JP2001184556A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないネジ本数でソレノイドを十分に固定で
きる自動販売機の商品搬出装置を提供すること。 【解決手段】 基板６は、ソレノイド７０の一端をネジ
７２，７２で固定する固定片７４，７４と、ソレノイド
７０の他端もしくはその近傍に当接することによってネ
ジを使用することなく係止する固定片７６，７７とを備
えた。これにより、組立性が向上し、コストダウンを図
れるとともに、ソレノイド７０の駆動時の振動によって
基板６から位置ずれするのを容易かつ確実に防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、自動販売機の商
品搬出装置に関し、さらに詳しくは、ペダル開閉用のソ
レノイドを２本のネジにて固定できる自動販売機の商品
搬出装置（以下、適宜、商品搬出装置という）に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】サーペンタイン式の商品通路を有する自
動販売機において、商品搬出制御用の複数のペダルは、
当該商品通路に対してソレノイドを駆動源として開閉制
御されている。このソレノイドは、商品搬出装置の基板
上に３本以上のネジにて固定されているのが一般的であ
る。かかる従来における自動販売機の商品搬出装置の一
例を図面を参照しつつ説明する。図１０は、従来におけ
る自動販売機の商品搬出装置を示す正面図、図１１は、
従来における自動販売機の商品搬出装置を示す背面斜視
図である。

【０００３】図１０および図１１に示すように、基板１
０１には開口部１０２が設けられており、この開口部１
０２に商品搬出制御用の上ペダル１１０と下ペダル１３
０とが、ピン１１１，１３１によって回動自在に設けら
れている。この下ペダル１３０は、開状態において商品
通路にある最下端の商品を支持するものである。また、
上ペダル１１０は、下ペダル１３０が閉状態になり、前
記最下端の商品が搬出される際に、つぎに最下端に移動
することとなる商品を支持するものである。

【０００４】これらのペダル１１０，１３０は、リンク
機構等からなる開閉機構１５０によって開閉されるよう
になっている。この開閉機構１５０は、ソレノイド１７
０によって往復動するプランジャ１６０に連結されてい
る。ソレノイド１７０は、３本のネジ１７２によって基
板１０１の固定片１７４に固定されている。なお、売り
切れスイッチ１８０は、商品の売り切れを検出するため
のものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソレノ
イド１７０を固定するためのネジ１７２を３本必要とし
ているので、組立作業に時間がかかるという問題点があ
った。

【０００６】一方、上記構成においてネジ１７２の使用
本数を単純に減らすと、ソレノイド１７０の駆動時の振
動によってネジ１７２の締め付けが緩み、装置全体の信
頼性が低下するおそれがあるという問題点があった。

【０００７】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、少ないネジ本数でソレノイドを十分に固定でき
る自動販売機の商品搬出装置を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明の請求項１にかかる自動販売機の商品搬
出装置は、商品通路内からの商品搬出を制御する複数の
ペダルを駆動させる駆動装置を基板にネジ止めして備
え、前記基板は、前記駆動装置の一端をネジ止めするネ
ジ止め用固定片と、前記駆動装置の他端もしくはその近
傍に当接することによって当該駆動装置を係止する複数
の固定片とを備え、前記駆動装置の駆動時の振動によっ
て当該駆動装置が前記基板から位置ずれしないようにし
たものである。

【０００９】駆動装置の一端は、１または２本のネジに
よってネジ止め用固定片に固定され、当該駆動装置の他
端もしくはその近傍は、複数の固定片によってネジ止め
することなく係止される。これにより、駆動装置を少な
いネジ本数で基板に固定できて組立性が向上し、コスト
ダウンを図れるとともに、駆動装置の駆動時の振動によ
って当該駆動装置が前記基板から位置ずれするのを容易
かつ確実に防止できる。

【００１０】また、この発明の請求項２にかかる自動販
売機の商品搬出装置は、固定片は、駆動装置の一側面お
よび上面に当接する固定片と、前記駆動装置の一側面お
よび底面に当接する固定片とを備えたものである。これ
により、簡易な構成によって前記駆動装置の位置ずれを
確実に防止できる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる自動販売
機の商品搬出装置の実施の形態につき図面を参照しつつ
詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明
が限定されるものではない。

【００１２】図１は、この発明の実施の形態にかかる自
動販売機の商品搬出装置を示す全体斜視図、図２は、二
つの商品搬出装置を抱き合わせた状態を示す斜視図、図
３は、自動販売機を示す斜視図、図４は、商品収納ラッ
クを示す斜視図、図５は、ソレノイドおよび配線ガイド
を取り付ける前の基板を示す正面図、図６は、固定片を
示す拡大斜視図、図７は、配線ガイド取り付け後ソレノ
イド取り付け前の基板を示す正面図、図８は、ソレノイ
ドを示す正面図、図９は、配線ガイドおよびソレノイド
を取り付けた基板を示す正面図である。

【００１３】先ず、本発明が適用される自動販売機の商
品収納ラックの概略構成について説明する。図３に示す
ように、自動販売機は、本体１内に複数の商品収納ラッ
ク４を備えるとともに、本体１に対して開閉自在な内扉
２および外扉３とを備えている。

【００１４】この商品収納ラック４は、図４に示すよう
に、サーペンタイン式の商品通路４ａを複数（たとえ
ば、４つ）有し、両側面にはラック側板４ｂが設けられ
ている。この商品通路４ａの下端部には、後述する上ペ
ダル１０および下ペダル３０が商品通路４ａに臨むよう
に二つの商品搬出装置５を抱き合わせて（図２参照）設
けられており、当該ペダル１０，３０の開閉制御によっ
て商品の搬出を制御できるようになっている。

【００１５】つぎに本発明の全体構成について説明す
る。図１に示すように、基板６には開口部７が設けられ
ており、この開口部７に商品搬出制御用の上ペダル１０
と下ペダル３０とが、ピン１１，３１によって回動自在
に設けられている。この下ペダル３０は、開状態におい
て商品通路４ａにある最下端の商品（図示せず）を支持
するものである。また、上ペダル１０は、下ペダル３０
が閉状態になり、前記最下端の商品が搬出される際に、
つぎに最下端に移動することとなる商品を支持するもの
である。

【００１６】これらのペダル１０，３０は、リンク機構
等からなる開閉機構５０によって開閉されるようになっ
ている。この開閉機構５０は、ソレノイド７０によって
往復動するプランジャ６０に連結されている。ソレノイ
ド７０は、２本のネジ７２によって基板６の固定片７４
に固定されているとともに、後述する固定片７６，７７
によって係止されている。なお、売り切れスイッチ８０
は、商品の売り切れを検出するためのものである。コネ
クタ９５は、ソレノイド７０の接続端子７３（図８参
照）に接続するためのものである。

【００１７】つぎに、本発明の要部を図５〜図９に基づ
いて説明する。図５および図６に示すように、基板６に
は、ソレノイド７０を下方から支持するために水平部を
有する固定片７４が切り起こされて二つ設けられてお
り、この水平部にはネジ穴７４ａを有している。

【００１８】また、固定片７６も基板６から切り起こさ
れて設けられており、上端部を水平に折曲形成した係止
部７６ａを備えている。この係止部７６ａは、ソレノイ
ド７０のプランジャ６０側の端部が駆動時の振動で浮き
上がるのを防止するために、ソレノイド７０の上面に当
接するように形成されている。また、固定片７６自身も
ソレノイド７０の側面に当接するように形成され、ソレ
ノイド７０がプランジャ６０の駆動方向と直角方向に位
置ずれするのを防止するように形成されている。

【００１９】またさらに、固定片７７も基板６から切り
起こされて設けられており、先端に段部７７ａを備えて
いる。この段部７７ａは、ソレノイド７０が駆動時の振
動でプランジャ６０側に位置ずれするのを防止するため
に、ソレノイド７０の底面のプランジャ６０側角部に係
合するように形成されている。

【００２０】つぎに、組立動作について説明する。以上
のように形成された固定片７４，７６，７７にソレノイ
ド７０を固定するに際しては、先ず、図７に示すよう
に、リード線９０を予め配した配線ガイド９３を基板６
の所定箇所に配設しておく。そして、コネクタ９５をソ
レノイド７０の接続端子７３に接続する。

【００２１】つぎに、ソレノイド７０を固定片７４，７
６，７７にて位置決めし、ソレノイド７０および固定片
７４のネジ穴７１，７４ａにネジ７２をねじ込んで固定
する。

【００２２】以上のように、この実施の形態にかかる自
動販売機の商品搬出装置５によれば、基板６に固定片７
４，７６，７７を設けたことにより、ソレノイド７０を
従来よりも少ない２本のネジ７２で固定することがで
き、組立性が向上しコストダウンを図れるとともに、ソ
レノイド７０が駆動時の振動で位置ずれするのを容易か
つ確実に防止できる。

【００２３】なお、上記実施の形態においては、図示例
の位置に固定片７４，７６，７７を設けるものとして説
明したが、上記と同様の効果を奏すれば、これに限定さ
れず、他の位置に形成してもよい。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
自動販売機の商品搬出装置（請求項１）によれば、商品
通路内からの商品搬出を制御する複数のペダルを駆動さ
せる駆動装置を基板にネジ止めして備え、前記基板は、
前記駆動装置の一端をネジ止めするネジ止め用固定片
と、前記駆動装置の他端もしくはその近傍に当接するこ
とによって当該駆動装置を係止する複数の固定片とを備
えて構成したので、前記駆動装置を少ないネジ本数で固
定できて組立性が向上し、コストダウンを図れるととも
に、前記駆動装置の駆動時の振動によって当該駆動装置
が前記基板から位置ずれするのを容易かつ確実に防止で
きる。

【００２５】また、この発明にかかる自動販売機の商品
搬出装置（請求項２）によれば、固定片は、駆動装置の
一側面および上面に当接する固定片と、前記駆動装置の
一側面および底面に当接する固定片とを備えて構成した
ので、簡易な構成によって前記駆動装置の位置ずれを確
実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態にかかる自動販売機の商
品搬出装置を示す全体斜視図である。

【図２】二つの商品搬出装置を抱き合わせた状態を示す
斜視図である。

【図３】自動販売機を示す斜視図である。

【図４】商品収納ラックを示す斜視図である。

【図５】ソレノイドおよび配線ガイドを取り付ける前の
基板を示す正面図である。

【図６】固定片を示す拡大斜視図である。

【図７】配線ガイド取り付け後ソレノイド取り付け前の
基板を示す正面図である。

【図８】ソレノイドを示す正面図である。

【図９】配線ガイドおよびソレノイドを取り付けた基板
を示す正面図である。

【図１０】従来における自動販売機の商品搬出装置を示
す正面図である。

【図１１】従来における自動販売機の商品搬出装置を示
す背面斜視図である。

【符号の説明】

４ａ 商品通路 ５ 商品搬出装置 ６ 基板 １０ 上ペダル ３０ 下ペダル ７０ ソレノイド ７２ ネジ ７４、７６、７７ 固定片

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品通路内からの商品搬出を制御する複
   数のペダルを駆動させる駆動装置を基板にネジ止めして
   備える自動販売機の商品搬出装置において、 前記基板は、前記駆動装置の一端をネジ止めするネジ止
   め用固定片と、 前記駆動装置の他端もしくはその近傍に当接することに
   よって当該駆動装置を係止する複数の固定片と、 を備え、 前記駆動装置の駆動時の振動によって当該駆動装置が前
   記基板から位置ずれしないようにしたことを特徴とする
   自動販売機の商品搬出装置。
2. 【請求項２】 固定片は、駆動装置の一側面および上面
   に当接する固定片と、前記駆動装置の一側面および底面
   に当接する固定片とを備えたことを特徴とする請求項１
   に記載の自動販売機の商品搬出装置。