JPH09236363A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Publication number
JPH09236363A
JPH09236363A JP6535396A JP6535396A JPH09236363A JP H09236363 A JPH09236363 A JP H09236363A JP 6535396 A JP6535396 A JP 6535396A JP 6535396 A JP6535396 A JP 6535396A JP H09236363 A JPH09236363 A JP H09236363A
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JP
Japan
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dryer
refrigerant
air conditioner
compressor
test operation
Prior art date
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Application number
JP6535396A
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English (en)
Inventor
Minoru Tagashira
實 田頭
Shozo Funakura
正三 船倉
Hiroto Nakama
啓人 中間
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09236363A publication Critical patent/JPH09236363A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場設置工事やメンテナンス時等で冷凍サイ
クル中に浸入した水分の確実な除去及び加水分解生成物
の除去ができる空気調和機の提供を課題とする。 【解決手段】 圧縮機2,四方弁3,室外熱交換器4,
ドライヤ9,室外側キャピラリーチューブ11,室内熱
交換器12及びアキュムレータ17等を冷媒配管13に
より順次接続して冷媒を循環させる閉じたサイクルで、
前記ドライヤ9の中央部にモレキュラシーブ6、その前
後に塩素分,ゴミ,カルボン酸金属塩等の異物を捕捉す
るフィルター7,8を設けると共に、試運転を行なう試
運転手段21とシステム中の冷媒を圧縮機2内へ戻すポ
ンプダウン手段とを有し、着脱が可能に接続されている
前記ドライヤ9前後の配管に冷媒の流れを停止できるバ
ルブ5,10を取り付けたことを特徴とする空気調和
機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在まで空気調和機器で使用されていた
作動媒体である冷媒のうちオゾン層破壊の能力のあるも
のの生産及び使用が地球のオゾン層保護のため国際的に
制限されつつあり、冷媒を地球環境に安全な特性のもの
に変更する努力がなされている。この代替冷媒として選
定されたいくつかの冷媒を冷凍サイクルで実際に使用す
るためにはこれらの冷媒が圧縮機の潤滑に必要な冷凍機
油と適合することが必要である。この適合条件として
は、冷媒と相互に溶解すること、化学的に安定であるこ
と、電気絶縁性が高いことが必要である。従来用いられ
ている鉱油,アルキルベンゼン等の冷凍機油は吸湿性が
ないためシステムへの水分浸入量が少なくドライヤに要
求される性能も僅かであり、鉱油,アルキルベンゼン等
の場合は加水分解をしないため加水分解により基本的に
は酸が冷凍サイクルに生成されることはない。しかし、
従来用いられている鉱油,アルキルベンゼン等は代替冷
媒との相溶性が乏しく上記条件を満足する冷凍機油の中
には、例えばエステル系冷凍機油のように吸湿性が高く
加水分解を生じるものがある。
【0003】一方冷凍サイクルへの水分浸入は空気調和
機器の生産時、設置時、又メンテナンス時などで生じ、
例えば冷凍サイクルが大気に開放されると内部に外気が
浸入し空気調和機内の水分が吸湿される。設置時では放
置している配管内等に雨露が浸入する場合もある。この
ような水分浸入量は現状では、工場での生産以外は管理
されていない。このように、水分が浸入することにより
エステル系冷凍機油などでは以下の問題が生じ空気調和
機の信頼性を損なう。つまり、酸とアルコールの反応か
ら水を除去したものがエステル系冷凍機油であるため、
冷凍サイクル内に水分があると加水分解反応が生じて酸
が生成され、さらに加水分解が進行する特性を有してい
るため極めて深刻な状況にまで至る。酸と冷凍サイクル
内の金属が反応して金属石鹸が生成されるが、この金属
石鹸がさまざまなところに詰まり信頼性を低下させる。
例えば、前記金属石鹸が生成された場合、これがキャピ
ラリーチューブ等に詰まり、冷媒循環量が低下し、冷却
能力が不足となりさらに圧縮機の故障につながることが
生じる。
【0004】これらの問題に対応して従来は生産時に冷
凍サイクルへの水分浸入を防止し一定値以下に保つよう
にする。水の捕捉手段としては空気調和機サイクル内に
水分を吸着する合成ゼオライト等のドライヤなどをあら
かじめ配置する。また、水分量のチェックとしては冷媒
配管中に設けたサイトグラスなどに反応して変色する水
分センサー等を使用する。また、エステル系冷凍機油を
使用する場合には冷凍機油に例えば酸水分捕捉剤や加水
分解抑制剤を添加して加水分解自体を抑制したり、生成
した酸はこの酸捕捉剤と化合させて酸の量が抑制される
ようにしているなどの手段をとるのが一般的であった。
【0005】また、特開平4−203868号公報に記
載されているように、冷凍サイクル内の水分量を検知し
てこれを表示していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように冷凍機油
に酸捕捉剤を添加する手段は酸捕捉剤の量にも限度があ
り、この量で捕捉できる以上の水分が浸入した場合には
対処できない問題がある。また、ルームエアコンやパッ
ケージエアコンなどのように現場で組み立てるものでは
十分な水分管理は行われず、水分が浸入した場合は前述
したような信頼性の低下につながる問題があった。
【0007】従って、本発明では上記問題点に鑑み、現
場で設置し、工事やメンテナンス時などで冷凍サイクル
内へ浸入した水分を確実に除去し、かつ加水分解生成物
を除去することができる空気調和機を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の空気調和機は、圧縮機,四方弁,室外熱交換
機,ドライヤ,膨張弁あるいはキャピラリーチューブ,
室内熱交換機及びアキュムレータを冷媒配管により順次
接続して冷媒を循環させるサイクルで、前記ドライヤに
モレキュラシーブを設けると共に、前記サイクルを運転
スイッチにより冷暖房運転を行う冷暖房運転手段と、前
記冷暖房運転に先立ち、サイクルの運転が正常であるこ
とを確認するために試運転スイッチにより試運転を行う
試運転手段を有する構成となっている。
【0009】また、さらに着脱が可能に接続されている
ドライヤ前後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブ及
びドライヤの交換用ドライヤに冷媒パージ用のポートを
取り付けた構成となっている。
【0010】また、ドライヤのモレキュラシーブの両端
又は一方にゴミ,金属粉,加工油,カルボン酸の異物を
捕捉するフィルターを設けたものである。
【0011】また、さらに着脱が可能に接続されている
ドライヤ前後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブと
前記2つのバルブの間のドライヤ以外の配管に冷媒パー
ジ用のポートを取り付けた構成となっている。
【0012】また、さらに着脱が可能に接続されている
ドライヤ前後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブ及
びドライヤの交換用ドライヤに真空引き用のポートを取
り付けた構成となっている。
【0013】また、さらに着脱が可能に接続されている
ドライヤ前後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブと
前記2つのバルブの間のドライヤ以外の配管に真空引き
用のポートを取り付けた構成となっている。
【0014】また、さらに冷媒配管の長さ、圧縮機の気
筒容積を入力するシステム容量入力手段と、この入力に
対応して、試運転時間を決定する試運転時間決定手段を
有する構成となっている。
【0015】また、さらに水分量検知手段をドライヤ出
口近傍に取り付け、前記水分量検知手段の信号により、
試運転時間を決定する試運転時間決定手段を設ける構成
となっている。
【0016】また、さらに水分量検知手段をドライヤ出
口近傍に取り付け、前記水分量検知手段の信号を受けて
試運転の制御を行う試運転制御手段と、水分量が所定時
間内に所定値以下にならないと警告を表示する警告表示
手段を有する構成となっている。
【0017】また、さらに試運転時に膨張弁の開度を調
整する膨張弁開度調整手段及び圧縮機の運転を調整する
圧縮機運転調整手段を有する構成となっている。
【0018】また、さらにドライヤと並列にモレキュラ
シーブを充填したドライヤを取り付け、試運転終了後に
冷媒の流れがドライヤから通常のドライヤに変える冷媒
循環経路変更手段を有する構成となっている。
【0019】また、さらにドライヤと並列に何も充填し
ていないパイプを取り付け、試運転終了後に冷媒の流れ
が特殊ドライヤから前記パイプに変える冷媒循環経路変
更手段を有する構成となっている。
【0020】また、さらにドライヤと並列に冷房回路用
及び暖房回路用のモレキュラシーブを充填したドライヤ
を2本取り付け、試運転終了後に冷媒の流れを前記ドラ
イヤから2つのドライヤのうち一方に変え、その冷媒流
路は運転条件により冷房側あるいは暖房側に切り変える
冷媒循環経路変更手段を有する構成となっている。
【0021】また、さらに試運転時に試運転専用のキャ
ピラリーへ冷媒を導入する導入手段を有する構成となっ
ている。
【0022】また、さらに圧縮機吸入口近傍にドライヤ
を取り付ける構成となっている。また、さらにアキュム
レータ入口近傍にドライヤを取り付ける構成となってい
る。
【0023】また、さらに圧縮機のシェル温度を検出し
その温度により警報を表示する警報表示手段を有する構
成となっている。
【0024】
【発明の実施の形態】請求項1記載に係る発明の空気調
和機では、圧縮機と、四方弁と、室外熱交換器と、ドラ
イヤと、膨張弁あるいはキャピラリーチューブと、室内
熱交換器とを冷媒配管により順次接続して冷媒を循環さ
せるサイクルで、前記ドライヤにモレキュラシーブを設
けると共に、前記サイクルを運転スイッチにより冷暖房
運転を行う冷暖房運転手段と、前記冷暖房運転に先立
ち、サイクルの運転が正常であることを確認するために
試運転スイッチにより試運転を行う試運転手段を有する
こととしたために、冷凍サイクル内に浸入した水分を確
実に除去し、かつ加水分解生成物を除去することがで
き、正常に冷暖房運転をすることを試運転で確認するこ
とができるものである。
【0025】そして、請求項2記載に係る発明は、請求
項1記載に係る発明のドライヤの中央部にモレキュラシ
ーブを、そのモレキュラシーブの両端又は一方にゴミ,
金属粉,加工油,カルボン酸の異物を捕捉するフィルタ
ーを設けたため、フィルターにより異物が捕捉できるも
のである。
【0026】また、請求項3記載に係る発明の空気調和
機は、ドライヤの着脱が可能に接続されており、前記ド
ライヤの前後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブ及
びドライヤの交換用ドライヤに冷媒パージ用のポートを
取り付けているため、ドライヤ交換時に前記2つのバル
ブを閉じることにより冷媒を逃がさないでドライヤを交
換することができると共に、パージ用のポートにより、
新しいドライヤを装着した時にドライヤ及び配管に残存
する空気をドライヤのパージポートを開放することによ
りシステム内より排出することができる。
【0027】また、請求項4記載に係る発明の空気調和
機では、ドライヤ交換時に2つのバルブを閉じることに
より冷媒を逃がさないでドライヤを交換することができ
ると共に、前記2つのバルブの間のドライヤ以外の配管
にパージ用のポートを取り付けた構成となっているた
め、新しいドライヤを装着した時にドライヤ及び配管に
残存する空気を配管のパージポートを開放することによ
り、システム内より排出することができると共にパージ
ポートの取り付けたドライヤを使用する必要がない。
【0028】また、請求項5記載に係る発明の空気調和
機では、ドライヤ交換時に2つのバルブを閉じることに
より冷媒を逃がさないでドライヤを交換することができ
ると共に、前記ドライヤの交換用ドライヤに真空引き用
のポートを取り付けた構成となっているため、配管及び
ドライヤに残存する空気を真空ポンプにより排出した後
バルブを開放して冷媒を循環させることができるため、
ドライヤ等に含まれる空気を完全に除去できると共に、
混合冷媒の組成変化を非常に少なくすることができる。
【0029】また、請求項6記載に係る発明の空気調和
機では、ドライヤ交換時に2つのバルブを閉じることに
より冷媒を逃がさないでドライヤを交換することができ
ると共に、前記2つのバルブの間のドライヤ以外の配管
に真空引き用のポートを取り付けた構成となっているた
め、配管及びドライヤに残存する空気を真空ポンプによ
り排出した後バルブを開放して冷媒を循環させることが
できるため、ドライヤ等に含まれる空気を完全に除去で
き、冷媒の組成変化を非常に少なくすることができると
共に、真空引きポートの取り付けたドライヤを使用する
必要がない。
【0030】また、請求項7記載に係る発明の空気調和
機では、冷媒配管の長さ、圧縮機の気筒容積等に合わせ
て、試運転時間を決定する試運転時間決定手段を有する
ため前記ドライヤに水分及びカルボン酸金属塩等の異物
を試運転期間中に捕獲することができ、これらの異物の
生成を防ぎ、これらの異物がキャピラリーチューブ詰ま
りを生じさせることを試運転の期間を利用して防止する
ことができると共に効率的な試運転時間を設定し試運転
がいつ終了するか明確にすることができる。
【0031】また、請求項8記載に係る発明の空気調和
機では、水分量検知手段をドライヤ出口近傍に取り付
け、前記水分量検知手段の信号により、試運転時間を決
定する試運転時間決定手段を有しているため、水分やカ
ルボン酸金属塩等の異物を試運転期間中に十分捕獲する
ことができ、これらの異物の生成を防ぐと共にこれらの
異物がキャピラリーチューブ詰まりを生じさせることを
防止することができると共に、試運転期間を利用してシ
ステム中の水分量を前記ドライヤにて確実に所定値以下
までに低減することができる。
【0032】また、請求項9記載に係る発明の空気調和
機では、水分量検知手段をドライヤ出口近傍に取り付
け、前記水分量検知手段により、水分量が所定時間内に
所定値以下になったことを試運転制御手段が判定し、こ
の水分量判定手段により水分量が所定時間内に所定値以
下になった場合は前記試運転制御手段からの信号を試運
転手段に対し信号を送ることにより試運転を停止し、水
分量が所定時間内に所定値以下にならないと試運転制御
手段から警告表示手段に対し信号を送り警告表示をする
ため、試運転により確実に水分を除去できているかを判
断することができ、システムの保護を行うことができ
る。
【0033】また、請求項10記載に係る発明の空気調
和機では、試運転時に膨張弁の開度を調整する膨張弁開
度調整手段及び圧縮機の運転を調整する圧縮機運転周波
数調整手段を有しているため、試運転時に冷媒の冷媒循
環量を多くすることができドライヤを通過する冷媒,冷
凍機油量が多くなるためシステム内の水分を除去するた
めの試運転時間を短くすることができる。
【0034】また、請求項11記載に係る発明の空気調
和機では、ドライヤと並列にもう1つのドライヤを取り
付け、試運転終了後に冷媒の流れがドライヤから通常の
ドライヤに変わる冷媒循環経路変更手段を有しているた
め、試運転終了後にドライヤの交換を行う必要がない。
また、ドライヤを交換しないためシステムを開放する必
要がなく冷媒組成がまったく変化しない。
【0035】また、請求項12記載に係る発明の空気調
和機では、ドライヤと並列に何も充填していないパイプ
を取り付け、試運転終了後に冷媒の流れがドライヤから
パイプに変わる冷媒循環経路変更手段を有する構成とな
っているため、試運転終了後にドライヤを交換する必要
がないと共に、運転中にモレキュラシーブが粉化したも
のがドライヤから出て、これがキャピラリーチューブに
詰まったり、圧縮機摺動部に対しアブレッシブ摩耗を生
じさせることがない。
【0036】また、請求項13記載に係る発明の空気調
和機では、ドライヤと並列に冷房回路用及び暖房回路用
のモレキュラシーブを充填した通常のドライヤを2本取
り付け、試運転終了後に冷媒の流れが前記ドライヤから
通常のドライヤに変え、その冷媒流路は運転条件により
冷房側あるいは暖房側に切り変える冷媒循環経路変更手
段を有しているため、試運転終了後にドライヤの交換を
する必要がなく、また例えば冷房時にドライヤに付着し
た冷凍システム内のゴミ,金属粉等を暖房時にシステム
側に吐き出すのを防ぐことができる。
【0037】また、請求項14記載に係る発明の空気調
和機では、試運転時に試運転専用のキャピラリーチュー
ブへ冷媒を導入する冷媒導入手段を有しているため、こ
のキャピラリーチューブに酸と冷凍サイクル内の金属が
反応して生成されたカルボン酸金属塩やゴミ,金属粉等
の異物が堆積し、実際の空調運転において使用するキャ
ピラリーチューブには入らないため冷凍システムの信頼
性をさらに向上することができる。
【0038】また、請求項15記載に係る発明の空気調
和機では、圧縮機吸入近傍に試運転専用のドライヤを有
しているため、熱交換器から圧縮機吸入口近傍までの水
分が圧縮機に導入されないようにすることができ、圧縮
機内での冷凍機油の加水分解を抑制することができる。
【0039】また、請求項16記載に係る発明の空気調
和機では、アキュムレータ入口近傍に試運転専用のドラ
イヤを有しているため、熱交換器からアキュムレータ近
傍までの水分が圧縮機に導入されないようにすることが
でき、圧縮機内での冷凍機油の加水分解を抑制すること
ができる。また、ドライヤ中のモレキュラシーブが振動
等により粉化してもこれがアキュムレータに溜められ圧
縮機に影響を及ぼすことがない。
【0040】また、請求項17記載に係る発明の空気調
和機では、圧縮機のシェル温度及び圧縮機の周囲温度を
検出しそのシェル温度が周囲温度に対して適正かどうか
判断するシェル温度計算手段を有し、この判定に対し警
報を表示する警報表示手段を有しているため、メンテナ
ンスの時期を表示することができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0042】(実施例1)図1は本発明の冷凍サイクル
の実施例であり、図において、空気調和機1は圧縮機
2,四方弁3,室外熱交換器4,バルブ5,中央部にモ
レキュラシーブ6を充填し、その前後にゴミ,金属粉,
加工油,カルボン酸金属塩等の異物を捕捉するフィルタ
ー7と8を設けたドライヤ9,バルブ10,室外側キャ
ピラリーチューブ11,室内熱交換器12を冷媒配管1
3により、環状に接続して冷媒を可逆的に循環させるサ
イクルを構成し、室内熱交換器12の前後には例えば電
磁弁よりなる液側開閉電磁弁14及び室内側キャピラリ
ーチューブ15とガス側開閉電磁弁16とをそれぞれ介
在させている。また、室内熱交換器12の後にはアキュ
ムレータ17が設置されており、これが圧縮機2に冷媒
配管13により接続されている。
【0043】また、この空気調和機1は空気調和機1の
運転スイッチ18により冷暖房運転を行う冷暖房運転手
段19及び試運転スイッチ20により試運転を行う試運
転手段21からなる制御装置22を有している。この空
気調和機1のサイクルは四方弁3の切り替え操作によ
り、冷媒を循環せしめ実線矢印方向に循環させることに
より冷房運転され、図1中の破線矢印方向に循環させる
ことにより暖房運転される。圧縮機2にはHFC系冷媒
と相溶性が良好なエステルオイルが封入されており、冷
媒としてはR407C(R32/R125/R134a
=23/25/52)が封入されている。
【0044】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本発明の空気調和機1の制御装置2
2中の試運転スイッチ20により試運転手段21を作動
させると、この試運転手段21の信号により圧縮機2が
動く。冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧縮され
室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水分,ゴ
ミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除かれ室内
側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換器12
に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲の空気
から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17を通っ
て圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷房によ
る空気調和を行うようになっている。
【0045】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0046】しかし、本実施例1によれば、ドライヤ9
は水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕獲したドライヤ9の流
量抵抗は初期に比較して大きくなるため、冷媒循環量が
少なくなりその能力が低下するが、その時には以下の操
作をすることによってドライヤ9の交換を簡単に行うこ
とができる。
【0047】つまり、前記2つのバルブ5,10を締め
てサイクルを密閉し、次に、ドライヤ9をシステムより
取り外し、図2に示す様にパージポート23が取り付け
られている交換用でゴミ,金属粉等のコンタミ物質を捕
獲するフィルターの付いていないドライヤ24を装着
し、その接続部にリークがないことを確認した後、前記
パージポート23を開放した後、前記バルブ5あるいは
10を開の状態にする。これにより、圧縮機2に貯蔵さ
れていた冷媒はドライヤ24を満たし、そこに存在して
いる空気を前記パージポート23よりシステム外に排出
することができる。
【0048】これにより、システム内の空気は冷媒によ
り押し出されると共にシステム中の水分,ゴミ,金属
粉,加工油,カルボン酸金属塩等のコンタミ物質は、初
めに装着していたドライヤ9により捕獲することができ
るため、室外側キャピラリーチューブ11の詰まりを起
こす要因が排除されたことになり信頼性の高いシステム
が得られる。
【0049】その後、この試運転の後に、制御装置22
中の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転
手段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行う
ことができる。
【0050】(実施例2)次に実施例2について、図
1,図3を参照しながら説明する。図3において25は
バルブ5,10間の配管に取り付けられたパージポート
である。
【0051】本発明の空気調和機1の制御装置22中の
試運転スイッチ20により試運転手段21を作動させる
と、この試運転手段21の信号により圧縮機2が動く。
冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧縮され室外熱
交換器4にて液化されドライヤ9にて水分,ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質が取り除かれ室内側キャピ
ラリーチューブ15を通って室内熱交換器12に至る。
そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲の空気から熱を
奪って気化した後、アキュムレータ17を通って圧縮機
2に戻るという循環を行うことにより冷房による空気調
和を行うようになっている。
【0052】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0053】しかし、本実施例2によれば、ドライヤ9
は水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕獲したドライヤ9の流
量抵抗は初期に比較して大きくなるため、冷媒循環量が
少なくなりその能力が低下するが、その時には以下の操
作をすることによってドライヤ9の交換を簡単に行うこ
とができる。
【0054】つまり、前記2つのバルブ5,10を締め
てサイクルを密閉し、次にドライヤ9をシステムより取
り外し、図3に示す様にパージポート25が取り付けら
れている配管に交換用でゴミ,金属粉等のコンタミ物質
を捕獲するフィルターの付いていないドライヤ26を装
着し、その接続部にリークがないことを確認した後、前
記パージポート25を開放した後、前記バルブ5あるい
は10を開の状態にする。これにより、圧縮機2に貯蔵
されていた冷媒はドライヤ26を満たし、そこに存在し
ている空気を前記パージポート25よりシステム外に排
出することができる。
【0055】これにより、システム内の空気は冷媒によ
り押し出されると共にシステム中の水分,ゴミ,金属
粉,加工油,カルボン酸金属塩等のコンタミ物質は、初
めに装着していたドライヤ9により捕獲することができ
るため、室外側キャピラリーチューブ11の詰まりを起
こす要因が排除されたことになり信頼性の高いシステム
が得られる。
【0056】また、本発明の空気調和機1では、前記バ
ルブ5,10の間のドライヤ以外の配管にパージポート
25を取り付けた構成となっているため、新しいドライ
ヤを装着した時にドライヤ26及び冷媒配管13に残存
する配管のパージポート25を開放することにより、シ
ステム内より排出することができると共にパージポート
の取り付けたドライヤを使用する必要がない。
【0057】その後、この試運転の後に、制御装置22
中の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転
手段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行う
ことができる。
【0058】(実施例3)次に実施例3について、図
1,図4を参照しながら説明する。図4において27は
ドライヤ28に設けられた真空引き用のポートである。
【0059】本発明の空気調和機1の制御装置22中の
試運転スイッチ20により試運転手段21を作動させる
と、この試運転手段21の信号により圧縮機2が動く。
冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧縮され室外熱
交換器4にて液化されドライヤ9にて水分,ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質が取り除かれ室内側キャピ
ラリーチューブ15を通って室内熱交換器12に至る。
そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲の空気から熱を
奪って気化した後、アキュムレータ17を通って圧縮機
2に戻るという循環を行うことにより冷房による空気調
和を行うようになっている。
【0060】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0061】しかし、本実施例3によれば、ドライヤ9
は水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕獲したドライヤ9の流
量抵抗は初期に比較して大きくなるため、冷媒循環量が
少なくなりその能力が低下するが、その時には以下の操
作をすることによってドライヤ9の交換を簡単に行うこ
とができる。
【0062】つまり、前記2つのバルブ5,10を締め
てサイクルを密閉し、次にドライヤ9をシステムより取
り外し、図4に示す様に真空引き用のポート27が取り
付けられている交換用でゴミ,金属粉等のコンタミ物質
を捕獲するフィルターの付いていないドライヤ28を装
着し、その接続部にリークがないことを確認した後、前
記真空引き用のポート27と真空ポンプを接続し真空引
きを行う。これにより、ドライヤ28及びバルブ5,1
0間に存在する空気をシステム外に排出することができ
る。十分に真空引きが行われたことを確認した後、前記
バルブ5,10を開の状態にする。
【0063】これにより、システム内の空気は冷媒によ
り押し出されると共にシステム中の水分,ゴミ,金属
粉,加工油,カルボン酸金属塩等のコンタミ物質は、初
めに装着していたドライヤ9により捕獲することができ
るため、室外側キャピラリーチューブ11の詰まりを起
こす要因が排除されたことになり信頼性の高いシステム
が得られる。
【0064】また、ドライヤ9の交換に際しても、前記
バルブ5,10の開閉によりバルブ5,10の間及びド
ライヤ9以外に若干残存する冷媒以外の冷媒はシステム
内に閉じ込めておくことができると共に、ドライヤの交
換に際してはドライヤ28の真空引き用のポート27よ
り真空引きを行うことによりシステム中の冷媒を外気に
まったく放出することなく、ドライヤの交換を行うこと
ができる。さらに、ドライヤ28に含まれる空気を真空
引きにより完全に除去できると共に、冷媒の組成変化を
非常に小さくできる効果が得られる。
【0065】その後、この試運転の後に、制御装置22
中の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転
手段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行う
ことができる。
【0066】(実施例4)次に実施例4について、図1
と図5を参照しながら説明する。図5において、29は
バルブ5,10間の配管に取り付けられた真空引き用の
ポートである。
【0067】本発明の空気調和機1の制御装置22中の
試運転スイッチ20により試運転手段21を作動させる
と、この試運転手段21の信号により圧縮機2が動く。
冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧縮され室外熱
交換器4にて液化されドライヤ9にて水分,ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質が取り除かれ室内側キャピ
ラリーチューブ15を通って室内熱交換器12に至る。
そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲の空気から熱を
奪って気化した後、アキュムレータ17を通って圧縮機
2に戻るという循環を行うことにより冷房による空気調
和を行うようになっている。
【0068】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0069】しかし、本実施例4によれば、ドライヤ9
は水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕獲したドライヤ9の流
量抵抗は初期に比較して大きくなるため、冷媒循環量が
少なくなりその能力が低下するが、その時には以下の操
作をすることによってドライヤ9の交換を簡単に行うこ
とができる。
【0070】つまり、前記2つのバルブ5,10を締め
てサイクルを密閉し、次にドライヤ9をシステムより取
り外し、交換用でかつゴミ等のコンタミ物質を捕獲する
フィルターのついていないドライヤ30を装着し、その
接続部にリークがないことを確認した後、前記配管中の
真空引き用のポート29と真空ポンプを接続し真空引き
を行う。これにより、ドライヤ30及びバルブ5,10
間に存在する空気をシステム外に排出することができ
る。十分に真空引きが行われたことを確認した後、前記
バルブ5,10を開の状態にする。
【0071】これにより、システム内の空気は冷媒によ
り押し出されると共にシステム中の水分,ゴミ,金属
粉,加工油,カルボン酸金属塩等のコンタミ物質は、初
めに装着していたドライヤ9により捕獲することができ
るため、室外側キャピラリーチューブ11の詰まりを起
こす要因が排除されたことになり信頼性の高いシステム
が得られる。
【0072】また、ドライヤ9の交換に際しても、前記
バルブ5,10の開閉によりバルブ5,10の間及びド
ライヤ9以外に若干残存する冷媒以外の冷媒はシステム
内に閉じ込めておくことができると共に、ドライヤの交
換に際しては配管の真空引き用のポート29より真空引
きを行うことによりシステム中の冷媒を外気にまったく
放出することなく、ドライヤの交換を行うことができ
る。さらに、ドライヤ30に含まれる空気を真空引きに
より完全に除去できると共に、冷媒の組成変化を非常に
小さくできる効果が得られると共に、真空引き用のポー
ト29を取り付けたドライヤを使用する必要がない。
【0073】その後、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができる。
【0074】(実施例5)次に実施例5について、図6
を参照しながら説明する。図6において、31は冷媒配
管の長さ,圧縮機2の気筒容積を入力するシステム容量
入力手段、32はシステム容量入力手段31の信号を受
けて試運転時間を決定する試運転時間決定手段であり、
これらのシステム容量入力手段31及び試運転時間決定
手段32は制御装置22に含まれている。制御装置22
において、試運転スイッチ20を押すことにより、試運
転時間決定手段32にて決定された時間の信号が試運転
手段21に送られ、システムの試運転が開始される構成
になっている。
【0075】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例5の空気調和機1の制御装
置22中のシステム容量入力手段31に、冷媒配管の長
さ,圧縮機2の気筒容積の値を入力すると、試運転時間
決定手段32はシステム容量入力手段31の信号を受け
て試運転時間を決定する。次に試運転スイッチ20を押
すことにより、試運転時間決定手段32にて決定された
時間の信号が試運転手段21に送られ、システムの試運
転が開始される。
【0076】試運転スイッチ20により試運転手段21
を作動させると、この試運転手段21の信号により圧縮
機2が動く。冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0077】通常のシステムにおいては、冷媒にR40
7Cを使用した場合、圧縮機2あるいはシステム内の水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質がシステム
内の高温部にて潤滑用として使用されるエステルオイル
と化学反応を起こし、カルボン酸金属塩やエステルオイ
ルの分解物等の異物が生成され、その異物がシステム内
を循環して特に室外側キャピラリーチューブ11に析出
し室外側キャピラリーチューブ11が詰まり冷媒流量が
減少し冷凍能力が低下する問題がある。
【0078】しかし、本実施例5によれば、本システム
は試運転モードにおいて、冷媒配管の長さ,圧縮機2の
気筒容積を入力するシステム容量入力手段31とその入
力を受けて試運転時間を決定する試運転時間決定手段3
2を有しており、試運転期間中にドライヤ9は水分を吸
着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金属粉,加工
油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター7,8を取り
付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発生しにくくな
ると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が室
外側キャピラリーチューブ11内を流れる量が少なくな
り室外側キャピラリーチューブ11の詰まりが生じるこ
とを防止することができる。
【0079】また、本システムは冷媒配管の長さ,圧縮
機2の気筒容積を入力するシステム容量入力手段31、
システム容量入力手段31の信号を受けて試運転時間を
決定する試運転時間決定手段32を有していることによ
り、試運転時間が決定されるため効率的な試運転時間を
決定でき、空気調和機1の実際の開始運転時期を決定で
きる効果が得られる。
【0080】また、試運転終了後はバルブ5,10を締
めて冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモレキ
ュラシーブ6のみが充填されているドライヤに交換する
ことにより、冷媒循環量は初期の値を確保でき信頼性の
高い空気調和機が得られる。
【0081】その後、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができる。
【0082】(実施例6)次に実施例6について、図7
を参照しながら説明する。図7において、33はドライ
ヤ9の出口側に取り付けられている水分量検知手段であ
る。また、34は前記水分量検知手段33の信号により
試運転時間を決定する試運転時間決定手段であり、試運
転時間決定手段34は制御装置22に含まれている。制
御装置22において、試運転スイッチ20を押すことに
より、試運転手段21に信号が送られ圧縮機2が運転を
開始すると共に、ドライヤ9の出口側に取り付けられて
いる水分量検知手段33が冷媒中に含まれている水分量
をリアルタイムでチェックを開始する構成になってい
る。
【0083】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。試運転スイッチ20により試運転手
段21を作動させると冷媒が圧縮機2によって高温高圧
状態に圧縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9
にて水分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取
り除かれ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内
熱交換器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒
が周囲の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレー
タ17を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことに
より冷房による空気調和を行うようになっている。この
時、水分量検知手段33は、ドライヤ9の出口側に取り
付けられているため、冷媒中に含まれている水分量の値
をリアルタイムでチェックすることができる。
【0084】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0085】しかし、本実施例6によれば、本システム
は試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中に
水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター7,
8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発生し
にくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ
物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる量が
少なくなり室外側キャピラリーチューブ11に詰まりが
生じることを防止することができると共に、ドライヤ9
出口側での冷媒の水分量検知手段33とその信号を受け
て試運転時間を決定する試運転時間決定手段34を有し
ているため、試運転時間が決定されるため効率的な試運
転時間を決定でき、空気調和機1の実際の開始運転時期
を決定できる効果が得られ、さらに水分量検知手段33
及び試運転時間決定手段34によりそのシステムにあっ
た試運転を行うことができるため、システム内の水分を
所定値以下まで確実に低減することができる効果が得ら
れる。
【0086】また、試運転終了後はバルブ5,10を締
めて冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモレキ
ュラシーブ6のみが充填されているドライヤに交換する
ことにより冷媒流量を初期の値に確保でき信頼性の高い
空気調和機が得られる。
【0087】その後、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができる。
【0088】(実施例7)次に実施例7について、図8
を参照しながら説明する。図8において、35はドライ
ヤ9の出口側近傍に設置された水分量検知手段である。
また、36はこの水分量検知手段の信号を受けて試運転
の制御を行う試運転制御手段、37は水分量が所定時間
内に所定値以下にならないと警報を出す警報表示手段で
あり、試運転制御手段36及び警報表示手段37は制御
装置22に含まれている。制御装置22において、試運
転スイッチ20を押すことにより、試運転手段21に信
号が送られ圧縮機2が運転を開始すると共に、ドライヤ
9の出口側に取り付けられている水分量検知手段35が
冷媒中に含まれている水分量をリアルタイムでチェック
を開始する構成になっている。
【0089】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例7の空気調和機1の制御装
置22中の試運転スイッチ20を押すことにより、信号
が試運転手段21に送られ圧縮機2の運転が開始され
る。
【0090】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0091】この時、水分量検知手段35は、ドライヤ
9の出口側に取り付けられているため冷媒中に含まれて
いる水分量の値をリアルタイムでチェックすることがで
きる。
【0092】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0093】しかし、本実施例7によれば、本システム
は試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中に
水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター7,
8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発生し
にくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ
物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる量が
少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰まりが
生じることを防止することができる。さらに、システム
内の水分量は前記した水分量検知手段35によりチェッ
クすることができ、試運転の所定時間内に水分量が所定
値以下に下がると水分量検知手段35から試運転制御手
段36に信号を送り試運転手段21を通して試運転を停
止することができる。しかし、冷凍システム内の水分量
が多く、水分量がドライヤ9中のモレキュラシーブ6の
能力が低下し、水分量が所定時間内に所定値よりも小さ
くならない場合は前記水分量検知手段35から警報表示
手段37に信号を送り警報を発することができる。
【0094】この場合には、バルブ5,10を締めて冷
媒をシステム内に閉じこめドライヤ9を交換し、再度試
運転スイッチ20を押して試運転を行いシステム内の水
分の低減を行い、所定時間内に水分量が所定値以下に下
がることにより試運転を終了させる。
【0095】このように警報表示手段37により警報を
発することにより、この空気調和機の設置者に対し、冷
凍システム内にまだ水分が多く残存していることを警報
によって自動的に知らせることができるため、試運転に
より確実に水分を除去できているかを判断することがで
き、これにより冷凍システムの保護を行うことができ
る。
【0096】この試運転終了後は、バルブ5,10を締
めて冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモレキ
ュラシーブ6のみが充填されているドライヤに交換する
ことにより冷媒循環量を初期の値に確保することができ
信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0097】その後、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができる。
【0098】(実施例8)次に実施例8について、図9
を参照しながら説明する。
【0099】図9において、38は室内機側膨張弁、3
9は室外機側膨張弁であり、40は試運転時の室内機側
膨張弁38の開度を調整する膨張弁開度調整手段、41
は試運転時における圧縮機2の運転周波数を制御する運
転周波数制御手段である。また、42は試運転制御手段
であり、試運転スイッチ20の信号により膨張弁開度調
整手段40及び運転周波数制御手段41に信号を送り室
内機側膨張弁38の開度を最大にすると共に圧縮機2を
最大の運転周波数で運転するように制御する。この膨張
弁開度調整手段40及び運転周波数制御手段41は制御
装置22に含まれている。
【0100】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例8の空気調和機1の制御装
置22中の試運転スイッチ20を押すことにより、信号
が試運転制御手段42に送られ圧縮機2の運転が開始さ
れる。また、試運転制御手段42からの信号により、膨
張弁開度調整手段40及び運転周波数制御手段41に信
号を送り室内機側膨張弁38の開度を最大にすると共に
圧縮機2を最大の運転周波数で運転するように制御する
構成になっている。
【0101】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより、
冷房による空気調和を行うようになっている。この時、
試運転制御手段42からの信号により、膨張弁開度調整
手段40及び運転周波数制御手段41に信号を送り室内
機側膨張弁38の開度を最大にすると共に圧縮機2を最
大の運転周波数で運転するように制御されている。
【0102】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0103】しかし、本実施例8によれば、本システム
は試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中に
水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター7,
8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発生し
にくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ
物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる量が
少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰まりが
生じることを防止することができる。さらに、本システ
ムは試運転時の運転を制御する試運転制御手段42を有
しているため、試運転時に試運転制御手段42から膨張
弁開度調整手段40及び運転周波数制御手段41に信号
を送り、室内機側膨張弁38の開度を最大にすると共に
圧縮機2の運転周波数を最大にすることによって冷凍シ
ステム内の冷媒循環量を最大にする。これにより、圧縮
機2やシステム部品中の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
の異物は、冷媒の流れに乗りドライヤ9に運ばれドライ
ヤ9中のモレキュラシーブ6及びフィルター7,8に吸
着される。この時、冷媒の冷媒循環量が多くなるため単
位時間あたりに前記ドライヤ9を通過する冷媒量が多く
なり通常の試運転に比較し水分,ゴミ,金属粉,加工油
等の異物を早く効率的に吸着し、カルボン酸金属塩の生
成を抑え、試運転の時間を短縮できる効果が得られる。
【0104】この試運転終了後は、バルブ5,10を締
めて冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモレキ
ュラシーブ6のみが充填されているドライヤに交換する
ことにより冷媒循環量を初期の値に確保することができ
信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0105】その後、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができる。
【0106】(実施例9)次に実施例9について、図1
0を参照しながら説明する。図10において、43はモ
レキュラシーブ6のみを充填した従来から使用されてい
る通常のドライヤであり、このドライヤ43は前記ドラ
イヤ9と並列に設置されている。また、44は前記2つ
のドライヤの入口と出口にそれぞれ取り付けられている
冷媒循環経路変更手段であり、これにより冷媒をドライ
ヤ9または通常のドライヤ43に流すことができる様に
構成されている。また、45は試運転の終了を判定し、
冷媒循環経路変更手段44に信号を出す試運転制御手段
である。
【0107】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例9の空気調和機1の制御装
置22中の試運転スイッチ20を押すことにより、信号
が試運転制御手段45に送られ、試運転制御手段45が
さらに試運転手段21に信号を送り圧縮機2の運転が開
始される。また、試運転制御手段45は冷媒が冷媒循環
経路変更手段44を制御し、ドライヤ9を流れるように
制御する。
【0108】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0109】この時、冷媒は前記したようにドライヤ9
を流れるように制御されている。冷媒にR407Cを使
用した場合、圧縮機2あるいはシステム内の水分,ゴ
ミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質がシステム内の高
温部にて潤滑用として使用されるエステルオイルと化学
反応を起こし、カルボン酸金属塩やエステルオイルの分
解物等の異物が生成され、その異物がシステム内を循環
して特に室外側キャピラリーチューブ11に析出し室外
側キャピラリーチューブ11が詰まり冷媒流量が減少し
冷凍能力が低下する問題がある。
【0110】しかし本実施例9によれば、本システムは
試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中に水
分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター7,
8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発生し
にくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ
物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる量が
少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰まりが
生じることを防止することができる。ゴミ,金属粉,加
工油等のコンタミ物質を捕獲したドライヤ9の流量抵抗
は初期に比較して大きくなるため、冷媒循環量が少なく
なりその能力が低下するが、その時には試運転制御手段
45が試運転の終了を判定し、信号を出し試運転を終了
させる。そして、試運転制御手段45は冷媒循環経路変
更手段44に信号を出し、冷媒の循環経路をドライヤ9
から通常のドライヤ43に自動的に変更する。この時、
システム中のゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質及
びカルボン酸金属塩はドライヤ9により捕獲することが
できるため、室外側キャピラリーチューブ11の詰まり
を起こす要因が排除されたことになり信頼性の高いシス
テムが設置されたことになる。
【0111】またその後、空気調和機1の試運転後の実
際の運転においては、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができ、その時には、その流路がドライヤ9から通常
のドライヤ43に変更されているため、ドライヤをドラ
イヤ9から通常のドライヤ43へ空気調和機1の設置業
者等が交換することが不必要であり、またこれにより冷
媒組成が変化しないという効果が得られる。
【0112】(実施例10)次に実施例10について、
図11を参照しながら説明する。図11において、46
は内部になにも充填されていないパイプであり、このパ
イプ46は前記ドライヤ9と並列に設置されている。ま
た、47は前記2つのドライヤ9とパイプ46の入口及
び出口にそれぞれ取り付けられている冷媒循環経路変更
手段であり、これにより冷媒をドライヤ9またはパイプ
46に流すことができる様に構成されている。また、4
8は試運転の終了を判定し、冷媒循環経路変更手段47
に信号を出す試運転制御手段である。
【0113】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例10の空気調和機1の制御
装置22中の試運転スイッチ20を押すことにより、信
号が試運転制御手段48に送られ、試運転制御手段48
がさらに試運転手段21に信号を送り圧縮機2の運転が
開始される。また、試運転制御手段48は冷媒が冷媒循
環経路変更手段47を制御し、ドライヤ9を流れるよう
に制御する。
【0114】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0115】この時、冷媒は前記したようにドライヤ9
を流れるように制御されている。冷媒にR407Cを使
用した場合、圧縮機2あるいはシステム内の水分,ゴ
ミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質がシステム内の高
温部にて潤滑用として使用されるエステルオイルと化学
反応を起こし、カルボン酸金属塩やエステルオイルの分
解物等の異物が生成され、その異物がシステム内を循環
して特に室外側キャピラリーチューブ11に析出し室外
側キャピラリーチューブ11が詰まり冷媒流量が減少し
冷凍能力が低下する問題がある。
【0116】しかし、本実施例10によれば、本システ
ムは試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中
に水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕獲したドライヤ9の流
量抵抗は初期に比較して大きくなるため、冷媒循環量が
少なくなりその能力が低下するが、その時には試運転制
御手段48が試運転の終了を判定し、信号を出し試運転
を終了させる。そして、試運転制御手段48は冷媒循環
経路変更手段47に信号を出し、冷媒の循環経路をドラ
イヤ9からパイプ46に自動的に変更する。この時、シ
ステム中のゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質及び
カルボン酸金属塩はドライヤ9により捕獲することがで
きるため、室外側キャピラリーチューブ11の詰まりを
起こす要因が排除されたことになり信頼性の高いシステ
ムが設置されたことになる。また、パイプ46にはモレ
キュラシーブ6が充填されていないため、通常の空調運
転における振動等によりモレキュラシーブ6が粉化しこ
れが室外側キャピラリーチューブ11に詰まったり、圧
縮機2の摺動部に混入して摺動材にアブレッシブ摩耗が
生じるのを防ぐことができる効果が得られる。
【0117】またその後、空気調和機1の試運転後の実
際の運転においては、この試運転の後に、制御装置22
中の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転
手段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行う
ことができ、その時には、その流路がドライヤ9からパ
イプ46に変更されているため、ドライヤをドライヤ9
からパイプ46へ空気調和機1の設置業者等が交換する
ことが不必要であり、またこれにより冷媒組成が変化し
ないという効果が得られる。
【0118】(実施例11)次に実施例11について、
図12を参照しながら説明する。図12において、4
9,50はドライヤ9に並列に設置されモレキュラシー
ブ6のみが充填されている通常のドライヤであり、通常
のドライヤ49はドライヤ9と冷媒の流れの方向が同じ
になる様に設置されており、通常のドライヤ50はドラ
イヤ9と冷媒の流れの方向が逆になる様に設置されてい
る。また、51は前記3つのドライヤの入口と出口にそ
れぞれ取り付けられている冷媒循環経路変更手段であ
り、これにより冷媒をドライヤ9または2つの通常のド
ライヤ49,50に流すことができる様に構成されてい
る。また、52は試運転の終了を判定し冷媒循環経路変
更手段51に信号を出す試運転制御手段、53は空気調
和機1の運転モードを検知し前記冷媒循環経路変更手段
51に信号を出す流路検知変更手段である。
【0119】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例11の空気調和機1の制御
装置22中の試運転スイッチ20を押すことにより、信
号が試運転制御手段52に送られ、試運転制御手段52
がさらに試運転手段21に信号を送り圧縮機2の運転が
開始される。また、試運転制御手段52は冷媒が冷媒循
環経路変更手段51を制御し、ドライヤ9を流れるよう
に制御する。
【0120】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0121】この時、冷媒は前記したようにドライヤ9
を流れるように制御されている。冷媒にR407Cを使
用した場合、圧縮機2あるいはシステム内の水分,ゴ
ミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質がシステム内の高
温部にて潤滑用として使用されるエステルオイルと化学
反応を起こし、カルボン酸金属塩やエステルオイルの分
解物等の異物が生成され、その異物がシステム内を循環
して特に室外側キャピラリーチューブ11に析出し室外
側キャピラリーチューブ11が詰まり冷媒流量が減少し
冷凍能力が低下する問題がある。
【0122】しかし、本実施例11によれば、本システ
ムは試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中
に水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕獲したドライヤ9の流
量抵抗は初期に比較して大きくなるため、冷媒循環量が
少なくなりその能力が低下するが、その時には試運転制
御手段52が試運転の終了を判定し、信号を出し試運転
を終了させる。そして、試運転制御手段52は冷媒循環
経路変更手段51に信号を出し、冷媒の循環経路をドラ
イヤ9から通常のドライヤ49あるいは通常のドライヤ
50に自動的に変更する。この時、システム中のゴミ,
金属粉,加工油等のコンタミ物質及びカルボン酸金属塩
はドライヤ9により捕獲することができるため、室外側
キャピラリーチューブ11の詰まりを起こす要因が排除
されたことになり信頼性の高いシステムが設置されたこ
とになる。またその後、空気調和機1の試運転後の実際
の運転においては、この試運転の後に、制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができ、その時には、その流路がドライヤ9から通常
のドライヤ49あるいは通常のドライヤ50に変更され
ているため、ドライヤをドライヤ9から通常のドライヤ
49あるいは通常のドライヤ50へ空気調和機1の設置
業者等が交換することが不必要であり、またこれにより
冷媒組成が変化しないという効果が得られる。
【0123】また、通常の冷暖房運転の場合、空気調和
機1の運転モードは冷房または暖房で運転されるが、こ
の時の運転モードを流路検知変更手段53が検知してそ
れに合わせて前記通常のドライヤ49,50の2つのう
ちの1つへ冷媒が流れるように冷媒循環経路変更手段5
1に信号を出すため、運転モードに対応したドライヤが
選定される。空気調和機1が冷房と暖房の両方の運転を
行えるものであれば、ドライヤは運転モード切り替え時
に今まで吸着しているゴミ,金属粉等をシステム内に吐
き出さないような構造にする必要があるが、冷房と暖房
の2つのモードに対応してドライヤをそれぞれに合うよ
うに設置されているため特殊な構造のドライヤを必要と
しない。
【0124】(実施例12)次に実施例12について、
図13を参照しながら説明する。図13において54は
試運転用キャピラリーチューブであり、この試運転用キ
ャピラリーチューブ54は冷房のサイクル側に設置され
ている。55は試運転用キャピラリーチューブ54の入
口と出口に取り付けられている冷媒循環経路変更手段で
あり、これにより冷媒を試運転用キャピラリーチューブ
54または実際の運転で使用する室内側キャピラリーチ
ューブ15に流すことができる様に構成されている。ま
た、56は試運転の終了を判定し、冷媒循環経路変更手
段55に信号を出す試運転制御手段である。
【0125】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例12の空気調和機1の制御
装置22中の試運転スイッチ20を押すことにより、信
号が試運転制御手段56に送られ、試運転制御手段56
がさらに試運転手段21に信号を送り圧縮機2の運転が
開始される。また、試運転制御手段56は冷媒循環経路
変更手段55を制御し、試運転用キャピラリーチューブ
54を冷媒が流れる。
【0126】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。この時、冷
媒は前記したように室内側キャピラリーチューブ15を
流れるように制御されている。
【0127】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0128】しかし、本実施例12によれば、本システ
ムは試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中
に水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。
【0129】前記したようにゴミ,金属粉,加工油等の
コンタミ物質及びカルボン酸金属塩の異物がドライヤ9
に捕獲され試運転用キャピラリーチューブ54内を流れ
る量が少なくなり試運転用キャピラリーチューブ54の
詰まりが生じることを防止することができるが、試運転
用キャピラリーチューブ54に詰まるコンタミ物質は必
ずしもゼロではなく流量の低下は生じる可能性がある。
試運転中に前記異物を捕獲した試運転用キャピラリーチ
ューブ54,ドライヤ9の流量抵抗は初期に比較して大
きくなるため冷媒循環量が少なくなりその能力が低下す
るが、その時には試運転制御手段56が試運転の終了を
判定し、信号を出し試運転を終了させる。そして、試運
転制御手段56は冷媒循環経路変更手段55に信号を出
し、冷媒の循環経路を試運転用キャピラリーチューブ5
4から通常の運転用の室内側キャピラリーチューブ15
に自動的に変更する。これにより、システム中のゴミ,
金属粉,加工油等のコンタミ物質及びカルボン酸金属塩
の異物をドライヤ9により捕獲することができるととも
に、試運転用キャピラリーチューブ54にも詰まらせる
ことができる。ここで、キャピラリーチューブを試運転
用キャピラリーチューブ54から通常の運転用の室内側
キャピラリーチューブ15に変更するため、通常の運転
用の室内側キャピラリーチューブ15にはまったく詰ま
り物質がない状態から運転を行うことができ、信頼性の
高いシステムが設置されたことになる。つまり、通常の
運転に際しては、新品の室内側キャピラリーチューブ1
5を使用することができるため、ドライヤ9の能力が完
全でなくても試運転用キャピラリーチューブ54に詰ま
り物質を集めることができるため、信頼性の高いシステ
ムを得ることができる効果が得られる。
【0130】またその後、空気調和機1の試運転後の実
際の運転においては、この試運転の後に、制御装置22
中の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転
手段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行う
ことができる。また、試運転終了後は、バルブ5,10
を締めて冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモ
レキュラシーブ6のみが充填されているドライヤに交換
することにより冷媒循環量を初期の値に確保することが
でき信頼性の高い空気調和機が得られるとともに、その
時にはその流路が試運転用キャピラリーチューブ54か
ら通常の室内側キャピラリーチューブ15に自動的に変
更されているため、試運転用キャピラリーチューブ54
から通常の室内側キャピラリーチューブ15へ空気調和
機1の設置業者等が交換することが不必要であり、また
これにより冷媒組成が変化しないという効果が得られ
る。
【0131】(実施例13)次に実施例13について、
図14を参照しながら説明する。図14において、57
は圧縮機2の吸入口近傍に設置したドライヤ、58は試
運転を制御する試運転制御手段である。
【0132】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例13の空気調和機1の制御
装置22中の試運転スイッチ20により試運転制御手段
58を作動させると、試運転制御手段58の信号が試運
転手段21に伝わり圧縮機2が動く。
【0133】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0134】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0135】しかし本実施例13によれば、本システム
は試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中に
水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金属
粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター7,
8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発生し
にくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ
物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる量が
少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰まりが
生じることを防止することができる。
【0136】この異物を捕獲したドライヤ9の流量抵抗
は初期に比較して大きくなるため冷媒循環量が少なくな
りその能力が低下するが、その時には試運転制御手段5
8が試運転の終了を判定し、信号を出し試運転を終了さ
せる。さらに、圧縮機2の吸入口近傍にドライヤ57を
設置しているため、室内熱交換器12から圧縮機2の近
傍までの水分を試運転の際にも吸着できるため圧縮機2
に導入され圧縮機2中のエステル油と反応する水分の量
を低減することができる効果が得られ、圧縮機2内での
冷凍機油の加水分解を抑制することができる。
【0137】また、試運転終了後は、バルブ5,10を
締めて冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモレ
キュラシーブ6のみが充填されているドライヤに交換す
ることにより冷媒循環量を初期の値に確保することがで
き信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0138】その後、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができる。
【0139】(実施例14)次に実施例14について、
図15を参照しながら説明する。図15において、59
はアキュムレータ17の入口近傍に設置したドライヤ、
60は試運転を制御する試運転制御手段である。
【0140】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例14の空気調和機1の制御
装置22中の試運転スイッチ20により試運転制御手段
60を作動させると、試運転制御手段60の信号が試運
転手段21に伝わり圧縮機2が動く。
【0141】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0142】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0143】しかし、本実施例14によれば、本システ
ムは試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中
に水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。
【0144】この異物を捕獲したドライヤ9の流量抵抗
は初期に比較して大きくなるため冷媒循環量が少なくな
りその能力が低下するが、その時には試運転制御手段6
0が試運転の終了を判定し、信号を出し試運転を終了さ
せる。さらに、圧縮機2の吸入口近傍にドライヤ59を
設置しているため、室内熱交換器12からアキュムレー
タ17近傍までの水分を試運転の際にも吸着できるため
圧縮機2に導入され圧縮機2中のエステル油と反応する
水分の量を低減することができる効果が得られ、圧縮機
2内での冷凍機油の加水分解を抑制することができる。
また、ドライヤ59はアキュムレータ17の入口近傍に
設置されているため、振動等によってドライヤ59中の
モレキュラシーブ6が粉化してもこれがアキュムレータ
17に溜り、圧縮機2に導入されることがない効果が得
られる。
【0145】また、試運転終了後は、バルブ5,10を
締めて冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモレ
キュラシーブ6のみが充填されているドライヤに交換す
ることにより冷媒循環量を初期の値に確保することがで
き信頼性の高い空気調和機が得られる。
【0146】その後、この試運転の後に制御装置22中
の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転手
段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行うこ
とができる。
【0147】(実施例15)次に実施例15について、
図16を参照しながら説明する。図16において、61
は試運転の終了も判定できる試運転制御装置、62は圧
縮機2のシェル上の温度を検知することができる温度検
知手段、63は圧縮機2の周囲温度を検知してそれに対
応するシェル温度を算出する適正シェル温度算出手段、
64は前記適正シェル温度算出手段63に所定温度値を
加えその温度よりも検知温度が高い場合に警報を表示す
る警報表示手段である。
【0148】以上の様に構成されたシステムについてそ
の動作を説明する。本実施例15の空気調和機1の制御
装置22中の試運転スイッチ20により試運転制御装置
61が働き、この試運転制御装置61より試運転手段2
1に信号が送られこの試運転手段21により圧縮機2が
動く。
【0149】冷媒が圧縮機2によって高温高圧状態に圧
縮され室外熱交換器4にて液化されドライヤ9にて水
分,ゴミ,金属粉,加工油等のコンタミ物質が取り除か
れ室内側キャピラリーチューブ15を通って室内熱交換
器12に至る。そして室内熱交換器12にて冷媒が周囲
の空気から熱を奪って気化した後、アキュムレータ17
を通って圧縮機2に戻るという循環を行うことにより冷
房による空気調和を行うようになっている。
【0150】冷媒にR407Cを使用した場合、圧縮機
2あるいはシステム内の水分,ゴミ,金属粉,加工油等
のコンタミ物質がシステム内の高温部にて潤滑用として
使用されるエステルオイルと化学反応を起こし、カルボ
ン酸金属塩やエステルオイルの分解物等の異物が生成さ
れ、その異物がシステム内を循環して特に室外側キャピ
ラリーチューブ11に析出し室外側キャピラリーチュー
ブ11が詰まり冷媒流量が減少し冷凍能力が低下する問
題がある。
【0151】しかし、本実施例15によれば、本システ
ムは試運転モードにおいて、ドライヤ9は試運転期間中
に水分を吸着するモレキュラシーブ6以外に、ゴミ,金
属粉,加工油等のコンタミ物質を捕捉するフィルター
7,8を取り付けたため、カルボン酸金属塩は非常に発
生しにくくなると共に、ゴミ,金属粉,加工油等のコン
タミ物質が室外側キャピラリーチューブ11内を流れる
量が少なくなり室外側キャピラリーチューブ11の詰ま
りが生じることを防止することができる。
【0152】ゴミ,金属粉等の異物を捕獲したドライヤ
9の流量抵抗は初期に比較して大きくなるため冷媒循環
量が少なくなりその能力が低下するが、その時には試運
転制御手段60が試運転の終了を判定し、信号を出し試
運転を終了させる。
【0153】試運転終了後は、バルブ5,10を締めて
冷媒をシステム内に閉じこめ、ドライヤ9をモレキュラ
シーブ6のみが充填されているドライヤに交換すること
により冷媒循環量を初期の値に確保することができ信頼
性の高い空気調和機が得られる。
【0154】空気調和機の実際の空調運転において、試
運転を行いシステム中の水分等を除去してもシステム内
の水分が多い場合、残存した水分等の影響により室外側
キャピラリーチューブ11が閉塞傾向になる場合があ
る。キャピラリーチューブが閉塞し、冷媒循環量が少な
くなるとこれに合わせて圧縮機2のシェル温度が高くな
る。温度検知手段62が圧縮機2のシェル温度を検知し
シェル温度が高くなれば、適正シェル温度算出手段63
が外気温,運転周波数をベースに計算を行いその温度が
所定値よりも高くなれば、その信号が試運転制御装置6
1に入りこれが警報表示手段64に信号を送り警報表示
手段64により警報を出すことができるため、空気調和
機1のメンテナンスの必要性を警報という形で表示する
ことができる効果が得られる。
【0155】その後、この試運転の後に、制御装置22
中の運転スイッチ18を入れることにより、冷暖房運転
手段19が圧縮機2を駆動し、通常の冷暖房運転を行う
ことができる。
【0156】
【発明の効果】以上のように、本発明は以下の効果が得
られる。
【0157】上記課題を解決するために本発明の空気調
和機は、圧縮機,四方弁,室外熱交換機,ドライヤ,膨
張弁及び室内熱交換器等を冷媒配管により順次接続して
冷媒を循環させるサイクルで、ドライヤの着脱が可能に
接続されており、前記ドライヤの前後の配管に冷媒の流
れを停止できるバルブとから構成されているため、ドラ
イヤ交換時に前記2つのバルブを閉じることにより冷媒
を逃がさないでドライヤを交換することができると共
に、前記ドライヤにパージポートを取り付けた構成とな
っているため、新しいドライヤを装着した時にドライヤ
及び配管に残存する空気をドライヤのパージポートを開
放することによりシステム内より排出することができる
効果が得られる。
【0158】また、本発明の空気調和機では、ドライヤ
交換時に2つのバルブを閉じることにより冷媒を逃がさ
ないでドライヤを交換することができると共に、前記2
つのバルブの間のドライヤ以外の配管にパージポートを
取り付けた構成となっているため、新しいドライヤを装
着した時にドライヤ及び配管に残存する空気を配管のパ
ージポートを開放することによりシステム内より排出す
ることができると共に、パージポートの取り付けたドラ
イヤを使用する必要がない効果が得られる。
【0159】また、本発明の空気調和機では、ドライヤ
交換時に2つのバルブを閉じることにより冷媒を逃がさ
ないでドライヤを交換することができると共に、前記ド
ライヤの交換用ドライヤに真空引き用のポートを取り付
けた構成となっているため、配管及びドライヤに残存す
る空気を真空ポンプにより排出した後バルブを開放して
冷媒を循環させることができるため、ドライヤ等に含ま
れる空気を完全に除去できると共に、混合冷媒の組成変
化を非常に少なくすることができる効果が得られる。
【0160】また、本発明の空気調和機では、ドライヤ
交換時に2つのバルブを閉じることにより冷媒を逃がさ
ないでドライヤを交換することができると共に、前記2
つのバルブの間のドライヤ以外の配管に真空引き用のポ
ートを取り付けた構成となっているため、配管及びドラ
イヤに残存する空気を真空ポンプにより排出した後バル
ブを開放して冷媒を循環させることができるため、ドラ
イヤ等に含まれる空気を完全に除去でき、冷媒の組成変
化を非常に少なくすることができると共に、真空引き用
のポートを取り付けたドライヤを使用する必要がない効
果が得られる。
【0161】また、本発明の空気調和機では、冷媒配管
の長さ,圧縮機の気筒容積等に合わせて、試運転時間を
決定する試運転時間決定手段を有するため前記ドライヤ
に水分及びカルボン酸金属塩等の異物を試運転期間中に
捕獲することができ、これらの異物の生成を防ぎ、これ
らの異物がキャピラリーチューブの詰まりを生じさせる
ことを試運転の期間を利用して防止することができると
共に、効率的な試運転時間を設定し試運転がいつ終了す
るか明確にすることができる効果が得られる。
【0162】また、本発明の空気調和機では、水分量検
知手段をドライヤ出口の近傍に取り付け、前記水分量検
知手段の信号により、試運転時間を決定する試運転時間
決定手段を有しているため、水分やカルボン酸金属塩等
の異物を試運転期間中に十分捕獲することができ、これ
らの異物の生成を防ぐと共にこれらの異物がキャピラリ
ーチューブの詰まりを生じさせることを防止することが
できると共に、試運転期間を利用してシステム中の水分
量を前記ドライヤにて確実に所定値以下まで低減するこ
とができる効果が得られる。
【0163】また、本発明の空気調和機では、水分量検
知手段をドライヤ出口の近傍に取り付け、前記水分量検
知手段により、水分量が所定時間内に所定値以下になっ
たことを試運転制御手段が判定し、この水分量判定手段
により水分量が所定時間内に所定値以下になった場合は
前記試運転制御手段からの信号を試運転手段に対し信号
を送ることにより試運転を停止し、水分量が所定時間内
に所定値以下にならないと試運転制御手段から警告表示
手段に対し信号を送り警告をするため、試運転により確
実に水分を除去できているかを判断することができ、シ
ステムの保護を行うことができる効果が得られる。
【0164】また、本発明の空気調和機では、試運転時
に膨張弁の開度を調整する膨張弁開度調整手段及び圧縮
機の運転を調整する圧縮機運転周波数調整手段を有して
いるため、試運転時に冷媒の冷媒循環量を多くすること
ができドライヤを通過する冷媒,冷凍機油量が多くなる
ためシステム内の水分を除去するための試運転時間を短
くすることができる効果が得られる。
【0165】また、本発明の空気調和機では、ドライヤ
と並列にもう1つのドライヤを取り付け、試運転終了後
に冷媒の流れがドライヤから通常のドライヤに変わる冷
媒循環経路変更手段を有しているため、試運転終了後に
ドライヤの交換を行う必要がない。また、ドライヤを交
換しないためシステムを開放する必要がなく冷媒組成が
まったく変化しない効果が得られる。
【0166】また、本発明の空気調和機では、ドライヤ
と並列に何も充填していないパイプを取り付け、試運転
終了後に冷媒の流れがドライヤからパイプに変わる冷媒
循環経路変更手段を有する構成となっているため、試運
転終了後にドライヤを交換する必要がないと共に、運転
中にモレキュラシーブが粉化したものがドライヤから出
てこれがキャピラリーチューブに詰まったり、圧縮機摺
動部に対しアブレッシブ摩耗を生じさせることがない効
果が得られる。
【0167】また、本発明の空気調和機では、ドライヤ
と並列に冷房回路及び暖房回路用のモレキュラシーブを
充填した通常のドライヤを2本取り付け、試運転終了後
に冷媒の流れが前記ドライヤから通常のドライヤに変
え、その冷媒流路は運転条件により冷房側あるいは暖房
側に切り変える冷媒循環経路変更手段を有しているた
め、試運転終了後にドライヤの交換をする必要がなく、
また、例えば冷房時にドライヤに付着した冷凍システム
内のゴミ,金属粉等を暖房時にシステム側に吐き出すの
を防ぐことができる効果が得られる。
【0168】また、本発明の空気調和機では、試運転時
に試運転専用のキャピラリーチューブへ冷媒を導入する
冷媒導入手段を有しているため、このキャピラリーチュ
ーブに酸と冷凍サイクル内の金属が反応して生成された
カルボン酸金属塩やゴミ,金属粉等の異物が堆積し、実
際の空調運転において使用するキャピラリーチューブに
は入らないため冷凍システムの信頼性をさらに向上する
ことができる効果が得られる。
【0169】また、本発明の空気調和機では、圧縮機吸
入近傍に試運転専用のドライヤを有しているため、熱交
換器から圧縮機の吸入口近傍までの水分が圧縮機に導入
されないようにすることができ、圧縮機内での冷凍機油
の加水分解を抑制することができる効果が得られる。
【0170】また、本発明の空気調和機では、アキュム
レータの入口近傍に試運転専用のドライヤを有している
ため、熱交換器からアキュムレータ近傍までの水分が圧
縮機に導入されないようにすることができ、圧縮機内で
の冷凍機油の加水分解を抑制することができる。また、
ドライヤ中のモレキュラシーブが振動等により粉化して
もこれがアキュムレータに溜められ圧縮機に影響を及ぼ
すことがない効果が得られる。
【0171】また、本発明の空気調和機では、圧縮機の
シェル温度及び圧縮機の周囲温度を検出しそのシェル温
度が周囲温度に対して適正かどうか判断する適正シェル
温度算出手段を有し、この判定に対し警報を表示する警
報表示手段を有しているため、メンテナンスの時期を表
示することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1,2,3,4における空気調
和機の冷凍サイクル図
【図2】本発明の実施例1における空気調和機のドライ
ヤとその近傍の冷凍サイクル図
【図3】本発明の実施例2における空気調和機のドライ
ヤとその近傍の冷凍サイクル図
【図4】本発明の実施例3における空気調和機のドライ
ヤとその近傍の冷凍サイクル図
【図5】本発明の実施例4における空気調和機のドライ
ヤとその近傍の冷凍サイクル図
【図6】本発明の実施例5における空気調和機の冷凍サ
イクル図
【図7】本発明の実施例6における空気調和機の冷凍サ
イクル図
【図8】本発明の実施例7における空気調和機の冷凍サ
イクル図
【図9】本発明の実施例8における空気調和機の冷凍サ
イクル図
【図10】本発明の実施例9における空気調和機の冷凍
サイクル図
【図11】本発明の実施例10における空気調和機の冷
凍サイクル図
【図12】本発明の実施例11における空気調和機の冷
凍サイクル図
【図13】本発明の実施例12における空気調和機の冷
凍サイクル図
【図14】本発明の実施例13における空気調和機の冷
凍サイクル図
【図15】本発明の実施例14における空気調和機の冷
凍サイクル図
【図16】本発明の実施例15における空気調和機の冷
凍サイクル図
【符号の説明】
1 空気調和機 2 圧縮機 3 四方弁 4 室外熱交換器 5,10 バルブ 6 モレキュラシーブ 7,8 フィルター 9,24,26,28,30,43,57,59 ドラ
イヤ 11 室外側キャピラリーチューブ 13 冷媒配管 15 室内側キャピラリーチューブ 17 アキュムレータ 18 運転スイッチ 19 冷暖房運転手段 20 試運転スイッチ 21 試運転手段 22 制御装置 23,25 パージポート 27,29 真空引き用のポート 31 システム容量入力手段 32,34 試運転時間決定手段 33,35 水分量検知手段 36,42,45,48,52,56,58,60 試
運転制御手段 37,64 警報表示手段 38 室内機側膨張弁 39 室外機側膨張弁 40 膨張弁開度調整手段 41 運転周波数制御手段 44,47,51,55 冷媒循環経路変更手段 46 パイプ 49,50 通常のドライヤ 53 流路検知変更手段 54 試運転用キャピラリーチューブ 61 試運転制御装置 62 温度検知手段 63 適正シェル温度算出手段
フロントページの続き (72)発明者 中間 啓人 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、四方弁と、室外熱交換機と、
    ドライヤと、膨張弁あるいはキャピラリーチューブと、
    室内熱交換機とを冷媒配管により順次接続して冷媒を循
    環させるサイクルで、前記ドライヤにモレキュラシーブ
    を設けると共に、前記サイクルを運転スイッチにより冷
    暖房運転を行う冷暖房運転手段と、前記冷暖房運転に先
    立ち、サイクルの運転が正常であることを確認するため
    に試運転スイッチにより試運転を行う試運転手段を有す
    ることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1におけるドライヤには、その中
    央部にモレキュラシーブを挿入し、前記モレキュラシー
    ブの前後あるいはその一方にゴミ,金属粉,加工油,カ
    ルボン酸の異物を捕捉するフィルターを設けた空気調和
    機。
  3. 【請求項3】 着脱が可能に接続されているドライヤの
    前後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブ及びドライ
    ヤの交換用ドライヤに冷媒のパージポートを取り付けた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 着脱が可能に接続されているドライヤの
    前後の配管に、冷媒の流れを停止できるバルブと、前記
    2つのバルブの間のドライヤ以外の配管に冷媒のパージ
    ポートを取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の空気調和機。
  5. 【請求項5】 着脱が可能に接続されているドライヤ前
    後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブ及びドライヤ
    の交換用ドライヤに真空引き用のポートを取り付けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の空気調和機。
  6. 【請求項6】 着脱が可能に接続されているドライヤ前
    後の配管に冷媒の流れを停止できるバルブと前記2つの
    バルブの間のドライヤ以外の配管に真空引き用のポート
    を取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の空
    気調和機。
  7. 【請求項7】 冷媒配管の長さ、圧縮機の気筒容積を入
    力するシステム容量入力手段と、この入力に対応して、
    試運転時間を決定する試運転時間決定手段を有すること
    を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の空気
    調和機。
  8. 【請求項8】 水分量検知手段をドライヤ出口近傍に取
    り付け、前記水分量検知手段の信号により、試運転時間
    を決定する試運転時間決定手段を設けることを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれかに記載の空気調和機。
  9. 【請求項9】 水分量検知手段をドライヤ出口近傍に取
    り付け、前記水分量検知手段の信号を受けて試運転の制
    御を行う試運転制御手段と、水分量が所定時間内に所定
    値以下にならないと警告を表示する警告表示手段を有す
    ることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
    の空気調和機。
  10. 【請求項10】 試運転時に膨張弁の開度を調整する膨
    張弁開度調整手段及び圧縮機の運転を調整する圧縮機運
    転調整手段を有することを特徴とする請求項1ないし9
    のいずれかに記載の空気調和機。
  11. 【請求項11】 ドライヤと並列にモレキュラシーブを
    充填したドライヤを取り付け、試運転終了後に冷媒の流
    れがドライヤから通常のドライヤに変える冷媒循環経路
    変更手段を有することを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかに記載の空気調和機。
  12. 【請求項12】 ドライヤと並列に何も充填していない
    パイプを取り付け、試運転終了後に冷媒の流れがドライ
    ヤから前記パイプに変える冷媒循環経路変更手段を有す
    ることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記
    載の空気調和機。
  13. 【請求項13】 ドライヤと並列に冷房回路用及び暖房
    回路用のモレキュラシーブを充填したドライヤを2本取
    り付け、試運転終了後に冷媒の流れが前記ドライヤから
    2つのドライヤのうち一方に変え、その冷媒流路は運転
    条件により冷房側あるいは暖房側に切り変える冷媒循環
    経路変更手段を有することを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれかに記載の空気調和機。
  14. 【請求項14】 試運転時に試運転専用のキャピラリー
    へ冷媒を導入する導入手段を有することを特徴とする請
    求項1ないし13のいずれかに記載の空気調和機。
  15. 【請求項15】 圧縮機吸入口近傍にドライヤを取り付
    けることを特徴とする請求項1ないし9または14のい
    ずれかに記載の空気調和機。
  16. 【請求項16】 アキュムレータ入口近傍にドライヤを
    取り付けることを特徴とする請求項1ないし9または1
    4のいずれかに記載の空気調和機。
  17. 【請求項17】 圧縮機のシェル温度を検出しその温度
    により警報を表示する警報表示手段を有することを特徴
    とする請求項1ないし16のいずれかに記載の空気調和
    機。
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