JP2001192418A - ゴム製品へのポリマーコーティングの使用 - Google Patents

ゴム製品へのポリマーコーティングの使用

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JP2001192418A
JP2001192418A JP2000286997A JP2000286997A JP2001192418A JP 2001192418 A JP2001192418 A JP 2001192418A JP 2000286997 A JP2000286997 A JP 2000286997A JP 2000286997 A JP2000286997 A JP 2000286997A JP 2001192418 A JP2001192418 A JP 2001192418A
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methacrylate
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latex
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Stanislaw Petrash
ペトラシュ スタニスロー
Chaodong Xiao
シャオ チャオドング
Apala Mukherjee
ムクハージー アパラ
John S Thomaides
エス.トーマイデス ジョン
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National Starch and Chemical Investment Holding Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ゴム製品、特にラテックス手袋のための摩擦性
の低減されたコーティング用材料ならびにその製品の提
供。 【解決手段】ゴム製品用のコーティング材料として、ラ
テックスと手の間の摩擦を低減して着用を容易にする星
型ポリマーを用いた内部表面コーティングを提供する。
星型ポリマーは、型からのラテックスの取り外しを容易
にするためにも使用できる。それらは、水溶液から加え
ることができ、洗浄に耐える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム製品へのポリ
マーコーティングの使用に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
のラテックス医療用手袋は潤滑剤なしに着用することが
難しい。一般的に、ラテックス手袋は、容易に着用でき
るようにコーンスターチなどのパウダーコーティングを
手袋の内面につけた状態で製造される。このパウダーは
ラテックス中に自然に見出されるタンパク質を吸収する
傾向があり、着用および使用中に容易にこぼれ落ちて周
辺環境を汚染し、アレルギーおよび他の不都合な効果を
引き起こす。さらに、前記のタンパク質/パウダー複合
体はバクテリアの栄養源となり、バクテリアを増殖させ
る。
【0003】手袋製造業者は、手袋に塗布するスターチ
パウダーの使用に替わる方法を見出そうとしてきた。塩
素化プロセスを利用して手袋の着用を容易にするために
必要な滑りを与えているラテックス手袋製造業者もい
る。この場合、炭酸カルシウムが離型剤として使用され
塩素化の前に洗い流される。これはラテックスの粘着お
よび摩擦を減らすが、ゴムの柔軟性が低下し手袋の貯蔵
寿命が短くなる。
【0004】他の製造業者も代替のコーティングを待望
してきた。スターチの効果的な代替品になるためには、
内表面コーティングはラテックスと手の間の摩擦を低減
して着用を便利にするだけでなく、ラテックスがコーテ
ィングの層間剥離なしに伸びるようにしなくてはならな
い。手袋の外表面にもコーティングを用いて型からのラ
テックスの取り外しを容易にしている手袋製造業者もい
る。さらに、コーティングは水溶液から加えることがで
き、洗浄に耐え、関連する規制の要件に適合しなくては
ならない。
【0005】主にポリウレタンを主成分とするいくつか
の他の種類のコーティングが開発されており、米国特許
第5,088,125号はイオン性ポリウレタンにより
変性された手袋を開示しており;米国特許第5,27
2,771号は完全に反応したイソシアネート基を含有
するイオン性ポリウレタンにより変性された手袋を開示
しており;米国特許第5,534,350号は外面の手
袋コーティングがポリウレタン分散液を含有しており内
面の手袋コーティングがシリコーンエマルションを含有
するポリウレタンを含有する手袋を開示している。
【0006】開発されてきた他のコーティングには、米
国特許第5,691,069号および米国特許第5,7
00,585号に開示されている低表面エネルギーモノ
マーおよび硬質モノマーを含むエマルションコポリマ
ー、特にコアシェルおよび;米国特許第5,712,3
46号に開示されているようにそれぞれ0℃より低いお
よび0〜100℃のガラス転移温度を有するスチレン、
メチルまたはブチルアクリレート、メタクリル酸または
アクリル酸およびシリコーンオリゴマーから選択される
2種のモノマーを含有するエマルションコポリマーがあ
る。これらの逐次エマルション重合は、実質的に直鎖の
コポリマーを与える。
【0007】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、ラジア
ルポリマーとしても知られている星型枝分れポリマーが
ラテックス手袋および他のゴム製品にすばらしいコーテ
ィングを提供することが発見された。本発明は、ゴム製
品、特にラテックス手袋用のコーティングとしての星型
ポリマーの使用を対象をしている。本明細書で使用され
る星型またはラジアルポリマーは、中心コアから出てい
る3本以上のポリマー性アームを有するポリマーを表し
ている。これらのポリマーはアニオン、カチオン、およ
びフリーラジカル機構などのさまざまな重合処理により
調製することができる。星型ポリマーは、通常、多官能
性開始剤、多官能性連鎖移動剤または多官能性カップリ
ング剤のいずれかを使用して形成される。星型ポリマー
は、コンパクトな構造による溶解時の低粘度および直鎖
のコーティングに比較して大規模な絡み合いによる高い
溶融粘度などの独特な性質を有する。
【0008】星型ポリマーのアームには数種類あり、ラ
ンダムまたはブロックコポリマーあるいはホモポリマー
構造である。単一の星型構造内のアームは、同一の組成
でも異なる組成でもよい。さらに、アームは、架橋性官
能性または他の性能向上剤を含有してもしなくてもよ
い。ゴム製品用のコーティングとして使用される場合、
星型ポリマーはラテックスと手の間の摩擦を低下させて
着用を容易にする内表面コーティングを提供する。星型
ポリマーは型からのラテックスの取り外しを容易にする
ために使用することもできる。それらは水溶液から加え
ることができ、洗浄に耐える。
【0009】
【発明を実施するための形態】本発明は、ゴム製品、特
にラテックス手袋用のコーティングとしての星型ポリマ
ーの使用を対象にしている。本発明の星型ポリマーは、
多価メルカプタンコアおよび前記コアから放射状に伸び
る3本以上のポリマー性アームからなる。前記アーム
は、ホモポリマー、ランダムコポリマー、またはブロッ
クコポリマーからなる。さらに、単一の星型構造中のア
ームは同一の組成でも異なる組成でもよい。
【0010】本明細書で使用されるホモポリマーは、本
質的に1種のモノマーのみからできた多数の単位からな
るアームを意味する。ランダムコポリマーアームは、ラ
ンダムに分布している少なくとも2種のモノマーからな
るアームを意味する。ブロックコポリマーアームは、さ
まざまなモノマー組成のブロックの直線的な配置からな
るアームを意味する。さらに、本明細書で使用されるヘ
テロアームは、星型コポリマーの少なくとも1本のアー
ムが他のアームと著しく異なる組成を持つ星型コポリマ
ーを意味する。
【0011】本発明の多価メルカプタンコアは、3つ以
上のチオール基を含む。チオール基は、全て同じでも全
て異なっていてもよく、それらのバリエーションでもよ
い。チオール基において、モノマーが反応して星型ポリ
マーのポリマー性アームを形成する。具体的には、多価
メルカプタンコアは、チオール誘導体により置換された
多官能性アルコールから誘導された中心成分を含む。前
記多官能性アルコールは、官能性ヒドロキシ単位をいく
つ持っていてもよいが、特に3〜8の官能単位を持って
いてもよい。本発明のコアを調製するためには、OH官
能単位のそれぞれがチオール単位で置換されていること
になる。したがって、特に好適な実施態様において、コ
アの組成は、3つの同一なチオール基により置換された
三官能性アルコールから、8つの異なるチオール基によ
り置換された八官能性アルコールまでである。
【0012】本発明の1実施態様において、多価メルカ
プタンコアは以下の一般式、 X−(Y1−SH)a(Y2−SH)b(Y3−SH)c(Y
4−SH)d(Y5−SH)e(Y6−SH)f(Y7−S
H)g(Y8−SH)h または以下の具体的な実施態様、 (HS−Y1a−X(I) (HS−Y1a−X−(Y2−SH)b(II) X−(Y1−SH)a(Y2−SH)b(Y3−SH)c(III) X−(Y1−SH)a(Y2−SH)b(Y3−SH)c(Y4−SH)d(IV) X−(Y1−SH)a(Y2−SH)b(Y3−SH)c(Y4−SH)d(Y5−SH )e(V) X−(Y1−SH)a(Y2−SH)b(Y3−SH)c(Y4−SH)d(Y5−SH )e(Y6−SH)f(VI) X−(Y1−SH)a(Y2−SH)b(Y3−SH)c(Y4−SH)d(Y5−SH )e(Y6−SH)f(Y7−SH)g(VII)または X−(Y1−SH)a(Y2−SH)b(Y3−SH)c(Y4−SH)d(Y5−SH )e(Y6−SH)f(Y7−SH)g(Y8−SH)h(VIII) により表され、上式において、Xは3〜8の価数を有す
る有機基から誘導される。特に、Xはグリセロール、ソ
ルビトール、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリ
トール、ジペンタエリトリトール、トリペンタエリトリ
トールおよびイノシトールなどの3〜8官能性の多官能
性アルコールから誘導されている。
【0013】変数Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6、Y7
およびY8は、同一または異なっており、それぞれC
2-10のアルカン酸、特にC2-6アルカン酸を含む。変数
a、b、c、d、e、f、gおよびhは、a+b+c+
d+e+f+g+h≦8の条件で0〜8の整数である。
コアが、異なる反応性を有するコア、すなわちヘテロコ
アである場合、a+b+c+d+e+f+g+h≦8の
条件でaとbは1〜8の整数であり、c、d、e、f、
gおよびhは0〜8の整数である。コアがホモコアであ
る場合、b=c=d=e=f=g=h=0である。
【0014】上記で確認した(Y−SH)単位のそれぞ
れは、例えば、2−メルカプト酢酸、2−メルカプトプ
ロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、4−メルカ
プト酪酸、5−メルカプトペンタン酸または6−メルカ
プトヘキサン酸、特に2−メルカプトプロピオン酸およ
び3−メルカプトプロピオン酸から誘導される。異なる
反応性を有するコアの例としては、ペンタエリトリトー
ルビス(3−メルカプトプロピオネート)ビス(2−メ
ルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパンビ
ス(3−メルカプトプロピオネート)(2−メルカプト
プロピオネート)、ペンタエリトリトールトリス(3−
メルカプトプロピオネート)(2−メルカプトプロピオ
ネート)、ペンタエリトリトールトリス(2−メルカプ
トプロピオネート)(3−メルカプトプロピオネート)
およびトリメチロールプロパンビス(2−メルカプトプ
ロピオネート)(3−メルカプトプロピオネート)があ
る。
【0015】反応性の異ならないコア、すなわちホモコ
アには、ペンタエリトリトールテトラキス(3−メルカ
プトプロピオネート)、ペンタエリトリトールテトラキ
ス(2−メルカプトアセテート)、ペンタエリトリトー
ルテトラキス(2−メルカプトプロピオネート)、トリ
メチロールプロパントリチオプロピオネート、トリ(3
−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリトリトール
テトラキス(チオグリコレート)およびジペンタエリト
リトールヘキサキスチオグリコレート、特にペンタエリ
トリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネー
ト)、ペンタエリトリトールテトラキス(2−メルカプ
トアセテート)およびペンタエリトリトールテトラキス
(2−メルカプトプロピオネート)がある。
【0016】一般的に、多価メルカプタンコアは、多官
能性アルコールを適量のメルカプト酸と反応させること
により多価メルカプタンコアを調製できる。例えば、多
官能性アルコールが三価アルコールである場合、3当量
のメルカプト酸を加えて3つの(HS−Y)単位を作
る。3当量のメルカプト酸は、好適なメルカプト酸のい
かなる組合せによりできていてもよい。例えば、1当量
の2−メルカプトプロピオン酸(第2級チオール含有
酸)および2当量の3−メルカプトプロピオン酸(第1
級チオール含有酸)は、異なる反応性のコアを提供す
る。アルコールが三価アルコールであり3当量の2−メ
ルカプトプロピオン酸が使用される場合、本発明の範囲
内のホモコアが得られる。
【0017】具体例において、ペンタエリトリトール
を、コアを調製するために使用される多官能性アルコー
ル、Xとして使用できる。ペンタエリトリトールに2モ
ル当量ずつの第1級チオール、3−メルカプトプロピオ
ン酸および第2級チオール、2−メルカプトプロピオン
酸を加える。その結果、第1級/第2級SH基の比が0
/4,1/3,2/2,3/1および4/0の分子に対
応する5種の化合物の混合物が得られる。比が1/3,
2/2および3/1のコアは異なる反応性を有し、本発
明の範囲内にある。0/4および4/0のコアはホモコ
アである。生成物の混合物は、統計的な混合物である
が、以下の反応により示されるとおり、コアあたり平均
で2つの第1級チオール基および2つの第2級チオール
基を持つコアを有する。反応は以下の式で示される。
【0018】
【化1】
【0019】ジペンタエリトリトールでは、分子あたり
0、1、2、3、4、5および6つの第1級SH基に対
応する7種の化合物が得られる。これらの異なるチオー
ルは、ヘテロアームスターを生成させるための選択性を
向上させるのに用いられる。別の実施態様においては、
4モル当量のチオールをペンタエリトリトールに加える
ことができる。
【0020】
【化2】
【0021】本発明の星型ポリマーは、バルク、溶液、
乳化および懸濁重合などの重合方法においてメルカプタ
ンコアを連鎖移動剤として用いて形成される。特に好適
な方法は、フリーラジカル開始剤を用いる溶液重合法で
ある。重合反応は、典型的には10〜120℃、特に7
0〜100℃の範囲の温度で行われる。本発明は、得ら
れるポリマーが全て同じのアームからなるか、または硫
黄原子の後では全て同じであるが異なるY結合基を有す
るアームからなることを企図する。
【0022】本発明の星型ポリマーの調製は、メルカプ
タンコアへのモノマーの逐次または非逐次の添加によっ
てもよい。この実施態様において、コアは反応性の異な
るコアでもよいし、ホモコアでもよい。重合は成長する
ポリマー鎖または開始剤ラジカルからのメルカプト基へ
の連鎖移動により進行する。その結果、ポリマーアーム
が中心コアから放射状に伸びる構造が生成される。少量
の直鎖コポリマーも生成されると認められている。
【0023】一般的に、チオール基の反応性の順序は、
芳香環に結合しているSH基(すなわちチオフェノー
ル)は第1級脂肪族炭素原子に結合しているSH基より
反応性が高く、前記SH基は第2級脂肪族炭素原子に結
合しているSH基よりも反応性が高いという順序であ
り、すなわちArSH>RCH2SH>RR’CHSHで
ある。
【0024】上記の実施態様において、モノマー混合物
は、液滴またはスラグ添加などの当業者に公知のいかな
る方法により添加してもよい。本発明の星型ポリマーの
ポリマー性アームを調製するのに用いることのできるモ
ノマーは、典型的にはビニルまたはエチレン型不飽和モ
ノマーであり、任意に架橋性官能性を含んでいてもよ
い。本明細書での「架橋性官能性」という用語は、自己
反応し、他のポリマー結合性官能性と反応し、または多
官能性架橋剤と反応して安定な結合を形成する、ヒドロ
キシル、カルボキシル、シラン、シロキサン、イソシア
ネート、エポキシド、アセトアセトネートおよびこれら
の組合せなどの官能基を言う。星型ポリマーは、本質的
に他の成分と共重合可能ないかなるエチレン型不飽和モ
ノマーまたはエチレン型不飽和モノマーの混合物を含ん
でもよい。
【0025】ビニル不飽和モノマーの例としては、アク
リル酸およびメタクリル酸、アクリルアミドおよびメタ
クリルアミド、アクリロニトリルおよびメタクリロニト
リル、アルコキシアルキルアクリルアミドおよびメタク
リルアミド、例えばブトキシメチルアクリルアミドおよ
びメトキシメチルメタクリルアミド、ヒドロキシアルキ
ルアクリルアミド、例えばN−メチロールアクリルアミ
ドおよびオレフィン類、例えば1−ブテンおよび1,3
−ブタジエンからなる群から選択されるものがある。特
に好適なものは、アクリル酸およびメタクリル酸とアル
コール、フェノールおよびアミンの間のエステルおよび
アミド、ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、α―メ
チルスチレンおよびその置換された誘導体、例えばこれ
らのハロゲン化誘導体およびビニルトルエン、ビニルエ
ステル、ビニルアミド、例えばビニルアセテートおよび
1−ビニル−2−ピロリジノンおよびエチレン型不飽和
ニトリル、例えばアクリロニトリルおよびこれらの組合
せである。
【0026】モノマーは、エチレン型不飽和カルボン酸
のヒドロキシアルキルエステル、エチレン型不飽和カル
ボン酸、エチレン型不飽和エポキシド、エチレン型不飽
和イソシアネートおよびこれらの組合せから選択しても
よい。
【0027】不飽和モノマーとしては他に、ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)ア
クリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エ
トキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシ
エチル(メタ)アクリレート、シアノエチルアクリレー
トなど、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテルなどに代表されるビニル
エーテル、フマール酸、フマール酸モノアルキルエステ
ル、フマール酸ジアルキルエステル、マレイン酸、マレ
イン酸モノアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエ
ステル、イタコン酸、イタコン酸モノアルキルエステ
ル、イタコン酸ジアルキルエステル、クエン酸無水物ま
たはフタル酸無水物のヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートとの半エステル;(メタ)アクリロニロリル、ブ
タジエン、イソプレン、ハロゲン化ビニル、例えば塩化
ビニルおよび塩化ビニリデン、ビニルケトン、ビニルピ
リジン、ビニルカルバゾールなどがある。これらの化合
物は、単独で使用してもよいし、互いに組み合わせて用
いてもよい。
【0028】本発明は、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ートトリスアクリレート、ジビニルベンゼン、トリアリ
ルシアヌレート、アリルアクリレート、ジアリルフタレ
ート、ジアリルスクロースおよびアリル(メタ)アクリ
レートなどの多官能性モノマーの使用も企図している。
【0029】特に好適なビニルモノマーには、チオール
との連鎖移動定数が1に近いものが挙げられる。そのよ
うなモノマーとしては式CH2=C(R)COOR’で
表されるものがあるが、前式においてRはHまたはメチ
ルであり、R’はHまたはC 1-22アルキル、C5-10シク
ロアルキル、またはC6-10アリールであり、前記アルキ
ル、シクロアルキルまたはアリールは任意にハロゲンま
たはヒドロキシルで置換されている。そのようなモノマ
ーの例としては、アクリル酸およびメタクリル酸および
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、イソボルニルアクリレ
ート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレー
ト、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n
−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレ
ート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボルニルメ
タクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルメタ
クリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタ
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートおよびヒ
ドロキシプロピルメタクリレートなどのアクリル酸およ
びメタクリル酸のエステルがある。メチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、
n−ブチルメタクリレート、n−ブチルアクリレートお
よびt−オクチルアクリルアミドが最も有用なモノマー
である。
【0030】星型ポリマーのポリマー性アームは、任意
にアルコール、酸、シラン、シロキサン、イソシアネー
トおよびエポシキドなど、特にシランおよびシロキサン
の架橋性官能性を含む少量のオレフィンモノマーを含ん
でもよい。そのようなモノマーの例としては、エチレン
型不飽和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル、エ
チレン型不飽和カルボン酸、エチレン型不飽和エポキシ
ドおよびエチレン型不飽和イソシアネートなどがある
が、これらに限定されない。特に好適な架橋剤には、ビ
ニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニル−トリス(2
−メトキシ−エトキシ)シランおよびガンマ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランがある。
【0031】星型ポリマーのポリマー性アームには、低
表面エネルギー改質剤および陽電荷を与えることにより
ラテックスへのコーティング材料の付着を高めるモノマ
ーなどの性能向上剤を含んでもよい。本明細書で使用さ
れる低表面エネルギー改質剤は、単独重合される場合、
塗布される表面からはずすのに低レベルの力しか必要と
しないモノマーを意味し、フルオロカーボン、シリコー
ンおよびビニル、アクリルおよび/またはメタクリル官
能性を有する脂肪酸エステルがあり、特にシリコーンア
クリレート、シリコーンメタクリレート、C1-12パーフ
ルオロアルキルエチルアクリレート、C1-12パーフルオ
ロアルキルエチルメタクリレート、[2−(N−エチル
パーフルオロアルキルスルホンアミド)エチル]アクリ
レートおよび[2−(N−エチルパーフルオロアルキル
スルホンアミド)エチル]メタクリレートがある。この
ような性能向上剤は、ポリマーに望まれる特性を得るの
に必要な量、特にポリマーの質量に対して約0.5〜約
20%、特に約1〜15%の量で添加することができ
る。
【0032】星型ポリマーをつくるのに用いられるモノ
マーの組合せおよびそれぞれの正確な相対量は、最終使
用用途に適当なポリマー性コーティング材料が提供でき
るようなものである。ラテックス手袋用のコーティング
として使用するには、ポリマーは、手袋の着用を容易に
するために、濡れていても乾燥していても摩擦係数が低
くなくてはならない。また、ラテックス表面に自己結合
してポリマー性コーティングの剥がれ落ちがなく手袋が
伸びるためには、高い破断点伸び、詳細には少なくとも
約300%、より詳細には少なくとも約500%、最も
詳細には少なくとも約700%の破断点伸びを有さなく
てはならない。典型的には、これは、ラテックスと相溶
性のある柔らかい(低Tg)ブロックを形成し高い伸び
を有する少なくとも1種のモノマーおよび硬い(高
g)ブロックを形成して良好な滑りを提供する少なく
とも1種の追加のモノマーを選択することにより達成さ
れる。本明細書で使用されるTgは、ガラス転移温度を
意味する。
【0033】特に好適な構造は、少なくとも1本のアー
ムが柔らかいブロックを提供するモノマーに富み、少な
くとも1本のアームが硬いブロックを提供するモノマー
に富むヘテロアーム星型ポリマーである。より特には、
星型ポリマーは、少なくとも約20℃のTgを有するア
ームを少なくとも1本、および約20℃より低いTg
有するアームを少なくとも1本有する。最も特には、星
型ポリマーは、少なくとも約40℃のTgを有するアー
ムを少なくとも1本、および約0℃以下のTgを有する
アームを少なくとも1本有する。
【0034】ポリマーが水溶液から加えられ、洗浄に耐
え、規制の要件に適合することも望ましい。したがっ
て、特に好適な星型コポリマーは、少なくとも1種の親
水性モノマーおよび少なくとも1種の疎水性モノマーを
含有する。水溶液から加えられるためには、前記材料は
親水性モノマーを十分に含まなくてはならない。好適な
親水性モノマーには、イオン性、例えばアニオン性、カ
チオン性または双性イオン性であるか、モノマーを親水
性にするために十分な非イオン性極性官能性、例えばヒ
ドロキシル基またはアミド基を有するモノマーがある。
【0035】アニオン性モノマーは、典型的には、カル
ボキシル、スルホンおよび/またはホスホン酸官能性を
有する。典型的なアニオン性モノマーには、(メタ)ア
クリル酸およびそのアルカリ、アルカリ土類またはアン
モニウム塩、クロトン酸およびそのアルカリ、アルカリ
土類またはアンモニウム塩、無水物を含むマレイン酸、
フマル酸およびイタコン酸などのジカルボン酸含有モノ
マーおよびそのアルカリ、アルカリ土類またはアンモニ
ウム塩、メチルハイドロジェンフマレート、ブチルハイ
ドロジェンフマレート、エチルハイドロジェンマレエー
トおよびブチルハイドロジェンマレエートなどの不飽和
ジカルボン酸の半エステルおよびそのアルカリ、アルカ
リ土類またはアンモニウム塩、米国特許第4,892,
898号に記載されているアリロキシベンゼンスルホネ
ートモノマー、メタリルスルホネートおよびそのアルカ
リ、アルカリ土類またはアンモニウム塩、スチレンスル
ホン酸およびそのアルカリ、アルカリ土類またはアンモ
ニウム塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸などのアクリルアミドアルキルまたはアリール
スルホネートおよびそのアルカリ、アルカリ土類または
アンモニウム塩、ビニルスルホン酸およびそのアルカ
リ、アルカリ土類またはアンモニウム塩ならびにビニル
ホスホン酸およびそのアルカリ、アルカリ土類またはア
ンモニウム塩があるが、これらに限定されない。
【0036】カチオン性モノマーは、典型的には、アミ
ンまたは第四級アンモニウム官能性を含む。典型的なカ
チオン性モノマーには、(3−アクリルアミドプロピ
ル)トリメチルアンモニウムクロライド、[2−(アク
リロイルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムメチ
ルサルフェート、2−(ジメチルアミノ)エチルアクリ
レート、[3−(メタクリロイルアミノ)プロピル]トリ
メチルアンモニウムクロライド、[2−(メタクリロイ
ルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウムクロライ
ド、[2−(メタクリロイルオキシ)−エチル]トリメチ
ルアンモニウムメチルサルフェート、2−(ジメチルア
ミノ)エチルメタクリレート、2−アミノエチルメタク
リレート塩酸塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロラ
イド、ビニルイミダゾールならびにビニルピリジンおよ
びそれらの置換された誘導体があるが、これらに限定さ
れない。
【0037】双性イオンモノマーは、典型的には、限定
するものではないが、不飽和カルボキシル、スルホキシ
ル、またはサルフェート置換アミンからなり、通常ベタ
インと呼ばれている。典型的な双性イオン性モノマーに
は、[3−(メタクリロイルアミノ)プロピル]ジメチル
(3−スルホプロピル)アンモニウムヒドロキシド分子
内塩および[2−(メタクリロイルオキシ)エチル]ジメ
チル(3−スルホプロピル)アンモニウムヒドロキシド
分子内塩水和物があるが、これらに限定されない。
【0038】親水性になるために十分な非イオン性極性
官能性を有する典型的なモノマーには、(メタ)アクリ
ル酸のC1-4ヒドロキシアルキルエステル、例えば2−
ヒドロキシエチルアクリレートおよびヒドロキシプロピ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ビニルホルム
アミド、ビニルアセトアミド、1−ビニル−2−ピロリ
ジノン、メタクリルアミド、アクリルアミド、C1-4
ノおよびジアルキル置換(メタ)アクリルアミド、例え
ばN,N−ジメチルアクリルアミドおよびN−イソプロ
ピルアクリルアミド、アクリロニトリルおよびメタクリ
ロニトリルがあるが、これらに限定されない。
【0039】特に好適な親水性モノマーには、メタクリ
ル酸、アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸およびそのアルカリ、アルカリ土類ま
たはアンモニウム塩および[3−(メタクリロイルアミ
ノ)プロピル]トリメチルアンモニウムクロライドがあ
る。
【0040】洗浄可能であるためには、前記材料は疎水
性モノマーを十分に多く含まなければならない。好適な
疎水性モノマーには、式CH2=C(R)COOR’で
表されるものがあり、前式においてRはHまたはメチル
であり、R’はC1-22アルキル、C5-10シクロアルキ
ル、またはC6-10アリールであり、前記アルキル、シク
ロアルキルまたはアリールは任意にハロ基で置換されて
いる。そのようなモノマーの例としては、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、イソボルニルアクリレート、2−エチルヘキシルア
クリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリ
レート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、n―プロピルメタクリレート、イソプロピルメタク
リレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタ
クリレート、シクロヘキシルメタクリレート、イソボル
ニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2−エ
チルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート
およびステアリルメタクリレートがある。
【0041】疎水性モノマーとしては他に、ビニルエス
テル、例えばビニルアセテート、ビニルプロピオネー
ト、ビニル2−エチルヘキサノエート、ビニルピバレー
ト、ビニルネオノナノエート、ビニルネオデカネートお
よびビニルステアレート、ビニルベンゼン化合物、例え
ばスチレン、α−メチルスチレンおよびそのハロゲン化
誘導体などの置換された誘導体およびビニルトルエンな
らびにC5-18モノおよびジアルキル(メタ)アクリルア
ミド、例えばt−オクチルアクリルアミドがある。特に
好適な疎水性モノマーには、メチルメタクリレート、メ
チルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、n−ブ
チルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルメタク
リレート、ラウリルアクリレートおよびt−オクチルア
クリルアミドがある。
【0042】本発明の1態様において、星型ポリマーの
アームは、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエ
ステルからなる群から選択される1種または複数のモノ
マーならびにメタクリル酸、アクリル酸、2−アクリル
アミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのアル
カリ、アルカリ土類またはアンモニウム塩ならびに[3
−(メタクリロイルアミノ)プロピル]トリメチルアン
モニウムクロライドからなる群から選択される、少量の
1種または複数の親水性モノマーから調製される。前記
星型ポリマーは、架橋性官能性を有するモノマーを任意
に含んでもよい。また、星型ポリマーは、低表面エネル
ギー改質剤などの性能向上剤を任意に含んでもよい。
【0043】本発明の他の態様において、星型ポリマー
のアームは、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキル
エステルからなる群から選択される1種または複数のモ
ノマーならびにメタクリル酸、アクリル酸、2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのア
ルカリ、アルカリ土類またはアンモニウム塩ならびに
[3−(メタクリロイルアミノ)プロピル]トリメチルア
ンモニウムクロライドからなる群から選択される、少量
の1種または複数の親水性モノマーから調製され、星型
ポリマーの少なくとも1本のアームは他のアームと著し
く異なる組成を有する。星型ポリマーは、架橋性官能性
を有するモノマーを任意に含んでもよい。また、星型ポ
リマーは、低表面エネルギー改質剤などの性能向上剤を
任意に含んでもよい。
【0044】ポリマー性アームが、アクリルおよびメタ
クリルモノマー単位から調製される場合、生成するポリ
マーのポリマー性アームは、約10〜1500モノマー
単位、特に約20〜500モノマー単位を含む。モノマ
ーの混合物が使用される場合、コポリマーはそのような
単位のランダムコポリマーまたはブロックコポリマーで
ある。
【0045】本発明の重合方法での使用に好適なフリー
ラジカル開始剤には、例えば、2,2’−アゾビスイソ
ブチロニトリル(「AIBN」)および2,2’−アゾ
ビス(シクロヘキサンカルボニトリル)などのアゾ系重
合開始剤、過酸化ベンゾイルなどの過酸化物系重合開始
剤など、特にアゾ系開始剤がある。他の好適な開始剤と
しては、メチルエチルケトンペルオキシド、クメンヒド
ロペルオキシド、過硫酸カリウム、ラウロイルペルオキ
シド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペル
オキシ)ヘキサン、ジエチルペルオキシド、ジプロピル
ペルオキシド、ジラウリルペルオキシド、ジオレイルペ
ルオキシド、ジステアリルペルオキシド、ジ(t−ブチ
ル)ペルオキシド、ジ(t−アミル)ペルオキシド、t
−ブチルヒドロペルオキシド、t−アミルペルオキシ
ド、アセチルペルオキシド、プロピオニルペルオキシ
ド、ラウロイルペルオキシド、ステアロイルペルオキシ
ド、マロニルペルオキシド、スクシニルペルオキシド、
フタロイルペルオキシド、アセチルベンゾイルペルオキ
シド、プロピオニルベンゾイルペルオキシド、アスカリ
ドール、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過炭
酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、
過ホウ酸カリウム、過リン酸ナトリウム、過リン酸カリ
ウム、テトラリンヒドロペルオキシド、t−ブチルジパ
ーフタレート、t−ブチルパーベンゾエート、2,4−
ジクロルベンゾイルペルオキシド、ウレアペルオキシ
ド、カプリリルペルオキシド、p−クロルベンゾイルペ
ルオキシド、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)ブ
タン、ヒドロキシヘプチルペルオキシドおよびペルオキ
シジカーボネートのジアルキルエステルなどの有機過酸
化物、ヒドロペルオキシド、過硫酸塩およびアゾ化合物
がある。
【0046】反応には、通常溶媒が必要である。溶媒
は、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素、エ
チルアセテートおよびブチルアセテートなどのエステ
ル、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素、ヘキサンお
よびペンタンなどの脂肪族炭化水素、アセトン、メチル
エチルケトンおよびメチルイソブチルケトンなどのケト
ン、脂肪族エステル、イソプロパノールなどのアルコー
ルなどにより代表される有機溶媒からなる群から選択で
きる。好適な溶媒としては他に、ナフタレン、トリクロ
ルベンゼン、ジメチルホルムアミドおよびジメチルアセ
トアミドがある。特に好適な溶媒はアルコールであり、
より特にはイソプロパノールである。
【0047】ラジアルポリマーが生成された後、溶媒を
除去し、水を加えて安定なコロイドを形成することがで
きる。カルボン酸基官能性を利用する場合、一般的に塩
基を加えて酸を中和し、親水性の電荷を導入する。好適
な塩基には、アルカリおよびアルカリ土類金属水酸化
物、炭酸塩または重炭酸塩およびアンモニウム水酸化物
があり、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム、水酸化アンモニウム、重炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウム、炭酸ナトリウムがあり、より特に
は水酸化ナトリウムおよび水酸化アンモニウムがある。
加えられる水の量は、最終使用用途による。例えば、ラ
テックス手袋をコーティングするには、ポリマーは浸漬
により所望のコーティングを提供するのに必要な量、特
に少なくとも約2質量%の固形分、より詳細には少なく
とも約5質量%の固形分で存在し、特に約30質量%以
下の固形分、より特には約20質量%以下の固形分で存
在する。
【0048】ポリマー性コーティングは、手袋、避妊
具、カテーテル、バルーン、チューブおよびシーティン
グなどのさまざまなラテックス製品をコーティングする
のに用いることができる。前記ポリマー性コーティング
は、合成ゴムでできた同様な製品をコーティングするた
めにも利用できる。特に好適な最終使用用途は、外科医
用手袋、医師の検査用手袋および作業者の手袋などのラ
テックス手袋、より特にはパウダーのないラテックス手
袋のコーティングである。そのようなコーティングを手
袋の内面に用いて滑りをよくし着用を容易にし、かつ/
または外面に用いて手袋の型からの取り外しを容易にし
保存中の粘着を予防することができる。
【0049】手袋をコーティングするために用いる場
合、ポリマー性コロイドは当業界に公知の標準的な方法
を用いて適用することができる。例えば、ラテックス手
袋を製造する従来の方法は、手の形をした成型具すなわ
ち型を、硝酸カルシウムを含む凝固剤混合物に浸す。乾
燥後、ゴムが凝固して所望の厚さのコーティングを形成
するに十分な時間、型をラテックスエマルションに浸漬
する。任意に、その後手袋を水に晒しゴムの不純物を浸
出してもよい。次いで、形成された手袋をオーブンで硬
化して冷却する。冷却後、手袋を型から外し裏返す。星
型ポリマーコーティングを離型剤として使用するには、
星型ポリマーを凝固剤混合物に含めてもよい。手袋の内
部をコーティングするには、星型ポリマーをラテックス
の硬化直前に適用する。
【0050】離型剤として用いる星型ポリマーと手袋の
内面コーティングとして用いる星型ポリマーは、同一で
も異なっていてもよい。さらに、各星型ポリマーは、単
一の星型ポリマーからなっていても、少なくとも2種の
星型ポリマーの混合物からなっていてもよい。
【0051】接着促進剤を使用して、電荷を加えラテッ
クスにより集められるポリマーの量を増やしてもよい
が、それが必要なポリマーもある。そのような接着促進
剤は典型的には、ナトリウム、カルシウム、亜鉛、アル
ミニウム塩などの水溶性塩であり、特に塩化ナトリウム
および硝酸カルシウムである。前記塩は、典型的には、
コーティング懸濁液の約40質量%までの濃度で、特に
約20〜約40質量%までの濃度で提供される。接着促
進剤は一般的には浸出の後で適用される。ポリマーは、
成型された手袋または他のラテックス製品をコーティン
グし付着するが、部分的には吸収されていることがあ
る。または、ポリマーは予備成形されたラテックス製品
上に沈着していることもある。
【0052】ラテックス製品、すなわち手袋は、星型ポ
リマーが前記製品の内表面および/または外表面をコー
ティングするように形成することができる。ポリマー
は、塩素化またはパウダーなどの他のコーティングを必
要とせずに、所望の手袋物性を提供する。しかし、片方
の表面のみにコーティングする場合、塩素化または他の
コーティングを用いて星型ポリマーにコーティングされ
ていない表面に所望の物性を提供してもよい。本発明を
さらに説明するために以下の実施例を提示するが、いか
なる点においても限定的ととられるべきではない。
【0053】実施例 実施例1−ヘテロアーム星型ポリマーの調製 メチルメタクリレート45部、メタクリル酸10部、ペ
ンタエリトリトールテトラキス(3−メルカプトプロピ
オネート)6.5部およびイソプロピルアルコール10
0部の混合物を、窒素ガスの入口、コンデンサーおよび
温度計を取り付けた1リットルの4首丸底フラスコに入
れた。大気圧の窒素下で撹拌しながら反応器を75℃に
加熱した。2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.
5部を反応容器に加え、還流下で45分間加熱した。ブ
チルアクリレート45部を反応容器に加え、還流下での
加熱を2時間継続した。反応を冷却し、1.25%水酸
化アンモニウム100部を加えて、30分間撹拌した。
次いで、イソプロピルアルコールを除去し、水を加えて
安定なコロイドを形成した。最終的なポリマーをpH
7.0に中和した。ポリマーを分子量(GPC)、表面
張力、粘度および固形分%により特徴づけた。 実施例2−シラン架橋剤を用いたヘテロアーム星型コポ
リマーの調製 メチルメタクリレート40部、ビニルトリイソプロポキ
シシラン5部、メタクリル酸10部、ペンタエリトリト
ールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)6.
5部およびイソプロピルアルコール100部の混合物
を、窒素ガスの入口、コンデンサーおよび温度計を取り
付けた1リットルの4首丸底フラスコに入れた。大気圧
の窒素下で撹拌しながら反応器を75℃に加熱した。
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.5部を反応
容器に加え、還流下で45分間加熱した。ブチルアクリ
レート45部を反応容器に加え、還流下での加熱を2時
間継続した。反応を冷却し、1.25%の水酸化アンモ
ニウム100部を加えて30分間撹拌した。次いで、イ
ソプロピルアルコールを除去し、水を加えて安定なコロ
イドを形成した。最終的なポリマーをpH7.0に中和
した。ポリマーを分子量(GPC)、表面張力、粘度お
よび固形分%により特徴づけた。 実施例3−シラン架橋剤を用いたヘテロアーム星型コポ
リマーの調製 ブチルメタクリレート40部、ビニルトリイソプロポキ
シシラン5部、ペンタエリトリトールテトラキス(3−
メルカプトプロピオネート)6.5部およびイソプロピ
ルアルコール100部の混合物を、窒素ガスの入口、コ
ンデンサーおよび温度計を取り付けた1リットルの4首
丸底フラスコに入れた。大気圧の窒素下で撹拌しながら
反応器を75℃に加熱した。2,2’−アゾビスイソブ
チロニトリル0.5部を反応容器に加え、還流下で45
分間加熱した。ブチルアクリレート10部、ビニルトリ
イソプロポキシシラン5部およびアクリル酸40部を反
応容器に加え、還流下での加熱を2時間継続した。反応
を冷却し、1.25%の水酸化アンモニウム100部を
加えて30分間撹拌した。次いで、イソプロピルアルコ
ールを除去し、水を加えて安定なコロイドを形成した。
最終的なポリマーをpH9.5に中和した。ポリマーを
分子量(GPC)、表面張力、粘度および固形分%によ
り特徴づけた。 実施例4−MAPTACを用いたヘテロアーム星型コポ
リマーの調製 メチルメタクリレート45部、ペンタエリトリトールテ
トラキス(3−メルカプトプロピオネート)6.5部、
50%MAPTAC10部およびイソプロピルアルコー
ル100部の混合物を、窒素ガスの入口、コンデンサー
および温度計を取り付けた1リットルの4首丸底フラス
コに入れた。大気圧の窒素下で撹拌しながら反応器を7
5℃に加熱した。2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル0.5部を反応容器に加え、還流下で45分間加熱し
た。ブチルアクリレート45部を反応容器に加え、還流
下での加熱を2時間継続した。反応を冷却し、水100
部を加えて30分間撹拌した。次いで、イソプロピルア
ルコールを除去し、水を加えて安定なコロイドを形成し
た。最終的なポリマーをpH7.0に中和した。ポリマ
ーを分子量(GPC)、表面張力、粘度および固形分%
により特徴づけた。 実施例5−シリコーンを用いたヘテロアーム星型コポリ
マーの調製 メチルメタクリレート35部、ペンタエリトリトールテ
トラキス(3−メルカプトプロピオネート)6.5部、
メタクリル酸10部、TEGO(登録商標)RAD 2
700(Goldschmidtから市販されているシ
リコーンアクリレート)10部およびイソプロピルアル
コール100部の混合物を、窒素ガスの入口、コンデン
サーおよび温度計を取り付けた1リットルの4首丸底フ
ラスコに入れた。大気圧の窒素下で撹拌しながら反応器
を75℃に加熱した。2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリル0.5部を反応容器に加え、還流下で45分間加
熱した。ブチルアクリレート45部を反応容器に加え、
還流下での加熱を2時間継続した。反応を冷却し、1.
25%水酸化アンモニウム100部を加えて30分間撹
拌した。次いで、イソプロピルアルコールを除去し、水
を加えて安定なコロイドを形成した。最終的なポリマー
をpH7.0に中和した。ポリマーを分子量(GP
C)、表面張力、粘度および固形分%により特徴づけ
た。 実施例6−ランダム星型コポリマー メチルメタクリレート45部、メタクリル酸10部、ブ
チルアクリレート45部、ペンタエリトリトールテトラ
キス(3−メルカプトプロピオネート)6.5部および
イソプロピルアルコール100部の混合物を、窒素ガス
の入口、コンデンサーおよび温度計を取り付けた1リッ
トルの4首丸底フラスコに入れた。大気圧の窒素下で撹
拌しながら反応器を75℃に加熱した。2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル0.5部を反応容器に加え、還
流下で2時間加熱した。反応を冷却し、1.25%水酸
化アンモニウム100部を加えて30分間撹拌した。次
いで、イソプロピルアルコールを除去し、水を加えて安
定なコロイドを形成した。最終的なポリマーをpH7.
0に中和した。 実施例7−直鎖状コポリマーの調製 メチルメタクリレート45部、メタクリル酸10部、ブ
チルアクリレート45部、1−ドデカンチオール26部
およびイソプロピルアルコール100部の混合物を、窒
素ガスの入口、コンデンサーおよび温度計を取り付けた
1リットルの4首丸底フラスコに入れた。大気圧の窒素
下で撹拌しながら反応器を75℃に加熱した。アゾビス
イソブチロニトリル0.5部を反応容器に加え、還流下
で2時間加熱した。反応を冷却し、1.25%水酸化ア
ンモニウム100部を加えて30分間撹拌した。次い
で、イソプロピルアルコールを除去し、水を加えて安定
なコロイドを形成した。最終的なポリマーをpH7.0
に中和した。ポリマーを分子量(GPC)、表面張力、
粘度および固形分%により特徴づけた。 実施例8−星型および直鎖状コロイドの比較 実施例1〜4、6および7のポリマーを、分子量(GP
C)、表面張力、粘度および固形分%により特徴づけ
た。分子量および分子量分布は、ゲル濾過クロマトグラ
フィー(RIおよびUV検出器ならびに10μmPLゲ
ルカラムを備えたWaters 712 WISP)に
より測定し、表面張力測定はFisherScient
ificのSurface Tensiomat 21
により行い、粘度測定はBrookField DV−
II+Viscometerを用いて25℃および10
rpmで行い、固形分%は真空オーブンによる(130
℃で1時間)。結果を以下の表1に示す。
【表1】 実施例9−ラテックス手袋コーティングとしての評価 実施例1〜7の星型および直鎖状ポリマーの性能を、ラ
テックス手袋の指を調製することにより評価した。セラ
ミック製指型から汚染物質を取り除き、すすいで、40
〜50℃に加熱し、硝酸カルシウム20%水溶液の凝固
剤中に15〜20秒浸漬した。凝固剤に浸漬後、凝固剤
でコーティングした型を部分的に乾燥した。凝固剤の付
いた型を室温で1分間天然ゴムラテックス中に浸漬し
た。次いで、ラテックスでコーティングされた型を、室
温で水に浸し天然ゴムタンパク質を除いた。水に晒した
ラテックスの沈着物を乾燥し、次いで、最長1分間固形
分10%のポリマー水性分散液中に浸した。ポリマー分
散液中に浸漬した後、ラテックスの沈着物を90〜13
0℃で15〜30分間加熱することによりオーブンで架
橋させた。架橋後、コーティングされたゴム製品を冷却
し、型からはずした。セラミック製型を洗浄した。適度
な圧力下で指の間で、コーティングされた表面が互いに
接している手袋をこするグリップ試験によりゴム手袋を
滑りについて試験した。
【表2】 実施例10−代替手袋方法 水を約50℃に加熱するほかは、ラテックス手袋の指を
調製する上記の方法に従った。これは、天然ゴムタンパ
ク質の浸出を促進するので、タンパク質含量の低い手袋
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は3アームの(AB)3ランダム星型コポ
リマーを表す。j,kおよびlは0を含むそれぞれ独立
なランダムな整数である。
【図2】図2は3アームの(AB)3ブロック星型コポ
リマーを表す。mおよびnは、少なくとも8のそれぞれ
独立なランダムな整数である。
【図3】図3は3アームの星型ホモポリマーを表す。n
は、少なくとも8のランダムな整数である。
【図4】図4は3アームのAB(CD)2ランダムヘテ
ロアーム星型コポリマーを表す。j、kおよびnは0を
含むそれぞれ独立なランダムな整数である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 293/00 C08J 7/04 CEQB C08J 7/04 CEQ A41D 19/00 P // A41D 19/00 C08L 21:00 C08L 21:00 A61F 5/43 (72)発明者 スタニスロー ペトラシュ アメリカ合衆国,ニュージャージー 08902,ノース ブランスウィック,ペチ ュニア ドライブ 12,アパートメント ナンバー2ケー (72)発明者 チャオドング シャオ アメリカ合衆国,ニュージャージー 07936,イースト ハノーバー,ヘリテー ジ ドライブ 16 (72)発明者 アパラ ムクハージー アメリカ合衆国,ニュージャージー 07041,ミルバーン,メイン ストリート 291,アパートメント 1−3 (72)発明者 ジョン エス.トーマイデス アメリカ合衆国,ニュージャージー 07922,バークレイ ハイツ,ウェントワ ース ドライブ 65

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の星型ポリマーを含むコ
    ーティングをその上に有する、成型されたラテックス製
    品を含む製品。
  2. 【請求項2】 前記星型ポリマーが、異なるガラス転移
    温度を有する少なくとも2種の異なるモノマー、少なく
    とも1種の疎水性モノマーおよび少なくとも1種の親水
    性モノマーを含むものである、請求項1に記載の製品。
  3. 【請求項3】 前記星型ポリマーが、ペンタエリトリト
    ールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ペ
    ンタエリトリトールテトラキス(2−メルカプトアセテ
    ート)およびペンタエリトリトールテトラキス(2−メ
    ルカプトプロピオネート)からなる群から選択されるコ
    アで形成され、前記疎水性モノマーがメチルメタクリレ
    ート、メチルアクリレート、n−ブチルメタクリレー
    ト、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルメタ
    クリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリ
    ルメタクリレート、ラウリルアクリレートおよびt−オ
    クチルアクリルアミドからなる群から選択され、前記親
    水性モノマーが、メタクリル酸、アクリル酸、2−アク
    リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびその
    アルカリ、アルカリ土類またはアンモニウム塩ならびに
    [3−(メタクリロイルアミノ)プロピル]トリメチルア
    ンモニウムクロライドからなる群から選択されるもので
    ある、請求項1に記載の製品。
  4. 【請求項4】 前記星型ポリマーが、少なくとも約20
    ℃、好ましくは少なくとも約40℃のTgを有する少な
    くとも1本のアームおよび約20℃より低い、好ましく
    は約0℃より低いTgを有する少なくとも1本のアーム
    を有するものである、請求項1〜3に記載の製品。
  5. 【請求項5】 前記モノマーが架橋性官能性を有するも
    のである、請求項1〜5に記載の製品。
  6. 【請求項6】 前記製品が、好ましくはパウダーのな
    い、外科医用手袋、医師用検査用手袋および作業者用手
    袋からなる群から選択される手袋、避妊具、カテーテ
    ル、バルーン、チューブならびにシーツ地からなる群か
    ら選択されるものである、請求項1〜5に記載の製品。
  7. 【請求項7】 手袋の製造方法であって、 a)離型剤を含む凝固剤中に型を浸漬し、凝固剤から型
    を取り出し、型を乾燥して型上に離型層を形成する工
    程、 b)前記型をゴムラテックス中に浸漬し、それを乾燥し
    て離型層の上に部分的に硬化したゴム沈着物を形成する
    工程、 c)前記ゴム沈着物を、少なくとも1種の星型ポリマー
    の分散液中に浸漬し、それを乾燥して前記ゴム沈着物上
    に潤滑層を形成する工程、 d)前記ゴムが所望の程度まで架橋し前記層が前記ゴム
    と結合するまで、オーブン内で約100℃においてゴム
    沈着物を離型層および潤滑層と架橋させる工程、 e)仕上がった手袋を冷却し、次いで、前記セラミック
    製型から取り外す工程を含む、前記製造方法。
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