JP5110969B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5110969B2
JP5110969B2 JP2007140875A JP2007140875A JP5110969B2 JP 5110969 B2 JP5110969 B2 JP 5110969B2 JP 2007140875 A JP2007140875 A JP 2007140875A JP 2007140875 A JP2007140875 A JP 2007140875A JP 5110969 B2 JP5110969 B2 JP 5110969B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
resonator
rib
width direction
respect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007140875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008290683A (ja
Inventor
文男 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2007140875A priority Critical patent/JP5110969B2/ja
Publication of JP2008290683A publication Critical patent/JP2008290683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5110969B2 publication Critical patent/JP5110969B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも一本の周方向溝と、これに隣接するリブとを具え、該リブ内に、該周方向溝に開口する狭窄ネックと、該狭窄ネックを介して該周方向溝と連通し該狭窄ネックよりも断面積が大きい気室部とで構成される、該周方向溝に起因する騒音を減ずる複数の共鳴器が、タイヤ周方向に並べて配設した空気入りタイヤに関するものである。
タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝に起因する騒音とは、いわゆる気柱共鳴音のことであり、これは当該周方向溝と、トレッド部の接地域内の路面とによって形成される管内の空気の共鳴によって発生するものである。この気柱共鳴音の周波数は、一般的な乗用車では800〜1200Hz程度に観測されることが多く、ピークの音圧レベルが高く、周波数帯域が広いことから、タイヤの発生騒音の大きな部分を占めることになる。
また、人間の聴覚は、例えばA特性で示されるように、上記の周波数帯域でとくに敏感であるので、フィーリング面での静粛性を向上させる上においても、当該気柱共鳴音の低減は有効である。
従来、このような気柱共鳴音を低減する方法として、周方向溝に開口するサイプ(狭窄ネック)と、その狭窄ネックにつながる共鳴室(気室部)とから構成された、いわゆるヘルムホルツ型の共鳴器によって、気柱共鳴音の共鳴周波数付近のエネルギを吸収する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−338411号公報
かかる共鳴器を用いた場合、共鳴器を構成する気室部及び狭窄ネックを周方向溝に隣接するリブに配設することによって、当該リブ内に陸部が形成される。しかしながら、これら陸部はある程度の剛性を有していることから、車両走行時には、その踏み込み端が路面を打撃することにより、いわゆるピッチノイズが発生するという問題がある。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、共鳴器の設置により気柱共鳴音を効果的に低減しながらも、その共鳴器に起因するピッチノイズを抑制可能な空気入りタイヤを提供することにある。
前記の目的を達成するため、この発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも一本の周方向溝と、これに隣接するリブとを具え、該リブ内に、該周方向溝に開口する狭窄ネックと、該狭窄ネックを介して該周方向溝と連通し該狭窄ネックよりも断面積が大きい気室部とで構成される、該周方向溝に起因する騒音を減ずる複数の共鳴器が、タイヤ周方向に並べて配設された空気入りタイヤにおいて、前記共鳴器の気室部及び狭窄ネックのうち少なくとも一方は、タイヤ周方向断面にて、その底部の中心とトレッド踏面におけるその開口の中心とを通る直線である共鳴器中心線が、前記底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線に対して傾斜し、前記気室部もしくは狭窄ネックを形成する、タイヤ周方向に対向する溝壁面は、前記底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線に対して互いに異なる方向に傾斜しており、前記底部における溝幅よりも開口部における溝幅が大きいことを特徴とするものである。かかる構成を採用することにより、同一リブ内で共鳴器に挟まれて形成された陸部(以下「共鳴器間陸部」という。)の剛性は低下する。ピッチノイズは、タイヤが路面に接地するときに共鳴器間陸部が路面を打撃することによって発生する打撃音であるから、このように共鳴期間陸部の剛性を低下させることでピッチノイズは抑制される。
なお、ここでいう「周方向溝」には、タイヤ周方向に沿って直線状に延びる溝のみならず、例えば波状又はジグザグ状に屈曲しつつタイヤ全体としてタイヤ周方向に延びる、いわゆる屈曲溝をも含むものとする。また、共鳴器の「断面積」とは、気室部及び狭窄ネックのそれぞれの仮想中心線と直交するそれぞれの面内の断面積を意味するものである。
タイヤ赤道面を挟んで位置する、タイヤ幅方向で最も外側の二つのリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線は、法線に対してタイヤ周方向にそれぞれ逆向きに傾斜していることが好ましい。
又は、空気入りタイヤは、回転方向が指定された方向性タイヤであり、タイヤ赤道面を挟んで位置する、タイヤ幅方向で最も外側の二つのリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線は、それらリブのタイヤ幅方向内側に位置するリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線に対して、相対的に回転方向後方に傾斜していることが好ましい。ここでいう「相対的に回転方向後方に傾斜している」とは、タイヤ幅方向内側に位置するリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線からみて、タイヤ幅方向最外側に位置するリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線が、回転方向の後方に傾斜していることを意味する。
さらに、タイヤ幅方向で最も外側のリブ内の共鳴器中心線は、法線に対して回転方向後方に傾斜し、それらリブのタイヤ幅方向内側に位置するリブ内の共鳴器中心線は、法線に対して回転方向前方に傾斜していることが好ましい。
加えて、タイヤ径方向に対する共鳴器中心線の傾斜角度は、5度から35度までの範囲内にあることが好ましい。
この発明によれば、共鳴器を構成する気室部及び狭窄ネックの共鳴器中心線をタイヤ周方向断面にてタイヤ径方向に傾斜させることにより共鳴器間陸部の剛性を低下させることができ、これにより気柱共鳴音を効果的に低減しつつ、その共鳴器に起因するピッチノイズを抑制することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施形態を説明する。図1(a)は、この発明に従う代表的な空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)のトレッドパターンを示す展開図であり、図1(b)は、図1(a)中のA−A線に沿う断面を示す断面図である。
図1(a)に示すトレッドパターンを有するタイヤは、トレッド部1に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも一本(図示例では4本)の周方向溝2と、これに隣接するリブ3と、周方向溝2と路面とで形成される管内の共鳴により発生する騒音を減ずる、同一のリブ3内でタイヤ周方向に並べられた共鳴器4とを具える。またこれら共鳴器4によってリブ3内に共鳴器間陸部5が形成されている。
共鳴器4は、一端が周方向溝2に開口し他端がリブ3内で終了する。また、共鳴器4は、当該他端側であってリブ3の表面に開口する、所要の容積を持つ気室部4aと、この気室部4a及び周方向溝2間を連通する狭窄ネック4bとで構成される。さらに、気室部4aの仮想中心線CL1と直交する面内の断面積は、狭窄ネック4bの仮想中心線CL2と直交する面内の断面積よりも大きい。
また、図1(b)に示すように、共鳴器4の気室部4aは、タイヤ周方向断面にて、気室部4aの底部の中心とトレッド踏面における気室部4aの開口の中心とを通る直線である共鳴器中心線Ctが、前記底部を通りタイヤ径方向外方に延びる法線NLに対して傾斜している。
この実施形態のタイヤにあっては、共鳴器4の共鳴器中心線Ctを法線NLに対してタイヤ周方向に傾斜させることにより共鳴器間陸部5の剛性を低下させることができる。ピッチノイズは、タイヤが路面に接地するときに共鳴器間陸部5が路面を打撃することによって発生する打撃音であるから、このように共鳴期間陸部5の剛性を低下させることで、ピッチノイズは抑制される。なお、図示の例では、気室部4aの共鳴器中心線Ctが法線NLに対して傾斜しているが、狭窄ネック4bの底部の中心とトレッド踏面における狭窄ネック4bの開口の中心とを通る直線である共鳴器中心線Ctが、その底部を通りタイヤ径方向外方に延びる法線NLに対して傾斜していてもよく、また気室部4a及び狭窄ネック4bのうち、いずれか一方の共鳴器中心線Ctがその法線NLに対して傾斜しているものでもよい。
ところで、このように気室部4a及び狭窄ネック4bの共鳴器中心線Ctを法線NLに対してタイヤ周方向に傾斜させて当該共鳴器間陸部5の剛性の低下を図ることで、ピッチノイズを効果的に抑制することは可能であるものの、この剛性の低下がトレッド部1の偏摩耗を助長する恐れがある。すなわち、個々の共鳴器間陸部5の剛性が下がり変形し易くなっているため、タイヤ接地時の共鳴器間陸部5の変形(倒れ込み)が大きくなることで、特にショルダ付近の共鳴器間陸部5において、タイヤ周方向の前後で蹴り出し側ほど多く摩耗するヒールアンドトゥ摩耗が発生し易い。ヒールアンドトゥ摩耗は、タイヤ転動時に共鳴器間陸部5が路面から離脱しようとする際、共鳴器間陸部5の蹴り出し部に路面からの制動力と共鳴器間陸部5の圧縮変形によるせん断力との合力が作用して滑りが生じ、早期に摩耗が進展し、各共鳴器間陸部5が鋸刃状に摩耗する現象である。そこで、気柱共鳴音及びピッチノイズを低減しつつ、このような問題にも対処し得る幾つかのタイヤをこの発明の別の実施形態として以下に説明する。
図2(a)は、この発明の別の実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、図2(b)、(c)はそれぞれ、図2(a)中のB-B線及びC-C線に沿う断面図である。
この実施形態のタイヤは、トレッド部1に、図2(a)に示すトレッドパターンを具えるとともに、タイヤ周方向に沿って延びる例えば4本の周方向溝2より、トレッド部1のタイヤ幅方向最外側に位置する幅方向最外側リブ3aと、そのタイヤ幅方向内側に位置する幅方向内側リブ3bと、さらにそのタイヤ幅方向内側に位置するセンタリブ3cとが形成されている。さらにそれらリブ3a、3b内には先の実施形態と同様に、気室部4a及び狭窄ネック4bで構成される共鳴器4がタイヤ周方向に沿って並べて配設されている。また、これら共鳴器4に挟まれてリブ3a、3b内に共鳴器間陸部5が形成されている。そして、幅方向最外側リブ3aに配設された共鳴器4の共鳴器中心線Ctは、タイヤ周方向断面にて、図2(b)、(c)に示すように、気室部4a及び狭窄ネック4bの底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線NLに対してそれぞれタイヤ周方向に相互に逆向きとなるように傾斜している。すなわち、トレッド部1のタイヤ幅方向で最も外側に位置する2つの幅方向最外側リブ3aのうち、いずれか一方のリブ3aに形成された共鳴器間陸部5は、タイヤ接地時に共鳴器間陸部5が圧縮変形する方向に予め傾いており、他方のリブ3aに形成された共鳴器間陸部5は、タイヤ接地時に共鳴器間陸部5が圧縮変形する方向とは逆の方向に予め傾いている。
前記一方の幅方向最外側リブ3aの共鳴器間陸部5は、タイヤ転動時に圧縮変形によるせん断力が小さくなり、それゆえ共鳴器間陸部5の蹴り出し部の滑りが小さくなり摩耗は減少する。反対に、前記他方の幅方向最外側リブ3aの共鳴器間陸部5は、タイヤ転動時に圧縮変形によるせん断力が大きくなり、それゆえ共鳴器間陸部5の蹴り出し部の滑りが大きくなり摩耗は増加する。しかし、前記他方の幅方向最外側リブ3aの共鳴器間陸部5は、タイヤ接地時に共鳴器間陸部5が変形する方向とは逆の方向に傾いていることから、タイヤ転動時に路面から受ける力に対する剛性は比較的大きくなり、この幅方向最外側リブ3aの共鳴器間陸部5における摩耗の増加効果は、前記一方の幅方向最外側リブ3aの共鳴器間陸部5における摩耗の減少効果に比べ小さくなる。従って、タイヤ全体でみたときの耐偏摩耗性は向上する。
図3(a)は、この発明に従うさらに別の実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、図3(b)、(c)はそれぞれ、図3(a)中のD−D線及びE−E線に沿う断面図である。
この実施形態のタイヤは回転方向が図3(a)、(b)、(c)中の矢印方向に指定された方向性タイヤである。このタイヤは、トレッド部1に、図3(a)に示すトレッドパターンを具えるとともに、タイヤ周方向に沿って延びる例えば4本の周方向溝2より、トレッド部1のタイヤ幅方向最外側に位置する幅方向最外側リブ3aと、そのタイヤ幅方向内側に位置する幅方向内側リブ3bと、さらにそのタイヤ幅方向内側に位置するセンタリブ3cとが形成されている。さらにそれらリブ3a、3b内には先の実施形態と同様に、気室部4a及び狭窄ネック4bで構成される共鳴器4がタイヤ周方向に沿って並べて配設されている。また、これら共鳴器4に挟まれてリブ3a、3b内に共鳴器間陸部5が形成されている。そして、幅方向最外側リブ3aに配設された共鳴器4の共鳴器中心線Ctは、図3(c)に示すように、タイヤ周方向断面にて、気室部4a及び狭窄ネック4bの底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線NLに対して、回転方向後方に傾斜角度θ3aをもって傾斜し、幅方向最内側リブ3bに配設された共鳴器4の共鳴器中心線Ctは、図3(b)に示すように、タイヤ周方向断面にて、気室部4a及び狭窄ネック4bの底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線NLに対して、回転方向後方に傾斜角度θ3bをもって傾斜し、かつ、傾斜角度θ3aは、傾斜角度θ3bよりも大きい。なお、この実施形態のタイヤは、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器中心線Ctが、幅方向内側リブ3b内の共鳴器中心線Ctからみて回転方向の後方に傾斜していればよく、上記構成に代えて、幅方向内側リブ3b内の共鳴器中心線Ctを回転方向の前方に傾斜させ、その傾斜よりも小さい傾斜角度をもって、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器中心線Ctを回転方向の前方に傾斜させることができる。上記構成により、タイヤ転動時には、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器間陸部5のほうが幅方向内側リブ3b内の共鳴器間陸部5に比べて圧縮変形し易くなる。
従って、タイヤ転動時に、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器間陸部5の圧縮変形によるせん断力は、幅方向内側リブ3b内の共鳴器間陸部5に比べて小さくなり、すなわち幅方向最外側リブ3a内の共鳴器間陸部5の蹴り出し部の滑りが、幅方向内側リブ3b内の共鳴器間陸部5の蹴り出し部の滑りよりも小さくなるので、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器間陸部5の摩耗と、幅方向内側リブ3b内の共鳴器間陸部5の摩耗は平均化され偏摩耗は抑制される。
図4(a)は、この発明に従うさらに別の実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、図4(b)、(c)はそれぞれ、図4(a)中のF−F線及びG−G線に沿う断面図である。
この実施形態のタイヤは、回転方向が図4(a)、(b)、(c)中の矢印方向に指定された方向性タイヤである。このタイヤは、トレッド部1に、図4(a)に示すトレッドパターンを具えるとともに、タイヤ周方向に沿って延びる例えば4本の周方向溝2より、トレッド部1のタイヤ幅方向最外側に位置する幅方向最外側リブ3aと、そのタイヤ幅方向内側に位置する幅方向内側リブ3bと、さらにそのタイヤ幅方向内側に位置するセンタリブ3cとが形成されている。さらにそれらリブ3a、3b内には先の実施形態と同様に、気室部4a及び狭窄ネック4bで構成される共鳴器4がタイヤ周方向に沿って並べて配設されている。また、これら共鳴器4に挟まれてリブ内に共鳴器間陸部5が形成されている。そして、幅方向最外側リブ3aに配設された共鳴器4の共鳴器中心線Ctは、図4(c)に示すように、タイヤ周方向断面にて、気室部4a及び狭窄ネック4bの底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線NLに対して、回転方向後方に傾斜し、幅方向最内側リブ3bに配設された共鳴器4の共鳴器中心線Ctは、図4(b)に示すように、タイヤ周方向断面にて、気室部4a及び狭窄ネック4bの底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線NLに対して、回転方向前方に傾斜している。すなわち、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器間陸部5は、タイヤ接地時に共鳴器間陸部5が圧縮変形する方向に予め傾いており、幅方向内側リブ3b内の共鳴器間陸部5は、タイヤ接地時に共鳴器間陸部5が圧縮変形する方向とは逆の方向に予め傾いている。つまり、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器間陸部5は、タイヤ転動時に圧縮変形によるせん断力が小さくなり、それゆえ共鳴器間陸部5の蹴り出し部の滑りが小さくなり摩耗は減少し、幅方向内側リブ3b内の共鳴器間陸部5は、タイヤ転動時に圧縮変形によるせん断力が大きくなり、それゆえ共鳴器間陸部5の蹴り出し部の滑りが大きくなり摩耗は増加する。
従って、幅方向最外側リブ3a及び幅方向内側リブ3b内の共鳴器4の共鳴器中心線Ctの法線NLに対する傾斜角度を小さくても、幅方向最外側リブ3a内の共鳴器間陸部5の摩耗と、幅方向内側リブ3b内の共鳴器間陸部5の摩耗は効果的に平均化され、偏摩耗を効果的に抑制することが可能となる。このタイヤは、共鳴器中心線Ctの法線NLに対する傾斜が小さくても偏摩耗の抑制が可能であることから、共鳴器間陸部5の剛性が過度に低下することがない。それゆえピッチノイズ及び偏摩耗を抑制しつつ、操縦安定性も維持することができることから前述の実施形態のタイヤに比べて優位である。
なお、上述したいずれの実施形態のタイヤにおいても、法線NLに対する共鳴器中心線Ctの傾斜角度は、5度から35度までの範囲内にあることが好ましい。この傾斜角度が5度未満では、共鳴器中心線Ctの傾斜によるピッチノイズの低減効果が十分でなく、35度を超えると共鳴器間陸部5の剛性が過度に低下し十分な操縦安定性が得られなくなる可能性があるからである。
次いで、この発明のタイヤに用い得る種々の共鳴器4について、図面を参照しながら説明する。ここで、図5は、この発明のタイヤに適用可能な共鳴器の一例を模式的に示した模式図であり、(a)は、ヘルムホルツ型の共鳴器、(b)は、段付き管型の共鳴器をそれぞれ示すものである。
上述のように、気室部4a及び狭窄ネック4bにより構成される共鳴器4は、気室部4aのリブ開口及び狭窄ネック4bがともに路面によって密閉された状態の下では、図5(a)に模式的に示すようなヘルムホルツ型の共鳴器4を形成することになり、その共鳴器4の共鳴周波数fは、狭窄ネック4bの長さをl、狭窄ネックの半径をr、狭窄ネック4bの断面積をSとするとともに気室部4aの容積をV、音速をcとしたとき、
Figure 0005110969
として表すことができるので、この共鳴周波数fは、周方向溝2の気柱共鳴周波数との関連の下で、狭窄ネック4bの長さにl、狭窄ネック4bの断面積をS(半径r)及び気室部4aの容積Vの大きさを選択的に変えることによって、所要に応じて変化させることができる。
なお、狭窄ネック4bの断面形状が円形ではない場合は、上記の式中の半径rは、狭窄ネック4bの断面積を基にして逆算することによって求められる。また、式中の係数「1.3」は文献によっては異なる値が存在するが、一般的には実験式から求めることが可能で、この発明においても一つの係数として用いるものとする。
また、気室部4aは、その深さ方向の全体に亘って、開口面積と同一の横断面積を有するものを適用することができるが、深さ方向に向けて当該横断面積が漸増もしくは漸減するものを適用してもよい。また、気室部4aの底部は実質的に平坦面としてもよく、あるいは開口側に向けて凸もしくは凹状の曲面とすることもできる。
さらに、気室部4aの、リブ表面への開口形状はどのような形状でもよく、図1〜4に示すような矩形でも良く、多角形と、円形と、楕円形と、その他の閉鎖曲線形状と、不規則な閉鎖形状等の形状でも良い。
あるいは、上述したようなヘルムホルツ型の共鳴器4に代えて、図5(b)に示すように気室部4a及び狭窄ネック4bをそれぞれ第1管路4a’、第2管路4b’とみなしてそれらを相互に連結した連結管路からなる段付き管型の共鳴器4’を適用することもでき、この場合には、以下の説明のようにして共鳴周波数fを求めることができる。
段付き管型の共鳴器4’につき、境界における第1管路4a’側の音響インピーダンスをZ12、境界における第2管路4b’側の音響インピーダンスをZ21、第1管路4a’の断面積をS、第2管路4b’の断面積をSとすると、連続の条件から、
21=(S/S)・Z12
との関係が成り立つ。
第2管路4b’について、境界条件を、x=0でV=Vjwt、x=lでP/V=Z21とすると、第2管路4b’の開口からの距離xの位置のおける音圧Pは、
=Z・{(Z21cos(k(l−x))+jZsin(k(l−x)))/(Zcos(kl)+jZ21sin(kl))}・Vjwt
と表される。
ここに、lは、第2管路4b’の長さ、Vは、第2管路4b’の粒子速度分布、Vは、入力点の粒子速度、jは、虚数単位、Zは、ρc(ρは、空気の密度、cは、音速)、kは、2πf/cである。
また、第1管路4a’について、境界条件を、x=lでV=0、x=0でP=Pとすると、第1管路4a’の開口からの距離xの位置のおける音圧Pは、
=Z・〔Z21cos(k(l−x))/(cos(kl)・{Zcos(kl)+jZ21sin(kl)})〕・ejwt
と表される。
ここに、lは、第1管路4a’の長さである。
ここで、共鳴の条件 x=0でP=0より、
tan(kl)tan(kl)−(S/S)=0 となり、この共鳴の条件式に基づいて、k、l、l、S、S、cを決定して共鳴周波数fを求めることができる。
段付き管型の共鳴器4’は、図示の例では、直方体になる管路を組み合わせたものを示したが、上記の条件式で共鳴周波数を求めるには各管路の断面積及び長さを決定すればよいので、管路の形状は直方体に限定されることはなく種々の形状のものを適用し得る。
また、第2管路4b’の一端は周方向溝2の溝壁で開口していることが不可欠となるが、第1管路4a’、第2管路4b’は、トレッド踏面の接地面内で路面との接触により閉鎖空間を形成することになるので、その上端をリブの表面で開口させておくことが可能であり、この点についても限定されることはない。
上述したところは、この発明の実施形態の一部を示したにすぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を相互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。例えば、共鳴器4は、その共鳴器中心線Ctが法線NLに対して傾斜していればよいので、タイヤ周方向断面にて、図6(a)〜(j)にそれぞれ示すようにような形状を有していてもよい。しかも、タイヤ周方向断面におけるタイヤ周方向に対向する壁面の形状は、この発明が狙いとする作用及び効果に影響を与えるものではないので、その断面形状は図8(a),(b)にそれぞれ例示すようにステップ状であっても曲線状であっても良い。
次に、この発明に従うタイヤを試作し性能評価を行ったので、以下に説明する。
(実験1)
実験1では、共鳴器の共鳴器中心線の法線に対する傾斜が、ピッチノイズに与える影響を調べた。実施例1〜10のタイヤは、タイヤサイズがいずれも195/65R15の乗用車用ラジアルタイヤであるとともに図1に示すトレッドパターンを有するものであり、表1に示す諸元を有する。周方向溝は幅が7mm、深さが7mmであり、ヘルムホルツ型の共鳴器は、気室部のタイヤ幅方向長さが18mm、タイヤ周方向長さが6mm、深さが7mm、狭窄ネックの長さが6mm、幅が1mm、深さが2mmであり、その作用周波数が1061Hzである。共鳴器は、各リブ(タイヤ赤道面を含むリブは除く)内の周上に60個ずつそれぞれ配置されている。共鳴器中心線の法線に対する傾斜角度は、いずれも30度である。
比較のため、タイヤサイズ及びトレッドパターンは実施例1〜10と同じであるものの、共鳴器を有していない従来例1のタイヤと、タイヤサイズ及びトレッドパターンは実施例1〜10と同じであるものの、共鳴器中心線が法線に対して傾斜しておらず、表1に示す諸元を有する従来例2及び比較例1〜2のタイヤについても併せて試作した。
なお、各実施例、各比較例及び従来例2のいずれのタイヤにおいても、気室部及び狭窄ネックの容積は同一であり、また回転方向は、図6及び図7中の矢印で示す方向である。
前記各供試タイヤを、サイズ6JJのリムに装着してタイヤ車輪とし、このタイヤ車輪に空気圧210kPa(相対圧)を適用し、タイヤ負荷荷重4.47kN、走行速度80km/hの条件下でドラム試験機上を走行させ、タイヤ側方音をJASO C606に定める条件で測定し、1/3Octave Band 中心周波数800−1000−1250Hz帯域のPartial Overall値により気柱共鳴音の低減効果を評価し、ピッチ一次帯域の音圧においてピッチノイズの低減効果を評価した。それら評価結果を表1に示す。なお、表中の気柱共鳴音の数値は、従来例1のタイヤの側方音の音圧レベルと各比較例及び各実施例のタイヤの側方音の音圧レベルとの差を表しており、ピッチノイズの数値は、従来例2のタイヤの側方音の音圧レベルと各比較例及び各実施例のタイヤの側方音の音圧レベルとの差を表している。この数値は、負側に大きいほど騒音の低減効果が大きく、逆に正側に大きいほど騒音が増したことを示している。この場合、効果ありと判断するのは何れも1dB以上の音圧低下とする。
Figure 0005110969
表1に示す結果から明らかなように、共鳴器の共鳴器中心線をタイヤ周方向に傾斜させることにより、気柱共鳴音を低減しつつ、その共鳴器に起因するピッチノイズを低減可能であることがわかる。
(実験2)
実験2では、共鳴器の共鳴器中心線の傾斜がピッチノイズ及び偏摩耗に与える影響を調べた。実施例11〜18のタイヤは、タイヤサイズがいずれも195/65R15の乗用車用ラジアルタイヤであるとともに図1に示すトレッドパターンを有するものであり、かつリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線は、各リブごとにその傾斜方向及び傾斜角度が異なるものであり、それぞれのタイヤの諸元を表2に示す。ここで説明の便宜上、トレッド部に形成されたリブは、図1の紙面向かって左側からタイヤ幅方向右側に、第1リブ、第2リブ、第3リブ及び第4リブとする。
比較のため、タイヤサイズ及びトレッドパターンは実施例11〜18と同じであるものの、共鳴器を有していない従来例3のタイヤと、タイヤサイズ及びトレッドパターンは実施例11〜18と同じであるものの、共鳴器中心線が法線に対して傾斜しておらず、表2に示す諸元を有する従来例4のタイヤについても併せて試作した。
なお、従来例4及び各実施例のいずれのタイヤにおいても、気室部及び狭窄ネックの容積は同一である。また回転方向は、図6及び図7中の矢印で示す方向である。
前記各供試タイヤに対して、実験1と同様にして、気柱共鳴音及びピッチノイズの低減効果を評価し表3に示す。なお、表中の気柱共鳴音の数値は、従来例3のタイヤの側方音の音圧レベルと従来例4及び各実施例のタイヤの側方音の音圧レベルとの差を表しており、表中のピッチノイズの数値は、従来例4のタイヤの側方音の音圧レベルと各実施例のタイヤの側方音の音圧レベルとの差を表している。またこれら数値は、負側に大きいほど騒音の低減効果が大きく、逆に正側に大きいほど騒音が増したことを示している。この場合、効果ありと判断するのは何れも1dB以上の音圧低下とする。
また前記各供試タイヤを、サイズ6JJのリムに装着してタイヤ車輪とし、このタイヤ車輪に空気圧210kPa(相対圧)を適用し、室内ドラム試験機上にて、タイヤ負荷荷重4.47kN、走行速度80km/hの条件下、フリーローリング10分と制動方向に0.1Gの力を加えて10分とをそれぞれ交互に繰り返し、計1200km相当走行した後の摩耗重量(摩耗したゴムの重量)により摩耗効果を評価した。摩耗重量は、実験後の各供試タイヤの重量から実験前の各供試タイヤの重量を差し引いたものである。その評価結果を表3に示す。表中、磨耗効果の数値は、摩耗効果[%]={(各実施例のタイヤの摩耗重量/従来例4のタイヤの摩耗重量)−1}×100より算出した値であり、その値が負側であれば、従来例4のタイヤに比べて摩耗重量が少ないことを示し、反対に正側であれば、従来例4のタイヤに比べて摩耗重量が多いことを示している。なお、その数値が±5%未満であれば誤差とみなし、それ以上で有意な差であると判断する。
Figure 0005110969
Figure 0005110969
表3に示す結果から明らかなように、共鳴器の共鳴器中心線を法線に対して傾斜させることにより、ピッチノイズは低減されることがわかる。
さらに、トレッド部の中心付近のリブ(第2及び第3リブ)内の共鳴器中心線からみてトレッド部のショルダ付近のリブ(第1及び第4リブ)内の共鳴器中心線を、回転方向の後方に傾斜させた場合に摩耗の低減効果がみられ、さらにその傾斜の差が大きいほど摩耗の低減効果が大きいことがわかる。
(実験3)
実験3では、共鳴器中心線の法線に対する傾斜角度がピッチノイズ及び操縦安定性に与える影響を調べた。実施例19〜25のタイヤは、タイヤサイズがいずれも195/65R15の乗用車用ラジアルタイヤであるとともに図1のトレッドパターンを有するものであり、表4に示す諸元を有する。
比較のため、タイヤサイズ及びトレッドパターンは実施例19〜25と同じであるものの、共鳴器を有していない従来例5のタイヤと、タイヤサイズ及びトレッドパターンは実施例19〜25と同じであるものの、共鳴器中心線が法線に対して傾斜しておらず、表4に示す諸元を有する従来例6のタイヤについても併せて試作した。
なお、従来例6及び各実施例のいずれのタイヤにおいても、気室部及び狭窄ネックの容積は同一である。また回転方向は、図6及び図7中の矢印で示す方向である。
前記各供試タイヤに対して、実験1と同様にして、気柱共鳴音及びピッチノイズの低減効果を評価した。なお、表中の気柱共鳴音の数値は、従来例5のタイヤの側方音の音圧レベルと従来例6及び各実施例のタイヤの側方音の音圧レベルとの差を表しており、表中のピッチノイズの数値は、従来例6のタイヤの側方音の音圧レベルと各実施例のタイヤの側方音の音圧レベルとの差を表している。またこれら数値は、負側に大きいほど騒音の低減効果が大きく、逆に正側に大きいほど騒音が増したことを示している。この場合、効果ありと判断するのは何れも1dB以上の音圧低下とする。
また、前記各供試タイヤをサイズ6JJのリムに装着してタイヤ車輪とし、このタイヤ車輪をテスト車両に組み付け、空気圧210kPa(相対圧)、タイヤ負荷荷重4kNの条件の下、ドライ路面のテストコースをプロのドライバーが走行したときの操縦安定性をフィーリング評価した。その評価結果を表4に示す。なお、表中の数値は、従来例6のタイヤのフィーリング評価の採点に対する各実施例のタイヤのフィーリング評価の採点の差を表しており、その数値が負側に大きいほど操縦安定性が低いことを示している。この場合、−3点以上で有意差であると判断する。
Figure 0005110969
表4に示す結果から明らかなように、法線に対する共鳴器中心線の傾斜角度が5度以上でピッチノイズの低減効果があり、さらに35度を超えると操縦安定性に悪影響を与えることがわかる。
以上の説明から明らかなように、この発明によって、気柱共鳴音を低減しつつ、その共鳴器に起因するピッチノイズを効果的に抑制可能な空気入りタイヤを提供することが可能となった。
この発明に従う代表的な空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、(b)は、(a)中のA−A線に沿う断面を示す断面図である。 (a)は、この発明の別の実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、図2(b)、(c)はそれぞれ、図2(a)中のB-B線及びC-C線に沿う断面図である。 (a)は、この発明に従うさらに別の実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、図3(b)、(c)はそれぞれ、図3(a)中のD−D線及びE−E線に沿う断面図である。 (a)は、この発明に従うさらに別の実施形態のタイヤのトレッドパターンを示す展開図であり、図4(b)、(c)はそれぞれ、図4(a)中のF−F線及びG−G線に沿う断面図である。 この発明のタイヤに適用可能な共鳴器の一例を模式的に示した模式図であり、(a)は、ヘルムホルツ型の共鳴器、(b)は、段付き管型の共鳴器をそれぞれ示すものである。 (a)〜(j)はそれぞれ、この発明に従う空気入りタイヤの共鳴器の、タイヤ周方向における断面を示す断面図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、従来例及び比較例の空気入りタイヤの共鳴器の、タイヤ周方向における断面を示す断面図である。 (a),(b)はそれぞれ、この発明に従うタイヤに含まれる共鳴器のタイヤ周方向における断面形状を例示する断面図である。
符号の説明
1 トレッド部
2 周方向溝
3 リブ
3a 幅方向最外側リブ
3b 幅方向内側リブ
4 共鳴器
4a 気室部
4b 狭窄ネック
4’ 共鳴器
4a’ 第1管路
4b’ 第2管路
5 共鳴器間陸部

Claims (5)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも一本の周方向溝と、これに隣接するリブとを具え、該リブ内に、該周方向溝に開口する狭窄ネックと、該狭窄ネックを介して該周方向溝と連通し該狭窄ネックよりも断面積が大きい気室部とで構成される、該周方向溝に起因する騒音を減ずる複数の共鳴器が、タイヤ周方向に並べて配設された空気入りタイヤにおいて、
    前記共鳴器の気室部及び狭窄ネックのうち少なくとも一方は、タイヤ周方向断面にて、その底部の中心とトレッド踏面におけるその開口の中心とを通る直線である共鳴器中心線が、前記底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線に対して傾斜し
    前記気室部もしくは狭窄ネックを形成する、タイヤ周方向に対向する溝壁面は、前記底部の中心を通ってタイヤ径方向外方に延びる法線に対して互いに異なる方向に傾斜しており、前記底部における溝幅よりも開口部における溝幅が大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ赤道面を挟んで位置する、タイヤ幅方向で最も外側の二つのリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線は、前記法線に対してタイヤ周方向にそれぞれ逆向きに傾斜している、請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記空気入りタイヤは、回転方向が指定された方向性タイヤであり、タイヤ赤道面を挟んで位置する、タイヤ幅方向で最も外側の二つのリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線は、それらリブのタイヤ幅方向内側に位置するリブ内に配設された共鳴器の共鳴器中心線に対して、相対的に回転方向後方に傾斜している、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. タイヤ幅方向で最も外側の前記リブ内の前記共鳴器中心線は、前記法線に対して回転方向後方に傾斜し、それらリブのタイヤ幅方向内側に位置する前記リブ内の前記共鳴器中心線は、前記法線に対して回転方向前方に傾斜している、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記法線に対する前記共鳴器中心線の傾斜角度は、5度から35度までの範囲内にある、請求項1〜4の何れかに記載の空気入りタイヤ。
JP2007140875A 2007-05-28 2007-05-28 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP5110969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140875A JP5110969B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007140875A JP5110969B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008290683A JP2008290683A (ja) 2008-12-04
JP5110969B2 true JP5110969B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=40165852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007140875A Expired - Fee Related JP5110969B2 (ja) 2007-05-28 2007-05-28 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5110969B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5135402B2 (ja) * 2009-05-22 2013-02-06 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP5346688B2 (ja) * 2009-05-25 2013-11-20 株式会社ブリヂストン タイヤ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05338411A (ja) * 1992-06-10 1993-12-21 Hino Motors Ltd 低騒音リブタイヤ
JP4111474B2 (ja) * 1998-09-21 2008-07-02 東洋ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ
JP4081333B2 (ja) * 2001-09-17 2008-04-23 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008290683A (ja) 2008-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6006772B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP1372988B1 (en) Tread pattern for car tire
JP5238050B2 (ja) 空気入りタイヤ
US9302553B2 (en) Pneumatic tire
JP5231405B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4976214B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5888368B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5973942B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP2373497A1 (en) Pneumatic tyre
JP6450261B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2011102073A (ja) 空気入りタイヤ
JP7251219B2 (ja) タイヤ
JP5913247B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7187255B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5140558B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5030753B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2020142587A (ja) タイヤ
JP3676534B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5193549B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5134901B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2004352049A (ja) 空気入りタイヤ
JP4615655B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008290573A (ja) 空気入りタイヤ
JP5110969B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4763260B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121009

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5110969

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees