JP2001183122A - 光回転角検出装置及び回転検出装置及び光回転角検出方法 - Google Patents

光回転角検出装置及び回転検出装置及び光回転角検出方法

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JP2001183122A
JP2001183122A JP2000280036A JP2000280036A JP2001183122A JP 2001183122 A JP2001183122 A JP 2001183122A JP 2000280036 A JP2000280036 A JP 2000280036A JP 2000280036 A JP2000280036 A JP 2000280036A JP 2001183122 A JP2001183122 A JP 2001183122A
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    • G01D5/342Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells the sensed object being the obturating part

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光線の回転角を正確に検出することができる
光回転角検出装置及び回転検出装置及び光回転角検出方
法を提供すること。 【解決手段】 円又はその一部を描いて移動する少なく
とも2つの光線の入射位置を独立して検出する受光手段
と、該受光手段で検出した複数の位置間を結ぶ直線の前
記受光手段上での角度を演算して出力する演算手段から
構成されている。前記受光手段は、円環状であって、前
記光線の移動する円と略同心であり、当該円の周上に連
続して構成される複数の独立した受光素子から成り、半
径の異なる少なくとも2つの円環から構成されている。
該受光手段は複数の角度領域ごとに独立して検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリーエンコ
ーダ、リニアエンコーダ等に用いられ、光学的に位置検
出を行う光回転角検出装置及び回転検出装置及び光回転
角検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、円を描いて回転する光線の回
転角を知るためには、特開平6−235622号公報や
特開平6−347289号公報に開示されているよう
に、一つの光線を受光する円環状、又は円形の受光セン
サによってその受光位置を検出していた。
【0003】また、USP4,760,436において
は、2つの光線を独立した円弧状の受光センサで受光し
ており、回転角に応じて使い分けることにより、一周の
連続した角度を検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記光回転角検出装置においては、光線の回転中心と受
光センサの中心のずれの影響で、光線の回転角を正確に
検出することができないという問題点があった。
【0005】本発明は、かかる従来例の有する不都合を
改善し、光線の回転角を正確に検出することができる光
回転角検出装置及び回転検出装置及び光回転角検出方法
を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光回転
角検出装置は、円又はその一部を描いて同心円上を移動
する少なくとも2つの光線の入射位置を独立して検出す
る受光部と、該受光手段で検出した任意の2つの位置間
を結ぶ直線と任意の基準線との角度を演算出力する演算
手段とから成ることを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、前
記受光手段は、円環状であって前記光線の移動する円と
略同心であることを特徴とする請求項1記載の光回転角
検出装置。
【0008】請求項3の発明は、請求項2において、前
記受光手段は、前記光線が移動する円周上に連続して構
成される複数の独立した受光素子から成ることを特徴と
している。
【0009】請求項4の発明は、請求項2、又は3にお
いて、前記受光手段は、半径の異なる少なくとも2つの
円環から成ることを特徴としている。
【0010】請求項5の発明は、請求項1,2、又は3
において、前記受光手段は、複数の角度領域ごとに独立
して検出することを特徴としている。
【0011】請求項6の発明は、請求項5において、前
記受光手段は、前記角度領域を前記光線の回転に応じて
回転させる角度領域変更手段を有することを特徴として
いる。
【0012】請求項7の発明は、請求項2、又は3にお
いて、前記受光手段は、光の特性の違いに応じて独立に
検出することを特徴としている。
【0013】請求項8の発明の回転検出装置は、請求項
1から7のいずれか1項の光回転角検出装置と、この光
回転角検出装置に略対向する形で回転する回転部材とを
備え、前記光回転角検出装置へ入射する光が、前記回転
部材の回転と共に変化することを利用して、該回転部材
の回転情報を検出することを特徴としている。
【0014】請求項9の発明は、請求項8において、前
記回転部材は、前記円又は円弧を描いて移動する光線を
発光するための少なくとも2つの発光手段を有している
ことを特徴としている。
【0015】請求項10の発明は、請求項9において、
前記発光手段は、その前記円又は円弧を描いて移動する
光線の円又は円弧中心が前記受光手段の中心と略一致す
るように配置されていることを特徴としている。
【0016】請求項11の発明は、請求項8において、
前記回転部材は、その裏面側からの入射光が、前記円又
は円弧を描いて移動する光線となるための、少なくとも
2つの光透過窓を有していることを特徴としている。
【0017】請求項12の発明は、請求項8、9、1
0、又は11において、前記回転部材には、前記円又は
円弧を描いて移動する光線が前記受光素子上で小さな光
点となるように、その光路上に、集光手段又は絞りが設
けられていることを特徴としている。
【0018】請求項13の発明は、請求項8において、
前記回転部材は、その回転に伴って前記受光手段へ入射
する光線の入射方向を変化させる光変向手段を有してい
ることを特徴としている。
【0019】請求項14の発明は、請求項13におい
て、前記光変向手段は、入射する光線を少なくとも2つ
の方向に反射させる反射部材であることを特徴としてい
る。
【0020】請求項15の発明は、請求項13におい
て、前記光変向手段は、入射する光線を少なくとも2つ
の方向に屈折させる屈折部材であることを特徴としてい
る。
【0021】請求項16の発明は、請求項13におい
て、前記光変向手段は、入射する光線を少なくとも2つ
の方向に回折させる回折格子であることを特徴としてい
る。
【0022】請求項17の発明は、請求項13又は14
において、前記光変向手段は、前記回転部材の回転平面
と所定の角度をなす反射面を有する所定のパターンが複
数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成り、そ
の断面は多角形の微細な凹部又は凸部が連続した形状を
有する部材より成っていることを特徴としている。
【0023】請求項18の発明は、請求項13又は15
において、前記光変向手段は、前記回転部材の回転平面
と所定の角度をなす屈折面を有する所定のパターンが複
数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成り、そ
の断面は少なくとも三角の多角形の微細な凹部又は凸部
が連続した形状を有する部材より成っていることを特徴
としている。
【0024】請求項19の発明は、請求項17、又は1
8において、前記所定のパターンは、直線的な溝又は突
起であることを特徴としている。
【0025】請求項20の発明は、請求項17、又は1
8において、前記所定のパターンは、少なくとも三角の
多角錐形状の凹部であって、これが2つ以上の方向に隣
接して設けられていることを特徴としている。
【0026】請求項21の発明は請求項1の発明におい
て前記演算手段は、前記受光手段によって検出された複
数の光線入射位置の中から選択された2つ以上の入射位
置に対応した角度情報を加算して出力することを特徴と
している。
【0027】請求項22の発明は請求項4の発明におい
て前記演算手段は、前記受光手段の出力する入射位置を
該受光手段の半径又は前記入射光線の描く円の半径に比
例した値で除算し、その上で除算した結果から選択され
た2つ以上の入射位置に対応した角度情報を加算して出
力することを特徴としている。
【0028】請求項23の発明は請求項22の発明にお
いて半径に比例した値は、前記演算手段で演算するとき
は少なくとも一つは1で正規化していることを特徴とし
ている。
【0029】請求項24の発明は請求項21,22又は
23の発明において入射位置に対応した角度情報を加算
した後に加算した入射光束の数で除算したことを特徴と
している。
【0030】請求項25の発明は請求項4の発明におい
て前記受光手段は、半径に比例した数の受光素子より成
っていることを特徴としている。
【0031】請求項26の発明は請求項3から7のいず
れか1項の発明において光線の入射位置の検出は、複数
の独立した受光素子のうち、隣り合う2つの受光素子に
入射される光量の比に対応した値を用いていることを特
徴としている。
【0032】請求項27の発明は請求項3から7のいず
れか1項の発明において複数の独立した受光素子の出力
を所定のタイミングで所定の順番で順次出力する出力手
段と、この出力信号を検出して複数の光線入射位置に対
応した角度情報を求める演算手段からなることを特徴と
している。
【0033】請求項28の発明は請求項3から7のいず
れか1項の発明において所定のタイミングでアドレスを
発生する一つ以上のアドレス生成手段と、このアドレス
信号に基づいて複数の独立した受光素子から少なくとも
一つを選択して該受光素子の出力を出力する選択手段
と、この出力信号を検出して複数の光線入射位置に対応
した角度情報を求める演算手段からなることを特徴とし
ている。
【0034】請求項29の発明は請求項28の発明にお
いて前記検出手段で検出した光線入射位置に対応した角
度情報及びその変化に基づいてその光線入射位置近傍か
ら受光素子に対応するアドレスを発生するように前記ア
ドレス生成手段のアドレス値を設定するアドレス設定手
段をもつことを特徴としている。
【0035】請求項30の発明の光回転角検出装置は請
求項3から7のいずれか1項の発明において所定の周波
数のパルス信号を発生するパルス発生手段とこのパルス
信号をカウントするカウンタとこのカウンタの値に基づ
いて複数の独立した受光素子の出力を順次切り替えて出
力する選択手段と選択手段の出力信号から上記所定の周
波数成分の信号を除去するフィルタ手段と該フィルタ手
段の出力信号を所定の値と大小を比較して出力する比較
手段と比較手段の出力信号の変化点における上記カウン
タの値を検出する検出手段とこの検出手段の検出結果を
用いて光線入射位置に対応した角度情報を算出する演算
手段からなることを特徴としている。
【0036】請求項31の発明の光回転角検出装置は請
求項1から7のいずれか1項の発明において円弧又は円
環状の受光手段は複数の同心円で分割されており、少な
くともその一つの区画は、オフセットレベル検出手段と
すると共に、その他の同心円区画の最低一つは光線入射
位置検出手段とし、該オフセットレベル検出手段の出力
と該光線入射位置検出手段の出力の差を出力することを
特徴としている。
【0037】請求項32の発明は請求項31の発明にお
いて前記オフセットレベル検出手段は、光を遮断するマ
スクが施されていることを特徴としている。
【0038】請求項33の発明は請求項21から32の
いずれか1項の発明において光回転角検出装置と、この
光回転角検出装置の前記受光手段に略対向する形で回転
する回転部材とを備え、前記受光手段へ入射する光が前
記回転部材の回転と共に変化することを利用して該回転
部材の回転情報を検出していることを特徴としている。
【0039】請求項34の発明は請求項33の発明にお
いて前記回転部材は、前記円又は円弧を描いて移動する
光線を発光するための少なくとも2つの発光手段を有し
ていることを特徴としている。
【0040】請求項35の発明は請求項34の発明にお
いて前記発光手段は、その前記円又は円弧を描いて移動
する光線の円又は円弧中心が前記受光手段の中心と略一
致するように配置されていることを特徴としている。
【0041】請求項36の発明は請求項33の発明にお
いて前記回転部材は、その裏面側からの入射光が、前記
円又は円弧を描いて移動する光線となるための、少なく
とも2つの光透過窓を有していることを特徴としてい
る。
【0042】請求項37の発明は請求項33,34,3
5の又は36の発明において前記回転部材には、前記円
又は円弧を描いて移動する光線が前記受光素子上で小さ
な光点となるように、その光路上に、集光手段又は絞り
が設けられていることを特徴としている。
【0043】請求項38の発明は請求項33の発明にお
いて前記回転部材は、その回転に伴って前記受光手段へ
入射する光線の入射方向を変化させる光変向手段を有し
ていることを特徴としている。
【0044】請求項39の発明は請求項38の発明にお
いて前記光変向手段は、入射する光線を少なくとも2つ
の方向に反射させる反射部材であることを特徴としてい
る。
【0045】請求項40の発明は請求項38の発明にお
いて前記光変向手段は、入射する光線を少なくとも2つ
の方向に屈折させる屈折部材であることを特徴としてい
る。
【0046】請求項41の発明は請求項38の発明にお
いて前記光変向手段は、入射する光線を少なくとも2つ
の方向に回折させる回折格子部であることを特徴として
いる。
【0047】請求項42の発明は請求項38又は39の
発明において前記光変向手段は、前記回転部材の回転平
面と所定の角度をなす反射面を有する所定のパターンが
複数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成り、
その断面は多角形の微細な凹部又は凸部が連続した形状
を有する部材より成っていることを特徴としている。
【0048】請求項43の発明は請求項38又は40の
発明において前記光変向手段は、前記回転部材の回転平
面と所定の角度をなす屈折面を有する所定のパターンが
複数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成り、
その断面は少なくとも三角の多角形の微細な凹部又は凸
部が連続した形状を有する部材より成っていることを特
徴としている。
【0049】請求項44の発明は請求項42又は43の
発明において前記所定のパターンは、直線的な溝又は突
起であることを特徴としている。
【0050】請求項45の発明は請求項42又は43の
発明において前記所定のパターンは、少なくとも三角の
多角錐形状の凹部であって、これが2つ以上の方向に隣
接して設けられていることを特徴としている。
【0051】請求項46の発明の光回転角検出方法は円
又はその一部を描いて同心円上を移動する少なくとも2
つの光線の入射位置を独立して検出するステップと、検
出した任意の2つの位置間を結ぶ直線と所定の基準線と
の角度を演算するステップとから成ることを特徴として
いる。
【0052】請求項47の発明の光回転角検出方法は受
光手段に略対向する形で回転する回転部材の回転に応じ
て同心円を描いて回転する少なくとも2つ以上の光線の
入射位置を独立して検出するステップと、検出した任意
の2つの位置間を結ぶ直線と所定の基準線との角度を演
算するステップとから成ることを特徴としている。
【0053】請求項48の発明は請求項46又は47の
発明において前記光線の入射位置を独立して検出するス
テップは、円環状に設けられた受光手段からの出力を取
り込むステップと、取り込んだ受光手段出力から複数の
光線入射位置を求めるステップから成ることを特徴とし
ている。
【0054】請求項49の発明は請求項48の発明にお
いて前記受光手段からの出力を取り込むステップは、光
線の受光位置を予測するステップと、予測された受光位
置近傍の前記受光手段からの出力を取り込むステップか
ら成ることを特徴としている。
【0055】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。
【0056】図1は本発明の第1の実施形態を示す回転
検出装置の(図2のA−A'断面)構成図、図2は図1
の受光センサを示す平面図である。
【0057】図1において、1及び2はそれぞれ同一中
心を持つ円環状の受光手段である受光センサで、図2に
示すように、円周上を複数の区画に分割された独立した
受光素子1a,2aのアレイ構造となっており、二重円
環構造となっている。3は受光センサ1,2の面と平行
になるように配置された回転部材である回転体、4,5
は発光手段であるLED等の発光素子、6は受光素子
1,2の信号に応じて合成、又は演算処理を行う偏心補
正手段である。PLは基準線である。4a,5aは受光
センサ1,2上の光入射位置である。
【0058】本実施形態では受光手段1,2上の2つの
光入射位置4aと5aとを結ぶ直線L45と任意の基準
線PLとのなす角θを演算手段で求め、これより回転部
材3の回転情報を求めている。
【0059】発光素子4,5は、回転体3の回転と共に
回転し、それぞれ受光センサ1,2の入射位置4a,5
aに光束を集光するように構成され、二重の円周上をた
どる軌跡を描く。そして、発光素子4,5の発する光を
受光センサ1,2で受光することにより、回転体3の回
転位置を検出する。このように、2つの発光素子4,5
の発する光を二重円環構造の受光センサ1,2で受光す
ることにより、一つの発光素子の光を一つの円環状の受
光センサで受光する場合に比べて、回転体3の回転中心
と受光センサ1,2の中心の偏心の影響を最小限に抑え
て検出することできる。
【0060】これに加えて、偏心補正手段6は、この回
転体3の回転中心と受光センサ1,2の中心の偏心の補
正を行う。
【0061】図3は偏心した光の軌跡を示す図で、7は
偏心量Dを持つ軌跡を示している。図4は偏心量Dによ
る位置検出誤差を示す図で、回転体3の回転角が0から
2πまで回転した時に、±Dの位置エラーが発生する。
位置エラーDは角度πを挟んで最大(+D)と最小(−D)
になっており、回転角がπの位置を中心とした略点対称
の波形になっている。
【0062】偏心補正手段6は、この誤差特性を使って
偏心量の補正を行うように構成されている。つまり、発
光素子4,5を、図1に示すように、回転中心B−B'を
挟んで対向する位置に設け、検出角がπずれるように
し、受光センサ1で検出される位置エラーと受光センサ
2で検出される位置エラーが略同じ大きさで符号が逆に
なるようにして、単純な加算によって位置エラーを打ち
消し合うように構成されている。
【0063】上記位置エラーは角度ではないので、実際
に偏心補正演算をする時に多少の変換を行わなければな
らない。受光センサ1と受光センサ2の分割数を同じと
すると、直径が異なるので、それぞれの円周上での位置
エラーの変化は角度に変換すると異なる値となる。受光
素子1,2の直径をそれぞれR1、R2とすると、位置エ
ラーに相当する角度エラーの比は、およそD/R1:D
/R2となり、受光素子1,2の直径が小さい程角度エラ
ーが大きくなることが分かる。したがって、上述したよ
うに単純な加算をしたのでは角度エラーを打ち消すこと
ができない。
【0064】そこで、例えば、受光センサ2の角度エラ
ーD/R2に、R2/R1を乗じることにより角度エラー
量を補正して揃え、この値を加算すれば良い。また、受
光センサ1,2の検出角度を加算するということは、一
回転に発生するパルスの数が増えるということであり、
受光素子2の出力にR2/R1を乗じているため、一回転
のパルス数が受光素子一つあたりのパルス数の(R1+
R2)/R1倍の値となる。
【0065】ここでは、受光センサ1,2のパルス数を
同じにしたが、受光センサ2のパルス数を予め(R2/
R1)倍のパルス数にしておくならば、偏心補正演算は
単純に加算するのみで良いことになる。例えば、受光セ
ンサ1の直径R1を4mm、受光センサ2の直径R2を2mm
とし、受光センサ1のパルス数を1024パルス、受光セン
サ2のパルス数を512パルスとすれば、一回転あたり153
6パルスが得られる。
【0066】また、受光センサ1と受光センサ2のパル
ス数を加算した後、2で割って平均値を出力しても良
い。上記数値例では(1024+512)/2=768(パルス)
となる。これにより、一度に2パルス分角度検出値が進
むことがなくなる。
【0067】また、本実施形態では、受光センサ1,2
を円環状に構成したが、円環の一部分を使用したり、発
光素子4,5からの光線を斜入射にして受光センサ1,2
を楕円形状にしても同様の効果を期待できる。また、こ
こでは受光センサ1,2で検出された2つの光線の入射
位置に対応する角度情報を求め、これに受光センサ1,
2の半径を用いて補正した後に加算して光回転角を求め
たが、受光センサ1,2それぞれで検出された光線の入
射位置を受光センサ1,2の半径と光線の入射位置に対
応した角度情報を用いて光線の入射位置をそれぞれ極座
標で表し、2つの極座標で表された光線入射位置間を直
線でむすび、この直線と基準線PLとの成す角度を演算
により求めても良い。
【0068】次に、第2の実施形態について図5を参照
して説明する。
【0069】図5において、8及び9は集光手段である
レンズ、10は中心線B−B'を中心として回転する回
転体、1は受光センサである。回転体10の中心線B−
B'を挟んで対称な位置に光透過窓8a,9aが設けら
れ、この光透過窓に有効径の異なるレンズ8,9が取り
付けられている。レンズ8,9は図示しない光源から回
転体10上に均等に照射される光、例えば自然光を受光
センサ1上に集光するように配置されており、レンズ8
によって受光センサ1に集光される光のパワーは、レン
ズ9による光のパワーにより判別可能な程度に大きくさ
れている。即ち本実施形態では光の情報(強弱、色、偏
光等)を変えて判別可能としている。11は信号選別手
段であり、受光センサ1で検出される光の強度(パワ
ー)の違いによって角度信号を選別し、2つの角度情報
から回転体10の回転角度を検出する。これにより、偏
心の影響を最小限にして検出することができる。これに
加えて、信号選別手段11の出力を偏心補正手段6で偏
心補正を行うように構成されている。
【0070】本実施形態は、一つの受光センサ1である
ため、単純な加算のみで偏心を補正することができる。
例えば、受光センサ1の直径を3mmとして、パルス数を
1024パルスとすれば、偏心補正演算後には、2048パルス
になり、2で割った場合は1024パルスとなる。また、こ
こでは受光センサ1の分割数をパルス数と同じとした
が、抵抗分割法等により隣り合うパルス間を分割して、
実際の受光センサ1の分割数より多く分割しパルス数を
増加させた場合でも、この方法が有効であることは言う
までもない。
【0071】また、この第2の実施形態では、光のパワ
ーの違いによって2つの光線の照射位置を独立して検出
したが、偏光角の違いによって検出強度が異なるよう
に、受光センサ1の個々の分割領域に偏光フィルタを設
け、レンズ8,9の表面にもそれぞれの角度を変えて偏
光フィルタを設けた構成にしても良い。
【0072】例えば、受光センサ1にはセンサ中心に対
して放射状に偏光方向を設定し、レンズ8には回転中心
に対して放射状に偏光方向を設定し、レンズ9にはレン
ズ8の偏光方向に対して一定の偏光方向をなすように偏
光方向を設定すれば、異なる偏光角の光を受光センサ1
に設けられた偏光フィルタによって異なる光パワーに変
換できるので、上述の方法で光を独立に検出することが
できる。
【0073】また、この第2の実施形態では、レンズ
8,9を用いて異なるパワーの光を受光センサ1に集光
したが、レンズ8,9の代わりに、異なるパワーの発光
手段を用いても同様の効果が得られる。また、受光セン
サ1には、光の波長によって異なる感度を持つものがあ
り、これを用いれば、2つの光源の波長を変えることで
2つの光線位置を検出することができる。
【0074】また、図6に示すように、2つの光源であ
る発光素子4,5を交互に点滅させることにより、それ
ぞれの位置を独立して検出する構成にすることもでき
る。同図において、19は光線選択手段、20は光源切
替え手段である。光源切替え手段20のタイミングに対
応して受光センサ1の検出角度を独立に検出すること
で、2つの光線位置を検出している。
【0075】このように、少なくとも2つの光線の波
長、パワー、偏向角、発光タイミング等、光の特性の違
いによって信号選別手段11で選別することにより、偏
心の影響を最小限にして、独立して光線の回転角を検出
することができる。
【0076】次に、第3の実施例について図7及び図8
を参照して説明する。
【0077】図7において、12は円環状の回転体であ
り、その面上の一方向に回折格子を有する回折格子(光
偏向手段)部が設けられている。14は発光手段である
発光素子、15は角度領域選択手段である。回転体12
の平面図である図8に示した円形13は、発光素子14
の出力光が通過する部分を示している。発光素子14は
可干渉性の高い光を発光する手段であり、回転体12を
透過すると回転体12上の回折格子の回折方向と回転角
に応じて回折方向が回転するため、その光の回転角を受
光センサ1で検出することで、回転体12の回転角を検
出することができる。受光センサ1は円環状の検出領域
を有している。1Pは受光センサ1の中心である。
【0078】ここで、回折光は対称な位置に発生するた
め、受光センサ1の2つの位置1b,1cに同じパワー
の光が入射する。したがって、第2の実施形態で用いた
信号選別手段11では分離できないため、受光センサ1
を3つ以上のグループに分割し、光線がどのグループに
属するかによって信号を角度領域選択手段15で選択し
て2つの光線の位置を検出している。
【0079】次に、第4の実施形態について図9を参照
して説明する。
【0080】同図において、17はモータ、18はモー
タ17のシャフトで、端面に光変向手段である反射部
(反射部材)16が形成されている。反射部16は、断
面形状が鋸刃状で、細かな傾斜面を平行に複数有してい
る。
【0081】反射部16は、図10に示すように、その
一つの凸部は左右対称な山形であり、この場合、入射光
は山形のそれぞれの面に同じ反射角で反射されて2方向
に別れ、それらは同じ光量を持っている。この左右対称
な山形の反射部16の側面形状を図11(1)に示して
いる。また、同図(2)は、入射光の2方向の反射角と
光量が異なる場合の反射部16の形状、同図(3)は、
2方向の光線の反射角が同じで光量が異なり、一つの反
射光は入射光の方向と同一の場合の反射部16の形状で
ある。同図(3)の反射部16を用いれば、第2の実施
形態の光量による光の分離が可能であり、同図(2)を
用い、第1の実施形態の2重の円環状の受光センサ1を
用いれば光線の分離が可能である。同図(1)の場合
は、第3の実施形態のように、角度領域で分離するか、
検出角度領域を半周のみとすれば、光線の分離が可能と
なる。
【0082】このように、図9に示したように、発光素
子14の照射する光が、回転軸18の端面に直接加工し
た反射部16で回転軸18の回転に応じた方向に反射さ
れ、受光センサ1に2つの光線が照射される。これによ
り、第1、第2、第3の実施形態で説明した方法により
回転角を検出できる。
【0083】尚、この第4の実施形態では、反射部16
を回転軸18の端面に直接加工したが、樹脂や金属で形
成された反射部16を貼り付けた構成であっても良い。
【0084】図12は、円環状の受光センサ1と、発光
素子14を同一平面状に構成した例である。この場合、
発光素子14からの光は、図示しない反射部で反射して
受光センサ1で受光される。
【0085】この受光センサ1と発光素子14をGaA
S等の同一の半導体プロセスで製作すれば、発光素子1
4と受光センサ1の位置関係を高精度に製作することが
できる。例えば、LEDの受光センサ1としての特性を
利用すれば、発光素子14と受光センサ1を同じプロセ
スで製作することが可能である。
【0086】また、GaASを用いれば、周辺回路も高
速になるメリットがある。また、フォトダイオード等を
用いた周辺回路を受光センサ1の円環内に構成し、発光
素子14であるLEDチップを受光センサ1の中心に配
置して発光量を制御する等の構成でも良い。
【0087】また、本実施形態では、金属などの単純な
反射面の原理を用いて2つの光線を得たが、透明な樹脂
等を用いて全反射を利用しても良い。
【0088】図13は、全反射面を有する光学部材24
を使用した例である。光線H1は全反射面a、bで反射
して戻され、光線H2は全反射面d、cで反射して戻さ
れる。全反射面a、b間、及び全反射面c、d間は、そ
れぞれ90度より大きい角度をなしており、平行光が入
射すると若干の角度を持って反射される。
【0089】以上、2つの光線を作るための光変向手段
として反射による方法を説明したが、屈折(屈折部材)
によっても同様の効果が得られる。図14及び図15に
その構成を示している。
【0090】この実施形態では、樹脂やガラスで作られ
た複数の屈折面を持つ光学部材25を用いることにより
2つの光線を得ている。図14において、左右対称の山
形の屈折部を有する光学部材25に光線が入射し、射出
側の面(裏面)から2つの方向に別れた光線が得られて
いる。
【0091】この光学部材25の山形の屈折面の形状に
よって別れる光線を変化させることができる。図15
(1)は図14の例を示しており、入射する光線の屈折
角が左右同じで、同じパワーを持っている。同図(2)
は屈折角が左右で異なり、パワーも異なっている。同図
(3)は光線が3つに別れており、入射する光線の屈折
角が左右同じでパワーが異なっている。このような光線
を用いれば、反射面の説明のように回転角を求めること
が可能になる。
【0092】図16は、反射面として三角錐状の凹面を
回転平面と平行に連続して複数配置した光変向手段の実
施形態を示している。同図(a)は反射面26を上から
見た平面図で、同図(b)は一つの三角錐状の凹面26
aを示す斜視図であり、その断面形状は3角形になって
いる。このような複雑な反射面26と複数の光線を用い
ても、反射面26が回転すれば光線も回転するため、同
様にして検出可能である。ここで凹部26aを3つの方
向(26−1,26−2,26−3)に隣接して設けて
いる。
【0093】この場合、反射面26への入射光線は3方
向又は6方向に別れるが、これらの位置を全て独立して
検出して偏心補正することもできる。また、このような
形状の反射面26は入射光の方向が傾いても、反射光の
傾きは入射光に対して所望の反射角が得られるので、光
線の傾斜に対して対応が取れるという良い特性を示す。
【0094】また、この実施形態では、反射面26を構
成する微細な凹部や凸部の間隔については特に触れなか
ったが、等間隔でもそうでなくても良い。等間隔の場合
は回折の影響を受けるが、間隔が光の波長より十分大き
ければ影響が少ない。
【0095】反射面26の光線の当たる部分での光線の
ビーム径は、凹部や凸部の間隔に対して大きい方が、端
部の加工精度、埃、傷等の影響が緩和されるので望まし
い。受光センサ1に照射される光線のビーム径は、独立
した隣り合う受光センサ1の周方向の間隔と同程度かそ
れ以下が望ましいが、それ以上であっても隣り合う受光
センサ1間で演算する等すれば光線の中心を検出するこ
とができる。
【0096】尚、この実施形態では、三角錐状の凹面2
6aを反射面としたが、屈折面にすることによっても同
様の効果が得られる。
【0097】次に、第5の実施形態について図17を参
照して説明する。
【0098】この第5の実施形態は回転体に回折格子部
を設けた例である。図17において、21は4つに分割
された公知のPSD(Position Sensing Devise)
で、中心を原点Oとして4象限〔1〕,〔2〕,〔3〕,
〔4〕に分かれている。それぞれの象限では独立に光線
入射位置を検出するように構成されており、それぞれの
領域内のX座標とY座標を独立して検出するようになっ
ている。22は回折格子部が設けられた回転体で、光源
14からの光線の波長に応じた角度で複数の方向に光線
が回折する。
【0099】0次光は直進し、±1次光は所定の角度で
回折格子の方向に応じて、0次光と所定の角度をなす方
向に偏向される。さらに、高次の光を用いても良いが、
ここでは、±1次光を使って光の位置を検出する。ここ
で、0次光は±1次光の検出の妨げになるため、PSD
21の原点付近には0次光カットのためのマスク領域2
1a(斜線部)を形成している。
【0100】23は、PSD21からの2つの光の位置
情報から2点間の角度を演算して出力する演算手段で、
PSD21の原点と回転体22からの±1次光の回転中
心とのずれによる影響を受けずに光の回転角を検出して
いる。
【0101】この構成において、PSD21は、光線の
入射の有無も同時に検出しており、回転体22から回転
しながら入射する2つの光線の入射している部分の情報
を用いて2つの光線の位置を検出する。また、光線が象
限の境界をまたぐ場合には、2つの象限に入射する光量
を用いて補正を行っている。
【0102】また、0次光をカットするための方法は、
上記以外にもいくつかあり、例えば、回折格子に位相格
子を形成したり、PSD21にマスク領域21aを設け
る代わりに0次光の光路に遮断物を構成したり、PSD
21の原点部に穴を開けたりする、等の方法を用いるこ
ともできる。
【0103】次に、第6の実施形態について図18を参
照して説明する。
【0104】この第6の実施形態は、受光センサとして
2次元のイメージセンサを用いた例である。図18にお
いて、14は光源、22は回折格子部が設けられた回転
体、27はイメージセンサ、23は演算手段である。光
源14からの光線は回転体22で2本の光線に分割さ
れ、イメージセンサ27へ入射する。イメージセンサ2
7に入力された画像情報は演算手段23へ送られる。演
算手段23においては、入力された画像から2つの光線
のパワー中心がそれぞれ求められ、この2つの光線間を
結ぶ直線と、仮想的に設けられた基準線Lとの成す角θ
が演算され、回転角度が出力される。
【0105】尚、演算手段23としてDSP等を用いて
ソフト的に演算する方式、あるいは演算手段23として
ディジタル回路を用いてハード的に演算する方式の何れ
を採用しても良いことは言うまでもない。
【0106】[実施例7]図19は第7の実施形態を示
すブロック図である。図19において28は水晶振動
子、29は水晶振動子28を用いた発振器である。ここ
で水晶振動子28と発振器29はパルス発生手段を構成
している。30は発振器29の出力信号をカウントする
カウンタ(アドレス発生手段を構成)で後述するCPU3
5からの信号でカウント値がリセットされ、アドレス生
成手段の機能を有している。31は受光センサ1からの
複数の受光素子の出力からカウンタ30の出力値に基づ
いて選択する選択手段である。32は選択手段31の出
力信号のノイズを除去するフィルタ手段、33はフィル
タ手段32の出力信号と所定値を比較する比較手段、3
4は比較手段33の出力信号のパルスエッジでカウンタ
30の出力信号を読み込むレジスタ、35はレジスタ3
4の出力を入力して受光センサ1のどの位置に光線が入
射したのかを算出するCPUである。
【0107】次に本実施形態の動作を説明する。カウン
タ30は発振器29からの、例えば10MHzのパルス信
号をカウントし、CPU35からリセット信号を受けると
0からカウントを開始する。選択手段31は受光センサ
1の0番に対応する受光素子から時計方向に順番に選択
し、それぞれの受光素子からの光線入力に対応した電流
信号を電圧に変換して出力する。
【0108】ここで、受光素子の数が例えば1024個
とすればカウンタ30が10ビットのカウンタであれば
全ての受光素子を選択できる。選択手段31の出力はフ
ィルタ手段32で高周波のノイズ成分が除去され、比較
手段33で所定の値と比較される。この所定の値よりフ
ィルタ手段32の出力SPが大きいと受光素子に入力さ
れた光量が多いと判断してハイレベルの信号を出力し逆
にフィルタ手段32の出力が小さいと受光素子に入力さ
れた光量が少ないと判断してローレベルの信号を出力す
る。レジスタ34は比較手段33の出力信号CPの変化
するエッジを検出するとカウンタ30の出力するカウン
ト値PSをレジスタに記憶してCPU35に出力してい
る。
【0109】CPU35はレジスタ34の出力PSから光
線入射位置(即ちこれに対応する角度情報)を割り出し
ている。光線入射位置(角度情報)の割り出し方法をも
う少し詳しく説明する。以下は受光センサ1に入射する
光線の入射本数が2本で円周のほぼ対向する位置に入射
するように構成された場合の説明である。図25、図2
6は演算の動作を説明するフローチャートである。図2
7は図19のブロック図の各部の信号を示している。ま
ず図27の信号について説明する。SPはフィルタ手段3
2の出力で、受光センサ1の各受光素子の出力が時計方
向に順番に出力された信号に対し、その高周波成分のノ
イズをフィルタ手段32で除去した信号である。
【0110】入射光線が2本で受光センサ1の円周のほ
ぼ対向する位置に入射されているため、図27に示すよ
うに光線入射位置に対応するタイミングで2つの山形波
形が現れている。CPは信号SPを比較手段33によって所
定の比較値と比較した結果である。これにより、a,b,c,
dのパルスエッジを持つパルス信号が生成される。PSは
走査中の受光センサ1の受光素子の位置がCP信号のパル
スエッジのタイミングでどの位置にあるかをレジスタ3
4で検出した結果を表している。
【0111】入射される光線のスポット径は受光センサ
1の直径に対して十分小さいのでCP信号のパルス幅は細
くなっており、この細いパルスのパルス幅の中心位置の
タイミングが光線入射位置のタイミングに相当する。次
に図25、図26のフローチャートを用いて光線回転角
の演算法について説明する。まず光線の光量が2本とも
ほぼ同じとして説明する。
【0112】入射光線数が2本でほぼ受光センサ1の円
周の対向する位置に入射するから、1本の入射光線が1
回転する間にほぼ同じ入射光状態が2回ある。そのた
め、光線が1周する際に最初の半周か後の半周かを判断
できないので、その状態を管理しなければならない。つ
まり、光線回転角検出部では、基本的には0°から18
0°まで検出し、それ以上は桁上がり処理によって行な
わなければならない。また、電源の供給を絶つと管理さ
れた状態量が消去されてしまうので、消去されないため
にはフラッシュROMやバッテリー付きの記憶素子等で記
憶内容のバックアップしておき、電源が供給された時に
再度入力する必要がある。更に、光線の多回転検出を行
なう場合には何周目なのかも含めて管理しなければなら
ない。
【0113】図25のフローチャートにおいてPCはこれ
を管理するための変数で、光線数が2本の場合は変数PC
は0か1の2通りとなり、多回転を表す場合には更に回
転数倍通りの数が必要となる。以下は2回転を表す場合
を説明する。2回転の場合変数PCは0から3の4通りの
値となる。
【0114】まず最初に変数PCは0に初期化される。変
数PNは受光センサ1の受光素子を1周走査する際のCP信
号のエッジの数を管理する変数である。変数PNは光線回
転角を検出するごとに0に初期化され、CP信号のエッジ
数をカウントする。CP信号が変化すると変数PNに1が加
算されると共に、PSD(PN)と言う配列変数にその際のエ
ッジ位置に対応する受光素子位置(これは角度に対応)
が入力される。これを変数PNが4になるまで4回繰り返
す。するとPSD(PN)にはPN=0、1、2、3の順にCP信
号のパルスエッジに対応する受光センサ1の受光素子位
置が入力される。次にPSD(0)とPSD(1)の間隔が30よ
り広いのか狭いのかを判断し、狭いならPSD(0)とPSD
(1)の間に光線中心があると判断してPSD(0)とPSD(1)
から1本目の光線入射位置に対応する角度情報(素子の
円周上配列の配列中心を通る基準線を考えた際の該基準
線からの光線入射位置の回転角度に対応するパラメー
タ)P1を計算し、同様にPSD(2)とPSD(3)から2本目
の光線入射位置に対応する角度情報P2を計算する。ま
た広いなら、PSD(1)とPSD(2)の間に光線中心があると
判断してPSD(1)とPSD(2)から位置P1を計算し、PSD
(3)とPSD(0)から位置P2を計算する。ここで位置デー
タは0から1023までの正の整数であり、例えばPSD
(0)とPSD(1)に入力された位置が1023と0の間を
またぐ場合のPSD(0)とPSD(1)の間隔を求める場合、実
際の間隔が30以下でも当然30を超えてしまう。そこ
で、位置が1023と0の間をまたぐ場合には必ず差が
負の値となるように引き算の順番を決めておき結果が負
の場合には1024を加算する。例えばPSD(0)とPSD
(1)が1020と10の場合、間隔は14となる。
【0115】また、角度情報P1及び角度情報P2はCPの
パルスエッジの中心であり、2つのエッジ位置を足して
2で割った値を光線回転角度としている。上記2つの加
算する値が1023と0の間をまたぐ場合には2つの値
の加算の後に補正演算が必要である。
【0116】補正演算はこの加算した値に更に1024
を加算してから2で割り、その結果を1024で割った
余りを求めるものである。例えば10と1020の加算
を考えてみる。加算すると1030となり、これを単に
2で割ると515となり、1020と10の間ではなく
なってしまう。そこで1024を足してから2で割る
と、1027となる。これから1024で割った余りを
求めると3となり、求める光線入射位置は3となる。同
様に525と546の場合であれば単に加算して2で割
れば、535.5となり525と546の間が求められ
る。
【0117】この様にして2つの光線入射位置を検出
し、角度情報P1、角度情報P2を用いて光線回転角を計
算する。図26は光線回転角の計算を示したフローチャ
ートである。まず角度情報P1、と角度情報P2を加算し
て角度情報P0を求める。ここで上述した角度情報P1、
角度情報P2の説明では全て正の整数として計算した
が、角度情報P1、P2、P0を10ビットの符号付2進
数として計算する。(尚、角度情報P1、P2は小数点以
下を含む場合があるが、これを切捨て又は切り上げて用
いるか、11ビットに拡張して演算する場合が選択でき
る。本例では10ビットに丸めて用いている。)すると
0から1023の正の整数として計算していたものが、
−512から+511の符号付整数として計算がなされ
る。この際、角度情報P1、P2の2進数表現の変更は無
く、1023の2進数表現である(111111111
1)を単に2の補数形式として−1と読み替えて計算す
るものである。すると位置P0は−512から+511の
範囲の値となる。次に位置P0がオーバーフローしたか
をチェックする。ここで、角度情報P0のオーバーフロ
ー、アンダーフローとはP1+P2の計算がオーバーフロ
ーしたことではなく、前回の角度情報P0の値と比較し
て今回の角度情報P0の値の符号が異なる場合をさして
いる。
【0118】オーバーフローとは、前回の角度情報P0
の符号が正で今回が負の場合、逆はアンダーフローであ
る。つまり、角度情報P0の値が1回転するごとに、変
数PCをアップダウンし、何回転したかを管理している。
次に変数PCは今回は0から3であるので変数PCがオーバ
ーフローして4になったら変数PCを0とし、変数PCがア
ンダーフローして−1となったら変数PCを3にしてい
る。
【0119】最後にこの様にして得られた変数PCと角度
情報P0から光線回転角(P)を算出している。ここで、
角度情報P0は符号付2進数から再度符号なし2進数と
読み直し角度情報P0に変数PCを1024倍してから加
算している。また、図28、図29は光線数が3本の場
合の計算方法を示すフローチャートである。基本的には
上記説明内容と同じであるが、変数PNが光線数が1本増
えるので2増加し、光線入射位置が1本増えて角度情報
P3となり、角度情報P0が角度情報P1、P2、P3を加
算したものとなったところが異なっている。また、本例
ではカウンタ30の値をCPU35がリセットしたが、1
つの光線位置を検出した後に、次の光線位置を予測して
その近傍の位置まで走査位置をスキップするようにカウ
ンタ30のカウント値をプリセットするように構成して
も良い。また、本例では、受光センサ1の各受光素子を
時計回りで順番に選択するようにしたが、一つ置きに選
択して1周の後に選択されなかった部分を順番に一つ置
きに選択するようなTVのインターレーススキャン方式の
ように交互に選択するようにしても良い。
【0120】この様な方式では受光センサ1の全周を高
速にスキャンできるので、高速に光線が回転している際
には有効である。この様に光線の回転速度によってスキ
ップ数を切り替えたりスキャン方法を切り替えるように
構成しても良い。またここでは2周で受光センサ1の全
受光素子を走査する例を示したが、3周以上で走査する
ようにしても良い。また、本実施例では2本の光線の光
量又は光線のスポット径が同じ場合について説明した
が、光量が異なる場合でも同様である。この場合の各部
の信号は図30に示すようにCP信号のパルス幅が2本の
光線間で大きく異なるので、それぞれの光線位置が特定
出来るため、1回転の光線回転角の絶対角度を計算でき
る。
【0121】上記例では半回転ごとにPC変数を用いて桁
上がり計算を行なっていたが、PC変数を用いなくとも計
算できる。図31に具体的計算フローチャートを示す。
まず、上記方法にて位置P1と位置P2が求まったとし
て、その後の計算について説明する。位置P1及び位置P
2はここでは0から1023の正の整数であり、受光セ
ンサ1のほぼ対向する位置であるから、角度情報P1、P
2は、ほぼ512の差がある。まず角度情報P1と角度
情報P2を比較して角度情報P2が大きい場合には角度情
報P2から512を減算し、角度情報P2が小さいなら角
度情報P2に512を加算する。
【0122】次に角度情報P1と角度情報P2を加算して
光線入射角度情報(P)を求める。この際光線入射角度
情報(P)が2048以上なら光線入射角度情報(P)か
ら2048を減算し、光線入射角度情報(P)が0より
小さいなら光線入射角度情報(P)に2048を加算す
る。こうして、0から2047の光線入射角度情報
(P)が求められる。このような方法を用いれば、不図
示の回転体の回転角を0°から360°の範囲で常に検
出でき、これを用いれば小型のアブソリュートエンコー
ダが実現できる。
【0123】[実施例8]図20は第8の実施形態を示
すブロック図である。図20において図19で示した要
素と同一要素には同符合で付している。先の実施例7は
受光センサ1の受光素子の出力を同時に一つ検出してい
るが、本実施例は受光素子の出力間の同時性を改良し、
且つ受光センサ1の出力電圧値をCPU35に読み込んで
演算するようにしたものである。本実施例は代表として
二つの受光素子出力を同時に検出する例を示したもので
あり、更に多くの受光素子の出力を同時に検出しても良
い。
【0124】図20において36は発振器29の出力信
号をカウントするカウンタでCPU35からの信号でカウ
ント値がプリセットされる。ここでCPU35は光線の
入射位置近傍から受光素子に対応するアドレスを発生す
るアドレス生成手段の機能を有している。37は受光セ
ンサ1からの複数の受光素子の出力からカウンタ36の
出力値に基づいて選択する選択手段である。38は選択
手段37の出力信号のノイズを除去するフィルタ手段、
39、40はそれぞれカウンタ(アドレス生成手段)3
0及び36のカウント値の変化するタイミングから所定
のディレイ時間後にフィルタ手段32及び38の出力信
号をA/D変換するA/D変換手段である。次に本実施例の動
作を説明する。
【0125】受光センサ1には図7に示したような直線
回折格子による回転部材12を透過した2本の光線が入
射される。その場合、受光センサ1の円周のほぼ対向す
る位置に光線は入射するから、この光線の位置を同時に
検出するには2つ以上の受光素子を同時に検出しなけれ
ばならない。図32は、図20のブロック図の各部の波
形を示している。
【0126】SP1、SP2はそれぞれ受光センサ1に入射
された光線の光量を、受光センサ1上の受光素子を時計
回転方向に切り替えて出力したもので、信号SP1が受光
センサ1のカウント値0番に対応する受光素子近傍の受
光素子信号で、信号SP1はカウント値512番に対応す
る受光素子近傍の受光素子信号である。図32は最初に
カウンタ30に0、カウンタ36に512をプリセット
してからそれぞれのカウント値を順番に切り替えていっ
た場合の波形を示しており、T1の時間をかけて信号SP
1と信号SP2の信号データをA/D変換してCPU35に取り
込んでいる。
【0127】ここでは、信号SP1と信号SP2の山形波形
の位置がずれているため、同時刻の信号P1、P2の位置
が検出できない。そこで、次の光線入射位置の検出を行
なうタイミングでカウンタ30に4、カウンタ36に5
25をプリセットすることで、信号SP1及び信号SP2そ
れぞれの山形信号の立ち上がり近傍から信号を出力する
とともに、ほぼ同時に信号SP1、SP2の山形信号を検出
できる。その結果、検出に必要な時間がT2に短縮さ
れ、ほぼ同時刻の信号P1、P2の位置(角度情報)を検
出できる。
【0128】また、ここでは受光センサ1のほぼ対向す
る位置を同時に検出する様に構成したが、光線本数が3
本ならほぼ120°置きに3箇所を同時に検出する様に
すればよい。また具体的な光線入射位置の求め方である
が、上述したように所定の閾値より受光量が多い範囲を
求め、その中心を光線位置とする方法や、その閾値をい
くつか設けて得られた光線位置の平均をとる方法、山形
波形の頂点とする方法、山形波形の重心を求める方法等
がある。
【0129】また、光線の径は受光素子1つより大きい
場合もあるので、単順にA/D変換した内容から光線位置
は割り出すことが出来ない。そこで、順次入力されるA/
D変換結果の隣り合う2つの受光センサの受光量を順次
比較し、その大小関係が逆転するところを光線入射位置
としたり、受光素子間の光量を前後の光量から台形補間
等の補間技術で決定し、光量の重心や、光量のピーク位
置を精密に求めてもよい。
【0130】[実施例9]図21は第9の実施形態を示
すブロック図である。同図において図19に示した要素
と同一要素には同符合を付している。図21において4
1はリング状に受光素子が設けられた公知のCCDであ
る。CCD41は発振器29の出力信号に同期してリング
状の受光素子の出力が時計回転方向に順番に出力される
ように構成され、出力手段の機能を有している。
【0131】所定の受光素子に対応する信号が出力され
る際に同期信号を出力している。この同期信号はカウン
タ30に入力され、カウント値がリセットされるように
構成されている。42はA/D変換手段39の出力値をカ
ウンタ30のカウント値に対応するアドレスに記憶する
記憶手段である。複数本の光線がCCD41に入射されリ
ング状の受光素子の上を回転しているとする。
【0132】CCD41は発振器29からのパルス信号に
同期して受光素子の受光量に相当する信号を、リングに
沿って順番に受光素子を切り替えて出力している。CCD
41はそれぞれの受光素子から出力された電荷をコンデ
ンサに同時に充電し、所定のタイミングごとにこれを順
番に取り出す構造のため、出力される信号は全て同じ時
刻のデータとなる。CCD41はデータ出力開始時にカウ
ンタ30をリセットし、発振器29からのパルス信号に
同期して各受光素子の受光量に対応する信号を順次出力
を開始する。
【0133】この信号はフィルタ手段32で高周波成分
のノイズが除去され、A/D変換器39でA/D変換された後
に記憶手段42に記憶される。その際カウンタ30のカ
ウント値に対応するアドレスに記憶され、CPU35から
アドレスに対応する受光量として読み込まれる。CPU3
5は複数の光線入射位置を記憶手段42から読み込んだ
データを元に算出し、光線回転角を求めている。ここ
で、実施例7で説明したように光線の特定をするには、
光線間の光量を変え、受光量のピークの違いや、所定受
光量より多い領域の大きさで判断すればよい。
【0134】また光線を特定する他の方式としては、CC
D41をカラー対応の素子とし、光線の色を変えれば色
によって光線を特定できる他、偏光フィルタを用いて偏
光角の違いで光線を特定する方法等もある。尚、複数の
光線のうち特定する必要があるのは1本だけである。
【0135】1本の光線を特定できればその他の光線位
置はほぼあらかじめ決められた位置にあるのでそれぞれ
の光線位置が特定でき、これらの位置情報から絶対的な
光線回転角を検出できる。これにより、停止時に電源を
切断する省電力回路を設けた場合でも、電源切断前の光
線回転角を記憶しておく必要がないため、コストダウン
及び回路の省スペースがはかれる。逆に、光線の特定が
出来ない構成の場合には、フラッシュメモリーや、バッ
テリーにバックアップされたSRAM等の不揮発性記憶手段
に電源切断直前の光線回転角を記憶しておけば、絶対的
な光線回転角を擬似的に出力することが出来る。
【0136】[実施例10]図22は第10の実施形態
を示すブロック図である。同図において図19で示した
要素には同符合を付している。本実施例は、選択手段を
階層的に設けた例を示している。受光センサ1の全部の
受光素子を一つの選択手段で選択するには配線が集中し
且つ長くなるため、IC等にする場合配線が困難である。
そこで受光センサ1の受光素子をいくつかの区画に分割
し、この区画ごとに選択手段で選択し、更に選択結果か
ら一つを選択するトーナメント形式にすることで、配線
領域を削減するようにしたものである。
【0137】図22において43、44、45、46は
カウンタ30のカウント値に応じて入力される受光セン
サ1の各受光素子出力を選択する選択手段である。47
は選択手段43〜46の出力からカウンタ30の出力に
応じて一つを選択する選択手段である。この様に受光素
子の近くに選択手段を設けるようにすれば、リング状の
受光センサ1の受光素子に囲まれた円の中に選択手段等
の回路を構成すれば有効にICチップ面を活用できる。
【0138】[実施例11]図23は第11の実施形態
を示すブロック図である。図23において48は円環状
に構成された受光センサの一部を示している。受光セン
サ48は同心円で分割された二つの区画に分割されてお
り、48-1の外側受光センサをオフセットレベル検出
用に用い、48-2の内側受光センサを光線位置検出用
に用いている。
【0139】センサー48−1,48−2はオフセット
レベル検出手段の一要素を構成している。
【0140】ここで、オフセットレベルとは、検出する
光線以外の光の量をさしており、これを後述する差動増
幅器50で差し引くことで光線入射位置信号のS/N比を
向上させる目的で用いている。またこれは、受光センサ
48の出力が小さい場合には受光センサ48周辺の電気
的ノイズの除去にも効果がある。つまり、外側受光セン
サ48-1と内側受光素子48-2に同じようにノイズが
のるとすれば、後述する差動増幅器50で差をとること
でノイズをキャンセルできる。次に49は増幅器で、受
光センサ48-1と受光センサ48-2のノイズ信号に対
する出力感度特性の違いを補正している。
【0141】50は差動増幅器で光線位置検出用の受光
センサ48-2の出力からオフセットレベル検出用の受
光センサ48-1の出力を感度補正した増幅器49の出
力を差し引いている。図24は第11の実施形態の第2
の例を示すブロック図である。51は受光センサで、受
光センサ48が同心円で二つの区画に分割されていたの
に対し、受光センサ51は三つの区画に分割されてい
る。
【0142】51-1の外側受光センサと51-3の内周
側受光センサはオフセットレベル検出用に用い、51-
2の受光センサ(51-1と51-3ではさまれた区画の
受光センサ)は光線位置検出用に用いている。ここでオ
フセットレベル検出用の受光センサ51−1,51−3
の受光面のトータル面積と光線入射位置検出用の受光セ
ンサ51−2の受光面のトータル面積はほぼ同じ面積に
なっており、受光センサ全面に均一光が入射した場合、
オフセットレベル検出用の受光センサ51−1,51−
3の総出力と光線入射位置検出用の受光センサ51−2
の総出力が同じになり、感度補正用の増幅器の必要をな
くすことが出来る。
【0143】次に52は受光センサ51-1と受光セン
サ51-3の出力を加算する加算器で、差動増幅器50
で入射光線位置検出用の受光センサ51-2の出力から
加算器52の出力を差し引いている。図33は第11の
実施形態の第3の例を示すブロック図である。53は受
光センサで、受光センサ53の中の隣り合う53-1、
53-2の受光素子の出力信号が差動増幅器50に接続
されている。こうすることで、上記したように、S/N比
が改善されると共に、2つの受光素子53-1、と53-
2のどちらの受光素子の出力が大きいかを検出できる。
【0144】尚、図23,図24,図33のブロック図
には同一角度区画にある一つの受光素子区画の回路しか
示さなかったが、全ての受光素子あるいは受光素子間に
この回路は設けられており、他の角度区画の回路は同じ
構成なので図示及び説明を省略した。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、円又は円弧を描いて移動する2つ以上の光線の
入射位置を独立して検出し、それぞれの位置間を結んだ
直線の角度を検出するので、受光手段の位置と光線の回
転中心とにずれがあっても、高精度に光線の回転角を検
出することができる。
【0146】請求項2の発明によれば、前記受光手段の
形状を円環としたので、容易に角度演算を行うことがで
きる。
【0147】請求項3の発明によれば、前記円又は円弧
に沿って設けられた複数の独立した受光手段によって、
回転角をディジタル的に検出することができる。
【0148】請求項4の発明によれば、2つ以上の異な
る半径を持つ円周上に設けられた複数の受光センサによ
って独立に回転半径の異なる光線の回転角を検出するの
で、回転半径の異なる光線を用いて、回転角の検出と、
その偏心補正を行うことができる。
【0149】請求項5の発明によれば、異なる角度領域
ごとに異なる光線を受光するので、同じ回転半径を持つ
光線の位置を独立して検出し、これを用いて偏心補正す
ることができる。
【0150】請求項6の発明によれば、光線の入射角度
に応じて前記角度領域を選択することにより、同じ回転
半径の光線の位置を全角度領域において独立して検出
し、これを用いて偏心補正することができる。
【0151】請求項7の発明によれば、少なくとも2つ
の光線の波長、パワー、偏向角、発光タイミング、又は
これらの分布等の、光の特性の違いを選別手段で選別す
るので、独立して光線の回転角を検出することができ
る。
【0152】請求項8の発明によれば、請求項1から7
に記載の光回転角検出装置と、これと相対的に回転する
回転部材とを備え、この光回転角検出装置に入射する光
線が回転部材の回転と共に回転するので、回転部材の回
転角度を回転部材の回転軸の偏心に影響されずに高精度
に検出することができる。
【0153】請求項9の発明によれば、回転部材に少な
くとも2つの発光手段を設けることにより、回転軸の偏
心に影響されずに、複数の光線を回転させることがで
き、回転部材の回転角を高精度に検出することができ
る。
【0154】請求項10の発明によれば、光線の描く円
の中心と受光センサの中心を略一致させるので、光線と
受光手段との偏心の影響をさらに少なくすることができ
る。
【0155】請求項11の発明によれば、回転部材に少
なくとも2つの光透過窓を設けるので、回転軸の偏心に
影響されずに、自然光等の既設の発光体の光を利用して
複数の光線を回転させることができ、回転部材の回転角
を高精度に検出することができる。
【0156】請求項12の発明によれば、集光手段及び
絞りによって受光手段に入射する光線のスポット径を所
望の大きさにしたので、光線の位置をさらに正確に検出
することができる。
【0157】請求項13〜16の発明によれば、前記回
転部材は、前記光回転角検出装置へ入射する光線の入射
方向を変化させる光変向手段として、反射部、屈折部、
又は回折格子部を前記回転部材に設けたので、回転軸の
偏心に影響されずに光線を回転させることができ、回転
部材から反射する光線によって回転部材の回転角を高精
度に検出することができる。
【0158】請求項17、18の発明によれば、光回転
角検出装置と、これと相対的に回転する回転部材と、回
転部材上にあって、微細な傾斜面である反射面又は屈折
面を持つ所定のパターンが複数連続して成る光変向手段
を備えたので、回転部材を板状にした場合でも任意の方
向に光線を屈折させることができる。
【0159】請求項19の発明によれば、直線的に平行
に複数設けられた溝又は突起による微細な反射面又は屈
折面で光線の方向を曲げるので、板状の回転部材のどこ
に光線が当たっても常に回転部材の回転角に応じた方向
に光線を反射、又は屈折することができる。
【0160】請求項20の発明によれば、2つ以上の方
向に隣接して複数設けられた微細な反射又は屈折面を有
する多角錐の凹部により、光線の偏向方向を増やした
り、複数の反射又は屈折で光線を偏向させたので、光線
の本数を任意に設定することができ、より高精度に偏心
補正を行うことができる。
【0161】請求項21の発明によれば、演算手段で受
光手段によって検出された複数の光線入射位置の中から
選択された2つ以上の入射位置データに対応する角度情
報を加算して角度を算出することで、光線の回転中心と
受光手段の中心の偏心があっても、偏心の影響による光
回転角のずれをキャンセルできる。
【0162】請求項22の発明によれば、演算手段で半
径の異なる複数の受光手段に同一中心を持ち、回転半径
の異なる光線を入射させる場合において、複数の受光手
段からの位置情報を光線の回転半径に対応した値で除算
することで、異なる受光手段の中心と光線の回転中心の
偏心に対する光線位置の位置情報の受ける影響が光線の
回転半径によって異なる現象に対し、これをキャンセル
できる。
【0163】請求項23の発明によれば、請求項22に
おいて、上記除算を行なう場合、少なくともその一つの
値は1とし、除算回数又は除算回路の数を少なくしたも
のである。
【0164】請求項24の発明によれば、請求項21,
22又は23において、入射位置を加算した後に加算し
た入射光束の数で除算することで、受光手段の出力と入
射位置の値を同じレンジの値にできる。
【0165】請求項25の発明によれば、請求項4、又
は請求項22に記載の受光手段の出力があらかじめ光線
の回転半径で除算された値とすることで、除算回路を削
減したものである。
【0166】請求項26の発明によれば、受光手段の各
受光素子のうち、隣り合う2つの受光素子に入射される
光量の比に応じて位置を検出することで、受光素子間に
またがる光線の入射位置を検出することが出来る。
【0167】請求項27の発明によれば、複数の独立し
た受光素子の出力を所定のタイミングで所定の順番で順
次出力する出力手段とこの出力結果から複数の光線位置
を求める検出手段によって、時分割で光線入射位置を検
出出来るため、小規模な回路構成で複数の光線位置が検
出できる。
【0168】請求項28の発明によれば、所定のタイミ
ングでアドレスを発生するアドレス生成手段と、複数の
独立した受光素子の中から、このアドレスに対応した受
光素子を選択してその受光素子の出力信号を選択して出
力する選択手段によって、簡単な構成で複数の光線位置
を時分割で検出できる。
【0169】請求項29の発明によれば、あらかじめ検
出された光線入射位置に基づいて光線入射位置近傍以外
の受光素子の検出をスキップするようにアドレス生成手
段の出力を設定することで、光線入射位置の検出時間を
短縮できる。
【0170】請求項30の発明によれば、所定の周波数
のパルス信号を発生するパルス発生手段とこのパルス信
号をカウントするカウンタとこのカウンタの値に基づい
て複数の独立した受光素子の出力を順次切り替えて出力
する選択手段と選択手段の出力信号から上記所定の周波
数成分の信号を除去するフィルタ手段と該フィルタ手段
の出力信号を所定の値と大小を比較して出力する比較手
段と比較手段の出力信号の変化点における上記カウンタ
の値を検出する検出手段とこの検出手段の検出結果を用
いて光線入射位置に対応する角度情報を算出する演算手
段からなることで、光線角度情報を簡単な回路構成でデ
ィジタル情報に変換できる。
【0171】請求項31の発明によれば、円弧又は円環
状の受光手段は複数の同心円で分割されており、少なく
ともその一つの区画は、オフセットレベル検出手段とす
ると共に、その他の同心円区画の最低一つは光線入射位
置検出手段とし、該オフセットレベル検出手段の出力と
該光線入射位置検出手段の出力の差を出力することで、
被測定対象の光線以外の定常光や、電気的ノイズの影響
をキャンセルできる。
【0172】請求項32の発明によれば、前記オフセッ
トレベル検出手段は、光を遮断するマスクを施すこと
で、電気的なノイズのみをキャンセルできる。
【0173】請求項33から請求項45の発明によれば
回転部材の回転角度(回転情報)を回転部材の回転軸の
偏心によらず高精度に検出することができる。
【0174】請求項46から請求項49の発明によれば
受光手段の位置と光線の回転中心とがずれていても高精
度に光線の回転角を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す光回転角検出装
置を含む回転検出装置の概略構成(図2のA−A'断
面)図。
【図2】図1の回転検出装置の円環状の受光素子を示す
平面図。
【図3】受光手段における光軸のズレを示す説明図。
【図4】受光手段と光軸の偏心量と回転位置との関係を
示す特性線図。
【図5】第2の実施形態を示す回転検出装置の断面構成
図。
【図6】第2の実施形態の他の実施例を示す回転検出装
置の断面構成図。
【図7】第3の実施形態の回転検出装置を示す断面構成
図。
【図8】図7の回転部材を示す平面図。
【図9】第4の実施形態を示す回転検出装置の概略斜視
図。
【図10】反射部の構成を示す斜視図。
【図11】反射部の3つの例を示す側面図。
【図12】受光手段と発光手段を同一平面に配置した例
を示す平面図である。
【図13】全反射を利用する光学部材を示す断面図であ
る。
【図14】屈折部の構成を示す斜視図。
【図15】屈折部の3つの例を示す側面図。
【図16】複数の三角錐形状の凹部から成る反射面を示
す平面図(a)と一つの三角錐形状の凹部を示す斜視図
(b)。
【図17】第5の実施形態を示す回転検出装置の概略構
成図。
【図18】第6の実施形態を示す回転検出装置の概略構
成図。
【図19】第7の実施形態を示す回転検出装置のブロッ
ク図。
【図20】第8の実施形態を示す回転検出装置のブロッ
ク図。
【図21】第9の実施形態を示す回転検出装置のブロッ
ク図。
【図22】第10の実施形態を示す回転検出装置のブロ
ック図。
【図23】第11の実施形態を示す受光素子周辺回路例
1。
【図24】第11の実施形態を示す受光素子周辺回路例
2。
【図25】第7の実施形態の動作を説明するフローチャ
ート1。
【図26】第7の実施形態の動作を説明するフローチャ
ート2。
【図27】第7の実施形態の各部の信号波形をしめすタ
イミングチャート1。
【図28】第7の実施形態の動作を説明するフローチャ
ート3。
【図29】第7の実施形態の動作を説明するフローチャ
ート4。
【図30】第7の実施形態の各部の信号波形をしめすタ
イミングチャート2。
【図31】第7の実施形態の動作を説明するフローチャ
ート5。
【図32】第8の実施形態の各部の信号波形をしめすタ
イミングチャート。
【図33】第11の実施形態を示す受光素子周辺回路例
3。
【符号の説明】
1,2,48,51,53 受光手段 回転部材(回転体) 4,5,14 発光手段 6 偏心補正手段 集光手段 11 信号選別手段 15 角度領域選択手段 16 反射部 20 光源切り替え手段 21 PSD 24 全反射部材 25 屈折部 26 反射面 27 イメージセンサ 28 水晶振動子 29 水晶発振器 30,36 カウンタ 31,37,43,44,45,46,47 選択
手段 32,38 フィルタ手段 33 比較手段 34 レジスタ 35 CPU 39,40 A/D変換手段 41 CCD 42 記憶手段 49 増幅器 50 差動増幅器 52 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA32 AA39 DD00 FF17 FF48 FF49 GG07 JJ02 JJ05 JJ24 LL04 LL31 LL42 UU02 UU07 2F103 BA05 CA01 CA02 CA03 CA04 CA06 DA01 DA13 EA03 EA11 EA18 EB06 EB12 EB15 EB16 EB21 EB33 EC01 EC14

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円又はその一部を描いて同心円上を移動
    する少なくとも2つの光線の入射位置を独立して検出す
    る受光手段と、該受光手段で検出した任意の2つの位置
    間を結ぶ直線と、任意の基準線との角度を演算出力する
    演算手段とから成ることを特徴とする光回転角検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受光手段は、円環状であって前記光
    線の移動する円と略同心であることを特徴とする請求項
    1記載の光回転角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記受光手段は、前記光線が移動する円
    周上に連続して構成される複数の独立した受光素子から
    成ることを特徴とする請求項2記載の光回転角検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記受光手段は、同一平面に配置した半
    径の異なる少なくとも2つの円環から成ることを特徴と
    する請求項2、又は3記載の光回転角検出装置。
  5. 【請求項5】 前記受光手段は、複数の角度領域ごとに
    独立して検出することを特徴とする請求項1,2、又は
    3記載の光回転角検出装置。
  6. 【請求項6】 前記受光手段は、前記光線がその回転に
    応じて入射する前記角度領域を選択する角度領域選択手
    段を有することを特徴とする請求項5記載の光回転角検
    出装置。
  7. 【請求項7】 前記受光手段は、光の特性の違いに応じ
    て独立に検出することを特徴とする請求項2、又は3記
    載の光回転角検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項の光回転
    角検出装置と、この光回転角検出装置の前記受光手段に
    略対向する形で回転する回転部材とを備え、前記受光手
    段へ入射する光が前記回転部材の回転と共に変化するこ
    とを利用して、該回転部材の回転情報を検出することを
    特徴とする回転検出装置。
  9. 【請求項9】 前記回転部材は、前記円又は円弧を描い
    て移動する光線を発光するための少なくとも2つの発光
    手段を有していることを特徴とする請求項8記載の回転
    検出装置。
  10. 【請求項10】 前記発光手段は、その前記円又は円弧
    を描いて移動する光線の円又は円弧中心が前記受光手段
    の中心と略一致するように配置されていることを特徴と
    する請求項9記載の回転検出装置。
  11. 【請求項11】 前記回転部材は、その裏面側からの入
    射光が、前記円又は円弧を描いて移動する光線となるた
    めの、少なくとも2つの光透過窓を有していることを特
    徴とする請求項8記載の回転検出装置。
  12. 【請求項12】 前記回転部材には、前記円又は円弧を
    描いて移動する光線が前記受光素子上で小さな光点とな
    るように、その光路上に、集光手段又は絞りが設けられ
    ていることを特徴とする請求項8、9、10、又は11
    記載の回転検出装置。
  13. 【請求項13】 前記回転部材は、その回転に伴って前
    記受光手段へ入射する光線の入射方向を変化させる光変
    向手段を有していることを特徴とする請求項8記載の回
    転検出装置。
  14. 【請求項14】 前記光変向手段は、入射する光線を少
    なくとも2つの方向に反射させる反射部材であることを
    特徴とする請求項13記載の回転検出装置。
  15. 【請求項15】 前記光変向手段は、入射する光線を少
    なくとも2つの方向に屈折させる屈折部材であることを
    特徴とする請求項13記載の回転検出装置。
  16. 【請求項16】 前記光変向手段は、入射する光線を少
    なくとも2つの方向に回折させる回折格子であることを
    特徴とする請求項13記載の回転検出装置。
  17. 【請求項17】 前記光変向手段は、前記回転部材の回
    転平面と所定の角度をなす反射面を有する所定のパター
    ンが複数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成
    り、その断面は多角形の微細な凹部又は凸部が連続した
    形状を有する部材より成っていることを特徴とする請求
    項13又は14記載の回転検出装置。
  18. 【請求項18】 前記光変向手段は、前記回転部材の回
    転平面と所定の角度をなす屈折面を有する所定のパター
    ンが複数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成
    り、その断面は少なくとも三角の多角形の微細な凹部又
    は凸部が連続した形状を有する部材より成っていること
    を特徴とする請求項13又は15記載の回転検出装置。
  19. 【請求項19】 前記所定のパターンは、直線的な溝又
    は突起であることを特徴とする請求項17、又は18記
    載の回転検出装置。
  20. 【請求項20】 前記所定のパターンは、少なくとも三
    角の多角錐形状の凹部であって、これが2つ以上の方向
    に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1
    7、又は18記載の回転検出装置。
  21. 【請求項21】 前記演算手段は、前記受光手段によっ
    て検出された複数の光線入射位置の中から選択された2
    つ以上の入射位置に対応した角度情報を加算することを
    特徴とする請求項1に記載の光回転角検出装置。
  22. 【請求項22】 前記演算手段は、前記受光手段の出力
    する入射位置を該受光手段の半径又は前記入射光線の描
    く円の半径に比例した値で除算し、その上で除算した結
    果から選択された2つ以上の入射位置に対応した角度情
    報を加算して出力することを特徴とする請求項4に記載
    の光回転角検出装置。
  23. 【請求項23】 半径に比例した値は、前記演算手段で
    演算するときは少なくとも一つは1で正規化しているこ
    とを特徴とする請求項22に記載した光回転角検出装
    置。
  24. 【請求項24】 入射位置に対応した角度情報を加算し
    た後に加算した入射光束の数で除算したことを特徴とす
    る請求項21,22又は23に記載の光回転角検出装
    置。
  25. 【請求項25】 前記受光手段は、半径に比例した数の
    受光素子より成っていることを特徴とする請求項4に記
    載の光回転角検出装置。
  26. 【請求項26】 光線の入射位置の検出は、複数の独立
    した受光素子のうち、隣り合う2つの受光素子に入射さ
    れる光量の比に対応した値を用いていることを特徴とす
    る請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の光回転
    角検出装置。
  27. 【請求項27】 複数の独立した受光素子の出力を所定
    のタイミングで所定の順番で順次出力する出力手段と、
    この出力信号を検出して複数の光線入射位置に対応した
    角度情報を求める演算手段からなることを特徴とする請
    求項3から請求項7のいずれか1項に記載の光回転角検
    出装置。
  28. 【請求項28】 所定のタイミングでアドレスを発生す
    る一つ以上のアドレス生成手段と、このアドレス信号に
    基づいて複数の独立した受光素子から少なくとも一つを
    選択して該受光素子の出力を出力する選択手段と、この
    出力信号を検出して複数の光線入射位置に対応した角度
    情報を求める演算手段からなることを特徴とする請求項
    3から請求項7のいずれか1項に記載の光回転角検出装
    置。
  29. 【請求項29】 前記検出手段で検出した光線入射位置
    に対応した角度情報及びその変化に基づいてその光線入
    射位置近傍から受光素子に対応するアドレスを発生する
    ように前記アドレス生成手段のアドレス値を設定するア
    ドレス設定手段をもつことを特徴とする請求項28に記
    載の光回転角検出装置。
  30. 【請求項30】 所定の周波数のパルス信号を発生する
    パルス発生手段とこのパルス信号をカウントするカウン
    タとこのカウンタの値に基づいて複数の独立した受光素
    子の出力を順次切り替えて出力する選択手段と選択手段
    の出力信号から上記所定の周波数成分の信号を除去する
    フィルタ手段と該フィルタ手段の出力信号を所定の値と
    大小を比較して出力する比較手段と比較手段の出力信号
    の変化点における上記カウンタの値を検出する検出手段
    とこの検出手段の検出結果を用いて光線入射位置に対応
    した角度情報を算出する演算手段からなることを特徴と
    する請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の光回
    転角検出装置
  31. 【請求項31】 円弧又は円環状の受光手段は複数の同
    心円で分割されており、少なくともその一つの区画は、
    オフセットレベル検出手段とすると共に、その他の同心
    円区画の最低一つは光線入射位置検出手段とし、該オフ
    セットレベル検出手段の出力と該光線入射位置検出手段
    の出力の差を出力することを特徴とする請求項1から請
    求項7のいずれか1項に記載の光回転角検出装置。
  32. 【請求項32】 前記オフセットレベル検出手段は、光
    を遮断するマスクが施されていることを特徴とする請求
    項31に記載の光回転角検出装置。
  33. 【請求項33】 請求項21から請求項32のいずれか
    1項に記載の光回転角検出装置と、この光回転角検出装
    置の前記受光手段に略対向する形で回転する回転部材と
    を備え、前記受光手段へ入射する光が前記回転部材の回
    転と共に変化することを利用して該回転部材の回転情報
    を検出していることを特徴とする回転検出装置。
  34. 【請求項34】 前記回転部材は、前記円又は円弧を描
    いて移動する光線を発光するための少なくとも2つの発
    光手段を有していることを特徴とする請求項33記載の
    回転検出装置。
  35. 【請求項35】 前記発光手段は、その前記円又は円弧
    を描いて移動する光線の円又は円弧中心が前記受光手段
    の中心と略一致するように配置されていることを特徴と
    する請求項34記載の回転検出装置。
  36. 【請求項36】 前記回転部材は、その裏面側からの入
    射光が、前記円又は円弧を描いて移動する光線となるた
    めの、少なくとも2つの光透過窓を有していることを特
    徴とする請求項33記載の回転検出装置。
  37. 【請求項37】 前記回転部材には、前記円又は円弧を
    描いて移動する光線が前記受光素子上で小さな光点とな
    るように、その光路上に、集光手段又は絞りが設けられ
    ていることを特徴とする請求項33、34、35、又は
    36記載の回転検出装置。
  38. 【請求項38】 前記回転部材は、その回転に伴って前
    記受光手段へ入射する光線の入射方向を変化させる光変
    向手段を有していることを特徴とする請求項33記載の
    回転検出装置。
  39. 【請求項39】 前記光変向手段は、入射する光線を少
    なくとも2つの方向に反射させる反射部材であることを
    特徴とする請求項38記載の回転検出装置。
  40. 【請求項40】 前記光変向手段は、入射する光線を少
    なくとも2つの方向に屈折させる屈折部材であることを
    特徴とする請求項38記載の回転検出装置。
  41. 【請求項41】 前記光変向手段は、入射する光線を少
    なくとも2つの方向に回折させる回折格子部であること
    を特徴とする請求項38記載の回転検出装置。
  42. 【請求項42】 前記光変向手段は、前記回転部材の回
    転平面と所定の角度をなす反射面を有する所定のパター
    ンが複数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成
    り、その断面は多角形の微細な凹部又は凸部が連続した
    形状を有する部材より成っていることを特徴とする請求
    項38、又は39記載の回転検出装置。
  43. 【請求項43】 前記光変向手段は、前記回転部材の回
    転平面と所定の角度をなす屈折面を有する所定のパター
    ンが複数、前記回転平面と平行に連続して形成されて成
    り、その断面は少なくとも三角の多角形の微細な凹部又
    は凸部が連続した形状を有する部材より成っていること
    を特徴とする請求項38、又は40記載の回転検出装
    置。
  44. 【請求項44】 前記所定のパターンは、直線的な溝又
    は突起であることを特徴とする請求項42、又は43記
    載の回転検出装置。
  45. 【請求項45】 前記所定のパターンは、少なくとも三
    角の多角錐形状の凹部であって、これが2つ以上の方向
    に隣接して設けられていることを特徴とする請求項4
    2、又は43記載の回転検出装置。
  46. 【請求項46】 円又はその一部を描いて同心円上を移
    動する少なくとも2つの光線の入射位置を独立して検出
    するステップと、検出した任意の2つの位置間を結ぶ直
    線と所定の基準線との角度を演算するステップとから成
    ることを特徴とする光回転角検出方法。
  47. 【請求項47】 受光手段に略対向する形で回転する回
    転部材の回転に応じて同心円を描いて回転する少なくと
    も2つ以上の光線の入射位置を独立して検出するステッ
    プと、検出した任意の2つの位置間を結ぶ直線と所定の
    基準線との角度を演算するステップとから成ることを特
    徴とする光回転角検出方法。
  48. 【請求項48】 前記光線の入射位置を独立して検出す
    るステップは、円環状に設けられた受光手段からの出力
    を取り込むステップと、取り込んだ受光手段出力から複
    数の光線入射位置を求めるステップから成ることを特徴
    とする請求項46又は47記載の光回転角検出方法。
  49. 【請求項49】 前記受光手段からの出力を取り込むス
    テップは、光線の受光位置を予測するステップと、予測
    された受光位置近傍の前記受光手段からの出力を取り込
    むステップからなることを特徴とする請求項48記載の
    光回転角検出方法。
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