JP2001188874A - 運転資金管理システム、運転資金管理システム用コンピュータ・プログラム記録媒体 - Google Patents

運転資金管理システム、運転資金管理システム用コンピュータ・プログラム記録媒体

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JP2001188874A
JP2001188874A JP37531199A JP37531199A JP2001188874A JP 2001188874 A JP2001188874 A JP 2001188874A JP 37531199 A JP37531199 A JP 37531199A JP 37531199 A JP37531199 A JP 37531199A JP 2001188874 A JP2001188874 A JP 2001188874A
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Setsuko Kanai
節子 金井
Masaaki Ikeda
正明 池田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経常利益が出ているにもかかわらず運転資金
が不足して倒産するということがにように、運転資金を
発生主義と現金主義の両面から運転資金を迅速かつ簡易
に分析できる運転資金管理システムを提供する。 【解決手段】 特別なデータを入力しなくても、所定の
財務会計データから平準化棚卸在庫日数、売上債権回収
日数、仕入債務支払日数等の分析データを算出し、これ
らのもつ問題点が視覚的に容易に把握できるようにグラ
フ表示するよう構成して、どこの企業にもある財務会計
データから、容易かつ迅速に運転資金の分析ができるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、企業の財務状況
の分析を支援することのできるシステムを提供するもの
であり、特に、運転資金のマネージメントを財務会計的
観点から分析し管理することを支援する運転資金管理シ
ステム及びこれらの実行プログラムをコンピュータで読
み取り可能に記録した記録媒体に関する。
【0002】
【背景技術】従来から、財務会計管理システムとして、
財務データから貸借対照表及び損益計算書を自動的に作
成するシステムが存在する。このような従来技術のシス
テムでは、財務データを入力するだけで貸借対照表及び
損益計算書を自動的に作成することができるので有用性
が高いが、経営状態の分析をより効率的に行う分析デー
タは提供されなかった。従って、従来は、各種財務諸表
から財務会計の専門家が専門知識及びノウハウに基づい
て個々にコンサルティング及び判断を行っていた。
【0003】一方、従来、上場企業等に開示が義務付け
られていた貸借対照表、損益計算書、資金収支表等の財
務諸表の作成については、複数の会計処理方法が認めら
れていたため、会社の会計方針に従った会計処理を選択
することができた。そのために、同じ経済事実に対する
会計処理上の取り扱いが会社によって異なることがあ
り、財務状況の分析が複雑で難しいという問題があっ
た。
【0004】かかる点から、最近、国際会計基準が採用
され、国際店頭公開企業をも含めてキャッシュフロー計
算書の開示が義務付けられることとなった。
【0005】キャッシュフローでは、現金の流出入とい
う事実に着目するため、従来の発生主義の原則等による
会計処理方法の相違による影響は受けず、会計方針の異
なる会社間の比較が可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キャッシュフ
ローが開示されても、単純なキャッシュフロー相互間の
比較だけでは、会社の本当の財務状況は判断できない。
特に運転資金の構造(体質)は事業活動の成否の鍵を握
る。従来、「キャッシュフロ−=税引後利益+減価償却
費」という算式が、頻繁に使用されてきた。営業キャッ
シュフロ−の源泉が、税引後利益と減価償却費を主とす
る非資金費用(損益計算上は費用として利益を減少させ
るが、実際には現金支出を伴わない項目)であるとの考
えに基づくものである。実際に、これらが営業キャッシ
ュフロ−の源泉であることは事実であるが、経営におい
て最も重要な運転資金の増減が無視されてきた。しか
し、上記算式は、運転資金増減=ゼロということを前提
としており非現実的である。
【0007】会社が倒産する主な原因の一つが運転資金
マネジメントの巧拙によるものであることを考えれば、
より、妥当性の高い分析が求められる。また、前述の通
り、このような分析は、税理士、公認会計士等の専門家
が経験等を通じて培ってきたノウハウ的な要素が強く、
財務知識の乏しいの者にとってこのような分析は極めて
困難なものであった。この発明は、従来技術の財務会計
システムでは達成できなかった企業の財務状況の分析を
支援することのできる財務会計管理システムを提供する
ものであり、特に、運転資金のマネジメント分析が容易
かつ精確にできる運転資金管理システム及びこれらの実
行プログラムをコンピュータで読み取り可能に記録した
記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の態様にかかる運転資金管理システム
は、a)命令、情報、又はデータを入力する入力手段
と、b)データ又は情報を出力する出力手段と、c)貸
借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を含む
財務諸表を構成する財務会計データを記憶する財務会計
データ記憶手段と、d)前記財務会計データから運転資
金分析のためのデータを算出する計算式及び同時に比較
表示すべき比較項目を記憶する運転資金計算式記憶手段
と、e)前記運転資金計算式記憶手段から読み出した前
記計算式及び前記比較項目に基づいて、前記財務会計デ
ータ記憶手段から当該計算式及び比較項目に関連する前
記財務会計データ読み出して、前記計算式に従い演算処
理を行い運転資金分析データを作成し、前記出力手段に
出力する演算及び制御手段を備えることを特徴とする。
【0009】これにより、運転資金を在庫商品、売掛債
権、支払い債務、現金の変動等の各種観点から即座に把
握可能となるため、運転資金の分析、マネジメントを従
来とは異なる視点から的確に行うことができるようにな
った。
【0010】本発明の第2の態様にかかる運転資金管理
システムは、前記運転資金計算式記憶手段に記憶する前
記比較項目が、売上債権の回収日数と、支払債務の支払
い日数と、在庫の回転日数と運転資金余剰日数と、運転
資金不足日数とから成る比較項目を含むことを特徴とす
る。このように、債権の回収と支払い債務を日数で分析
することにより、運転資金の不足を事前に予測できるよ
うになる。
【0011】本発明の第3の態様にかかる運転資金管理
システムは、前記計算式が、財務会計データから前記売
上債権の回収日数と、前記支払債務の支払い日数と、前
記在庫の回転日数と、前記運転資金余剰日数と、運転資
金不足日数とを算出する計算式であることを特徴とす
る。
【0012】本発明の第4の態様にかかる運転資金管理
システムは、前記比較項目が、更に、売上債権回収金額
と、仕入債務支払金額と、棚卸在庫金額と、運転資金余
剰金額と、運転資金不足金額とから成る比較項目を含
み、前記計算式が、更に、前記期日管理データ及び前記
在庫データから、売上債権回収金額と、仕入債務支払金
額と、棚卸在庫金額と、運転資金余剰金額と、運転資金
不足金額とを算出する計算式を含むことを特徴とする。
これにより債権、債務及び在庫を含めた金額ベースでの
運転資金の分析が可能となる。
【0013】本発明の第5の態様にかかる運転資金管理
システムは、前記比較項目が、更に、材料、仕掛品、製
品及び商品別の在庫保有日数と、これらの業種別の標準
在庫日数とから成る比較項目を含むことを特徴とする。
この態様により、各個別在庫の回転日数を詳細に把握で
きるので、状況の問題点と思われるところをより詳細に
分析できる。
【0014】本発明の第6の態様にかかる運転資金管理
システムは、比較項目が、材料、仕掛品、製品及び商品
の在庫金額からなる比較項目と、売上総利益、売上収
支、営業利益、営業収支からなる比較項目とを含むこと
を特徴とする。
【0015】本発明の第7の態様にかかる運転資金管理
システムは、更に、債権回収日数と棚卸在庫日数とを積
み上げて棒グラフで表示し、その横に債務支払日数を並
列させて棒グラフで表示させるよう制御する手段を含む
ことを特徴とする。
【0016】この態様により、同時に複数の分析データ
を、それも問題のありそうな視点から関連付けてみるこ
とができるので、分析上に非常に有益なツールとなる。
また、収入と支出が並列して棒グラフに並べられるの
で、回収日数上の問題点が容易に把握できる。このよう
に、視覚的に認識できることで状況の問題点の把握が迅
速かつ確実に行えるという利点を有する。
【0017】本発明の第8の態様にかかる運転資金管理
システムは、更に、前記分析データを債権回収金額と棚
卸在庫金額とを積み上げて棒グラフで表示し、その横に
債務支払金額を並列させて棒グラフで表示させるよう制
御する手段を含むことを特徴とする。
【0018】本発明の第9の態様にかかる運転資金管理
システムは、出力手段が、画面表示手段を含み、前記入
力手段は、前記所定の比較項目の1つを任意に選択でき
る手段を含み、前記演算及び制御手段は、選択された比
較項目に係る前記分析データを前記画面表示手段に出力
させる手段を含むことを特徴とする。この態様により、
分析データを任意に選択してダイレクトに見ることがで
きるので、迅速的確な判断が可能となる本発明の第10
の態様は、出力手段が、画面表示手段を含み、前記入力
手段は、前記所定の比較項目を同時に複数選択できる手
段を含み、前記演算及び制御手段が、選択された複数の
比較項目に係る前記分析データを前記画面表示手段に順
次出力させる手段を含むことを特徴とする運転資金管理
システムである。これにより、複数の分析データを関連
付けて、連続して診ることができるので、分析上便利で
ある。
【0019】本発明の第11の態様の運転資金管理シス
テムは、更に前記各所定の比較項目についての運転資金
分析の解説を記憶する解説記憶手段を有し、前記演算及
び制御手段が、更に前記運転資金分析の解説を前記出力
手段に表示させる手段を含むことを特徴とする。
【0020】本発明の第12の態様の運転管理システム
は、a)所定のプログラムを実行するプロセッサと、
b)当該プロセッサにそれぞれ接続されているメモリ
ー、外部記憶装置、入力装置及び出力装置と、c)前記
メモリー又は前記外部記憶装置に記憶されているプログ
ラムとからなり、d)前記メモリー又は前記外部記憶装
置は、前記財務会計データ記憶手段、前記運転資金計算
式記憶手段及び解説記憶手段であり、前記プロセッサ
は、前記演算及び制御手段であることを特徴とする。
【0021】本発明の運転資金管理システムは、パーソ
ナルコンピュータ、オフィスコンピュータ、汎用コンピ
ュータ等あらゆるコンピュータで、実施可能であり、そ
のコンピュータの処理能力に応じて、より複雑な運転資
金の構造分析を行うようにすることも可能である。
【0022】本発明の第13の態様は、a)入力手段か
ら命令、情報、又はデータの入力を要求する手順と、
b)貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
を含む財務諸表を構成する財務会計データを財務会計デ
ータ記憶手段に記憶する手順と、c)運転資金計算式記
憶手段に記憶されている同時に比較すべき比較項目及び
計算式を読み出して、前記財務会計データから運転資金
分析データを算出する手順と、d)前記運転資金分析デ
ータを出力手段に出力する手順とから成る実行命令セッ
トを含むコンピュータ・プログラムを記録したことを特
徴とするコンピュータで読み取り可能なコンピュータ・
プログラム記録媒体である。
【0023】本発明の第14の態様は、前記運転資金計
算式記憶手段に記憶されている前記比較項目が、売上債
権の回収日数と、支払債務の支払い日数と、在庫の回転
日数と運転資金余剰日数と、運転資金不足日数とから成
る比較項目を含むことを特徴とするコンピュータ・プロ
グラム記録媒体である。
【0024】本発明の第15の態様は、前記計算式が、
財務会計データから前記売上債権の回収日数と、前記支
払債務の支払い日数と、前記在庫の回転日数と、前記運
転資金余剰日数と、運転資金不足日数とを算出する計算
式を含むことを特徴とする。
【0025】本発明の第16の態様は、前記比較項目
が、更に、売上債権回収金額と、仕入債務支払金額と、
棚卸在庫金額と、運転資金余剰金額と、運転資金不足金
額とを含み、前記計算式が、更に前記期日管理データ及
び前記在庫データから、前記各比較項目を算出する計算
式を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム記
録媒体である。
【0026】本発明の第17の態様は、前記比較項目
が、更に、材料、仕掛品、製品及び商品別の在庫保有日
数と、これらの業種別の標準在庫日数とから成る比較項
目を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム記
録媒体である。
【0027】本発明の第18の態様は、前記比較項目
が、材料、仕掛品、製品及び商品の在庫金額からなる比
較項目と、売上総利益、売上収支、営業利益、営業収支
からなる比較項目とを含むことを特徴とするコンピュー
タ・プログラム記録媒体である。
【0028】本発明の第19の態様は、前記コンピュー
タ・プログラムが、更に、債権回収日数と棚卸在庫日数
とを積み上げて棒グラフで表示し、その横に債務支払日
数を並列させて棒グラフで表示させる手順を含むことを
特徴とするコンピュータ・プログラム記録媒体である。
【0029】本発明の第20の態様は、前記コンピュー
タ・プログラムが、更に、前記分析データを債権回収金
額と棚卸在庫金額とを積み上げて棒グラフで表示し、そ
の横に債務支払金額を並列させて棒グラフで表示させる
手順を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム
記録媒体である。
【0030】本発明の第21の態様は、前記入力を要求
する手順が、前記所定の比較項目の1つを任意に選択さ
せる手順を含み、前記出力手順が、選択された比較項目
に係る前記分析データを画面表示手段に出力させる手順
を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム記録
媒体である。
【0031】本発明の第22の態様は、前記入力を要求
する手順が、前記比較項目を同時に複数選択させる手順
を含み、前記出力手順が、選択された複数の比較項目に
係る前記分析データを画面表示手段に順次出力させる手
順を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム記
録媒体である。
【0032】本発明の第23の態様は、前記コンピュー
タ・プログラムが、更に、前記各所定の比較項目につい
ての運転資金分析の解説を記憶する手順と、前記運転資
金分析の解説を出力手段に表示させる手順とを含むこと
を特徴とするコンピュータ・プログラム記録媒体であ
る。
【0033】本発明の第24の態様は、a)入力手段か
ら命令、情報、又はデータの入力を要求する手順と、
b)貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
を含む財務諸表を構成する財務会計データを財務会計デ
ータ記憶手段に記憶する手順と、c)運転資金計算式記
憶手段に記憶されている同時に比較すべき比較項目及び
計算式を読み出して、前記財務会計データから運転資金
分析データを算出する手順と、d)前記運転資金分析デ
ータを出力手段に出力する手順から成る実行命令セット
を含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム・プ
ロダクトである。
【0034】ここにコンピュータ・プログラム・プロダ
クトとは、プログラムを記録している記録媒体に限定さ
れないプログラム製品という意味である。例えば、海外
のコンピュータ・サイトにおいて本発明に係るコンピュ
ータ・プログラム記録媒体を設置し、通信回線を解して
日本国内のコンピュータ・システムから当該プログラム
を部分的に読み込み少しずつ入れ替えながら使用する場
合等には、日本国内においては当該コンピュータ・プロ
グラム記録媒体の実施とはならないとの見解も存在する
が、このような場合でもコンピュータ・プログラム・プ
ロダクトの実施となる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発
明の1実施例にかかる運転資金管理システム2の構成を
示す機能ブロック図である。運転資金管理システム2
は、各種データ又は命令その他の情報を入力する入力手
段10と、入力された財務会計データを記憶又は記録す
る財務会計データ記憶手段4と、前記財務会計データ記
憶手段4に記憶されている財務会計データから運転資金
の分析データを算出するための計算式及び比較項目を記
憶する運転資金計算式記憶手段6と、前記各手段4、
6、10に接続されており運転管理システム2全体の制
御及び所定の演算を行う演算及び制御手段12と、演算
及び制御手段12に接続されている出力手段16とを有
している。
【0036】これらが、本発明に係る運転資金管理シス
テム2の基本構成である。尚、本明細書(特許請求の範
囲を含む)においては、「記憶」という用語は、特に断
らない限り、磁気ディスク、MO、ZIP、CD等への
記録を包含するものとして使用する。
【0037】通常、入力手段10からは、事業の遂行に
伴ない発生する種々の財務会計データが、所定の勘定項
目等の分類に従って入力される。入力される財務会計デ
ータには、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー
計算書等の各種財務諸表を作成可能な現金及び現金等価
物を含むあらゆるデータが含まれる。
【0038】入力された財務会計データは、財務会計デ
ータ記憶手段4に記憶される。事業に伴ない発生する生
の財務会計データが入力される場合には、所定の計算
式、処理手順にしたがい生のデータが加工されて財務諸
表が作成されるが、この点は本発明の要旨ではないので
これ以上の説明は省略する。ここで、記憶手段4、6に
は、特に制限はない。例示すると、メモリー、磁気ディ
スク、CD R/W、MO、MA等が使用できる。
【0039】図2は、運転資金計算記憶手段6に記憶し
ている計算式及び比較項目をイメージ的に示す図であ
る。運転資金計算式記憶手段6には、同時に比較表示す
るデータ(要素)を示した比較項目リスト22と、各比
較項目の構成要素に対応する計算式リスト24がそれぞ
れの要素ごとに記憶されている。これにより、棚卸在庫
日数、売上債権回収日数、仕入れ債務日数等を、財務会
計データから平均化した形で算出することができる。財
務分析のために在庫日数のような分析データを財務会計
データから算出する点は、本発明の特徴の一つである。
【0040】例えば、棚卸在庫日数は、棚卸資産の前期
末残高+棚卸資産の当期末残高/2/(売上原価/36
5)で計算される。この式で、365は1年の日数を意
味している。また、この棚卸在庫日数の個別の内訳であ
る材料、仕掛品、製品及び商品についても、図2(b)
に示すように、類似する計算式で財務会計データから算
出することができる。図2(b)では、一年をベースに
した計算となっているが、月数を考慮した計算も可能で
ある。例えば、棚卸在庫内訳材料でその計算式の一例を
示すと、{(原材料の前期末残高+同当期末残高)/2}/
{(原材料費*12/月数)/365}のような計算式を
使用することにより、これが可能となる。
【0041】図2に示すこれらの計算式は、財務会計デ
ータから所要の分析要素となるデータを算出するもの
で、図2(a)に示す比較項目の組み合せとともに本発明
において重要な意義を有するが、その意味するところは
図2から明らかであるのでこれ以上の説明はしない。
【0042】このように本発明では運転資金計算記憶手
段6と演算及び制御手段12とが協働することにより、
新たな運転資金マネジメント分析データを創出すること
ができ、これを分析容易な形式で表示することができ
る。これにより、極めて有用な分析を、財務会計データ
から容易に行うことが可能となった。
【0043】動作について説明する。入力手段10か
ら、分析の要求に応じて所定の比較項目が指定される
と、演算及び制御手段12は運転資金計算記憶手段6か
ら対応する比較項目及び対応する計算式を読み出す。次
に演算及び制御手段12は、読み出した比較項目及び計
算式に必要な財務会計データを、財務会計データ記憶手
段4から読み出し、必要な演算をする。演算が終わる
と、演算及び制御手段12は作成した分析データを視覚
的に容易に比較可能な状態にして、画面に表示またはプ
リントアウトする。
【0044】このように、視覚的に理解可能に表示され
ると財務会計データの把握がさらに容易になる。このよ
うに、本発明によって、財務状況の分析が、より合理的
かつ客観的に行えるようなる。
【0045】以上の説明では、本発明に係る運転資金管
理システム2の基本的な構成及び動作を説明したが、図
1に示すように、本発明に係る運転資金管理システム2
は更に、比較可能に表示した運転資金分析データの意味
内容、分析方法、読み方等を解説する解説記憶手段8を
設けることができる。これにより、財務分析経験の乏し
い者でも、このシステムを利用して運転資金マネジメン
トが可能となる。
【0046】さらに、図1に示すように、通信制御手段
20を設けることにより、財務会計データを外部装置か
ら受信するようにすることもできる。通信制御手段20
と接続される外部装置には、他の財務会計ソフトを搭載
した外部コンピュータ・システムであっても、外部デー
タベースであっても、さらに外部通信装置を介した入力
端末であっても、LAN、WAN等に接続された他のコ
ンピュータであってもよい。これらの外部装置から財務
会計データの入力または、これらの外部装置へ分析デー
タを出力するように構成することもできる。データの入
力は、さらに、外部記憶装置36に財務データを記憶し
た磁気ディスク、CD又はMO等を読み取ることによ
り、行うこともできる。
【0047】また、財務会計データの入力手段として、
財務会計データを記録している磁気ディスク装置、CD
R/W装置、MOドライブ装置等を設け、財務会計デ
ータを記録している磁気ディスク、CD、MO等から必
要な財務会計データを読み取るようにしてもよい。
【0048】以上の説明では、各機能をブロック化した
手段として説明したが、図3に示すような、CPU3
0、メモリー31、外部記憶装置36、キーボード,マ
ウス、スキャナ、タッチプレート等の入力装置35、液
晶、CRT等の表示装置32、プリンタ33、及び通信
制御装置37等を有するコンピュータ・システムによ
り、達成可能である。
【0049】この場合には、これらのハードウェア資源
を本発明の達成手段として機能させるコンピュータ・プ
ログラムが用いられることとなる。このようなプログラ
ムの作成は、上述の説明から当業者には自明である。従
って、以下に説明するさらに詳細な実施例も含めた本明
細書全体の記載から、当業者が作成可能なコンピュータ
・プログラムは、図3に例示するようなコンピュータ・
システムと有機的に結合して本発明を構成するものであ
り、コンピュータ・システムとしてのみならず、プログ
ラム・プロダクトとしても本発明そのものの内容をなす
ものである。このようなコンピュータ・プログラムを記
録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体も同様で
ある。
【0050】次に、以上説明した運転資金管理システム
2を、具体的なグラフ表示も含めてより詳細に説明す
る。尚、具体的な説明に先立ち、本発明の運転資金管理
システム2で達成しようとする運転資金マネジメント分
析の意義を簡単に説明する。かかる意義は、本発明の効
果を理解する上で重要である。
【0051】運転資金の構造(体質)は事業活動の成否
の鍵を握る。運転資金マネジメント能力は端的には、棚
卸資産の在庫保有日数と売上債権の回収日数を合計した
運転資金が一回転する循環日数と、それから仕入債務支
払日数を差し意引いた日数、運転資金不足日数ないしは
運転資金余剰日数によって表わされる。金額では、「運
転資金=棚卸資産+売上債権−仕入債務」で表わされ
る。運転資金の増加は営業キャッシュフロ−の減少とな
るが、売上高が急成長している場合は、運転資金も増加
することになるので金額だけでは、運転資金のマネジメ
ントの巧拙を判断できない。ここに、上述のように運転
資金を日数という尺度で判断する重要な意味がある。
【0052】具体的な画面表示を、実施例により説明す
る。
【0053】図4は、本発明の1実施例の分析項目を指
定する指定手段50を示す。これはキーボードであって
も、タッチプレートであってもよいが、ここでは画面表
示として説明する。すなわち、画面に表示された各種選
択ボタン52乃至55をマウス等でクリックして選択す
るものである。この画面では、各種選択ボタンが表示さ
れているが、本発明に係る分析は、運転資金管理マネジ
メントの分析54であるとする。なお、選択ボタンは、
アイコンのようなものでも構わない。
【0054】運転資金マネジメント分析54を選択する
と、図5に示す選択画面60が表示される。この選択ボ
タン61乃至64は前述の比較項目記憶手段6に対応し
ており、選択ボタン61乃至64のいずれかを選択指定
することにより、各種グラフ等が表示される。
【0055】今、運転資金構造分析(日数)の選択ボタ
ン61を選択したとすると、図6に示すグラフが表示さ
れる。このグラフに表示される項目は、運転資金余剰日
数と、売上債権回収日数と、棚卸在庫日数と、運転資金
不足日数と、仕入れ債務支払日数とである。この、グラ
フの意味するところは、次の通りである。
【0056】すなわち、『運転資金の構造(体質)は事
業活動の成否の鍵を握る。棚卸在庫保有日数、売上
債権回収日数、仕入債務支払日数、狭義の運転資金
不足(余剰)日数が構造のすべての要素である。=
+―で計算する。のプラスは不足日数を、のマ
イナスは余剰日数を表わす。+の合計日数は資金の
一回転に要する日数である。財務戦略は、+をスリ
ム化して運転資金の不足日数を更に縮小し、できれば余
剰日数に転換することである。』という意義を有する。
ここに『』で括った内容は、後述する解説欄に表示され
る解説の例として示されることを表している。
【0057】このように、運転資金を資金の回収または
支払いの日数に換算して分析することにより、現金の動
きを正確に把握でき、事業運営上の重大な問題点を発見
できる。
【0058】図6のグラフ表示70では、立体的グラフ
を表示しているが、これらは平面的な棒グラフ又は折れ
線グラフとして表示可能であり、選択することによりグ
ラフ表示の表示方法を切り替えるようにすることも可能
である。
【0059】更に、図6では、グラフの他に、分析デー
タとして数値データ71及び解説欄72も表示されてい
る。このようにグラフ表示70と同時にこれらのデータ
も表示してよいが、通常はグラフのみ表示し、他は選択
により表示させるようにすることもできる。これらは、
表示と同様に印刷させることもできる。他の比較項目に
ついても同様な方法及び態様で表示及び印刷が可能であ
る。この解説欄の記載には、前述の通り、上述の『』で
示した説明と同様の解説を表示させることができる。
【0060】この場合において、さらに、詳細な棚卸日
数内訳が知りたい場合には、図5の画面60から「棚卸
在庫内訳日数」の選択ボタン64を選択する。これによ
り、図8に示すグラフが表示される。このグラフから、
材料、仕掛品、製品、商品の在庫が日数ベースで表示さ
れ、比較が可能となる。希望する場合には第6図の場合
と同様に具体的な数字、解説も表示可能である。
【0061】次に、図5の画面60の「運転資金構造分
析(金額)」の選択ボタン62を選択した場合を説明す
る。このボタン62を選択すると、図7のグラフが表示
される。このグラフに表示される項目は、運転資金余剰
金額と、売上債権回収金額と、棚卸在庫金額と、運転資
金不足額と、仕入れ債務支払金額である。すなわち、前
述の図6で説明したグラフの表示項目の「日数」を「金
額」の観点から診るものである。
【0062】この組み合せを比較項目とし、即座に表示
できるようにする意義は、次の点にある。すなわち、
『運転資金構造を日数で分析することで、企業規模の大
小や業種に関係なく、運転資金の過不足を生じる現在の
体質を分析できる。これを金額ベ−スで、資産に売上債
権残高と棚卸資産の在庫を、負債に仕入債務の残高を表
わす。企業規模が変われば、金額は変わる。理想のある
べき形はどのようなパタ−ンになるかを運転資金構造分
析(日数)で習得した知識をもとに熟考すると、理想的
なパタ−ンは流動比率的な発想に基づく常識的な結果と
は逆の結果になる。』ということである。解説表示欄に
もこのような表示を行う。
【0063】このような組み合せの表示項目を予め設定
し、直ちに表示できるようにしておくことにより、上述
のような比較分析が即座に行え、しかもそれが視覚的に
一目瞭然に認識可能となる。また、時系列の表示もされ
るので、変化の傾向を掴むことができ、迅速な対応が可
能となる。また、関連する各種項目の分析も迅速に行う
ことができるので、さらに詳細な分析へと進めることが
できる。また、専門的知識が乏しくても、所定の視点か
ら比較項目が絞られており、解説も表示されるので、財
務分析が可能となる。
【0064】次に、図5の画面60の「利益とキャッシ
ュフローの差異」の選択ボタン63を選択した場合を説
明する。このボタン63を選択すると、図9のグラフが
表示される。ここでは、図6と異なる表示例を示すた
め、棒グラフを示している。このグラフでは、売上総利
益、売上収支、営業利益、営業収支とが比較対象となる
データとして示されている。売上総利益及び営業利益は
損益計算書の財務会計データであり、売上収支と営業収
支はキャッシュフロー計算書の財務会計データである。
【0065】この組み合せを比較項目とし、即座に表示
できるようにする意義は、次の点にある。すなわち、
『利益とCFは、発生主義と現金主義の違いにより当然
に異なる。したがって、損益計算上では利益が出たとい
ってもCFを伴っているかは保証の限りではない。経営
の各段階における利益と相応するCFのギャップを検証
することは「経営を行なっていく上で資金繰りは問題な
いか」を確認することに他ならない。売上総利益(粗
利)は商品売買後の段階での利益であり、相応するCF
は売上収支である。営業利益は販売及び一般管理活動を
考慮後の段階での利益であり、相応するCFは営業収支
である。』ということである。解説表示欄にもこのよう
な表示を行う。
【0066】このような組み合せの比較項目を予め設定
し、直ちに表示できるようにしておくことにより、上述
の分析が即座に行え、しかもそれが視覚的に一目瞭然に
認識可能となる。また、時系列の表示もされるので、変
化の傾向を掴むことができ、迅速な対応が可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、運
転資金計算記憶手段6と演算及び制御手段12とが協働
することにより、所定の財務会計データから平準化棚卸
在庫日数、売上債権回収日数、仕入債務支払日数等の分
析データを算出し、これを分析容易な形式で表示するこ
とができる。これにより、特別なデータを入力しなくて
も、どこの企業にもある財務会計データから容易かつ迅
速に、運転資金分析を行うことが可能となった。
【0068】また、過去の財務会計データが蓄積されて
いると、時系列に表示することができるので、変化の傾
向を掴むことができ、問題が大きくなる前に迅速な対応
が可能となる。また、関連する各種項目の分析も迅速に
行うことができるので、さらに詳細な分析へと進めるこ
とができる。また、所定の視点から比較項目が絞られて
おり、解説も表示されるので、本発明のシステムによれ
ば専門的知識が乏しくても運転資金分析が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例にかかる運転資金管理システ
ムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】運転資金計算記憶手段に記憶している内容をイ
メージで示す図であり、(a)は比較項目リストを示
し、(b)は計算式リストを示す。
【図3】本発明の運転資金管理システムを実施可能なコ
ンピュータ・システムの構成図である。
【図4】本発明の1実施例にかかる画面を示す図であ
り、この画面から運転資金分析を選択する。
【図5】図4の選択画面50で「運転資金マネジメント
の分析」の選択ボタン54を選択したときに表れる画面
60を示す図である。
【図6】図5の画面60の「運転資金構造分析(日
数)」の選択ボタン61を選択したときに表れるグラ
フ、分析データ及び解説を示す図である。
【図7】図5の画面60の「運転資金構造分析(金
額)」の選択ボタン62を選択したときに表れるグラフ
表示画面を表す図である。
【図8】図5の画面60の「棚卸在庫内訳日数」の選択
ボタン64を選択したときに表れるグラフ表示画面を表
す図である。
【図9】図5の画面60の「利益とCFの差異」の選択
ボタン63を選択したときに表れるグラフ表示画面を表
す図である。
【符号の説明】
2 運転資金管理システム 4 財務会計データ記憶手段 6 運転資金計算記憶手段 8 解説記憶手段 10 入力手段 12 演算及び制御手段 16 出力手段 20 通信制御手段 22 比較項目リスト 24 計算式リスト 30 CPU 31 メモリー 32 デイスプレイ 33 プリンタ 35 入力装置 36 外部記憶装置 37 通信制御装置

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要素を備えることを特徴とする運
    転資金管理システム。 a)命令、情報、又はデータを入力する入力手段と、 b)データ又は情報を出力する出力手段と、 c)前記入力手段により入力された貸借対照表、損益計
    算書、キャッシュフロー計算書を含む財務諸表を構成す
    る財務会計データを記憶する財務会計データ記憶手段
    と、 d)前記財務会計データから運転資金分析のためのデー
    タを算出する計算式及び同時に比較表示すべき比較項目
    を記憶する運転資金計算式記憶手段と、 e)前記運転資金計算式記憶手段から読み出した前記計
    算式及び前記比較項目に基づいて、前記財務会計データ
    記憶手段から当該計算式及び比較項目に関連する前記財
    務会計データ読み出して、前記計算式に従い演算処理を
    行い運転資金分析データを作成し、前記出力手段に出力
    する演算及び制御手段。
  2. 【請求項2】 前記運転資金計算式記憶手段に記憶する
    前記比較項目は、売上債権の回収日数と、支払債務の支
    払い日数と、在庫の回転日数と運転資金余剰日数と、運
    転資金不足日数とから成る比較項目を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の運転資金管理システム。
  3. 【請求項3】 前記計算式は、財務会計データから前記
    売上債権の回収日数と、前記支払債務の支払い日数と、
    前記在庫の回転日数と、前記運転資金余剰日数と、運転
    資金不足日数とを算出する計算式であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の運転資金管理システム。
  4. 【請求項4】 前記比較項目は、更に、売上債権回収金
    額と、仕入債務支払金額と、棚卸在庫金額と、運転資金
    余剰金額と、運転資金不足金額とから成る比較項目を含
    み、 前記計算式は、更に、前記期日管理データ及び前記在庫
    データから、売上債権回収金額と、仕入債務支払金額
    と、棚卸在庫金額と、運転資金余剰金額と、運転資金不
    足金額とを算出する計算式を含む、ことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の運転資金管理システム。
  5. 【請求項5】 前記比較項目は、更に、材料、仕掛品、
    製品及び商品別の在庫保有日数と、これらの業種別の標
    準在庫日数とから成る比較項目を含むことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の運転資金管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記比較項目は、材料、仕掛品、製品及
    び商品の在庫金額からなる比較項目と、売上総利益、売
    上収支、営業利益、営業収支からなる比較項目とを含む
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の運転資金管理シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記運転資金管理システムは、更に、債
    権回収日数と棚卸在庫日数とを積み上げて棒グラフで表
    示し、その横に債務支払日数を並列させて棒グラフで表
    示させるよう制御する手段を含むことを特徴とする請求
    項1〜6記載の運転資金管理システム。
  8. 【請求項8】 前記運転資金管理システムは、更に、前
    記分析データを債権回収金額と棚卸在庫金額とを積み上
    げて棒グラフで表示し、その横に債務支払金額を並列さ
    せて棒グラフで表示させるよう制御する手段を含むこと
    を特徴とする請求項1〜7記載の運転資金管理システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記出力手段は、画面表示手段を含み、 前記入力手段は、前記所定の比較項目の1つを任意に選
    択できる手段を含み、 前記演算及び制御手段は、選択された比較項目に係る前
    記分析データを前記画面表示手段に出力させる手段を含
    む、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の運転資金管理システム。
  10. 【請求項10】 前記出力手段は、画面表示手段を含
    み、 前記入力手段は、前記所定の比較項目を同時に複数選択
    できる手段を含み、 前記演算及び制御手段は、選択された複数の比較項目に
    係る前記分析データを前記画面表示手段に順次出力させ
    る手段を含む、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載の運転資金管理システム。
  11. 【請求項11】 前記運転資金管理システムは、更に前
    記各所定の比較項目についての運転資金分析の解説を記
    憶する解説記憶手段を有し、前記演算及び制御手段は更
    に前記運転資金分析の解説を前記出力手段に表示させる
    手段を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか
    1項に記載の運転資金管理システム。
  12. 【請求項12】 前記財務会計管理システムは、 a)所定のプログラムを実行するプロセッサと、 b)当該プロセッサにそれぞれ接続されているメモリ
    ー、外部記憶装置、入力装置及び出力装置と、 c)前記メモリー又は前記外部記憶装置に記憶されてい
    るプログラムとからなり、 d)前記メモリー又は前記外部記憶装置は、前記財務会
    計データ記憶手段、前記運転資金計算式記憶手段及び前
    記解説記憶手段であり、前記プロセッサは、前記演算及
    び制御手段である、ことを特徴とする請求項1〜11の
    いずれか1項に記載の運転資金管理システム。
  13. 【請求項13】 下記の実行命令セットを含むコンピュ
    ータ・プログラムを記録したことを特徴とするコンピュ
    ータで読み取り可能なコンピュータ・プログラム記録媒
    体。 a)入力手段から命令、情報、又はデータの入力を要求
    する手順と、 b)貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書
    を含む財務諸表を構成する財務会計データを財務会計デ
    ータ記憶手段に記憶する手順と、 c)運転資金計算式記憶手段に記憶されている同時に比
    較すべき比較項目及び計算式を読み出して、前記財務会
    計データから運転資金分析データを算出する手順と、 d)前記運転資金分析データを出力手段に出力する手
    順。
  14. 【請求項14】 前記運転資金計算式記憶手段に記憶さ
    れている前記比較項目は、売上債権の回収日数と、支払
    債務の支払い日数と、在庫の回転日数と運転資金余剰日
    数と、運転資金不足日数とから成る比較項目を含むこと
    を特徴とする請求項13に記載のコンピュータ・プログ
    ラム記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記計算式は、財務会計データから前
    記売上債権の回収日数と、前記支払債務の支払い日数
    と、前記在庫の回転日数と、前記運転資金余剰日数と、
    運転資金不足日数とを算出する計算式を含むことを特徴
    とする請求項13又は14に記載の記載のコンピュータ
    ・プログラム記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記比較項目は、更に、売上債権回収
    金額と、仕入債務支払金額と、棚卸在庫金額と、運転資
    金余剰金額と、運転資金不足金額とを含み、 前記計算式は、更に前記期日管理データ及び前記在庫デ
    ータから、前記各比較項目を算出する計算式を含む、こ
    とを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載
    の記載のコンピュータ・プログラム記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記比較項目は、更に、材料、仕掛
    品、製品及び商品別の在庫保有日数と、これらの業種別
    の標準在庫日数とから成る比較項目を含むことを特徴と
    する請求項13〜16のいずれか1項に記載の記載のコ
    ンピュータ・プログラム記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記比較項目は、材料、仕掛品、製品
    及び商品の在庫金額からなる比較項目と、売上総利益、
    売上収支、営業利益、営業収支からなる比較項目とを含
    むことを特徴とする請求項13〜17のいずれか1項に
    記載の記載のコンピュータ・プログラム記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記コンピュータ・プログラム記録媒
    体は、更に、債権回収日数と棚卸在庫日数とを積み上げ
    て棒グラフで表示し、その横に債務支払日数を並列させ
    て棒グラフで表示させる手順を含む実行命令セットを記
    録していることを特徴とする請求項13〜18のいずれ
    か1項に記載の記載のコンピュータ・プログラム記録媒
    体。
  20. 【請求項20】 前記コンピュータ・プログラム記録媒
    体は、更に、前記分析データを債権回収金額と棚卸在庫
    金額とを積み上げて棒グラフで表示し、その横に債務支
    払金額を並列させて棒グラフで表示させる手順を含む実
    行命令セットを記録していることを特徴とする請求項1
    3〜19のいずれか1項に記載の記載のコンピュータ・
    プログラム記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記入力を要求する手順は、前記所定
    の比較項目の1つを任意に選択させる手順を含み、 前記出力手順は、選択された比較項目に係る前記分析デ
    ータを画面表示手段に出力させる手順を含む、ことを特
    徴とする請求項13〜20のいずれか1項に記載の記載
    のコンピュータ・プログラム記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記入力を要求する手順は、前記比較
    項目を同時に複数選択させる手順を含み、 前記出力手順は、選択された複数の比較項目に係る前記
    分析データを画面表示手段に順次出力させる手順、を含
    むことを特徴とする請求項13〜22のいずれか1項に
    記載の記載のコンピュータ・プログラム記録媒体。
  23. 【請求項23】 前記コンピュータ・プログラム記録媒
    体は、更に、 前記各所定の比較項目についての運転資金分析の解説を
    記憶する手順と、 前記運転資金分析の解説を出力手段に表示させる手順
    と、を含む実行命令セットを記録していることを特徴と
    する請求項13〜22のいずれか1項に記載の記載のコ
    ンピュータ・プログラム記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6795811B1 (en) * 2000-04-26 2004-09-21 Lee Epstein Method for investing working capital
JP2020004139A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 山陰信販株式会社 債権ファクタリング支援システム

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JP7049948B2 (ja) 2018-06-29 2022-04-07 山陰信販株式会社 債権ファクタリング支援システム

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