JP2001347807A - 空気入りタイヤとリムとの組立体 - Google Patents

空気入りタイヤとリムとの組立体

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JP2001347807A
JP2001347807A JP2000168042A JP2000168042A JP2001347807A JP 2001347807 A JP2001347807 A JP 2001347807A JP 2000168042 A JP2000168042 A JP 2000168042A JP 2000168042 A JP2000168042 A JP 2000168042A JP 2001347807 A JP2001347807 A JP 2001347807A
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tire
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pneumatic tire
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Chieko Aoki
知栄子 青木
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/002Noise damping elements provided in the tyre structure or attached thereto, e.g. in the tyre interior

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードノイズを低減する。 【解決手段】 空気入りタイヤ2をリム3に装着するこ
とによりリム周囲にタイヤ内腔4を形成するタイヤとリ
ムとの組立体1である。組立体1の回転に伴う遠心力で
リム3の外周面からタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ
内腔4を遮る1以上の立ち上がり部7を有する。立ち上
がり部7は、少なくともその一部に不織布10からなる
吸音部8を具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中のロードノ
イズを低減しうる空気入りタイヤとリムとの組立体に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
自動車のさらなる低騒音化、静粛化が望まれている。タ
イヤにより生じる騒音には様々なものがあるが、中でも
荒れた路面を走行した際に、50〜400Hzの周波数範
囲で「ゴー」という音が生じるいわゆるロードノイズは
車内に伝達されて車室内でのこもり音となり乗員に不快
感を与える。このようなロードノイズは、タイヤをリム
に装着した際に、リム周囲に形成されかつタイヤとリム
とが囲む空洞からなるタイヤ内腔が気柱管を構成して空
気が共鳴振動(空洞共鳴)することにより生じる。
【0003】そこで、本件出願人は、例えば特開平8−
132816号公報において、タイヤ内腔に不織布から
なる制振シートを貼り付けることにより、空洞共鳴音を
抑制することを提案しているが、近年の車両の静粛化に
伴いさらなるロードノイズの改善が望まれている。
【0004】本発明は、このような実状に鑑み案出され
たもので、組立体の回転に伴う遠心力でタイヤ半径方向
へ立ち上がりタイヤ内腔を遮る1以上の立ち上がり部を
有するとともに、該立ち上がり部の少なくとも一部に制
振性の不織布からなる吸音部を設けることを基本として
ロードノイズをより一層低下させうる空気入りタイヤと
リムとの組立体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、空気入りタイヤをリムに装着することによ
りリム周囲にタイヤ内腔を形成する空気入りタイヤとリ
ムとの組立体であって、組立体の回転に伴う遠心力でタ
イヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内腔を遮る1以上の立
ち上がり部を有するとともに、前記立ち上がり部は、少
なくともその一部に不織布からなる吸音部を具えること
を特徴としている。このような立ち上がり部は、タイヤ
内腔の連続性を遮ることで空気流れを阻害し空洞共鳴を
抑制するとともに、立ち上がり部には不織布からなる吸
音具を設けたことにより、この立ち上がり部に衝突する
音エネルギーを効果的に吸収でき、さらに空洞共鳴を抑
制してロードノイズを低減しうる。
【0006】また前記不織布は、例えば熱可塑性の有機
繊維を絡み合わせたシート状をなすとともに、その見か
けの比重が0.02〜1.5であることが望ましい。ま
た前記立ち上がり部は、前記リムの外周面に装着される
環状のバンド基体に設けた略コ字状の切り込みにより一
端部をこのバンド基体に連ねて型抜きされた切り込み片
からなり、しかもこの切り込み片の少なくとも一方の面
に前記不織布を配して構成することができる。これによ
り、1枚のバンド基体に切り込みを入れるだけで容易に
立ち上がり部を形成でき立ち上がり部の生産性を向上す
るのに役立つ。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の空気入りタイヤ
とリムとの組立体(以下、単に「組立体」ということが
ある。)の断面図、図2はその要部斜視図、図3はその
部分平面図を示している。図において、組立体1は、空
気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがあ
る。)2をリム3に装着することにより、リム3の周囲
にタイヤ2とリム3とが囲むタイヤ内腔4を形成してい
る。
【0008】図1に示すように、本実施形態のリム3
は、例えば前記タイヤ2が装着されるリム本体3aとこ
のリム本体3aを保持するディスク3bとを有するいわ
ゆる2ピースホイールリムが例示され、タイヤ2のリム
組みを行う際にタイヤ2のビード部2aを落とし込むた
めに外径を減じたリム底部9が形成されている。また本
実施形態のタイヤ2は、ビード部2aをリム本体3aの
フランジ19に載置してリム組みされる。またタイヤ2
は、例えば騒音性能が問題となりやすい乗用車用ラジア
ルタイヤであって、タイヤ内腔4に向く内面に空気を透
過しにくいいわゆるインナーライナゴムを添設したチュ
ーブレス構造をなし前記リム本体3aとで気密なタイヤ
内腔4を形成している。
【0009】前記リム3のタイヤ半径方向の外周面に
は、立ち上がり部7が設けられる。本実施形態の立ち上
がり部7は、リム3の外周面に装着される可撓性の環状
のバンド基体6に設けた略コ字状の切り込み14により
一端部11aをこのバンド基体6に連ねて型抜きされた
切り込み片11から形成される。
【0010】前記バンド基体6は、図2、図3に示すよ
うに、本例では伸縮自在な例えば加硫ゴムからなり、例
えば引き延ばされてリム底部9の外周面に密着した状態
で装着される。加硫ゴムとしては、例えば天然ゴム、イ
ソプレンゴム、ブタジエンゴムなど各種のゴムが採用で
きる。またバンド基体6の厚さt1(図2に示す)は、
リム3への装着容易性とリム組み性の悪化防止の観点よ
り、リム装着前において0.5〜3mm、より好ましくは
0.5〜2mmとするのが望ましい。またバンド基体6の
巾BWは、本例ではリム3の前記リム底部9の巾と略等
しく設定されている。なおリム底部9の幅は、例えばビ
ード部2aを落とし込みうる小径の部分が実質的に連続
した幅RW(図4に示す)とする。
【0011】前記略コ字状の切り込み14は、図3に示
すように本例ではバンド基体6の両側の幅方向縁6eか
ら内方に距離Xを隔てしかも周方向の略同位置を起点S
として同じ周方向側にのびる縦の切り込み12と、その
各終端G、G間を連続して継ぐ横の切り込み13とによ
り形成されている。そして、この略コ字状の切り込み1
4で区画されて型抜きされた切り込み片11が遠心力に
より立ち上がることにより前記立ち上がり部7を形成す
る。このような立ち上がり部7は、簡単な構成で、しか
も能率良くかつ安価に形成することができる。なお立ち
上がり部7は、タイヤ内腔4で立ち上がりかつ空気を透
過しないものであれば、このようなバンド基体6を切り
込んだ切り込み片11に限定されることなく種々のもの
を採用できる。
【0012】前記距離Xは、例えば2mm以上、より好ま
しくは3mm以上とすることにより、バンド基体6の縦の
切り込み12、12と幅方向縁6eとの間の縁部分の強
度を維持でき、耐久性低下を防止することができる。ま
た前記縦の切り込み12、12の起点Sには、切り込み
片11が遠心力で立ち上がった場合に応力が集中し、該
起点Sから亀裂等の損傷が生じやすくなる。本実施形態
では該起点Sへの応力集中を防止するために、該起点
に、略円形にくり抜いたくり抜き部16を設けている。
本例のくり抜き部16は、中心を前記起点Sとした直径
dの円形をなし、該直径dは例えば2〜6mm、より好ま
しくは3〜5mmに設定される。なおくり抜き部16は円
形以外にも楕円形などとすることもできる。またこのよ
うなくり抜き部16は、切り込み片11の前記起点S側
の一端部11aを小巾にでき、その剛性を相対的に弱め
ることによって、より立ち上げ易くするのに役立つ。
【0013】また立ち上がり部7は、1以上、より好ま
しくは立ち上がり時において、タイヤ周方向に略等間隔
を隔てて配された複数個から構成されるのが望ましい。
このように複数個の立ち上がり部7を設けることによ
り、さらに効果的にタイヤ内腔4での共鳴を抑制でき、
走行中のロードノイズを大幅に低減するのに役立つ。ま
た立ち上がり部7をタイヤ周方向に略等間隔に形成する
ことにより、例えばタイヤ2のユニフォミティなどが悪
化するのも防止できる。なお立ち上がり部7の個数は、
特に限定されるものではなく、例えば2以上、より好ま
しくは3以上とすることが望ましい。
【0014】また本実施形態では、前記立ち上がり部7
の一方の面のほぼ全域に不織布10を貼り付け吸音部8
を設けている。前記不織布10は、例えば発泡体や織布
などに比して繊維間に包み込む空気の空隙率が大であっ
て、しかもその空隙は互いに導通している。従って、タ
イヤ内腔4内の音のエネルギの一部は図2に示す如く、
タイヤ内腔4を遮るようにして立ち上がる不織布10に
よって効率良く受け止められ、その一部は不織布10で
反射し、また残りの一部は不織布10内に進入し繊維と
の摩擦により熱エネルギに変換されて吸音される。従っ
て、立ち上がり部7による空気流れの妨害による共鳴の
防止と、吸音作用の相乗効果によって、走行中のロード
ノイズが大幅に低減できる。
【0015】本例の不織布10は、多数のノズルから高
速の空気とともに溶融ポリマーを吹き出して不織布10
とするメルトブロー法や、ポリマーを紡糸して繊維化し
た後に不織布10に加工する溶融紡糸法など種々の方法
が用いられる。前者の方法では、細い繊維のものが容易
に形成でき、後者の方法では、より高い強度のものを得
ることができる点で好ましい。
【0016】また前記不織布10を形成する繊維は、本
例では高いヒステリシスロス(tanδ)を有する有機繊
維が用いられる。具体的にはヒステリシスロス(tan
δ)の値が、0.01〜2.00、より好ましくは0.
02〜1.00とするのが良い。このような有機繊維
は、粘性が高く変形に対する復元力が小さいため、いわ
ゆる制振効果を発揮することができる。従って、このよ
うな不織布10を立ち上がり部7の一方の面に貼り付け
ることにより、立ち上がり部7自体の振動伝達を抑制
し、ロードノイズをさらに効果的に低減しうる。なお前
記ヒステリシスロス(tan δ)は、粘弾性測定器(レオ
バイブロン)により温度40℃、周波数110Hzで測
定した値である。
【0017】このような不織布10を形成する粘弾性を
有する有機繊維としては、図5にその構造概念図を示す
ように、ハード部20とソフト部21とのブロックより
なるブロック共重合体のうち、複数のハード部20がソ
フト部21を介して連結するトリブロック共重合体とし
たスチレン系エラストマーが採用でき、そのソフト部2
1のガラス転移温度が室温領域に設定されることによっ
て、室温近傍で大きなヒステリシスロス(tan δ)を発
揮できる。またこのような不織布10としては、例えば
前記ハード部20がポリスチレンからなりかつソフト部
21がビニル化ポリイソプレンからなるスチレン−ビニ
ル化イソプレン系のトリブロック共重合体(商標:ハイ
ブラー、クラレ社製)があり、図6(A)、(B)に、
そのハード部20及びソフト部21の分子構造の概略を
示す。
【0018】また不織布10の厚さt2は、例えば10
mm未満、より好ましくは2〜10mm、さらに好ましくは
4〜8mmとすることが望ましい。前記厚さt2が10mm
を越えると重量が重くなりすぎ、タイヤのころがり抵抗
を悪化させる他、リム組み性を損ねる傾向がある。
【0019】また不織布10の見かけの比重は、0.0
2〜1.5、より好ましくは0.03〜0.5とするこ
とが望ましい。前記見かけの比重が0.02未満の場
合、吸音効果が十分に発揮されず、逆に1.5よりも大
の場合、タイヤ重量を不必要に増加して転がり抵抗、燃
費性能を悪化させるとともに、アンバランスを生じて、
ユニフォミティーを低下させる傾向がある。
【0020】このような組立体1では、バンド基体6
は、タイヤ2をリム3にリム組みする際には、立ち上が
り部をリム3の外周面にほぼ面一に配しておくことが可
能となるため、該リム3にタイヤ2を容易に組み入れで
き、リム組性を損ねることがない。また組立体1の走行
中では、遠心力により立ち上がり部7がタイヤ半径方向
に立ち上がり、タイヤ内腔の空気流れを遮ることにより
空洞共鳴を抑制しロードノイズを低減できる。さらに立
ち上がり部7には、不織布からなる吸音部8を設けてい
ることにより、周方向に流れる音エネルギを効果的に受
け止めかつ吸収し、より一層ロードノイズを低減しう
る。
【0021】また前記立ち上がり部7は、その立ち上げ
状態において、図4に示す如く、タイヤ半径方向の高さ
Ha、タイヤ軸方向の幅Waなどを限定することが望ま
しい。図4にはタイヤの負荷走行時のタイヤ軸を含む組
立体の子午線断面図を例示している。立ち上がり部7の
前記高さHaが著しく小さすぎたり、また前記幅Waが
著しく小さすぎると、ロードノイズを低減する効果が低
下する。このような観点より、立ち上がり部7の前記高
さHaはタイヤ負荷走行時のタイヤ内腔の最大高さであ
るタイヤ内腔高さHの85〜100%、かつ前記幅Wa
をタイヤ負荷走行時のタイヤ内腔最大幅Wの20%以上
とすることが、タイヤ内腔4での共鳴をより効果的に防
止しうる点で好ましいものとなる。
【0022】なお通常のタイヤの負荷走行状態は、荷重
や内圧などによって種々変化するが、本明細書では「タ
イヤの負荷走行時」を、タイヤ2を正規リム3にリム組
みしかつ正規内圧を充填するとともに、正規荷重の74
%の荷重を付与して平面に押し付けたときの状態として
定める。ここで、「正規リム」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎
に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リ
ム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTO
であれば "Measuring Rim"とする。
【0023】また「正規内圧」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に
定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気
圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS
COLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRT
Oであれば "INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤが
乗用車用の場合には、現実の使用頻度などを考慮し20
0kPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基
づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイ
ヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大
負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VA
RIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、E
TRTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
【0024】以上本発明の一実施形態を説明したが、立
ち上がり部7の両方の面に不織布10を配しても良く、
さらにはバンド基体6を前記不織布10により形成する
とともに、このバンド基体6に前記コ字状の切り込み1
4を設けて立ち上がり部7を形成することもできる。こ
の例においては、バンド基体6、立ち上がり部7がいず
れも不織布10からなるため、より広範囲にて吸音効果
を発揮しうる点で好ましい。
【0025】
【実施例】タイヤ(195/65R15)、リム(15
×6JJ、リム底部の幅:55mm、リム底部の周長:1
10cm)を用いて吸音部付きの立ち上がり部を有する組
立体を試作し騒音性能などを評価した。また比較のため
に本発明外の組立体(比較例)についても併せて試作し
テストを行った。テストの内容は次の通りである。
【0026】(騒音テスト)内圧200KPaでリム組
みして国産2000ccのFR車に装着し、1名乗車に
てロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度6
0km/Hで走行したときの前席車内音を1/12オク
ターブバンドフィルターを通し、226Hz、240Hz、
253Hzの3チャンネルのパーシャルオーバーオールを
算出し、比較例1を基準とする増減値にて評価した。
【0027】(リム組み性)リムに空気入りタイヤを手
組したときのリム組み性について調べた。
【0028】(立ち上がり部の耐久性)内圧200KP
a、縦荷重500N、速度60km/Hでドラム上を1
時間走行させ、立ち上がり部の損傷程度、クラックの発
生状況などを目視により調べた。テストの結果などを表
1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】テストの結果、実施例の組立体は、いずれ
も比較例に比べてロードノイズを低減していることが確
認できた。また、リム組み性についても、ほぼ良好であ
った。
【発明の効果】上述したように、本発明の組立体は、遠
心力を利用してリムの外周面からタイヤ半径方向に立ち
上がる立ち上がり部を具えるため、空気入りタイヤのリ
ム組性を損ねることなしにタイヤ内腔の連続した空気流
れを遮り共鳴を空洞共鳴を抑制する。また立ち上がり部
に設けた吸音部によって内腔内の音エネルギーを効果的
に受け止めかつ吸収できより一層ロードノイズを低減し
うる。また吸音部は不織布からなることにより、軽量で
ありタイヤ重量の増加を抑制しうる。
【0031】また請求項3記載のようにバンド基体に略
コ字状の切り込みを設け、このコ字状切り込みで型抜き
された切り込み片が遠心力により立ち上がることで立ち
上がり部を形成した場合には、簡単な構成でしかも能率
良くかつ安価に組立体を構成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の空気入りタイヤとリムとの組立体
を例示する部分斜視図である。
【図2】バンド基体を例示する斜視図である。
【図3】バンド基体を展開して示す部分展開図である。
【図4】組立体の負荷走行時の状態を示す断面図であ
る。
【図5】有機繊維の分子構造を説明する構造概念図であ
る。
【図6】(A)は有機繊維のハード部の分子構造を、
(B)は有機繊維のソフト部の分子構造をそれぞれ示す
概略図である。
【符号の説明】
1 組立体 2 空気入りタイヤ 3 リム 6 バンド基体 7 立ち上がり部 8 吸音部 9 リム底部 10 不織布 11 切り込み片 12 縦の切り込み 13 横の切り込み 14 コ字状切り込み S 縦の切り込みの起点 G 縦の切り込みの終端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気入りタイヤをリムに装着することによ
    りリム周囲にタイヤ内腔を形成する空気入りタイヤとリ
    ムとの組立体であって、 組立体の回転に伴う遠心力でタイヤ半径方向へ立ち上が
    りタイヤ内腔を遮る1以上の立ち上がり部を有するとと
    もに、 前記立ち上がり部は、少なくともその一部に不織布から
    なる吸音部を具えることを特徴とする空気入りタイヤと
    リムとの組立体。
  2. 【請求項2】前記不織布は、熱可塑性の有機繊維を絡み
    合わせたシート状をなし、その見かけの比重が0.02
    〜1.5であることを特徴とする請求項1記載の空気入
    りタイヤとリムとの組立体。
  3. 【請求項3】前記立ち上がり部は、前記リムの外周面に
    装着される環状のバンド基体に設けた略コ字状の切り込
    みにより一端部をこのバンド基体に連ねて型抜きされた
    切り込み片からなり、 しかもこの切り込み片の少なくとも一方の面に前記不織
    布を配したことを特徴とする請求項1又は2記載の空気
    入りタイヤとリムとの組立体。
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Cited By (7)

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