JP2001183034A - 空気調和機の配管清浄用物品 - Google Patents

空気調和機の配管清浄用物品

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JP2001183034A
JP2001183034A JP36465099A JP36465099A JP2001183034A JP 2001183034 A JP2001183034 A JP 2001183034A JP 36465099 A JP36465099 A JP 36465099A JP 36465099 A JP36465099 A JP 36465099A JP 2001183034 A JP2001183034 A JP 2001183034A
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pipe
air conditioner
cleaning
piping
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JP36465099A
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English (en)
Inventor
Narihiro Sato
成広 佐藤
Hironao Numamoto
浩直 沼本
Akira Fujitaka
章 藤高
Yuichi Kusumaru
雄一 薬丸
Masakatsu Iwashimizu
正勝 岩清水
Eiji Nakasumi
英二 中角
Yasuaki Matsumoto
泰明 松本
Seiji Ota
清二 太田
Tomoaki Ando
智朗 安藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設配管の清浄を短時間で実現し、HFC系冷
媒を使用した空調機に対して既設配管を利用しても長期
信頼性を得られる空気調和機の清浄方法を提供すること
が本発明の課題である。 【解決手段】 空気調和機の内外接続配管の一方の配管
口から物品を圧縮気体で搬送することによって配管内部
に残留するオイル、水分およびゴミを他方の配管口から
排除する空気調和機の既設配管清浄方法において、配管
に挿入する物品が、独立気泡を有する発泡体の表面に不
織布を配置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機を据え
付ける施工時の配管の清浄に関するするものである。
【0002】
【従来の技術】セパレート型エアコンに用いられる冷凍
サイクルは冷凍圧縮機、熱交換器、キャピラリチューブ
または膨張弁等の膨張機構を有する冷媒流量制御部を銅
管等の配管にて接続して構成される機構的な部分と、冷
媒、潤滑油組成物等の冷凍サイクル内部に充填される流
体から構成されている。
【0003】セパレート型エアコンでは、冷凍圧縮機、
熱交換器を有する室外ユニットと、冷凍空調がなされる
部位に設置される熱交換器を有する室内ユニットを銅管
等の接続配管にて接続して構成される。このような冷凍
サイクルでは、予め室外ユニット側に冷媒の一部あるい
は全部と潤滑油組成物を充填し室外ユニットのバルブを
閉じておき、施工時に接続配管を用いて室内ユニットと
接続したのち冷媒を室内外ユニットに流通させて冷凍サ
イクルを形成するのが一般的である。
【0004】近年、地球環境保護の観点からエアコン用
の冷媒がHCFCからHFCへと転換が進んでいる。HCFCを用
いたエアコンをHFCの冷媒を用いたエアコンに入れ替え
る場合、接続配管も新しくすることが多い。しかしなが
ら接続配管が予め建物の壁内に埋め込まれているような
場合には従来用いていた接続配管を使用した方が建物の
美観を損ねることなく好ましい。このような既設配管内
には従来設置されていたエアコンによるオイルやスラッ
ジ等で汚れている場合がある。このような既設配管を用
いて、HCFC系冷媒を用いたエアコンからHFC系冷媒を用
いたエアコンに入れ替える場合には次のような問題が生
じる。HFC系冷媒を使用した空気調和機では冷凍機油と
してエステル油やエーテル油が用いられている。これら
の油は従来のHCFC系冷媒を用いた空調機の冷凍機油とし
てよく用いられる鉱油に比べ吸湿性が高く水分により劣
化しやすく冷凍機油の劣化の結果、スラッジが発生し圧
縮機への負荷が増大し最終的にはエアコンの停止にいた
る。そのためHFC冷媒を用いた空調装置は従来にもまし
て厳しい水分管理が必要となる。
【0005】これらの汚れを取り除くために従来はフロ
ン等の溶剤をポンプを有する配管洗浄装置で配管内に循
環させるようなスラッジ除去作業が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の配管洗浄装置は大型であり洗浄時間も長いため、コス
トもかかり施工時間の増大にもつながっていた。本発明
は、既設配管の清浄を短時間で実現し、HFC系冷媒を使
用した空調機に対して既設配管を利用しても長期信頼性
を得られる空気調和機の清浄方法を提供することが本発
明の課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明のうちで請求項1記載の本発明の空気調和機
の配管清浄用物品は、空気調和機の室内機と室外機の間
で作動媒体を流通させる配管の一方の配管口から圧縮気
体で搬送することによって配管内部に残留する異物を他
方の配管口から排除することに使用する物品であって、
独立気泡を有する発泡体の表面に不織布を配置してなる
ものであることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用物品は、前記発泡体の全面を不織布が覆ってなる
ことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用物品は、前記発泡体が略円柱状でありこの円柱の
側面に沿って不織布が配置されており、少なくとも円柱
の天面または底面側で前記不織布端面が接合されている
ことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用物品は、前記物品の側面が銅に対する静止摩擦係
数が1.0以下であることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用物品は、前記物品が独立気泡を有する発泡体の表
面に水分吸収シートを配置し、さらにその表面に水分吸
収シートよりも静摩擦係数の小さいシートを配置するこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6記載の本発明の空気調和機に配管
清浄用物品は、発熱することを特徴とする。
【0013】請求項7記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用物品は、内部に発熱体を含むことを特徴とする。
【0014】請求項8記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用物品は、酸素または水分と反応して反応熱を放出
することを特徴とする。
【0015】請求項9記載の本発明の空気調和機の配管
清浄用物品は、ゼオライトを含んでいることを特徴とす
る。
【0016】請求項10記載の本発明の空気調和機の配
管清浄用物品は、金属粉末を含んでいることを特徴とす
る。
【0017】請求項11記載の本発明の空気調和機の既
設配管清浄方法は、空気調和機の室内機と室外機の間で
作動媒体を流通させる配管の一方の配管口から物品を圧
縮気体で搬送することによって配管内部に残留する異物
を他方の配管口から排除する空気調和機の配管清浄方法
において、前記物品が、独立気泡を有する発泡体の表面
に不織布を配置してなるものを10%以上圧縮して挿入す
ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の既設配管清浄方法を
適用する空気調和機の設置状況の一例のモデル図であ
る。空気調和機は室外機1に対してたとえば3台の室内
機2,3,4が分岐ユニット5を経由して備えられてい
る。銅配管6は住宅の外観を配慮して住宅壁の内部に埋
め込んだ状態で引きまわされ、室外機から離れた室内機
の場合、長い銅配管では30mにもおよぶ場合がある。本
発明の既設配管清浄方法は室外機1、室内機2を接続す
る前に銅配管6のみに対して実施するものである。
【0019】この清浄方法について図2を用いて説明す
る。まず銅配管6の一方から物品7を配管に挿入する。
ここで物品7を挿入する銅配管6の開口端は室外側、室
内側のどちらでも構わない。しかし挿入した物品は銅配
管の他端から出てくる際に配管内部に含有されていたオ
イルや水分を排出する。そのためこれらオイルなどの排
出による室内の汚染を防ぐために物品7は銅配管の室内
側の開口端から導入する方が好ましい。挿入する物品7
は、独立気泡を有する発泡体の表面に不織布を配置する
ものである。独立気泡を有する発泡体としてポリエチレ
ンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリスチレンフ
ォームなど公知の素材を使用することができる。この発
泡体の表面には不織布を配置するが、その不織布はポリ
プロピレン、ポリエステル、レーヨンなど公知の素材を
用いることができる。銅配管内でゴミがでないように毛
羽立ちの少ないものを使用するべきである。また、不織
布は水分吸収性の高いものである方が配管表面の水分を
拭き取ることができて好ましい。この不織布は発泡体の
全面を覆うことが配管内での不織布の脱離を防ぐことが
でき、好ましい。また、発泡体は略円柱状であり円柱の
側面に沿って不織布が配置されており少なくとも円柱の
天面または底面側で該不織布端面が接合されていること
が好ましい。また挿入する物品の断面は銅配管に合わせ
た円柱状である方が、配管に物品が密着するためオイル
や水分を除去する能力が高く最適である。
【0020】発泡体と表面の不織布は接着剤や両面テー
プなど既知の方法で接着することができる。また不織布
端面は接合した方が、銅配管内で発泡体と不織布の脱離
が発生せず好ましい。接合方法としては、糸でしばる、
熱融着する等公知の方法を用いることができる。
【0021】このようにして物品を挿入した後挿入口側
に両側オスネジの接続冶具10、ホース9を介して圧縮
気体ボンベ8を接続し圧縮気体を吹き付け物品を圧送す
る。物品は銅管の他端に到達し管内のオイル、水分など
と共に排出される。ここで配管に挿入する物品の静止摩
擦係数は1.0以下にするのが好ましい。静止摩擦係数が
1.0以上であると挿入した物品が動き出す圧力が高くな
りその結果、圧送スピードが速くなり配管表面のオイ
ル、水分などを除去する能力が低くなる。物品の静止摩
擦係数が1.0以下を実現するために挿入する物品を内部
から発泡材、水分吸収シート、摩擦係数低減シートの順
で積層するのが好ましい。このように積層することで水
分吸収シートの選択の幅が広がるため好ましい。また、
圧縮気体としては窒素、二酸化炭素、炭化水素等種々の
ものを選択することができるが窒素が搬送圧力を上げや
すく好ましい。
【0022】また、挿入する物品は10%以上圧縮して配
管に挿入するのが好ましい。圧縮が10%未満である折り
曲げにより扁平した配管でのオイル、水分の除去が困難
になる。
【0023】また、挿入する物品が発熱しながら配管内
を通過することで配管表面のオイルの粘度を低下させオ
イルが移動しやすくなるため、結果的にオイル除去率が
高くなるので好ましい。挿入する物品の温度を上げる手
法はどのようなものであっても構わない。発泡体内部に
発熱体を入れることで配管表面を加熱しながら移動でき
るので好ましい。発熱体として酸素や水分と反応して反
応熱を出すような物質を用いるのが熱源を準備する必要
がないため好ましい。具体的な物質としては、ゼオライ
ト、シリカゲルなど吸着により吸着熱を発生するものや
鉄粉、銅粉などの金属の酸化反応により反応熱を発生す
るものなどを用いることができる。熱発生の効率を上げ
るために発熱体の表面積は高いのが好ましい。内部に発
熱体を入れる際にその形状は特に規定しないが、球状ま
たは粉末状の方が配管内での挿入物の変形に耐えやすく
好ましい。ただし粉末の場合は発泡体内部に分散させる
などして挿入物質から配管内に粉末が流出しないような
工夫が必要である。
【0024】以下に具体的な実施例を示す。なお、残水
分量の測定は本発明の清浄方法実施後の配管を加熱しな
がら乾燥窒素を通しカールフィッシャ微量水分測定装置
を用いて測定した。残存している鉱油量の測定は本発明
の清浄方法実施前後の重量変化と水分除去量から差をと
って算出した。
【0025】(実施例1)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿入する物
品として外径10mm、長さ20mmの略円柱状の発泡ポリエチ
レンの側面にエンボス加工を施したポリプロピレン不織
布を1周巻き、両端を熱融着した。この物品の静止摩擦
係数は傾斜法で測定して0.6であった。25℃の雰囲気で
銅配管内部にこの物品を圧縮しながら挿入した。さらに
窒素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し0.3MPaの圧
力をかけて挿入部品を搬送する操作を3回繰り返し実施
した。その結果、鉱油は90%、水分は99%除去することが
できた。
【0026】(実施例2)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿入する物
品として外径10mm、長さ20mmの発泡ポリエチレンの側面
にエンボス加工を施したポリプロピレン不織布を1周巻
き、両端を熱融着した。この物品の静止摩擦係数は傾斜
法で測定して0.6であった。25℃の雰囲気で銅配管内部
にこの物品を圧縮しながら挿入した。さらに窒素ボンベ
と銅配管を耐圧ホースにて接続し0.4MPaの圧力をかけて
挿入部品を搬送する操作を3回繰り返し実施した。その
結果、鉱油は85%、水分は95%除去することができた。
【0027】(実施例3)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿入する物
品として外径10mm、長さ20mmの発泡ポリエチレンの側面
にエンボス加工を施したポリプロピレン不織布を1周巻
き、両端を熱融着した。さらにその上にカレンダー加工
を施したPP不織布を1周巻いた。この物品の静止摩擦係
数は傾斜法で測定して0.4であった。25℃の雰囲気で銅
配管内部にこの物品を圧縮しながら挿入した。さらに窒
素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し0.25MPaの圧
力をかけて挿入部品を搬送する操作を3回繰り返し実施
した。その結果、鉱油は87%、水分は98%除去することが
できた。
【0028】(実施例4)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿入する物
品として外径10mm、長さ20mmの発泡ポリエチレンの側面
にエンボス加工を施したポリプロピレン不織布を1周巻
き、両端を熱融着した。さらにその上にカレンダー加工
を施したPP不織布を1周巻いた。この物品の静止摩擦係
数は傾斜法で測定して0.4であった。25℃の雰囲気で銅
配管内部にこの物品を圧縮しながら挿入した。さらに窒
素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し0.3MPaの圧力
をかけて挿入部品を搬送する操作を3回繰り返し実施し
た。その結果、鉱油は85%、水分は95%除去することがで
きた。
【0029】(実施例5)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿入する物
品として外径10mm、長さ20mmの発泡ポリエチレンの内部
にユニオン昭和製ゼオライト13Xの粒状体を配置し
た。さらに発泡ポリエチレンの側面にエンボス加工を施
したポリプロピレン不織布を1周巻き、両端を熱融着し
た。さらにその上にカレンダー加工を施したPP不織布を
1周巻いた。この物品の静止摩擦係数は傾斜法で測定し
て0.4であった。25℃の雰囲気で銅配管内部にこの物品
を圧縮しながら挿入した。さらに窒素ボンベと銅配管を
耐圧ホースにて接続し0.25MPaの圧力をかけて挿入部品
を搬送する操作を3回繰り返し実施した。その結果、鉱
油は87%、水分は98%除去することができた。なお、搬送
後の挿入物品の内部温度は28℃であった。
【0030】(実施例6)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿入する物
品として外径10mm、長さ20mmの発泡ポリエチレンの内部
に鉄微粉末を配置した。さらに発泡ポリエチレンの側面
にエンボス加工を施したポリプロピレン不織布を1周巻
き、両端を熱融着した。さらにその上にカレンダー加工
を施したPP不織布を1周巻いた。この物品の静止摩擦係
数は傾斜法で測定して0.4であった。25℃の雰囲気で銅
配管内部にこの物品を圧縮しながら挿入した。さらに窒
素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し0.25MPaの圧
力をかけて挿入部品を搬送する操作を3回繰り返し実施
した。その結果、鉱油は87%、水分は99%除去することが
できた。なお、搬送後の挿入物品の内部温度は30℃であ
った。
【0031】(実施例7)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。配管に挿入する物
品として外径10mm、長さ20mmの発泡ポリエチレンの内部
に銅微粉末を配置した。さらに発泡ポリエチレンの側面
にエンボス加工を施したポリプロピレン不織布を1周巻
き、両端を熱融着した。さらにその上にカレンダー加工
を施したPP不織布を1周巻いた。この物品の静止摩擦係
数は傾斜法で測定して0.4であった。25℃の雰囲気で銅
配管内部にこの物品を圧縮しながら挿入した。さらに窒
素ボンベと銅配管を耐圧ホースにて接続し0.25MPaの圧
力をかけて挿入部品を搬送する操作を3回繰り返し実施
した。その結果、鉱油は87%、水分は99%除去することが
できた。なお、搬送後の挿入物品の内部温度は30℃であ
った。
【0032】(比較例1)ここでは1本の配管で代表し
外径9.525mmの銅配管(内径7.925mm)5mを用意し、内部
に予め鉱油50gと水分16gを封入した。窒素ボンベと銅配
管を耐圧ホースにて接続し出口圧力0.1Mpaとして3分間
配管内に窒素を流した。その結果、鉱油は10%、水分は1
5%しか除去できなかった。
【0033】(信頼性試験)上記結果を踏まえ劣化した
鉱油(全酸価0.04)を使用して信頼性試験をおこなっ
た。劣化した鉱油10gをエステル油260gに混入させR410A
冷媒850gを充填した空気調和機について冷房過負荷条
件、室外機40℃室内機40℃で吐出温度115℃設定にして2
000時間運転した。その結果、圧縮機の摺動部に不具合
はなかった。本発明のこの配管を用いて信頼性試験をお
こなった。
【0034】したがって、本発明による既設配管清浄化
を行う前に残留しているオイルの状態および絶対量によ
るが、本発明による既設配管清浄化を実施すればほとん
ど全ての場合において次に取り付ける空気調和機の信頼
性を保証できると推定される。
【0035】なお、本発明の清浄方法は配管内に残存す
る冷凍機油として鉱油を除去する実施例を示したが鉱油
だけでなく、アルキルベンゼン油、エステル油、エーテ
ル油など他のオイルを用いた空気調和機に対しても適応
可能である。また、本実施例ではオイルおよび水分につ
いてのみの実験結果を示したが、本発明の清浄方法によ
り塵埃などの固形物も除去できることは容易に推定でき
る。
【0036】また、本実施例では、HCFCを用いたエ
アコンからHFCを用いたエアコンへ付け替える際に、
同じ配管を用いることを想定して記しているが、例え
ば、新築の住宅では建築途中で配管を壁内に埋め込むこ
とが多く、実際にエアコンを取りつけるまでに期間が長
いため、水分や塵埃などの固形物が配管内に混入する事
が多い。このような場合にも、本発明の清浄方法を用い
ることが有効であることは明らかである。
【0037】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば配管内に残存していたオイルや水
分は挿入物品の搬送中に共に運ばれ挿入部品と共に配管
外へ排出される。また不織布を表面に配置したことで配
管表面の水分を毛細管現象により効果的に排除すること
が可能になった。
【0038】また、請求項4記載の発明によれば静止摩
擦係数が1.0以下の挿入物を用いることで配管内の圧送
時の印加圧を下げることができその結果挿入物の移動速
度を低く押さえられるため配管表面に付着しているオイ
ルや水分を効果的に排除することができる。
【0039】また、請求項5記載の発明によれば水分吸
収シートと低摩擦係数シートが分離できるため効果的な
水分吸収シートを選択することができ特に効果的に水分
を排除することが可能になった。
【0040】また、請求項6記載の発明によれば配管を
加熱しながら清浄できるため特に低外気温の時の作業時
に効果的にオイルや水を除去することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設配管清浄方法を適用する空気調和
機の設置状況の一例のモデル図
【図2】本発明の既設配管清浄方法の概略図
【符号の説明】
1 室外機 2 室内機 3 室内機 4 室内機 5 分岐ユニット 6 銅配管 7 物品 8 圧縮気体ボンベ 9 ホース 10 接続治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤高 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 薬丸 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩清水 正勝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中角 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 泰明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 太田 清二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安藤 智朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA13 AB51 BA08 BA22 BA37

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機の室内機と室外機の間で作動
    媒体を流通させる配管の一方の配管口から圧縮気体で搬
    送することによって配管内部に残留する異物を他方の配
    管口から排除することに使用する物品であって、独立気
    泡を有する発泡体の表面に不織布を配置してなるもので
    あることを特徴とする空気調和機の配管清浄用物品。
  2. 【請求項2】 前記物品が、前記発泡体の全面を不織布
    が覆ってなることを特徴とする空気調和機の配管清浄用
    物品。
  3. 【請求項3】 前記発泡体が略円柱状でありこの円柱の
    側面に沿って不織布が配置されており、少なくとも円柱
    の天面または底面側で前記不織布端面が接合されている
    ことを特徴とする請求項2記載の空気調和機の配管清浄
    用物品。
  4. 【請求項4】 前記物品の側面が銅に対する静止摩擦係
    数が1.0以下であることを特徴とする空気調和機の配管
    清浄用物品。
  5. 【請求項5】 前記物品が独立気泡を有する発泡体の表
    面に水分吸収シートを配置し、さらにその表面に水分吸
    収シートよりも静摩擦係数の小さいシートを配置するこ
    とを特徴とする空気調和機の配管清浄用物品。
  6. 【請求項6】 前記物品が発熱することを特徴とする空
    気調和機の配管清浄用物品。
  7. 【請求項7】 前記物品が内部に発熱体を含むことを特
    徴とする請求項6記載の空気調和機の配管清浄用物品。
  8. 【請求項8】 前記物品が酸素または水分と反応して反
    応熱を放出することを特徴とする請求項6または7記載
    の空気調和機の配管清浄用物品。
  9. 【請求項9】 前記物品がゼオライトを含むことを特徴
    とする請求項7または8記載の空気調和機の配管清浄用
    物品。
  10. 【請求項10】 前記物品が金属粉末を含んでいること
    を特徴とする請求項7または8記載の空気調和機の配管
    清浄物品。
  11. 【請求項11】 空気調和機の室内機と室外機の間で作
    動媒体を流通させる配管の一方の配管口から物品を圧縮
    気体で搬送することによって配管内部に残留する異物を
    他方の配管口から排除する空気調和機の配管清浄方法に
    おいて、前記物品が、独立気泡を有する発泡体の表面に
    不織布を配置してなるものを10%以上圧縮して挿入する
    ことを特徴とする空気調和機の既設配管清浄方法。
JP36465099A 1999-12-22 1999-12-22 空気調和機の配管清浄用物品 Pending JP2001183034A (ja)

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