JP2001190307A - 人工皮革靴及びその製造方法 - Google Patents

人工皮革靴及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001190307A
JP2001190307A JP2000005730A JP2000005730A JP2001190307A JP 2001190307 A JP2001190307 A JP 2001190307A JP 2000005730 A JP2000005730 A JP 2000005730A JP 2000005730 A JP2000005730 A JP 2000005730A JP 2001190307 A JP2001190307 A JP 2001190307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
adhesive
shoe
fibers
nonwoven fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000005730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4376397B2 (ja
Inventor
Hisao Yoneda
久夫 米田
Yoshiki Nobuto
芳樹 延藤
Mikihiro Matsui
美紀宏 松井
Tomo Yamada
友 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2000005730A priority Critical patent/JP4376397B2/ja
Priority to TW89128408A priority patent/TW526303B/zh
Priority to DE2001604571 priority patent/DE60104571T2/de
Priority to EP20010100026 priority patent/EP1114592B1/en
Priority to KR10-2001-0000646A priority patent/KR100429271B1/ko
Priority to CNB011113766A priority patent/CN1165417C/zh
Priority to US09/755,124 priority patent/US6739076B2/en
Publication of JP2001190307A publication Critical patent/JP2001190307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4376397B2 publication Critical patent/JP4376397B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基材の本来の持っているソフト性、ファッショ
ン性、高級感等を損なわず、靴として十分な剥離強力を
有する人工皮革靴を提供する。 【解決手段】0.01デシテックス以下の極細繊維から
なる絡合不織布に弾性重合体が含有された基体層
(A)、接着剤層(B)及び0.05デシテックス以上
の繊維からなる絡合不織布に弾性重合体が含有された基
体層(C)が順次積層された積層体から(A)層側の面
を外側にして甲材を形成し、これと靴底材とが接着剤に
より固定されている靴であって、甲材と靴底材との接着
部において、甲材の(A)層及び(B)層が実質的に除
去され、直接(C)層が接着剤により靴底材と固定され
ることを特徴とする人工皮革靴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、甲材として十分な接着
剥離強力を有していないがソフトで高級感を有している
素材を用いて、感性面を維持した状態で靴としての十分
な剥離強力を有している人工皮革靴及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、靴の甲材に関しての開発は急速で
あり、特に足の単なる保護材からファッション性や履き
心地を追求した靴に関しての開発が多く見られる。しか
しながら、履き心地及びファッション性を追求するも、
製靴後の剥離強力及び製靴性の問題で靴の甲材として使
用出来ないものがある。また靴種によっては、靴として
より優れた剥離強力が要望されている。剥離強力の低い
ものを縫製靴にして製靴する方法は公知であるが、この
ような方法は生産性が劣り、使用できる靴種には制限が
ある。
【0003】特開平9―103303号公報には、靴底
と接着する甲材に貫通孔をあけて接着剤で補強し剥離強
力を高める方法を提案されている。しかし十分な剥離強
力が得られるためには貫通孔を多数設けなければなら
ず、大幅な甲皮の強度低下をもたらす。また特開平10
―192004号公報には、靴底と甲材の接着面の中間
に接着シートをはさみ加熱圧着して接着する方法が提案
されているが、このような方法の場合には、基材の有し
ているソフト性が損なわれることとなる。このように従
来の方法では、基材の本来の持っているソフト性、ファ
ッション性、高級感等を損なわず、靴とのしての基材以
上の剥離強力を有する靴を製造することは困難であっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、基材
が本来有しているソフト性、ファッション性、高級感等
を損なうことなく、基材以上の剥離強力を有する人工皮
革靴を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明らは鋭意検討の結
果、本発明に到達した。すなわち本発明は、0.01デ
シテックス以下の極細繊維からなる絡合不織布に弾性重
合体が含有された基体層(A)、接着剤層(B)、及び
0.05デシテックス以上の繊維からなる絡合不織布に
弾性重合体が含有された基体層(C)が順次積層された
積層体から甲材の(A)層側の面を外側にして形成され
た甲皮と靴底材とを接着剤により固定されている靴であ
って、該甲材と靴底材との接着部において、該甲材の
(A)層及び(B)層が実質的に除去され、直接(C)
層が接着剤により靴底材と固定されることを特徴とする
人工皮革靴である。
【0006】また本発明は、0.01デシテックス以下
の極細繊維からなる絡合不織布に弾性重合体が含有され
た基体層(A)、接着剤層(B)及び0.05デシテッ
クス以上の繊維からなる絡合不織布に弾性重合体が含有
された基体層(C)が順次積層された積層体から(A)
層側の面を外側にして甲皮を形成し、該甲皮を用いて製
靴する際に、甲皮と靴底材とを接着するに先立って、該
甲皮と靴底材との接着部となる甲皮の(A)層及び
(B)層を実質的に研削して、(c)層と靴底材を直接
接着剤にて固定することを特徴とする人工皮革靴の製造
方法である。
【0007】以下、本発明について具体的に詳細に説明
する。まず本発明に用いられる甲皮用シートは、基体層
(A)と接着層(B)と基体層(C)で構成される。こ
のような甲皮用シートは、甲材として十分な接着剥離強
力を有していないがソフトで高級感を有している。この
ような甲皮用シートの製造に際しては、基体層(A)と
基体層(C)をそれぞれ別々に作製してから接着するこ
とにより接着層(B)が形成される。(A)層は、0.0
1デシテックス以下の極細繊維が絡合されて形成されて
いる不織布とそれに含有された弾性重合体からなる。極
細繊維の繊度は、0.01デシテックス以下であり、好
ましくは0.005デシテックス以下、より好ましくは
0.001〜0.0001デシテックスの範囲である。
0.01デシテックスを越える場合には、表面を起毛し
ても、ヌバック調或いはスエード調の高級で且つきめの
細かい光沢や触感が得られないし、銀付調にした場合に
は繊維の太さに基づく表面凹凸感が生じて、薄膜での仕
上げ処理ができず、天然皮革とはほど遠いものとなる。
また0.0001デシテックス未満の場合には、起毛品
とした場合に染色による着色では所望する濃度の色が得
られない。
【0008】極細繊維の製造方法としては、溶解性また
は分解性の異なる2種類以上のポリマーを使用して混合
紡糸法、海島型複合紡糸法、分割型複合紡糸法等の紡糸
方法により得られた極細繊維発生型繊維の一部(例えば
海成分)を抽出または分解除去、或いは分割処理して極
細繊維とする方法や、溶融紡糸ノズルから繊維形成性ポ
リマーを吐出した直後に高速気体で吹き飛ばして繊維を
極細化する、いわゆるメルトブロー法などの公知の極細
繊維の製造方法を用いて製造することができるが、好ま
しくは繊維太さの管理や極細繊維の安定性から、上記極
細繊維発生型繊維を経由する方法である。
【0009】極細繊維を構成する樹脂としては、特に限
定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステ
ル類や、ナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−6
10等のポリアミド類、ポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン類等の公知の樹脂から選ばれた繊維
形成性ポリマーが挙げられる。なかでもポリアミド類を
島成分とする海島構造繊維から海成分を抽出または分解
除去して得られる極細繊維束が、もっともソフトで高級
感ある皮革様シートが得られることから好ましい。
【0010】また、極細繊維発生型繊維を構成する抽出
または分解除去される樹脂成分(海成分)の具体例とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
スチレン、スチレン−アクリル系モノマー共重合体、ス
チレン−エチレン共重合体等のポリマーから選ばれた少
なくとも1種類のポリマーが挙げられる。極細繊維発生
型繊維を構成する極細繊維用樹脂(島成分)と抽出除去
又は分解除去される樹脂(海成分)とは、溶融状態で相
溶性を有していないことが好ましい。
【0011】次に上記極細繊維または極細繊維発生型繊
維を用いて基材を形成する方法について説明する。基材
を形成する方法としては、公知の方法、例えば極細繊維
発生型繊維からなる絡合不織布を製造する工程、その絡
合不織布に弾性重合体溶液を含浸・凝固する工程、極細
繊維発生型繊維を極細繊維に変成する工程を順次行うこ
とにより達成できる。もちろん極細繊維に変成する工程
と弾性重合体を含浸・凝固させる工程の順序を逆転させ
ても良い。
【0012】極細繊維発生型繊維を用いて絡合不織布を
製造する方法としては、極細繊維発生型繊維を、従来公
知の方法により、紡糸、延伸、熱固定、捲縮、カット等
の処理を行って、同繊維の原綿を作製し、かかる原綿を
カードで解繊し、ウェーバーでランダムウェブまたはク
ロスラップウェブに形成する。得られたウェブを必要に
応じて積層し、所望の重さにする。ウェブの重さは目的
とする最終的な用途分野に応じて適宜選択され、一般的
に100〜3000g/m2の範囲が好ましい。また低
コスト化などの目的で、必要とする重量の約2倍の絡合
不織布に弾性重合体溶液を含浸させた後にバンドナイフ
などにより厚さ方法に2分割することにより、効率よく
一度に2枚の基材を製造することもできる。
【0013】ウェブの積層の工程に次いで公知の手段、
たとえばニードルパンチング法や高圧水流噴射法等を用
いて絡合処理を施して、絡合不織布を形成する。ニード
ルパンチング数及びニードルパンチング条件は使用針の
形状やウェブの厚みにより異なるが、一般的には200
〜2500パンチ/cm2の範囲で設定するのが好まし
い。
【0014】絡合不織布に対して、弾性重合体の含浸処
理に先立って、必要に応じて熱プレスなどの公知の方法
により表面の平滑化処理を行うこともできる。絡合不織
布を構成する繊維が、例えばポリエチレンを海成分と
し、ポリエステルやポリアミドを極細の島成分とする極
細繊維形成性繊維である場合には、熱プレスで海成分の
低融点ポリマー、例えばポリエチレンを融着させること
により極めて表面平滑性に優れた絡合不織布とすること
ができるので特に好ましい。また絡合不織布を構成する
繊維が一成分を溶解除去して極細繊維に変成することの
できる極細繊維形成性繊維でない場合には、含浸させる
弾性重合体が繊維に固着して得られる皮革様シートの風
合いが硬くなることを防止するために、弾性重合体溶液
の含浸処理に先立ってポリビニルアルコールなどの仮充
填物質で繊維表面を覆っておくことが好ましい。また1
成分を溶解除去することにより極細繊維とすることがで
きる極細繊維形成性繊維の場合にも、絡合不織布の段階
で仮充填物質を付与することにより、一層柔軟なシート
とすることができる。
【0015】次に絡合不織布に含浸させる弾性重合体と
しては、公知のものが使用できるが、風合いの点からポ
リウレタン樹脂を用いることが好ましい。好ましいポリ
ウレタン樹脂としては、ソフトセグメントとして、ジオ
ールとジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と
を反応させて得られるポリエステル系ジオール、ポリラ
クトン系ジオール、ポリカーボネート系ジオール、ポリ
エーテル系ジオール、ポリエーテルエステル系ジオール
等からなる群から選ばれた数平均分子量が500〜50
00の少なくとも1種のポリマージオールを使用し、こ
れをソフトセグメント成分として、これとジイソシアネ
ート化合物と低分子鎖伸長剤とを反応させて得られる、
いわゆるセグメント化ポリウレタンが挙げられる。
【0016】ソフトセグメントを構成する上記ポリエス
テルジオールとしては、耐久性あるいは皮革様シートの
風合いの点で、炭素数2以上10以下の脂肪族ジオール
化合物とジカルボン酸から合成されたものが好ましく、
炭素数2以上10以下の脂肪族ジオール化合物の好適例
として、エチレングリコール、ブタンジオール、3−メ
チル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール等が挙
げられる。またジカルボン酸の代表例としては、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン
酸などの脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸などの芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。
【0017】ポリマージオールの数平均分子量が500
未満の場合には、柔軟性に欠け、天然皮革様の風合いが
得られないため好ましくない。またポリマージオールの
数平均分子量が5000を越える場合には、得られるポ
リウレタンのウレタン基濃度が減少するため、柔軟性、
耐久性、耐熱性及び耐加水分解性においてバランスのと
れた基体シートが得られにくい。ジイソシアネート化合
物の代表例としては、ジフェニルメタン−4,4’−ジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジシクロ
ヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト等が挙げられる。また低分子鎖伸長剤の例としては、
例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ヘキサンジオール、エチレンジアミン、
4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロ
ンジアミンなどの活性水素原子を2個有する低分子化合
物が挙げられる。また必要に応じて、弾性重合体には、
顔料、染料、凝固調節剤、各種安定剤などを添加しても
良く、さらに弾性重合体として2種以上のポリマーを併
用してもかまわない。弾性重合体は溶液として或いは分
散液として用いることもできる。
【0018】絡合不織布に弾性重合体を含浸させる方法
については特に限定されるものではないが、風合いのバ
ランスの点から、絡合不織布を弾性重合体溶液中に浸漬
して弾性重合体溶液を直接含浸させ、必要によりマング
ルで絞る方法や、弾性重合体溶液をコーターでコーティ
ングしながら含浸させる方法などが好ましい。含浸させ
た弾性重合体を引き続き凝固させる。凝固させる方法と
しては、湿式凝固方法が天然皮革調の風合いや柔軟性が
得られやすくもっとも好ましい。天然皮革様の柔軟な風
合いの点から、シートを構成する繊維と弾性重合体との
重量比率は90/10〜20/80の範囲が好ましく、
さらに好ましくは80/20〜40/60の範囲であ
る。繊維の比率が低くなりすぎると、皮革様シートがゴ
ムライクな風合いとなり好ましくなく、繊維の比率が高
くなりすぎるとペーパーライクな風合いとなるため、目
標とする天然皮革様の風合いが得られない。
【0019】絡合不織布に弾性重合体を含浸させた後
に、弾性重合体及び極細繊維発生型繊維の島成分に対し
ては非溶剤でかつ海成分に対しては溶剤または分解剤と
して働く液体で処理することにより極細繊維発生型繊維
を極細繊維束に変成し、極細繊維絡合不織布と弾性重合
体からなるシートとする。もちろん、弾性重合体を含浸
させるのに先立って、極細繊維発生型繊維を極細繊維束
に変成する方法を用いてシートとすることもできる。
【0020】得られた極細繊維絡合不織布と弾性重合体
からなるシートの意匠性を高めるために、種々の公知の
表面処理を行っても良く、特に限定するものでない。た
とえば起毛処理によりスエード調またはヌバック調とす
る方法、型押しとバフの組み合わせにより銀スリ調とす
る方法、樹脂層をコーティングして銀付調とする方法、
ポリウレタン発泡層を付与したのちバフしてポリウレタ
ンスエード調とする方法等がある。基体層(A)の厚さ
としては0.2〜2.0mm、目付けとしては60〜6
00g/m2がシート作製時の工程通過性、製靴時の研
削性の点で好ましい。
【0021】次に基体層(C)について説明する。基体層
(C)は、0.05デシテックス以上の繊維からなる絡合
不織布に弾性重合体が含浸された層である。特に基体層
(C)は本発明の目的とする製靴した場合に実質的に靴底
と接着され、本発明の目的とする、十分な剥離強力を有
するところである。そのために(C)層を構成する繊維
の繊度は0.05デシテックス以上であり、好ましくは
0.05デシテックス〜4.0デシテックスである。
(C)層を構成する繊維の繊度が0.05デシテックス
未満の極細繊維絡合不織布になると、靴にした場合の製
靴性、風合い、引裂強力等は向上するものの、製靴後の
靴底との剥離強力が満足できるものとならない。また
4.0デシテックスを越えると、靴にした場合に製靴後
の靴底との剥離強力は強いものとなるが、折れシボ、製
靴性、風合いが悪くなり、更に引裂強力は低いものとな
る。次に基体層(C)の構成する繊維の太さ以外は、上記
記載の高分子弾性体は実質的に基体層(A)と同じものが
使用でき、また製造方法も同様な方法が採用される。基
体層(C)の厚さとしては0.5〜3.0mm、目付け
としては100〜1000g/cm2が剥離強力及び製
靴性の点で好ましく、更に基体層(A)と基体層(C)
の厚さ比としては、1:1〜10が製靴性、セット性、
剥離強力の点で好ましい。
【0022】本発明を構成する接着剤層(B)は、上記(A)
層と(C)層を接着するための樹脂である。該接着剤層
(B)に用いられる樹脂としては、公知の樹脂を用いれ
ば良く何ら限定されない。たとえば、ポリウレタン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアクリル
樹脂、天然ゴム、合成ゴム等が挙げられる。なかでもポ
リウレタン樹脂が風合いの面で最も望ましい。また塗布
形態としては全面塗布と部分塗布があるが、風合い面、
通気性、透湿性等から部分塗布、特に点状塗布が望まし
い。次に接着方法は公知の方法を用いれば良く特に限定
されない。たとえば該接着剤樹脂を溶剤に溶解し、又は
分散液としてグラビヤ塗布する方法や、ホットメルト
法、フレームラミ等がある。塗布する量としては、接着
剤固形分で2〜20g/m2が透湿度、剥離強力、製靴
時の研削工程の作業性の点で好ましい。なお本発明にお
いて、基体(A)と接着剤層(B)との色差ΔEA及び
基体(C)と接着剤層(B)との色差ΔECが共に2.
0以上であることが製靴する時に研削箇所の確認しやす
い点で好ましい。色差を2.0以上とするためには、基
体(A)及び基体(C)が中濃色であれば接着剤層
(B)に白色系顔料、例えば酸化チタン、パール顔料等
を添加して白色系の色相に、基体(A)及び基体
(C))が白色または淡色であれば接着剤層(B)の樹
脂の中に黒味系顔料、例えばカーボンブラック等を添加
して黒色の色相にして色差をつければよい。
【0023】このような基体層(A)、接着剤層(B)
および基体層(C)からなる積層体を靴の甲皮として用
いる。その際に基体層(A)が靴の外側となるように、
靴の甲皮を作製する。そして、この甲皮を用いて製靴す
る際に、甲皮と靴底材とを接着するに先立って、甲皮と
靴底材との接着部となる甲皮の(A)層及び(B)層を
実質的に研削して、(c)層と靴底材を直接接着剤にて
固定する。(A)層及び(B)層を研削する方法として
は、サンドペーパー、ワイヤーブラシ、砥石などが挙げ
られる。なお本発明において、(A)層及び(B)層は
完全に研削除去される必要はなく、一部残っていてもよ
い。すなわち靴底材と接着するために塗布する接着剤の
少なくとも一部が(C)層に到達して(C)層による剥
離強度が得られるような状態であればよい。
【0024】また本発明において、基体層(C)の接着
剥離強力が7.0kg/2.5cm以上であり且つ基体
層(A)の接着剥離強力に対する基体層(C)の接着剥
離強力の割合が1.5倍以上であることが好ましい。基
体層(C)の接着剥離強度が7.0kg/2.5cm未
満である場合には、目的とするスポーツ靴としての剥離
強力が出ずスポーツ靴には不向きとなり、また基体層
(A)の接着剥離強力に対する層(C)の接着剥離強力
の割合が1.5倍未満の場合には、本発明の目的とする
製靴後の剥離強力向上には効果の少ないものとなる。こ
こで言う接着剥離強力の測定方法に関しては後述する方
法により測定される。すなわち剥離強力の対象とする基
体層が靴底と直接接着されている場合には、後述する靴
の剥離強力の測定方法により求められる値を意味し、剥
離強力の対象とする基体層が靴底と直接に接着されてい
ない場合には、後述する基体の剥離強力の測定方法によ
り求められる値を意味する。
【0025】靴底材としては、通常加硫ゴム、EVAス
ポンジ、ウレタン、塩ビ、ナイロン等が用いられる。ま
た靴底材と甲皮を接着するのに用いられる接着剤として
はポリウレタン系、クロロプレン系、天然ゴム等が用い
られるが、なかでもポリウレタン系、クロロプレン系が
作業性、接着性、耐久性、耐黄変性の点で好ましい。接
着剤の塗布方法としては、手塗り、自動コーター等が挙
げられ、塗布量としては、接着剤固形分で5〜20g/
2が好ましい。本発明の靴は、ソフトで高級感を有し
ている素材を用いて、感性面を維持した状態で靴として
の十分な剥離強力を有しているため、スポーツ靴、競技
靴、登山靴、安全靴、一般靴等に適している。
【0026】
【実施例】次に、本発明を具体的な実施例で説明する
が、本発明は、これら実施例に限定されるものではな
い。尚、実施例中の部はことわりのない限り、重量に関
するものである。また実施例中、剥離強力、繊維の繊度
及び色差は次の方法にて測定した。
【0027】〈基体の剥離強力〉 測定試料:巾2.5cm、長さ23cm 接着板:巾3.0cm、長さ5.0cm、厚さ5.0m
mのポリウレタン系ゴム板 接着剤 :二液タイプのポリウレタン系接着剤 測定試料の作製:測定資料及び接着板に接着剤を塗布し
て、予備乾燥後に重ね合わせしてプレスし、25℃で2
4時間キュアリングしてから測定。 測定装置:島津オートグラフ引張速度100mm/分、
記録用紙速度50mm/分 判定:最初の極大ピーク及び極小ピークを除外して、極
大ピークの中から値の大きい5個(Ma1,Ma2,Ma3,
Ma4,Ma5)及び極小ピークの中から値の小さい5個(M
i1, Mi2, Mi 3, Mi4, Mi5)を選び出し、それ
ら10個の平均値を求める。 剥離強力(kg/2.5cm)=(Ma1+Ma2+ Ma3
+Ma4+Ma5+Mi1+Mi2+Mi3+ Mi4+Mi5)/1
0 〈靴の剥離強力〉靴のつま先部を巾2.5cmに靴底及
び原反を切断し、靴底部をゴム板に接着剤で貼り付けて
上記原反と同様に底と原反の剥離強力を測定する。
【0028】(極細繊維の繊度)繊維が極細繊維形成性
繊維から形成されたもの(すなわち極細繊維束)である
場合には、繊維束断面の顕微鏡写真をとり繊維束を構成
する極細繊維の本数を数え、極細繊維束の太さ(デシテ
ックス)をその本数で割り、繊度を求める。繊維が極細
繊維束以外である場合には、基体層の断面写真から任意
の繊維50本を選び出し、その断面積から個々の繊維の
繊度を求め、それを加算し、最後に本数で割る。 〈色差〉 クラボウCCM ハンター色差式を採用 また、外観は、触感や光沢等を加味して発明者らが判断
し、良好:◎、○、△、×:不良で表現した。
【0029】製造例1 ナイロン−6とポリエチレンをチップの状態で50:5
0の重量比で混合して押出機により溶融紡糸を行い、ポ
リエチレンが海成分でナイロン−6が島成分となってい
る海島構造繊維を紡糸し、延伸、捲縮、カットして、太
さが4デシテックス、長さが51mm、島成分の平均繊
度が0.0002デシテックスの短繊維を作製した。こ
の繊維を用いて、ウエーバーでクロスラップを作り、ニ
ードルパンチング機を用いて700パンチ/cm2のニ
ードルパンチングを施して絡合不織布を得た。この絡合
不織布の目付は540g/m2であった。この繊維質シ
ートにポリエチレンアジペート/ポリエチレングリコー
ル共重合系ポリウレタン樹脂のジメチルホルムアミド
(DMF)溶液を含浸し、湿式凝固させた後、繊維の海
成分であるポリエチレンをトルエンで抽出し、目付45
0g/m2、厚み1.3mm、ポリウレタン樹脂と繊維の
比率が40/60の基体(1)を得た。この基体の剥離
強力を測定すると5.7kg/2.5cmであった。
【0030】製造例2 溶融流動特性の異なる2種のポリマーを独立した溶融系
で溶融し、接合―分割を繰り返して両者の混合系を形成
して紡糸する15島の複合紡糸装置を用いて複合紡糸繊
維を製造した。すなわち、海成分となる側にポリエチレ
ン35部、他方の島成分となる側に6―ナイロン65部
仕込み、平均繊度10デシテックスの原糸を得た。この
原糸を延伸、捲縮、カットして、太さが4デシテック
ス、長さが51mm、海成分の太さ0.17デシテック
スの短繊維を作製し、この短繊維からウエーバーでクロ
スラップを作り、ニードルパンチング機を用いて700
パンチ/cm2のニードルパンチングを施して絡合不織
布を得た。この繊維質シートにポリエチレンアジペート
/ポリエチレングリコール共重合系ポリウレタン樹脂の
DMF溶液を含浸し、湿式凝固させた後、繊維の海成分
であるポリエチレンを80度のトルエンで抽出し、目付
450g/m2、厚み1.3mm、ポリウレタン樹脂と繊
維の比率が 20/80の基体(2)を得た。基材
(2)の剥離強力を測定すると12.3kg/25mmで
あった。
【0031】製造例3 繊度2デシテックスで繊維長さ51mmのナイロン−6
の綿と繊度が2デシテックスで繊維長が51mmのポリ
エステルの綿を混合比率50:50に混綿し、カード機
で解繊したあとクロスラップウエーバーでウエブを作製
し、ウエブの両面から交互に600パンチ/cm2のニ
ードルパンチを行い、この不織布にシリコン系油剤のエ
マルジョンを含浸処理して乾燥して、目付が325/m
2の不織布を得た。この繊維絡合不織布にポリエステル
/ポリエーテル系ポリウレタンの12%DMF溶液を含
浸し、DMF10%の水溶液中で凝固し、乾燥すると厚さ
1.3mmで重量が442g/m2の基体(3)を得た。
この基体の剥離強力を測定すると13.0kg/2.5
cmであった。
【0032】実施例1 製造例1で作製した基体(1)を用いて厚み方向に完全
2分割スライスを行い、スライスした面をバフ機を用い
て厚み合わせを行い、スライス面とは反対側面を400
番のサンドペーパーを用いて起毛を行い、厚さ0.5m
m、重量183g/m2のシートを得た。このシートを次
の条件で染色し、乾燥した後にブラッシング処理すると
茶色のスエード調の基体(1A)を得た。 染色組成 ラニール ブラウン BG 4% owf イルガランブラウン 2RL 1% owf レベランNK−D 2g/L 染色時間 90℃ 60分
【0033】一方、製造例2で得た基体(2)の片面を
バフして0.8mmの基体(2A)を準備した。次にポリ
エステル系ポリウレタン8%のDMF溶液を140メッ
シュのグラビヤロールでのバフを処理していない面に塗
布し、塗布直後に塗布面と基体(1A)の裏面を重ね合
わせてプレスし、その後に100℃の乾燥機の中で乾燥
してスエード調甲材Aを得た。この甲材の表面の剥離強
力を測定すると5.9kg/2.5cmであった。この
甲材Aを基体(1A)側を表側に縫製後、略靴形に整形
し、ラストに装着装着し、該甲材Aにおける靴底側周縁
部を、上記ラストの底部に定置した中底の底面外周部に
吊り込んで貼着した。このラストに装着した甲材の靴底
との接着部を研磨機を用いて甲材Aの基体(1A)層を
研削して、接着剤層も同時に研削し、実質的に基体
(2)を露出させ、該研磨部及び靴底整形物に接着剤と
してポリウレタン系接着剤を塗布して靴底整形物を接着
し、人工皮革靴を作製した。この靴のつま先部の剥離強
力を測定すると12.4kg/cmであった。
【0034】実施例2 基体層(A)用に実施例1で使用の茶色の基体(1A)
を、基体層(C)用に、製造例3で作製した基体(3)
を0.8mmに研削した基体(3B)を準備した。基体
(3B)の未研削部に次の二液形ポリウレタン接着剤を
コンマコーターを用いて茶色の基体(1A)を貼合わせ
て厚み1.3mm甲材Bを得た。この剥離強力は5.8
kg/cmであった。この甲材を用いて実施例1と同様
に製靴すると充実感のある靴が得られた。この靴のつま
先部の剥離強力を測定すると15.3kg/2.5cm
であった。
【0035】実施例3 基体層(A)用に実施例1で使用の茶色の基体Aを、基
体層(C)用に、製造例2で作製した基体(3)を0.
8mmに研削し、サーキュラー染色機で酸性染料を用い
て基体(1A)と同色の茶に染色し、基体(3D)を準
備した。実施例2の接着剤に白の顔料を添加する以外は
同じ方法を用いて、基体Aと基体(3D)を接着すると
表裏面が同系色のヌバック調の甲材Cを得た。この甲材
の表面の剥離強力を測定する5.6kg/2.5cmで
あった。甲材Cの基体層(A)及び基体層(C)と接着
層(B)のとの色差を測定するために、接着剤を基体
(3D)にコーティングした後に基材Aを貼合わせず乾
燥して色差を測定すると共にΔE=3.5となった。こ
の甲材を実施例2と同様の方法で製靴した。ただし研磨
機を用いて靴底部の研磨は、接着層(B)の層が色差が
あり、色を確認しながら研削することにより、接着層を
除去するまで研削して靴底と接着した。この靴のつま先
部の剥離強力を測定すると11.8kg/2.5cmで
あった。
【0036】実施例4 実施例1で使用基材Aの表面に次の処理条件で乾式造面
を行い、柔軟剤でシリコン系柔軟を処理した結果、茶色
のシープ調の銀付調人工皮革基体(1G)が得られた、
この基体(1G)を基体層(A)とし、その他の基体層
(C)及び接着層(B)の製造方法は、実施例3と同様
に処理した結果、厚みが1.33mmの銀付調の人工皮革
が得られた。 [造面方法] 離型紙 DE-123(大日本印刷(株)製) TOP層組成 レザミンME−8115LP (大日精化製) 100部 MEK 25部 DMF 25部 セイカセブンDUT−4891(大日精化製)(茶) 20部 塗布量 110g/m2 乾燥 90℃ [接着層] レザミンUD8310 (大日精化製) 100部 DMF 50部 レザミンNE架橋剤 12部 レザミンUD103 8部 塗布量 110g/m2 乾燥 70℃
【0037】この人工皮革の表面の剥離強力は6.5k
g/2.5cmであった。この原反を用いて実施例3に
準じて製靴を行った。靴底の接着部の研磨機による研削
は、接基体(A)層と着剤層(B)を除去して、基体層
(C)の一部まで行い、そして靴底と基体層(C)を接
着して靴を作った。この靴のつま先部の接着強力は1
2.0kg/2.5cmであった。
【0038】比較例1 製造例1で作製した基体(1)をバフ機を用いて400
番のサンドペーパーで起毛して、厚さ1.28mmのシー
トを得た。このシートを実施例1と同じように染色仕上
げすると厚さ1.3mmの茶色のスエード調の基体Eを
得た。この基体を用いて剥離強力を測定すると5.5k
g/2.5cmであった。この原反を製靴してつま先部
の剥離強力は6.5kg/2.5cmしかなく、スポー
ツシューズの剥離強力としては使用不可のレベルのもの
であった。
【0039】比較例2 製造例2で使用の基体(2)の片面をバフ機を用いて4
00番のサンドペーパーで起毛して、厚さ1.25mmの
シートを得た。このシートを実施例1と同じように染色
仕上げして、厚さ1.3mmのシートを得た。このシー
トの表面の毛羽感はラフな茶色のベロア調のものであっ
た。このシートを用いて剥離強力を測定すると11.5
kg/2.5cmであった。このシートを用いて実施例
1と同様の靴を製靴したが、表面感がラフなベロア調の
靴であった。この靴のつま先部の剥離強力を測定すると
11.9kg/2.5cmであった。
【0040】比較例3 製造例3で使用した基体(3)を用いて、バフ機で厚み
1.2mmに研削し、その反対面に離型紙を用いて実施例
4と同じ方法にて乾式造面を行い、機械で揉み加工を施
して茶色の人工皮革シートを得た。この基材を用いて剥
離強力を測定すると11.9kg/2.5cmであっ
た。この原反を製靴してつま先部の剥離強力は12.6
kg/2.5cmでスポーツシューズの剥離強力として
は使用可能であるが、硬い靴であるため、到底高級感を
有するものではなかった。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明により、ソフト性とファッション
性に優れ、更に高級感を有しているが、剥離強力が低い
ことから、従来は靴の甲材として使用できなかった素材
から、その優れた特性を損なうことなく靴素材として十
分な剥離強力を有する人工皮革靴が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 友 大阪市北区梅田1丁目12番39号 株式会社 クラレ内 Fターム(参考) 4F050 AA01 AA06 BC00 HA05 HA20 HA26 HA55 HA60 HA63 HA77 HA83 KA06 KA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.01デシテックス以下の極細繊維から
    なる絡合不織布に弾性重合体が含有された基体層
    (A)、接着剤層(B)及び0.05デシテックス以上
    の繊維からなる絡合不織布に弾性重合体が含有された基
    体層(C)が順次積層された積層体から(A)層側の面
    を外側にして形成された甲材と靴底材とを接着剤により
    固定されている靴であって、甲材と靴底材との接着部に
    おいて、甲材の(A)層及び(B)層が実質的に除去さ
    れ、直接(C)層が接着剤により靴底材と固定されるこ
    とを特徴とする人工皮革靴。
  2. 【請求項2】(A)層を構成する絡合不織布が、ポリア
    ミドの極細繊維束から構成され、外側表面の少なくとも
    一部が起毛されているか、または外側表面に高分子弾性
    体の樹脂層が積層されている請求項1記載の人工皮革
    靴。
  3. 【請求項3】下層の基体(C)の接着剥離強力が7.0
    kg/2.5cm以上であり且つ基体(A)層の接着剥
    離強力に対する(C)層の接着剥離強力の割合が1.5
    倍以上である請求項1又は2に記載の人工皮革靴。
  4. 【請求項4】基体(A)と接着剤層(B)との色差ΔE
    A及び基体(C)と接着剤層(B)との色差ΔECが共に
    2.0以上である請求項1〜3のいずれかに記載の人工
    皮革靴。
  5. 【請求項5】0.01デシテックス以下の極細繊維から
    なる絡合不織布に弾性重合体が含有された基体層
    (A)、接着剤層(B)及び0.05デシテックス以上
    の繊維からなる絡合不織布に弾性重合体が含有された基
    体層(C)が順次積層された積層体から(A)層側の面
    を外側にして甲皮を形成し、該甲皮を用いて製靴する際
    に、該甲皮と靴底材とを接着するに先立って、甲皮と靴
    底材との接着部となる甲皮の(A)層及び(B)層を実
    質的に研削して、(c)層と靴底材を直接接着剤にて固
    定することを特徴とする人工皮革靴の製造方法。
JP2000005730A 2000-01-06 2000-01-06 人工皮革靴及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4376397B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000005730A JP4376397B2 (ja) 2000-01-06 2000-01-06 人工皮革靴及びその製造方法
TW89128408A TW526303B (en) 2000-01-06 2000-12-30 Artificial leather shoe and artificial leather suited therefor
EP20010100026 EP1114592B1 (en) 2000-01-06 2001-01-04 Artificial leather shoe and method for making the same
DE2001604571 DE60104571T2 (de) 2000-01-06 2001-01-04 Schuh aus Kunstleder und Verfahren dessen Herstellung
KR10-2001-0000646A KR100429271B1 (ko) 2000-01-06 2001-01-05 인공피혁 신발 및 이에 적합한 인공피혁
CNB011113766A CN1165417C (zh) 2000-01-06 2001-01-06 一种人造皮革鞋及适用于制鞋的人造皮革
US09/755,124 US6739076B2 (en) 2000-01-06 2001-01-08 Artificial leather shoe and artificial leather suited therefor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000005730A JP4376397B2 (ja) 2000-01-06 2000-01-06 人工皮革靴及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001190307A true JP2001190307A (ja) 2001-07-17
JP4376397B2 JP4376397B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=18534355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000005730A Expired - Fee Related JP4376397B2 (ja) 2000-01-06 2000-01-06 人工皮革靴及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4376397B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064756A1 (en) * 2002-02-01 2003-08-07 Kolon Industries, Inc A composite sheet used for artificial leather with low elongation and excellent softness
JP2018150649A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社クラレ 銀付調人工皮革及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003064756A1 (en) * 2002-02-01 2003-08-07 Kolon Industries, Inc A composite sheet used for artificial leather with low elongation and excellent softness
US7820569B2 (en) 2002-02-01 2010-10-26 Kolon Industries Inc. Composite sheet used for artificial leather with low elongation and excellent softness
US7896997B2 (en) 2002-02-01 2011-03-01 Kolon Industries Inc. Composite sheet used for artificial leather with low elongation and excellent softness
JP2018150649A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 株式会社クラレ 銀付調人工皮革及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4376397B2 (ja) 2009-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100429271B1 (ko) 인공피혁 신발 및 이에 적합한 인공피혁
JP4128312B2 (ja) 表面立毛を有する皮革様シート
EP2261382B1 (en) Split leather product and manufacturing method therefor
JP4212787B2 (ja) 皮革様シート
JP5159764B2 (ja) 銀付調皮革様シートおよびその製造方法
JP4204186B2 (ja) 立毛皮革様シートおよびその製造方法
JP4464119B2 (ja) 人工皮革用基材、これをベースとする各種人工皮革、および人工皮革用基材の製造方法
JP5452477B2 (ja) グリップ性に優れた皮革様シートおよびそれを用いた人工皮革製品
JP2011117104A (ja) 積層中間体、積層体、及びそれらの製造方法
JP2004211258A (ja) 意匠形成用皮革様シート
JP4376397B2 (ja) 人工皮革靴及びその製造方法
JP3967486B2 (ja) ランドセル用に適した人工皮革
JP4805184B2 (ja) 立毛皮革様シートの製造方法
JP3953799B2 (ja) スエード調皮革様シート
JP2002317387A (ja) 銀付人工皮革及びその製造方法
JP2003171884A (ja) 皮革様シート
JPH1193081A (ja) 表面物性に優れた立体感のある合成皮革
JP2002030580A (ja) 皮革様シートおよびその製造方法
JP2000199184A (ja) 皮革様シ―トおよびその製造方法
JP4459426B2 (ja) 立毛皮革様シートおよびその製造方法
JP2003155672A (ja) 銀付人工皮革およびその製造方法
JPS62110991A (ja) 層間剥離強力の大きい皮革様シ−トの製造法
JP2002180382A (ja) スポーツ手袋用皮革様シート
JP2007204863A (ja) ヌバック調人工皮革の製造方法
JPH0157191B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4376397

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees