JP2001180218A - 空気入りタイヤとリムとの組立体 - Google Patents

空気入りタイヤとリムとの組立体

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JP2001180218A
JP2001180218A JP36546999A JP36546999A JP2001180218A JP 2001180218 A JP2001180218 A JP 2001180218A JP 36546999 A JP36546999 A JP 36546999A JP 36546999 A JP36546999 A JP 36546999A JP 2001180218 A JP2001180218 A JP 2001180218A
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tire
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band base
pneumatic tire
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Chieko Aoki
知栄子 青木
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/002Noise damping elements provided in the tyre structure or attached thereto, e.g. in the tyre interior

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードノイズを低減する。 【解決手段】 空気入りタイヤ2をリム3に装着するこ
とによりリム周囲にタイヤ内腔4を形成するタイヤとリ
ムとの組立体1である。リム3の外周面に装着される可
撓性の環状のバンド基体6と、このバンド基体6に設け
られ、組立体1の回転に伴う遠心力でリム3の外周面か
らタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内腔4を遮る1以
上の立ち上がり部7とを有する制音具5を具える。また
立ち上がり部7は、バンド基体6で基端部17aを保持
された複数の小幅の短冊片15がバンド基体6の幅方向
に並ぶ小幅短冊状の立ち上がり部17からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リム組み性を向上
しつつ走行中のロードノイズを低減しうる空気入りタイ
ヤとリムとの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のさらなる低騒音化、静粛
化が望まれている。タイヤにより生じる騒音には様々な
ものがあるが、中でも荒れた路面を走行した際に、50
〜400Hzの周波数範囲で「ゴー」という音が生じるい
わゆるロードノイズは車内に伝達されて車室内でのこも
り音となり乗員に不快感を与える。発明者らの種々の実
験の結果、このようなロードノイズは、タイヤをリムに
装着した際に、リム周囲に形成されかつタイヤとリムと
が囲む空洞からなるタイヤ内腔が気柱管を構成して空気
が共鳴振動(空洞共鳴)していることが大きな影響を与
えていることが分かっている。
【0003】そこで、本件出願人は、例えば特公平7−
14682号公報において、タイヤ内腔に球状体からな
る遮蔽体を配し、このような共鳴を抑制することを提案
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
方法では、球状体はタイヤ内腔の断面積の例えば40%
以上を遮断する大きさを有するため、タイヤをリムに組
み付け難くする他、タイヤのバランスを悪化させたり、
また輸送時に脱落するなどの問題があった。本発明は、
このような問題点に鑑み案出されたもので、リムの外周
面に可撓性の環状のバンド基体を装着するとともに、こ
のバンド基体に組立体の回転に伴う遠心力でリムの外周
面からタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内腔を遮る1
以上の立ち上がり部を設けることを基本として、タイヤ
のリム組み性を損ねることなくロードノイズを低下させ
うる空気入りタイヤとリムとの組立体を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、空気入りタイヤをリムに装着することによ
りリム周囲にタイヤ内腔を形成する空気入りタイヤとリ
ムとの組立体であって、前記リムの外周面に装着される
可撓性の環状のバンド基体と、このバンド基体に設けら
れ、組立体の回転に伴う遠心力でタイヤ半径方向へ立ち
上がりタイヤ内腔を遮る1以上の立ち上がり部とを有す
る制音具を具え、かつ前記立ち上がり部は、前記バンド
基体で基端部を保持された複数の小幅の短冊片がバンド
基体の幅方向で並ぶ小幅短冊状の立ち上がり部を含むこ
とを特徴としている。
【0006】このような空気入りタイヤとリムとの組立
体は、制音具がリム外周面に装着されるバンド基体から
構成されることにより、リム組時に邪魔にならないた
め、リム組性を損ねることがない。また走行中では、バ
ンド基体に設けた立ち上がり部が遠心力によってタイヤ
半径方向に立ち上がり、タイヤ内腔の空洞共鳴を抑制で
きロードノイズを低減しうる。特に本発明のように、立
ち上がり部が、バンド基体で基端部を保持された複数の
小幅短冊状の立ち上がり部からなることにより、タイヤ
内腔で吸音効果を発揮でき、空洞共鳴をより効果的に抑
制しうる。
【0007】またバンド基体は、例えば幅方向縁が略平
行に同幅で連続するとともに、該バンド基体は、その両
側の幅方向縁から内方に距離Xを隔てしかも周方向の位
置を起点として同じ略周方向にびる一対の縦の切り込み
の各終端間を横の切り込みにより連続して継いだコ字状
切り込みを有し、かつこのコ字状切り込み内に前記横の
切り込みから周方向にのびる中の切り込みを設けること
により小幅の短冊片を一体に具えることが望ましい。こ
れにより、簡単な構成でかつ能率良く制音具を構成しう
る。前記小幅の短冊片の幅は、例えば1〜10mmである
ことが望ましく、また、前記距離Xを例えば3mm以上と
することにより、縦の切り込みと幅方向縁との間の強度
を維持でき、制音具の耐久性の低下を防止できる。
【0008】また前記立ち上がり部は、タイヤ周方向に
並べて配された複数の前記小幅短冊状の立ち上がり部か
らなり、タイヤ周方向で隣り合う少なくとも1組の小幅
短冊状の立ち上がり部は、前記基端部を向き合わせかつ
近接して配されることが望ましい。これにより小幅短冊
状の立ち上がり部を密集して形成することが可能とな
り、より高い共鳴防止効果が発揮できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の空気入りタイヤ
とリムとの組立体(以下、単に「組立体」ということが
ある。)の断面図、図2はその制音具を例示する斜視
図、図3はその部分平面図を示している。図において、
組立体1は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と
いうことがある。)2をリム3に装着することにより、
リム3の周囲にタイヤ2とリム3とが囲むタイヤ内腔4
を形成している。
【0010】図1に示すように、本実施形態のリム3
は、例えば前記タイヤ2が装着されるリム本体3aとこ
のリム本体3aを保持するディスク3bとを有するいわ
ゆる2ピースホイールリムが例示され、タイヤ2のリム
組みを行う際にタイヤ2のビード部2aを落とし込むた
めに外径を減じたリム底部(ウエルとも言う。)9が形
成されている。また本実施形態のタイヤ2は、ビード部
2aをリム本体3aのフランジ10に載置してリム組み
される。またタイヤ2は、例えば騒音性能が問題となり
やすい乗用車用であって、タイヤ内腔4に向く内面に空
気を透過しにくいいわゆるインナーライナゴムを添設し
たチューブレス構造をなし前記リム本体3aとで気密な
タイヤ内腔4を形成している。
【0011】前記リム3のタイヤ半径方向の外周面に
は、制音具5が装着されている。本実施形態の制音具5
は、リム3の外周面に装着される可撓性の環状のバンド
基体6と、このバンド基体6に設けられ、組立体1の回
転に伴う遠心力でタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内
腔4を遮る1以上の立ち上がり部7とを有して構成され
ている。
【0012】前記バンド基体6は、本例では伸縮自在な
例えば加硫ゴムからなり、例えば引き延ばされてリム3
の一方のフランジ10側からリムの外周面、本例でリム
底部9の外周面に僅かに引き延ばされた状態で密着して
装着されたものを例示している。加硫ゴムとしては、特
に限定はされないが、例えば天然ゴム(NR)、イソプ
レンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン
ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、
クロロプレンゴム(CR)などのジエン系ゴムが好まし
い。特にBR、SBRなどが好適である。
【0013】またバンド基体6は、その厚さが過大であ
ると、リム装着時に張力が過大となったり、またリム組
み性を悪化させる傾向があり、逆に過小であると、耐久
性の点で問題がある。このような観点より、バンド基体
6は、例えば厚さ(リム装着前の厚さで以下同じ。)が
0.5〜3mm、より好ましくは0.5〜2mm、さらに好
ましくは1〜2mmであることが望ましい。
【0014】また、バンド基体6は、本例では図2、図
3に示すように、その幅方向縁6e、6eが略平行に同
幅BW(図3に示す)で連続するものを例示している。
前記バンド基体6の巾BWは、例えばリム3の前記リム
底部9の巾と略等しくすることが望ましい。ここでリム
底部9の幅は、例えばビード部2aを落とし込みうる小
径の部分が実質的に連続した幅RW(図4に示す)とす
る。このバンド基体6は、このような巾BWを有するこ
とにより、リム底部9の外周面に装着され、また小厚さ
をなすことと相まってリム底部9内にとどまり、より一
層リム組性を向上しうる。なお、リム底部9は、タイヤ
軸方向に対して小角度で傾くことがある。
【0015】また前記バンド基体6は、本例の如く加硫
ゴムからなる場合、例えばリム装着前の周長さLaと、
リム装着時の周長さLbとの比(Lb/La)を1.0
よりも大かつ1.3以下、さらに好ましくは1.08〜
1.16とすることが望ましい。これにより、バンド基
体6をリム3の外周面に装着するための効果的な締付力
ないし摩擦力を与えることができ、リム3へのバンド基
体6の装着が容易となる。なお前記比(Lb/La)が
1.0以下であると、バンド基体6がリム3の外周面上
で弛みがちとなるため前記立ち上がり部7が立ち上がり
難くなり、逆に前記比(Lb/La)が1.3を超える
と、リム3への装着時ないし装着中のバンド基体6に大
きな張力が作用して切断しやすくなり耐久性が低下する
傾向がある。
【0016】また本実施形態の立ち上がり部7は、図
1、図2に示すように、前記バンド基体6で基端部17
aを保持された複数の小幅の短冊片15、15…がバン
ド基体6の幅方向に並ぶ小幅短冊状の立ち上がり部17
からなるものが例示されている。このような小幅短冊状
の立ち上がり部17は、図2、図3に示すように、前記
環状をなすバンド基体6に切り込みを設けて形成してい
る。すなわち、前記バンド基体6に、その両側の幅方向
縁6eから内方に距離Xを隔てしかも本例では周方向同
位置を起点Sとして同じ周方向側にのびる一対の縦の切
り込み12、12の各終端G、G間を横の切り込み13
により連続して継いだコ字状切り込み14を形成すると
ともに、このコ字状切り込み14内に前記横の切り込み
13から周方向にのびて終端する複数の中の切り込みC
を形成している。これにより、該バンド基体6は、前記
起点S側の部分でこのバンド基体6に連結され前記コ字
状切り込み14内で中の切り込みCにより区分されたの
小幅の短冊片15を一体に形成し、この小幅の短冊片1
5をタイヤ回転に伴う遠心力で立ち上げることができ
る。
【0017】本例の短冊片15は、周方向の両側縁、す
なわち横の切り込み13と前記基体部17aとが前記バ
ンド基体6の幅方向と平行に形成されることにより、小
幅矩形をなすものが例示される。このような立ち上がり
部7は、バンド基体6に、非常に簡単な構成でしかも能
率良く安価に形成し制音具5を構成することができる。
また前記小幅の短冊片15の1個当たりの幅Wbは例え
ば1〜13mm、より好ましくは1〜10mm、さらに好ま
しくは3〜8mm程度とするのが望ましい。また小幅短冊
状の立ち上がり部17は、タイヤ内腔4で立ち上がりか
つ空気を透過しないものであれば、このような構成に限
定されることなく種々のものを採用でき、例えばバンド
基体6に別体の小幅短冊状の立ち上がり部17を接着等
により設けることもできる。
【0018】また前記距離Xは、例えば2mm以上、より
好ましくは3mm以上とすることにより、バンド基体6の
縦の切り込み12、12と幅方向縁6eとの間の縁部分
の強度を維持でき、耐久性低下を防止することができ
る。なおこの縁部分だけ厚さを増すなど適宜補強しても
良い。また前記縦の切り込み12、12の起点Sには、
小幅短冊状の立ち上がり部17が遠心力で立ち上がった
際に応力が集中しやすく、該起点Sから亀裂等の損傷が
生じやすくなる。かかる損傷を防止するために、本実施
形態では該起点Sへの応力集中を防止するために該起点
に、略円形にくり抜いたくり抜き部16を設けた好まし
い態様を例示している。本例では、くり抜き部16は、
中心を前記起点Sとした直径dの円形をなし、該直径d
は例えば2〜6mm、より好ましくは3〜5mmとするのが
望ましく、円形以外にも楕円形とすることもできる。
【0019】また本実施形態では、前記小幅短冊状の立
ち上がり部17は、図2に示すように、その立ち上がり
時において、タイヤ周方向に並んで配された複数個、本
例では6個から構成されたものを例示している。このよ
うに複数個の立ち上がり部7を設けることにより、さら
に効果的にタイヤ内腔4での共鳴を抑制でき、走行中の
ロードノイズを大幅に低減するのに役立つ。また立ち上
がり部7は図5に示すように、タイヤ周方向に略等間隔
かつ立ち上がり部7の向きを揃えて形成することもでき
るが、本実施形態では、図2、図3に示したように、タ
イヤ周方向で隣り合う少なくとも1組の小幅短冊状の立
ち上がり部17A、17Bは、前記基端部17aを互い
に向き合わせかつ近接して配されたものが例示される。
【0020】前記基端部17a、17a間の周方向の長
さK(図3に示す)は、例えば10〜30mm、より好ま
しくは10〜20mm程度とすることが望ましい。これに
より、小幅の短冊片15を一定の領域内に密集して配す
ることができ、より一層空洞共鳴を抑制する効果が高い
ものである。なお図2では、理解しやすいように小幅の
短冊片15が面一に整列した状態でタイヤ半径方向に立
ち上がっている状態を示しているが、現実には図1に示
したように各短冊片15毎に不規則的な立ち上がりとな
る。なお立ち上がり部7の個数は、特に限定されるもの
ではないが、例えば2以上、より好ましくは3以上とす
ることが望ましい。
【0021】このような制音具5は、タイヤ2をリム3
にリム組みする際には、リム3の外周面に略面一に装着
させておくことが可能となるため、該リム3にタイヤ2
を容易に組み入れでき、リム組性を損ねることがない。
また組立体1の走行中では、遠心力により前記制音具5
の立ち上がり部7がタイヤ半径方向に立ち上がり、タイ
ヤ内腔の空気流れを遮ることにより空洞共鳴を抑制しロ
ードノイズを低減できる。とりわけ立ち上がり部7が、
バンド基体6で基端部17aを保持された複数の小幅短
冊状の立ち上がり部17からなることにより、タイヤ内
腔での音エネルギーを短冊片15により効果的に乱反射
して反射エネルギーを減じるなど吸音効果を発揮するこ
とができ、空洞共鳴をより効果的に抑制しうることが実
験の結果判明している。
【0022】また前記立ち上がり部7は、その立ち上げ
状態において、タイヤ半径方向の高さHa、タイヤ軸方
向の幅Waなどを限定することが望ましい。図4にはタ
イヤの負荷走行時のタイヤ軸を含む組立体の子午線断面
図を例示している。立ち上がり部7の前記高さHaが著
しく小さすぎたり、また前記幅Waが著しく小さすぎる
と、ロードノイズを低減する効果が低下する。このよう
な観点より、立ち上がり部7の前記高さHaはタイヤ負
荷走行時のタイヤ内腔の最大高さであるタイヤ内腔高さ
Hの85〜100%、かつ前記幅Waをタイヤ負荷走行
時のタイヤ内腔最大幅Wの20%以上とすることが、タ
イヤ内腔4での共鳴をより効果的に防止しうる点で好ま
しいものとなる。
【0023】なお通常のタイヤの負荷走行状態は、荷重
や内圧などによって種々変化するが、本明細書では「タ
イヤの負荷走行時」を、タイヤ2を正規リム3にリム組
みしかつ正規内圧を充填するとともに、正規荷重の74
%の荷重を付与して平面に押し付けたときの状態として
定める。ここで、「正規リム」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎
に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リ
ム、TRAであれば "Design Rim" 、或いはETRTO
であれば "Measuring Rim"とする。
【0024】また「正規内圧」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に
定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気
圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS
COLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRT
Oであれば "INFLATION PRESSURE" であるが、タイヤが
乗用車用の場合には、現実の使用頻度などを考慮し20
0kPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基
づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイ
ヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大
負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VA
RIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、E
TRTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
【0025】またタイヤ内腔4のタイヤ軸を含む前記断
面での断面積As(無負荷時)と、一つのタイヤ子午線
断面内に含まれる立ち上がり部7の断面積Abとの比
(Ab/As)は、例えば5%以上、10%以上、より
好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上と
することにより、さらに効果的にロードノイズを低減し
うる点で望ましい。
【0026】図6には本発明の他の実施形態を示してい
る。本例の短冊片15は、周方向の両側縁、すなわち横
の切り込み13、基端部17aが前記バンド基体6の幅
方向に対して傾斜することにより、略平行四辺形状をな
すものが例示される。また小巾短冊状の立ち上がり部1
7は前記基端部17aを近接させかつ互いに向き合わせ
て配している。このような小巾短冊状の立ち上がり部1
7は、立ち上がりにより、図7に示すように立ち上がり
によって略V字状に広がり広範囲にタイヤ内腔を遮るこ
とができるため、より一層ロードノイズの低減に効果を
発揮しうる。
【0027】
【実施例】タイヤ(195/65R15)、リム(15
×6JJ、リム底部の幅:55mm、リム底部の周長:1
10cm)、上記制音具を用いて空気入りタイヤとリムと
の組立体を試作し騒音性能などを評価した。また比較の
ために、制音具を外した組立体など本発明外の組立体
(比較例)についても併せて試作しテストを行った。テ
ストの内容は次の通りである。
【0028】(騒音テスト)内圧200KPaでリム組
みして国産2000ccのFR車に装着し、1名乗車に
てロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度6
0km/Hで走行したときの前席車内音を1/24オク
ターブバンドフィルターを通し、226Hz、240Hz、
253Hzの3チャンネルのパーシャルオーバーオールを
算出し、比較例1を基準とする増減値にて評価した。
【0029】(制音具の装着性、リム組み性)制音具の
リムへの装着性、リムに制音具を装着した後の手組によ
るリム組み性について調べた。
【0030】(制音具の耐久性)内圧200KPa、縦
荷重500N、速度60km/Hでドラム上を1時間走
行させ、制音具の損傷程度、クラックの発生状況などを
目視により調べた。テストの結果などを表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】テストの結果、実施例の組立体は、いずれ
も比較例に比べてロードノイズを低減していることが確
認できた。また、リム組み性についても、ほぼ良好であ
った。
【0033】
【発明の効果】上述したように、本発明の組立体は、制
音具の立ち上がり部は、遠心力を利用してリムの外周面
からタイヤ半径方向に立ち上がるため、空気入りタイヤ
のリム組性を損ねることなしにタイヤ内腔の空洞共鳴を
抑制でき、ひいてはロードノイズを大幅に低減しうる。
特に立ち上がり部を、バンド基体で基端部を保持された
複数の小幅短冊状の立ち上がり部から構成することによ
り、タイヤ内腔で吸音効果を発揮でき、空洞共鳴をより
効果的に抑制しうる。
【0034】また請求項2記載のように、バンド基体
に、略コ字状をなすコ字状切り込みを形成することによ
り、コ字状切り込み内に小幅の短冊片を区分することで
小幅短冊状の立ち上がり部を一体に形成できるから、新
たな部材を別途設けることなく簡単な構成で能率良くか
つ安価に制音具を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の空気入りタイヤとリムとの組立体
を例示する部分斜視図である。
【図2】制音具を例示する斜視図である。
【図3】バンド基体を展開して示す部分展開図である。
【図4】組立体の負荷走行時の状態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施形態を示すバンド基体の部分
展開図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示すバンド基体の部分
展開図である。
【図7】その立ち上がりを例示する断面略図である。
【符号の説明】
1 組立体 2 空気入りタイヤ 3 リム 5 制音具 6 バンド基体 7 立ち上がり部 11 切り込み片 12 縦の切り込み 13 横の切り込み 14 コ字状切り込み 15 短冊片 17 小巾短冊状の立ち上がり部 17a 基端部 S 縦の切り込みの起点 G 縦の切り込みの終端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気入りタイヤをリムに装着することによ
    りリム周囲にタイヤ内腔を形成する空気入りタイヤとリ
    ムとの組立体であって、 前記リムの外周面に装着される可撓性の環状のバンド基
    体と、このバンド基体に設けられ、組立体の回転に伴う
    遠心力でタイヤ半径方向へ立ち上がりタイヤ内腔を遮る
    1以上の立ち上がり部とを有する制音具を具え、 かつ前記立ち上がり部は、前記バンド基体で基端部を保
    持された複数の小幅の短冊片がバンド基体の幅方向で並
    ぶ小幅短冊状の立ち上がり部を含むことを特徴とする空
    気入りタイヤとリムとの組立体。
  2. 【請求項2】前記バンド基体は、幅方向縁が略平行に同
    幅で連続するとともに、該バンド基体は、その両側の幅
    方向縁から内方に距離Xを隔てしかも周方向の位置を起
    点として同じ略周方向にびる一対の縦の切り込みの各終
    端間を横の切り込みにより連続して継いだコ字状切り込
    みを有し、かつこのコ字状切り込み内に前記横の切り込
    みから周方向にのびる中の切り込みを設けることにより
    前記小幅の短冊片を一体に具えたことを特徴とする請求
    項1記載の空気入りタイヤとリムとの組立体。
  3. 【請求項3】前記立ち上がり部は、タイヤ周方向に並べ
    て配された複数の前記小幅短冊状の立ち上がり部からな
    り、タイヤ周方向で隣り合う少なくとも1組の小幅短冊
    状の立ち上がり部は、前記基端部を向き合わせかつ近接
    して配されたことを特徴とする請求項1又は2記載の空
    気入りタイヤとリムとの組立体。
  4. 【請求項4】前記小幅の短冊片の幅が1〜10mmである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空
    気入りタイヤとリムとの組立体。
JP36546999A 1999-12-22 1999-12-22 空気入りタイヤとリムとの組立体 Withdrawn JP2001180218A (ja)

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