と芳香とが混ざ
り合った不快な匂いによって作業環境が悪化し生産性が
低下するという問題や、成形品が芳香を発する効果が低
減されてしまうという問題があった。
【0012】本発明の課題は、機械的特性、耐熱性、耐
疲労性、耐摺動性、および耐薬品性などのポリアセター
ル樹脂本来の優れた特性を維持しながら、所望の芳香を
発することができ、好ましくは、発生するホルムアルデ
ヒド濃度が低い成形品を提供するとともに、そのような
成形品を成形することができる樹脂材料、およびそのよ
うな成形品を成形することができる製造方法を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を解決するために、アルデヒド基を含まない化学
構造を有する香料をポリアセタール樹脂に添加すること
により、機械的特性、耐熱性、耐疲労性、耐摺動性、お
よび耐薬品性などのポリアセタール樹脂本来の優れた特
性を有し、所望の芳香を発する成形品を提供できること
を見出した。
【0014】すなわち、本発明の成形用ポリアセタール
樹脂材料は、ポリアセタール樹脂と、アルデヒド基を含
まない化学構造を有する香料とを含有することを特徴と
する。
【0015】上記成形用ポリアセタール樹脂材料におい
て、香料は、ポリアセタール樹脂の成形加工温度以上の
沸点を有するものである。
【0016】上記いずれかの成形用ポリアセタール樹脂
材料において、香料は、ポリアセタール樹脂中のアルデ
ヒド基と反応する官能基を含む化学構造を有するもので
ある。
【0017】また、上記いずれかの成形用ポリアセター
ル樹脂材料において、香料の含有量が、樹脂材料の総重
量に基づいて、0.001〜1.0重量%であることを
特徴とする。
【0018】さらにまた、上記いずれかの成形用ポリア
セタール樹脂材料において、樹脂材料の総重量に基づい
て、ホルムアルデヒド捕捉剤をさらに0.001〜5重
量%含有することを特徴とする。
【0019】上記ホルムアルデヒド捕捉剤は、前記成形
用樹脂材料の成形加工における冷却工程および常温にお
いて、ホルムアルデヒドを化学的に固定するものである
ことができる。
【0020】本発明の他の形態は芳香を発する成形品で
あり、上記のいずれかの成形用樹脂材料から成形された
ことを特徴とする。
【0021】また、ポリアセタール樹脂中のアルデヒド
基と反応する官能基を含む化学構造を有する香料を含有
するか、成形用ポリアセタール樹脂材料の総重量に基づ
いて、ホルムアルデヒド捕捉剤をさらに0.001〜5
重量%含有するか、または、成形用樹脂材料の成形加工
における冷却工程および常温においてホルムアルデヒド
を化学的に固定するホルムアルデヒド捕捉剤を含有する
上記成形用樹脂材料から成形された芳香を発する成形品
は、その成形品から発生するホルムアルデヒド濃度が常
温で25ppm以下であることを特徴とする。
【0022】本発明の他の形態はスライドファスナー用
チェーンであり、噛合務歯列が上記いずれかの成形用樹
脂材料から成形されたことを特徴とする。
【0023】本発明の他の形態はスライドファスナーで
あり、噛合務歯列、スライダー、上止具、および下止部
のいずれか1以上の部材が上記いずれかの成形用樹脂材
料から成形されたことを特徴とする。
【0024】また、本発明の他のスライドファスナー
は、蝶棒、箱棒、箱体から構成される開離嵌挿具が上記
いずれかの成形用樹脂材料から成形されたことを特徴と
する。
【0025】本発明の他の形態は成形品の製造方法であ
り、アルデヒド基を含まない化学構造を有する香料を、
ポリアセタール樹脂を含有する成形品の成形時に混練す
ることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】ポリアセタール樹脂 本発明で使用されるポリアセタール樹脂は、慣用のポリ
アセタール樹脂であって、アルデヒド、例えば、ホルム
アルデヒド、ホルムアルデヒドの環状オリゴマーである
トリオキサンもしくはテトラオキサン、アセトアルデヒ
ド、プロピレンアルデヒド等を重合または共重合させた
もの、またはこれらのアルデヒドと環状エーテルもしく
は環状アセタール、例えばエチレンオキサイド、プロピ
オンオキサイド、1、3−ジオキソラン等を共重合させ
て得られる重合体である。そしてこのポリセタール樹脂
は、主鎖が−(CH2n−O−単位(nは自然数)およ
び/または−(CHR−O)n−単位(Rはアルキル、
nは自然数)からなり、末端基が保護されていないか、
または−O−CO−CH3,−OCH3,−O(CH 2
−OHなどの基で保護された線状ポリマーであり、数平
均分子量が10,000〜100,000、好ましくは
20,000〜70,000のものである。
【0027】香料 本発明において上記ポリアセタール樹脂に添加される香
料は、アルデヒド基を含まない化学構造を有する香料で
ある。ポリアセタール樹脂以外の成形用樹脂材料におい
て問題なく使用できる香料であってもアルデヒド基を有
する香料は、ポリアセタール樹脂とともに用いた場合に
は、成形時にポリアセタール樹脂から発生するホルムア
ルデヒドと反応してギ酸を生成し、生成されたギ酸が溶
融状態のポリアセタール樹脂の熱分解を促進し、刺激臭
であるホルムアルデヒド臭がさらに発生するため使用さ
れるべきではない。
【0028】ポリアセタール樹脂に添加される香料の沸
点が、溶融加工温度以下、一般的には約250℃以下の
とき、押出成形または射出成形加工中に香料が溶融して
芳香が放出され、芳香が強すぎて却って不快な匂いとな
ったり、成形加工工程におけるポリアセタール樹脂の熱
分解を原因として発生するホルムアルデヒド臭と芳香と
が混ざり合った不快な匂いによって作業環境が悪化し生
産性が低下したり、成形品が芳香を発する効果が低減さ
れてしまうため、香料は、沸点がポリアセタール樹脂の
加工温度以上であることが好ましく、250℃以上であ
ることが特に好ましい。
【0029】本発明で使用される香料には、成形品に芳
香を付与することを目的として選択されるもの以外に、
汗の匂いをとるものや、加齢臭をとるものなど、脱臭/
消臭効果をもたらすことを目的として使用されるものも
含まれる。本発明の成形用樹脂材料において好適に用い
られる香料として、例えば、安息香酸ベンジル、エチレ
ンブラシレート、オイゲノール、クマリン、ケイ皮アル
コール、トランスケイ皮酸メチル、酢酸イソオイゲノー
ル、酢酸オイゲノール、酢酸シンナミル、ジフェニルエ
ーテル、N−メチルアントラニル酸メチル、メチルフェ
ニルグリシッド酸エチル等が挙げられる。
【0030】これらは合成されたものでも天然に存在す
るものでもよい。また、2種以上を混合して用いてもよ
い。
【0031】一般的に、これらの香料は、2種類以上の
これらの香料が適宜混合されてアルコール溶液として市
販されているので、そのような市販品を使用してもよ
い。
【0032】さらに、成形品が芳香を発する効果の発現
を妨げない程度であれば、上記のアルデヒド基を含まな
い化学構造を有する香料とともに、アルデヒド基を含む
化学構造を有する香料を混合して用いてもよい。
【0033】本発明の成形用樹脂材料においてさらに好
適に用いられる香料は、アルデヒド基を含まないが、ポ
リアセタール樹脂中のアルデヒド基と反応する官能基を
含む化学構造を有する香料である。ポリアセタール樹脂
中のアルデヒド基と反応する官能基を有することから、
成形品に芳香をもたらすだけでなく、成形品から発生す
るホルムアルデヒド濃度を低減せしめることができる。
このような香料を含有することによって、成形品から発
生するホルムアルデヒド濃度を常温で25ppm以下に
低減できることがある。
【0034】ポリアセタール中のアルデヒド基と反応す
る官能基は、ヒドロキシル基、メトキシ基、グリシジル
基などであり、特に、芳香環にそれらが置換している化
学構造を有する香料が好ましい。このような香料は、例
えば、オイゲノール、イソオイゲノール、メチルフェニ
ルグリシッド酸エチル等である。
【0035】アルデヒド基を含まないが、ポリアセター
ル樹脂中のアルデヒド基と反応する官能基を含む化学構
造を有する香料と、アルデヒド基もポリアセタール樹脂
中のアルデヒド基と反応する官能基も含まない化学構造
を有する香料とを併用してもよい。
【0036】成形用樹脂材料中の香料の含有量は、香料
の種類によって異なるが、典型的には、成形用樹脂材料
の総重量に基づいて0.001重量%〜1.0重量%、
好ましくは0.01重量%〜0.1重量%程度であると
き、一般的には所望の芳香が得られる。香料の添加量が
低すぎる場合、成形品は芳香性に乏しいものとなり、香
料の添加量が高すぎる場合、成形品は芳香が強すぎて却
って不快なにおいとなり、さらに材料の物性低下を引き
起こすこともある。
【0037】ホルムアルデヒド捕捉剤 本発明の成形用樹脂材料において、ポリアセタール樹脂
から遊離するホルムアルデヒドガスの濃度を低減させる
ために、ホルムアルデヒド捕捉剤を含有することが好ま
しい。ホルムアルデヒド捕捉剤を含有することにより、
成形品から発生するホルムアルデヒド濃度を常温で25
ppm以下に低減することができる。
【0038】ホルムアルデヒド捕捉剤は、成形用樹脂材
料の成形加工における冷却工程および常温において、効
率よくホルムアルデヒドを化学的に固定化するものが特
に好ましい。ホルムアルデヒドと効果的に反応し固定で
きる物質としては、分子中にアミノ基、イミノ基などの
窒素を有する有機化合物が挙げられる。具体的には、ア
ミノエチルアルコール、アミノメチルプロパノール、ジ
メチルアミノメチルプロパノール、アミノブタノール、
アミノエチルプロパンジオール、トリス(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン、シクロヘキシルアミン、ジエチル
アミノメチルプロパノール、p−アミノ安息香酸、p−
アミノ安息香酸メチル、p−アミノ安息香酸エチル、p
−アミノ安息香酸アミド、o−アミノ安息香酸、o−ア
ミノ安息香酸メチル、o−アミノ安息香酸エチル、o−
アミノ安息香酸アミド、アジピン酸ジヒドラジド、ヒダ
ントイン、5,5´−ジメチルヒドントイン、5,5´
−ジフェニルヒダントイン、1−ヒドロキシメチル−
5,5´−ジメチルヒダントイン、シュウ酸ジヒドラジ
ド、ヒダントイン−5−ウレイドなどが挙げられる。こ
れらのいずれかを単独または2種以上混合して使用する
ことができる。
【0039】本発明の成形用樹脂材料におけるホルムア
ルデヒド捕捉剤の含有量は、0.001〜5重量%、好
ましくは0.02〜0.1重量%である。含有量が少な
すぎるとホルムアルデヒド濃度の低減効果は低く、一
方、多すぎると物性の低下や、成形デポ発生の原因とな
る。
【0040】他の添加剤 本発明の成形用ポリアセタール樹脂材料には本発明の効
果を損なわない範囲で熱安定剤、抗酸化剤、可塑剤、潤
滑剤、充填剤、着色剤等のポリアセタール樹脂に対して
慣用の添加剤を必要に応じて加えることができる。
【0041】成形用樹脂材料の調製方法 香料は、成形用ポリアセタール樹脂材料を調製し成形品
を製造するまでのいずれの段階で添加されてもよい。す
なわち、ポリアセタール樹脂に各種添加剤を混合すると
きに一緒に添加されてもよく、樹脂ペレットを製造する
ためにこれら混合物を溶融混練するときに溶融状態のポ
リアセタール樹脂に添加されてもよく、製造した樹脂ペ
レットから成形品を成形する際に押出成形機または射出
成形機などの成形機に添加されてもよい。
【0042】しかしながら、成形品を製造するまでには
2回以上200℃以上の熱履歴を受けるため、徐々に香
料が揮発発散して、最終製品である成形品に芳香を付与
する効果が低減する可能性がある。したがって、香料は
成形品を成形する工程で添加するのが好ましい。
【0043】また、成形品を成形後、成形品に香料を塗
布することによっても芳香を付与することはできるが、
使用環境での持続性に乏しく好ましくない。
【0044】一方、ホルムアルデヒド濃度を早い段階で
低減しておく事が望ましいため、ホルムアルデヒド捕捉
剤は、樹脂ペレットを製造するに先立ち、ポリアセター
ル樹脂と各種添加剤との混合物を溶融混練する時に添加
するのが効果的である。
【0045】成形品の成形方法 本発明によって得られる成形用ポリアセタール樹脂材料
から成形品を製造するには、圧縮成形、射出成形、押出
成形、ブロー成形、回転成形、溶融紡糸、熱成形を合む
公知のいずれの方法を用いてもよい。特にファスナーな
どの小間物成形品を得るためには射出成形が好ましい。
【0046】スライドファスナー 本発明の成形用ポリアセタール樹脂材料は、種々の用途
の成形品を製造するために好適に使用されるが、特に、
スライドファスナーの成形に好適に使用される。
【0047】図1は、本発明のスライドファスナー用チ
ェーン1を示している。スライドファスナー用チェーン
1は、個々の製品であるスライドファスナーとして切断
される以前の形態を呈する長尺体であり、所定の間隔ご
とに噛合務歯列4および噛合務歯列4が存在しないスペ
ース部5が交互に形成されており、このスペース部5の
切断線IIにて切断を行うものである。
【0048】図2は、本発明のスライドファスナー6を
示している。スライドファスナー6は一対のファスナー
テープ2の対向する側縁部に沿って取り付けた噛合務歯
列4と、噛合務歯列4の噛合または解離操作を行うスラ
イダー8を備えている。さらにその使用態様に応じて、
スライダーの摺動を規制する上止具7および下止具9を
具えている。また、図3に示すように下止具の代わりに
蝶棒11、箱棒12、箱体13からなる開離嵌挿具10
を具えている。
【0049】本発明のスライドファスナー用チェーンお
よびスライドファスナーにおいて、噛合務歯列4が本発
明の成形用樹脂材料によって成形される。
【0050】噛合務歯列の成形方法について簡単に説明
すると、長手方向へ沿って複数の噛合務歯列成形用キャ
ビティを形成した一対の成形金型の間にファスナーテー
プを供給し、一対の成形金型を閉じ合わせた後、押出成
形機または射出成形機から成形用樹脂材料を噛合務歯列
成形用キャビティへ充填して、ファスナーテープの側縁
部に噛合務歯列を成形する。
【0051】スライドファスナーにおいては、スライダ
ー、上止具、下止具、開離嵌挿具のいずれも本発明の成
形用樹脂材料によって成形することができる。プラスチ
ック部材のすべて、またはいずれかを、アルデヒド基を
含まない化学構造を有する香料を含有する成形用樹脂材
料によって成形したスライドファスナーは、常時芳香を
発する。そして、そのようなスライドファスナーが取り
付けられた衣類を着用する者、あるいはそのようなスラ
イドファスナーが取り付けられた物品を使用する者に対
して心地よい香を常に提供し、芳香によるリラクスゼー
ションおよびリフレッシュ効果をもたらすことができ
る。
【0052】また、消臭/脱臭効果を提供する香料を用
いた場合には、本発明のスライドファスナーが取り付け
られた衣類は、体臭、汗臭、加齢臭といった匂いを打ち
消す効果をもたらすことができる。
【0053】さらに、噛合務歯列に沿ってスライダーを
摺動させ、噛合務歯列を噛合わせ、そして解離させるこ
とにより、噛合務歯列の表面と、その噛合務歯列が挿通
するスライダーの内面とが擦れ合って、噛合務歯列およ
び/またはスライダーの内部に含まれる芳香成分が外気
に放出され、芳香をより強調することができる。さらに
また、スライダーが噛合務歯列に沿って摺動し、噛合務
歯列の終端部に配置した上止具、および/または他の終
端部に配置した下止具あるいは開離嵌挿具に接触した場
合においても同様に芳香成分が外気に放出され、芳香を
より強調することができる。
【0054】なお、本発明の成形用樹脂材料はスライド
ファスナーおよびスライドファスナー用チェーンに限る
ことなく、スナップファスナー、面ファスナー、レール
ファスナー、バックル、ナス環、紐止具、ボールチェー
ン等各種成形品に採用することが可能である。さらに、
建築部品、例えば、窓やテラス戸や障子の上下枠や框、
ドアのドアノブ、引戸の引手、クレセントのハンドル、
戸車などの各種樹脂成形物にも採用することができる。
【0055】
【実施例】本発明を、以下に実施例を挙げて説明する
が、本発明は本実施例にのみ限定されるものではない。
【0056】実施例および比較例に用いたポリアセター
ル樹脂は、デュポン社製ポリアセタールホモポリマーの
高流動標準品、数平均分子量37,000(商品名:デ
ルリン900P)である。
【0057】実施例および比較例に用いた香料は表1に
示すとおりである。
【0058】
【表1】
【0059】*A−1、A−2、A−5は商品名であ
る。
【0060】A−1、A−2、A−5:ジボダン・ルー
ル株式会社製 A−3、A−4:みどり化学株式会社製 A−6:関東化学株式会社製 実施例および比較例に用いたホルムアルデヒド捕捉剤は
表2に示すとおりである。
【0061】
【表2】
【0062】B−1、B−3:関東化学株式会社製 B−2:三井化学株式会社製
【0063】(実施例1〜6および比較例1〜9)ポリ
アセタール樹脂に表2に示すホルムアルデヒド捕捉剤を
以下の表3に示す配合比にしたがって加え、東芝製35
mm2軸スクリュー押出成形機にて溶融混練して裁断
し、ペレット状の樹脂材料を得た。このときの樹脂温度
は210℃〜230℃、フィード速度は約30kg/h
rであった。得られた樹脂ペレットに表1に示す香料を
表3の配合比にしたがって添加、攪拌し、射出成形機を
用いて長さ5cm、幅3cm、厚さ1.5mmの平板状
試験片を作製した。成形条件は、樹脂温度が200℃、
金型温度は80℃であった。
【0064】
【表3】
【0065】作製した試験片について、以下の試験方法
にしたがって芳香性試験、ホルムアルデヒド濃度試験、
熱安定性試験を行った。その結果を表4に示す。
【0066】試験方法 1)芳香性試験 試験片を30〜40個ずつアルミクラフト袋に入れ密封
した。この袋を24時間常温で放置した後、試験片を取
り出し、成形品の芳香性について調べた。 2)ホルムアルデヒド濃度試験 試験片を2個ずつ容量300ミリリットルのポリエチレ
ン製の容器に入れ、密封した。24時間常温で室内に放
置した後、容器内のホルムアルデヒド濃度をホルマルド
メーターMark II(英国、ライオン社製)を用いて
測定した。 3)溶融安定性試験 一定量の成形用ポリアセタール樹脂材料を、窒素雰囲気
下で259℃、30分放置したときの重量の減少を測定
し、次の式により熱安定性指標を計算した。
【0067】
【数1】
【0068】
【表4】
【0069】実施例1〜6の試験結果から、アルデヒド
基を含まない化学構造を有する香料をポリアセタール樹
脂に添加することにより、または、あらかじめホルムア
ルデヒド補足剤が添加されたポリアセタール樹脂にアル
デヒド基を含まない化学構造を有する香料を添加するこ
とにより、芳香を発する成形品が得られることがわか
る。
【0070】実施例2と実施例5とを比較すると、ホル
ムアルデヒド補足剤が添加されたポリアセタール樹脂に
アルデヒド基を含まない化学構造を有する香料を添加す
ることにより、成形品から発するホルムアルデヒド濃度
が低下することがわかる。
【0071】実施例4と実施例6とを比較すると、アル
デヒド基を含まず、ポリアセタール樹脂中のホルムアル
デヒドと反応する官能基を含む香料を用いることによっ
て、成形品から発するホルムアルデヒド濃度が低下する
ことがわかる。
【0072】また、比較例7、8、9は、アルデヒド基
を含む化学構造を有する香料を使用するとホルムアルデ
ヒドの発生量が増加し、香料の添加量が多くなるにした
がって不快な匂いを発するようになるばかりでなく、ア
セタール樹脂の熱安定性も低下することを示す。
【0073】(実施例7)ポリアセタール樹脂、香料、
およびホルムアルデヒド捕捉剤を表5に示す配合比で、
実施例と同様の方法でペレット状の成形用樹脂材料を得
た。
【0074】
【表5】
【0075】このペレット状の成形用樹脂材料を用いて
成形した噛合務歯列を具えた表8に示す種々のスライド
ファスナー用チェーンを得た。各スライドファスナーチ
ェーンを試料1〜10とした。そしてこのスライドファ
スナー用チェーン1に対しJIS S 3015に準じてチェー
ン横引強度試験を行った。その結果を表6に示す。
【0076】
【表6】
【0077】全ての試料においてスライドファスナーチ
ェーンの横引き強度が規格値を上回った。この結果か
ら、本発明のスライドファスナーチェーンにおいては、
ポリアセタール樹脂本来の優れた機械的特性が維持され
ていることがわかる。
【0078】
【発明の効果】本発明のスライドファスナーに代表され
る成形品は、ポリアセタール樹脂の優れた機械的特性、
耐熱性、耐疲労性、耐摺動性、耐薬品性等の特性を維持
しつつ、成形品から芳香が発生して快い香りの供給源を
提供することができる。さらにはホルムアルデヒド捕捉
剤を添加することで、より芳香性に優れ、しかもホルム
アルデヒドの放出を抑えた成形品を成形することを可能
とする。
【0079】本発明は、そのような成形品を提供するこ
とができる成形用樹脂材料、および、一層効果的に芳香
を発する成形品を製造できる成形品の製造方法も提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスライドファスナー用チェーンの一部
を示す平面図である。
【図2】本発明のスライドファスナーを示す平面図であ
る。
【図3】本発明の他の実施形態であるスライドファスナ
ーの要部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 スライドファスナー用チェーン 2 ファスナーテープ 3 ファスナーストリンガ 4 噛合務歯列 5 スペース部 6 スライドファスナー 7 上止具 8 スライダー 9 下止具 10 開離嵌挿具 11 蝶棒 12 箱棒 13 箱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深田 洋介 東京都目黒区下目黒1丁目8番1号 デュ ポン株式会社内 (72)発明者 吉田 正則 富山県富山市西長江1−4−3 Fターム(参考) 3B098 AA02 BB02 CB02 4J002 CB001 ED056 EH126 EJ026 EL096 EN097 EN107 EN117 EP017 EQ027 ET017 EU107 FD206 FD207 GM00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアセタール樹脂と、アルデヒド基を
    含まない化学構造を有する香料とを含有することを特徴
    とする成形用ポリアセタール樹脂材料。
  2. 【請求項2】 前記香料は、前記ポリアセタール樹脂の
    成形加工温度以上の沸点を有することを特徴とする請求
    項1に記載の成形用ポリアセタール樹脂材料。
  3. 【請求項3】 前記香料は、ポリアセタール樹脂中のア
    ルデヒド基と反応する官能基を含む化学構造を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の成形用ポリア
    セタール樹脂材料。
  4. 【請求項4】 前記香料の含有量は、成形用樹脂材料の
    総重量に基づいて、0.001〜1.0重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成
    形用ポリアセタール樹脂材料。
  5. 【請求項5】 成形用樹脂材料の総重量に基づいて、ホ
    ルムアルデヒド捕捉剤をさらに0.001〜5重量%含
    有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の成形用ポリアセタール樹脂材料。
  6. 【請求項6】 前記ホルムアルデヒド捕捉剤は、前記成
    形用樹脂材料の成形加工における冷却工程および常温に
    おいて、ホルムアルデヒドを化学的に固定するものであ
    ることを特徴とする請求項5に記載の成形用ポリアセタ
    ール樹脂材料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の成
    形用ポリアセタール樹脂材料から成形されたことを特徴
    とする芳香を発する成形品。
  8. 【請求項8】 請求項3、5および6のいずれか1項に
    記載の成形用ポリアセタール樹脂材料から成形された芳
    香を発する成形品であって、該成形品から発生するホル
    ムアルデヒド濃度が常温で25ppm以下であることを
    特徴とする成形品。
  9. 【請求項9】 一対のファスナーテープの対向する側縁
    部に沿って噛合務歯列を具えるスライドファスナー用チ
    ェーンにおいて、該噛合務歯列が請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の成形用ポリアセタール樹脂材料から成形
    されたことを特徴とする芳香を発するスライドファスナ
    ー用チェーン。
  10. 【請求項10】 一対のファスナーテープの対向する側
    縁部に沿って噛合務歯列を具えるスライドファスナーに
    おいて、該噛合務歯列が請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の成形用ポリアセタール樹脂材料から成形されたこ
    とを特徴とする芳香を発するスライドファスナー。
  11. 【請求項11】一対のファスナーテープの対向する側縁
    部に沿って配置された噛合務歯列と、該噛合務歯列に沿
    って摺動して噛合務歯列を噛合わせ、および解離させる
    ことができるスライダーとを具えるスライドファスナー
    において、前記スライダーが請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の成形用ポリアセタール樹脂材料から成形され
    たことを特徴とする芳香を発するスライドファスナー。
  12. 【請求項12】一対のファスナーテープの対向する側縁
    部に沿って配置された噛合務歯列と、該噛合務歯列の両
    端部にそれぞれ上止具および下止部とを具えるスライド
    ファスナーにおいて、前記上止具および/または前記下
    止部が請求項1〜6のいずれか1項に記載の成形用ポリ
    アセタール樹脂材料から成形されたことを特徴とする芳
    香を発するスライドファスナー。
  13. 【請求項13】一対のファスナーテープの対向する側縁
    部に沿って配置された噛合務歯列と、該噛合務歯列の一
    端部に上止具と、他の端部に蝶棒、箱棒、箱体から構成
    される開離嵌挿具とを具えるスライドファスナーにおい
    て、前記上止具および/または前記開離嵌挿具が請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の成形用ポリアセタール樹
    脂材料から成形されたことを特徴とする芳香を発するス
    ライドファスナー。
  14. 【請求項14】アルデヒド基を含まない化学構造を有す
    る香料を、ポリアセタール樹脂を含有する成形品の成形
    時に混練することを特徴とする芳香を発する成形品の製
    造方法。
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