JP2001183349A - 超音波式レール頭部横裂探傷装置、及び超音波式レール頭部横裂探傷方法 - Google Patents

超音波式レール頭部横裂探傷装置、及び超音波式レール頭部横裂探傷方法

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JP2001183349A
JP2001183349A JP36580999A JP36580999A JP2001183349A JP 2001183349 A JP2001183349 A JP 2001183349A JP 36580999 A JP36580999 A JP 36580999A JP 36580999 A JP36580999 A JP 36580999A JP 2001183349 A JP2001183349 A JP 2001183349A
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ultrasonic
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lateral crack
probe
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JP36580999A
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Kenji Kashiwatani
賢治 柏谷
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Railway Technical Research Institute
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N29/04Analysing solids
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    • GPHYSICS
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レール頭部内の横裂を確実に検出し得る超音
波式レール頭部横裂探傷装置、及び超音波式レール頭部
横裂探傷方法を提供する。 【解決手段】 レール頭部側面RS1に配置される送信探
触子14の超音波送信位置と、レール頭部側面RS2に配
置される受信探触子15の超音波受信位置の間に、レー
ルRの長手方向に第1距離L1を配するとともに、レー
ルRの断面の鉛直方向に第2距離L2を配した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を鉄道のレ
ール内に入射させ透過波によりレールの頭部内の横裂を
検出する超音波式レール頭部横裂探傷装置、及びこの装
置を用いた超音波式レール頭部横裂探傷方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鉄道のレールは、鉄道車両の車輪荷重を
支持しつつ、その車輪荷重を分散して下方のまくらぎ、
道床等へ伝達させるための部材であり、線路の重要な構
成要素の一つである。レールは、車輪からの荷重を比較
的小さな面積で支えていることから、車輪との接触箇所
には非常に大きな接触応力が作用する。このため、長期
間にわたり繰り返しレールに車輪荷重が加えられると、
レールは疲労し、特にレールの頭部に種々の損傷が発生
する。
【0003】図6は、鉄道のレールの頭部RHに発生す
る損傷の例を示した図である。これらのうち、図6
(A)は、レール長手方向の中心線に沿って切断した場
合の斜視図である。また、図6(B)は、図6(C)に
おけるA−A断面図である。また、図6(C)は、レー
ル側面図である。
【0004】車輪がレールR上を繰り返しころがると、
レールRは、ころがり接触疲労を起こす。これにより、
レールRの頭頂面RTには落ち込み部D4が形成され、
落ち込み部D4には多数の黒斑D5が発生する。この落
ち込み部D4の付近には、き裂起点D1が発生し、この
き裂起点D1から、レールRの頭頂面RTにほぼ水平
に、レール頭部RHの内部に向かってき裂(以下、「水
平裂」という。)D2が進展する。水平裂D2のある箇
所からは、レールRの底部へ向かうき裂(以下、「横
裂」という。)D3が枝分かれする。
【0005】この横裂D3は、レールRの長手方向に対
して直角方向に展開する面状のき裂であり、横裂D3の
疲労破断面は、図6(B)に示すように、貝殻状の模様
を呈するため、「シェリング」と呼ばれる場合がある。
この横裂D3は、放置すればレールRの折損事故を引き
起こすことが多い。
【0006】このため、レールRの内部の横裂D3等を
早期に発見し、レール更換等の処置により事故等を未然
に防止すべく、超音波によりレール内部の損傷を観察す
る探傷装置が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
超音波式レール探傷装置は、図6(B)に示すように、
レールの頭部の側面RSの一方に送信用の探触子201
を配置するとともに、レールの頭部の側面RSの他方に
受信用の探触子202を配置し、送信探触子201から
レール頭部RH内に入射させた超音波W2を横裂D3で
反射させ、反射された超音波W2を受信探触子202に
より検出する形式のものであり、隣接する水平裂D2に
よって超音波W2が遮られ、横裂D3を見逃してしまう
場合があり、その改良が望まれていた。
【0008】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、レ
ール頭部内の横裂を確実に検出し得る超音波式レール頭
部横裂探傷装置、及び超音波式レール頭部横裂探傷方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る超音波式レール頭部横裂探傷装置は、
送信信号を通電することにより超音波を発生する送信振
動子を有する送信探触子が鉄道のレールの頭部の一方の
側面側に配置されるとともに、前記超音波を受けて振動
することにより受信信号に変換する受信振動子を有する
受信探触子が前記レールの頭部の他方の側面側に配置さ
れ、前記送信探触子を前記レールに接触させる位置であ
る超音波送信位置と、前記受信探触子を前記レールに接
触させる位置である超音波受信位置は、前記レールの長
手方向において第1距離を有するとともに、前記レール
の断面の鉛直方向において第2距離を有するように設定
され、前記送信探触子から送信され前記レール内を透過
してきた前記超音波を前記受信探触子により受信し、前
記受信信号の強度を測定することにより、前記レールの
頭部内の横裂を検出することを特徴とする。
【0010】上記の超音波式レール頭部横裂探傷装置に
おいて、好ましくは、前記超音波送信位置は、鉄道車両
の車輪のフランジを案内・誘導する側とは反対側である
軌間外側の前記レールの頭部側面の上部を含む位置に設
定され、前記超音波受信位置は、前記フランジを案内・
誘導する側である軌間内側の前記レールの頭部側面の平
面部を含む位置に設定される。
【0011】また、上記の超音波式レール頭部横裂探傷
装置において、好ましくは、前記送信探触子は、前記超
音波を透過させる材料からなるとともに、前記レールの
前記軌間外側の頭部側面の上部と前記レールの頭頂面が
会合する凸曲面と密接可能な凹曲面である第1レール密
接面と、前記送信振動子を取り付ける送信振動子取付面
を有する第1密接部材を備え、前記受信探触子は、前記
超音波を透過させる材料からなるとともに、前記レール
の前記軌間内側の頭部側面の平面部と密接可能な平面を
含む面である第2レール密接面と、前記受信振動子を取
り付ける受信振動子取付面を有する第2密接部材を備え
る。
【0012】また、上記の超音波式レール頭部横裂探傷
装置において、好ましくは、前記第1密接部材を前記超
音波送信位置に密接させるとともに、前記第2密接部材
を前記超音波受信位置に密接させた状態を維持しつつ、
前記第1密接部材と前記第2密接部材を前記レールの長
手方向に摺動させる。
【0013】また、上記の超音波式レール頭部横裂探傷
装置において、好ましくは、前記第1密接部材及び前記
第2密接部材が前記レールを摺動する箇所の空隙部分に
は、前記超音波の減衰を防止する接触媒質が充填され
る。
【0014】また、上記の超音波式レール頭部横裂探傷
装置において、好ましくは、前記接触媒質は水である。
【0015】また、上記の超音波式レール頭部横裂探傷
装置において、好ましくは、前記接触媒質を前記空隙部
分に供給する接触媒質供給手段と、前記空隙部分から前
記接触媒質が流出することを防止する接触媒質流出防止
手段を備える。
【0016】また、上記の超音波式レール頭部横裂探傷
装置において、好ましくは、前記接触媒質流出防止手段
は、前記液体状の接触媒質を吸収可能な微小な室や孔を
多数有するとともに柔軟に変形可能なスポンジ状部材で
ある。
【0017】また、上記の超音波式レール頭部横裂探傷
装置において、好ましくは、前記レール長手方向への摺
動距離を検出する摺動距離検出手段を備え、前記レール
の頭部内の横裂の寸法を測定する。
【0018】また、本発明に係る超音波式レール頭部横
裂探傷方法は、送信信号を通電することにより超音波を
発生する送信振動子を有する送信探触子が鉄道のレール
の頭部の一方の側面側に配置されるとともに、前記超音
波を受けて振動することにより受信信号に変換する受信
振動子を有する受信探触子が前記レールの頭部の他方の
側面側に配置された超音波式レール頭部横裂探傷装置を
用い前記レールの内部の傷を探査する超音波式レール頭
部横裂探傷方法であって、前記送信探触子を前記レール
に接触させる位置である超音波送信位置と、前記受信探
触子を前記レールに接触させる位置である超音波受信位
置は、前記レールの長手方向において第1距離を有する
とともに、前記レールの断面の鉛直方向において第2距
離を有するように設定され、前記送信探触子から前記超
音波を送信し、前記レール内を透過させ、前記透過して
きた前記超音波を前記受信探触子により受信し、前記受
信信号の強度を測定することにより、前記レールの頭部
内の横裂を検出することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態である超音波
式レール頭部横裂探傷装置の構成を示すブロック図であ
り、この図は、レールの側面から見た縦断面図である。
また、図2は、本発明の一実施形態である超音波式レー
ル頭部横裂探傷装置の構成を示すブロック図であり、こ
の図は、レールの長手方向に見た横断面図である。図2
のうち、図2(A)は移動部の周辺を、図2(B)は送
信探触子及び受信探触子の周辺を、それぞれ示してい
る。また、図3は、本発明の一実施形態である超音波式
レール頭部横裂探傷装置における超音波探傷部の構成を
示すブロック図である。また、図4は、本発明の一実施
形態である超音波式レール頭部横裂探傷装置における送
信探触子と受信探触子の配置構成を示す図である。図4
のうち、図4(A)はレールの上方から見た図を、図4
(B)はレール長手方向に見た図を、それぞれ示してい
る。また、図5は、本発明の一実施形態である超音波式
レール頭部横裂探傷装置における第1密接部材の周辺の
構成を示す図である。
【0021】図1及び図2に示すように、この超音波式
レール頭部横裂探傷装置100は、きょう体Cと、探傷
部1と、解析部2と、移動部3と、表示・報知部4と、
回転数センサ5を備えて構成されている。また、図示は
していないが、この超音波式レール頭部横裂探傷装置1
00には、探傷部1と、解析部2と、移動部3と、表示
・報知部4と、回転数センサ5等に必要な電力を供給す
る電源、例えば蓄電池あるいは内燃機関式発電機等が設
けられている。
【0022】きょう体Cは、底部が開放された中空箱状
の部材であり、内部や表面に探傷部1、解析部2、移動
部3、表示・報知部4、回転数センサ5等が内蔵又は取
り付けられている。
【0023】探傷部1は、本体部10と、送信探触子1
4と、受信探触子15を有している。本体部10は、図
3に示すように、送信部11と、受信部12と、同期部
13を有している。また、送信探触子14は、図3ない
し図5に示すように、送信振動子14aと、第1密接部
材14bと、押圧機構14cを有している。また、受信
探触子15は、図3及び図4に示すように、受信振動子
15aと、第2密接部材15bと、押圧機構15cを有
している。
【0024】また、移動部3は、図1及び図2に示すよ
うに、駆動機構31と、駆動軸32と、駆動輪33と、
回転軸34a及び34bと、1対の案内誘導輪35a及
び35bと、押圧機構36を有している。駆動部3に
は、例えば、回転軸34bに回転数センサ5が配置され
ている。回転数センサ5は、例えばロータリーエンコー
ダー等により構成される。
【0025】また、表示・報知部4は、図1及び図2に
示すように、表示器41と、ランプ42と、ブザー43
を有している。表示器41は、液晶表示器、CRT(陰
極線管画像表示器又はブラウン管)等により構成され
る。
【0026】移動部3の駆動輪32と案内誘導輪35a
は、レールRの頭頂面RTの上を転動可能な構成となっ
ている。案内誘導輪35aを回転させる回転軸34a
は、駆動機構31あるいはケースCに回転可能な状態で
取り付けられている。また、駆動機構31は、ケースC
に固定され、電動モータ等の駆動源と、歯車、カム、チ
ェーン等の公知の動力伝達機構が設けられており、駆動
軸32を回転駆動し、駆動輪33を回転させる。
【0027】また、移動部3の案内誘導輪35bは、レ
ールRの頭部側面RS1とRS1の表面を転動可能な構成と
なっている。案内誘導輪35bを回転させる回転軸34
bは、駆動機構31あるいはケースCに回転可能な状態
で取り付けられている。また、各回転軸34bには、押
圧機構36が取り付けられている。押圧機構36は、圧
縮バネ等の弾性部材を有し、その一端部がパイプ状部材
等を介して回転軸34bに取り付けられ、押圧機構36
の他端部はケースC又は駆動機構31等に固定されてい
る。押圧機構36にはレバー等の移動輪状態切換部材
(図示せず)が設けられており、1対の案内誘導輪35
b、35bをレールRの頭部側面RS1とR S1に密着させ
レールを押圧する状態と、力が作用しない自由な状態に
切り換えることができるように構成されている。
【0028】このような構成により、駆動輪32と案内
誘導輪35aをレールRの頭頂面R Tの上に載せ、1対
の案内誘導輪35b、35bをレールRの頭部側面RS1
とRS 1に対向させた後に状態切換部材(図示せず)を操
作して密着させレールを押圧する状態に切り換え、駆動
機構31を作動させて駆動輪32を回転駆動すれば、こ
の超音波式レール頭部横裂探傷装置100をレールR上
でレール長手方向へ走行させ、移動させることができ
る。
【0029】なお、ケースCに取手(図示せず)又は牽
引用治具を設け、駆動機構31の駆動によらずに操作者
が取手を持って手動で、あるいは牽引用治具を利用して
他のレール走行車両等に牽引されることによって、この
超音波式レール頭部横裂探傷装置100をレールR上で
レール長手方向へ移動できるように構成してもよい。
【0030】図3に示すように、探傷部1の本体部10
に設けられた送信部11は、同期部13からの同期信号
S1を受け、パルス状の送信信号S2を発生し、送信探
触子14に出力する。
【0031】送信探触子14は、図3、図4に示すよう
に、ケース内に、送信振動子14aと第1密接部材14
bを有している。
【0032】送信振動子14aは、水晶、圧電セラミッ
クス材料等により形成されている。これらの材料は、所
定の軸方向に圧縮力又は引張力が交互に加えられると電
圧が発生する。この現象を「圧電効果(ピエゾ効果)」
という。また、これらの材料は、所定の軸方向に正負の
交番電圧が印加されると伸縮する。この現象を「逆圧電
効果」という。逆圧電効果を利用することにより、送信
振動子14aは伸縮に伴い振動し超音波を発生する。圧
電セラミックス材料には、チタン酸バリウム(BaTi
3)、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックス(PbT
iO3−PbZrO3系固溶体)、ニオブ酸リチウム(L
iNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、酸
化亜鉛(ZnO)、硫酸リチウム、メタニオブ酸鉛等が
含まれる。
【0033】第1密接部材14bは、超音波を透過させ
る材料、例えばアクリル樹脂、ポリイミド樹脂等を含む
合成樹脂等からなり、図4に示すように、レールRの軌
間外側の頭部側面RS1の上部と、レールRの頭頂面RT
が会合する凸曲面(以下、「レール軌間外側肩部曲面」
という。)と密接可能な凹曲面である第1レール密接面
P1と、第1レール密接面P1にほぼ対向するとともに
送信振動子14aを取り付けることができる送信振動子
取付面P3を有している。また、図示はしていないが、
第1密接部材14bには、超音波を吸収する材料、例え
ばゴム系材料、エポキシ樹脂、あるいはこれらの混合物
等からなり、内部反射波を吸収する部材が設けられてい
る。
【0034】送信探触子14内の送信振動子14aに、
送信部11からパルス状の送信信号S2が印加される
と、送信振動子14aは「逆圧電効果」により振動し、
図における側面からパルス状の超音波W1を射出する。
【0035】射出された超音波W1は、第1密接部材1
4bを透過した後、レールRの内部に入射し、レールR
の内部を透過し、受信探触子15の第2密接部材15b
を透過した後に受信振動子15aにより受信される。
【0036】受信探触子15は、図3、図4に示すよう
に、ケース内に、受信振動子15aと第2密接部材15
bを有している。また、受信振動子15aの材質や構成
は、送信振動子14aの場合と同様である。また、第2
密接部材15bは、第1密接部材14bと同様の材料か
らなり、図4に示すように、レールRの軌間内側の頭部
側面RS2の平面部(ほぼ鉛直な傾斜平面部)と密接可能
な平面を含む面である第2レール密接面P2と、第1レ
ール密接面P1にほぼ対向するとともに受信振動子15
aを取り付けることができる受信振動子取付面P4を有
している。また、図示はしていないが、第2密接部材1
5bには、第1密接部材14bの場合と同様な内部反射
波吸収部材(図示せず)が設けられている。
【0037】受信振動子15aBにおいては、受信され
た超音波W1が受信振動子15aの所定の軸方向に作用
して受信振動子15aに交互に交番力が加えられる。こ
れにより「圧電効果」が生じ、受信振動子15aの上面
と下面の間に受信超音波パルスW1に応じた電圧が発生
する。このパルス状の電圧は受信信号S3として受信部
12(図3参照)に入力される。
【0038】受信部12では、受信信号検出部(図示せ
ず)により、パルス状の信号が検出され、適宜増幅され
て波形信号S4として解析部2へ出力される。この際、
同期部11は、内蔵するタイマ(図示せず)により、超
音波の発信からの経過時間を計測し、時間信号S5とし
て解析部2に出力するとともに、変化する波形を表示す
るための掃引信号S6を解析部2に出力する。
【0039】解析部2は、図示しないCPU(Cent
ral Processing Unit:中央演算処
理装置)と、図示しないROM(Read Only
Memory:読出し専用メモリ)と、図示しないRA
M(Random Access Memory:随時
書込み読出しメモリ)を有している。
【0040】上記のCPUは、データの演算、信号の制
御等を統括する。また、ROMは、CPUの実行するプ
ログラム等を格納した記憶装置である。このROMのか
わりにハードディスク又は他の形式の記憶装置を用いて
もよく、これらの記憶装置は読出し専用のものだけでな
く1回又は複数回書込み可能なものであってもよい。ま
た、RAMは、CPUにより演算されたデータ等を一時
記憶する記憶装置である。このRAMのかわりにハード
ディスク又は他の形式の記憶装置を用いてもよい。
【0041】本実施形態の超音波式レール頭部横裂探傷
装置100の場合、送信探触子14と受信探触子15の
配置構成は、図4に示すようになっている。すなわち、
送信探触子14が、レールRの頭部RHの一方の側面R
S1の側に配置され、受信探触子15が、レールRの頭部
Hの他方の側面RS2の側に配置されている。レールR
の頭部側面RS2は、鉄道車両の車輪のフランジ(図示せ
ず)を案内又は誘導する側(軌間内側)であり、もう一
方のレールRの頭部側面RS1は、頭部側面RS2とは反対
側(軌間外側)である。
【0042】また、上述したように、第1密接部材14
bには、レールRのレール軌間外側肩部曲面と密接可能
な凹曲面である第1レール密接面P1が形成されてお
り、レール軌間外側肩部には鉄道車両の車輪のフランジ
は接触せず摩耗することはないから、第1レール密接面
P1は、つねにレール軌間外側肩部曲面と密着するよう
になっている。
【0043】また、第2密接部材15bには、レールR
の軌間内側の頭部側面RS2のほぼ鉛直な傾斜平面部と密
接可能な平面を含む面である第2レール密接面P2が形
成されており、鉄道車両の車輪のフランジが接触して摩
耗するのは頭部側面RS2のほぼ鉛直な傾斜平面部よりも
上方の凸曲面部(以下、「レール軌間内側肩部曲面」と
いう。)であり、この傾斜平面部が摩耗することはない
から、第2レール密接面P2は、つねにこの傾斜平面部
と密着するようになっている。
【0044】また、送信探触子14がレールRに接触す
る位置(又は超音波W1が送信探触子14からレール頭
部RHに入射する位置。以下、「超音波送信位置」とい
う。)と、受信探触子15がレールRに接触する位置
(又は超音波W1がレール頭部RHから受信探触子15
に入射する位置。以下、「超音波受信位置」という。)
との間には、図4(A)に示すように、レールRの長手
方向(図4(A)における上下方向)において第1距離
L1の間隔が配されている。また、図4(B)に示すよ
うに、超音波送信位置と超音波受信位置との間には、レ
ールRの断面の鉛直方向(図4(B)における上下方
向)において第2距離L2が配されている。第1距離L
1と第2距離L2の値は、検出しようとする横裂D3に
応じて適宜に設定可能である。
【0045】また、図2(B)に示すように、送信探触
子14には、押圧機構14cが取り付けられており、受
信探触子15には、押圧機構15cが取り付けられてい
る。押圧機構14c、15cは、それぞれ圧縮バネ等の
弾性部材を有し、その一端部が送信探触子14又は受信
探触子15に取り付けられ、押圧機構14c、15cの
他端部はケースC等に固定されている。押圧機構14
c、15cにはレバー等の探触子状態切換部材(図示せ
ず)が設けられており、送信探触子14と受信探触子1
5をレールRの頭部側面RS1とRS1に押接し密着させた
状態と、力が作用しない自由な状態に切り換えることが
できるように構成されている。
【0046】このような構成により、駆動輪32と案内
誘導輪35aをレールRの頭頂面R Tの上に密着させ、
1対の案内誘導輪35b、35bをレールRの頭部側面
S1とRS1に対向させて密着状態にした後に、状態切換
部材(図示せず)を操作してレールに密着する状態に切
り換え、駆動機構31を作動させて駆動輪32を回転駆
動すれば、第1密接部材14bを超音波送信位置に密接
させるとともに、第2密接部材15bを超音波受信位置
に密接させた状態に維持しつつ、第1密接部材14bと
第2密接部材15bをレールRの長手方向に摺動させる
ことができる。
【0047】この状態で、探傷部1の本体部10に設け
られた送信部11からパルス状の送信信号S2を送信探
触子14の送信振動子14aに出力すれば、図4(A)
及び図4(B)に示すように、送信振動子14aからレ
ール頭部RH内に入射した超音波W1は、レールRの長
手方向に対して斜め方向で、かつレールRの断面の鉛直
方向に対しても斜め方向となるような三次元的に傾斜し
た方向に進んでレール頭部RH内を透過し、受信振動子
15aに到達することになる。このため、図4(B)に
示すように、本実施形態の超音波式レール頭部横裂探傷
装置100の射出する超音波W1は、レール頭部RH
の横裂D3を必ず透過させることができ、従来装置のよ
うに横裂D3を見逃すことはない。
【0048】レール頭部RHの内部の横裂D3は非常に
薄い空隙を有する。超音波W1は、固体物質が充満した
中実部の内部は伝播するが、空洞部や空隙部には入射す
ることはできない。このため、図4(B)に示すよう
に、送信振動子14aから射出された超音波W1が、レ
ール頭部RH内の横裂D3を透過した場合には、横裂D
3を通ってきた超音波W1が受信された受信信号S3
(図3参照)の信号強度は、横裂D3を通らない通常の
場合の超音波受信信号S3の信号強度よりも弱くなる。
【0049】本実施形態の超音波式レール頭部横裂探傷
装置100には、解析部2内のROM(図示せず)に、
「受信信号S3が所定の判別値よりも小さい場合には、
横裂が存在すると判別し、ランプ42とブザー43に横
裂検出信号を出力する」というCPU(図示せず)の実
行プログラムを格納されている。これにより、超音波W
1が横裂D3を横切った場合には、上記のプログラムに
より、解析部2内のCPU(図示せず)からランプ42
とブザー43に、それぞれ横裂検出信号S11、S12
が出力される(図1参照)。
【0050】この横裂検出信号S11により、ランプ4
2は、例えば赤色光を発光する。また、横裂検出信号S
12により、ブザー43は、例えば警報音を鳴動する。
これにより、本実施形態の超音波式レール頭部横裂探傷
装置100の操作者は、装置の現在地点のレール頭部R
H内に横裂D3が存在することを容易に認識することが
できる。
【0051】また、本実施形態の超音波式レール頭部横
裂探傷装置100には、回転軸34b等に回転数センサ
5が設けられており、回転数センサ5の出力は、解析部
2に送られるように構成されている。このため、例えば
レールR上の所定の基準位置からの回転軸34bの回転
数と、案内誘導輪35bの直径などに基き、解析部2内
のCPU(図示せず)は、レールR上の所定の基準位置
から現在位置までの間で第1密接部材14b又は第2密
接部材15bが摺動しつつ移動した距離(以下、「摺動
距離」という。)を演算することができる。したがっ
て、発見された横裂D3の存在位置を定量的に特定する
ことができる。ここに、回転数センサ5と解析部2は、
摺動距離検出手段を構成している。
【0052】また、上記の摺動距離の検出を利用して、
受信信号S3が所定の判別値よりも小さくなり始めたと
きの装置位置と、受信信号S3が所定の判別値よりも大
きい状態に復帰したときの装置位置を検出することによ
り、解析部2内のCPU(図示せず)は、横裂D3の幅
や長さ等の寸法、あるいは三次元的形状を推定すること
ができる。これらの寸法の数値や、三次元座標上に描画
した画像データは、横裂データ信号S13として解析部
2内のCPU(図示せず)から表示器41に出力され、
表示器41に文字、数字、画像等として表示される(図
1参照)。これにより、本実施形態の超音波式レール頭
部横裂探傷装置100の操作者は、検出された横裂D3
に関するデータをリアルタイムで把握することができ
る。
【0053】なお、これらの横裂D3のデータは、解析
部2内のRAM(図示せず)や、各種ディスク等の記憶
媒体等(図示せず)に記憶されて外部に取り出され、外
部の他のコンピュータ等により統計処理されるようにし
てもよい。あるいは、上記の超音波式レール頭部横裂探
傷装置100に図示しない印刷装置を内蔵させ、現地あ
るいは保守部署等で検出された横裂D3に関するデータ
を印刷できるように構成してもよい。
【0054】また、図3に示すように、探傷部1の本体
部10に端子T1、T2、T3を設け、受信部からの波
形信号S4、時間信号S5、掃引信号S6を外部出力で
きるように構成し、オッシロスコープ等の受信波形表示
装置6に出力させることにより、受信振動子14aが受
信した超音波波形を操作者が視認することができ、横裂
D3の性状をさらに詳細に検討することが可能となる。
【0055】上述したように、超音波は、固体物質が充
満した中実部の内部は伝播するが、空洞部や空隙部には
入射することはできない、という性質を有している。こ
のため、第1密接部材14bとレールRとの間、あるい
は第2密接部材15bとレールRとの間に空隙が生じる
と、超音波のレールR内部への入射が阻害される。本実
施形態の超音波式レール頭部横裂探傷装置100には、
この問題を解決するために、図5に示す接触媒質供給部
7を有している。以下に、接触媒質供給部7について詳
細に説明する。なお、以下では、接触媒質供給部7の説
明は、第1密接部材14bについて行っている。図示及
び説明は省略するが、第2密接部材15bについても、
全く同様の構成及び作用の接触媒質供給部(図示せず)
が用いられている。
【0056】図5に示すように、接触媒質供給部7は、
水タンク71と、水供給管72a及び72bと、スポン
ジケース73a及び73bと、スポンジ74a及び74
bを有している。
【0057】接触媒質とは、摺動する第1密接部材14
bとレールRとの間、あるいは第2密接部材15bとレ
ールRとの間に空隙が生じた場合にその空隙を充填して
超音波の減衰を防止する物質をいい、本実施形態の超音
波式レール頭部横裂探傷装置100においては、水が用
いられている。水は、水タンク71に貯留され、水供給
管72a及び72bにより、スポンジケース73a及び
73b内のスポンジ74a及び74bに供給される。水
タンク71には、ポンプ(図示せず)等を適宜設けても
よい。
【0058】また、スポンジ74a及び74bは、液体
状の接触媒質(例えば水)を吸収可能な微小な室や孔を
多数有するとともに柔軟に変形可能である。このような
性質から、スポンジ74a及び74bは、内部に水を保
持し、第1密接部材14bとレールRとの間、あるいは
第2密接部材15bとレールRとの間に空隙が生じた場
合に、この空隙に接触媒質である水75を供給して充填
するとともに、水75の薄膜層の両端付近に密接し、こ
の付近から水75が流出することを防止する。
【0059】ここに、水タンク71と、水供給管72a
及び72bと、スポンジ74a及び74bは、接触媒質
供給手段を構成している。また、スポンジ74a及び7
4bは、接触媒質流出防止手段に相当している。
【0060】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0061】例えば、上記実施形態においては、摺動距
離検出手段として回転数センサ5と解析部2を例に挙げ
て説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成
の摺動距離検出手段、例えば公知の位置センサと解析部
を用いてもよい。
【0062】また、上記実施形態においては、第1密接
部材(例えば14b)と第2密接部材(例えば15b)
をレール頭部側面に密接させつつレール長手方向に摺動
させる例について説明したが、本発明はこれには限定さ
れず、他の構成、例えばレール頭部側面に密接させつつ
レール長手方向に転動させることができるタイヤ型探触
子を用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
送信探触子の超音波送信位置と、受信探触子の超音波受
信位置を、レールの長手方向において第1距離を有する
とともに、レールの断面の鉛直方向において第2距離を
有するように設定したので、超音波式レール頭部横裂探
傷装置の射出する超音波がレール頭部内の横裂を必ず透
過するため、レール頭部内の横裂を見逃すことがない、
という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である超音波式レール頭部
横裂探傷装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態である超音波式レール頭部
横裂探傷装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態である超音波式レール頭部
横裂探傷装置における超音波探傷部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の一実施形態である超音波式レール頭部
横裂探傷装置における送信探触子と受信探触子の配置構
成を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態である超音波式レール頭部
横裂探傷装置における第1密接部材の周辺の構成を示す
図である。
【図6】鉄道のレールの頭部に発生する損傷の例と従来
のレール探傷方法を説明する図であり、図6(A)はレ
ール長手方向の中心線に沿って切断した場合の斜視図
を、図6(B)はレールの頭部内の横裂と従来のレール
探傷装置の探触子の配置を示すA−A断面図を、図6
(C)はレールの頭部内の水平裂及び横裂を示すレール
側面図を、それぞれ示している。
【符号の説明】
1 探傷部 2 解析部 3 移動部 4 表示・報知部 5 回転数センサ 6 受信波形表示装置 7 接触媒質供給部 10 本体部 11 送信部 12 受信部 13 同期部 14 送信探触子 14a 送信振動子 14b 第1密接部材 14c 押圧機構 15 受信探触子 15a 受信振動子 15b 第2密接部材 15c 押圧機構 31 駆動機構 32 駆動軸 33 駆動輪 34a、34b 回転軸 35a、35b 案内誘導輪 36 押圧機構 41 表示器 42 ランプ 43 ブザー 71 水タンク 72a、72b 水供給管 73a、73b スポンジケース 74a、74b スポンジ 75 水 100 超音波式レール頭部横裂探傷装置 201 送信探触子 202 受信探触子 C きょう体 D1 き裂起点 D2 水平裂 D3 横裂 D4 レール頭頂面落ち込み部 D5 黒斑 L1 第1距離 L2 第2距離 P1 第1レール密接面 P2 第2レール密接面 P3 送信振動子取付面 P4 受信振動子取付面 R レール RH レール頭部 RS レール頭部側面 RS1 レールの軌間外側の頭部側面 RS2 レールの軌間外側の頭部側面 RT レール頭頂面 S1 同期信号 S2 送信信号 S3 受信信号 S4 波形信号 S5 時間信号 S6 掃引信号 S11、S12 横裂検出信号 S13 横裂データ信号 T1〜T3 出力端子 W1〜W3 超音波

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号を通電することにより超音波を
    発生する送信振動子を有する送信探触子が鉄道のレール
    の頭部の一方の側面側に配置されるとともに、 前記超音波を受けて振動することにより受信信号に変換
    する受信振動子を有する受信探触子が前記レールの頭部
    の他方の側面側に配置され、 前記送信探触子を前記レールに接触させる位置である超
    音波送信位置と、前記受信探触子を前記レールに接触さ
    せる位置である超音波受信位置は、前記レールの長手方
    向において第1距離を有するとともに、前記レールの断
    面の鉛直方向において第2距離を有するように設定さ
    れ、 前記送信探触子から送信され前記レール内を透過してき
    た前記超音波を前記受信探触子により受信し、前記受信
    信号の強度を測定することにより、前記レールの頭部内
    の横裂を検出することを特徴とする超音波式レール頭部
    横裂探傷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記超音波送信位置は、鉄道車両の車輪のフランジを案
    内・誘導する側とは反対側である軌間外側の前記レール
    の頭部側面の上部を含む位置に設定され、 前記超音波受信位置は、前記フランジを案内・誘導する
    側である軌間内側の前記レールの頭部側面の平面部を含
    む位置に設定されることを特徴とする超音波式レール頭
    部横裂探傷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記送信探触子は、前記超音波を透過させる材料からな
    るとともに、前記レールの前記軌間外側の頭部側面の上
    部と前記レールの頭頂面が会合する凸曲面と密接可能な
    凹曲面である第1レール密接面と、前記送信振動子を取
    り付ける送信振動子取付面を有する第1密接部材を備
    え、 前記受信探触子は、前記超音波を透過させる材料からな
    るとともに、前記レールの前記軌間内側の頭部側面の平
    面部と密接可能な平面を含む面である第2レール密接面
    と、前記受信振動子を取り付ける受信振動子取付面を有
    する第2密接部材を備えることを特徴とする超音波式レ
    ール頭部横裂探傷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記第1密接部材を前記超音波送信位置に密接させると
    ともに、前記第2密接部材を前記超音波受信位置に密接
    させた状態を維持しつつ、前記第1密接部材と前記第2
    密接部材を前記レールの長手方向に摺動させることを特
    徴とする超音波式レール頭部横裂探傷装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記第1密接部材及び前記第2密接部材が前記レールを
    摺動する箇所の空隙部分には、前記超音波の減衰を防止
    する接触媒質が充填されることを特徴とする超音波式レ
    ール頭部横裂探傷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記接触媒質は水であることを特徴とする超音波式レー
    ル頭部横裂探傷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記接触媒質を前記空隙部分に供給する接触媒質供給手
    段と、 前記空隙部分から前記接触媒質が流出することを防止す
    る接触媒質流出防止手段を備えることを特徴とする超音
    波式レール頭部横裂探傷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記接触媒質流出防止手段は、前記液体状の接触媒質を
    吸収可能な微小な室や孔を多数有するとともに柔軟に変
    形可能なスポンジ状部材であることを特徴とする超音波
    式レール頭部横裂探傷装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載された超音波式レール頭
    部横裂探傷装置において、 前記レール長手方向への摺動距離を検出する摺動距離検
    出手段を備え、前記レールの頭部内の横裂の寸法を測定
    することを特徴とする超音波式レール頭部横裂探傷装
    置。
  10. 【請求項10】 送信信号を通電することにより超音波
    を発生する送信振動子を有する送信探触子が鉄道のレー
    ルの頭部の一方の側面側に配置されるとともに、前記超
    音波を受けて振動することにより受信信号に変換する受
    信振動子を有する受信探触子が前記レールの頭部の他方
    の側面側に配置された超音波式レール頭部横裂探傷装置
    を用い前記レールの内部の傷を探査する超音波式レール
    頭部横裂探傷方法であって、 前記送信探触子を前記レールに接触させる位置である超
    音波送信位置と、前記受信探触子を前記レールに接触さ
    せる位置である超音波受信位置は、前記レールの長手方
    向において第1距離を有するとともに、前記レールの断
    面の鉛直方向において第2距離を有するように設定さ
    れ、前記送信探触子から前記超音波を送信し、前記レー
    ル内を透過させ、前記透過してきた前記超音波を前記受
    信探触子により受信し、前記受信信号の強度を測定する
    ことにより、前記レールの頭部内の横裂を検出すること
    を特徴とする超音波式レール頭部横裂探傷方法。
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