JP2001187775A - アミド基含有グアニジン誘導体またはその塩の製造方法 - Google Patents

アミド基含有グアニジン誘導体またはその塩の製造方法

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JP2001187775A
JP2001187775A JP37714099A JP37714099A JP2001187775A JP 2001187775 A JP2001187775 A JP 2001187775A JP 37714099 A JP37714099 A JP 37714099A JP 37714099 A JP37714099 A JP 37714099A JP 2001187775 A JP2001187775 A JP 2001187775A
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amide group
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Harushiro Honma
晴城 本間
Takao Matsuo
隆雄 松尾
Shigeyuki Ueda
茂幸 植田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、高純度でしかも界面活性剤や電解
質共存下においても溶液安定性に優れたアミド基含有グ
アニジン誘導体またはその塩を安定的に製造する方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 下記一般式(I) 【化1】 で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体またはその
塩の製造方法であって、アミドアミン及び/またはその
塩を、グアニジン化反応試剤を用いてグアニジン化を行
う工程、及び、 (2)晶析及び濾過工程、 (3)有機溶媒による洗浄工程を含むことを特徴とする
アミド基含有グアニジン誘導体またはその塩の製造方法
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強塩基性を持つグアニ
ジン誘導体を化粧料、洗浄剤等広範囲の用途に適用する
ための、アミド基を含有するグアニジン誘導体またはそ
の塩の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アミド基含有グアニジン誘導体は、皮膚
や毛髪等に対する優れたコンディショニング効果を有す
る基剤であり、例えば特開平6−321727号公報で
はこれを含有する保湿性に優れ、かつ使用時の高い延展
性(のび)、平滑性を有し、良好な使用感をもつ皮膚外
用剤が開示され、特開平6−256146号公報では、
アミドアミン界面活性剤との組み合わせにより毛髪にな
めらかさとしっとり感とを付与する毛髪化粧料が開示さ
れている。また、特開平6−330090ではアニオン
基を有する界面活性剤との組み合わせにより、手肌や毛
髪に対するマイルド性、起泡力、すすぎ時のなめらかさ
等に優れた洗浄剤組成物が開示されている。しかし、ア
ミド基含有グアニジン誘導体は、合成時に副成するビス
アミドやアシル化アミドアミン等の不純物による水性液
体製剤への安定性が課題となっていた。これを解決する
ために、特開平6−312972号公報では、アミドア
ミンのグアニジン化反応を行う際に、少量のアルコール
類またはエーテル類を存在させて反応を行い、晶析工程
で不純物を除去する高純度アミド基含有グアニジン誘導
体またはその塩の製造方法が開示されている。この方法
により得られた該グアニジン誘導体またはその塩は、約
99.5%程度の高純度な目的生成物が得られ、水およ
び/またはアルコールへの溶解性、安定性に優れてい
る。しかし、なおごく微量残存する不純物の影響と思わ
れるが、他の活性剤や電解質等を含有する化粧料や洗浄
剤等の組成物における安定性は、必ずしも満足できるも
のではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高純度でし
かも界面活性剤や電解質共存下においても溶液安定性に
優れたアミド基含有グアニジン誘導体またはその塩を安
定的に製造する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高純度の下記
一般式(I)
【0005】
【化3】 (式中、Rは、炭素数1〜22の直鎖または分岐鎖の
アルキル基、あるいはアルケニル基である。R、R
は、水素原子または炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖の
アルキル基、ヒドロキシルアルキル基であり、同一でも
異なっていても良い。Aは、炭素数1〜10の直鎖また
は分岐鎖のアルキレン基、あるいはアルケニレン基であ
る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
はその塩の製造方法であって、(1)下記一般式(I
I)
【0006】
【化4】 (式中、Rは、炭素数1〜22の直鎖または分岐鎖の
アルキル基、あるいはアルケニル基である。R、R
は、水素原子または炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖の
アルキル基、ヒドロキシルアルキル基であり、同一でも
異なっていても良い。Aは、炭素数1〜10の直鎖また
は分岐鎖のアルキレン基、あるいはアルケニレン基であ
る。)
【0007】で表わされるアミドアミン及び/またはそ
の塩を、グアニジン化反応試剤を用いてグアニジン化を
行う工程、及び、(2)晶析及び濾過工程、(3)有機
溶媒による洗浄工程を含むことを特徴とする高純度アミ
ド基含有グアニジン誘導体またはその塩の製造方法が提
供される。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるアミド基含有グアニジン誘導体またはその塩は、
以下式1、式2に示す反応式(1)、(2)のような公
知の化学反応により合成することができる。
【0009】
【式1】
【0010】
【式2】 (式中、R、R、RおよびAは、前記一般式II
と同じ基である。Rは、炭素数1〜4の直鎖または分
岐鎖のアルキル基である。HXは、無機酸あるいは有機
酸を表わす。Yは、SまたはOである。)
【0011】本発明のアミド基含有グアニジン誘導体ま
たはその塩の製造に用いられるアミドアミンあるいはそ
の塩は、一般式IIで表される化合物、その有機酸ある
いは無機酸塩である。
【0012】
【化5】
【0013】式中、Rは、炭素数1〜22、好ましく
は8〜20、特に好ましくは11〜19の直鎖または分
岐鎖のアルキル基、あるいはアルケニル基である。
、Rは、水素原子または炭素数1〜4の直鎖また
は分岐鎖のアルキル基、ヒドロキシルアルキル基であ
り、同一でも異なっていても良い。好ましくは、水素ま
たはメチル基である。Aは、炭素数1〜10、好ましく
は2〜6、特に好ましくは2〜4の直鎖または分岐鎖の
アルキレン基、あるいはアルケニレン基である。具体的
には、例えばモノラウロイルエチレンジアミン、モノラ
ウロイルブチレンジアミン、モノオレイルエチレンジ
アミン、モノミリストイルエチレンジアミン、モノステ
アロイルブチレンジアミン、モノラウロイルヘキシレン
ジアミン、N−モノラウロイル−N’−メチルエチレン
ジアミン、N−モノラウロイル−N’−ブチルエチレン
ジアミン、等があげられる。これらの塩としては、塩酸
塩等の無機酸塩、酢酸塩、グリコール酸塩、クエン酸
塩、酸性アミノ酸塩等の有機酸塩があげられる。
【0014】本発明で用いられるアミドアミンは、公知
の方法で得ることができる。即ち、下記一般式(II
I)で示される一級および/または二級アミノ基を有す
るジアミンを、一般式(IV)で示す脂肪酸または脂肪
酸エステルによりアシル化した化合物である。
【0015】
【化6】 R−NH−A−NH−R …(III) (式中、R、R、Aは、一般式(II)で示される
、R、Aである。)
【0016】
【化7】 R−COOR’ …(IV) (式中、Rは、一般式(II)で示されるRであ
る。R’は、水素または炭素数1〜3のアルキル基であ
る。)
【0017】ジアミンの具体例としては、ジアミノメタ
ン、エチレンジアミン、N−メチルエチレンジアミン、
N,N’―ジメチルエチレンジアミン、N−エチルエチ
レンジアミン、N,N’―ジエチルエチレンジアミン、
N−プロピルエチレンジアミン、N,N’―ジプロピル
エチレンジアミン、N−ブチルエチレンジアミン、N,
N’―ジブチルエチレンジアミン、N−第三ブチルエチ
レンジアミン、N,N’―ジ第三ブチルエチレンジアミ
ン、N−メチル−N’―エチルエチレンジアミン、1,
2−ジアミノプロパン、1−メチルアミノ−2−アミノ
プロパン、1−アミノ−2−メチルアミノプロパン、
1,3−ジアミノプロパン、1−メチルアミノ−3−ア
ミノプロパン、1,3−ジ(メチルアミノ)プロパン、
1−エチルアミノ−3−アミノプロパン、1−プロピル
アミノ−3−アミノプロパン、1−ブチルアミノ−3−
アミノプロパン、1−第三ブチルアミノ−3−アミノプ
ロパン、1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−ア
ミノプロパン、1,2−ジアミノブタン、1,4−ジア
ミノブタン、1,3−ジアミノ−1−メチルプロパン、
1,3−ジアミノ−2−メチルプロパン、1,4−ジア
ミノ−1−メチルブタン、1,4−ジアミノ−2−メチ
ルブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,10−ジアミノデカン等があげられ
る。これらは単独または2種以上を組合せて使用するこ
とができる。
【0018】一般式(IV)で示される脂肪酸または脂
肪酸エステルの具体例としては、酢酸、プロピオン酸、
酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、オクタン酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、ベヘニン
酸、やし油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、パーム油脂肪
酸、牛脂脂肪酸またはそれらのエステル等があげられ
る。これらは単独または2種以上を組合せて使用するこ
とができる。
【0019】アミドアミン塩とする場合は、アミドアミ
ンの対イオンとなる無機酸や有機酸を添加し、好ましく
は100℃を超えない温度で、中和すればよい。
【0020】本発明に用いられるグアニジン化反応試剤
は、シアナミド、S−メチルイソチオ尿素、S−エチル
イソチオ尿素、O−メチルイソ尿素、O−エチルイソ尿
素等があげられる。
【0021】本発明の好ましい合成方法としては、窒素
等の不活性ガス雰囲気下で、反応温度60〜120℃、
好ましくは80〜100℃で反応を行う。例えば、原料
のグアニジン化試剤をイソプロピルアルコール、テトラ
ヒドロフラン等の溶媒に溶解させ、反応系を所定の温度
に保ちながら、アミドアミンやその塩に滴下し、滴下終
了後、熟成する。その後、必要に応じて中和を行った
後、溶媒を留去する。
【0022】本発明の目的性生物がアミド基含有グアニ
ジン誘導体塩の場合は、上記のように原料としてアミド
アミン塩を用いてグアニジン化しても良いし、アミドア
ミンをグアニジン化し、その後、酸を用いて中和し塩と
しても良い。
【0023】本発明方法における高純度アミド基含有グ
アニジン誘導体またはその塩は、上記の方法等で合成さ
れた生成物(粗反応物)を、以下に記載する2段階の方
法で精製することにより得られる。
【0024】第一の精製は、晶析及び濾過である。晶析
は、粗反応物に、テトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トン等、目的のグアニジン誘導体の溶解度が温度により
大きく変化する溶媒を、粗反応物重量の2〜10倍添加
し、沸点まで加温する。不溶物が認められれば熱時濾過
し、結晶を析出させる所定温度まで徐々に冷却する。結
晶析出温度は、主な不純物である下記一般式(V)(V
I)の溶解度が0.1質量%となる温度以上に設定する
ことが好ましい。
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】 る。)
【0027】十分目的物を析出させた後、温度を維持し
たまま濾過により溶媒を除去する。濾過は、加圧濾過、
フィルタープレス、減圧濾過等、公知の方法で行うこと
ができる。
【0028】本発明における第二の精製は、有機溶媒に
よる洗浄である。有機溶媒は、テトラヒドロフラン、メ
チルエチルケトン、クロロホルムを好ましく用いること
ができる。洗浄方法方法としては、押し出し(置換)洗
浄あるいは懸濁攪拌洗浄が好ましい。
【0029】押し出し洗浄は、晶析・濾過後、晶析と同
じ溶媒を粗反応生成物の2〜10倍(重量比)添加して
濾過を続けて洗浄をおこなうものである。洗浄溶媒の温
度は晶析濾過と同様、一般式(V)(VI)の溶解度が
0.1質量%となる温度以上に設定することが好まし
い。加える溶媒量は、2倍未満では十分不純物を除去で
きない等の欠点があり、10倍より多い場合は、収率が
低く、いずれの場合も好ましくない。懸濁攪拌洗浄は、
晶析濾過で得られた湿ケーキを、粗反応生成物重量の2
〜10倍の晶析と同じ溶媒に添加して、10分〜2時間
攪拌、分散させた後、再度濾過等により溶媒を除去す
る。温度は晶析濾過と同様、一般式(V)(VI)の溶
解度が0.1質量%となる温度以上に設定することが好
ましい。加える溶媒量は、2倍未満では粘度が高くなっ
たり、十分不純物を除去できない等の欠点がある。10
倍より多い場合は、収率が低くなる。撹拌洗浄時間は、
10分未満では洗浄効果が劣り、また、2時間を越えて
撹拌しても洗浄効果は上がらず、経済的に不利である。
【0030】洗浄後の生成物は、真空加熱乾燥など、1
00℃を超えない温度で定法により乾燥し、本発明の高
純度アミド基含有グアニジン誘導体またはその塩を得
る。
【0031】以上の2段階精製により得られた高純度ア
ミド基含有グアニジン誘導体またはその塩は、他の界面
活性剤や電解質が共存する水性製剤においても安定であ
り、各種化粧料、皮膚外用剤や洗浄剤に好適に応用する
ことができる。
【0032】
【実施例】(実施例1) ラウロイルアミドエチルグア
ニジン塩酸塩の精製 (1)ラウロイルアミドエチルグアニジン塩酸塩の合成 撹拌機、温度計、真空・窒素導入管を備えた500ml
四つ口フラスコに、窒素雰囲気下で保存したモノラウロ
イルエチレンジアミン(アミドアミンと略、純度:9
7.2%、未反応ラウリン酸:0.8%、ビスアミド:
2.0%)121g(0.5モル)を仕込み、80℃に
昇温した後、濃塩酸(36%)48.2g(0.475
モル)を、系内温度が100℃を越えないように注意し
ながら滴下、中和した。別に、シアナミド31.5g
(0.75モル)をイソプロピルアルコール31.5g
に溶解し、アミドアミン95%塩酸塩中に、系内温度を
80〜90℃に保ちながら1時間かけて滴下した。滴下
終了後、同じ温度で3時間熟成を行い、濃塩酸(36
%)2.5g(0.025モル)を加え、完全中和した
後、溶媒を減圧留去した。収量:170g、液体クロマ
トグラフおよび薄層クロマトグラフ分析により、アミド
アミンからの反応率:93.5%、純度:88.1%、
未反応アミドアミン:2.6%、副生ジシアンジアミ
ド:7.0%、ビスアミド:1.4%であった。
【0033】(2)ラウロイルアミドエチルグアニジン
塩酸塩の精製 撹拌機、温度計を備えた11四つ口フラスコに。(1)
で得た粗生成物100gをとり、テトラヒドロフラン3
00gを加え、65℃に加熱して粗生成物を完全に溶解
した。1℃/分の割合で、25分かけて40℃まで冷却
し、結晶が析出してから1時間40℃に保温し、十分結
晶を析出させた。加圧濾過器を用いて結晶を濾別した
後、40℃のテトラヒドロフラン200gを静かに加
え、そのまま濾過、洗浄した。結晶を40℃、2時間真
空乾燥して精製ラウロイルアミドエチルグアニジン塩酸
塩を得た。収量:74g、液体クロマトグラフおよび薄
層クロマトグラフ分析により、純度:99.5%、未反
応アミドアミン:0.4%、ビスアミド:0.01%、
副生ジシアンジアミド:0.1%、であった。この精製
品50gをとり、エタノール30g、水20gに溶解し
たところ、25℃6ヶ月間透明溶液であった。なお、副
生したビスアミドの、テトラヒドロフランに対する溶解
度は、40℃で0.5%であった。
【0034】(実施例2) ラウロイルアミドブチルグ
アニジン酢酸塩の精製 (1)ラウロイルアミドブチルグアニジン酢酸塩の合成 撹拌機、温度計、真空・窒素導入管を備えた500ml
四つ口フラスコに、窒素雰囲気下で保存したモノラウロ
イルブチレンジアミン(アミドアミンと略、純度:9
8.4%、未反応ラウリン酸:1.0%、ビスアミド:
0.6%)135g(0.5モル)を仕込み、80℃に
昇温した後、酢酸30g(0.5モル)を、系内温度が
100℃を越えないように注意しながら滴下、中和し
た。別に、シアナミド25.2g(0.6モル)をイソ
プロピルアルコール25.2gに溶解し、アミドアミン
酢酸塩中に、系内温度を80〜90℃に保ちながら1時
間かけて滴下した。滴下終了後、同じ温度で3時間熟成
を行った後、溶媒を減圧留去した。収量:189g、液
体クロマトグラフおよび薄層クロマトグラフ分析によ
り、アミドアミンからの反応率:93.8%、純度:9
2.4%、未反応アミドアミン:1.9%、副生ジシア
ンジアミド:2.9%、ビスアミド:0.4%、アセチ
ル化アミドアミン:1.6%であった。
【0035】(2)ラウロイルアミドブチルグアニジン
酢酸塩の精製 撹拌機、温度計を備えた11四つ口フラスコに。(1)
で得た粗生成物100gをとり、メチルエチルケトン5
00gを加え、80℃に加熱して粗生成物を完全に溶解
した。1℃/分の割合で、25分かけて55℃まで冷却
し、結晶が析出してから1時間55℃に保温し、十分結
晶を析出させた。フィルタープレスを用いて結晶を濾別
した後、65℃のメチルエチルケトン500gを通じて
濾過、洗浄した。結晶を40℃、2時間真空乾燥して精
製ラウロイルアミドブチルグアニジン酢酸塩を得た。収
量:61g、液体クロマトグラフおよび薄層クロマトグ
ラフ分析により、純度:99.6%、未反応アミドアミ
ン:0.08%、ビスアミド:0.01%以下、副生ジ
シアンジアミド:0.18%、アセチル化アミドアミ
ン:0.1%、であった。この精製品50gをとり、エ
タノール30g、水20gに溶解したところ、25℃6
ヶ月間透明溶液であった。なお、副生したビスアミドの
メチルエチルケトンに対する溶解度は、65℃で0.3
5%であった。
【0036】(実施例3) ラウロイルアミドエチルグ
アニジン酢酸塩の精製 (1)ラウロイルアミドエチルグアニジン酢酸塩の合成 撹拌機、温度計、真空・窒素導入管を備えた500ml
四つ口フラスコに、実施例1(1)で用いたと同じモノ
ラウロイルエチレンジアミン121g(0.5モル)を
仕込み、80℃に昇温した後、酢酸30g(0.5モ
ル)を、系内温度が100℃を越えないように注意しな
がら滴下、中和した。別に、シアナミド25.2g
(0.6モル)をイソプロピルアルコール25.2gに
溶解し、アミドアミン酢酸塩中に、系内温度を80〜9
0℃に保ちながら1時間かけて滴下した。滴下終了後、
同じ温度で3時間熟成を行った後、溶媒を減圧留去し
た。収量:175g、液体クロマトグラフおよび薄層ク
ロマトグラフ分析により、アミドアミンからの反応率:
93.7%、純度:92.5%、未反応アミドアミン:
1.8%、副生ジシアンジアミド:2.8%、ビスアミ
ド:0.8%、アセチル化アミドアミン:1.6%であ
った。
【0037】(2)ラウロイルアミドエチルグアニジン
酢酸塩の精製 撹拌機、温度計を備えた11四つ口フラスコに。(1)
で得た粗生成物100gをとり、メチルエチルケトン5
00gを加え、80℃に加熱して粗生成物を完全に溶解
した。1℃/分の割合で、30分かけて50℃まで冷却
し、結晶が析出してから1時間50℃に保温し、十分結
晶を析出させた。減圧濾過器を用いて結晶を濾別した
後、50℃のメチルエチルケトン300gを静かに加
え、そのまま濾過、洗浄した。結晶を40℃、2時間真
空乾燥して精製ラウロイルアミドエチルグアニジン酢酸
塩を得た。収量:70g、液体クロマトグラフおよび薄
層クロマトグラフ分析により、純度:99.5%、未反
応アミドアミン:0.2%、ビスアミド:0.01%、
副生ジシアンジアミド:0.16%、アセチル化アミド
アミン:0.1%、であった。この精製品50gをと
り、エタノール30g、水20gに溶解したところ、2
5℃6ヶ月間透明溶液であった。なお、副生したビスア
ミドのメチルエチルケトンに対する溶解度は、50℃で
0.2%であった。
【0038】(実施例4) ラウロイルアミドブチルグ
アニジン酢酸塩の精製 撹拌機、温度計を備えた11四つ口フラスコに。実施例
2(1)と同様の方法で得た、ラウロイルアミドブチル
グアニジン酢酸塩粗生成物100gをとり、メチルエチ
ルケトン500gを加え、80℃に加熱して粗生成物を
完全に溶解した。1℃/分の割合で、25分かけて55
℃まで冷却し、結晶が析出してから1時間55℃に保温
し、十分結晶を析出させた。フィルタープレスを用いて
結晶を濾別し、11四つ口フラスコに入れ、メチルエチ
ルケトン500gを加え、60℃で1時間懸濁撹拌し洗
浄した。さらに、フィルタープレスを用いて結晶を濾別
し、40℃、2時間真空乾燥して精製ラウロイルアミド
ブチルグアニジン酢酸塩を得た。収量:60g、液体ク
ロマトグラフおよび薄層クロマトグラフ分析により、純
度:99.6%、未反応アミドアミン:0.05%、ビ
スアミド:0.01%、副生ジシアンジアミド:0.1
6%、アセチル化アミドアミン:0.1%以下、であっ
た。この精製品50gをとり、エタノール30g、水2
0gに溶解したところ、25℃6ヶ月間透明溶液であっ
た。なお、副生したビスアミドのメチルエチルケトンに
対する溶解度は、60℃で0.16%であった。
【0039】(実施例5) ラウロイルアミドエチルグ
アニジン塩酸塩の精製 撹拌機、温度計を備えた11四つ口フラスコに。実施例
1(1)と同様の方法で得た、ラウロイルアミドエチル
グアニジン塩酸塩粗生成物100gをとり、メチルエチ
ルケトン300gを加え、80℃に加熱して粗生成物を
完全に溶解した。1℃/分の割合で、30分かけて50
℃まで冷却し、結晶が析出してから1時間50℃に保温
し、十分結晶を析出させた。加圧濾過器を用いて結晶を
濾別し、11四つ口フラスコに入れ、メチルエチルケト
ン300gを加え、50℃で1時間懸濁撹拌し洗浄し
た。さらに、加圧濾過器を用いて結晶を濾別し、40
℃、2時間真空乾燥して精製ラウロイルアミドエチルグ
アニジン塩酸塩を得た。収量:74g、液体クロマトグ
ラフおよび薄層クロマトグラフ分析により、純度:9
9.6%、未反応アミドアミン:0.2%、ビスアミ
ド:0.01%、副生ジシアンジアミド:0.12%、
であった。この精製品50gをとり、エタノール30
g、水20gに溶解したところ、25℃6ヶ月間透明溶
液であった。なお、副生したビスアミドのメチルエチル
ケトンに対する溶解度は、50℃で0.2%であった。
【0040】(実施例6) ラウロイルアミドブチルグ
アニジン酢酸塩の精製 撹拌機、温度計を備えた11四つ口フラスコに。実施例
2(1)と同様の方法で得た、ラウロイルアミドブチル
グアニジン酢酸塩粗生成物100gをとり、テトラヒド
ロフラン500gを加え、65℃に加熱して粗生成物を
完全に溶解した。1℃/分の割合で、40分かけて25
℃まで冷却し、結晶が析出してから1時間25℃に保温
し、十分結晶を析出させた。遠心濾過器を用いて結晶を
濾別し、11四つ口フラスコに入れ、テトラヒドロフラ
ン300gを加え、25℃で1.5時間懸濁撹拌し洗浄
した。さらに、遠心濾過器を用いて結晶を濾別し、40
℃、2時間真空乾燥して精製ラウロイルアミドブチルグ
アニジン酢酸塩を得た。収量:80g、液体クロマトグ
ラフおよび薄層クロマトグラフ分析により、純度:9
9.3%、未反応アミドアミン:0.3%、ビスアミ
ド:0.02%、副生ジシアンジアミド:0.15%、
アセチル化アミドアミン:0.2%、であった。この精
製品50gをとり、エタノール30g、水20gに溶解
したところ、25℃6ヶ月間透明溶液であった。なお、
副生したビスアミドのテトラヒドロフランに対する溶解
度は、25℃で0.1%であった。
【0041】(実施例7)実施例1〜6で得たアミド基
含有グアニジン塩を用いて、以下のシャンプー組成物を
調製した。 本発明品 0.7 ラウリン酸シュガーエステル 10 N,N−ジメチル−N−ラウリルアミンオキシド 10 ヤシ油脂肪酸時エタノールアミド 4 安息香酸ナトリウム 0.9 硫酸ナトリウム 2 水 残部 (pH7:水酸化ナトリウムで調整) いずれの生成物を用いた場合も、25℃6ヶ月間、溶液
は安定であった。
【0042】(実施例8)実施例1〜6で得たアミド基
含有グアニジン塩を用いて、以下の台所用洗浄剤組成物
を調製した。 本発明品 5 ポリオキシエチレン(p=3)ラウリル硫酸ナトリウム 25 グリセリン 3 エタノール 7 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5 安息香酸ナトリウム 3 香料 0.4 水 残部 いずれの生成物を用いた場合も、25℃6ヶ月間、溶液
は安定であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AA03 AB12 AB70 AC52 AC53 AC59 AD15 AD17 BB12 BB16 BB25 BB61 BC10 BE90

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 (式中、Rは、炭素数1〜22の直鎖または分岐鎖の
    アルキル基、あるいはアルケニル基である。R、R
    は、水素原子または炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖の
    アルキル基、ヒドロキシルアルキル基であり、同一でも
    異なっていても良い。Aは、炭素数1〜10の直鎖また
    は分岐鎖のアルキレン基、あるいはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミド基含有グアニジン誘導体また
    はその塩の製造方法であって、(1)下記一般式(I
    I) 【化2】 (式中、Rは、炭素数1〜22の直鎖または分岐鎖の
    アルキル基、あるいはアルケニル基である。R、R
    は、水素原子または炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖の
    アルキル基、ヒドロキシルアルキル基であり、同一でも
    異なっていても良い。Aは、炭素数1〜10の直鎖また
    は分岐鎖のアルキレン基、あるいはアルケニレン基であ
    る。)で表わされるアミドアミン及び/またはその塩
    を、グアニジン化反応試剤を用いてグアニジン化を行う
    工程、及び、(2)晶析及び濾過工程、(3)有機溶媒
    による洗浄工程を含むことを特徴とするアミド基含有グ
    アニジン誘導体またはその塩の製造方法。
  2. 【請求項2】グアニジン化反応試剤が、シアナミド、S
    −メチルイソチオ尿素、S−エチルイソチオ尿素、O−
    メチルイソチオ尿素、O−エチルイソチオ尿素から選ば
    れる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    アミド基含有グアニジン誘導体またはその塩の製造方
    法。
  3. 【請求項3】晶析の溶媒がメチルエチルケトン、テトラ
    ヒドロフラン、クロロホルムから選ばれる一種以上であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のアミド基含
    有グアニジン誘導体またはその塩の製造方法。
  4. 【請求項4】洗浄工程が、メチルエチルケトン、テトラ
    ヒドロフラン、クロロホルムから選ばれる一種以上の溶
    媒による置換洗浄であることを特徴とする請求項1〜3
    に記載のアミド基含有グアニジン誘導体またはその塩の
    製造方法。
  5. 【請求項5】洗浄工程が、メチルエチルケトン、テトラ
    ヒドロフラン、クロロホルムから選ばれる1種以上の溶
    媒による懸濁攪拌洗浄であることを特徴とする請求項1
    〜3に記載のアミド基含有グアニジン誘導体またはその
    塩の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜5に記載の製造方法で得られた
    アミド基含有グアニジン誘導体またはその塩を含有する
    化粧料組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜5に記載の製造方法で得られた
    アミド基含有グアニジン誘導体またはその塩を含有する
    洗浄剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004269518A (ja) * 2003-02-20 2004-09-30 Ajinomoto Co Inc 保存安定性の改善されたアミド基含有グアニジン誘導体または/およびその塩を含有する液体組成物

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