JP2001191347A - 自動車車両用のシートクッションなどの製造方法 - Google Patents

自動車車両用のシートクッションなどの製造方法

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JP2001191347A
JP2001191347A JP2000366472A JP2000366472A JP2001191347A JP 2001191347 A JP2001191347 A JP 2001191347A JP 2000366472 A JP2000366472 A JP 2000366472A JP 2000366472 A JP2000366472 A JP 2000366472A JP 2001191347 A JP2001191347 A JP 2001191347A
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polyurethane
foam
mold
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Laurent Jaillet
ジャユ ローラン
Herve Rancon
ランコン ヘルベ
Pimpec Yves Le
ルパムペ イブ
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Faurecia Sieges dAutomobile SAS
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/02Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C44/12Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements
    • B29C44/1209Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements by impregnating a preformed part, e.g. a porous lining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は特に自動車車両シート用のカバー付
のポリウレタンフォームクッションの製造方法に関す
る。本発明の目的は、フォームとカバーの間の完全な付
着および水蒸気の透過性による極めて良好な吸湿快適性
を保証するポリウレタンフォームのパッド付けを含むク
ッション、またはすべてその他の類似の部品の製造方法
を提案することである。 【解決手段】 本発明による方法は、ポリウレタンの成
形、射出または吹き付けの前にカバーと接触して置かれ
た、熱可塑性フィルムの使用に基づいている。そのフィ
ルムは固有の水蒸気透過性を有するが、しかし空気と液
体に対して十分に不透過性であつて成形の始めにおいて
ポリウレタンにより直接横切られることからそれを防ぐ
ので、それ故それはポリウレタンとカバーとのすべて直
接の接触を避けしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に自動車車両シー
ト用のカバー付のポリウレタンフォームクッションの製
造に関する。しかし前記のクッションはまたその他の自
動車室内構成部品、例えば、ヘッドレスト、アームレス
ト、ダッシュボード、ドアパネル、天井など、のために
も使用されることができる。
【0002】
【従来の技術】そのようなクッションの製造のために二
つの主な技術が用いられている。
【0003】第1の技術によれば、フォームクッション
は得られるべきクッションの形に作られた金型の中にお
いてフォームの発泡により製造される。次にカバーが接
着によるパジング(パッド付け)かまたは所謂慣用のパ
ジング法のための機械的付属装置によるパジングにより
取りつけられる。
【0004】第2の技術、また「現場製造」(“in−
situ manufacture”)とも呼ばれる、
によれば、得られるべきクッションの形に作られた金型
が使用され、その中に準備されたカバーが、利用表面を
金型を背にして、置かれる。そのカバーは金型の中でい
ろいろな手段により、特に金型の表面を通過して吸引す
ることにより、適所に保持されることができる。それか
らポリウレタンフォームは、金型の中で、カバーの裏面
に、成形されるが、そこでは、金型を密閉した後に、そ
れ自体既知の仕方でそれは発泡されて金型の形をとる。
【0005】通例として、カバーは複合織物(織物とフ
ォーム裏地)から成り、すなわち、クッションの内側に
位置するその表面上に、多少とも薄い被覆から成る下
層、一般に気泡質の(フォーム裏地)を有し、そしてそ
れはカバーの下層の中への浸透によりフォームとの接着
に有効に働くことができる。
【0006】しかし、この場合には、ポリウレタンフォ
ームはカバーの材料の中を移動する傾向を有することが
あり、その傾向はもちろん明白な美的および快適性の理
由で許容されない。この問題を避けるために、カバー用
に複合材料、一般に「コンプレックス」として設計され
るもの、を使用することが知られている。これは織物ま
たは装飾のカバーを保護する不透過性のフィルムか、ま
たは多孔質の柔軟な材料の十分に厚い層を集積して詰め
物のポリウレタンフォームがカバーを完全に通過するこ
とを防ぐものである。この方法は「透過性現場プロセ
ス」(“permeable in−situ pro
cess”)として知られている。
【0007】もし多孔質の層が単独に使用されるなら
ば、この層は十分に厚い、例えば、約4〜7mmの、密度
の高いかつできるだけ低い通気性を有するものでなけれ
ばならない。この通気性は満足なかつ再現可能なように
達成することが困難である。その上、得られた部品は気
泡の過密化、すなわち、気泡がより多く密集している帯
域、を織物カバーの下に有する。それらはまた発泡体が
多孔質の下層の中へ浸透して快適さと感触に有害になり
得る。これらの過密化と透過現象はまた金型の壁を通し
てかけられる、カバーを通して与えられる、負の圧力の
結果でもあり、それはカバーの材料の厚みの中でポリウ
レタンフォームの熱損失と吸引効果を創り出す。
【0008】もし不透過性のフィルムが使用される場合
には、得られるクッションの温湿快適性(hygrot
hermic comfort)は、クッション表面に
おける空気および水蒸気の不透過性のために極めて貧弱
になる。それらの使用されるフィルムを蒸気および空気
に対して透過性にすることによりこの問題を解決するこ
とがすでに提案されたことがある。それは成形の後に針
でフィルムに穿孔するような機械的方法によるかまたは
ポリウレタンの発泡の間かまたは後に、例えば熱によ
り、少なくとも一部の破壊によるか、により行われた。
重要な不利な点は、フィルムの破壊は制御し難く、ポリ
ウレタン硬化反応とフィルムの破壊の効果の同調は特に
慎重を要する。すなわち、フィルムの破壊は発泡の間に
あまりに早く起こり、そしてポリウレタンがカバーを突
き通る危険に導くか、または反対に、フィルムの破壊は
成形の完了後にのみ起こり、そしてこの場合には、発泡
体とカバーとの間の付着は著しく劣化され易い。それに
加えて、溶融性のフィルムに作用するために必要とされ
る比較的高い温度、例えば120℃以上の、はすべての
織物に適当でないし、またそれらの織物が劣化される危
険がある。
【0009】またドイツ特許公開第3,728,923
号公報(DE−A−3 728 923)において、金
型の中に予め配置された、カバーの裏に、それに続くポ
リウレタンフォームの発泡の間に不透過性を確実にする
ことを意図された一つの層を塗布することも提案され
た。フォームのキュアと硬化および金型からクッション
の抜き出しの後に、カバーの裏に貼りつけられた不透過
性のフィルムは、前記の層を破壊する効果を有する熱ま
たは水蒸気により空気に透過性となされる。前記の不透
過層はカバーの裏に吹き付けにより、砂糖、ゼラチン、
デンプンまたは改質ゼラチンから成るかまたは含む製
品、またはビニル特性を有する製品、例えば、酢酸また
はホウ酸の塩類と結合された、ポリビニルアルコール、
を塗布される。両者の場合に、前記の製品は液状で吹き
付けられてから、次に、例えばゼラチンについては60
℃で加熱することにより、乾燥されてカバーの裏に付着
する固体の不透過性フィルムを得る。そのフィルムの不
透過性は、金型中でポリウレタンの発泡の終わりまで、
それか硬化の完了時に熱または蒸気により劣化されて求
められた最終の透過性を得るときまで、保証されねばな
らない。前記のフィルムの材料とポリウレタン中に含ま
れたイソシアネートとの間の反応のおかげで付着された
フィルムとポリウレタンフォームとの間の付着が得られ
る。
【0010】この方法の不利な点は、得られるフィル
ム、記載によれば50〜400マイクロメートルの厚さ
を有する、が余り柔軟でなく、そして破れ易いことであ
る。その方法はそれ故にそのカバーが金型中に置かれて
から保持された後に行われねばならない。その上、熱ま
たは蒸気処理の後に、ポリウレタンフォームとカバーと
の接着は、そのフォームの発泡の間のフィルムの不透過
性がフォームとカバーの間の結合を妨げるので、劣化さ
れることがあり得る。さらに、フィルムの、少なくとも
一部の、その後の破壊は存在するフィルムとカバーの間
の結合を除去する傾向がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこれら
の不利な点を回避すること、およびクッション、または
すべてその他の類似の部品、の製造方法を提案すること
であり、それはフォームとカバーの間の完全な付着およ
び水蒸気の透過性による極めて良好な温湿快適性を保証
するポリウレタンフォームのパッド付けを含む。本発明
はまた成型の後に特定の処理の必要なく実施するため簡
単な方法を提案することを目的とする。
【0012】
【問題を解決するための手段】これらの目標を考慮し
て、本発明の主題はカバーで覆われたポリウレタンフォ
ーム製のクッションを製造する方法である。前記の方法
において、前記カバーは得られるべきクッションの形に
作られた金型の中に置かれ、そのカバーは金型の内壁に
対して配置された外部装飾層を形成する前面、および金
型の内側に向いて置かれている粗い裏面を有しており、
それからポリウレタンが金型の中に注入されて前記のフ
ォームを発泡により形成するのであるが、ポリウレタン
が注入される前に、イソシアネートと反応する薬剤を含
む熱可塑性材料のフィルム、前記フィルムは始めは透湿
性である、がカバーの粗い裏面上に置かれ、そして前記
フィルムはフィルムの材料とポリウレタンの中に含まれ
るイソシアネートとの間に起こる反応の効果の下に可塑
化性能および予め定められた十分に薄い厚さを有するの
で、ポリウレタンフォームは、その発泡の間におよび前
記の発泡の間に発生された圧力の効果の下に、前記のフ
ィルムを通過してからカバーの裏面の上に固着する。
【0013】本発明による方法は、ポリウレタンの成
形、射出または吹き付けの前にカバーと接触して置かれ
た、熱可塑性フィルムの使用に基づいている。そのフィ
ルムは固有の水蒸気透過性を有するが、しかし空気と液
体に対して十分に不透過性であつて成形の始めにおいて
ポリウレタンにより直接横切られることからそれを防ぐ
ので、それ故それはポリウレタンとカバーとのすべて直
接の接触を避けしめる。
【0014】カプロラクトン、ポリ乳酸、セロファン、
紙、ポリエチレン、イソシアネートの中から選択された
可塑化剤と結合された多糖基材または動物タンパク質基
材のフィルムが使用されることが好ましいであろう。そ
のフィルムの組成の大きな割合,例えば50〜90%、
を構成する多糖とタンパク質はそのフィルム材料中に存
在するヒドロキシル官能基のためにポリウレタン構造式
中に含まれるイソシアネートと反応する利点を有する。
その結果はフイルムのポリウレタンによる良好な湿潤能
力および従ってフィルムとポリウレタンフォームとの間
の良好な付着力である。
【0015】さらに、 −フィルムの透過性、 −形成されるポリウレタンフォームとフィルムの間に作
用する物理化学的現象、特に発泡の間の熱入力、それは
フォームの形成に導くイソシアネートとポリオールの間
の発熱反応によるものであるが、前記の熱入力は、ポリ
ウレタンとそのフィルム材料の反応と結びついて、フォ
ームが最終発泡段階にあるときフィルムの軟化を生ぜし
める、 −前記の発泡しているフォームにより及ぼされる圧力、
そして最後に、 −低い値のフィルムの厚さ、などのために、発泡の終末
におけるポリウレタンフォームはフィルムを浸透しかつ
通過してカバーの裏面に付着するが、しかしこれは、未
だ若干の厚さを維持しているけれども、それがカバーの
濡れを制限するため十分な比較的高い粘度に到達したと
きに起こる。
【0016】成形の終了時におけるポリウレタンのフィ
ルム通過は、発明者らにより提起された仮説にしたがっ
て、フィルムがフォームの発泡によりカバーの裏面に対
して圧せられるという事実により説明されることができ
る。そしてこのカバーの裏面は多孔質材料の下層の使用
のため、または、巨視的尺度で、著しい粗さ、例えば裸
の織物、不織布のまたは凝集された繊維基材の下層によ
り被覆されまたは組み立てられた織物のような、を有す
る材料の使用のため、粗い仕上りを有する。それ故、上
記のようなその可塑化によるフィルムの軟化と組み合わ
されて、フィルムの材料はカバーの裏面のくぼみまたは
穴の中に流れ込み、遂にはそれはときどきばらばらにな
るかまたは砕ける。このようにしてポリウレタンがカバ
ーの裏の上の表面へ侵入してそれに付着することを可能
ならしめる。
【0017】この方法の有利な点は特に次のようであ
る。 −そのフィルム障壁効果のおかげで「現場透過性」型の
方法により得られるものに比較して発泡の間により高い
圧力を得る可能性、 −接着フィルムを使用する必要なしにカバーとフォーム
の間の直接の付着、 −それが発生する圧力の直接の効果の下にフォームがフ
ィルムの中へ浸透するという事実によるすべての外面の
薬剤または添加剤の不在。
【0018】フィルムの厚さは通例として10〜50ミ
クロンである。その融点は60〜150℃の間にある。
フィルムの通気度は100Paの圧力差の下に1リット
ル/m2/Sより低いが、それは従来カバー用の使用さ
れそして所謂「現場透過性」型の方法において使用され
る、複合材料の通気度、それは約40〜200リットル
/m2/Sである、のかなり下である。その水蒸気透過
度は不透過性フィルムのそれよりもはるかに高く、そし
て少なくともカバーの複合材料のそれに等しい。比較と
して、同じ測定条件の下に、下記の説明される方法に従
って、それぞれ1および2時間後の、交換された水の量
は次の如くである。従来慣用の不透過性フィルムについ
てそれぞれ0.3と0.6グラム、従来慣用のカバーに
ついて1〜2および2〜3グラム、および本発明に応じ
て使用されたデンプン基材のフィルムについてそれぞれ
1.5〜3および3〜6グラム。
【0019】温湿快適性の測定方法は密封した通気性モ
ジュールと呼ばれる、または防水通気性モジュールとも
呼ばれる測定器具を使用することから成る。その器具
は、一方の側で、水に対して不透過性だが水蒸気に対し
て透過性の材料から作られた所謂通気性膜、例えば微孔
質のPTFE膜、および、他方の側では、水および水蒸
気に対してまったく不透過性の材料、例えばポリエチレ
ン、のシートから成る。その膜とシートは、例えばホッ
トプレスを使用して、結合または溶接により取りつけら
れて不透過性の封筒を形成する。二本の小さい管がその
モジュールに水を供給するために使用される。測定をす
るために、一定の温度と相対湿度において、30gの水
がそのような通気性モジュールの中に注入される。30
分後に、そのモジュールは秤量されてから試験される材
料の上に置かれる。それから、モジュールの重量が30
分毎に記録される。その材料により吸収された水の量は
測定された重量の差により計算される。試験中の材料に
ついての水蒸気吸収曲線はこのようにして時間に対して
得られることができ、それはその材料の温湿快適性に対
応する。
【0020】さらに、前述のフィルムのイソシアネート
との反応性は、MDI(メチレン−ジパラフェニレンイ
ソシシアネート)またはTDI(トルエンジイソシアネ
ート)型の純粋なイソシアネートの中に浸漬されたフィ
ルム試料について溶解時間が20〜60℃の間の温度に
おいて10分より短いことにより特徴づけられる。その
フィルムのイソシアネート中の溶解度はポリウレタン硬
化反応により供給される熱と連結して前記のフィルムの
可塑化を促進することに留意されたい。
【0021】使用されるフィルムはまた、従来の技術に
よる方法においてカバーの表面の下に通常観察されるこ
とができるフォームの過剰含浸の制限を可能にする。
【0022】本発明による方法の実施はまたカバーとし
て使用される織物配合物の厚さとコストを減少させるこ
とも可能にし、より通気性のよい配合物または裸のある
いは被覆した織物の使用を正当と認める。そけはまたこ
の文書の当初において述べた「現場透過性」型の方法に
おいて従来使用される式のものよりも反応性の低いかつ
流動性の高い式のポリウレタンの使用を可能にする。
【0023】本発明に従う方法のその他の特徴および利
点は以下の説明において明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】添付の図面に関して説明すれば、 −図1および2は本発明の方法の工程を略図により説明
しており、 −図3は得られたクッションの断面図を示し、 −図4は得られたクッションの一変態の断面図を示し、 −図5は成形の間の時間に対する金型の圧力を示すグラ
フであり、そして −図6はクッションの表面帯域の比較説明の断面図であ
る。
【0025】図1は得られるべきクッション1のそれに
相当する形を有する中空のキャビティを含む金型2を略
図で図解している。既知の型の織物配合物から形成され
たカバー3が、熱可塑性フィルムのシート4により覆わ
れてこのキャビティの中に置かれる。金型の孔5を通し
て吸引がかけられてそのカバーをキャビティの表面と接
触して保持する。そしてフィルムの良好な空気不透過性
が金型内における定着を容易にする。
【0026】図2はノズル6を経由して金型内にポリウ
レタン7の導入を図解している。そのポリウレタンはフ
ィルム4の上に適当な量に簡単に堆積される。それから
金型は蓋(図示されていない)によりそれ自身既知の仕
方で閉ざされ、そして一方フォームが発泡する。
【0027】図3は成形品の取り出しの後に得られるク
ッションを示している。そのクッションはポリウレタン
フォーム8に付着する織物のカバー3から成り、その界
面に位置する熱可塑性フィルムは、前記のフォームが含
浸された後に、そのとき固形化したフォームの表面層の
中に幾分溶け込むかまたは取り込まれて、遂にフォーム
は通過してカバーの裏面に付着してしまう。ここで、カ
バーとポリウレタンフォームの間の結合は、フィルムを
通して、直接であるが、しかしそのフィルムは境界を接
する中間層として働くのではないことを再び述べる。そ
れ故、そのフィルムがそれ自身カバーに付着していない
ことは重要でない。
【0028】図4はクッションの一設計変態であり、そ
こではポリウレタンフォームクッションの裏面もまた機
械的強化ウェブ9により被覆されている。
【0029】図5のグラフは金型中の圧力Pの時間に対
する変化を本発明の方法について(プロットC1)、不
透過性のフィルムを使用する以前の技術による「現場」
型の方法について(プロットC2)、および「現場透過
性」型の方法について(プロットC3)示している。
【0030】始めに、フェーズAの間、時間t1 まで、
そのフィルムが元来の空気とポリウレタンの不透過性の
特徴を有するとき、注入されたポリウレタンは発泡し
て、そして金型を満たす。発泡反応は続き、圧力は金型
内で増加し(フェーズB)、t 2 において最高に達す
る。そのフォームはそのときフィルムの上に高い圧力を
かけ、フィルムは同時に軟化してから注入されたポリウ
レタンイソシアネートと反応して、透過性になりそして
前記に説明されたようにフォームを通過させる。フェー
ズC、t2以後の、においてフィルムに含浸したフォー
ムは粘着性に留まり、カバーに付着し、そして同時にま
すますペースト状になる。この時間の圧力低下は、その
とき分解されまたは破砕されたフィルムにより与えられ
る透過性による。
【0031】本発明によるフィルムの使用は、曲線C2
により図解されている不透過性フィルムを使用する方法
において到達されるものに近づく、また曲線C3により
表される慣用の「現場透過性」型の方法におけるよりも
はるかに高い、高い成形圧が得られることを可能にする
ことを見ることができる。しかしカバーの中にポリウレ
タンの過剰の含浸を生ぜしめることなく、その一方温湿
快適性とより良き触感を保証すること、そして高圧下の
成形の利点は正にフォームのより良きかつ均一な品質を
得ることおよび従って過密化を避けることである。
【0032】
【実施例】例1 本方法の使用の第1例によれば、10
〜40ミクロンの厚さの多糖基材のフィルムが1〜4m
mの間の厚さの多孔質層からなる複合体の上に置かれて
使用される。そのポリウレタンは配合ポリオール(ポリ
オール+水+触媒+安定剤)とイソシアネート基材のM
DI型のポリウレタンであり、通例「現場」型の製造方
法において使用されるもので、20から70kg/m2の自
由密度、3〜90秒の間の発泡時間および6〜240秒
の不粘着時間を有する。得られた部品は0.5mm以下
のカバー複合材料中へのフォーム透過度および40から
100%の間の、下記の方法により測定された、過密化
度の層を有するが、一方で以前の方法ではそれは150
〜300%に達する。温湿快適性は「現場透過性」型の
方法に従って製造された部品のそれと近似している。カ
バー複合材料の剥離試験は23℃と100℃の温度にお
いて以前の技術のそれと同等の強さ示す。
【0033】過密化度の測定法は二つのフォーム試料の
それぞれ単独の密度を、それぞれ表面の近く、例えば6
mmの厚さの表面層から採取された試料(密度D)およ
びフォームの中核、例えば、12mmの厚さの下層にお
いて採取された試料(密度d)を比較することから成
る。過密化度の値は式(D−d)・100/dにより計
算される。
【0034】比較として、図6の断面図は、ケースDに
おいて、織物複合材料のみから形成されたカバーの表面
に近い帯域11、ケースEにおいて、「現場透過性」型
の方法により得られた、フォーム詰め物を有するクッシ
ョン12、およびケースFにおいて、本発明の方法によ
り得られたクッション、を示している。ケースEにおい
て、フォームが複合材料11の中へ一定の厚さをもって
浸透している帯域13があること、また一方ケースFに
おいて、その浸透は認められないこと、を見ることがで
きる。また、ケースFにおける過密化帯域14の厚さの
値はケースEにおける帯域15のそれよりもはるかに低
いことを見ることもできる。
【0035】例2 第2の例によれば、20〜50ミク
ロンの厚さのフィルムが使用され、2〜5mmの間の厚
さを有する多孔質層および一般に裸部品の製造に使用さ
れる、25〜50kg/m2の自由密度、30〜300
秒の間の発泡時間および45〜500秒の不粘着時間を
有するポリウレタンフォームから成る複合材料の上に置
かれる。その得られた部品は1.0mm以下のカバー複
合材料中へのフォーム透過度および50から300%の
間の、上記の方法により測定された、過密化度の層を有
するが、一方で比較すると、その透過度は、カバーの織
物複合材料が単独で使用されている場合における総量で
ある。温湿快適性および剥離試験結果は前記に与えられ
たものと同等である。
【0036】
【発明の効果】本発明は、発泡、注入または吹き付けに
よるポリウレタンフォーム詰め物を製造するために使用
される方法であって、温度が製品の製造の間120℃よ
り低く保たれる場合および混合反応温度が23℃と15
0℃の間にある場合に、すべての方法に適用できる。
【0037】本発明はシートクッションの製造に限定さ
れない、そして、特に、すべての車両の旅客室の詰め物
またはクッション品目に適用することができる。ポリウ
レタンフォームはその際また半硬質またはエラストマー
型であることもできる。この方法はその際また、例え
ば、クッションの裏面または下面、すなわち一般の使用
において見えない面、の上で使用される不織布材料のよ
うな不透過性でさえない複合材料またはその他の強化材
料とのポリウレタンフオームの付着力を確保してフォー
ムの表面における機械的強さを増すために使用されるこ
とができる。これらの材料の中へのフォームの透過を制
限することは、それらの詰め物において使用されるポリ
ウレタンの量の減少および従ってこれらの密度の減少を
可能にする。
【0038】また、前述のように金型内でカバーの裏面
の上にフィルムを置く代わりに、カバー複合材料と予め
接着されたフィルムが、特に切断およびカバーの構成成
分の、例えば縫合による、組み立ての前に、使用される
ことができた。例えば、本発明に従うフィルムは連続供
給により、熱可塑性接着剤による貼り付けにより、また
は火炎処理により、すなわちそれにより複合材料のポリ
ウレタンの裏面層は部分的に融解され、それからその融
解反応により粘着性にされた熱可塑性フィルムはこの表
面に貼りつけられる方法により、その複合材料の上に取
りつけられることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は得られるべきクッション1のそれに相当
する形を有する中空のキャビティを含む金型2を略図で
図解している。
【図2】図2はノズル6を経由して金型内にポリウレタ
ン7の導入を図解している。
【図3】図3は得られたクッションの断面図を示す。
【図4】図4は得られたクッションの一変態の断面図を
示す。
【図5】図5は成形の間の時間に対する金型の圧力を示
すグラフである。
【図6】図6はクッションの表面帯域の比較説明の断面
図である。
【符号の説明】
1 クッション 2 金型 3 カバー 4 フィルム 5 金型の孔 6 ノズル 7 ポリウレタン 8 ポリウレタンフォーム 9 強化ウェブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イブ ルパムペ フランス国 エタムプ、リュ オギュスト プチ 16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー(3)で覆われたポリウレタンフ
    ォーム(8)製のクッション(1)を製造する方法にお
    いて、前記カバーは得られるべきクッションの形に作ら
    れた金型(2)の中に置かれ、そのカバーは金型の内壁
    に対して配置された外部装飾層を形成する前面、および
    金型の内側に向いて置かれている裏面を有しており、そ
    れからポリウレタンが金型内で成形されて前記のフォー
    ムを発泡により形成するのであるが、ポリウレタンが注
    入される前に、イソシアネートと反応する薬剤を含む熱
    可塑性材料のフィルム、前記フィルムは始めは透湿性で
    ある、がカバーの粗い裏面上に置かれ、そして前記フィ
    ルムはフィルムの材料とポリウレタンの中に含まれるイ
    ソシアネートとの間に起こる反応の効果の下に可塑化性
    能および予め定められた十分に薄い厚さを有するので、
    ポリウレタンフォームは、発泡の間におよび前記の発泡
    の間に発生された圧力の効果の下に、前記のフィルムを
    通過してからカバーの裏面の上に固着する、ことを特徴
    とする前記のカバー(3)で覆われたポリウレタンフォ
    ーム(8)製のクッション(1)を製造する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、該フィ
    ルムは、カプロラクトン、ポリ乳酸、セロファン、紙、
    ポリエチレン、イソシアネートの中から選択された可塑
    化剤と結合された多糖基材または動物タンパク質基材の
    フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 該フィルム中のデンプン、多糖またはタ
    ンパクの割合は50〜90%の間にある請求項2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 該フィルムは10〜50ミクロンの間の
    厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 該フィルムは60〜150℃の間の融
    点、および20〜60℃の間の温度において10分より
    短いイソシアネート中の溶解時間を有することを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 該フィルムの通気度は100Paの圧力
    差の下に1リットル/m2/Sより低いことを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 該フィルムは、切断の前のそしてカバー
    の構成部品を取りつける前のカバーを含む複合材料との
    集成によりカバーの裏表面に接着されることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
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