JP2001186680A - 充電制御方法及びコンピュータ - Google Patents

充電制御方法及びコンピュータ

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JP2001186680A JP34930699A JP34930699A JP2001186680A JP 2001186680 A JP2001186680 A JP 2001186680A JP 34930699 A JP34930699 A JP 34930699A JP 34930699 A JP34930699 A JP 34930699A JP 2001186680 A JP2001186680 A JP 2001186680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電を途中でやめた場合において効率のよい
充電を行うことのできる充電制御方法を得ると共に、該
充電制御方法を適用したコンピュータを得る。 【解決手段】 メイン電池の充電を開始して、メイン電
池の容量が所定値に達した時点でメイン電池の充電を停
止する(ステップ200〜204)。その後、セカンド
電池の充電を開始して、セカンド電池の容量が所定値に
達した時点でセカンド電池の充電を停止する(ステップ
206〜210)。そして、メイン電池の充電を再開し
てメイン電池の容量が100%となった時点でメイン電
池の充電を停止した後、セカンド電池の充電を再開して
セカンド電池の容量が100%となった時点でセカンド
電池の充電を停止する(ステップ212〜222)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は充電制御方法及びコ
ンピュータに係り、特に、複数の電池の充電を制御する
充電制御方法及び該充電制御方法を適用したコンピュー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、モービル・コンピューティングの
普及と共に、様々な大きさや機能を有する携帯型パーソ
ナル・コンピュータ(以下、ポータブルPCと呼ぶ)が
開発されてきている。例えば、ノートブック型パーソナ
ル・コンピュータ(PC)、サブノートブック型PC、
パームトップ型PC、PDA(personal data assistan
ts;個人向け携帯型情報通信機器)などがある。
【0003】ポータブルPCは、本体内に電池を内蔵し
ている。この内蔵電池により、例えば、列車内などのよ
うに商用電源を利用することのできない環境下において
も、ユーザーは、ポータブルPCを使用することができ
る。上記内蔵電池には、充電することにより繰り返し使
うことのできる2次電池を用いるのが一般的である。
【0004】商用電源を利用することのできる環境にお
いては、ユーザーは、ポータブルPCにACアダプタ
(商用交流(AC)を入力して直流を出力する装置)を
接続する。これにより、コンピューティングするのと同
時に、ポータブルPCが内蔵している2次電池を充電す
ることが可能になる。
【0005】1個の2次電池の容量には限りがあるか
ら、ポータブルPCの駆動時間も制限される。ポータブ
ルPCの駆動時間を長くするためには、ポータブルPC
に2次電池を2個内蔵させる。これら2個の2次電池
を、メイン電池およびセカンド電池と呼ぶ。ポータブル
PCは、始め、セカンド電池を電源として動作を開始す
る。その後、セカンド電池の容量が尽きると、電源をセ
カンド電池からメイン電池に切り替えて動作を続ける。
【0006】一般に、充電器は1個の2次電池を充電す
る容量しか備えていないから、2個の2次電池の充電を
行う場合には、まずメイン電池を充電し、その後、セカ
ンド電池を充電する、という方法がとられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
メイン電池を充電した後にセカンド電池を充電する方法
では、2次電池としてリチウム・イオン電池等の定電流
充電の後に定電圧充電を行う電池を適用した場合には必
ずしも効率のよい充電を行うことができない、という問
題点があった。
【0008】図9には、リチウム・イオン電池の充電特
性の一例が示されている。同図に示す充電特性では、電
池容量が80パーセント程度に達するまでは効率よく充
電が行なわれているが、その後、徐々に効率が悪くなっ
ていくことが分かる。このように、定電流充電の後に定
電圧充電を行う電池では、一般に、定電流充電の期間で
は充電効率(すなわち、充電時間に対する充電量)が高
く、定電圧充電の期間では充電効率が低いという特性が
ある。
【0009】従って、上記のようにメイン電池を充電し
た後にセカンド電池を充電する方法では、全体的な充電
期間にメイン電池を充電する際の不効率な期間(上記定
電圧充電の期間に相当)が含まれてしまうため、充電を
途中でやめた場合の充電効率が非常に悪いのである。
【0010】図10には、メイン電池を充電した後にセ
カンド電池を充電した場合の充電特性の一例が示されて
いる。なお、同図では、メイン電池を満充電して100
%の容量となり、メイン電池とセカンド電池の双方を満
充電して200%の容量となるものとしている。
【0011】同図に示す例では、充電開始後約1時間3
0分から2時間30分までの間において充電効率が著し
く悪くなっている。
【0012】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、充電を途中でやめた場合において効率
のよい充電を行うことのできる充電制御方法を得ると共
に、該充電制御方法を適用したコンピュータを得ること
が目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、複数の2次電池を1個ずつ順番に、
当該2次電池の容量がフル充電状態に満たない状態の所
定値になるまで充電させることによりシリアル充電を行
った後に、複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次電
池がフル充電状態になるまで充電させることによりシリ
アル充電を行う。なお、上記所定値は当該2次電池の充
電特性に基づいて、充電の効率が落ち始めるときの容量
として予め設定されていることが好ましい。この際の、
‘充電の効率が落ち始めるとき’は、充電効率の降下率
が所定率より大きくなるとき等として得ることができ
る。
【0014】また、第2の発明は、複数の2次電池を1
個ずつ順番に、当該2次電池の容量の所定時間当りの増
加量が所定量になるまで充電させることによりシリアル
充電を行った後に、複数の2次電池を1個ずつ順番に、
各2次電池がフル充電状態になるまで充電させることに
よりシリアル充電を行う。
【0015】更に、第3の発明は、複数の2次電池を1
個ずつ順番に、当該2次電池の充電電流値がフル充電状
態に満たない状態の所定値になるまで充電させることに
よりシリアル充電を行った後に、複数の2次電池を1個
ずつ順番に、各2次電池がフル充電状態になるまで充電
させることによりシリアル充電を行う。
【0016】上記各発明は次の原理に基づくものであ
る。図9に示したように、2次電池の充電特性には、該
2次電池を充電していく過程において、ある容量を境に
充電効率が急激に悪化する、という性質がある。
【0017】そこで上記各発明では、複数の2次電池を
シリアル充電する過程において、充電中の2次電池がフ
ル充電状態に満たない状態で充電対象を切り替えること
により、全ての2次電池に対して充電効率のよい状態下
で充電を行った後に、各2次電池がフル充電状態になる
までシリアル充電を行っている。この結果、充電を途中
でやめた場合において効率のよい充電を行うことができ
る。また、本発明では、シリアル充電のみによって2次
電池に対する充電を行っているので、パラレル充電を行
う際の複雑な回路構成や制御を要することなく全ての2
次電池の充電を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、複数の電
池の充電を制御する方法に関するものであるが、説明を
簡単化するために、本実施の形態では電池が2個の場合
を例に説明する。また、以下では、上記2個の電池を、
各々メイン電池及びセカンド電池と呼ぶ。
【0019】〔第1実施形態〕図1には、本発明に係る
充電制御方法が適用された典型的なパーソナル・コンピ
ュータ(PC)から成るコンピュータシステム10のハ
ードウェア構成がサブシステム毎に模式的に示されてい
る。本発明を適用したPCの一例は、OADG(PC Ope
n Architecture Developer's Group)仕様に準拠し、オ
ペレーティングシステム(OS)として米マイクロソフ
ト社の“Windows98又はNT”又は米IBM社
の“OS/2”を搭載したノートブック型のPC12
(図2参照)である。以下、コンピュータシステム10
の各部について説明する。
【0020】コンピュータシステム10全体の頭脳であ
るCPU14は、OSの制御下で、各種プログラムを実
行する。CPU14は、例えば米インテル社製のCPU
チップ“Pentium”、“MMXテクノロジPen
tium”、“Pentium Pro”や、AMD社
等の他社製のCPUでも良いし、IBM社製の“Pow
erPC”でも良い。CPU14は、頻繁にアクセスす
るごく限られたコードやデータを一時格納することで、
メインメモリ16への総アクセス時間を短縮するための
高速動作メモリであるL2(レベル2)−キャッシュを
含んで構成されている。L2−キャッシュは、一般にS
RAM(スタティックRAM)チップで構成され、その
記憶容量は例えば512kB又はそれ以上である。
【0021】CPU14は、自身の外部ピンに直結され
たプロセッサ直結バスとしてのFS(FrontSide)バス
18、高速のI/O装置用バスとしてのPCI(Periph
eralComponent Interconnect)バス20、及び低速のI
/O装置用バスとしてのISA(Industry Standard Ar
chitecture)バス22という3階層のバスを介して、後
述の各ハードウェア構成要素と相互接続されている。
【0022】FSB18とPCIバス20は、一般にメ
モリ/PCI制御チップと呼ばれるCPUブリッジ(ホ
スト−PCIブリッジ)24によって連絡されている。
本実施形態のCPUブリッジ24は、メインメモリ16
へのアクセス動作を制御するためのメモリコントローラ
機能や、FSB18とPCIバス20の間のデータ転送
速度の差を吸収するためのデータバッファ等を含んだ構
成となっており、例えばインテル社製の440BX等を
用いることができる。
【0023】メインメモリ16は、CPU14の実行プ
ログラムの読み込み領域として、或いは実行プログラム
の処理データを書き込む作業領域として利用される書き
込み可能メモリである。メインメモリ16は、一般には
複数個のDRAM(ダイナミックRAM)チップで構成
され、例えば32MBを標準装備し256MBまで増設
可能である。近年では、更に高速化の要求に応えるべ
く、DRAMは高速ページDRAM、EDO DRA
M、シンクロナスDRAM(SDRAM)、バーストE
DO DRAM、RDRAM等へと変遷している。
【0024】なお、ここでいう実行プログラムには、W
indows98等のOS、周辺機器類をハードウェア
操作するための各種デバイスドライバ、特定業務に向け
られたアプリケーションプログラムや、フラッシュRO
M72に格納されたBIOS(Basic Input/Output Sys
tem:キーボードやフロッピーディスクドライブ等の各
ハードウェアの入出力操作を制御するためのプログラ
ム)等のファームウェアが含まれる。
【0025】PCIバス20は、比較的高速なデータ伝
送が可能なタイプのバス(例えばバス幅32/64ビッ
ト、最大動作周波数33/66/100MHz、最大デ
ータ転送速度132/264MBps)であり、カード
バスコントローラ30のような比較的高速で駆動するP
CIデバイス類がこれに接続される。なお、PCIアー
キテクチャは、米インテル社の提唱に端を発したもので
あり、いわゆるPnP(プラグ・アンド・プレイ)機能
を実現している。
【0026】ビデオサブシステム26は、ビデオに関連
する機能を実現するためのサブシステムであり、CPU
14からの描画命令を実際に処理し、処理した描画情報
をビデオメモリ(VRAM)に一旦書き込むと共に、V
RAMから描画情報を読み出して液晶ディスプレイ(L
CD)28(図2参照)に描画データとして出力するビ
デオコントローラを含む。また、ビデオコントローラ
は、付設されたデジタル−アナログ変換器(DAC)に
よってデジタルのビデオ信号をアナログのビデオ信号へ
変換することができる。アナログのビデオ信号は、信号
線を介してCRTポート(図示省略)へ出力される。
【0027】また、PCIバス20にはカードバスコン
トローラ30、オーディオサブシステム32、ドッキン
グステーションインタフェース(Dock I/F)3
4及びミニPCIスロット36が各々接続されている。
カードバスコントローラ30は、PCIバス20のバス
シグナルをPCIカードバススロット38のインタフェ
ースコネクタ(カードバス)に直結させるための専用コ
ントローラである。カードバススロット38には、例え
ばPC12本体の壁面に配設され、PCMCIA(Pers
onal Computer Memory Association)/JEIDA(Ja
pan ElectronicIndustry Development Association)が
策定した仕様(例えば“PC Card Standard 95”)に準
拠したPCカード40が装填される。
【0028】Dock I/F34は、PC12とドッ
キングステーション(図示省略)を接続するためのハー
ドウェアであり、PC12がドッキングステーションに
セットされると、ドッキングステーションの内部バスが
Dock I/F34に接続され、ドッキングステーシ
ョンの内部バスに接続された各種のハードウェア構成要
素がDock I/F34を介してPCIバス20に接
続される。また、ミニPCIスロット36には、例えば
コンピュータシステム10をネットワーク(例えばLA
N)に接続するためのネットワークアダプタ42が接続
される。
【0029】PCIバス20とISAバス22はI/O
ブリッジ44によって相互に接続されている。I/Oブ
リッジ44は、PCIバス20とISAバス22とのブ
リッジ機能、DMAコントローラ機能、プログラマブル
割り込みコントローラ(PIC)機能、及びプログラマ
ブル・インターバル・タイマ(PIT)機能、IDE
(Integrated Drive Electronics)インタフェース機
能、USB(Universal Serial Bus)機能、SMB(Sy
stem Management Bus)インタフェース機能を備えてい
ると共に、リアルタイムクロック(RTC)を内蔵して
おり、例えばインテル社製のPIIX4というデバイス
(コアチップ)を用いることができる。
【0030】なお、DMAコントローラ機能は、周辺機
器(たとえばFDD)とメインメモリ16との間のデー
タ転送をCPU14の介在なしに実行するための機能で
ある。またPIC機能は、周辺機器からの割り込み要求
(IRQ)に応答して所定のプログラム(割り込みハン
ドラ)を実行させる機能である。また、PIT機能はタ
イマ信号を所定周期で発生させる機能であり、その発生
周期はプログラマブルである。
【0031】また、IDEインタフェース機能によって
実現されるIDEインタフェースには、IDEハードデ
ィスクドライブ(HDD)46が接続される他、IDE
CD−ROMドライブ48がATAPI(AT Attachm
ent Packet Interface)接続される。また、IDE C
D−ROMドライブ48の代わりに、DVD(Digital
Video Disc又はDigital Versatile Disc)ドライブのよ
うな他のタイプのIDE装置が接続されていても良い。
HDD46やCD−ROMドライブ48等の外部記憶装
置は、例えばPC12本体内の「メディアベイ」又は
「デバイスベイ」と呼ばれる収納場所に格納される。こ
れら標準装備された外部記憶装置は、FDDやバッテリ
パックのような他の機器類と交換可能かつ排他的に取り
付けられる場合もある。
【0032】また、I/Oブリッジ44にはUSBポー
トが設けられており、このUSBポートは、例えばPC
12本体の壁面等に設けられたUSBコネクタ50と接
続されている。USBは、電源投入のまま新しい周辺機
器(USBデバイス)を抜き差しする機能(ホット・プ
ラギング機能)や、新たに接続された周辺機器を自動認
識しシステムコンフィギュレーションを再設定する機能
(プラグアンドプレイ機能)をサポートしている。1つ
のUSBポートに対して、最大63個のUSBデバイス
をディジーチェーン接続することができる。USBデバ
イスの例は、キーボード、マウス、ジョイスティック、
スキャナ、プリンタ、モデム、ディスプレイモニタ、タ
ブレットなど様々である。
【0033】更に、I/Oブリッジ44にはSMバスを
介してEEPROM94が接続されている。EEPRO
M94はユーザによって登録されたパスワードやスーパ
ーバイザーパスワード、製品シリアル番号等の情報を保
持するためのメモリであり、不揮発性で記憶内容を電気
的に書き替え可能とされている。
【0034】また、I/Oブリッジ44は電源回路54
に接続されている。電源回路54はACアダプタ62、
2次電池としてのメイン電池64A又はセカンド電池6
4Bを充電するための充電器68、及びコンピュータシ
ステム10で使用される5V、3.3V等の直流定電圧
を生成するDC/DCコンバータ66等の回路を備えて
いる。なお、メイン電池64A及びセカンド電池64B
は、双方とも定格電圧4.2Vのリチウムイオン電池を
3本直列接続して構成されている。
【0035】一方、I/Oブリッジ44を構成するコア
チップの内部には、コンピュータシステム10の電源状
態を管理するための内部レジスタと、該内部レジスタの
操作を含むコンピュータシステム10の電源状態の管理
を行うロジック(ステートマシーン)が設けられてい
る。
【0036】上記ロジックは電源回路54との間で各種
の信号を送受し、この信号の送受により、電源回路54
からコンピュータシステム10への実際の給電状態を認
識し、電源回路54は上記ロジックからの指示に応じて
コンピュータシステム10への電力供給を制御する。
【0037】ISAバス22はPCIバス20よりもデ
ータ転送速度が低いバスであり(例えばバス幅16ビッ
ト、最大データ転送速度4MBps)、Super I
/Oコントローラ70、EEPROM等から成るフラッ
シュROM72、CMOS74、ゲートアレイロジック
76に接続されたエンベデッドコントローラ80に加
え、キーボード/マウスコントローラのような比較的低
速で動作する周辺機器類(何れも図示省略)を接続する
のに用いられる。
【0038】Super I/Oコントローラ70には
I/Oポート78が接続されている。Super I/
Oコントローラ70は、フロッピーディスクドライブ
(FDD)の駆動、パラレル・ポートを介したパラレル
・データの入出力(PIO)、シリアル・ポートを介し
たシリアル・データの入出力(SIO)を制御する。
【0039】フラッシュROM72は、BIOS等のプ
ログラムを保持するためのメモリであり、不揮発性で記
憶内容を電気的に書き替え可能とされている。また、C
MOS74は揮発性の半導体メモリがバックアップ電源
に接続されて構成されており、不揮発性でかつ高速の記
憶手段として機能する。
【0040】エンベデッドコントローラ80は、図示し
ないキーボードのコントロールを行うと共に、内蔵され
たパワー・マネージメント・コントローラ(Power Mana
gement Controller、以下、「PMC」という)82
(図3も参照)によってゲートアレイロジック76と協
働して電源管理機能の一部を担う。なお、本実施形態に
係るPMC82はメイン電池64A及びセカンド電池6
4Bの容量(その時点で出力可能な直流電力値)を検知
する機能と、メイン電池64A又はセカンド電池64B
を充電している際の充電電流値を検知する機能とを有し
ている。
【0041】次に、メイン電池64A及びセカンド電池
64Bの放電及び充電に関する部分の構成について説明
する。まず、メイン電池64A及びセカンド電池64B
の放電に関する部分の構成について説明する。
【0042】図3には、メイン電池64A及びセカンド
電池64Bからの放電に関する部分のみを抜き出した構
成が示されている。同図に示すように、コンピュータシ
ステム10には、電池を接続する2個の端子90a及び
90bが設けられている。端子90aにはMOS型電界
効果トランジスタFET1及びFET2が直列接続され
ている。図3中にはFET1及びFET2中の寄生ダイ
オードも図示してある。
【0043】端子90bにも、同様に、FET3及びF
ET4が直列接続される。FET2のドレイン及びFE
T4のドレインは相互接続され、さらにDC/DCコン
バータ66へ接続されている。
【0044】また、FET1、FET2、FET3、及
びFET4の各々のゲートはエンベデッドコントローラ
80に備えられたPMC82の出力端に接続されてお
り、FET1〜FET4のスイッチング動作(オン/オ
フ)は、PMC82によって個別に設定することができ
る。
【0045】メイン電池64Aの正電極を端子90aに
接続し、セカンド電池64Bの正電極を端子90bに接
続する。一方、メイン電池64A及びセカンド電池64
Bの負電極は共にグランド(GND)に接続する。
【0046】次に、メイン電池64A及びセカンド電池
64Bの充電に関する部分の構成について説明する。
【0047】図4には、メイン電池64A及びセカンド
電池64Bへの充電に関する部分のみを抜き出した構成
が示されている。同図に示すように、コンピュータシス
テム10には、充電器68が備えられており、充電器6
8の一端は端子90cに接続されている。充電器68の
他端は抵抗Rを介した後に2つの経路に分かれている。
一つは、スイッチSW1及びダイオードD5を介して端
子90aに接続されている。他は、スイッチSW2及び
ダイオードD6を介して端子90bに接続されている。
【0048】抵抗Rの両端はエンベデッドコントローラ
80に設けられたPMC82の入力端に接続されてお
り、PMC82は抵抗Rの両端の電圧に基づいて充電電
流値を常時把握することができるように構成されてい
る。
【0049】端子90aには抵抗R1及びR2からなる
直列抵抗が接続されている。端子90bには抵抗R3及
びR4からなる直列抵抗が接続されている。直列抵抗R
1及びR2の中点、及び直列抵抗R3及びR4の中点
は、共に、PMC82の入力端に接続されている。PM
C82の出力端は充電器68に接続されている。更に端
子90dはグランド(GND)に接続されている。
【0050】上述したように、端子90aにはメイン電
池64Aが接続され、端子90bにはセカンド電池64
Bが接続される。メイン電池64A及びセカンド電池6
4Bには、充電することのできる2次電池を使用する。
また、メイン電池64A及びセカンド電池64Bは、コ
ンピュータシステム10本体に対して着脱可能なバッテ
リ・パックの形態をとることができる。
【0051】一方、PMC82には、上記の構成によっ
てメイン電池64Aの電圧を直列抵抗R1とR2とで分
割した電圧値が常時入力されているが、PMC82の内
部には上記分割した電圧値からメイン電池64Aの容量
を得ることができるテーブルが予め用意されており、該
テーブルを参照することによってメイン電池64Aの容
量を常時把握することができるように構成されている。
【0052】同様に、PMC82には、上記の構成によ
ってセカンド電池64Bの電圧を直列抵抗R3とR4と
で分割した電圧値が常時入力されているが、PMC82
の内部には上記分割した電圧値からセカンド電池64B
の容量を得ることができるテーブルも予め用意されてお
り、該テーブルを参照することによってセカンド電池6
4Bの容量を常時把握することができるように構成され
ている。
【0053】コンピュータシステム10が商用電源を使
用することのできる環境にあるときには、ユーザーは、
端子90c及び90dにACアダプタ62を接続する。
このACアダプタ62が供給する電力を用いて、メイン
電池64A及びセカンド電池64Bを充電する。
【0054】以下の説明に「C」なる用語が登場するの
で、ここで、この用語の説明をしておく。「C」は電池
の公称容量(定格容量)とも呼ばれるが、単にC(シー
と発音する)で通用している。1Cとは、2次電池の定
格容量を1時間で放電させるときに流れる電流値のこと
である。例えば、定格容量が2450mAhの2次電池
を2450mAで放電させる場合、1Cで放電させる、
という。0.1Cでの放電は、2450mA×0.1=
245mAで放電させることである。Cは充電電流に対
しても、放電の場合と同様の使い方をする。
【0055】一般に、2次電池の定格容量は、0.2C
〜1Cの電流値で充電し、0.2Cの電流値で放電した
ときの容量として定義する。
【0056】なお、コンピュータシステム10を構成す
るためには、図1に示した以外にも多くの電気回路が必
要である。但し、これらは当業者には周知であり、ま
た、本発明の要旨を構成するものではないので、本明細
書中では説明を省略する。また、図面の錯綜を回避する
ため、図中の各ハードウェアブロック間の接続も一部し
か図示していないことを付記しておく。
【0057】次に本実施の形態の作用として、メイン電
池64A及びセカンド電池64Bの放電時及び充電時の
動作について説明する。まず、図3を参照して、放電時
の動作について説明する。
【0058】まず、PMC82はFET1及びFET2
をオフにし、かつFET3及びFET4をオンにするこ
とによって、セカンド電池64BからDC−DCコンバ
ータ66に対する放電を行う。
【0059】このセカンド電池64Bの放電中は、セカ
ンド電池64Bの容量が残っているか否かをPMC82
が常にチェックする。ここで、セカンド電池64Bの容
量は、図4に示す構成において、セカンド電池64Bの
電圧を直列抵抗R3及びR4によって分割した電圧値に
基づいて、上記テーブルを参照することによって得るこ
とができる。
【0060】上記チェックの結果、セカンド電池64B
の容量が残っていないと判断された場合、PMC82は
FET1及びFET2をオンにし、かつFET3及びF
ET4をオフにすることによって、セカンド電池64B
からの放電を停止すると共にメイン電池64AからのD
C−DCコンバータ66に対する放電を行う。
【0061】以上で、放電時の動作が終了する。
【0062】次に、図4及び図5を参照して、充電時の
動作について説明する。なお、本実施の形態に係るAC
アダプタ62は、0.7Cの電流値で充電することので
きる容量を備えている。また、ここでは、メイン電池6
4A及びセカンド電池64Bの充電特性が図9に示すも
のである場合について説明する。
【0063】まず、ステップ200では、スイッチSW
1を閉じることによりメイン電池64Aの充電を開始す
る。この際の充電方法は、定電流充電及び定電圧充電で
ある。また、初期定電流充電の電流値は0.7Cであ
る。
【0064】次のステップ202では、メイン電池64
Aの容量が所定値以上であるか否かを判定し、所定値以
上である場合(肯定判定の場合)はステップ204へ移
行し、所定値以上でない場合(否定判定の場合)にはメ
イン電池64Aの充電を継続する。なお、上記所定値
は、図9に示した充電特性に基づいて、充電の効率が落
ち始めるときの電池容量として予め設定されているもの
であり、本実施の形態では上記所定値として80%が予
め設定されている。また、本実施の形態では、上記メイ
ン電池64Aの容量を、上述したようにメイン電池64
Aの電圧値に基づくテーブル変換によって求める。
【0065】ステップ204では、スイッチSW1を開
くことによりメイン電池64Aの充電を停止し、次のス
テップ206では、スイッチSW2を閉じることにより
セカンド電池64Bの充電を開始する。この際の充電方
法は、メイン電池64Aの場合と同様に、定電流充電及
び定電圧充電である。また、初期定電流充電の電流値は
0.7Cである。
【0066】次のステップ208では、セカンド電池6
4Bの容量が所定値以上であるか否かを判定し、所定値
以上である場合(肯定判定の場合)はステップ210へ
移行し、所定値以上でない場合(否定判定の場合)には
セカンド電池64Bの充電を継続する。なお、この場合
の所定値も、図9に示した充電特性に基づいて、充電の
効率が落ち始めるときの電池容量として予め設定されて
いるものであり、本実施の形態では上記所定値として8
0%が予め設定されている。また、本実施の形態では、
上記セカンド電池64Bの容量を、上述したようにセカ
ンド電池64Bの電圧値に基づくテーブル変換によって
求める。
【0067】ステップ210では、スイッチSW2を開
くことによりセカンド電池64Bの充電を停止し、次の
ステップ212では、スイッチSW1を閉じることによ
りメイン電池64Aの充電を開始(再開)する。
【0068】次のステップ214では、メイン電池64
Aの容量が100%であるか否かを判定し、100%で
ある場合(肯定判定の場合)はステップ216へ移行
し、100%でない場合(否定判定の場合)にはメイン
電池64Aの充電を継続する。
【0069】ステップ216では、スイッチSW1を開
くことによりメイン電池64Aの充電を停止し、次のス
テップ218では、スイッチSW2を閉じることにより
セカンド電池64Bの充電を開始(再開)する。
【0070】次のステップ220では、セカンド電池6
4Bの容量が100%であるか否かを判定し、100%
である場合(肯定判定の場合)はステップ222へ移行
し、100%でない場合(否定判定の場合)にはセカン
ド電池64Bの充電を継続する。
【0071】ステップ222では、スイッチSW2を開
くことによりセカンド電池64Bの充電を停止する。
【0072】以上で、充電時の動作が終了する。
【0073】図6には、メイン電池の充電が完了した後
にセカンド電池の充電を行う従来技術による充電量と、
本第1実施形態に係る充電制御方法で充電を行った場合
の充電量の推移の一例が示されている。
【0074】同図に示すように、充電開始後約1時間3
0分から4時間までの間に充電を停止する場合には、本
発明による充電制御方法の方が従来技術による充電制御
方法に比較して電池の充電量が多くなることが分かる。
また、どの時点において充電を停止しても、本発明によ
る充電量が従来技術による充電量より少なくなることは
ない。
【0075】以上詳細に説明したように、本第1実施形
態に係る充電制御方法では、複数の2次電池を1個ずつ
順番に、当該2次電池の容量がフル充電状態に満たない
状態の所定値になるまで充電させることによりシリアル
充電を行った後に、複数の2次電池を1個ずつ順番に、
各2次電池がフル充電状態になるまで充電させることに
よりシリアル充電を行っているので、2次電池の放電状
態(残容量)にかかわらず、充電を途中でやめた場合に
おいて効率のよい充電を行うことができる。
【0076】また、本第1実施形態に係る充電制御方法
では、シリアル充電のみによって2次電池に対する充電
を行っているので、パラレル充電を行う際の複雑な回路
構成や制御を要することなく全ての2次電池の充電を行
うことができる。
【0077】なお、本第1実施形態では、充電中の電池
の容量が所定値に達した時点で充電対象とする電池を切
り替える場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、充電中の電池の容量が上
記所定値に達するまでに要する時間を予め設定してお
き、該時間に充電時間が達した時点で充電対象とする電
池を切り替える形態とすることもできる。この場合は、
電池の容量を取得するための手段を削減することができ
るので、低コスト化、小スペース化することができる。
【0078】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
メイン電池64A及びセカンド電池64Bの容量が充電
特性に基づいて予め設定された所定量となった時点で充
電する電池を切り替える場合の一形態について説明した
が、本第2実施形態では、メイン電池64A及びセカン
ド電池64Bの容量の増加率(所定時間当りの容量の増
加量)が所定値以下となった時点で充電する電池を切り
替える場合について説明する。なお、本第2実施形態に
係るコンピュータシステムの構成は上記第1実施形態に
係るコンピュータシステム10と同様であるので、ここ
での説明を省略する。また、本第2実施形態に係るメイ
ン電池64A及びセカンド電池64Bの放電時の動作も
上記第1実施形態と同様であるので、ここでの説明を省
略する。
【0079】以下に本第2実施形態の作用としてメイン
電池64A及びセカンド電池64Bの充電時の動作につ
いて、図7を参照しつつ説明する。なお、図7の図5と
同様の処理を行うステップには図5と同一のステップ番
号を付して、その説明を省略する。
【0080】図7のステップ202’では、メイン電池
64Aの容量の増加率が所定値以下であるか否かを判定
し、所定値以下である場合(肯定判定の場合)はステッ
プ204へ移行し、所定値以下でない場合(否定判定の
場合)にはメイン電池64Aの充電を継続する。なお、
この際の上記所定値は、メイン電池64Aの容量の増加
率(所定時間当りの容量の増加量)が、この値以下とな
った場合に、充電効率が低くなったと見なすことができ
る値として予め設定されているものであり、本実施の形
態では、上記所定時間として5分が、上記所定値として
5%が、各々予め設定されている。
【0081】同様に、図7のステップ208’では、セ
カンド電池64Bの容量の増加率が所定値以下であるか
否かを判定し、所定値以下である場合(肯定判定の場
合)はステップ210へ移行し、所定値以下でない場合
(否定判定の場合)にはセカンド電池64Bの充電を継
続する。なお、この際の上記所定値は、メイン電池64
Aの場合と同様に、セカンド電池64Bの容量の増加率
が、この値以下となった場合に、充電効率が低くなった
と見なすことができる値として予め設定されているもの
であり、本実施の形態では、メイン電池64Aの場合と
同様に、上記所定時間として5分が、上記所定値として
5%が、各々予め設定されている。
【0082】以上詳細に説明したように、本第2実施形
態に係る充電制御方法では、複数の2次電池を1個ずつ
順番に、当該2次電池の容量の所定時間当りの増加量が
所定量になるまで充電させることによりシリアル充電を
行った後に、複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次
電池がフル充電状態になるまで充電させることによりシ
リアル充電を行っているので、第1実施形態と同様の効
果を奏することができると共に、充電中における気温、
湿度等の環境条件や充電対象とする電池の種類等にかか
わらず、比較的適切な充電切り替えタイミングを設定す
ることができる。
【0083】なお、本第2実施形態では、充電対象を切
り替える際の閾値(上記の所定値に相当)を、電池の容
量の増加率が、この値以下となった場合に、充電効率が
低くなったと見なすことができる値として予め設定して
おく場合について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、充電している電池における容
量の増加率が前回(本第2実施形態では5分前)の増加
率より所定割合(例えば、50%)だけ小さくなったタ
イミングで充電対象を切り替える形態とすることもでき
る。
【0084】この場合も本実施形態と同様に、充電中に
おける気温、湿度等の環境条件や電池の種類等にかかわ
らず、比較的適切な切り替えタイミングを設定すること
ができる。
【0085】また、上記第1、第2実施形態では、電池
の容量を当該電池の電圧値を測定することにより求める
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば、バッテリパックとPMC82とが
通信を行って、該バッテリパックから送信されてくる電
池容量や電圧を示す情報を用いる形態とすることもで
き、当該電池の充電電流値と放電電流値とを積算するこ
とにより求める形態とすることもできる。
【0086】〔第3実施形態〕上記第1、第2実施形態
では、電池の容量、若しくは電池の容量の増加率と、所
定値との比較結果に基づいて充電対象を切り替える場合
の形態例について説明したが、本第3実施形態では、充
電電流値と所定電流値との比較結果に基づいて充電対象
を切り替える場合の形態について説明する。なお、本第
3実施形態に係るコンピュータシステムの構成は上記第
1実施形態に係るコンピュータシステム10と同様であ
るので、ここでの説明を省略する。また、本第3実施形
態に係るメイン電池64A及びセカンド電池64Bの放
電時の動作も上記第1実施形態と同様であるので、ここ
での説明を省略する。
【0087】以下に本第3実施形態の作用としてメイン
電池64A及びセカンド電池64Bの充電時の動作につ
いて、図8を参照しつつ説明する。なお、図8の図5と
同様の処理を行うステップには図5と同一のステップ番
号を付して、その説明を省略する。
【0088】図8のステップ202’’では、メイン電
池64Aの充電電流値が所定の電流値以下であるか否か
を判定し、所定の電流値以下である場合(肯定判定の場
合)はステップ204へ移行し、所定の電流値以下でな
い場合(否定判定の場合)にはメイン電池64Aの充電
を継続する。この際、メイン電池64Aの充電電流値
は、抵抗Rの両端の電圧に基づいて求められる。
【0089】同様に、図8のステップ208’’では、
セカンド電池64Bの充電電流値が所定の電流値以下で
あるか否かを判定し、所定の電流値以下である場合(肯
定判定の場合)はステップ210へ移行し、所定の電流
値以下でない場合(否定判定の場合)にはセカンド電池
64Bの充電を継続する。この際、セカンド電池64B
の充電電流値は、メイン電池64Aの場合と同様に、抵
抗Rの両端の電圧に基づいて求められる。
【0090】以上詳細に説明したように、本第3実施形
態に係る充電制御方法では、複数の2次電池を1個ずつ
順番に、当該2次電池の充電電流値がフル充電状態に満
たない状態の所定値になるまで充電させることによりシ
リアル充電を行った後に、複数の2次電池を1個ずつ順
番に、各2次電池がフル充電状態になるまで充電させる
ことによりシリアル充電を行っているので、第1実施形
態と同様の効果を奏することができると共に、充電中に
おける気温、湿度等の環境条件や充電対象とする電池の
種類等にかかわらず、比較的適切な充電切り替えタイミ
ングを設定することができる。
【0091】なお、上記各実施形態では、本発明の複数
の電池としてメイン電池64A及びセカンド電池64B
の2つの電池を適用した場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、3つ以上
の電池を備えた形態とすることもできる。
【0092】ところで、上述した各実施形態による充電
制御方法は、種々のプログラミング言語を用いてプログ
ラム(以下、「充電制御プログラム」と呼ぶ)にするこ
とができる。
【0093】この充電制御プログラムは、コンピュータ
読み込み可能な記録媒体に記録することができる。記録
媒体には、ROM(Read Only Memory)、EEPROM
(Electricaly Erasable Programmable Read Only Memo
ry)、及びフラッシュEEPROM(Flash EEPRO
M)等の、コンピュータ・システムに実装される記憶装
置、フロッピー・ディスク(FD)、CD−ROM(コ
ンパクト・ディスクを用いた読み取り専用メモリ)、及
びMO(光磁気)ディスク等の可搬記録媒体、あるいは
ネットワークに接続されたサーバ・コンピュータ等に設
けられた外部記憶装置等を用いることができる。
【0094】記録媒体に記録された充電制御プログラム
は、次のようにしてコンピュータ内に取り込む。上記各
実施形態による充電制御プログラムを記録した記録媒体
が可搬記録媒体の場合、駆動装置に装填して、その可搬
記録媒体に記録されている充電制御プログラムを読み込
む。読み込んだ充電制御プログラムは、メイン・メモリ
に格納する。
【0095】記録媒体がネットワーク上の外部記憶装置
である場合には、ネットワーク接続装置を介してその外
部記憶装置に記録されている充電制御プログラムをダウ
ン・ロードする。ダウン・ロードした充電制御プログラ
ムは、メイン・メモリに格納する。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の2次電池をシリアル充電する過程において、充電中
の2次電池がフル充電状態に満たない状態で充電対象を
切り替えることにより、全ての2次電池に対して充電効
率のよい状態下で充電を行った後に、各2次電池がフル
充電状態になるまでシリアル充電を行っているので、充
電を途中でやめた場合において効率のよい充電を行うこ
とができると共に、本発明では、シリアル充電のみによ
って2次電池に対する充電を行っているので、パラレル
充電を行う際の複雑な回路構成や制御を要することなく
全ての2次電池の充電を行うことができる、という優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るコンピュータシステムの概
略構成を示すブロック図である。
【図2】 ノート型PCの外観を示す斜視図である。
【図3】 実施の形態におけるメイン電池及びセカンド
電池からの放電に関する部分のみの構成を示すブロック
図(一部回路図)である。
【図4】 実施の形態におけるメイン電池及びセカンド
電池への充電に関する部分のみの構成を示すブロック図
(一部回路図)である。
【図5】 第1実施形態による充電動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図6】 第1実施形態に係る充電制御方法による効果
の説明に供するグラフである。
【図7】 第2実施形態による充電動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図8】 第3実施形態による充電動作を説明するフロ
ーチャートである。
【図9】 従来技術の説明に供する図であり、リチウム
・イオン電池の充電特性の一例を示すグラフである。
【図10】 従来技術の問題点の説明に供するグラフで
ある。
【符号の説明】
10 コンピュータシステム 14 CPU 44 I/Oブリッジ 54 電源回路 62 ACアダプタ 64A メイン電池(2次電池) 64B セカンド電池(2次電池) 68 充電器 76 ゲートアレイロジック 80 エンベデッドコントローラ 82 パワー・マネージメント・コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 熊木 淳 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 三戸 敏嗣 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 中川 博 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 中村 哲志 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Fターム(参考) 5G003 AA01 BA04 CA03 CA04 CA14 CC02 DA04 DA16 DA18 GA01 GB03 GC05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の2次電池の充電を制御する充電制
    御方法であって、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、当該2次電池の
    容量がフル充電状態に満たない状態の所定値になるまで
    充電させることによりシリアル充電を行うステップと、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次電池がフ
    ル充電状態になるまで充電させることによりシリアル充
    電を行うステップと、 を含む充電制御方法。
  2. 【請求項2】 複数の2次電池の充電を制御する充電制
    御方法であって、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、当該2次電池の
    容量の所定時間当りの増加量が所定量になるまで充電さ
    せることによりシリアル充電を行うステップと、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次電池がフ
    ル充電状態になるまで充電させることによりシリアル充
    電を行うステップと、 を含む充電制御方法。
  3. 【請求項3】 複数の2次電池の定電流充電及び定電圧
    充電による充電を制御する充電制御方法であって、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、当該2次電池の
    充電電流値がフル充電状態に満たない状態の所定値にな
    るまで充電させることによりシリアル充電を行うステッ
    プと、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次電池がフ
    ル充電状態になるまで充電させることによりシリアル充
    電を行うステップと、 を含む充電制御方法。
  4. 【請求項4】 複数の2次電池の充電を制御するプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み込み可能な記録媒体で
    あって、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、当該2次電池の
    容量がフル充電状態に満たない状態の所定値になるまで
    充電させることによりシリアル充電を行うステップと、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次電池がフ
    ル充電状態になるまで充電させることによりシリアル充
    電を行うステップと、 を含むプログラムを記録したコンピュータ読み込み可能
    な記録媒体。
  5. 【請求項5】 複数の2次電池の充電を制御するプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み込み可能な記録媒体で
    あって、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、当該2次電池の
    容量の所定時間当りの増加量が所定量になるまで充電さ
    せることによりシリアル充電を行うステップと、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次電池がフ
    ル充電状態になるまで充電させることによりシリアル充
    電を行うステップと、 を含むプログラムを記録したコンピュータ読み込み可能
    な記録媒体。
  6. 【請求項6】 複数の2次電池の定電流充電及び定電圧
    充電による充電を制御するプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み込み可能な記録媒体であって、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、当該2次電池の
    充電電流値がフル充電状態に満たない状態の所定値にな
    るまで充電させることによりシリアル充電を行うステッ
    プと、 前記複数の2次電池を1個ずつ順番に、各2次電池がフ
    ル充電状態になるまで充電させることによりシリアル充
    電を行うステップと、 を含むプログラムを記録したコンピュータ読み込み可能
    な記録媒体。
  7. 【請求項7】 バスによって相互接続されたCPU、記
    憶装置、表示装置、入力装置、及び複数の2次電池を備
    えたコンピュータであって、 前記記憶装置が、請求項4乃至請求項6の何れか1項に
    記載の記録媒体であるコンピュータ。
  8. 【請求項8】 バスによって相互接続されたCPU、記
    憶装置、表示装置、入力装置、ネットワーク接続装置、
    及び複数の2次電池を備えたコンピュータであって、 前記ネットワーク接続装置が接続するネットワーク上に
    配置されたサーバ・コンピュータの外部記憶装置が、請
    求項4乃至請求項6の何れか1項に記載の記録媒体であ
    るコンピュータ。
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