JP2001190880A - 裾三ツ巻縫製装置 - Google Patents

裾三ツ巻縫製装置

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JP2001190880A
JP2001190880A JP2000155726A JP2000155726A JP2001190880A JP 2001190880 A JP2001190880 A JP 2001190880A JP 2000155726 A JP2000155726 A JP 2000155726A JP 2000155726 A JP2000155726 A JP 2000155726A JP 2001190880 A JP2001190880 A JP 2001190880A
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hem
seam
skirt
sewing
tension
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Hisanobu Shinozuka
寿信 篠塚
Jiro Ishibashi
次郎 石橋
Shinji Kamakura
新治 鎌倉
Shunichi Hashiguchi
俊一 橋口
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裾張り張力を裾セット時と縫製時とで変更す
ることによって、三ツ巻を確実に形成する。 【解決手段】 裾張りローラ7aを駆動する裾張りシリ
ンダ7dに、第1及び第2の電磁弁12、13をONと
して第1のレギュレータ11により規制されたHレベル
のエア圧のエアを送り込んだり、また、第1の電磁弁1
2をONとし第2の電磁弁13をOFFとして第2のレ
ギュレータ15により規制されたHレベルよりも低いL
レベルのエア圧のエアを送り込むことによって、裾張り
ローラ7aによる裾張り力を変更するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズボンの裾を三ツ
巻にして縫製を施す裾三ツ巻縫製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の裾三ツ巻縫製装置には、例えば、
特開昭63―279883号に示されるような装置があ
る。
【0003】裾三ツ巻縫製装置は、図12に示すような
ズボンWの裾に対して適用される。すなわち、通常のズ
ボンWは、前布Fと後布Bとを継目G、G’により縫い
合わされて筒状に形成されており、裾三ツ巻縫製装置
は、この筒状となったズボンWの裾wを内側に三ツ巻に
折り込んだ状態で縫製する。これにより、ズボンの裾の
ほつれを防止することができる。
【0004】このような裾三ツ巻縫製装置としては、従
来より図13に示すものが知られている。この装置は、
内側に1回折り込んだ二つ折り状態でセットされたズボ
ンWの裾wを、三ツ巻バインダによりさらに順次1回内
側に折り込み三ツ巻状態としながら、縫製するというも
のである。
【0005】ミシンMP内に設けられる図示しない針棒
機構をして上下動する縫い針1pを備え、ベッド2p内
に設けられる図示しない釜との協働により縫い目を形成
する。3pは布押えであり、4ap、4bpはそれぞれ
裾wを送る上下布送りローラであり、また、5pは回動
可能な後ガイドローラである。
【0006】6pは裾セットレバーであり、上端に裾セ
ット部6apを備え、裾セットシリンダ6bpによって
回転軸6cpを中心に回動可能とされ、7pは裾張りレ
バーであり、上端に裾張りローラを7apを回動可能に
備え、裾張りシリンダ7bpによって回転軸7cpを中
心に回動可能とされている。
【0007】8pは段部検出センサであり、裾wの前布
Fと後布Bとが縫い合わされて段部となった継目G、
G’を検出している。
【0008】9pは三ツ巻バインダである。三ツ巻バイ
ンダ9pは図14に示すように、二つ折りにしてセット
されたズボンWの裾wを三ツ巻にして縫い針1p下方へ
と送り出している。すなわち、裾端方向の側面に略U字
形状の溝9apを形成し、溝9apが裾送り方向に向う
にしたがって裾端方向へと傾斜しており、導入口9bp
より導入された裾wの二つ折り部w1を溝9apの傾斜
に沿って移動することで徐々に内側に折り込んで三ツ巻
状態を形成するものである。
【0009】次に裾三ツ巻縫製装置の作用を説明する。
【0010】裾wを内側へと二つ折りにした状態で図1
3中鎖線で示す裾wの継目G,G’辺りをつかみ、裾w
で、ベッド2p、下布送りローラ4bp、後ガイドロー
ラ5p、裾セット部6ap、裾張りローラ7ap、三ツ
巻バインダ9pを包むようにセットする。
【0011】その後、図示しないフットスイッチを操作
すると、裾セットシリンダ6bpが駆動されて裾セット
部6apが裾wに当接し、裾wはベッド2p、下布送り
ローラ4bp、後ガイドローラ5p、三ツ巻バインダ9
p及び裾セット部6apによって一定の張力で保持され
る。この状態で手を放し図示しないセンサによって手が
放されたことが検出されると、裾張りシリンダ7bpが
駆動されて裾張りローラ7apが裾wに当接し、裾セッ
ト部6apは元の状態に戻り、裾は裾張りローラ7ap
の圧接により所定の張力にて張った状態で保持されたセ
ット状態となる。その後、布押え3p及び上布送りロー
ラ4apが下降し、上、下布送りローラ4ap,4bp
を駆動して裾wを送ると共にミシンを駆動することで三
ツ巻バインダ9pによって三ツ巻にされた裾wに縫製を
施す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では裾張りローラ7apによる裾張り張力を変える
ことができなかった。以下に張力が変えられないことに
よる問題を説明する。なお、説明ではデニム生地のズボ
ンを適用した場合の問題を示している。
【0013】裾が装置へとセットされた時、裾張り張力
が小さいと、セットされた時に裾の二つ折り形状がしっ
かりと形作られないため、三ツ巻バインダへとしっかり
と二つ折り形状に形作られた裾を送り込むことができな
いので、裾が三ツ巻バインダをスムーズに通過すること
ができなくなり、三ツ巻が上手く形成されないという問
題が生じた。
【0014】一方、裾を三ツ巻にする時、裾張り張力が
大きいと、二つ折り部が三ツ巻バインダを通過して三ツ
巻を形成する際に余分な張力がかかって、二つ折り部の
三ツ巻バインダによる巻き込まみをスムーズに行うこと
ができず、三ツ巻が上手く形成されないという問題を生
じた。継目G,G’では布が幾重にも重なっているため
特に余分な張力が強くなってしまい巻き込みが困難とな
っていた。
【0015】すなわち、裾張り張力が大きくてもまた小
さくても、三ツ巻が上手く形成されないという問題を生
じる。
【0016】そこで、本発明は確実に三ツ巻を形成する
ことを目的とする。
【0017】
【発明を解決するための手段】本発明は、上記問題に鑑
みてなされたもので、請求項1の裾三ツ巻縫製装置は、
ズボンの裾を内側から保持する保持体と、縫い針の裾送
り方向上流側に配置される三ツ巻バインダとを備え、ズ
ボンの裾を前記保持体により張った状態で装置へとセッ
トし、裾を送り、三ツ巻バインダを通過させて巻き込ん
で三ツ巻とし、該三ツ巻に縫製を施す裾三ツ巻縫製装置
において、前記ズボンの裾に圧接して裾に張力を付与す
る裾張り体と、前記裾張り体による裾張り張力を変更す
る変更手段とを備えることで上記問題を解決している。
【0018】すなわち、裾が装置にセットされた時、三
ツ巻を形成する時、継目が三ツ巻バインダを通過する時
とで、裾張り状態をそれぞれの状況に応じて変更するこ
とによって、確実に三ツ巻を形成することができる。
【0019】ここで、裾張り体を裾に圧接し、この裾張
り張力を変更する方法としては、例えば、1つの裾張り
体をエアシリンダで駆動し、変更手段がこのエアシリン
ダへの空気圧力を変更する方法が考えられる。また、他
に、1つの裾張り体をパルスモータで駆動し、変更手段
がこのパルスモータの駆動量を変更する方法が考えられ
る。さらに、他の方法として、裾張り体を2つ設け、そ
れぞれの裾張り体をそれぞれ異なるエア圧にて駆動され
るエアシリンダで駆動し、変更手段が駆動するエアシリ
ンダを切り換える方法が考えられる。
【0020】また、三ツ巻バインダとしては、二つ折り
にされた裾を三ツ巻にするものと全く折られていない裾
を三ツ巻にするもの等があり、使用する三ツ巻バインダ
に応じて裾を二つ折り又は折らない状態にてセットす
る。
【0021】請求項2の裾三ツ巻縫製装置は、請求項1
に記載の裾三ツ巻縫製装置において、三ツ巻バインダが
装置に二つ折りにしてセットされたズボンの裾を通過さ
せて二つ折り部を巻き込んで三ツ巻の裾とするように構
成している。
【0022】そして、三ツ巻バインダは、予め二つ折り
にされている裾を1回だけ折り込むことで三ツ巻を形成
している。
【0023】これにより、容易に三ツ巻を形成すること
ができる。
【0024】請求項3の裾三ツ巻縫製装置は、請求項
1、2の変更手段が、裾が装置へとセットされた時と、
三ツ巻を形成する時とで前記裾張り体による裾張り張力
を変更するように構成した。
【0025】そして、裾が装置へとセットされた時の張
力は、例えば、裾が二つ折りの場合には、二つ折り形状
がしっかりと形作られる張力とし、裾が全く折られてい
ない場合には、皺を伸ばすような張力とし、また、三ツ
巻を形成する時の張力は、裾が三ツ巻バインダをスムー
スに通過するような張力としている。
【0026】これにより、確実に三ツ巻を形成すること
ができる。
【0027】請求項4の裾三ツ巻縫製装置は、請求項3
において、三ツ巻形成時の裾張り張力を、裾が装置へと
セットされた時の張力よりも小さくするように構成して
いる。
【0028】そして、被縫製物が例えばデニムのような
硬い生地である場合、裾が装置へとセットされた時の張
力を大きくして、裾の形をしっかりと整え、三ツ巻を形
成する時の張力を小さくして、裾が三ツ巻バインダをス
ムーズに通過するようにする。
【0029】これにより、三ツ巻を確実に形成すること
ができる。
【0030】請求項5の裾三ツ巻縫製装置は、請求項1
又は2に記載の裾三ツ巻縫製装置において、前記裾が前
布と後布とが継ぎ合わされた継目を有し、前記変更手段
が、継目が三ツ巻バインダを通過する時と、継目以外の
部分が三ツ巻バインダを通過する時とで前記裾張り体に
よる裾張り張力を変更するように構成している。
【0031】そして、継目が三ツ巻バインダを通過する
時の張力は、継目が三ツ巻バインダをスムーズに通過す
るような張力とし、また、継目以外の部分が三ツ巻バイ
ンダを通過する時の張力は、該部分が三ツ巻バインダを
スムーズに通過するような張力としている。
【0032】これにより、継目であっても確実に三ツ巻
を形成することができる。
【0033】請求項6の裾三ツ巻縫製装置は、請求項5
において、継目が三ツ巻バインダを通過する時の裾張り
張力を、前記継目以外の部分が三ツ巻バインダを通過す
る時の張力よりも小さくするように構成している。
【0034】そして、被縫製物が例えばデニムのような
硬い生地である場合、継目が三ツ巻バインダを通過する
時に張力を小さくして、継目が三ツ巻バインダをスムー
ズに通過するようにする。
【0035】これにより、継目であっても確実に三ツ巻
を形成することができる。
【0036】請求項7の裾三ツ巻縫製装置は、請求項5
又は6に記載の裾三ツ巻縫製装置において、前記三ツ巻
バインダの裾送り方向上流側に継目を検出する継目検出
手段を備え、前記継目検出手段の継目検出に基づいて裾
張り張力を変更する構成とした。
【0037】そして、継目検出手段が継目を検出したこ
とに関連して裾張り張力を変更する。
【0038】従って、難しい制御を必要とせずに継目が
三ツ巻バインダを通過する時に確実に裾張り張力を変更
することができる。
【0039】請求項8の裾三ツ巻縫製装置は、請求項1
の前記変更手段が、1つの裾張り体を駆動する駆動部
と、前記駆動部の駆動力を増減する増減部とを備え、前
記増減部により駆動部の駆動力を増減して前記裾張り体
の裾への圧接力を変更するようにしている。
【0040】これにより、裾セット時と縫製時との裾張
り張力の変更を1つの駆動部の駆動力の変更で行ってい
るので、構成を簡易にすることができる。
【0041】請求項9の裾三ツ巻縫製装置は、請求項7
の裾三ツ巻縫製装置が、縫製モードとは別の計測モード
を選択可能なモード選択手段と、計測モード時に、継目
検出手段による布厚の計測結果に基づいて継目を検出す
るために必要な継目検出基準を設定する設定手段とを備
えている。
【0042】これにより、継目の検出に必要な継目検出
基準を実際に縫製されるものの継目に基づいて設定して
いるので、正確に継目を検出した上で確実に三ツ巻を形
成することができる。
【0043】請求項10の裾三ツ巻縫製装置は、請求項
9の裾三ツ巻縫製装置の設定手段が、継目の数が複数あ
る場合に、各継目毎に継目検出基準を設定するようにし
ている。
【0044】これにより、各継目毎に合った最適な継目
検出基準を設定することができるので、一つの裾中に布
厚の異なる継目が存在する場合でも各継目を正確に検出
することができ、延いては確実に三ツ巻を形成すること
ができる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明は、裾に張力を付与する裾
張り機構に関する発明であり、その他、裾送り機構、三
ツ巻バインダ、段部検出手段、裾セット機構は、従来と
同様のものを適用している。
【第1の実施の形態】第1の実施の形態について、図1
から図4に基づいて説明する。
【0046】1は縫い針であり、ミシンM内に設けられ
る図示しない針棒機構を介してサーボモータ101(図
2)によって上下動され、ベッド2内の釜と協働して縫
い目を形成する。サーボモータ101はCPU301及
びRAM、ROM等から構成される記憶部302からな
る制御部300にドライバ201を介して電気的に接続
されている。
【0047】3は布押えであり、基端が後述する上布送
りローラ4aと同軸上で回動するように支持され、先端
側が布押え駆動シリンダ102(図2)によって上下動
する。布押え駆動シリンダ102は制御部300に電磁
弁202を介して電気的に接続されている。
【0048】4は裾を送る布送り機構であり、裾の上下
に布送りローラ4a/4bを配置し、上布送りローラ4
aがローラ駆動シリンダ103(図2)によって上下動
可能とされ、上布送りローラ4aを下降して下布送りロ
ーラ4bとの協働により裾を挟持すると共に両ローラ4
a/4bをパルスモータ104a/104b(図2)で
駆動することで裾を送っている。ローラ駆動シリンダ1
03及びパルスモータ104a/104bは制御部30
0に電磁弁203及びドライバ204a/204bを介
して電気的に接続されている。また、両パルスモータ1
04a/104bは制御部300によってそれぞれ所望
の速度にて独立的に回転することができるようになって
いる。
【0049】5は後ガイドローラであり、回動可能とさ
れ裾の内側から裾を保持するものであって、縫製する裾
の筒径に応じて矢符方向に移動可能とされている。
【0050】6は裾セット機構であり、先端に裾に当接
する裾セット部6aが形成され、基端が回動軸6bに回
動可能に枢支される裾セット腕6cを有し、裾セット腕
6cは中間部付近に裾セットシリンダ6dの出力ロッド
を連結しており、裾セットシリンダ6dを駆動すること
で裾セット部6aを回転軸6bを中心に回動する。裾セ
ットシリンダ6dは図2に示すように制御部300に電
磁弁205を介して電気的に接続されている。
【0051】7は裾張り機構であり、先端に裾に当接す
る裾張りローラ7aを備え基端が回動軸7bに回動可能
に枢支される裾張り腕7cを有し、裾張り腕7cは中間
部よりもやや下方に裾張りシリンダ7dの出力ロッドを
連結しており、裾張りシリンダ7dを駆動することで裾
張りローラ7aを回動軸7bを中心に回動する。
【0052】更に詳しく説明すると、裾張りシリンダ7
dには図3に示すように各種エア制御部品が接続されて
いる。すなわち、エア供給源からのエアを第1のレギュ
レータ11を介してHレベルなるエア圧に規制して第1
の電磁弁12へと送り、第1の電磁弁12がONの場
合、エア(Hレベル)はエア管h1を通って第2の電磁
弁13へと送られる。
【0053】ここで、第2の電磁弁13がONの場合、
エア(Hレベル)は、エア管h2を通って高圧優先型シ
ャトル弁14へと送られ、続いてエア管h3を通って裾
張りシリンダ7dへと送られる。従って、裾張りシリン
ダ7dは第1のレギュレータによって規制されたHレベ
ルのエア圧にて駆動される。
【0054】また、第2の電磁弁13がOFFの場合、
エア(Hレベル)はエア管h4を通って第2のレギュレ
ータ15へと送られ、ここでHレベルよりも低いエア圧
であるLレベルのエア圧に規制される。そして、エア
(Lレベル)はエア管h5を通って高圧優先型シャトル
弁14へと送られ、続いてエア管h3を通って裾張りシ
リンダ7dへと送られる。従って、裾張りシリンダ7d
は第2のレギュレータによって規制されたLレベルのエ
ア圧にて駆動される。
【0055】そして、第1及び第2の電磁弁12、13
を共にOFFにすると、Hレベルのエアが第1の電磁弁
12を介し、エア管h6を通って、裾張りシリンダ7d
を戻すようにエアが供給される。
【0056】第1の電磁弁12と第2の電磁弁13のO
N/OFFと裾張りシリンダ7dに供給されるエア圧の
関係を以下に示す。
【0057】
【表1】 上述したHレベルなるエア圧は、装置へと二つ折りにし
てセットされた裾の二つ折り形状がしっかりと形作ら
れ、後の三ツ巻形成が確実にできればよく。また、Lレ
ベルなるエア圧は、縫製中の三ツ巻形成が確実にできれ
ばよい。
【0058】図2に示すように第1の電磁弁12と第2の
電磁弁13は、制御部300に電気的に接続されてお
り、制御部300によって各電磁弁のON/OFFが切
り換えられる。このように第1の実施の形態において、
第1の電磁弁12と第2の電磁弁13によって変更手段が
構成されている。
【0059】さらに、裾張り機構7は裾張りローラ7a
に連結されるエンコーダ25(図2)を備えている。エ
ンコーダ25は、制御部300に電気的に接続されてお
り、裾張りローラの回転を受けて裾張りローラ7aの回
転数に応じた数のパルスを制御部300へと出力する。
エンコーダ25からの出力されるパルス数をカウントす
ることにより裾張りロータ7aの回転量を検出し、延い
ては、裾wの送り量を検出するものである。
【0060】8は継目検出手段であって、先端が裾の外
周面に接触する接触レバー8aを備え、継目検出センサ
8bはこの接触レバー8aの基端を回動可能に枢支する
と共に接触レバー8aの回動量を検出可能としている。
また、接触レバー8aは接触レバー駆動シリンダ106
(図2)によって裾の外周面に対して進退され、接触レ
バー駆動シリンダ106を駆動した時に接触レバー8a
が裾の外周面に押圧され、また、非駆動時、接触レバー
8aを裾の外周面とは離れる方向に移動して、裾の着脱
作業を容易にしている。継目の検出の方法を説明する。
接触レバー駆動シリンダ106を駆動して接触レバー8
aを裾の外周面に押圧した状態において、接触レバー8
aが継目(GあるいはG’)と対向すると、接触レバー
8aは継目(GあるいはG’)の段部となって外周面に
対して突出している分だけ、図1において時計方向へと
回動することになり、この回動量を検出することにより
継目を検出することができる。
【0061】継目検出センサ8bは図2に示すように制
御部300に電気的に接続されており、検出結果を制御
部300へと送り、また、接触レバー駆動シリンダ10
6は制御部300に電磁弁206を介して電気的に接続
されている。
【0062】9は三ツ巻バインダであり、従来の技術で
説明したものと同様に二つ折りにされた裾の二つ折り部
を徐々に折り込みながら三ツ巻を形成するものである。
また、三ツ巻バインダ9はバインダシリンダ107(図
2)によって図1における紙面表裏方向に駆動される。
具体的には、三ツ巻作成時は三ツ巻バインダ9を表から
裏へと向う方向に移動し、裾の着脱時は裏から表へと向
う方向に移動して裾の着脱を容易にしている。
【0063】バインダシリンダ107は、図2に示すよ
うに制御部300に電磁弁207を介して電気的に接続
されている。
【0064】その他の構成を図2に基づいて説明する。
【0065】21は手元検出センサであり、作業者の手
が裾から離れたことを検出するために、図1における継
目G’近傍の一点鎖線で示す範囲内の手の有無を検出し
ている。手元検出センサ21は、投光部と投光部から投
光された光を受光する受光部とからなり、作業者が裾を
つかんでいる時には、投光部からの光が作業者の手に反
射して受光部に受光されへ、裾から手が離れると投光部
からの光が反射しなくなり受光部に光が受光されない。
【0066】手元検出センサ21は、制御部300に電
気的に接続されており、手元検出センサ21は、受光部
が光を受光した時に受光信号を制御部300へと送る。
手元検出センサ21の構成は、上述した投光部と受光部
からなる構成に限られず、作業者の手が裾から離れたこ
とを検出できればよい。
【0067】22はスタートスイッチであり、ミシンを
スタートさせるものであって制御部300に電気的に接
続されている。スタートスイッチ22としては、足踏み
式のフットスイッチ等が考えられる。
【0068】23は操作パネルであり、縫製に関する各
種設定を行うものであって制御部300に電気的に接続
されている。操作パネル23からは、縫製開始位置、縫
製終了位置及び上、下布送りローラ4a、4bを駆動す
るサーボモータ204a/204bのそれぞれの駆動速
度等の裾三ツ巻縫製に関する様々な部分の設定を行うこ
とができる。
【0069】24は裾張りスイッチであり、周知のリミ
ットスイッチにより構成されており、裾張り腕7cが、
裾張り機構7の裾張りシリンダ7dを最大ストローク駆
動して移動される位置にある時に該裾張りスイッチ24
がONされる位置に配置されている。すなわち、正常に
裾がセットされていれば、裾張りローラ7aが裾の内側
に当接するため裾を張った時点で駆動が停止されるた
め、裾張り腕7cが最大駆動位置まで移動することはな
いが、何らかの理由によって裾が正常にセットされてい
なかった場合、裾張りローラ7aが裾を張ることができ
ないので駆動が停止されず、裾張り腕7cが最大駆動位
置まで移動するので、裾張りスイッチ24がONされ
て、裾張り不良を検知することができる。裾張りスイッ
チ24は制御部300に電気的に接続されており、裾張
り腕7cの最大移動位置を検出した時に検出信号を制御
部300へと送る。
【0070】108は糸切りシリンダであり、図1に示
すベッド2内に配置され、ミシン停止後、周知の糸切り
機構を駆動して糸切りを行うものである。
【0071】糸切りシリンダ108は制御部300に電
磁弁208を介して電気的に接続されている。
【0072】ベッド2、下布送りローラ4b、後ガイド
ローラ5、裾セット部6a、裾張りローラ7a及び三ツ
巻バインダ9により、複数の保持体を構成しており、裾
張りローラ7aにより裾張り体を構成している。また、
裾張りシリンダ7dが1つの裾張り体を駆動する駆動部
を構成している。
【0073】次に第1の実施の形態について、図4の動
作フローに基づいて作用を説明する。
【0074】作業者がズボンWの裾wを内側に折り込ん
で2つ折りにし、図1における継目G及びG’の一点鎖
線で示す付近をつかみ、装置へとセットする(ステップ
1:以降を「ステップ」をSとする)。
【0075】スタートスイッチ22を操作してONする
(S2)と裾セット機構6が前進する(S3)。すなわ
ち、電磁弁205がONされて裾セットシリンダ6dの
出力ロッドが押し出され裾セット腕6cが回動軸6bを
中心に回動して裾セット部6aが裾wの内側に当接する
ことによって、ベッド2、下布送りローラ4b及び後ガ
イドローラ5と協働して裾wを保持する。
【0076】裾張りローラ7aに連結されたエンコーダ
25から出力される送りパルスの数をカウントするカウ
ンタ(制御部300がもっている)の値を0にする(S
4)。
【0077】ステップ5では手元検出センサ21のセン
シング状態が確認され、作業者が継目G及びG’から手
を放して、手元検出センサ21の受光部が投光部からの
光を受光しなくなり、制御部300へとOFF信号が送
られる(S5)と、第1、第2の電磁弁12、13がO
Nとなり、裾張りシリンダ7dに第1のレギュレータ1
1によって規制されたHレベルのエア圧のエアが供給さ
れる。これによって、裾張りシリンダ7dの出力ロッド
が押し出され裾張り腕7cを回動軸7bを中心に回動
し、裾張りローラ7aをHレベルのエア圧に応じた駆動
力にて裾wの内側に圧接する(S6)。したがって、裾
張りローラ7aは比較的に大きな力で裾wへと圧接され
るから、二つ折りがしっかりと形作られ、後の三ツ巻形
成時において確実に三ツ巻を形成することができる。
【0078】裾張り機構7の前進を受けて、裾セット機
構6が後退する(S7)。これにより、裾セット部6a
の代わりに裾張りローラ7aにて、ベッド2、下布送り
ローラ4b及び後ガイドローラ5との協働により裾wが
保持されることになる。続いて、電磁弁207がONさ
れてバインダシリンダ107が駆動し、三ツ巻バインダ
9が図1における紙面表から裏へと向う方向に移動する
(S8)。続いて、電磁弁206がONされて接触レバ
ー駆動シリンダ106が駆動し、接触レバー8aを図1
における反時計回りに回動して裾wの外周面上に圧接さ
せる(S9)。その後、電磁弁203がONされてロー
ラ駆動シリンダ103が駆動し、上布送りローラ4aを
下降することにより、上、下布送りローラ4a、4bと
の間に裾wが挟持される(S10)。
【0079】S11において裾張りスイッチ24の状態
が確認され、裾張りスイッチ24がONされると、すな
わち、装置に裾wが確実にセットされておらず、裾張り
腕7cが最大駆動位置まで移動してリミットスイッチで
ある裾張りスイッチ24のスイッチ部を押圧している時
は、S12へと移行しメカが初期化されメカが生地をセ
ット(S1)する前の状態に戻る。具体的には、裾セッ
ト部6a、裾張り機構7a及び三ツ巻バインダ9が後退
し、接触レバー8a、上布送りローラ4aが上昇する。
【0080】また、裾張りスイッチがOFFのとき、す
なわち、装置に裾wが確実にセットされ、裾張り腕7c
が最大駆動位置手前で停止し、裾張りスイッチ24のス
イッチ部を押圧しないときは、ミシンを駆動しない状態
で、上、下布送りローラ4a、4bのみを駆動する、所
謂、空送りを行う(S13)。具体的には、ドライバ2
04a、204bを介してパルスモータ104a、10
4bを駆動し、これにより上、下布送りローラ4a、4
bを駆動して裾wを布送り方向へと送る。
【0081】空送りにより継目Gが布送り方向へと移動
し、接触レバー8aの下方に位置すると接触レバー8a
が継目検出センサ8bの回転軸を中心に時計回りに回転
しこの回転量を検出センサ8bが検出することによって
継目G’が確認される(S14)と、裾張り機構のエア
圧がHレベルより低圧のLレベルに変更される(S1
5)。具体的には、第2の電磁弁をOFFにすることに
よって、エア圧が第2のレギュレータ15でLレベルに
規制されて裾張りシリンダ7dに供給されるので、裾張
りローラ7aの裾wへの圧接力は小さくなり、裾張り張
力が小さくなる。従って、裾wの柔軟性が向上し三ツ巻
バインダ9を通過した裾wがスムースに三ツ巻形状に巻
回され、確実に三ツ巻を形成することができる。
【0082】制御部300において、縫製開始位置の空
送り量がセットされる(S16)。すなわち、裾wを縫
製開始位置に送るときに回転される裾張りローラ7aの
回転量に対応するエンコーダ25のパルス数をセットす
る。縫製開始位置は操作パネル23によって予め設定さ
れている。
【0083】再び、空送り、すなわち、ミシンは駆動せ
ずに上、下布送りローラ4a、4bのみを布送り方向に
駆動する(S17)。これによって裾wが布送り方向へ
と移動され布送りローラ7aが回転されると共にエンコ
ーダ25も回転してパルスを出力する。出力されたパル
スの数とS16にてセットした空送り量に対応するパル
ス数とを比較し、同一となる、すなわち、裾wが設定さ
れた空送り量分送られると(S18)、上、下布送りロ
ーラ4a、4bの駆動を停止する(S19)。
【0084】続いて、電磁弁202を介して布押え駆動
シリンダ102を駆動して布押え3を下降し(S2
0)、S21のミシン起動にて、サーボモータ101及
びパルスモータ104a、104bを駆動することによ
り、ミシン及び上、下布送りローラ4a、4bを駆動し
て縫合を開始する。
【0085】縫合開始後、接触レバー8aにより継目G
が無い時(S22)、S23において、エンコーダ25
の継目G’からのパルス数が予め設定された継目Gから
G’までの送り量に相当するパルス数になったかどうか
が比較される。
【0086】そして、継目検出手段8が継目Gを検出す
る前に前記両パルス数が一致した場合、裾wの送りが何
らかの理由により遅れたと判断し、エラー処理を行う
(S24)。検出エラー処理としては例えば装置を停止
すると共に操作パネル23の表示画面にエラーを知らせ
るメッセージを表示する等が考えられる。また、前記両
パルス数が一致する前に継目検出手段8が継目Gを検出
した場合、正常な送りが行われたと判断し、S25へと
進む。
【0087】S22にて継目Gが検出されると、ミシン
及び上、下布送りローラ4a、4bの駆動を減速し(S
25)、継目Gを奇麗な縫い目にて縫合する。S26に
おいて針数がカウントされ、針数が予め設定された針数
になると、ミシン及び布りローラ上4a、下4bの駆動
が加速される(S27)。針数は具体的には継目Gが針
下を通過するまでであり、つまり、継目Gが低速で針下
を通過することで継目Gへの縫い目を安定させ、継目G
においても奇麗な縫い目を形成することができ、縫製品
質を向上することができる。
【0088】加速後、接触レバー8aにより継目G’の
有無が無い時(S28)、S29において、エンコーダ
25の継目Gからのパルス数が予め設定された継目G’
からGまでの送り量に相当するパルス数になったかどう
かが比較される。
【0089】そして、継目検出手段8が継目G’を検出
する前に前記両パルス数が一致した場合、裾wの送りが
何らかの理由により遅れたと判断し、エラー処理を行う
(S30)。また、前記両パルス数が一致する前に継目
検出手段8が継目G’を検出した場合、正常な送りが行
われたと判断し、S31へと進む。
【0090】制御部300において、バインダ後退位置
と縫製終了位置の送り量がセットされる(S31)。バ
インダ後退位置と縫製終了位置は操作パネル23によっ
て予め設定されている。
【0091】エンコーダ25から出力されたパルスの数
とS31にてセットしたバインダ後退位置の送り量に対
応するパルス数とを比較し(S32)、同一となったと
き、バインダシリンダ107を駆動して三ツ巻バインダ
9を後退させる(S33)。
【0092】続いて、エンコーダ25から出力されたパ
ルスの数とS31にてセットした縫製終了位置の送り量
に対応するパルス数とを比較し、同一となったとき(S
34)、糸切りシリンダ108を駆動して図示しない糸
切り機構を介して糸切りが行われる(35)。
【0093】その後、ミシン及び上、下布送りローラ4
a、4bの駆動を停止し(S36)、布押え駆動シリン
ダ102を介して布押え3を上昇し(S37)、裾張り
機構7の後退、すなわち、第1及び第2の電磁弁12、
13を共にOFFとして、裾張りシリンダ7dの出力ロ
ッドを没入することによって、裾張りローラ7aを裾w
内側から退避させる(S38)。
【0094】続いて、上、下布送りローラ4a、4bを
駆動して裾wを布送り方向へと50mm送り、継目G’
が上、下布送りローラ4a、4b間から外れた位置にく
るようにする(S39)。これにより、裾wを装置から
外す時に、継目G’が上、下布送りローラ4a、4bに
引っ掛かるのを防止して、取り外し作業を容易にするも
のである。
【0095】ローラ駆動シリンダ103を駆動して上布
送りローラ4aを上昇させる(S40)。
【第2の実施の形態】第2の実施の形態において、第1の
実施の形態と異なるところは、裾張り機構の駆動部とし
て、裾張りシリンダに代えてパルスモータを適用してい
るところである。具体的には、図1に示した裾三ツ巻縫
製ミシン装置の裾張り機構7に代えて図5に示す裾張り
機構7Aを適用している点である。これに伴って、制御
系には新たに裾張り機構のパルスモータを制御する構成
が付加されている。
【0096】図5に第2の実施の形態の裾張り機構7A
を示す。
【0097】上端に裾張りローラ7a’を回動可能に支
持する裾張り腕7c’の基端を、パルスモータ7d’の
回転軸7b’に固定している。裾張り腕7c’下端には
検出子7e’が配設されており、検出子7e’は裾張り
ローラ7a’が実線で示す原点に位置する時に原点セン
サ26にセンシングされる。
【0098】また、第2の実施の形態の制御構成で第1
の実施の形態の制御構成と変わるところを図2により説
明すると、駆動部の変更に伴って、第1及び第2の電磁
弁12、13、裾張りシリンダ7dの代わりにドライバ
210及びパルスモータ7d’を備えており、また、原
点センサ26が制御部300’へと電気的に接続されて
いる。制御系では、パルスモータ7d’を後述するよう
に動作させるプログラムが記憶部302’に記憶される
ようになる。
【0099】裾張りローラ7a’の動作について説明す
る。裾張りローラ7a’は、実線で示す原点から図5の
一点鎖線で示すA、B、C点なる3つのポジションに移
動可能とされ、A点への移動で裾wを小さな張力で張
り、C点への移動で裾wを大きな張力で張り、B点への
移動で裾wを前記A点とC点との間の張力で張ることが
できる。裾張りローラ7a’のそれぞれの位置への移動
は、パルスモータ7d’へと制御部300’からの制御
指令に基づいてドライバを介してパルス信号を出力する
ことで行っている。
【0100】ここで、裾張りローラ7a’が裾張り体を
構成し、また、パルスモータ7d’が駆動部を構成し、
さらに、新たなプログラムが付加された制御部300’
が変更手段を構成している。
【0101】次に第2の実施の形態の動作フローを図6
に基づいて説明する。
【0102】図中、第1の実施の形態と異なるステップ
には*印を付している。また、第1の実施の形態と同様
のステップについては簡単に説明する。
【0103】作業者がズボンWの裾wを装置へとセット
し(S1)、スタートスイッチ22をON(S2)する
と、裾セット機構6が前進する(S3)。次いで、制御
部300内の送りパルスのカウンタを初期化する(S
4)。その後、裾wより手を放して手元検出センサ21
がOFFされると(S5)、裾張り機構7AをC点へと
前進する(S6)。S6について、詳しく説明すると、
裾張り機構7Aの裾張りローラ7a’は初期状態では原
点に位置し、パルスモータ7d’に所定数のパルスを与
えることで裾張りローラ7a’をC点へと前進駆動す
る。これにより裾wは大きな張力で張られることになり
裾wの二つ折りがしっかりと形作られ、後の三ツ巻形成
時において確実に三ツ巻を形成することができる。
【0104】その後、裾セット機構6の後退(S7)、
三ツ巻バインダ9の前進(S8)、接触レバー8aの下
降(S9)及び上布送りローラ4aの下降(S10)が
順次行われる。空送りを行って(S11)、継目G’を
検出すると(S12)、裾張り機構7AがB点へと後退
する(S13)。S13について詳しく説明すると、パ
ルスモータ7d’に所定数のパルスを与えることで裾張
りローラ7a’をB点へと後退駆動する。これにより、
裾wは中くらいの張力で張られることになり、裾wの柔
軟性が向上し三ツ巻バインダ9を通過した裾wがスムー
スに三ツ巻形状に巻回され、確実に三ツ巻を形成するこ
とができる。
【0105】縫製開始位置の空送り量がセットされ(S
14)、この空送り量だけ空送りがなされる(S15〜
S17)。続いて、布押え3を下降し(S18)、ミシ
ンを起動して縫合を開始する(S19)。
【0106】縫合開始後、S20にて継目Gの有無が確
認され継目が無いと、継目Gが検出される前にエンコー
ダ25の継目G’からのパルス数が予め設定された継目
GからG’までの送り量に相当するパルス数になった場
合(S21)、裾wの送りが何らかの理由により遅れた
と判断し、エラー処理を行う(S22)。S20にて継
目Gが検出されると裾張り機構7AがA点へと後退し
(S23)、所定距離送り速度を減速する(S24、2
5)。S23について詳しく説明すると、パルスモータ
7d’に所定数のパルスを与えることで裾張りローラ7
a’をA点へと後退駆動する。これにより、裾wは小さ
な張力で張られることになり、裾wの柔軟性が更に向上
し三ツ巻バインダ9を通過した裾wの継目Gがスムース
に三ツ巻形状に巻回され、確実に継目Gを三ツ巻にする
ことができる。
【0107】その後、裾張り機構7AがB点に前進され
(S26)、布送り速度が加速される(S27)。S2
6について詳述すると、パルスモータ7d’に所定数の
パルスを与えることで裾張りローラ7a’をB点へと前
進させる。これにより、裾wは小さすぎない適度な張力
で張られることになり、裾wの柔軟性を適度なものとす
ることができ三ツ巻バインダ9を通過した裾wがスムー
スに三ツ巻形状に巻回され、確実に三ツ巻を形成するこ
とができる。
【0108】継目G’の有無が確認され(S28)、継
目G’が検出される前にエンコーダ25の継目Gからの
パルス数が予め設定された継目G’からGまでの送り量
に相当するパルス数になった場合(S29)、裾wの送
りが何らかの理由により遅れたと判断し、エラー処理を
行う(S30)。S28にて継目G’が検出されると、
継目G’の三ツ巻を確実に行うために、裾張り機構7A
がA点へと後退する(S31)。
【0109】その後、S32〜37にて、バインダ後退
位置にて三ツ巻バインダ9を後退し、縫製終了位置にて
糸切りを行った後、ミシンを停止する。
【0110】次いで、S38〜41にて、布押え3の上
昇、裾張り機構7Aの後退、空送り、布押えローラ上4
aの上昇が行われる。S39について詳述すると、パル
スモータ7d’に所定の電流を加えて裾張り腕7c’を
図5における反時計方向へと移動し、裾張り腕7c’下
端の検出子7e’を原点センサ26がセンシングした時
点でパルスモータ7d’の駆動を停止して、裾張りロー
ラ7a’を原点位置へと戻す。
【0111】裾張りローラ7a’の駆動部として、パル
スモータ7d’を適用したがサーボモータを適用しても
同様の効果を得る事ができる。
【第3の実施の形態】第3の実施の形態において、第1
の実施の形態と異なるところは、裾張り機構の駆動部が
従来の駆動と同様、裾張りシリンダが1つのエア圧にて
駆動されると共に、後ガイドローラ5を裾張り機構7と
同様、エアシリンダにより駆動可能とした点である。
【0112】第3の実施の形態の裾三ツ巻縫製ミシンを
図7により説明する。図7において、第1の実施の形態
と同様の構成については説明を省略する。
【0113】後ガイド機構5Aを備え、この後ガイド機
構5Aを、後ガイドローラ5aと、上端に後ガイドロー
ラ5aを回動可能に支持すると共に基端を回動軸5bに
回動可能に支持される後ガイド腕5cと、後ガイドロー
ラ5aを駆動する後ガイドシリンダ5dとにより構成し
ている。後ガイドシリンダ5dの出力ロッドが後ガイド
腕5cの中間部に連結している。
【0114】また、従来と同様の裾張り機構7Bを備え
ており、裾張り機構7Bは上端に裾張りローラ7a”を
回動可能に支持する裾張り腕7c”の基端を回転軸7
b”に回動可能に軸支しており、裾張り腕7c”の中心
付近に裾張りシリンダ7d”の出力ロッドを接続してい
る。
【0115】そして、後ガイドシリンダ5d及び裾張り
シリンダ7d”は共にLレベルの低いエア圧にて駆動さ
れる。
【0116】また、第3の実施の形態の制御構成で第1
の実施の形態の制御構成と変わるところを図2により説
明すると、後ガイドローラ5aを駆動するために、後ガ
イドシリンダ5dを電磁弁211を介して制御部30
0”に電気的に接続しており、また、裾張りシリンダ7
d”を電磁弁212を介して制御部300”に電気的に
接続している。制御系では、両シリンダ5d及び7d”
を後述するように動作させるプログラムが記憶部30
2”に記憶されるようになる。
【0117】ここで、後ガイドローラ5a及び裾張りロ
ーラ7a”が裾張り体を構成し、また、後ガイドシリン
ダ5d及び裾張りシリンダ7d”が駆動部を構成し、さ
らに新たなプログラムが付加された制御部300”が変
更手段を構成している。
【0118】次に第3の実施の形態の動作フローを説明
する。第3の実施の形態の動作フローは、第1の実施の
形態の動作フローと略同様であるので、図4を参考とし
て説明する。
【0119】S6において、裾張り機構7をLレベルの
エア圧にて前進すると共に後ガイド機構5AをLレベル
のエア圧にて前進する。すなわち、裾張りローラ7a及
び後ガイドローラ5aを共に駆動することによって、裾
wが大きな張力で張られるから、二つ折りがしっかりと
形作られ、後の三ツ巻形成時において確実に三ツ巻を形
成することができる。
【0120】S15において、後ガイド機構5Aを後退
する。すなわち、後ガイドローラ5aを固定ローラとし
裾張りローラ7aのみ駆動した、第1の実施の形態のS
15と同様の状態とすることによって、裾wの柔軟性が
向上し三ツ巻バインダ9を通過した裾wがスムースに三
ツ巻形状に巻回され、確実に三ツ巻を形成することがで
きる。
【0121】他の動作については、第1の実施の形態と
同様である。
【第4の実施の形態】第4の実施の形態で、第1の実施の
形態と異なる点は主に制御構成であってメカ構成は図1
のものと同様であるので、同様の構成については同様の
符号を付し詳細な説明は省略する。
【0122】図8に第4の実施の形態のブロック図を示
す。以下、第4の実施の形態特有の構成のみ説明する操
作パネル23Fは、縫製に関する各種設定を行うもので
あって制御部300Fに電気的に接続されており、この
操作パネル23Fにより縫製開始位置、縫製終了位置及
び上、下布送りローラ4a、4bを駆動するサーボモー
タ204a、204bそれぞれの駆動速度等、三ツ巻縫
製に関する様々な部分の設定ができる。また、プッシュ
スイッチからなるモード選択スイッチ(モード選択手
段)23Faを備えており、モード選択スイッチ23F
aをプッシュする毎にモードが切り替わり、切り替わっ
た各種モードを実行することができる。そして、このモ
ードの中に縫製モードと計測モードとが含まれている。
【0123】ここで、縫製モードとは、ズボンの裾に三
ツ巻縫製を施すモード(例えば、図4の動作フローに示
すような動作を行うモード)のことである。
【0124】継目検出センサ8bは、第1の実施の形態
と同様に接触レバー8a(図1)の回転角度を検出可能
なポテンションメータにより構成している。
【0125】記憶部302Fの特にROMには、モード
選択スイッチ23Faの操作により計測モードが選択さ
れたときに、後述する計測動作を行うよう制御する制御
プログラムが格納されている。そして、計測動作により
取得された継目検出基準がRAMの継目検出基準記憶領
域に設定されて記憶される。
【0126】図9は、第4の実施の形態に使用されるズ
ボンW’の裾w’の一部拡大図を示しており、異なった
2つのタイプの継目を有し、一方の継目は2枚の布地を
単に縫い合わせたインター縫い部Iで、他方の継目は2
枚の布地をお互いに巻き込むようにして縫い合わせたタ
コ巻縫い部Tで形成されていて、タコ巻縫い部Tの方が
インター縫い部Iよりも厚くなっている。
【0127】この計測モードについて、図11のフロー
を中心に図10を交えて説明する。
【0128】まずオペレータによって、操作パネル23
Fのモード選択スイッチ23Faが操作されて計測モー
ドが選択されると、図11に示す処理が開始する。ステ
ップ1(以降「ステップ」は「S」とする)においてオ
ペレータによって継目の数、本実施例では、「2」が入
力される。
【0129】次いで、S2では、オペレータによって、
裾w’の端が二つ折りにされて、図1における継目G、
G’にそれぞれ対応して継目T、Iが位置するように、
仮セットされる。
【0130】S3では、生地の仮セットを終えたオペレ
ータの操作によりスタートスイッチ22がONになる。
【0131】次いで、S4において、裾セット機構6の
裾セット部6aが前進して(回動)裾w’を張った状態
に仮保持し、続けてS5において裾張り機構7の裾張り
ローラ7aが前進して裾w’を確実に張った状態に保持
する。次いで、S6において、裾セット部6aを後退す
る。
【0132】S7において、三ツ巻バインダ9が裾w’
を三ツ巻可能な位置に前進するとともに、布押え3が上
布送りローラ4aと共に下降する。これにより裾w’は
布押え3によって押えられ、上、下布送りローラ4a,
4bとの間で挟持される。
【0133】次に、S8において、継目検出センサ8b
が検出動作を開始し、布厚が検出されるようになり、S
9において上、下布送りローラ4a、4bの回転が開始
し、裾w’が図1の左回りで送られる。
【0134】裾w’が送られるとS10において、継目
ではない二つ折りにした部分の布厚を「x」として記憶
部302FのRAMに記憶する。さらに、S11におい
ては1.5×xを継目検出するためのしきい値(継目検
出基準)として仮に設定する処理を行う。
【0135】継目検出センサ8bは、図10に示すよう
に、S9の布送りが開始し(図10では0地点)、継目
Iが継目検出センサ8bに検出されるまでは布厚として
xを検出する。なお、厚さの検出ピッチは0.25mm
であるが、図10では便宜上連続的に表わしている。
【0136】次いでS12において布厚がしきい値であ
る1.5x以上であるか否か判定する処理を行う。布厚
が1.5x未満であれば、S12の判定を繰り返し、
1.5xに達すると(図10の送り位置P1)、つまり
継目であると判定するとS13に移行する。
【0137】S13において、入力された値が、継目I
の検出開始後に記憶されたMAX値よりも大きいか否か
判定し、大きいと判定すれば、S14でMAX値を書き
換え、S15において、布厚が1.5x以下になったか
否か判定され、布厚が1.5以下でなければ、S13に
戻る。
【0138】図10で説明すると、送り位置P1から徐
々に布厚が大きくなっていく間は、S13,S14,S
15のループを繰り返し、最新の値を最大値として書き
換える。
【0139】布厚が1.5x以下になると(図5の送り
位置P2)、S15からS16に移行し、すなわちここ
で継目Iの検出を終了する。
【0140】S16では、継目Iについてのしきい値を
演算しそれを記憶する処理を行う。S16における演算
は、下記式(1)により行う。
【0141】 しきい値={(継目Iの布厚最大値−x値)/2}+x値 (1) 図10では求めたしきい値をαとして示す。このしきい
値αが、一つ目の継目の継目検出基準として、RAMの
継目検出基準記憶領域に記憶される。
【0142】なお、継目Iは、インター縫い部で布地4
枚分の厚さを有し、布地2枚分のx値の2倍であるか
ら、ここで求めるしきい値は、1.5xとほぼ等しくな
る。
【0143】次いで、S17において継目検出回数を申
請する処理を行う。ここでは継目Iを検出したので「1
回」を申請し、S18に移行する。S18において、S
1で入力した継目の数とこれまでに検出した継目の数が
等しいか否かを判定し、継目Iしか検出していない場
合、S12に戻り前記と同様の判定を行う。
【0144】引き続き裾w’が送られ続け、継目検出セ
ンサ8bが継目Tを検出し始め、布厚が1.5x以上に
なると(図10の送り位置P3)、S12からS13に
移行する。前記と同様にS13,S14,S15のルー
プを繰り返しながら継目Tの布厚最大値が記憶される。
継目検出センサ8bによって検出される布厚が減り始め
るとS13,S15のループを繰り返し、継目Tの終了
位置(図10の送り位置P4)に達すると、S15で布
厚が1.5x以下であると判定され、S16に移行す
る。
【0145】S18では、前記式(1)のうち「継目I
の布厚最大値」を「継目Tの布厚最大値」に置き換えて
同様に演算し継目Tを検出するためのしきい値が求めら
れる。図10では、ここで求めたしきい値をβ値として
いる。このしきい値βが、二つ目の継目の継目検出基準
として、RAMの継目検出基準記憶領域に記憶される。
【0146】次いでS17において、継目検出回数とし
て「2回」を申請し、S18に移行する。S18では前
記と同様に判定し、ここではS1の入力継目の数と、検
出継目の数とが一致すると判定する。
【0147】次に、S19において布厚が1.5x以上
になったか否かの判定を繰り返す。布が送られ続け、継
目検出センサ8bによって再び最初の継目Iが近づき布
厚が1.5x以上である(図10の送り位置P5)と判
定すると、S20においてバインダ9を後退させる処理
を行い、S21で上,下布送りローラ4a,4bの回転
を停止する。
【0148】S22において布押え3が上送りローラ4
aと共にを上昇し、S23において裾張りローラ7aを
後退させる。次いで、S24において、オペレータによ
って生地の取り出しが行われ、この処理を終える。
【0149】次に、以上のように計測モードで記憶され
た継目I,Tを検出するためのしきい値α、βを縫製モ
ードに使用する場合、図4におけるS14,28の「継
目G’?」を「継目I?」に置き換え、S22の「継目
G?」を「継目T?」に置き換えればよい。
【0150】すなわち、オペレータによって、操作パネ
ル23Fのモード選択スイッチ23Faが操作されて縫
製モードが選択されると、上述のように図4においてS
14,S22が置き換えられた処理が開始される。
【0151】そして、S14,28では、「継目検出セ
ンサ8bより検出される値≧継目Iのしきい値α」が判
定され、これを満たすとS15,28へとそれぞれ移行
し、満たさない場合、S14ではこれを繰り返し、S2
8ではS29へと移行する。また、S22では、「継目
検出センサ8bより検出される値≧継目Tのしきい値
β」が判定され、これを満たすとS25へと移行し、満
たさないとS23へと移行する。
【0152】したがって、布厚のことなる継目Iと継目
Tが、それぞれ異なった最適なしきい値に基づいて検出
されるので、布厚がことなる継目の検出を確実に行うこ
とができる。
【0153】本発明の実施の形態として以上3つの例を
説明したが、その他、本件発明の趣旨を逸脱しない範囲
において、種々の変更が可能である。
【0154】例えば、上記第1の実施の形態では、裾張
り張力が、裾が装置へとセットされた時に大きく、三ツ
巻を形成する時に小さくなるようにしているが、縫製す
る生地の種類等、状況に応じてこれら張力の関係を変更
してもよいことは言うまでもない。すなわち、三ツ巻が
確実に形成されるのであれば、例えば、裾張り張力を第
1の実施の形態とは反対に、裾が装置へとセットされた
時に小さく、三ツ巻を形成する時に大きくなるようにし
てもよい。
【0155】また、例えば、上記第2の実施の形態で
は、裾張り張力が、裾が装置へとセットされた時に大き
く、継目以外が三ツ巻バインダを通過する時に小さく、
継目が三ツ巻バインダを通過する時に最も小さくなるよ
うにしているが、縫製する生地の種類等、状況に応じて
これら張力の関係を変更してもよいことは言うまでもな
い。すなわち、三ツ巻が確実に形成されるのであれば、
例えば、裾張り張力を第2の実施の形態とは反対に、裾
が装置へとセットされた時に小さく、継目以外が三ツ巻
バインダを通過する時に大きく、継目が三ツ巻バインダ
を通過する時に最も大きくなるようにしてもよい。その
他、三ツ巻が確実に形成できれば、裾が装置へとセット
された時、三ツ巻を形成する時、継目が三ツ巻バインダ
を通過する時の裾張り張力の大小関係は、種々考えられ
る。
【0156】更に、第4の実施の形態では継目が2つの
場合を示したが、継目が1つでも或いは3つ以上でも同
様に各継目に対応して継目検出基準としてのしきい値が
記憶され、それぞれのしきい値によって各継目を検出す
るようにすれば、同様の効果を得ることができる。
【0157】
【発明の効果】請求項1の発明は、変更手段が、裾が装
置へとセットされた時、三ツ巻を形成する時、継目が三
ツ巻バインダを通過する時とで、裾張り状態をそれぞれ
の状況に応じて変更することができるので、確実に三ツ
巻を形成することができる。
【0158】請求項2の発明は、二つ折りにしてセット
された裾を三ツ巻にするようにしているので、三ツ巻バ
インダは、予め二つ折りにされている裾を1回だけ折り
込むことで三ツ巻を形成することができ、容易に三ツ巻
を形成することができる。
【0159】請求項3の発明は、裾が装置へとセットさ
れた時と三ツ巻を形成する時とで裾張り張力を変更する
ようにしているので、三ツ巻を確実に形成することがで
きる。
【0160】請求項4の発明は、裾が装置へとセットさ
れた時の裾張り張力を大きくし三ツ巻を形成する時の裾
張り張力を小さくすることで、例えば、デニムのような
硬い生地であっても確実に三ツ巻を形成することができ
る。
【0161】請求項5の発明は、継目が三ツ巻バインダ
を通過する時と、継目以外の部分が三ツ巻バインダを通
過する時とで裾張り張力を変更するようにしているの
で、継目であっても確実に三ツ巻を形成することができ
る。
【0162】請求項6の発明は、継目が三ツ巻バインダ
を通過する時の裾張り張力を、継目以外の部分が三ツ巻
バインダを通過する時の裾張り張力よりも小さくなるよ
うにしてので、例えば、デニムのような硬い生地の継目
であっても確実に三ツ巻を形成することができる。
【0163】請求項7の発明は、継目検出手段が継目を
検出したことに関連して裾張り張力を変更することがで
きるので、難しい制御を必要とせずに継目が三ツ巻バイ
ンダの手前に位置した時に確実に裾張り張力を変更する
ことができる。
【0164】請求項8の発明は、裾張り体による裾張り
張力の変更を1つの駆動部の駆動力の変更で行っている
ので、構成を簡易にすることができる。
【0165】請求項9の発明は、継目の検出に必要な継
目検出基準を実際に縫製されるものの継目に基づいて設
定しているので、正確に継目を検出した上で確実に三ツ
巻を形成することができる。
【0166】請求項10の発明は、各継目毎に合った最
適な継目検出基準を設定することができるので、一つの
裾中に布厚の異なる継目が存在する場合でも各継目を正
確に検出することができ、延いては確実に三ツ巻を形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の裾三ツ巻縫製装置
の正面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の裾三ツ巻縫製装置
の制御構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の裾張り機構の回路
図。
【図4】本発明の第1の実施の形態の裾三ツ巻縫製装置
の動作フロー。
【図5】本発明の第2の実施の形態の裾張り機構の正面
図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の裾三ツ巻縫製装置
の動作フロー。
【図7】本発明の第3の実施の形態の裾三ツ巻縫製装置
の正面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の裾三ツ巻縫製装置
の制御構成図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に使用されるズボン
の裾拡大図。
【図10】本発明の第4の実施の形態の計測モードを説
明するための図。
【図11】本発明の第4の実施の形態の計測モードの動
作フロー。
【図12】裾三ツ巻縫製装置に適用されるズボンの一部
切り欠き図。
【図13】従来の裾三ツ巻縫製装置の正面図。
【図14】三ツ巻バインダによる裾の三ツ巻過程を説明
する説明図。
【符号の説明】
1 ・・・・・ 縫い針 2 ・・・・・ ベッド 3 ・・・・・ 布押え 4a ・・・・・ 上布送りローラ 4b ・・・・・ 下布送りローラ 5 ・・・・・ 後ガイドローラ 6 ・・・・・ 裾セット機構 7 ・・・・・ 裾張り機構 8 ・・・・・ 継目検出手段 9 ・・・・・ 三ツ巻バインダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋口 俊一 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 Fターム(参考) 3B150 AA01 BA03 BA11 CB03 CB06 CC02 CC03 CC05 CE03 CE24 DE07 DE14 EB04 EB11 EB12 EB13 EC01 ED01 ED06 GD03 GD14 GD22 GD26 GF02 GF03 JA07 JA08 JA13 LA15 LA36 LA38 LA42 LA43 LA82 LA84 LA88 LA89 LB01 LB02 NA15 NA36 NA37 NA39 NA40 NA71 NB10 NB11 NB13 NC06 NC07 NC18 QA06 QA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ズボンの裾を内側から保持する保持体と、
    縫い針の裾送り方向上流側に配置される三ツ巻バインダ
    とを備え、ズボンの裾を前記保持体により張った状態で
    装置へとセットし、裾を送り、三ツ巻バインダを通過さ
    せて巻き込んで三ツ巻とし、該三ツ巻に縫製を施す裾三
    ツ巻縫製装置において、 前記ズボンの裾に圧接して裾に張力を付与する裾張り体
    と、 前記裾張り体による裾張り張力を変更する変更手段とを
    備えることを特徴とする裾三ツ巻縫製装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の裾三ツ巻縫製装置におい
    て、三ツ巻バインダが装置に二つ折りにしてセットされ
    たズボンの裾を通過させて二つ折り部を巻き込んで三ツ
    巻の裾とすることを特徴とする裾三ツ巻縫製装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の裾三ツ巻縫製装置
    において、 前記変更手段が、裾が装置へとセットされた時と、三ツ
    巻を形成する時とで前記裾張り体による裾張り張力を変
    更することを備えることを特徴とする裾三ツ巻縫製装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の裾三ツ巻縫製装置におい
    て、 前記三ツ巻形成時の裾張り張力を、前記裾が装置へとセ
    ットされた時の張力よりも小さくすることを特徴とする
    裾三ツ巻縫製装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2に記載の裾三ツ巻縫製装置
    において、 前記裾が前布と後布とが継ぎ合わされた継目を有し、 前記変更手段が、継目が三ツ巻バインダを通過する時
    と、継目以外の部分が三ツ巻バインダを通過する時とで
    前記裾張り体による裾張り張力を変更することを特徴と
    する裾三ツ巻縫製装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の裾三ツ巻縫製装置におい
    て、 継目が三ツ巻バインダを通過する時の裾張り張力を、前
    記継目以外の部分が三ツ巻バインダを通過する時の張力
    よりも小さくすることを特徴とする裾三ツ巻縫製装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6に記載の裾三ツ巻縫製装置
    において、 前記三ツ巻バインダの裾送り方向上流側に継目を検出す
    る継目検出手段を備え、 前記継目検出手段の継目検出に基づいて裾張り張力を変
    更することを特徴とする裾三ツ巻縫製装置。
  8. 【請求項8】請求項1又は2に記載の裾三ツ巻縫製装置
    において、 前記変更手段が、 1つの裾張り体を駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動
    力を増減する増減部とを備え、前記増減部により駆動部
    の駆動力を増減して前記裾張り体の裾への圧接力を変更
    することを特徴とする裾三ツ巻縫製装置。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の裾三ツ巻縫製装置におい
    て、 縫製モードとは別の計測モードを選択可能なモード選択
    手段と、 計測モード時に、継目検出手段による布厚の計測結果に
    基づいて継目を検出するために必要な継目検出基準を設
    定する設定手段とを備えることを特徴とする裾三ツ巻縫
    製装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の裾三つ巻縫製装置にお
    いて、 前記設定手段が、 前記継目の数が複数ある場合に、各継目毎に継目検出基
    準を設定することを特徴とする裾三ツ巻縫製装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107034592A (zh) * 2016-02-04 2017-08-11 Juki株式会社 缝纫机
CN113005650A (zh) * 2019-12-18 2021-06-22 Juki株式会社 缝制系统

Cited By (4)

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CN107034592A (zh) * 2016-02-04 2017-08-11 Juki株式会社 缝纫机
CN107034592B (zh) * 2016-02-04 2021-03-19 Juki株式会社 缝纫机
CN113005650A (zh) * 2019-12-18 2021-06-22 Juki株式会社 缝制系统
CN113005650B (zh) * 2019-12-18 2023-07-25 Juki株式会社 缝制系统

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