JP2001174110A - 空気調和機の配管清浄用ポンプおよびボンベ - Google Patents

空気調和機の配管清浄用ポンプおよびボンベ

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JP2001174110A
JP2001174110A JP35542099A JP35542099A JP2001174110A JP 2001174110 A JP2001174110 A JP 2001174110A JP 35542099 A JP35542099 A JP 35542099A JP 35542099 A JP35542099 A JP 35542099A JP 2001174110 A JP2001174110 A JP 2001174110A
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air conditioner
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pump
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JP35542099A
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Inventor
Hironao Numamoto
浩直 沼本
Narihiro Sato
成広 佐藤
Akira Fujitaka
章 藤高
Yuichi Kusumaru
雄一 薬丸
Masakatsu Iwashimizu
正勝 岩清水
Eiji Nakasumi
英二 中角
Yasuaki Matsumoto
泰明 松本
Seiji Ota
清二 太田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新設となるHFC系冷媒の使用に際して既設配
管をそのまま利用しても長期信頼性の得られる空気調和
機の清浄方法を提供する。 【解決手段】 空気調和機の室内機と室外機とを接続す
る配管において、一方の配管口から物品を挿入後圧縮気
体手段で搬送することによって内部に残留する異物を他
方の配管口から排除する工程において、手動式あるいは
足踏み式とする空気調和機の既設配管清浄方法用ポンプ
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、R22を使用して
いた空気調和機の既設配管を残しながら、新設の空気調
和機を据え付ける場合の施工方法に関するするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和装置等の冷凍装置には、
R22等のHCFC系冷媒を用いた圧縮式ヒートポンプがよく
用いられている。この種の冷凍装置は、主に圧縮機、室
外側熱交換器、膨張弁及び室内側熱交換器が冷媒配管に
よって接続された冷媒回路から構成されている。
【0003】近年、冷暖房需要の増大に伴って、ビルデ
ィング用の空気調和装置(以下、「ビル空調機」ともい
う)等のような大規模な空気調和装置も多用されてい
る。通常、ビル空調機は1箇所に設けられた室外機と複
数の部屋にそれぞれ設けられた室内機とを備えて構成さ
れている。室外機と室内機とは、冷媒配管を通じて接続
されている。したがって、冷媒配管は各部屋にまで延長
され、ビルディングの隅々にまで配設されている。
【0004】ところで、最近地球環境問題に鑑み、冷凍
装置に使用する冷媒を、R22等のHCFC系冷媒からHFC系冷
媒などの代替冷媒へ代替することが求められている。そ
のため、今後上記ビル空調械においても使用冷媒の代替
が必要とされる。
【0005】HFC系冷媒の使用に際しては、冷凍機油と
してエステル油又はエーテル油等の合成油を用いる。こ
のエステル油又はエーテル油は、HCFC系冷媒に対して用
いられている従来の鉱油より安定性が劣るため、コンタ
ミと呼ばれるスラッジ状の固定物を析出しやすい。その
ため従来以上に厳しい水分管理やコンタミ管理が必要と
なる。
【0006】また、ビル空調機の冷媒配管は各部屋に配
設する必要があるので、その施工には多くの時間とコス
トがかかる。したがって、代替冷媒への代替に際して、
既設配管をそのまま使用することができれば、ビル空調
機を全く新規に施工する場合にくらべて、施工コストの
低減及び施工時間の短縮が図られ、非常に好ましいこと
と言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冷媒回路内の
冷媒をHCFC系冷媒からHFC系冷媒に入れ替え、既設の冷
凍装置をそのまま使用したのでは次ぎのような問題が生
じる。まず、ビル空調機の冷媒配管は長距離にわたるた
め、非常に厳しい水分管理及びコンタミ管理を大規模な
範囲で行わなければならず、その管理が非常に困難であ
る。また、既設配管の清浄を徹底的に行う必要があり、
清浄に多大の時間とコストがかかるという問題がある。
つまり、冷媒配管内には、冷凍装置の圧縮機の潤滑油、
つまり冷凍機油が時には激しく劣化した状態で付着して
いる。そのため、冷媒回路内の冷媒を種類の異なる冷媒
に入れ替える際には、その冷凍機油を排除することが最
も重要となる。
【0008】上述の通り、従来HCFC系冷媒を使用する冷
凍装置では、冷凍機油として鉱油が用いられている。一
方、HFC系冷媒を使用する冷凍装置では、冷凍機油とし
てエステル油又はエーテル油等の合成油を使用する。こ
のエステル油又はエーテル油はその安定性が鉱油より劣
るため、鉱油と混合すると、コンタミを析出する。その
ため、冷媒配管内に鉱油が残留していれば、HFC系冷媒
の使用に際して冷媒回路内にコンタミが生じ、このコン
タミが冷凍装置の運転に悪影響を及ぼす。従って、HCFC
系冷媒からHFC系冷媒に代替する場合には、冷媒配管の
冷凍機油除去を念入りに行う必要がある。しかし、冷媒
配管内の鉱油を除去するような清浄には、多くの時間と
コストが必要となっていた。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、HFC系冷媒の使用に
際して既設配管をそのまま利用しても長期信頼性の得ら
れる空気調和機の清浄方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、空気調和機の室内機と室外機とを接続する
配管において、一方の配管口から物品を挿入後圧縮気体
手段で搬送することによって内部に残留する異物を他方
の配管口から排除する工程において、前記圧縮気体手段
を手動式ポンプあるいは足踏み式ポンプで発生させる空
気調和機の配管清浄方法である。
【0011】上記構成によって、銅管内に残留付着して
いたオイル等異物は物品が圧縮気体で搬送される時に生
じる排除体積効果および拭き取り効果で銅管外に排出さ
れる。さらに圧縮気体を手動式ポンプあるいは足踏み式
ポンプでつくるので、電源も必要とせず、非常に簡易に
作業を行なうことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するための請求
項1記載の発明は、空気調和機の室内機と室外機とを接
続する配管において、一方の配管口から物品を挿入後圧
縮気体で搬送することによって内部に残留する異物を他
方の配管口から排除する工程において、前記圧縮気体の
搬送を行うポンプが手動式あるいは足踏み式であること
を特徴とする空気調和機の配管清浄用ポンプである。
【0013】請求項2記載の発明は、前記ポンプは、少
なくともピストンとシリンダーを有する圧縮ポンプ機構
部と圧縮気体貯め部で構成されるものである。
【0014】請求項3記載の発明は、前記圧縮ポンプ機
構部には吸気側及び吐出側の少なくとも1方に逆止弁が
配設されるものである。
【0015】請求項4記載の発明は、圧縮ポンプ機構部
と圧縮気体貯め部は着脱可能であるものである。
【0016】請求項5記載の発明は、空気調和機の室内
機と室外機とを接続する配管において、一方の配管口か
ら物品を挿入後圧縮気体で搬送することによって内部に
残留する異物を他方の配管口から排除する工程におい
て、前記圧縮気体の搬送を行うボンベは、炭酸ガス、プ
ロパンまたはイソブタンを気液状態で充填し、排出させ
るものである。
【0017】請求項6記載の発明は、前記ボンベに気液
状態で充填された炭酸ガス、プロパンまたはイソブタン
を一旦耐圧容器内に気体化させた後、排出を行うもので
ある。
【0018】請求項7記載の発明は、空気調和機の室内
機と室外機とを接続する配管において、一方の配管口か
ら物品を挿入後圧縮気体手段で搬送することによって内
部に残留する異物を他方の配管口から排除する工程にお
いて、前記圧縮気体手段を手動式ポンプあるいは足踏み
式ポンプで発生させることを特徴とする空気調和機の配
管清浄方法である。
【0019】請求項8記載の発明は、空気調和機の室内
機と室外機とを接続する配管において、一方の配管口か
ら物品を挿入後圧縮気体手段で搬送することによって内
部に残留する異物を他方の配管口から排除する工程にお
いて、前記圧縮気体手段は、ボンベに気液状態で充填さ
れた炭酸ガス、プロパンまたはイソブタンで発生させる
ことを特徴とする空気調和機の配管清浄方法である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて
説明する。図1に示すような一戸建て住宅の場合、空気
調和機は1台の室外機1に対してたとえば3台の室内機
A2,室内機B3,室内機C4が分岐ユニット5を経由
して備えられていることがある。その時、銅配管は住宅
の外観性を配慮して住宅壁の内部に埋め込んだ状態で引
きまわされ、室外機から離れた室内機の場合、長い銅配
管では30mにもおよぶ場合がある。このような場合に埋
め込み状態にある銅配管を新規で配設するには多大な時
間と費用を要する。したがって、本発明では既設配管内
に残留しているオイルをできる限り排除し、新規の室外
機、室内機に対して既設配管そのまま使用することを目
的とする。基本的に銅配管内に物品を挿入して圧縮気体
で搬送する方式であり、その物品はさまざまな材質およ
び形態をとることが可能である。
【0021】この場合、従来のR22冷媒を使用した空
気調和機からR410A冷媒を使用した空気調和機に取
り換える時とR410A冷媒を使用した空気調和機から
再びR410A冷媒を使用した空気調和機に取り換える
時がある。またR410A冷媒を使用した空気調和機に
はエステル油とエーテル油を冷凍機油としたものがあ
る。実施例ではR22冷媒からのR410A冷媒への転
換を想定して説明する。
【0022】(実施例1)図2を使用して説明する。本
実施例で使用する手動式空気ポンプの構造はアルミニウ
ム製シリンダー6本体内部にピストン7がシリンダー6
内部を2室に分割するように配置され、ピストン7はス
テンレス製稼動軸8を介してハンドル9と連結され、重
量はほぼ700gである。吸気ポート部10、吐出ポート
部11はシリンダー6内部をピストン7が稼動する時、
下死点となる隔壁外側面部にそれぞれ配設されている。
吸気ポート部10には逆止弁12が配設されている。吐
出ポート部11は同じく逆止弁13を介して圧縮気体貯
めタンク14(内容積1リットル)と連結されている。圧縮
気体貯めタンク14上部にゲージ15が配設されてい
る。さらに圧縮気体貯めタンク14はニードルバルブ1
6、ゲージ17、接続ジョイント部18を経て清浄化し
ようとする銅配管19と連結される。
【0023】使用される逆止弁12、13の構造は同じ
であり、図3、4に構成図を示した。具体的には銅管1
21が2ヶ所でロール溝加工されており、溝加工部12
1aには真鍮製弁受け座体122が固定されている。ナ
イロン製弁体123は弁受け座体122にぶつかり、斜
面を有した部分の弁受け座体122と面接触で動きを停
止される。また逆方向には溝加工部121bで弁体の動
きを停止する。したがって矢印の方向にしか空気は流れ
ない構造となる。また、ピストン7にはシリンダー6内
壁と接する部分に軸シール20がHNBR製Oリングで
配設されている。
【0024】具体的な清浄化操作を作業環境気温25℃
想定で1本の銅配管について説明する。3/8inchの銅
配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50
gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。一方の銅配管
19内部に搬送しようとする物品21を挿入する。具体
的には物品21として7.96φ×20mmのEPDM発泡成形体
(かさ密度 0.15g/ml)である。その後銅配管19を接
続ジョイント部18を介して手動式ポンプ側に連結す
る。次ぎにまず、ハンドル9がA方向(上死点側)に引
かれると空気は逆止弁12、吸気ポート部10を通じて
シリンダー内部6B室に吸引され、次ぎにハンドル9が
B方向(下死点側)に押されると空気は吐出ポート1
1、逆止弁13を通じて圧縮気体貯めタンク14内に貯
められる。次ぎは再度ハンドル9がA方向(上死点側)
に引かれるというようにハンドル9が往復運動され、ピ
ストン7が同期する。この時シリンダー内部は2つの逆
止弁12,13が切り換わりながら、ピストンがA方
向、B方向に移動することで、吐出された空気は圧縮気
体貯めタンク14内に加圧され、最終的に8〜10kgf/cm2
の状態に到達したことをゲージ15で確認する。この時
軸シール20はOリングでピストン7が往復運動する時
に生ずる差圧状態を十分に確保している。
【0025】次ぎに圧縮気体貯めタンク14に貯まった
空気をゲージ17を見ながら、ニードルバルブ16を徐
々に開放する。具体的には1.2kgf/cm2の状態で空気を銅
配管19内部に圧送すると、物品21が内部に残留する
オイル等異物を排除しながら移動して他方の出口から排
出される。この時、内部に残留するオイル等異物も同時
に排出される。その後銅配管19から接続ジョイント部
18を外して既設銅配管の清浄化作業が完了する。結果
として、約95%の鉱油を排除できた。
【0026】実施例では銅配管(3/8inch)の内容積
約1.5リットルに対してある程度作業性に余裕度を保持させ
るため圧縮気体貯めタンクの内容積を内容積1リットルとし
た。
【0027】(実施例2)図5を使用して説明する。本
実施例での空気ポンプも構成はぼぼ実施例1と同じ部分
が多い。手動式空気ポンプの構造はアルミニウム製シリ
ンダー6本体内部にピストン7がシリンダー6内部を2
室に分割するように配置され、ピストン7はステンレス
製稼動軸8を介してハンドル9と連結され、重量はほぼ
700gである。吸気ポート部10、吐出ポート部11は
シリンダー6内部をピストン7が稼動する時、下死点と
なる隔壁外側面部にそれぞれ配設されている。吸気ポー
ト部10には逆止弁12が配設されている。吐出ポート
部11は同じく逆止弁13、接続ジョイント部22、ニ
ードルバルブ23を介して圧縮気体貯めタンク14(内
容積1リットル)と連結されている。圧縮気体貯めタンク1
4上部にゲージ15が配設されている。さらに圧縮気体
貯めタンク14はニードルバルブ24、接続ジョイント
部18を経て耐圧ホース25でゲージマニホールド26
の中央ポート26aと連結されている。さらにゲージマ
ニホールド26の低圧側ポート26bは耐圧ホース27
で清浄化する銅配管19と接続ジョイント部28を介し
て連結される。逆止弁12、13の構造は実施例1と同
じなので説明を省略する。
【0028】具体的な清浄化操作を作業環境気温25℃
想定で1本の銅配管について説明する。3/8inchの銅
配管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50
gの鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。まず空気ポン
プの圧縮ポンプ機構部で発生させた圧縮気体を圧縮気体
貯め部で捕集する。したがってこの時点では接続ジョイ
ント部18は外され、ニードルバルブ24は閉状態でニ
ードルバルブ23は開状態にある。まず、ハンドル9が
A方向(上死点側)に引かれると空気は逆止弁12、吸
気ポート部10を通じてシリンダー内部6B室に吸引さ
れ、次ぎにハンドル9がB方向(下死点側)に押される
と空気は吐出ポート11、逆止弁13を通じて圧縮気体
貯めタンク14内に貯められ、再度ハンドル9がA方向
(上死点側)に引かれるというようにハンドル9が往復
運動され、ピストン7が同期する。この時シリンダー内
部は2つの逆止弁12,13が切り換わりながら、ピス
トンがA方向、B方向に移動することで、吐出された空
気は圧縮気体貯めタンク14内に加圧され、最終的に8
〜10kgf/cm2の状態に到達したことをゲージ15で確認
する。この時軸シール20はOリングでピストン7が往
復運動する時に生ずる差圧状態を十分に確保している。
【0029】次ぎに二―ドルバルブ23を閉状態にした
後、接続ジョイント部22を外す。その後圧縮気体貯め
タンク14を接続ジョイント部18を介して耐圧ホース
25でゲージマニホールド26の中央ポート26aと連
結する。さらに一方の銅配管19内部に搬送しようとす
る物品21を挿入する。具体的には物品21として7.96
φ×20mmのEPDM発泡成形体(かさ密度 0.15g/ml)であ
る。その後ゲージマニホールド26の低圧側ポート26
bは、耐圧ホース27で清浄化する銅配管19と接続ジ
ョイント部28を介して連結する。
【0030】次に、ゲージマニホールド26の低圧側ポ
ート用ニードルバルブ26cが閉状態であることを確認
してニードルバルブ24を開状態にする。さらに圧縮気
体貯めタンク14に貯まった空気をゲージ26dを見な
がら、ニードルバルブ26cを徐々に開放する。具体的
には1.2kgf/cm2の状態で空気を銅配管19内部に圧送す
ると、物品21が内部に残留するオイル等異物を排除し
ながら移動して他方の出口から排出される。この時、内
部に残留するオイル等異物も同時に排出される。その後
銅配管19から接続ジョイント部28を外して既設銅配
管の清浄化作業が完了する。結果として、約95%の鉱油
を排除できた。
【0031】本実施例では、圧縮ポンプ機構部と圧縮気
体貯め部を着脱式とした。これによって足場等作業条件
の悪い場所での銅配管清浄化作業に十分対応できる。ま
た圧縮ポンプ機構部1個に対して圧縮気体貯め部を数個
用意しておけば複数の作業者が銅配管清浄化作業を平行
して行うことができる。
【0032】(実施例3)図6を使用して説明する。清
浄化する銅配管19は接続ジョイント部18を介して圧
縮気体供給側と接続される。圧縮気体供給側は炭酸ガス
ボンベ29(充填量30g;気液状態)が接続ジョイン
ト30、精密ニードルバルブ31、ゲージ32を介して
接続ジョイント部18に連結される。
【0033】具体的な清浄操作を作業環境気温25℃想
定で1本の銅配管について説明する。3/8inchの銅配
管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50g
の鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。まず一方の銅配
管19内部に搬送しようとする物品21を挿入する。具
体的には物品21として7.96φ×25mmのEPDM発泡成形体
(かさ密度 0.15g/ml)である。次ぎにゲージ32を確
認しながら、精密ニードルバルブ31を徐々に開放して
いき、銅配管19内部に炭酸ガスを1.5kgf/cm2ねらいで
圧送すると、物品21が内部に残留するオイル等異物を
排除しながら移動して他方の出口から排出される。この
時、内部に残留するオイル等異物も同時に排出される。
この時点で再度精密ニードルバルブ31を閉状態とす
る。その後銅配管19から接続ジョイント部18を外し
て既設銅配管の清浄化作業が完了する。結果として、約
94%の鉱油を排除できた。
【0034】本実施例のように気液状態で充填された炭
酸ガスボンベを使用すれば、非常に手軽な作業設備で銅
配管の清浄作業を行いことができる。しかし本方法では
外気温の影響によって炭酸ガスの初期内圧が大きく変動
する点および液体がガス化する時の冷却に伴って内圧が
経時変化点等によって二―ドルバルブとして高精度なも
のが要求された。
【0035】(実施例4)図7を使用して説明する。清
浄化する銅配管19は接続ジョイント部18を介して圧
縮気体供給側と接続される。圧縮気体供給側は炭酸ガス
ボンベ29(充填量 20g;気液状態)が接続ジョイ
ント30、ニードルバルブ33を介して圧縮気体貯めタ
ンク34(内容積1リットル)に連結され、圧縮気体貯めタ
ンク34はさらに精密ニードルバルブ31、ゲージ32
を介して接続ジョイント部18に連結される。
【0036】具体的な清浄操作を作業環境気温25℃想
定で1本の銅配管について説明する。3/8inchの銅配
管(内径7.92φ)30mを用意し、内部には予め50g
の鉱油(SUNISO 4GS)を残留させた。まず炭酸ガスボ
ンベ29を精密ニードルバルブ31を閉状態として接続
ジョイント30、ニードルバルブ33を介して圧縮気体
貯めタンク34に連結する。二―ドルバルブ33を開状
態とすることで炭酸ガスはガス化して圧縮気体貯めタン
ク34に移行する。次ぎにニードルバルブ33を閉状態
とし、炭酸ガスボンベ29を接続ジョイント30で切り
離す。その後銅配管19内部に搬送しようとする物品2
1を挿入する。具体的には物品21として7.96φ×20mm
のEPDM発泡成形体(かさ密度 0.15g/ml)である。次ぎ
に接続ジョイント部18を介して圧縮気体貯めタンク側
と連結する。その後ゲージ32を確認しながら、精密ニ
ードルバルブ31を徐々に開放していき、銅配管19内
部に炭酸ガスを1.5kgf/cm2の状態で圧送すると、物品2
1が内部に残留するオイル等異物を排除しながら移動し
て他方の出口から排出される。この時、内部に残留する
オイル等異物も同時に排出される。この時点で再度精密
ニードルバルブ31を閉状態とする。その後銅配管19
から接続ジョイント部18を外して既設銅配管の清浄化
作業が完了する。結果として、約95%の鉱油を排除でき
た。
【0037】本実施例では炭酸ガスを一旦ガス化させて
圧縮気体貯めタンクに移行させる。その後銅配管の清浄
化作業を行うので搬送手段として使用する圧縮気体の圧
力は変動せず、安定した圧縮気体の供給が行えた。
【0038】また実施例3、4では炭酸ガスを使用した
が、手軽に入手できるハンドリング性の良好な圧縮気体
供給源としてこの他にプロパン、イソブタンが適用でき
る。
【0039】上記結果を踏まえて劣化した鉱油(SUNISO
4GS)(全酸価0.04)を使用して信頼性試験を行っ
た。劣化した鉱油10gをエステル油260gに混入さ
せ、R410A冷媒850gを充填した空気調和機につ
いて冷房過負荷条件、室外機40℃、室内機40℃で吐
出温度115℃設定にして2000時間運転した。その
結果、圧縮機の摺動部に不具合はなかった。またエーテ
ル油についても同様な信頼性試験を行ったが、圧縮機の
摺動部に不具合はなかった。
【0040】したがって、本発明による既設配管清浄化
を行う前に残留しているオイルの状態および絶対量によ
るが、本発明による既設配管清浄化を実施すればほとん
ど全ての場合において次ぎに取りつける空気調和機の信
頼性を保証できると推定される。
【0041】実施例では、搬送物自体に屈曲性と柔軟性
を有するゴム発泡体を使用した。ゴム発泡体は既設配管
における屈曲部でも対応できる硬度まで低下させること
でエラストマーとしての特徴を十分に活かすことができ
た。またゴムは屈曲性と柔軟性を有するので搬送物の長
さをある程度長くしても搬送途中で詰まるようなことは
なく、オイルの排除率を向上させることができた。また
柔軟性を増大するために独立気泡を有する発泡成形体を
使用するとさらに効果的であった。ここではEPDMゴム発
泡成形体を使用したが、この他にCR、SBR、IIR、シリコーン
等のゴムおよびPP系、スチレン系エラストマーおよび
PP、PE樹脂の発泡成形体も使用できた。
【0042】本発明に適用できる圧縮気体の搬送圧力は
0.5〜3kgf/cm2が好ましかった。圧力が3kgf/cm2よりも
大きくなると供給する圧縮気体量も大量になるので、圧
縮気体貯めタンクの内容積を大きくしなければならなく
なる。また炭酸ガス等の消費量も増え、環境的に好まし
いこととは言えない。搬送圧力が0.5kgf/cm2以下では1/
4inch銅管で配管長が長い場合には圧力損失が大きく
で、搬送物を満足に搬送できず、途中で詰まることもあ
った。
【0043】本発明による既設配管清浄化はR410A
冷媒を使用した空気調和機から再びR410A冷媒を使
用した空気調和機に取り換える時にも使用できる。また
その空気調和機に用いられる冷凍機油がエステル油ある
いはエーテル油の場合でも適用可能である。
【0044】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、銅管内に残留付着していたオイ
ル等異物は物品が圧縮気体で搬送される時に生じる排除
体積効果および拭き取り効果で銅管外に排出される。さ
らに圧縮気体を手動式ポンプあるいは足踏み式ポンプで
つくるので、電源も必要とせず、非常に簡易に作業を行
なうことができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、圧縮ポンプ
機構部から吐出された空気を一旦圧縮気体貯め部で貯め
ることで銅管内の清浄化に必要な空気を一定した圧力で
安定供給可能となる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、吸気側、吐
出側に逆止弁を配設することで簡単に流路切り替えがで
きる。
【0047】請求項4記載の発明によれば、圧縮気体貯
め部が圧縮ポンプ機構部から着脱できることで圧縮気体
の携帯性が向上し、清浄作業の操作性が向上した。
【0048】請求項5記載の発明によれば、圧縮気体と
して炭酸ガス等を選択することで常温にて気液状態で保
管することができるので、非常に小容量なボンベで銅配
管の清浄化に必要なガスを確保できた。
【0049】請求項6記載の発明によれば、気液状態で
充填されているものを完全ガス化させた後に、作業に供
するのでガス供給圧力の変動がなく、物品の搬送速度を
安定してコントロールできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用分野となる住宅内埋め込み配管方
式の空気調和機施工事例の概略図
【図2】本発明の実施例1において示す銅配管清浄方式
の概略構成図
【図3】本発明の実施例1において示す逆止弁の構成図
【図4】本発明の逆止弁におけるA−A面の断面図
【図5】本発明の実施例2において銅配管清浄方式の概
略構成図
【図6】本発明の実施例3において銅配管清浄方式の概
略構成図
【図7】本発明の実施例4において銅配管清浄方式の概
略構成図
【符号の説明】
1 室外機 2 室内機A 6 シリンダー 7 ピストン 8 稼動軸 9 ハンドル 10 吸気ポート 11 吐出ポート 12 逆止弁 14 圧縮気体貯め部 15 ゲージ 16 ニードルバルブ 18 接続ジョイント 19 銅配管 20 軸シール 21 物品 25 耐圧ホース 26 ゲージマニホールド 29 炭酸ガスボンベ 30 接続ジョイント 31 精密ニードルバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤高 章 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 薬丸 雄一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩清水 正勝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中角 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 泰明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 太田 清二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA13 AB51 BA08 BA22 BA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機の室内機と室外機とを接続す
    る配管において、一方の配管口から物品を挿入後圧縮気
    体で搬送することによって内部に残留する異物を他方の
    配管口から排除する工程において、前記圧縮気体の搬送
    を行うポンプが手動式あるいは足踏み式であることを特
    徴とする空気調和機の配管清浄用ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ポンプは、少なくともピストンとシ
    リンダーを有する圧縮ポンプ機構部と圧縮気体貯め部で
    構成されることを特徴とする請求項1記載の空気調和機
    の配管清浄用ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記圧縮ポンプ機構部には吸気側及び吐
    出側の少なくと一方に逆止弁が配設されることを特徴と
    する請求項1,2記載の空気調和機の配管清浄用ポン
    プ。
  4. 【請求項4】 圧縮ポンプ機構部と圧縮気体貯め部は着
    脱可能であることを特徴とする請求項1,2,3記載の
    空気調和機の配管清浄用ポンプ。
  5. 【請求項5】 空気調和機の室内機と室外機とを接続す
    る配管において、一方の配管口から物品を挿入後圧縮気
    体で搬送することによって内部に残留する異物を他方の
    配管口から排除する工程において、前記圧縮気体の搬送
    を行うボンベは、炭酸ガス、プロパンまたはイソブタン
    を気液状態で充填し、排出させることを特徴とする空気
    調和機の配管清浄用ボンベ。
  6. 【請求項6】 前記ボンベに気液状態で充填された炭酸
    ガス、プロパンまたはイソブタンを一旦耐圧容器内に気
    体化させた後、排出を行うことを特徴とする請求項5記
    載の空気調和機の配管清浄用ボンベ。
  7. 【請求項7】 空気調和機の室内機と室外機とを接続す
    る配管において、一方の配管口から物品を挿入後圧縮気
    体手段で搬送することによって内部に残留する異物を他
    方の配管口から排除する工程において、前記圧縮気体手
    段を手動式ポンプあるいは足踏み式ポンプで発生させる
    ことを特徴とする空気調和機の配管清浄方法。
  8. 【請求項8】 空気調和機の室内機と室外機とを接続す
    る配管において、一方の配管口から物品を挿入後圧縮気
    体手段で搬送することによって内部に残留する異物を他
    方の配管口から排除する工程において、前記圧縮気体手
    段は、ボンベに気液状態で充填された炭酸ガス、プロパ
    ンまたはイソブタンで発生させることを特徴とする空気
    調和機の配管清浄方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042394A (ja) * 2008-07-14 2010-02-25 Panasonic Electric Works Co Ltd 微細気泡発生方法及び携帯型の気体溶解水供給装置
KR101105993B1 (ko) 2011-06-30 2012-01-18 현대위아 주식회사 슬라이딩 튜브의 솔트 제거장치
US8844300B2 (en) 2003-02-07 2014-09-30 Daikin Industries, Ltd. Refrigerant pipe washing method, air conditioner updating method, and air conditioner

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