JPH09152202A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH09152202A
JPH09152202A JP31417995A JP31417995A JPH09152202A JP H09152202 A JPH09152202 A JP H09152202A JP 31417995 A JP31417995 A JP 31417995A JP 31417995 A JP31417995 A JP 31417995A JP H09152202 A JPH09152202 A JP H09152202A
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JP
Japan
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oil
container
air conditioner
pipe
oil container
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Application number
JP31417995A
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English (en)
Inventor
Masanori Hirota
正宣 広田
Hiroto Nakama
啓人 中間
Katsuya Wakita
克也 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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Publication of JPH09152202A publication Critical patent/JPH09152202A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/06Damage

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場設置工事やメンテナンス時等で冷凍サイ
クル中に侵入した水分のを吸収したオイルを、システム
を開放せずに新しいオイルと交換できる空気調和機を提
供する。 【解決手段】 オイルセパレータ2の油溜まり部と圧縮
機1の吸入側配管10とを絞り9を介して連絡したオイ
ル戻し配管11の途中に、三方弁12,13を介して、
空気調和機内のオイル17の交換を行うためのオイル容
器14を着脱可能に接続し、設置もしくはメンテナンス
終了後、試運転として、一定時間冷房連続運転もしくは
暖房連続運転を行った後に、三方弁12,13を切り替
えることにより、冷凍システム内の水分を吸収したオイ
ル17とオイル容器14内の新しいオイル17とを入れ
替えることができ、空気調和機の信頼性を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートポンプ式空気
調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在まで空調機器で使用されていた作動
媒体である冷媒のうちオゾン層破壊の能力のあるものの
生産及び使用が地球のオゾン層保護のため国際的に制限
されつつあり冷媒を地球環境に安全な特性のものに変更
する取り組みがなされている。この代替冷媒として選定
されたいくつかの冷媒を冷凍サイクルで実際に使用する
ためにはこれらの冷媒が圧縮機の潤滑に必要なオイルと
適合することが必要である。
【0003】この適合条件としては、冷媒と相互に溶解
すること、化学的に安定であること、電気絶縁性が高い
ことが必要である。従来用いられている鉱油、アルキル
ベンゼン等のオイルは吸湿性がないためシステムへの水
分侵入量が少なくドライヤに要求される性能も僅かであ
り、鉱油,アルキルベンゼン等の場合は加水分解をしな
いため加水分解により基本的には酸が冷凍サイクル内に
おいて生成されることはない。
【0004】しかし、従来用いられている鉱油,アルキ
ルベンゼン等は代替のHFC冷媒との相溶性が乏しく、
上記条件を満足するオイルの中には例えばエステル系オ
イルのように吸湿性が高く加水分解を生じるものがあ
る。
【0005】一方冷凍サイクルへの水分侵入は空調機器
の生産時、設置時、又メンテナンス時などで生じ、例え
ば冷凍サイクルが大気に開放されると内部に外気が侵入
し空気調和機内に水分が多く混入する。設置時では放置
している配管内等に雨露が侵入する場合もある。このよ
うな水分侵入量は、現状では工場での生産以外は管理さ
れていない。
【0006】このように、水分が侵入することによりエ
ステル系オイルなどでは以下の問題が生じ空気調和機の
信頼性を損なう。つまり、酸とアルコールの反応から水
を除去したものがエステル系オイルであるため、冷凍サ
イクル内に水分あると加水分解反応が生じて酸が生成さ
れ、更に加水分解が進行する特性を有しているため極め
て深刻な状況にまで至る。酸と冷凍サイクル内の金属が
反応して金属石鹸が生成されるが、この金属石鹸がさま
ざまなところに詰まり信頼性を低下させる。例えば、前
記金属石鹸が生成された場合、これがキャピラリーチュ
ーブ等に詰まり、冷媒循環量が低下し、冷却能力が不足
となる。
【0007】これらの問題に対応して従来は生産時に冷
凍サイクルへの水分侵入を防止し一定値以下に保つよう
にする。水の捕捉手段としては空気調和機サイクル内に
水分を吸着する合成ゼオライト等のドライヤなどをあら
かじめ配置する、水分量のチェックとしては冷媒配管中
に設けたサイトグラスなどに反応して変色する水分セン
サー等を使用する、エステル系オイルを使用する場合に
はオイルに例えば酸水分捕捉剤や加水分解抑制剤を添加
して加水分解自体を抑制したり、生成した酸はこの酸捕
捉剤と化合させて酸の量が抑制されるようにしている、
などの方策をとるのが一般的であった。
【0008】また、特開平4−203868号公報に記
載されているように冷凍サイクル内の水分量を検知して
これを表示していた。
【0009】上記のようにオイルに酸捕捉剤を添加する
方法は酸捕捉剤の量にも限度があり、この量で捕捉でき
る以上の水分が侵入した場合には対処できない問題があ
る。また、ルームエアコンやパッケージエアコン等の空
気調和機のように現場で組み立てるものでは、十分な水
分管理は行なわれず水分が侵入した場合は前述したよう
なキャピラリチューブ等が詰まり冷凍能力不足となり、
長期信頼性が確保できない問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにオイルに
酸捕捉剤を添加する方法は酸捕捉剤の量にも限度があ
り、この量で捕捉できる以上の水分が侵入した場合には
対処できない問題がある。また、ルームエアコンやパッ
ケージエアコンなどのように現場で組み立てるものでは
十分な水分管理は行なわれず水分が侵入した場合は前述
したような信頼性の低下につながる可能性が極めて高く
なる問題があった。
【0011】従って、本発明では上記点に鑑み、現場設
置し工事やメンテナンス時などで冷凍サイクル内へ侵入
した水分を空気調和機のオイルが吸収した場合、この水
分を吸収したオイルの交換ができる空気調和機を提供す
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明は、圧縮機、オイルセパレータ、四方弁、室外側
熱交換器、膨張弁或いはキャピラリーチューブ、室内側
熱交換器及びアキュムレータ等を冷媒配管により順次接
続して冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成する空気調
和機において、前記オイルセパレータの油溜まり部と前
記圧縮機の吸入側配管とを、絞りを介して連絡したオイ
ル戻し配管の途中に、三方弁を介して、空気調和機内の
オイルの交換を行うためのオイル容器を着脱可能に接続
したものであり、設置時或いはメンテナンス時に、冷凍
システム内に水分が侵入してオイルが水分を吸収した場
合でも、空気調和機を、冷房或いは暖房連続運転させ、
オイル戻し配管に設置した三方弁を切り替えることによ
り、水分を吸収したオイルとオイル容器内の新しいオイ
ルの交換ができるように構成したものである。
【0013】この本発明によれば、水分を吸収したオイ
ルと新しいオイルの交換ができるので、オイルが水分を
吸収して加水分解反応が起き、酸とアルコールに分解
し、さらに、生成した酸により、オイルの更なる加水分
解の促進や、システム内の金属と反応しての金属石鹸の
生成などが起きるのを最小限に防げ、信頼性の高い空気
調和機が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、圧縮機、オイルセパレータ、四方弁、室外側熱交換
器、膨張弁或いはキャピラリーチューブ、室内側熱交換
器及びアキュムレータ等を冷媒配管により順次接続して
冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成する空気調和機に
おいて、前記オイルセパレータの油溜まり部と前記圧縮
機の吸入側配管とを、絞りを介して連絡したオイル戻し
配管の途中に、三方弁を介して、オイル容器を着脱可能
に接続したものであり、例えば冷媒がR407C(R1
34a/R125/R32=52/25/23)、オイ
ルがエステル系オイルの空気調和機において、設置時或
いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵入し
てオイルが水分を吸収した場合でも、オイル戻し配管に
設置した三方弁を切り替えることにより、水分を吸収し
たオイルとオイル容器内の新しいオイルの交換を行うの
で、オイルが水分を吸収して加水分解反応が起き、酸と
アルコールに分解し、さらに、生成した酸により、オイ
ルの更なる加水分解の促進や、システム内の金属と反応
しての金属石鹸の生成などが起きるのを最小限に防げ、
空気調和機の信頼性を向上させるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、圧縮機、オイル
セパレータ、四方弁、室外側熱交換器、膨張弁或いはキ
ャピラリーチューブ、室内側熱交換器及びアキュムレー
タ等を冷媒配管により順次接続して冷媒を循環させる冷
凍サイクルを構成する空気調和機において、前記オイル
セパレータの油溜まり部と前記圧縮機の吸入側配管と
を、絞りを介して連絡したオイル戻し配管の途中に、三
方弁を介して、着脱可能に接続されたオイル容器と、前
記オイル戻し配管の途中に三方弁を介して着脱可能に接
続されたオイル中の水分量を測定するための水分計とを
備えたものであり、例えば冷媒がR407C(R134
a/R125/R32=52/25/23)、オイルが
エステル系オイルの空気調和機において、設置時或いは
メンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵入した場
合、設置或いはメンテナンス終了後に、試運転として冷
房或いは暖房連続運転を行い、オイルが水分を明確かつ
迅速に吸収する特性を利用して、接続した水分計の検出
値が設定値以上になった時点で、これを表示し、かつ、
オイル戻し配管に設置した三方弁を切り替えることによ
り、水分を吸収したオイルとオイル容器内の新しいオイ
ルの交換を行うので、オイルが水分を吸収して加水分解
反応が起き、酸とアルコールに分解し、さらに、生成し
た酸により、オイルの更なる加水分解の促進や、システ
ム内の金属と反応しての金属石鹸の生成などが起きるの
を、設置或いはメンテナンス時において最小限に防げ、
また、試運転時に水分計によりオイル中の水分量を検知
しながら、精度良くオイル交換をできるので、信頼性の
高い空気調和機が得られる。
【0016】請求項3に記載の発明は、圧縮機、オイル
セパレータ、四方弁、室外側熱交換器、膨張弁或いはキ
ャピラリーチューブ、室内側熱交換器及びアキュムレー
タ等を冷媒配管により順次接続して冷媒を循環させる冷
凍サイクルを構成する空気調和機において、前記オイル
セパレータの油溜まり部と前記圧縮機の吸入側配管とを
絞りを介して連絡したオイル戻し配管の途中に、三方弁
を介して、着脱可能に接続されたオイル容器と、前記空
気調和機の冷媒配管に少なくとも一方設置される電気抵
抗計と酸検知装置とを備えたものであり、例えば冷媒が
R407C(R134a/R125/R32=52/2
5/23)、オイルがエステル系オイルの空気調和機に
おいて、設置時或いはメンテナンス時に、冷凍システム
内に水分が侵入した状態で通常運転を行った場合でも、
冷媒配管に設置した電気抵抗計或いは酸検知装置によ
り、水分量の変化や、酸濃度の変化を検知し、それぞれ
の規定値に達した時点で、これらを表示し、連動して自
動的に冷房或いは暖房連続運転を行い、かつ、オイル戻
し配管に設置した三方弁を切り替えることにより、劣化
したオイルとオイル容器内の新しいオイルの交換を行う
ので、オイルが水分を吸収して加水分解反応が起き、酸
とアルコールに分解し、さらに、生成した酸により、オ
イルの更なる加水分解の促進や、システム内の金属と反
応しての金属石鹸の生成などが起きるのを、通常運転に
おいて電気抵抗計或いは酸検知装置でオイルの劣化を検
知することにより自動的にかつ最小限に防げ、空気調和
機の信頼性を向上させるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、オイル容器にオ
イルを注入する注入配管を、オイル容器側面下部に挿入
接続したものであり、水分を吸収したオイルとオイル容
器内の新しいオイルの交換を行うので、オイルが水分を
吸収して加水分解反応が起き、酸とアルコールに分解
し、さらに、生成した酸により、オイルの更なる加水分
解の促進や、システム内の金属と反応しての金属石鹸の
生成などが起きるのを最小限に防げ、また、注入配管を
通じて水分を吸収したオイルをオイル容器の下部に流入
させることにより、オイル容器内の新しいオイルを優先
的に冷凍システム内に封入できる作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、オイル容器にオ
イルを注入する注入配管を、オイル容器側面下部に挿入
接続し、オイル容器内部において、注入配管より上側に
オイル容器内壁に一部非接触の仕切を、オイル容器底面
より挿入接続した排出配管に固定したものであり、水分
を吸収したオイルと新しいオイルの交換を行うので、オ
イルが水分を吸収して加水分解反応が起き、酸とアルコ
ールに分解し、さらに、生成した酸により、オイルの更
なる加水分解の促進や、システム内の金属と反応しての
金属石鹸の生成などが起きるのを最小限に防げ、また、
注入配管を通じて水分を吸収したオイルをオイル容器の
下部に流入させ、さらに、水分を吸収したオイルが、オ
イル容器内の新しいオイル中へ拡散する速度をオイル容
器内壁に一部非接触の仕切で低減させることにより、劣
化したオイルの混合量の少ない新しいオイルを優先的に
冷凍システム内に封入でき、劣化したオイルの流出を最
小限に抑えることができる作用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、オイル容器に、
加圧兼真空引きポート、オイル封入ポート、オイル排出
ポートを設置したものであり、水分を吸収したエステル
オイルとオイル容器内の新しいオイルの交換を行うの
で、オイルが水分を吸収して加水分解反応が起き、酸と
アルコールに分解し、さらに、生成した酸により、オイ
ルの更なる加水分解の促進や、システム内の金属と反応
しての金属石鹸の生成などが起きるのを最小限に防げ、
また、オイル交換後、加圧兼真空引きポートより窒素な
どの非凝縮性ガスで加圧し、オイル排出ポートより劣化
したオイルを回収し、その後、オイル封入ポートより新
しいオイルを加圧兼真空引きポートより真空引きを行い
ながら再封入することにより、交換したオイルが再度劣
化した場合の新しいオイルの再封入に対応できる作用を
有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図10を用いて説明する。 (実施の形態1)本発明による空気調和機の実施の形態
1について、図面を参照しながら説明する。図1、図2
において、本発明の空気調和機は、圧縮機1、オイルセ
パレータ2、四方弁3、室外側熱交換器4、膨張弁5、
室内側熱交換器6、アキュームレータ7を冷媒配管8に
より、この順に順次かつ環状に接続して冷媒を可逆的に
循環させる冷凍サイクルを構成し、オイルセパレータ2
の油溜まり部は圧縮機1の吸入側配管10に対して、絞
り9を介したオイル戻し配管11により連絡している。
【0021】オイル戻し配管11の途中には、三方弁1
2,13が設置されており、注入配管15、排出配管1
6を介してオイル容器14が三方弁12,13に脱着可
能に接続されている。オイル容器14において、注入配
管15はオイル容器14の側面上部に、排出配管16は
オイル容器14の底面部に溶接等の手段により挿入接続
されている。
【0022】また、オイル容器14内には、オイル17
が通常圧縮機に封入されるのと同量だけ封入されてお
り、オイル17の油面の高さは排出配管16の先端部分
と一致している。なお、三方弁12,13の作動方式
は、手動式、ソレノイドによる電磁式のいづれでもよ
い。
【0023】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。本発明の空気調和器の冷凍
サイクルは、四方弁3の切り替え操作により、冷媒を、
図中実線矢印方向に循環させることにより冷房運転さ
れ、図中波線矢印方向に循環させることにより暖房運転
させる。ここで、冷媒がR407C(R134a/R3
2/R125=52/23/25)、オイル17がエス
テル系オイルである本発明の空気調和機において、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入した場合、冷房もしくは暖房連続運転を行い、三方弁
12,13を切り替えることにより、通常オイルセパレ
ータ2のオイル溜まり部から、絞り9およびオイル戻し
配管11を連絡して、圧縮機1の吸入側配管10に流れ
る水分を吸収したオイル17は、注入配管15を介して
オイル容器14に流入する。
【0024】オイル容器14内は、排出配管16が、吸
入側配管10と通じることにより、減圧状態になってお
り、また、オイル容器14に封入されている新しいオイ
ル17の油面の高さは、排出配管16の先端部分と一致
しているため、水分を含んだオイル17が、注入配管1
5を介して、オイル容器14に流入すると、流入した量
だけ新しいオイル17の油面の高さは増し、その増した
量分の新しいオイル17が排出配管16を通じて、吸入
側配管10に流れ、圧縮機1に戻る。
【0025】この作業を一定時間行うことにより、冷凍
システム内の水分を吸収したオイル17とオイル容器1
4内の新しいオイル17の交換ができ、交換後、水分を
吸収したオイル17の入ったオイル容器14は取り外し
て処分することができる。
【0026】なお、オイル17は、加水分解性を有する
ものであれは、エステル系オイル以外のオイルについて
も同様の効果が得られる。
【0027】(実施の形態2)次に、本発明による空気
調和機の実施の形態2について、図面を参照しながら説
明する。なお、実施の形態1と同一構成ついては、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0028】図3は、本発明の実施の形態2による冷凍
サイクルの模式図である。図3において、18は水分計
であり、オイル容器14より吸入配管10側へ近い位置
のオイル戻し配管11に設置された三方弁19,20
に、配管21を介して着脱可能に接続されている。22
は、水分量表示機器であり、水分計18と電気配線23
で接続されており、水分計18が検知した水分量を表示
する。なお、三方弁19,20の作動方式は、手動式、
ソレノイドによる電磁式のいづれでもよい。
【0029】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。本発明の空気調和器の冷凍
サイクルは、四方弁3の切り替え操作により、冷媒を、
図中実線矢印方向に循環させることにより冷房運転さ
れ、図中波線矢印方向に循環させることにより暖房運転
させる。ここで、冷媒がR407C(R134a/R3
2/R125=52/23/25)、オイル17がエス
テル系オイルである本発明の空気調和機において、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入した場合、設置或いはメンテナンス終了後に、試運転
として冷房連続運転或いは暖房連続運転を行い、三方弁
19,20を切り替え、オイルセパレータ2のオイル溜
まり部からオイル戻し配管11を流れるオイル17が、
水分計18のラインを通過する状態にする。
【0030】オイル17は、冷凍システム内の水分を吸
収し、当然水分計18は、オイル17中の水分を検知
し、検知した水分量を水分量表示機器22に表示する。
そして水分計18が検知するオイル17中の水分量が、
水分量表示機器22で設定した規定値以上になった場
合、三方弁12,13を切り替えることにより、通常オ
イルセパレータ2のオイル溜まり部から、絞り9および
オイル戻し配管11を連絡して、圧縮機1の吸入側配管
10に流れる水分を吸収したオイル17は、注入配管1
5を介してオイル容器14に導入される。
【0031】オイル容器14内は、排出配管16が、吸
入側配管10と通じることにより、減圧状態になってお
り、また、オイル容器14に封入されている新しいオイ
ル17の油面の高さは、排出配管16の先端部分と一致
しているため、水分を含んだオイル17が、注入配管1
5を介して、オイル容器14に導入されると、導入され
た量だけ新しいオイル17の油面の高さは増し、その増
した量分の新しいオイル17が排出配管16を通じて、
吸入側配管10に流れ、圧縮機1に戻る。水分を含まな
い新しいオイル17が水分計のラインを流れることによ
り、水分量表示機器22に表示される水分検知量は下が
る。
【0032】そして、オイル容器14中の新しいオイル
17が、水分を含んだオイル17と完全に入れ替わる
と、オイル容器14に入った、水分を含んだオイル17
がオイル容器14から再び排出されるので、水分計の検
知量が上昇し始めるが、ここで、三方弁12,13を通
常状態に切り替えることにより、オイル容器14から
の、水分を含んだオイル17の排出を防ぐ。この後に、
三方弁19,20も通常状態に切り替え、オイル容器1
4と水分計18を取り外して、水分計18は再利用し、
オイル容器14は処分することができる。
【0033】なお、オイル17は、加水分解性を有する
ものであれは、エステル系オイル以外のオイルについて
も同様の効果が得られる。
【0034】(実施の形態3)次に、本発明による空気
調和機の実施の形態3について、図面を参照しながら説
明する。なお、実施の形態1と同一構成ついては、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0035】図4は、本発明の実施の形態3による冷凍
サイクルの模式図である。図4において、12,13は
ソレノイドによる電磁式の三方弁であり、三方弁12,
13には、注入配管15、排出配管16を介してオイル
容器14が着脱可能に接続されている。24は電気抵抗
計、25は酸検知装置であり、少なくとも一方が、冷媒
配管8に設置されている。26は、電気抵抗器24の抵
抗値及び酸検知装置25で検出された酸濃度を表示する
表示機器である。27は圧縮機1の運転制御装置であ
り、電気配線23によって、三方弁12,13、電気抵
抗器24、酸検知装置25、表示機器26と連動するよ
うに接続されている。
【0036】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。本発明の空気調和器の冷凍
サイクルは、四方弁3の切り替え操作により、冷媒を、
図中実線矢印方向に循環させることにより冷房運転さ
れ、図中波線矢印方向に循環させることにより暖房運転
させる。ここで、冷媒がR407C(R134a/R3
2/R125=52/23/25)、オイル17がエス
テル系オイルである本発明の空気調和機において、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入した状態で通常運転を行った場合、水分により酸とア
ルコールに分解するオイル17は、吸収する水分量の増
加や圧縮機1の摺動材摩擦熱、モータの発熱等の熱によ
り、加水分解が促進されるが、冷媒配管8に設置した電
気抵抗計24或いは酸検知装置25により、水分量の変
化や、酸濃度の変化を検知し、それぞれの規定値に達し
た時点で、これらは表示機器26に表示され、運転制御
装置27により空気調和機は冷房或いは暖房連続運転を
開始し、同時に三方弁12,13が自動的に作動して、
通常オイルセパレータ2のオイル溜まり部から、絞り9
およびオイル戻し配管11を連絡して、圧縮機1の吸入
側配管10に流れる加水分解したオイル17は、注入配
管15を介してオイル容器14に導入される。
【0037】オイル容器14内は、排出配管16が、吸
入側配管10と通じることにより、減圧状態になってお
り、また、オイル容器14に封入されている加水分解し
ていない新しいオイル17の油面の高さは、排出配管1
6の先端部分と一致しているため、加水分解したオイル
17が、注入配管15を介して、オイル容器14に導入
されると、導入された量だけ新しいオイル17の油面の
高さは増し、その増した量分の新しいオイル17が排出
配管16を通じて、吸入側配管10に流れ、圧縮機1に
戻る。加水分解していない新しいオイル17が電気抵抗
器24、酸検知装置25の少なくとも一つが設置された
ラインを流れることにより、表示機器26に表示される
電気抵抗計24の抵抗値が上昇、或いは酸検知装置25
で検出される酸濃度が低下する。
【0038】そして、抵抗値が規定値以上、或いは酸濃
度が規定値以下になるか、もしくは、オイル容器14中
の新しいオイル17が、水分を含んだオイル17と完全
に入れ替わり、オイル容器14に入った、水分を含んだ
オイル17が再び排出され、電気抵抗計24の抵抗値が
低下、或いは酸検知装置25で検出される酸濃度が上昇
し始めると、三方弁12,13が通常状態自動的に切り
替えることにより、オイル容器14からの、水分を含ん
だオイル17の排出を防ぎ、また、圧縮機1も運転制御
装置27により通常の運転状態に戻る。
【0039】なお、オイル17は、加水分解性を有する
ものであれは、エステル系オイル以外のオイルについて
も同様の効果が得られる。
【0040】(実施の形態4)次に、本発明による空気
調和機の実施の形態4について、図面を参照しながら説
明する。なお、実施の形態1と同一構成ついては、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】図5は、本発明の実施の形態4による冷凍
サイクルの模式図である。図6は、同実施の形態のオイ
ル交換用に接続されるオイル容器の断面図である。
【0042】図5、図6において、オイル容器28にお
いて、注入配管15はオイル容器28の側面下部に、排
出配管16はオイル容器28の底面部に溶接等の手段に
より挿入接続されている。
【0043】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。本発明の空気調和器の冷凍
サイクルは、四方弁3の切り替え操作により、冷媒を、
図中実線矢印方向に循環させることにより冷房運転さ
れ、図中波線矢印方向に循環させることにより暖房運転
させる。ここで、冷媒がR407C(R134a/R3
2/R125=52/23/25)、オイル17がエス
テル系オイルである本発明の空気調和機において、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入した場合でも、空気調和機を、冷房或いは暖房連続運
転させ、三方弁12,13を切り替えることにより、通
常オイルセパレータ2のオイル溜まり部から、絞り9お
よびオイル戻し配管11を連絡して、圧縮機1の吸入側
配管10に流れる水分を吸収したオイル17は、注入配
管15を介してオイル容器28に導入される。
【0044】オイル容器28内は、排出配管16が、吸
入側配管10と通じることにより、減圧状態になってお
り、また、オイル容器28に封入されている新しいオイ
ル17の油面の高さは、排出配管16の先端部分と一致
しているため、水分を含んだオイル17が、注入配管1
5を介して、オイル容器28に導入されると、導入され
た量だけ新しいオイル17の油面の高さは増し、その増
した量分の新しいオイル17が排出配管16を通じて、
吸入側配管10に流れ、圧縮機1に戻る。また、注入配
管15はオイル容器28の側面下部に接続されているの
で、水分を含んだオイル17は、オイル容器28の底部
に導入されることになり、より優先的に新しいオイル1
7を排出配管16に流すことができる。
【0045】この作業を一定時間行うことにより、冷凍
システム内の水分を吸収したオイル17とオイル容器2
8内の新しいオイル17とを入れ替えることができ、入
れ替え後、水分を吸収したオイル17の入ったオイル容
器28は取り外して処分することができる。
【0046】なお、このオイル容器28を実施の形態2
又は3に適用した場合においても、同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0047】(実施の形態5)次に、本発明による空気
調和機の実施の形態5について、図面を参照しながら説
明する。なお、実施の形態1と同一構成ついては、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0048】図7は、本発明の実施の形態5による冷凍
サイクルの模式図である。図8は、同実施の形態のオイ
ル交換用に接続されるオイル容器の断面図である。
【0049】図7、図8において、オイル容器29にお
いて、注入配管15はオイル容器29の側面下部に、排
出配管16はオイル容器29の底面部に溶接等の手段に
より挿入接続されている。オイル容器14内部におい
て、注入配管15より上にオイル容器14内壁に一部非
接触の仕切30を排出配管16に固定している。
【0050】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。本発明の空気調和器の冷凍
サイクルは、四方弁3の切り替え操作により、冷媒を、
図中実線矢印方向に循環させることにより冷房運転さ
れ、図中波線矢印方向に循環させることにより暖房運転
させる。ここで、冷媒がR407C(R134a/R3
2/R125=52/23/25)、オイル17がエス
テル系オイルである本発明の空気調和機において、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入した場合でも、空気調和機を、冷房或いは暖房連続運
転させ、三方弁12,13を切り替えることにより、通
常オイルセパレータ2のオイル溜まり部から、絞り9お
よびオイル戻し配管11を連絡して、圧縮機1の吸入側
配管10に流れる水分を吸収したオイル17は、注入配
管15を介してオイル容器29に導入される。
【0051】オイル容器29内は、排出配管16が、吸
入側配管10と通じることにより、減圧状態になってお
り、また、オイル容器29に封入されている新しいオイ
ル17の油面の高さは、排出配管16の先端部分と一致
しているため、水分を含んだオイル17が、注入配管1
5を介して、オイル容器29に導入されると、導入され
た量だけ新しいオイル17の油面の高さは増し、その増
した量分の新しいオイル17が排出配管16を通じて、
吸入側配管10に流れ、圧縮機1に戻る。
【0052】また、注入配管15はオイル容器29の側
面下部に接続され、前記注入配管15より上にオイル容
器14内壁に一部非接触の仕切30が排出配管16に固
定されているので、注入配管15により、水分を含んだ
オイル17は、オイル容器29の底部に導入され、オイ
ル容器14の内壁に一部非接触の仕切30により、オイ
ル容器14に導入された水分を吸収したオイル17にお
ける、新しいオイル17中への拡散速度を低減し、か
つ、より優先的に新しいオイル17を排出配管16に流
すことができる。
【0053】この作業を一定時間行うことにより、冷凍
システム内の水分を吸収したオイル17とオイル容器2
9内の新しいオイル17とを入れ替えることができ、入
れ替え後、水分を吸収したオイル17の入ったオイル容
器29は取り外して処分することができる。
【0054】なお、このオイル容器29を実施の形態2
又は3に適用した場合においても、同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0055】(実施の形態6)次に、本発明による空気
調和機の実施の形態6について、図面を参照しながら説
明する。なお、実施の形態1と同一構成ついては、同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0056】図9は、本発明の実施の形態6による冷凍
サイクルの模式図である。図10は、同実施の形態のオ
イル交換用に接続されるオイル容器の断面図である。
【0057】図9、図10において、オイル容器31上
部には、加圧兼真空引きポート32、オイル封入ポート
33、オイル容器31下部には、オイル排出ポート34
を設置している。
【0058】以上のように構成された空気調和機につい
て以下その動作を説明する。本発明の空気調和器の冷凍
サイクルは、四方弁3の切り替え操作により、冷媒を、
図中実線矢印方向に循環させることにより冷房運転さ
れ、図中波線矢印方向に循環させることにより暖房運転
させる。
【0059】ここで、冷媒がR407C(R134a/
R32/R125=52/23/25)、オイル17が
エステル系オイルである本発明の空気調和機において、
設置時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分
が侵入した場合、設置もしくはメンテナンス終了後、試
運転として、一定時間冷房連続運転もしくは暖房連続運
転を行った後に、三方弁12,13を切り替えることに
より、通常オイルセパレータ2のオイル溜まり部から、
絞り9およびオイル戻し配管11を連絡して、圧縮機1
の吸入側配管10に流れる水分を吸収したオイル17
は、注入配管15を介してオイル容器29に導入され
る。
【0060】オイル容器29内は、排出配管16が、吸
入側配管10と通じることにより、減圧状態になってお
り、また、オイル容器29に封入されている新しいオイ
ル17の油面の高さは、排出配管16の先端部分と一致
しているため、水分を含んだオイル17が、注入配管1
5を介して、オイル容器29に導入されると、導入され
た量だけ新しいオイル17の油面の高さは増し、その増
した量分の新しいオイル17が排出配管16を通じて、
吸入側配管10に流れ、圧縮機1に戻る。
【0061】この作業を一定時間行うことにより、冷凍
システム内の水分を吸収したオイル17とオイル容器2
9内の新しいオイル17とを入れ替えることができる。
また、オイル容器31の上部には、加圧兼真空引きポー
ト32、オイル封入ポート33、オイル容器31の下部
には、オイル排出ポート34を設置が設置されているの
で、オイル17の入れ替え後、加圧兼真空引きポート3
2より窒素などの非凝縮性ガスでオイル容器31内を加
圧し、オイル排出ポートより水分を吸収したオイル17
を、オイル容器31を三方弁12,13から取り外すこ
となく、回収することができ、加圧兼真空ポート31よ
り真空引きしながら、オイル封入ポート33より、新し
いオイル17を再封入することができる。
【0062】なお、このオイル容器29を実施の形態2
又は3に適用した場合においても、同様の効果が得られ
ることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、設置時或
いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵入し
も、水分を吸収したオイルと新しいオイルの交換を行う
ので、侵入した水分をオイルが吸収して加水分解反応が
起き、酸とアルコールに分解し、さらに、生成した酸に
より、オイルの更なる加水分解の促進や、システム内の
金属と反応しての金属石鹸の生成などが起きるのを最小
限に防ぐことができ、空気調和機の信頼性を向上させる
という有利な効果が得られる。
【0064】また、以上のように本発明によれば、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入しても、設置或いはメンテナンス終了後の試運転時に
おいて水分計により水分量を検知して水分を吸収したオ
イルと新しいオイルの交換を行うので、侵入した水分を
オイルが吸収して加水分解反応が起き、酸とアルコール
に分解し、さらに、生成した酸により、オイルの更なる
加水分解の促進や、システム内の金属と反応しての金属
石鹸の生成などが起きるのを設置時或いはメンテナンス
時に最小限に防ぐことができ、また、水分計によりオイ
ル中の水分量を検知しながら、精度良くオイル交換をで
きるので、空気調和機の信頼性を向上させるという有利
な効果が得られる。
【0065】また、以上のように本発明によれば、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入しも、通常運転において電気抵抗計或いは酸検知装置
でオイルの劣化を検知することにより、水分を吸収した
オイルと新しいオイルの交換を行うので、侵入した水分
をオイルが吸収して加水分解反応が起き、酸とアルコー
ルに分解し、さらに、生成した酸により、オイルの更な
る加水分解の促進や、システム内の金属と反応しての金
属石鹸の生成などが起きるのを、自動的にかつ最小限に
防ぐことができ、空気調和機の信頼性を向上させるとい
う有利な効果が得られる。
【0066】また、以上のように本発明によれば、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入しも、水分を吸収したオイルと新しいオイルの交換を
行うので、侵入した水分をオイルが吸収して加水分解反
応が起き、酸とアルコールに分解し、さらに、生成した
酸により、オイルの更なる加水分解の促進や、システム
内の金属と反応しての金属石鹸の生成などが起きるのを
最小限に防げ、また、注入配管を通じて水分を吸収した
オイルをオイル容器の下部に流入させることにより、オ
イル容器内の新しいオイルを優先的に冷凍システム内に
封入でき、空気調和機の信頼性を向上させるという有利
な効果が得られる。
【0067】また、以上のように本発明によれば、設置
時或いはメンテナンス時に、冷凍システム内に水分が侵
入しも、水分を吸収したオイルと新しいオイルの交換を
行うので、侵入した水分をオイルが吸収して加水分解反
応が起き、酸とアルコールに分解し、さらに、生成した
酸により、オイルの更なる加水分解の促進や、システム
内の金属と反応しての金属石鹸の生成などが起きるのを
最小限に防げ、また、注入配管を通じて水分を吸収した
オイルをオイル容器の下部に流入させ、さらに、水分を
吸収したオイルが、オイル容器内の新しいオイル中へ拡
散する速度をオイル容器内壁に一部非接触の仕切で低減
させることにより、劣化したオイルの混合量の少ない新
しいオイルを優先的に冷凍システム内に封入でき、劣化
したオイルの流出を最小限に抑えることができ、空気調
和機の信頼性を向上させるという有利な効果が得られ
る。
【0068】以上のように本発明によれば、本実施の形
態の空気調和機は、設置時或いはメンテナンス時に、冷
凍システム内に水分が侵入しも、水分を吸収したオイル
と新しいオイルの交換を行うので、侵入した水分をオイ
ルが吸収して加水分解反応が起き、酸とアルコールに分
解し、さらに、生成した酸により、オイルの更なる加水
分解の促進や、システム内の金属と反応しての金属石鹸
の生成などが起きるのを最小限に防げ、また、オイル交
換後、加圧兼真空引きポートより窒素などの非凝縮性ガ
スで加圧し、オイル排出ポートより劣化したオイルを回
収し、その後、オイル封入ポートより新しいオイルを加
圧兼真空引きポートより真空引きを行いながら再封入す
ることにより、交換したオイルが再度劣化した場合の新
しいオイルの再封入に対応できるできるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による空気調和機の冷凍
サイクル模式図
【図2】本発明の実施の形態1によるオイル容器の断面
【図3】本発明の実施の形態2による空気調和機の冷凍
サイクル模式図
【図4】本発明の実施の形態3による空気調和機の冷凍
サイクル模式図
【図5】本発明の実施の形態4による空気調和機の冷凍
サイクル模式図
【図6】本発明の実施の形態4によるオイル容器の断面
【図7】本発明の実施の形態5による空気調和機の冷凍
サイクル模式図
【図8】本発明の実施の形態5によるオイル容器の断面
【図9】本発明の実施の形態6による空気調和機の冷凍
サイクル模式図
【図10】本発明の実施の形態6によるオイル容器の断
面図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 オイルセパレータ 3 四方弁 4 室外側熱交換器 5 膨張弁 6 室内側熱交換器 7 アキュームレータ 8 冷媒配管 9 絞り 10 吸入側配管 11 オイル戻し配管 12 三方弁 13 三方弁 14 オイル容器 15 注入配管 16 排出配管 17 オイル 18 水分計 19 三方弁 20 三方弁 24 電気抵抗計 25 酸検知装置 28 オイル容器 29 オイル容器 30 仕切 31 オイル容器 32 加圧兼真空引きポート 33 オイル封入ポート 34 オイル排出ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇田 克也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、オイルセパレータ、四方弁、室
    外側熱交換器、膨張弁或いはキャピラリーチューブ、室
    内側熱交換器及びアキュムレータ等を冷媒配管により順
    次接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成する空
    気調和機において、前記オイルセパレータの油溜まり部
    と前記圧縮機の吸入側配管とを、絞りを介して連絡した
    オイル戻し配管の途中に、三方弁を介して、オイル容器
    を着脱可能に接続した空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、オイルセパレータ、四方弁、室
    外側熱交換器、膨張弁或いはキャピラリーチューブ、室
    内側熱交換器及びアキュムレータ等を冷媒配管により順
    次接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成する空
    気調和機において、前記オイルセパレータの油溜まり部
    と前記圧縮機の吸入側配管とを、絞りを介して連絡した
    オイル戻し配管の途中に、三方弁を介して、着脱可能に
    接続されたオイル容器と、前記オイル戻し配管の途中に
    三方弁を介して、着脱可能に接続されたオイル中の水分
    量を測定するための水分計とを備えた空気調和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、オイルセパレータ、四方弁、室
    外側熱交換器、膨張弁或いはキャピラリーチューブ、室
    内側熱交換器及びアキュムレータ等を冷媒配管により順
    次接続して冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成する空
    気調和機において、前記オイルセパレータの油溜まり部
    と前記圧縮機の吸入側配管とを絞りを介して連絡したオ
    イル戻し配管の途中に、三方弁を介して、着脱可能に接
    続されたオイル容器と、前記空気調和機の冷媒配管に少
    なくとも一方設置される電気抵抗計と酸検知装置とを備
    えた空気調和機。
  4. 【請求項4】 オイル容器にオイルを注入する注入配管
    を、前記オイル容器側面下部に挿入接続した請求項1又
    は2又は3記載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 オイル容器にオイルを注入する注入配管
    を、前記オイル容器側面下部に挿入接続し、前記オイル
    容器内部において、注入配管より上側にオイル容器内壁
    に一部非接触の仕切を、オイル容器底面より挿入接続し
    た排出配管に固定した請求項1又は2又は3記載の空気
    調和器。
  6. 【請求項6】 オイル容器に、加圧兼真空引きポート、
    オイル封入ポート、オイル排出ポートを設置した請求項
    1又は2又は3記載の空気調和機。
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