JP2001191206A - 鋼板の表面疵除去方法 - Google Patents

鋼板の表面疵除去方法

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JP2001191206A
JP2001191206A JP2000069720A JP2000069720A JP2001191206A JP 2001191206 A JP2001191206 A JP 2001191206A JP 2000069720 A JP2000069720 A JP 2000069720A JP 2000069720 A JP2000069720 A JP 2000069720A JP 2001191206 A JP2001191206 A JP 2001191206A
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steel plate
flaws
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Yuusuke Ichinose
祐亮 一ノ瀬
Satoshi Nakajima
智 中嶋
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鋼板上に発生したヘゲ疵等の表面疵を効率よ
くかつ確実に除去することができる方法を提供する。 【解決手段】 鋼板上に疵検査装置12を配置して疵を
検知し、切削工具、超音波切削工具あるいはフライス加
工工具により疵を切削加工し、圧延機13により圧延し
て加工痕を消去する。これによって鋼板の表面疵を完全
に除去する。なお、疵の切削加工の後、圧延を行う前に
磁気加工装置による研削加工を付加することにより、一
層良好な表面が得られる。加工痕の粗さを調整して、圧
延後の模様の発生を抑制可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板の表面疵除去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板生産ラインにおいては、図9に示す
鋼板表面に発生した疵23は除去されないまま圧延機1
3に持ち込まれて圧延され、図10に示すように鋼板上
に残り、製品となっている。製品の疵の大きさや数によ
り、鋼板は等級が決められ、等級にあった製品とする
か、疵部のみを切断して短くした製品として出荷してい
る。このように表面疵の発生は、歩留まりの低下あるい
は切断作業による工程増につながり、生産コストが増加
している。オンラインでの鋼板の表面疵除去方法として
は、特開昭61−219403号公報が提案されてい
る。この発明は、図7に示す疵検査装置12により検知
した疵を砥粒入りブラシ・ロール19を用いて加工し、
疵を除去する方法である。疵除去は、鋼板の全幅方向に
均一に加工することにより、圧延後の鋼板の平坦度の悪
化を防止している。また、板の研磨加工法としては、砥
粒加工学会誌,44,1(2000)7に記載の磁気加
工法がある。
【0003】しかし、砥粒入りブラシ・ロールによる板
全面加工や磁気加工法の加工深さは最大で数μmと浅
く、深い疵は数百μmの深さであるヘゲ疵等は除去が不
可能である。また、深さを大きくするためにブラシ・ロ
ールの動力を大きくすると、板に加わる加工抵抗が増加
し、鋼板に破断が発生し、連続圧延が不可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術は、疵
深さが深いヘゲ疵等の除去は不可能であった。そこで本
発明は、深い疵であるヘゲ疵の除去も可能なオンライン
の疵除去方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の疵除去方法の要
旨は以下の通りである。 (1)鋼板の表面疵を疵検査装置により検知し、疵部の
みを切削加工により除去し、圧延により加工痕を消去す
る鋼板の表面疵除去方法。 (2)鋼板の疵部の加工を超音波切削により行うことを
特徴とする(1)記載の鋼板の表面疵除去方法。 (3)鋼板の疵部の加工をフライス加工により行うこと
とを特徴とする(1)記載の鋼板表面疵除去方法。 (4)鋼板の疵部の加工に際し、(1)から(3)のい
ずれか1項に記載の方法により加工した後に磁気加工法
を用いて加工痕の粗さを調整することを特徴とする表面
疵除去方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。図1から図3に示すように、コイル14から巻き戻
されて搬送されてくる鋼板1は、搬送ライン上に設けた
疵検査装置12により疵の大きさ、位置が正確に検知さ
れる。この測定データを元に、疵が加工機を通過する前
に、横行用モータ8と横行用ボールねじ9により疵加工
装置11は幅方向に移動し、昇降用モータ5と昇降用ボ
ールねじ6により工具支持台4に支持された加工工具2
を降下させて切削加工を開始し、疵部が通過後に加工工
具2を上昇させて加工を完了する。疵加工装置11によ
り加工した加工痕は圧延機13により圧延されることに
より消去しコイル15に巻き取られる。加工法として切
削をもちいることにより深い加工が可能となり、同じ深
さを加工するときの加工抵抗も、ブラシ加工や研削加工
に比べ10分の1に低下する。また、板の全幅を加工す
るのではなく疵部のみを加工することにより、加工抵抗
は数十分の1から数百分の1に低下し、鋼板が破断しな
い。加工深さは10μm以上、好ましくは200μm以
上とすることにより、ヘゲ疵を除去することが可能とな
る。
【0007】疵加工装置11は、加工時の板のたわみを
防止するため支持ロール3により鋼板の裏面側が支持さ
れ、横行時の振動を防止するためガイド10を横行用ボ
ールねじ9とほぼ平行に設けており、さらに昇降時の振
動を防止するためガイド7を支持台4に設けている。
【0008】図3には、鋼板1の上部にのみ疵検査装置
12と疵加工装置11が配置されているが、鋼板1の下
面にも同様の装置が配置され、鋼板裏面の疵も除去され
る。また、疵除去装置は図3に示すように1台だけでは
なく、数台を並列して配置することにより除去される疵
の割合は増加する。
【0009】疵除去加工は、図1に示す加工工具11の
押し付けによる切削加工だけではなく、図4に示すよう
な超音波切削方法もある。超音波切削は、超音波振動子
16により発生した振動をホーン17を介して加工工具
2に伝えられ加工する方法であり、特公昭36−188
97号公報に提案されており、加工抵抗が切削加工に比
べ大幅に低下する特徴がある。また、他の加工方法とし
ては、図5に示す横フライス加工、図6に示す縦フライ
ス加工があり、回転工具支持部18に加工工具2が支持
されて工具が回転し加工される。
【0010】鋼板1の移動速度が高速の場合、図1に示
す加工工具2の押し付け方法の加工面は良好であるが、
鋼板の移動速度が低速になると工具の先端に構成刃先が
形成され加工痕の面粗さが大幅に低下する。板の移動速
度は、圧延速度等により決まるため変えることが困難で
あり、図4から図6に示す超音波加工、フライス加工の
適用により、鋼板の送りが低速時の加工面の粗さが向上
する。しかし、超音波切削は逆に鋼板の送りが高速にな
るとその効果が小さくなる加工である。従って、鋼板速
度や他の条件を考慮して各加工方法を適宜選択すればよ
い。
【0011】鋼板の表面は、図9に示すように一定の粗
さがあり、疵23は粗さの凹凸よりさらに深い凹部とな
っている。疵鋼板を圧延しても図10に示すように粗さ
の凹凸及び、疵部の凹部は小さくなることはあっても疵
部は消去することはない。本発明は、図11に示すよう
に疵部をなだらかな表面形状に切削加工し圧延すること
により、図12に示すように疵部を消去するものであ
る。しかし、鋼板1の移動速度は、圧延条件などにより
設定されるため、図11に示すように、ライン速度によ
っては加工痕24の粗さと鋼板表面の粗さが異なること
がある。加工痕と鋼板表面に粗さの差が発生すると、図
12に示すように圧延後も粗さの差が残り、疵除去加工
をしたところが模様25となる。鋼板上の模様は、鋼種
によっては不良となることがある。
【0012】模様の消去としては、図8に示す磁気加工
装置20を用い、図13に示すように疵部26の粗さを
鋼板表面の粗さと同じにし圧延することにより、図14
に示すように模様の発生もない良好な鋼板となる。疵部
の粗さが良すぎると圧延後に光った模様となるため、粗
さは0.5μm(Ra)以上が好ましく、疵部の粗さが
悪すぎると圧延後に白色の模様となるため、粗さは5.
0μm(Ra)以下とすることが好ましい。
【0013】磁気加工装置20は、磁性粉22を磁石2
1により保持し鋼板1に押し付け研削加工するものであ
る。加工能率は高くないが凹凸がある表面にもならい均
一な加工が可能であり、曲面や凹凸面の研磨に使用され
ているが、本発明では、加工痕の粗さ調整に使用する。
また、本加工法は、工具の摩耗もなく長期的に安定した
加工が可能であり、かつ加工時に発生した切り屑も磁石
21及び磁性粉22により保持されるため、切り屑回収
装置としての機能も持つことになる。
【0014】
【実施例】実施例として、加工工具に超硬チップを用い
ることにより、鋼板の移動速度が100m/min から30
0m/min の加工が可能であった(加工深さは50μmと
した)。鋼板の移動速度が50m/min 以下の低速時は、
振動数が10kHz から20kHz 、振幅が1μmから20
μmの超音波切削により良好な加工面が得られた(加工
深さは200μmとした)。また、回転速度が50m/mi
n から400m/min のフライス加工は、鋼板の移動速度
が300m/min 以下で良好な加工面を得ることができた
(加工深さは100μmとした)。さらに、上記の超硬
チップによる加工の後、磁気加工装置に粒子径0.1mm
から5mmの鉄粉を用いて加工痕の粗さを鋼板と同じにな
るように0.5〜5μm (Ra)に調整した。用いた鋼
板の厚みは4.0mmであり、模様のない良好な鋼板が得
られた。
【0015】なお、図1から図2には、加工工具の横行
及び上昇にモーターとボールねじ駆動方式の実施態様を
示しているが、駆動方式はこれに限ることなく、リニア
モータ駆動方式、モーターとカムの駆動方式、圧電素子
駆動方式等の駆動方式も採用し得る。
【0016】
【発明の効果】本発明方法によれば、疵除去に切削加工
を用い、疵部のみを加工することにより、ヘゲ疵等の深
い加工も可能となり、加工抵抗も大幅に低下し板の破断
の発生もなく加工が可能である。また、板の移動速度が
低速の時、超音波切削を適用することにより加工抵抗は
更に低下し、装置の剛性が小さくなり疵加工装置の支持
及び移動装置が小さくなり、設備費が低減する。また、
切削加工後に、磁気加工装置により加工痕の粗さを調整
することにより、圧延後の模様の発生を抑制可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である加工工具押さえ付け方法に
よる疵除去装置の側面図である。
【図2】加工工具押さえ付け方法による疵除去装置の平
面図である。
【図3】疵除去システムの概念を示す図である。
【図4】本発明に係る超音波切削法による疵除去装置の
側面図である。
【図5】本発明に係る横フライス加工法による疵除去装
置の側面図である。
【図6】本発明に係る立フライス加工法による疵除去装
置の側面図である。
【図7】従来の疵除去システムの概略を示す図である。
【図8】本発明における加工痕粗さ調整用の磁気加工装
置の側面図である。
【図9】疵鋼板の断面図である。
【図10】図9の鋼板を圧延した疵鋼板の断面図であ
る。
【図11】疵除去加工した疵鋼板の断面図である。
【図12】疵除去加工後、圧延した疵鋼板の断面図であ
る。
【図13】疵除去加工後、粗さ調整した疵鋼板の断面図
である。
【図14】疵除去加工後、粗さ調整、圧延した疵鋼板の
断面図である。
【符号の説明】
1 :鋼板 2 :加工工具 3 :支持ロール 4 :工具支持台 5 :昇降用モーター 6 :昇降用ボー
ルねじ 7 :昇降用ガイド 8 :横行用モー
ター 9 :横行用ボールねじ 10 :横行用ガイ
ド 11 :加工装置 12 :疵検査装
置 13 :圧延機 14、15 :コ
イル 16 :超音波振動子 17 :ホーン 18 :回転式工具支持具 19 :砥粒入り
ブラシ・ロール 20 :磁気加工装置 21 :磁石 22 :磁性粒子 23 :疵 24 :加工痕 25 :模様 26 :粗さ調整した加工痕

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の表面疵を疵検査装置により検知
    し、疵部のみを切削加工により除去し、圧延により加工
    痕を消去することを特徴とする鋼板の表面疵除去方法。
  2. 【請求項2】 鋼板の疵部の加工を超音波切削により行
    うことを特徴とする請求項1記載の鋼板の表面疵除去方
    法。
  3. 【請求項3】 鋼板の疵部の加工をフライス加工により
    行うことを特徴とする請求項1記載の鋼板の表面疵除去
    方法。
  4. 【請求項4】 鋼板の疵部の加工に際し、請求項1から
    3のいずれか1項に記載の方法により加工した後に磁気
    加工法を用いて加工痕の粗さを調整することを特徴とす
    る表面疵除去方法。
JP2000069720A 1999-11-02 2000-03-14 鋼板の表面疵除去方法 Withdrawn JP2001191206A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006160047A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Tcm Corp 冷却装置および冷却装置を備えた産業用車両
CN104759671A (zh) * 2015-04-28 2015-07-08 安徽省旌德县云乐槽楔厂 一种槽楔一次成型加工装置
JP2018048979A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 新日鐵住金株式会社 表面性状検査装置、表面性状検査方法及びプログラム
JP2020015079A (ja) * 2018-07-27 2020-01-30 日本製鉄株式会社 鋼材の圧延方法および圧延設備

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Effective date: 20070605