JPH05253837A - 砥石の磨耗状態の検査方法 - Google Patents

砥石の磨耗状態の検査方法

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JPH05253837A
JPH05253837A JP4089513A JP8951392A JPH05253837A JP H05253837 A JPH05253837 A JP H05253837A JP 4089513 A JP4089513 A JP 4089513A JP 8951392 A JP8951392 A JP 8951392A JP H05253837 A JPH05253837 A JP H05253837A
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JP
Japan
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work
cutting
grindstone
grinding
abrading
Prior art date
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Application number
JP4089513A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sato
敦 佐藤
Heikichi Sato
平吉 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05253837A publication Critical patent/JPH05253837A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削加工機に使用する砥石の磨耗状態の検査
を、実加工ワークとダミーワークとの入れ替え作業をす
ることなく、一連の実加工ワークの加工工程の中で容易
にかつ正確に行う。 【構成】 切削加工機でワーク3を上方から切削加工
後、ワーク3を切削加工機から取り外すことなく、その
切削加工跡の形状をワーク3の上方から観察して切削加
工跡の幅や丸みを調べ、それにより砥石の摩耗状態を判
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、切削加工機の切削刃
として使用する砥石の摩耗状態の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溝加工や切断加工を行うスライシングマ
シーン等の切削加工機には、その切削用の刃として円盤
状等の加工用砥石が使用されている。このような砥石の
摩耗状態の検査は、従来より、切削加工機に実加工ワー
クとは別個にダミーワークをセットして切削加工し、そ
の後そのダミーワークを切削加工機から取り外し、加工
断面をワーク表面観察用の顕微鏡を使用して観察した
り、切削加工したダミーワークの形状を形状確認用の機
械を使用して観察することによりなされている。
【0003】たとえば、図4は、主軸1を中心にして回
転する砥石2と、ワーク3を載置し移動させるテーブル
4とからなるスライシングマシーンの構成図であり、こ
のスライシングマシーンでワーク3にV字溝を形成する
場合には、テーブル4にワーク3を載置し、テーブル4
を図中矢印の方向に移動させてワーク3が回転している
砥石2の下を通過するようにし、ワーク3の側方から砥
石2が当たるようにしてV字溝を形成する。そして、こ
の砥石2の摩耗状態の検査時には、ワーク3としてダミ
ーワークをテーブル4に載置し、V字溝を形成後、ダミ
ーワークをテーブル4から取り外して別途顕微鏡に載置
し、V字溝の切削面を直接観察する。また、形成したV
字溝の図中矢印方向から見た加工形状が観察できるよう
に、ダミーワークを形状確認用の機械に載置し、そのV
字溝の形状を観察する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の砥石の磨耗状態の検査方法によれば、スラ
イシングマシーン等の切削加工機以外に、切削加工した
ダミーワークの形状確認用の機械や切削面の確認用の顕
微鏡が別途、独立した機械として必要となるという問題
があった。また、砥石の磨耗状態の検査時にダミーワー
クの加工面や加工形状の観察のために実加工ワークをダ
ミーワークに入れ替え、検査後の切削加工時に再度ダミ
ーワークを実加工ワークに入れ替える作業が必要とな
り、作業工程が繁雑となるという問題もあった。さら
に、この入れ替え作業により実加工ワークとダミーワー
クの間で切削加工機に対するセッティングにばらつきが
生じるので、実加工ワークとダミーワークとの加工精度
が大きく異なり、このため、正確に砥石の摩耗状態を把
握することができず、実加工ワークを所定の精度に加工
することができなくなるという問題も生じていた。
【0005】この発明は、このような従来技術の課題を
解決しようとするものであり、切削加工機の砥石の磨耗
状態の検査において実加工ワークとダミーワークとの入
れ替え作業を不要とし、砥石の検査を一連の実加工ワー
クの加工工程の中で容易にかつ正確にできるようにする
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、上記の目
的を達成するためには、切削加工機においてワークの切
削方向と観察方向とが一致するようにし、砥石の磨耗状
態の検査時には切削加工したワークを切削加工機から取
り外すことなく、ワークを切削加工機に取り付けたまま
切削加工跡の幅や丸みを観察し、それにより砥石の磨耗
状態を判断することが有効であることを見出し、この発
明を完成するに至った。
【0007】すなわち、この発明は、切削加工機に取付
けられた砥石の磨耗状態の検査方法において、ワークを
切削加工後、該ワークを該切削加工機から取り外すこと
なく、その切削加工跡の形状を該ワークの切削方向から
観察することを特徴とする砥石の磨耗状態の検査方法を
提供する。
【0008】以下、この発明を図面に基づいて具体的に
説明する。なお、各図中同一符号は同一または同等の構
成要素を表している。
【0009】図1(a)は、この発明の方法を実施する
スライシングマシーンの構成図である。同図のスライシ
ングマシーンも従来のスライシングマシーンと同様に主
軸1を中心にして回転する砥石2と、ワーク3を載置す
るテーブル4とからなるが、このスライシングマシーン
では切削時に砥石2を図中矢印方向に下げてワーク3を
上方から加工する。この場合の加工形状として、たとえ
ばワーク3にV字溝を形成し、このV字溝をワーク3の
切削方向、即ち上方から見ると、同図(b)に示したよ
うな切削加工跡5が観察される。
【0010】そこで、砥石2の磨耗状態の検査時には、
ワーク3を上方から観察してその切削加工跡5の幅や切
削加工跡5の端部6を調べ、それに基づいて砥石2の磨
耗状態を判断する。たとえば、砥石の磨耗の程度が低く
所期の加工精度を達成できる場合には図2(a)に示し
たように切削加工跡5の幅は比較的広く、端部6は矩形
に角付けされているが、これに対して砥石の磨耗の程度
が大きいと図2(b)に示したように切削加工跡5の幅
は狭く、端部6の角がとれた形状となる。したがって切
削加工跡5の幅の大きさや端部6の角のとれ具合により
砥石2の磨耗状態を判断することが可能となる。
【0011】なお、この図1に示した例において、上方
から切削加工したワーク3に対して、その切削加工跡の
形状を再度ワーク3の上方から観察するように、この発
明においてはワークの切削方向と観察方向とが同一方向
となるようにするが両者は厳密に同一方向でなくともよ
い。
【0012】また、図1に示した例において、ワーク3
の切削加工跡5の形状を上方から観察する際には、従来
より切削面の観察に使用されている顕微鏡を好適に使用
することができる。その場合顕微鏡は、テーブル4に載
置したワーク3を取り外すことなく観察できる位置に設
けることが好ましい。さらに、顕微鏡にテレビカメラを
取り付けて切削加工跡5の画像情報をマイクロコンピュ
ータに送り、切削加工の初期と所定数加工後との比較処
理をさせ、砥石の磨耗状態や磨耗量を判断させ、自動的
に砥石の寿命やドレッシングの時期がわかるようにする
ことも好ましい。
【0013】なお、この発明の方法により砥石の磨耗状
態を検査する場合に使用するワークとしては、砥石の磨
耗状態の変化を良好に反映するものが好ましく、たとえ
ばダイヤモンドの砥粒からなる砥石に対しては、アルミ
ナ、フェライトまたは細かいGCを焼結したものが好ま
しい。また、実際に加工するワークの加工精度を高くす
るためには実際に加工するワークと被削性を同じにする
ことが好ましく、したがって、実際に加工するワークと
同じ被削材からなるものを使用することが好ましい。
【0014】また、ワークに砥石の磨耗状態の変化が良
好に反映されるように、ワークを載置するテーブルは、
その載置面を水平に研磨したもの使用することが好まし
い。
【0015】
【作用】この発明においては、切削加工機でワークを切
削加工後、そのワークの切削加工跡の形状をワークの切
削方向から観察するので、ワークの砥石に対向する面の
切削加工跡の幅や端部形状を観察できることとなるが、
この切削加工跡の幅は砥石の幅に依存し、切削加工跡の
端部形状は砥石の先端形状に依存したものとなってい
る。したがって、ワークを切削加工機から取り外し、そ
の加工断面を形状確認用の機械を使用して直接観察しな
くても、ワークを切削加工機にセットしたままその切削
加工跡の形状を切削方向から観察することにより、砥石
の幅や先端形状の変化を知ることができ、磨耗状態を判
断することが可能となる。
【0016】またこの発明の検査方法においては、砥石
の検査のために実加工ワークとダミーワークとを入れ替
えることは不要であり、インラインで砥石の磨耗状態を
正確に検査することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を具体的に説明す
る。
【0018】砥石(幅300μm)を使用して、磁気ヘ
ッド用フェライト板材に深さ100μmのV字溝(45
°両V形状)を所定数切削加工し、初期と所定数切削加
工後のV字溝についてそれぞれ断面形状を観察すると共
に、上方から見た切削跡形状も観察した。
【0019】その結果、初期の加工の断面形状として
は、図3(a)に示すように深さ(d)100μmで
V字溝の底部の角付けがはっきりしたものが観察され、
上方から観察した形状としては、図3(b)に示すよう
に長さ(l)が約6.3mmの菱形が観察された。こ
れに対して、所定数切削加工し砥石が磨耗した後では、
断面形状としては図3(c)に示すように深さ(d
が70μmで30μm浅くなり、V字溝の底部の角付け
が丸みをおびたものが観察され、上方から観察した形状
についても、図3(d)に示すように長さ(d)が約
5.2mmで約0.9mm短くなり、丸みをおびた形状
のものが観察された。
【0020】これにより、断面形状を観察した場合のV
字溝の深さの変化(30μm)に対し、上方から見た切
削跡形状を観察した場合のV字溝の長さの変化(約0.
9mm)が大きいことがわかった。また、上方から見た
切削跡形状の端部の丸みの変化も大きく、容易に観察で
きることがわかった。したがって、V字溝の断面形状を
観察しなくても上方から見た切削加工跡形状を観察する
ことにより容易にかつ正確に砥石の磨耗状態を判断でき
ることが確認できた。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、切削加工機の砥石の
磨耗状態の検査において、実加工ワークとダミーワーク
との入れ替え作業が不要となる。また、砥石の検査を一
連の実加工ワークの加工工程の中で容易にかつ正確にで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するスライシングマシーンの構
成図およびこのスライシングマシーンにより形成した切
削加工跡の上面図である。
【図2】砥石の磨耗状態により異なる切削加工跡の上面
図である。
【図3】砥石の磨耗状態により異なる切削加工跡の断面
図および上面図である。
【図4】従来のスライシングマシーンの構成図である。
【符号の説明】
1 主軸 2 砥石 3 ワーク 4 テーブル 5 切削加工跡

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削加工機に取付けられた砥石の磨耗状
    態の検査方法において、ワークを切削加工後、該ワーク
    を該切削加工機から取り外すことなく、その切削加工跡
    の形状を該ワークの切削方向から観察することを特徴と
    する砥石の磨耗状態の検査方法。
JP4089513A 1992-03-12 1992-03-12 砥石の磨耗状態の検査方法 Pending JPH05253837A (ja)

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JP4089513A JPH05253837A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 砥石の磨耗状態の検査方法

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296604A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Disco Abrasive Syst Ltd ウエーハ切削装置
JP2010240776A (ja) * 2009-04-06 2010-10-28 Disco Abrasive Syst Ltd 切削ブレード先端形状検出方法
JP2011249571A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Disco Abrasive Syst Ltd 切削ブレード外形形状検査方法
JP2013146831A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Disco Corp 切削装置
JP2016181540A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 株式会社ディスコ 被加工物の切削方法

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