JP2001188065A - 生体試料の濁り除去方法及び組成物 - Google Patents

生体試料の濁り除去方法及び組成物

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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料中の成分の測定において、濁りを防ぐため
に界面活性剤を添加するに際し、界面活性剤本来の濁り
の除去効果を保ちながら、しかも測定対象物質や反応物
質に影響をおよぼすことなく温和な条件で測定を達成で
きる手段を提供すること。 【構成】濁りを減ずる効果の高い、曇点が低く高親油性
の界面活性剤と、曇点を上昇させる物質とを添加するこ
とにより、界面活性剤本来の濁りの除去効果を保ちなが
ら、しかも測定対象物質や反応物質に影響をおよぼすこ
となく試料測定を実施できる、試料の濁り除去方法及び
試料測定用組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料の測定方法の改良
に関する。より詳しくは本発明は、酵素反応又は免疫反
応などを適用する試料中成分の測定方法の改良、酵素活
性量の測定方法の改良に関するものであり、臨床、薬物
化学、生化学及び食品化学の分野に応用可能である。
【0002】
【従来の技術】生体試料中の特定成分を分析する臨床検
査診断分野において、生体試料の濁りにより正確な分析
ができないことがしばしば起こる。試料中の濁りの主な
原因は、リポ蛋白質の一種類であるカイロミクロンや超
低比重リポ蛋白質であることが多い。これらのリポ蛋白
質は非極性の脂質である中性脂肪の含有率が高いため、
水溶液中で濁りやすいという性質を有している。
【0003】試料の濁りの影響を回避する方法として、
種々の界面活性剤により、濁りの原因となっているリポ
蛋白質を可溶化する技術が開示されている(特開昭59
−162454号公報、特開平04−7832号公
報)。また、特定の界面活性剤にコラン酸のオキシ誘導
体を組合わせることによる生体試料の濁りの除去方法も
開示されている(特開平02−24520号公報)。し
かしながら、これらの界面活性剤を用いる方法はいずれ
の場合においても、濁りの除去効果が十分でなかった
り、高濃度の界面活性剤を使用するため泡が生じたり、
測定に必要な酵素や基質の成分を変性させたり不安定化
する等の問題があった。
【0004】このような問題点を解決するために、特定
の界面活性剤と酵素とを組合わせて濁りを除去する方法
や、リパーゼを用いた濁り除去方法も開示されている
(特公平04−7400号公報、特開平09−2881
1号公報)。これらの方法はいずれも、測定対象物質が
当該酵素によって分解等を受けないことが必要であるた
め、蛋白質濃度測定などの一部の測定項目に限られてい
た。例えば、特開平09−28811号公報に開示され
ているリパーゼを用いる方法は、リパーゼを反応成分に
使用する中性脂肪の測定等には適用できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、試料
中の成分の測定において、濁りを防ぐために界面活性剤
を添加するに際し、界面活性剤本来の濁りの除去効果を
保ちながら、しかも測定対象物質や反応物質に影響を及
ぼすことなく温和な条件で測定を達成できる手段を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、高親油性の界面活性剤が有する濁りを減ず
る効果と該界面活性剤の曇点との関係に注目して本発明
を完成した。曇点とは化合物を試験管中で加熱してゆく
ときに初めて曇りを生ずる温度をいう。一般に曇点が低
い界面活性剤で親油性の高いものは、濁り除去効果は高
いが、それ自体の曇点が低いために界面活性剤そのもの
の濁りが生じるため使用できなかった。しかしながら本
発明者らは、このように曇点が低く通常では用いられな
い界面活性剤に曇点を上昇させる物質を添加することに
より、界面活性剤本来の濁りの除去効果を保ちながら、
しかも測定対象物質や反応物質に影響を及ぼすことな
く、該界面活性剤を使用できることを見出し、本発明の
試料の濁り除去方法及び試料測定用組成物を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(1)親油性の高い
界面活性剤の少なくとも1つと、曇点が40℃以上の物
質であって当該界面活性剤の曇点を上昇させうる少なく
とも1つの物質とを、試料中に組合せて添加することを
特徴とする試料の濁り除去方法、(2)下記式[I]で
表される少なくとも1つの化合物と、当該化合物の曇点
を上昇させうる少なくとも1つの物質とを、試料中に組
合せて添加することを特徴とする試料の濁り除去方法、 RO−{(CO)(AO)}−R……[I] (式中R及びRは水素原子又はアルキル基、AOは
オキシアルキレン基であり、m及びnはそれぞれオキシ
エチレン基及びオキシアルキレン基の数を示す)、
(3)前記(2)に記載の式[I]で表される化合物に
おいて、オキシアルキレン基がオキシプロピレン基であ
り、かつアルキル基が炭素原子数9〜20個であること
を特徴とする前記(2)の試料の濁り除去方法、(4)
試料中に組合わせて添加する組成物の曇点が40℃以上
であることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれ
かの試料の濁り除去方法、(5)前記の曇点を上昇させ
うる物質が、40℃以上の曇点を有する、非イオン性界
面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性
剤、フェニル基含有化合物及びその塩類、糖、及び配糖
体から選択される前記(1)から(4)のいずれかの試
料の濁り除去方法、(6)前記試料が生体試料であるこ
とを特徴とする前記(1)から(5)のいずれかの試料
の濁り除去方法、(7)前記(1)から(6)のいずれ
かに記載した、親油性の高い界面活性剤の少なくとも1
つと曇点が40℃以上の物質であって当該界面活性剤の
曇点を上昇させうる少なくとも1つの物質とを組合せて
含有する、又は前記式[I]で表される少なくとも1つ
の化合物と当該化合物の曇点を上昇させうる少なくとも
1つの物質とを組み合わせて含有する試料測定用組成
物、である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の試料の濁り除去方法は、親油性の高い界
面活性剤の少なくとも1つを用いることにより、試料中
の濁りを除去し、さらに、曇点が40℃以上の物質であ
って前記界面活性剤の曇点を上昇させうる少なくとも1
つの物質を用いることにより、親油性の高い界面活性剤
自身の濁りを解消することを特徴とする。
【0009】本発明の試料の濁り除去方法に用いること
のできる親油性の高い界面活性剤は、その曇点が40℃
以下であることが好ましい。また、一般に使用されるエ
チレンオキシド型非イオン性界面活性剤ではなく、オキ
シエチレン基とオキシアルキレン基の重合体で曇点が4
0℃以下のものが、極めて可溶化力が強いことから好適
である。
【0010】特にオキシアルキレン基がオキシプロピレ
ン基のものがより好ましい。具体的には、下記式[I]
で表される化合物が提供される。 RO−{(CO)(AO)}−R……[I] (式中R及びRは水素原子又はアルキル基、AOは
オキシアルキレン基であり、m及びnはそれぞれオキシ
エチレン基及びオキシアルキレン基の数を示す)
【0011】上記式[I]で表される化合物はさらに好
ましくは、オキシアルキレン基がオキシプロピレン基で
あり、Rは水素原子、Rはアルキル基であり、その
炭素原子数が9〜20個であることを特徴とする化合物
である。当該化合物の曇点は、40℃以下が好ましい。
【0012】上記式[I]で表される化合物は、少なく
とも1又は2以上を試料中に終濃度が0.01〜10W
/V%、好ましくは0.1〜5.0W/V%となるよう
に添加する。
【0013】本発明の試料の濁り除去方法に用いること
のできる曇点を上昇させうる物質とは、上記の親油性の
高い界面活性剤、特に曇点40℃以下の化合物を、その
添加により最終的に曇点40℃以上に上昇させうる物質
をいう。この物質は、少なくとも40℃以上の曇点を有
し、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰
イオン性界面活性剤、フェニル基含有化合物及びその塩
類、糖、及び配糖体から選択される。より好ましくは、
40℃以上の曇点を有する非イオン性界面活性剤であ
る。
【0014】該曇点を上昇させうる物質は具体的には、
ポリオキシエチレン二級アルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシル
エーテル、コール酸、コール酸ナトリウム、デオキシコ
ール酸、デオキシコール酸ナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、ジメチルラウリルベタイ
ン、アルブチン、フェニルアラニン、トリプトファン、
n−オクチル−β−グルコシド、及びシュークロースモ
ノカプレート等を例示することができる。
【0015】これらの中から選ばれた一種類又は二種類
以上の物質を、試料中に終濃度0.001〜2W/V
%、好ましくは0.01〜1.0W/V%となるように
添加する。
【0016】上記の中から選択された曇点を上昇させう
る物質は、例えば生理的食塩水や種々の緩衝液に溶解さ
せて調製した試薬の中に溶解させて使用するのが一般的
である。緩衝液としては種々のものを用いることができ
るが、例えば、ACE、ADA、BES、Bicin
e、BIS−TRIS、CAPS、CAPSO、CHE
S、DIPSO、EPPS、HEPES、HEPPS
O、MES、MOPS、MOPSO、PIPES、PO
PSO、TAPS、TAPSO、TES、Tricin
eなどのGood’s緩衝液を用いてもよい。
【0017】本発明の試料測定用組成物は、親油性の高
い界面活性剤、好ましくはその曇点が40℃以下である
親油性の高い界面活性剤、の少なくとも1つと、曇点が
40℃以上の物質であって当該界面活性剤の曇点を上昇
させうる少なくとも1つの物質とを組合せて含有する組
成物である。この組成物の構成成分である親油性の高い
界面活性剤及び当該界面活性剤の曇点を上昇させうる物
質は、上記の界面活性剤及び物質からそれぞれ選択して
使用できる。さらに、本発明の試料測定用組成物の曇点
は、40℃以上であることが好ましい。ここで組成物の
曇点とは、組合わせて混合した後の組成物の曇点をい
う。本発明の試料測定用組成物は、試料の濁り除去剤と
して使用される。
【0018】本発明の試料の濁り除去方法及び試料測定
用組成物は、濁りを伴う試料に、又は化合物の添加によ
り濁りが生じると予想される試料に適用される。好適に
は、リポ蛋白質や脂質による濁りを伴う試料に使用され
る。さらに好適には、血清や血漿などの血液由来の試
料、尿及びその他の体液試料などの生体試料に適用さ
れ、臨床検査診断薬の分野で利用される。特に試料の濁
りの影響が測定結果に影響を及ぼす短波長の測定による
測定項目(例えばAST、ALT、CPK、LDH、コ
レステロール、トリグリセライド)に好適に用いられ
る。またさらに、薬物化学、生化学及び食品化学におい
て適用可能である。
【0019】
【実施例】本発明をより具体的に説明するために、以下
に実施例を挙げて説明するが、本発明は実施例に限定さ
れるものではない 。 〔実施例1〕種々の界面活性剤を終濃度0.2W/V%
に調製し、試料の濁りを除去する効果を調べた。調製し
た各界面活性剤溶液270μLに市販の静注用脂肪乳剤
(商品名:イントラリピッド)の2W/V%液3μLを
添加し、混和直後及び混和後5分後の波長340nmで
の吸光度の変化を調べることにより濁りの除去効果を検
討した。吸光度が低い程、試料の濁りが除去されてい
る。その結果、表1に示したように、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンラウリルエーテルが良好な濁り
の除去効果を示した。
【0020】
【表1】
【0021】〔実施例2〕Good’s緩衝液にポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル及
びポリエチレングリコールモノ−p−フェノールを混合
した界面活性剤(混合割合2:1)を終濃度0.5W/
V%になるように添加し第一試薬とした。また、試料と
して生理的食塩水及び静注用脂肪乳剤(商品名:イント
ラリピッド)を生理食塩水で2W/V% 、1W/V%
、0.5W/V%に希釈したものを用意した。試料6
μLと第一試薬270μLを混合し波長340nmでの
吸光度変化を測定した。その結果を図1に示す。脂肪乳
剤2W/V%を含む試料の強い濁りも約3分で除去さ
れ、第一試薬が高い濁り除去効果を有することが明らか
となった。
【0022】〔実施例3〕ヒトCRP測定用試薬を次の
ように調製した。第一試薬として、0.15Mの塩化ナ
トリウム、1mMのEDTA、0.1W/V%のアジ化
ナトリウムを含む50mMのHEPES緩衝液(pH=
7.2)に、実施例2で調製したポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンラウリルエーテル及びポリオキシエ
チレングリコールモノ−p−フェノールを混合した界面
活性剤(混合割合2:1)を第一試薬中の濃度として
2.0、2.2、2.4、2.6、2.8、3.0V/
V%と変化させたものを調製した。第二試薬として、抗
ヒトCRPヤギ抗体を総力価1.5mg/mLとなるよ
うに0.15Mの塩化ナトリウム、1mMのEDTA、
0.1W/V%のアジ化ナトリウムを含む50mMのH
EPES緩衝液(pH=7.2)に添加したものを調製
した。
【0023】試料は、生理的食塩水で静注用脂肪乳剤
(商品名:イントラリピッド)が2W/V%、CRP濃
度が2.00mg/dLになるように生理的食塩水で希
釈したものを試料とした。
【0024】測定は日立7170型自動分析装置を用い
て行った。具体的には、試料15μLと第一試薬250
μLを加え、37℃で5分間反応後、第二試薬50μL
を加えて37℃で5分間反応させ、波長340nmでの
吸光度差を測定し、CRP濃度既知の標準試料を用いて
同様の操作により予め作成した検量線からCRPの値に
換算した。その結果を図2に示す。
【0025】また、静注用脂肪乳剤(商品名:イントラ
リピッド)が2W/V%になるように生理的食塩水で希
釈したものを試料とし、濁り除去効果を、波長340n
mにおける吸光度変化を経時的に測定した結果を図3に
示す。
【0026】図2及び図3に示すように、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル及びポリ
オキシエチレングリコールモノ−p−フェノールを混合
した界面活性剤(混合割合2:1)の添加により試料中
の濁りが除去され、試料中の成分の正確な測定が可能と
なった。すなわち、免疫学的測定においても本発明が有
効であることが明らかになった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、試料中の
成分の測定において、濁りを防ぐために界面活性剤を添
加するに際し、界面活性剤本来の濁りの除去効果を保ち
ながら、しかも測定対象物質や反応物質に影響を及ぼす
ことなく温和な条件で測定を達成できる手段を提供す
る。本発明は試料中の成分、特に生体試料中の成分の測
定においてより正確な測定を可能とするものであり、臨
床、薬物化学、生化学及び食品化学等において有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラ
ウリルエーテル及びポリエチレングリコールモノ−p−
フェノールを混合した界面活性剤の、試料中の濁り除去
効果を、波長340nmでの吸光度変化により経時的に
説明した図である。
【図2】 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラ
ウリルエーテル及びポリエチレングリコールモノ−p−
フェノールを混合した界面活性剤の添加により、濁りを
伴う試料中のCRPが正確に測定できることを示す図で
ある。
【図3】 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラ
ウリルエーテル及びポリエチレングリコールモノ−p−
フェノールを混合した界面活性剤の、試料中の濁り除去
効果を、波長340nmでの吸光度変化により経時的に
説明した図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親油性の高い界面活性剤の少なくとも1
    つと、曇点が40℃以上の物質であって当該界面活性剤
    の曇点を上昇させうる少なくとも1つの物質とを、試料
    中に組合せて添加することを特徴とする試料の濁り除去
    方法。
  2. 【請求項2】 下記式[I]で表される少なくとも1つ
    の化合物と、当該化合物の曇点を上昇させうる少なくと
    も1つの物質とを、試料中に組合せて添加することを特
    徴とする試料の濁り除去方法。 RO−{(CO)(AO)}−R……[I] (式中R及びRは水素原子又はアルキル基、AOは
    オキシアルキレン基であり、m及びnはそれぞれオキシ
    エチレン基及びオキシアルキレン基の数を示す)
  3. 【請求項3】 前記式[I]で表される化合物におい
    て、オキシアルキレン基がオキシプロピレン基であり、
    かつアルキル基が炭素原子数9〜20個であることを特
    徴とする請求項2に記載の試料の濁り除去方法。
  4. 【請求項4】 試料中に組合わせて添加する組成物の曇
    点が40℃以上であることを特徴とする請求項1から3
    のいずれか1項に記載の試料の濁り除去方法。
  5. 【請求項5】 前記の曇点を上昇させうる物質が、40
    ℃以上の曇点を有する、非イオン性界面活性剤、陽イオ
    ン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、フェニル基含
    有化合物及びその塩類、糖、及び配糖体から選択される
    請求項1から4のいずれか1項に記載の試料の濁り除去
    方法。
  6. 【請求項6】 前記試料が生体試料であることを特徴と
    する請求項1から5のいずれか1項に記載の試料の濁り
    除去方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載し
    た、親油性の高い界面活性剤の少なくとも1つと曇点が
    40℃以上の物質であって当該界面活性剤の曇点を上昇
    させうる少なくとも1つの物質とを組合せて含有する、
    又は前記式[I]で表される少なくとも1つの化合物と
    当該化合物の曇点を上昇させうる少なくとも1つの物質
    とを組み合わせて含有する試料測定用組成物。
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