JP2001183071A - サイリスタ制御無煙灯油窯 - Google Patents

サイリスタ制御無煙灯油窯

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JP2001183071A
JP2001183071A JP37721899A JP37721899A JP2001183071A JP 2001183071 A JP2001183071 A JP 2001183071A JP 37721899 A JP37721899 A JP 37721899A JP 37721899 A JP37721899 A JP 37721899A JP 2001183071 A JP2001183071 A JP 2001183071A
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JP
Japan
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kiln
kerosene
thyristor
smokeless
controlled
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JP37721899A
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English (en)
Inventor
Minoru Ohashi
稔 大橋
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KYOBAN KK
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KYOBAN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】燃料油をタンクから導いて、送風機によって噴
霧状として、点火、燃焼させ、風量及び油量を調整して
窯内温度を徐々に上昇させ、所望の温度に維持させてセ
ラミック体を焼成する、陶芸用に使用される灯油窯。 【解決手段】熱源として灯油の燃焼ガスを発生させるた
めにサイリスタ制御による送風機21に直結したバーナ
ー2を窯の一方の壁側の底部に接続して設け、その上に
傾斜した邪魔板12と、その下に水平に前後に移動しう
る調節板13とを設けることにより、窯内部の温度分布
差を5℃以下に維持せしめうる、サイリスタ制御無煙灯
油窯1。 【効果】無煙の状態にまで完全燃焼し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】陶芸用に使用される灯油窯に
おいて、燃料油をタンクから導いて、送風機によって噴
霧状として、点火、燃焼させ、風量及び油量を調整して
窯内温度を徐々に上昇させ、所望の温度に維持させてセ
ラミック体を焼成する加熱窯に関する技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】陶芸用とくに趣味の陶芸用として個人的
にも使用できるような安全で、かつ安価なものが近年要
望されるようになってきたが、一般に窯の熱源によって
電熱方式、灯油、都市ガス又はプロパンガスの燃焼方式
との別があるが、電熱方式は比較的大容量の電気量を必
要とし、特別な配線回路を設置せねばならず、また燃焼
方式ではガス類は比較的高額なために安価で取扱が容易
な灯油を使用する窯が普及してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、例えば特開平
2−108694号公報に見るような灯油窯が提案され
ていたが、窯の一方の下部で燃焼されたガスは窯の上部
の周辺を流れて、反対側の下部に付された孔から煙道へ
導かれて排出されるが、燃焼ガスの対流によっては窯の
上部の方が下部に比して温度が高く、かつ両者の温度差
がきわめて大きくなり、焼成すべきセラミック体の置き
場所によって温度差のために焼成が不均一となって、不
良品となることが多かった。
【0004】また、窯の内部では焼目をつけるため還元
焔の状態で焼成する必要があるが、そのため窯内部には
不完全燃焼によって、油量が比較的多いことに起因して
油煙が多くなり、煙道に導いて空気を送って燃焼させる
方法が用いられてきたが、不完全燃焼ガスを無煙状態に
まで燃焼させることは難しく、排出する黒煙によって大
気を汚染することは避けられないという欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】灯油燃焼のバーナーの上
部に水平面に対し傾斜した邪魔板を付して、対流を促進
させるとき、一般に燃焼ガスはやや斜めに上昇するが、
窯内では十分に混合攪拌されずに排出され、窯内の温度
分布には著しい不均一さが避けられなかったので、邪魔
板の下方に水平に前後に移動しうる調整板を挿入し、窯
の上方部と下方部とに配置されている温度センサーを見
ながら、調整板を前後に移動させることによって、燃焼
ガスの流れを変え、所望の温度分布の差の範囲に維持す
ることが可能となった。
【0006】また、窯の内部の比較的油量が多いために
生ずる不完全燃焼ガスには多量の油煙が含まれており、
大気を汚染するおそれがあるため、燃焼ガスを窯壁の下
方の孔から排出させ、煙道の内部に分離板を設け、燃焼
室と反対側の煙道の底部に送風孔を穿ち、送風機によっ
て、風量を調節しながら空気を送り、無煙状態にまでに
酸化させて、無煙の状態で大気中に排出させることがで
きるようになった。
【0007】
【発明の実施の形態】直方体状に耐火煉瓦を積み重ねた
窯の一方の壁際の底部のほぼ中央に円形のバーナー口を
穿ち、灯油タンクの注油口を送風管に接続した送風機に
直結した風量調節装置を有するバーナーを付し、バーナ
ーの上方に窯壁に傾斜した邪魔板及びその下部に可動式
調整板を設け、反対側の窯壁の下方に燃焼ガスの排気孔
を穿って煙道部に導く構造とする。
【0008】また、バーナーと反対側の窯壁の下方の排
気孔に接続して、煙道部を耐火煉瓦で構成し、煙道部の
底部のほぼ中央の排気孔の前面に分離板を垂直に立て、
前方の煙道部の底部のほぼ中央に送風孔を穿ち、蛇腹状
の送風管に接続させ、さらに風量調節装置を付した送風
機とを直結させて、排気孔から出てくる燃焼ガスと空気
とを混合させて燃焼しうる構造とする。
【0009】窯内温度分布を均一ならしめるため、バー
ナーに供給する灯油量及び混合する送風量については、
あらかじめ実験データにもとづき、マイコンに内蔵する
プログラムに窯で焼成するセラミック体の種類及び数量
によって、焼成温度の時間的変化を設定して、数値を入
力しておき、サイリスタ方式の制御装置により送風機の
運転を開始し、窯内温度を所定値まで上昇させた後、油
量を調節して還元焔とし、窯に挿入されている複数個の
温度センサーを随時観測し、必要に応じて手動で入力値
を変更し、所望の温度範囲を維持する。
【0010】また煙道部における送風機の送風量につい
ても、バーナーとほぼ同様にサイリスタ方式の制御装置
により、酸化燃焼を行わせるが、排出する燃焼ガスの油
煙の量、従って排煙の着色の如何によっては、手動で入
力値を変更し、無煙状態で燃焼せしめる。
【0011】
【実施例】幅1260mm、奥行950mm、高さ12
20mmの金属製の外壁の内側に厚さ約90mmの耐火
煉瓦を張り、一方の窯壁(11)の近くの底部の中央に
容量40リットルの灯油タンク(24)とホースとを直
結して、送風機(22)の送風管に接続し、送風量の調
節装置(23)を付し、燃焼部に導いて、バーナー
(2)への給油量及び空気量を制御しながら燃焼を行わ
せるとき、バーナーの上方に窯壁に付した傾斜した邪魔
板(12)により燃焼ガス流れを窯内部を循環させるよ
うにし、かつ邪魔板の下部に移動可能な調節板(13)
の位置を変えることによって、燃焼ガスの流れを調節し
て、所定温度まで上昇させ窯内の温度分布の範囲を5℃
以内に保ちつつ油量を調節し、還元焔として燃焼循環さ
せた後、排出孔から煙道部(3)へ導く。
【0012】常温約20℃において着火し、窯壁の複数
個所に設置した温度センサーを見ながら、給油量及び送
風量を調節して所定温度まで上昇させ、温度差が5℃以
下になるように維持せしめ、還元焼成によって鉄成分に
よる赤錆色を出すように空気量を調節して900℃〜1
250℃で焼成し、次にならしを1〜3時間して火を止
める。
【0013】還元焼成では不完全燃焼によって油煙が多
量に発生するため、そのまま大気中に排出することは空
気を著しく汚染することとなるため、これを煙道に導
き、分離板(32)で遮って、還元焔の出口の反対側の
煙道部(3)の底部に送風口(4)を穿ち、調節装置
(42)を付した送風機(41)の送風量を制御しなが
ら、不完全燃焼ガスと新しい空気とを混合させ、完全に
酸化燃焼させ、無煙の状態で煙道から排出させることに
よって大気を汚染することなく焼成を行いうる構成とす
ることができる。
【0014】
【発明の効果】窯内に差し込んだ調節板の長さを変える
ことにより、窯内温度差を±5℃に維持しうることによ
って、焼成すべきセラミック体の配置場所のいずれかを
問わず焼けむらなく焼成をなしうるという特徴を有す
る。
【0015】温度調節板を使用することによって、燃焼
ガスのエネルギーを効果的に利用できるため、1本の燃
焼バーナーによって、窯内温度を所望の範囲に維持しう
るので燃料消費を少なくしうるという特徴を有する。
【0016】強還元すなわちきわめて不完全な燃焼によ
って、窯内に大量の油煙が発生しても、煙道部におい
て、混合すべき空気量を調節することによって無煙の状
態にまでに完全に酸化して排出するため、大気を汚染す
ることがないという特徴をも有する。
【0017】還元燃焼及び酸化燃焼のいずれについて
も、サイリスタ方式の制御装置を用いることにより、装
置全体を小型化し、かつ軽量化するとともに、取扱を容
易にし、スイッチイングにおくれが少なくなって、窯の
温度制御が容易となり、焼成が円滑になされるという特
徴をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】灯油窯の構造の概略を示す図である。
【図2】灯油窯の燃料燃焼部分の概略を説明する図であ
る。
【図3】灯油窯の煙道部分の概略を説明する図である。
【符号の説明】
1 灯油窯 11 窯壁 12 邪魔板 13 調節板 2 バーナー 21 バーナー口 22 送風機 23 調節装置 24 灯油タンク 25 電磁ポンプ 3 煙道部 31 煙道壁 32 分離板 4 送風口 41 送風機 42 調節装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源として灯油の燃焼ガスを発生させるた
    めにサイリスタ制御による送風機(21)に直結したバ
    ーナー(2)を窯の一方の壁側の底部に接続して設け、
    その上に傾斜した邪魔板(12)と、その下に水平に前
    後に移動しうる調節板(13)とを設けることにより、
    窯内部の温度分布差を5℃以下に維持せしめうることを
    特徴とするサイリスタ制御無煙灯油窯。
  2. 【請求項2】窯の煙道部(3)のほぼ中央部に分離板
    (32)を設け、その前方の底部に送風孔を穿ち、サイ
    リスタ制御による送風機(41)を直結し、窯内で発生
    した還元焔に空気を混合して、無煙状態まで酸化して排
    出しうることを特徴とするサイリスタ制御無煙灯油窯。
  3. 【請求項3】請求項1の構造を有する窯において発生し
    た不完全燃焼状態の還元焔を、請求項2の構造を有する
    煙道部(3)と直結し、下方から空気を送り込んで完全
    に酸化燃焼させ、900℃〜1250℃の無煙状態にす
    ることを特徴とするサイリスタ制御無煙灯油窯。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103115007A (zh) * 2012-12-06 2013-05-22 大连市西岗区众源生办公设备商行 一种温控风扇
CN103868356A (zh) * 2012-12-12 2014-06-18 季叶俊 一种改进的整体式高温炉

Cited By (3)

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CN103115007A (zh) * 2012-12-06 2013-05-22 大连市西岗区众源生办公设备商行 一种温控风扇
CN103115007B (zh) * 2012-12-06 2016-05-18 大连一加致诚科技发展有限公司 一种温控风扇
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