JP2001187508A - 空気入りタイヤとリムとの組立体 - Google Patents

空気入りタイヤとリムとの組立体

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JP2001187508A
JP2001187508A JP37487299A JP37487299A JP2001187508A JP 2001187508 A JP2001187508 A JP 2001187508A JP 37487299 A JP37487299 A JP 37487299A JP 37487299 A JP37487299 A JP 37487299A JP 2001187508 A JP2001187508 A JP 2001187508A
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tire
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rising portion
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Masami Nishikawa
真美 西川
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Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/002Noise damping elements provided in the tyre structure or attached thereto, e.g. in the tyre interior

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードノイズを低減する。 【解決手段】 空気入りタイヤ2をリム3に装着するこ
とによりリム周囲にタイヤ内腔4を形成するタイヤとリ
ムとの組立体1である。リム3の外周面に装着される可
撓性の環状のバンド基体6と、このバンド基体6に設け
られ、組立体1の回転に伴う遠心力でリム3の外周面か
らタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内腔4を遮る1以
上の立ち上がり部7とを有する制音具5を具える。立ち
上がり部7は、バンド基体6に連なる基端部17aを具
えたシート状をなし、かつ基端部17aがバンド基体6
の幅方向線に対して傾く斜め立ち上がり部17を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リム組み性を向上
しつつ走行中のロードノイズを低減しうる空気入りタイ
ヤとリムとの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のさらなる低騒音化、静粛
化が望まれている。タイヤにより生じる騒音には様々な
ものがあるが、中でも荒れた路面を走行した際に、50
〜400Hzの周波数範囲で「ゴー」という音が生じるい
わゆるロードノイズは車内に伝達されて車室内でのこも
り音となり乗員に不快感を与える。発明者らの種々の実
験の結果、このようなロードノイズは、タイヤをリムに
装着した際に、リム周囲に形成されかつタイヤとリムと
が囲む空洞からなるタイヤ内腔が気柱管を構成して空気
が共鳴振動(空洞共鳴)していることが大きな影響を与
えていることが分かっている。
【0003】そこで、本件出願人は、例えば特公平7−
14682号公報において、タイヤ内腔に球状体からな
る遮蔽体を配し、このような共鳴を抑制することを提案
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法では、球状体はタイヤ内腔の断面積の例えば40%
以上を遮断する大きさを有するため、タイヤをリムに組
み付け難くしたり、またタイヤのバランスを損ねる他、
輸送時に脱落しやすいという問題があった。本発明は、
このような問題点に鑑み案出されたもので、リムの外周
面に可撓性の環状のバンド基体を装着するとともに、こ
のバンド基体に組立体の回転に伴う遠心力でリムの外周
面からタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内腔を遮る1
以上の立ち上がり部を設けることを基本として、タイヤ
のリム組み性を損ねることなくロードノイズを低下させ
うる空気入りタイヤとリムとの組立体を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、空気入りタイヤをリムに装着することによ
りリム周囲にタイヤ内腔を形成する空気入りタイヤとリ
ムとの組立体であって、前記リムの外周面に装着される
可撓性の環状のバンド基体と、このバンド基体に設けら
れ、組立体の回転に伴う遠心力でタイヤ半径方向へ立ち
上がりタイヤ内腔を遮る1以上の立ち上がり部とを有す
る制音具を具え、前記立ち上がり部は、前記バンド基体
に連なる基端部を具えたシート状をなし、かつ前記基端
部がバンド基体の幅方向線に対して傾く斜め立ち上がり
部を含むことを特徴としている。
【0006】また請求項2記載の発明は、前記バンド基
体は、幅方向縁が略平行に同幅で連続するとともに、該
バンド基体は、その両側の幅方向縁から内方に距離Xを
隔てしかも周方向の異なる位置を起点として同じ略周方
向にびる一対の縦の切り込みの各終端間を横の切り込み
により連続して継いだ略コ字をなすコ字状切り込みを具
え、該コ字状切り込みで区画された切り込み片が前記起
点間を前記基端部として立ち上がることにより前記バン
ド基体の幅方向縁をタイヤ軸方向外側に超えたタイヤ内
腔領域を遮る斜め立ち上がり部を一体に形成することを
特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤとリムとの組
立体である。
【0007】また請求項3記載の発明は、前記バンド基
体は、周方向に並ぶ複数の斜め立ち上がり部を具えると
ともに、周方向で隣り合う少なくとも1組の斜め立ち上
がり部は、前記基端部が向き合わされかつ近接して平行
に配されたことを特徴とする請求項1又は2記載の空気
入りタイヤとリムとの組立体である。
【0008】また請求項4記載の発明は、前記バンド基
体は、その幅方向で隣り合う第1の斜め立ち上がり部と
第2の斜め立ち上がり部とを含み、かつ第1の斜め立ち
上がり部の基端部の傾きを第2の斜め立ち上がり部の基
端部の傾きと逆としてタイヤ半径方向の外側を広げた略
V字状に前記第1、第2の斜め立ち上がり部を立ち上げ
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
空気入りタイヤとリムとの組立体である。
【0009】また請求項5記載の発明は、前記バンド基
体は、前記基端部が該バンド基体の幅方向線と平行な平
行立ち上がり部を前記斜め立ち上がり部と周方向に隣接
して具えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載の空気入りタイヤとリムとの組立体である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の空気入りタイヤ
とリムとの組立体(以下、単に「組立体」ということが
ある。)の断面図、図2はその制音具を例示する斜視
図、図3はその部分平面図を示している。図において、
組立体1は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と
いうことがある。)2をリム3に装着することにより、
リム3の周囲にタイヤ2とリム3とが囲むタイヤ内腔4
を形成している。
【0011】図1に示すように、本実施形態のリム3
は、例えば前記タイヤ2が装着されるリム本体3aとこ
のリム本体3aを保持するディスク3bとを有するいわ
ゆる2ピースホイールリムが例示され、タイヤ2のリム
組みを行う際にタイヤ2のビード部2aを落とし込むた
めに外径を減じたリム底部9が形成されている。また本
実施形態のタイヤ2は、ビード部2aをリム本体3aの
フランジ10に密着させリム組みされる。またタイヤ2
は、例えば騒音性能が問題となりやすい乗用車用であっ
て、タイヤ内腔4に向く内面に空気を透過しにくいいわ
ゆるインナーライナゴムを添設したチューブレス構造を
なし前記リム本体3aとで気密なタイヤ内腔4を形成し
ている。
【0012】前記リム3のタイヤ半径方向の外周面に
は、制音具5が装着されている。本実施形態の制音具5
は、リム3の外周面に装着される可撓性の環状のバンド
基体6と、このバンド基体6に設けられ、組立体1の回
転に伴う遠心力でタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内
腔4を遮る1以上の立ち上がり部7とを有して構成され
ている。
【0013】前記バンド基体6は、本例では伸縮自在な
例えば加硫ゴムからなり、例えば引き延ばされてリム3
の一方のフランジ10側からリムの外周面、本例でリム
底部9の外周面に僅かに引き延ばされた状態で密着して
装着されたものを例示している。加硫ゴムとしては、特
に限定はされないが、例えば天然ゴム(NR)、イソプ
レンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン
ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、
クロロプレンゴム(CR)などのジエン系ゴムが好まし
い。特にNR、SBRなどが好適である。
【0014】またバンド基体6は、その厚さが過大であ
ると、リム装着時に張力が過大となったり、またリム組
み性を悪化させる傾向があり、逆に過小であると、耐久
性の点で問題がある。このような観点より、バンド基体
6は、例えば厚さ(リム装着前の厚さで以下同じ。)が
0.5〜3mm、より好ましくは0.5〜2mm、さらに好
ましくは1〜2mmであることが望ましい。また、バンド
基体6は、本例では図2、図3に示すように、その幅方
向縁6e、6eが略平行に同幅BW(図3に示す)で連
続するものを例示している。前記バンド基体6の幅BW
は、例えばリム3の前記リム底部9の巾と略等しくする
ことができる。ここでリム底部9の幅は、例えばビード
部2aを落とし込みうる小径の部分が実質的に連続した
幅RW(図5に示す)とする。このバンド基体6は、こ
のような巾BWを有することにより、リム底部9の外周
面に装着され、また小厚さをなすこと相まってリム底部
9内にとどまることができリム組性の悪化を確実に防止
している。
【0015】また前記バンド基体6は、本例の如く加硫
ゴムからなる場合、例えばリム装着前の周長さLaと、
リム装着時の周長さLbとの比(Lb/La)を1.0
よりも大かつ1.3以下、さらに好ましくは1.08〜
1.16とすることが望ましい。これにより、バンド基
体6をリム3の外周面に装着するための効果的な締付力
ないし摩擦力を与えることができ、リム3へのバンド基
体6の装着が容易となる。なお前記比(Lb/La)が
1.0以下であると、バンド基体6がリム3の外周面上
で弛みがちとなるため前記立ち上がり部7が立ち上がり
難くなり、逆に前記比(Lb/La)が1.3を超える
と、リム3への装着時ないし装着中のバンド基体6に大
きな張力が作用して切断しやすくなり耐久性が低下する
傾向がある。
【0016】また本実施形態のバンド基体6は、図3に
示す如く、その両側の幅方向縁6eから内方に距離Xを
隔てしかも周方向の異なる位置を起点SL、SRとして
同じ周方向側にのびる一対の縦の切り込み12、12の
各終端G、G間を横の切り込み13により連続して継い
だ略コ字状をなすコ字状切り込み14を具えており、こ
れによりバンド基体6から該コ字状切り込み14で切り
取り片11が区画される。本例では前記横の切り込み1
3が、バンド基体6の幅方向と傾斜しているが、これに
限定されるものではない。
【0017】そしてこの切り取り片11は、前記起点S
L、SR間をバンド基体6に一体に連ねた基端部19と
するシート状をなすことにより、組立体1の回転に伴う
遠心力で前記基端部19で屈曲しバンド基体6からタイ
ヤ半径方向へと立ち上がりタイヤ内腔4を遮って共鳴振
動を抑制する立ち上がり部7として機能する。これによ
り、簡単な構成で、しかも能率良くかつ安価に立ち上が
り部7をバンド基体6に形成し、ひいては制音具5を構
成することができる。なお立ち上がり部7は、タイヤ内
腔4で立ち上がりかつ空気を透過しないものであれば、
このようなバンド基体6の切り込み片11に限定される
ことなく種々のものを採用でき、例えばバンド基体6に
シート状の立ち上がり部を接着等で設けることもでき
る。
【0018】また前記距離Xは、例えば2mm以上、より
好ましくは3mm以上とすることにより、バンド基体6の
縦の切り込み12、12と幅方向縁6eとの間の縁部分
の強度を維持でき、耐久性低下を防止することができ
る。さらに縦の切り込み12、12の各起点SL、SR
には、切り込み片11が遠心力で立ち上がった場合に応
力が集中しやすく、該起点Sから亀裂等の損傷が生じや
すくなる。かかる損傷を防止するために、本実施形態で
は該起点Sに略円形にくり抜いたくり抜き部16を設け
ている。このくり抜き部16は、例えば中心を前記起点
SL、SRとした直径dの円形をなし、該直径dは例え
ば2〜6mm、より好ましくは3〜5mmとするのが望まし
く、円形以外にも楕円形としても良い。
【0019】ところで、通常のリム3は、図1、図5に
示すようにリム底部9がリム本体3aのほぼ中央部分に
形成される。またリム組性を損なわないよう、立ち上が
り部7は、その非立ち上がり状態においてリム底部9に
収納されていることが望ましい。そうすると、このよう
な立ち上がり部7では、立ち上がりにより、リム底部9
の軸方向外側のタイヤ内腔領域を遮ることが困難とな
る。そこで本実施形態では、前記切り取り片11の前記
起点SL、SRをバンド基体6の周方向の異なる位置に
設定するとともに、該起点SL、SR間がなす基端部1
9をバンド基体6の幅方向線Nに対して角度θで傾けて
形成している。
【0020】このような切り取り片11の立ち上がり状
態を図4、図5に示す。図から明らかなように、切り取
り片11は、その立ち上がり時において、タイヤ内腔4
を遮る遮蔽面Pがタイヤ軸を含むタイヤ子午線断面CP
に対してほぼ前記角度θで傾く斜め立ち上がり部17を
なす。このような斜め立ち上がり部17は、例えば非立
ち上がり時ではバンド基体6の幅BWの寸法内に収まり
つつ、立ち上がり時にはバンド基体6の幅方向縁6eを
タイヤ軸方向外側に超えたタイヤ内腔領域を遮ることが
可能になり、ロードノイズの低減効果をさらに高めう
る。
【0021】特に図2〜図5に示す如く、このような斜
め立ち上がり部17を周方向に並んだ複数個とし、しか
も周方向で隣り合う1組の斜め立ち上がり部17A、1
7Bにおいて、基端部19を向き合わして近接させしか
も基端部19を互いに平行に配することが望ましい。こ
れにより、図4に示す如く、周方向に近接した斜め立ち
上がり部17A、17Bによりバンド基体6の幅方向縁
6e、6eのタイヤ軸方向両外側のタイヤ内腔領域を幅
SWを有して遮ることができるから、より一層ロードノ
イズを大幅に低減するのに役立つ。この場合、基端部1
1a、11a間の周方向の距離K(図3に示す)は、例
えば10〜30mm、より好ましくは10〜20mm程度と
することが、斜め立ち上がり部17を一定の領域内に密
集して配することができ、より一層空洞共鳴を抑制する
効果が高いものである。なお斜め立ち上がり部17の個
数は、特に限定されるものではないが、例えば2以上、
より好ましくは3以上、さらに好ましくは6以上とする
ことが望ましい。
【0022】また、このような斜め立ち上がり部17を
具える制音具5は、タイヤ2をリム3にリム組みする際
には、リム3の外周面に略面一に装着させておくことが
可能となるため、該リム3にタイヤ2を容易に組み入れ
でき、リム組性を損ねることがない。また組立体1の走
行中では、前記の如く遠心力により前記制音具5の立ち
上がり部7がタイヤ内腔の空気流れを遮るとともに、本
例の如く斜め立ち上がり部17を具えることにより、バ
ンド基体6の幅BWを超えたより広い範囲でタイヤ内腔
4を遮ることができるなど、小幅のバンド基体6にて効
果的にロードノイズが低減できる。このように、本発明
の組立体1は、リム組性とロードノイズを効果的に両立
しうる。
【0023】また前記斜め立ち上がり部17の前記角度
θは、必要に応じて種々設定される。この角度θが大き
すぎると、立ち上がり時の高さを減じる傾向があり、逆
に小さすぎると、タイヤ軸方向外側を遮蔽する効果が相
対的に低下する傾向がある。かかる観点より、前記角度
θは、例えば0゜よりも大かつ45゜以下、より好まし
くは10〜40゜、さらに好ましくは15〜30゜とす
ることが望ましい。
【0024】また前記立ち上がり部7は、その立ち上げ
状態において、タイヤ半径方向の高さHaを限定するこ
とが望ましい。図5にはタイヤの負荷走行時のタイヤ軸
を含む組立体1の子午線断面図を例示している。斜め立
ち上がり部17の前記高さHaが著しく小さすぎると、
ロードノイズを低減する効果が低下する。このような観
点より、立ち上がり部7の前記高さHaはタイヤ負荷走
行時のタイヤ内腔の最大高さであるタイヤ内腔高さHの
85〜100%とすることが望ましい。またバンド基体
6の幅方向に測定した斜め立ち上がり部17の幅Waを
タイヤ負荷走行時のタイヤ内腔最大幅Wの20%以上と
することが、タイヤ内腔4での共鳴をより効果的に防止
しうる点で好ましいものとなる。
【0025】なお通常のタイヤの負荷走行状態は、荷重
や内圧などによって種々変化するが、本明細書では「タ
イヤの負荷走行時」を、タイヤ2を正規リム3にリム組
みしかつ正規内圧を充填するとともに、正規荷重の74
%の荷重を付与して平面に押し付けたときの状態として
定める。ここで、「正規リム」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎
に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リ
ム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTO
であれば "Measuring Rim"とする。
【0026】また「正規内圧」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に
定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気
圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS
COLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRT
Oであれば "INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤが
乗用車用の場合には、使用の実状を考慮して200kP
aとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に
定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能
力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS
COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRT
Oであれば "LOAD CAPACITY"とする。
【0027】図6、図7には本発明の他の実施形態を示
している。本例のバンド基体6は、たとえばコ字状切り
込み14を巾方向に2つに区分する中の切り込み20を
形成することにより、幅方向で隣り合う第1の斜め立ち
上がり部17Lと第2の斜め立ち上がり部17Rとを形
成している。第1の斜め立ち上がり部17Lの基端部1
9Lの傾きは、第2の斜め立ち上がり部17Rの基端部
19Rの傾きと逆、しかもこの第1、第2の斜め立ち上
がり部17L、17Rを、図7に示すように、タイヤ半
径方向の外側を広げた略V字状に立ち上げる向きに設定
されている。このような斜め立ち上がり部17は、例え
ばタイヤ内腔4内の例えばサイドウォール部側に大きな
空洞が形成されるの阻止でき、これにより共鳴抑制効果
を高める。
【0028】またバンド基体6は、図6、図7に示した
ように、前記基端部19が該バンド基体6の幅方向線と
平行な平行立ち上がり部7Cを前記斜め立ち上がり部1
7L、17Rと周方向に近接して具えることも好まし
い。この場合、タイヤ内腔4に、斜め立ち上がり部17
L、17Rの間に形成される隙間を、平行立ち上がり部
7Cで補って遮ることができ、より効果的にタイヤ内腔
4での共鳴を抑制しロードノイズが低減できる。
【0029】図8、図9には、さらに本発明の他の実施
形態を示している。本例では、バンド基体6を切り込む
ことにより、幅方向で隣り合う第1の斜め立ち上がり部
17L1と第2の斜め立ち上がり部17R1とを含むと
ともに、この斜め立ち上がり部17L1、17R1と周
方向に近接して基端部19Cが該バンド基体6の幅方向
線と平行な平行立ち上がり部7Cと、その幅方向両側に
さらに第3の斜め立ち上がり部17L2、第4の斜め立
ち上がり部17R2を設けたものを例示している。
【0030】前記第1、第2の斜め立ち上がり部17L
1、17R1は、基端部19のバンド基体6の幅方向線
となす角度θ1の傾きを互いに逆としかつ同一の絶対値
角度に設定される。また前記第3、第4の斜め立ち上が
り部17L2、17R2は、基端部19L2、19R2
のバンド基体6の幅方向線となす角度θ2の傾きを互い
に逆としかつ同一の絶対値角度に設定され、しかもこの
角度θ2は前記角度θ1よりも大としている。これによ
り、図9に立ち上がり状態を例示するように、斜め立ち
上がり部17L1、17R1、17L2、17R2を略
V字状に立ち上げかつ平行立ち上がり部7Cをも利用し
て扇状により広範囲でタイヤ内腔を遮ることが可能とな
り、さらにロードノイズを低減しうる。
【0031】前記角度θ1の絶対値角度は、例えば0゜
よりも大かつ20゜以下、より好ましくは5〜20゜、
さらに好ましくは10〜15゜とするのが良い。また前
記角度θ2の絶対値角度は、前記角度θ1の1.5〜
2.0倍とすることが望ましい。前記θ2の絶対値角度
が角度θ1の1.5倍よりも小になると、各斜め立ち上
がり部が重なり遮蔽効率が低下し、逆に2.0倍を超え
ると、第1、第3の斜め立ち上がり部の間や、第2、第
4の斜め立ち上がり部の間に隙間が生じがちとなる傾向
がある。
【0032】
【実施例】タイヤ(195/65R15)、リム(15
×6JJ、リム底部の幅:55mm、リム底部の周長:1
10cm)、上記各制音具を用いて空気入りタイヤとリム
との組立体を試作し騒音性能などを評価した。また比較
のために、制音具を外した組立体など本発明外の組立体
(比較例)についても併せて試作しテストを行った。な
お実施例1〜9は、バンド基体が図3、図5に示す基本
構造を、実施例10〜14は、バンド基体が図6、図7
に示す基本構造を、実施例15〜22は、バンド基体が
図8、図9に示す基本構造をそれぞれ有している。テス
トの内容は次の通りである。
【0033】(騒音テスト)内圧200KPaでリム組
みして国産2000ccのFR車に装着し、1名乗車に
てロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度6
0km/Hで走行したときの前席車内音の気柱共鳴音ピ
ークの音圧レベル(dB)を狭帯域で測定し、比較例1
を基準とする増減値にて評価した。
【0034】(制音具の装着性、リム組み性)制音具の
リムへの装着性、リムに制音具を装着した後の手組によ
るリム組み性について調べた。
【0035】(制音具の耐久性)内圧200KPa、縦
荷重500N、速度60km/Hでドラム上を1時間走
行させ、制音具の損傷程度、クラックの発生状況などを
目視により調べた。テストの結果などを表1、表2、表
3に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】テストの結果、実施例の組立体は、いずれ
も比較例に比べてロードノイズを低減していることが確
認できた。また、リム組み性についても、ほぼ良好であ
ることが確認できた。
【0040】
【発明の効果】上述したように、本発明の組立体は、制
音具の立ち上がり部は、遠心力を利用してリムの外周面
からタイヤ半径方向に立ち上がるため、空気入りタイヤ
のリム組性を損ねることなしにタイヤ内腔の空洞共鳴を
抑制でき、ひいてはロードノイズを低減しうる。また立
ち上がり部が斜め立ち上がり部を含むことにより、例え
ばバンド基体の幅方向縁をタイヤ軸方向外側に超えたタ
イヤ内腔領域を遮ることが可能となり、ロードノイズを
さらに低減しうる。
【0041】また請求項2記載の発明のように、コ字状
の切り込みを用いて斜め立ち上がり部を形成することに
より、簡単な構成で、しかも能率良くかつ安価に制音具
を構成しうるとともに、斜め立ち上がり部は非立ち上が
り時ではバンド基体の幅寸法内に収まりつつ、立ち上が
り時にはバンド基体よりも幅方向縁をタイヤ軸方向外側
に超えたタイヤ内腔領域を遮ることが可能になり、リム
組性とロードノイズをバランス良く両立しうる。
【0042】さらに請求項3ないし4記載の発明では、
周方向に近接した斜め立ち上がり部、またはバンド基体
の幅方向で隣り合うに一対の斜め立ち上がり部により、
バンド基体の幅方向縁のタイヤ軸方向両外側のタイヤ内
腔領域を遮ることができ、より一層ロードノイズを低減
するのに役立つ。
【0043】また請求項5記載の発明のように、バンド
基体は、基端部が該バンド基体の幅方向線と平行な平行
立ち上がり部を前記斜め立ち上がり部と周方向に隣接し
て具えることにより、それぞれ異なるタイヤ内腔領域遮
蔽させることにより、効率よく共鳴振動を防止しロード
ノイズを低減しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の空気入りタイヤとリムとの組立体
を例示する部分斜視図である。
【図2】制音具を例示する斜視図である。
【図3】バンド基体を展開して示す部分展開図である。
【図4】その立ち上がり部を立ち上げた状態を示す展開
図である。
【図5】組立体の負荷走行時の状態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態を示すバンド基体の展開
図である。
【図7】それを用いた組立体のタイヤ軸を含む断面略図
である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すバンド基体の展開
図である。
【図9】それを用いた組立体のタイヤ軸を含む断面略図
である。
【符号の説明】
1 組立体 2 空気入りタイヤ 3 リム 5 制音具 6 バンド基体 7 立ち上がり部 7C 平行立ち上がり部 9 リム底部 11 切り込み片 12 縦の切り込み 13 横の切り込み 14 コ字状切り込み 17 斜め立ち上がり部 19 基端部 SL、SR 縦の切り込みの起点 G 縦の切り込みの終端

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気入りタイヤをリムに装着することによ
    りリム周囲にタイヤ内腔を形成する空気入りタイヤとリ
    ムとの組立体であって、 前記リムの外周面に装着される可撓性の環状のバンド基
    体と、このバンド基体に設けられ、組立体の回転に伴う
    遠心力でタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内腔を遮る
    1以上の立ち上がり部とを有する制音具を具え、 前記立ち上がり部は、前記バンド基体に連なる基端部を
    具えたシート状をなし、かつ前記基端部がバンド基体の
    幅方向線に対して傾く斜め立ち上がり部を含むことを特
    徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体。
  2. 【請求項2】前記バンド基体は、幅方向縁が略平行に同
    幅で連続するとともに、該バンド基体は、その両側の幅
    方向縁から内方に距離Xを隔てしかも周方向の異なる位
    置を起点として同じ略周方向にびる一対の縦の切り込み
    の各終端間を横の切り込みにより連続して継いだ略コ字
    をなすコ字状切り込みを具え、該コ字状切り込みで区画
    された切り込み片が前記起点間を前記基端部として立ち
    上がることにより前記バンド基体の幅方向縁をタイヤ軸
    方向外側に超えたタイヤ内腔領域を遮る斜め立ち上がり
    部を一体に形成することを特徴とする請求項1記載の空
    気入りタイヤとリムとの組立体。
  3. 【請求項3】前記バンド基体は、周方向に並ぶ複数の斜
    め立ち上がり部を具えるとともに、周方向で隣り合う少
    なくとも1組の斜め立ち上がり部は、前記基端部が向き
    合わされかつ近接して平行に配されたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の空気入りタイヤとリムとの組立
    体。
  4. 【請求項4】前記バンド基体は、その幅方向で隣り合う
    第1の斜め立ち上がり部と第2の斜め立ち上がり部とを
    含み、かつ第1の斜め立ち上がり部の基端部の傾きを第
    2の斜め立ち上がり部の基端部の傾きと逆としてタイヤ
    半径方向の外側を広げた略V字状に前記第1、第2の斜
    め立ち上がり部を立ち上げることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤとリムとの組
    立体。
  5. 【請求項5】前記バンド基体は、前記基端部が該バンド
    基体の幅方向線と平行な平行立ち上がり部を前記斜め立
    ち上がり部と周方向に隣接して具えることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤとリ
    ムとの組立体。
JP37487299A 1999-12-22 1999-12-28 空気入りタイヤとリムとの組立体 Withdrawn JP2001187508A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108773246A (zh) * 2018-07-19 2018-11-09 三角轮胎股份有限公司 轮胎降噪扰流器
US10632790B2 (en) 2014-09-12 2020-04-28 Bridgestone Corporation Pneumatic tire

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