JP2012141099A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライヤに対して並列にバイパス回路を設けたものにおいて、運転の初期段階でドライヤにより水分や異物を確実に除去することができるとともに、余計な部品の削減によりコスト低減を図ることができる冷凍装置を提供することを目的とする。
【解決手段】冷媒回路9中に、該回路内の水分や異物等を吸着し、除去するドライヤ5が設けられている冷凍装置1において、ドライヤ5に対して並列にバイパス回路13が設けられており、該バイパス回路13の流路圧力損失が、ドライヤ5の新品時の圧力損失よりも大きく、かつ必要流量を流すことができる最大許容圧力損失よりも小さくされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒回路中に、該回路内の水分や異物等を吸着し、除去するドライヤが設けられている冷凍装置に関するものである。
冷凍装置は、密閉サイクルとされた冷媒回路を備えており、該冷媒回路内には、所要量の冷媒が充填され、この冷媒が圧縮機を介して循環されることによって、冷凍サイクルが構成されるようになっている。冷媒回路内に冷媒を充填する際には、該回路内を真空引きした後、冷媒を充填するようにしているが、微量の水分が残留したり、運転初期に磨耗粉等の異物が発生したりすることがある。この場合、凍結した水分や異物が冷媒回路中の弁等に詰って冷媒循環量が低下し、不冷却に陥る虞があり、これを防止するため、冷媒回路中に、異物や水分を吸着して除去するドライヤあるいはフィルタドライヤ(以下、単にドライヤという。)が設置されている。
ドライヤの主な役割は、運転初期において、水分を吸着除去することや異物を除去することであるが、冷凍装置によっては、その後も圧縮機等の機械摺動部分で微細摩耗粉や冷凍機油の劣化物が継続的に発生する場合がある。この場合、摩耗粉や劣化物等の捕集によって、ドライヤが詰り、圧力損失が増大して冷媒循環量が低下することで不冷却に陥ってしまう虞があった。このため、従来から、ドライヤに対して並列にバイパス回路を設けたものが知られている(特許文献1,2参照)。また、並列に設けられたバイパス回路とドライヤが設けられた回路との間で、冷媒の流れを切換える切換え手段を設けたものも知られている(特許文献3,4参照)。
特開平9−217970号公報 特開平11−23108号公報 特開平8−178474号公報 特開平9−236363号公報
しかしながら、特許文献1,2に示されるように、ドライヤに対して単に並列にバイパス回路を設けたものでは、冷凍装置の運転初期において、水分や異物がバイパス回路側に流れる事態をコントロールすることができない。このため、運転開始からの初期段階において、冷媒回路中の水分や異物を除去するというドライヤ本来の機能が低下し、水分や異物の除去に時間がかかってしまう等の課題があった。
また、特許文献3,4に示されるように、ドライヤ回路とバイパス回路とに各々開閉弁を設けたものや、バイパス回路の分岐部に三方弁等の切換え手段を設けたものでは、ドライヤ回路側の状態を運転時間や圧力損失等で検知して、バイパス回路側に切換えることができる。このため、上記の課題は解決できるが、開閉弁を複数個用いたり、三方弁等の切換え手段を用いたりしなければならず、構成が複雑でコストアップとなることは避けられない。特に、運転初期に水分や異物を除去してしまえば、冷媒をバイパス回路側に流しても支障のない冷凍装置では、余計な部品の削減やコスト低減が強く求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ドライヤに対して並列にバイパス回路を設けたものにおいて、運転の初期段階でドライヤにより水分や異物を確実に除去することができるとともに、余計な部品の削減によりコスト低減を図ることができる冷凍装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の冷凍装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる冷凍装置は、冷媒回路中に、該回路内の水分や異物等を吸着し、除去するドライヤが設けられている冷凍装置において、前記ドライヤに対して並列にバイパス回路が設けられており、該バイパス回路の流路圧力損失が、前記ドライヤの新品時の圧力損失よりも大きく、かつ必要流量を流すことができる最大許容圧力損失よりも小さくされていることを特徴とする。
本発明によれば、ドライヤに対して並列にバイパス回路が設けられており、該バイパス回路の流路圧力損失が、ドライヤの新品時の圧力損失よりも大きく、かつ必要流量を流すことができる最大許容圧力損失よりも小さくされているため、冷凍装置が運転を開始してからの初期段階においては、バイパス回路側の流路圧力損失の方がドライヤ側の流路圧力損失よりも大きいことから、冷媒は流路圧力損失の小さいドライヤ側に流れる。これによって、冷媒回路内に残留していた微量の水分や初期運転で発生した異物等をドライヤで効率よく吸着し、除去することができ、この水分や異物の吸着除去によりドライヤ側の流路圧力損失の方がバイパス回路側の流路圧力損失よりも大きくなると、冷媒は自然にバイパス回路側を流れることになる。従って、回路切換え用の開閉弁等を省略しても、冷媒の主流を的確にコントロールすることができ、ドライヤ本来の機能を低下することなく、運転の初期段階で水分や異物を確実に除去することができるとともに、余計な開閉弁等を設ける必要がなく、回路構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
さらに、本発明の冷凍装置は、上記の冷凍装置において、前記バイパス回路に、ストレーナが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バイパス回路に、ストレーナが設けられているため、バイパス回路側に冷媒が流れる状態になった段階で、機械摺動部分で発生した微細摩耗粉や冷凍機油の劣化物等が冷媒中に混入した場合でも、これらの異物をストレーナによって除去することができる。従って、運転の初期段階を経過後に発生した微細摩耗粉や冷凍機油の劣化物等で冷媒回路中の弁等が閉鎖され、冷媒循環量が低下して不冷却に陥る事態をも確実に防止することができる。
さらに、本発明の冷凍装置は、上述のいずれかの冷凍装置において、前記バイパス回路中に開閉弁が設けられるとともに、該開閉弁を前記ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに開放する圧力損失検出手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、バイパス回路中に開閉弁が設けられるとともに、該開閉弁をドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに開放する圧力損失検出手段が設けられているため、ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったとき、それを圧力損失検出手段で検知してバイパス回路中の開閉弁を開放し、バイパス回路側に冷媒をバイパスさせることができる。従って、ドライヤ側の流路圧力損失が水分や異物の吸着除去により許容圧力損失以上になった場合だけ、バイパス回路側に冷媒を流すことができ、ドライヤ本来の機能を十分に発揮させ、運転の初期段階で水分や異物を確実に除去することができる。また、バイパス回路側に開閉弁を1個設けるだけでよく、余計な開閉弁等を設ける必要がなく、回路構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
さらに、本発明の冷凍装置は、上記の冷凍装置において、前記圧力損失検出手段が、前記ドライヤ前後の差圧を検出して作動する差圧スイッチとされていることを特徴とする。
本発明によれば、圧力損失検出手段が、ドライヤ前後の差圧を検出して作動する差圧スイッチとされているため、ドライヤ前後の差圧を差圧スイッチで検出してドライヤ側の流路圧力損失を的確に検知し、バイパス回路中の開閉弁を開放して冷媒をバイパス回路側に流すことができる。従って、ドライヤを適切に機能させて運転初期に発生する異物や水分等を確実に除去することができるとともに、ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに、適時冷媒をバイパス回路側にバイパスさせることができる。
さらに、本発明の冷凍装置は、上記の冷凍装置において、前記圧力損失検出手段が、高圧センサ、低圧センサおよび蒸発器出口冷媒温度センサからの検出値と、減圧手段である電子膨張弁の開度情報とに基づいて、高低圧の差圧が規定値以上であり、前記電子膨張弁開度が最大開度でかつ蒸発器出口冷媒過熱度が制御上限値以上の場合に、前記ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上と判定し、前記開閉弁を開放するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、圧力損失検出手段が、高圧センサ、低圧センサおよび蒸発器出口冷媒温度センサからの検出値と、減圧手段である電子膨張弁の開度情報とに基づいて、高低圧の差圧が規定値以上であり、電子膨張弁開度が最大開度でかつ蒸発器出口冷媒過熱度が制御上限値以上の場合に、ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上と判定し、開閉弁を開放するように構成されているため、高圧センサ、低圧センサ、蒸発器出口冷媒温度センサ等、一般的な冷凍装置に設けられている既設のセンサからの検出値と、電子膨張弁の開度情報とに基づいて、ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上か否かを判定してドライヤ側の流路圧力損失を的確に検知し、バイパス回路中の開閉弁を開放して冷媒をバイパス回路側に流すことができる。従って、ドライヤを適切に機能させて運転初期に発生する異物や水分等を確実に除去することができるとともに、ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに、適時冷媒をバイパス回路側にバイパスさせることができる。また、全て既設のセンサ類を利用できるため、圧力損失検出手段をソフト上の改変のみによって簡単に構成することができる。
さらに、本発明の冷凍装置は、上述のいずれかの冷凍装置において、前記圧力損失検出手段により、前記ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上であることが検出されたとき、それを表示する表示器が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、圧力損失検出手段により、ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上であることが検出されたとき、それを表示する表示器が設けられているため、ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったとき、オペレータはコントローラ等に設けられている表示器を介して、それを認識することができる。従って、ドライヤの交換の必要性等を容易に判断することが可能となる。
さらに、本発明の冷凍装置は、上述のいずれかの冷凍装置において、前記ドライヤの上流側および下流側に、閉止弁が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ドライヤの上流側および下流側に、閉止弁が設けられているため、ドライヤの交換が必要となった場合、その前後に設けられている閉止弁を閉止することによってドライヤを冷媒回路側から切り離し可能とし、ドライヤのみを簡単に交換することができる。従って、ドライヤの交換を容易化することができる。
本発明によると、冷凍装置が運転を開始してからの初期段階においては、バイパス回路側の流路圧力損失の方がドライヤ側の流路圧力損失よりも大きいことから、冷媒は流路圧力損失の小さいドライヤ側に流れる。これによって、冷媒回路内に残留していた微量の水分や初期運転で発生した異物等をドライヤで効率よく吸着し、除去することができ、この水分や異物の吸着除去によりドライヤ側の流路圧力損失の方がバイパス回路側の流路圧力損失よりも大きくなると、冷媒は自然にバイパス回路側を流れることになるため、回路切換え用の開閉弁等を省略しても、冷媒の主流を的確にコントロールすることができ、ドライヤ本来の機能を低下することなく、運転の初期段階で水分や異物を確実に除去することができるとともに、余計な開閉弁等を設ける必要がなく、回路構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の第2実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路の一部分図である。 本発明の第3実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の第4実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路の一部分図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図が示されている。
冷凍装置1は、冷媒を圧縮する圧縮機2と、圧縮された高温高圧の冷媒ガスを外気等と熱交換させて凝縮する凝縮器3と、凝縮された液冷媒を貯留するレシーバ4と、レシーバ4からの液冷媒を流通させ、該液冷媒中に含まれている水分や異物等を吸着除去するドライヤあるいはフィルタドライヤ(以下、単にドライヤという。)5と、水分や異物等が除去された液冷媒を断熱膨張させる電子膨張弁6と、断熱膨張された低温低圧の気液二相冷媒を庫内空気等と熱交換させて蒸発ガス化する蒸発器7等とを備え、これらを順次冷媒配管8を介して接続することにより、密閉サイクルとされた冷媒回路9を構成している。
そして、蒸発器7で熱交換され、気化熱を奪われて冷却された庫内空気を庫内に供給することにより、庫内の冷却に供するようにしている。上記冷媒回路9には、高圧センサ10および低圧センサ11が設けられ、高圧の異常上昇や低圧の異常上昇を検出して冷凍装置1を保護制御するとともに、蒸発器7の出口に冷媒温度センサ12が設けられ、その検出値に基づいて電子膨張弁6の開度を、例えば蒸発器7出口の冷媒過熱度が一定となるように制御している。
ドライヤ5は、通常、筒状とされた密閉容器の両端部位に一対のフィルタを設け、その一対のフィルタ間にモレキュラシーブ等の乾燥剤を充填した構成とされており、冷媒回路9における液冷媒配管中に設置され、冷媒を充填した後、運転初期において密閉サイクルとされた冷媒回路9中に残留している微量の水分を吸着除去するとともに、冷媒回路9中で発生する微細なゴミや金属粉等の異物を除去するものである。
このドライヤ5によると、運転開始からせいぜい数十時間程度で、水分の吸着や運転初期に発生する異物等の除去が完了していると考えられ、その後はドライヤ5をバイパスさせて冷媒を流しても特に支障は生じないと考えられている。そこで、従来から、ドライヤ5に対して並列にバイパス回路を接続し、ドライヤ5が詰り圧力損失が増大して冷媒循環量が低下することにより不冷却に陥る事態を回避するようにしている。しかし、ドライヤ5に対して単に並列にバイパス回路を設けた場合、冷凍装置1の運転初期において、水分や異物がバイパス回路側に流れる状態をコントロールすることができなくなり、運転開始からの初期段階において、冷媒回路中の水分や異物を除去するというドライヤ本来の機能が低下し、水分や異物の除去に時間がかかってしまうことになる。
そこで、本実施形態においては、ドライヤ5に対してバイパス回路13を並列に接続するとともに、このバイパス回路13の流路圧力損失を、ドライヤ5の新品時の圧力損失よりも大きく、かつ必要流量を流すことができる最大許容圧力損失よりも小さくした構成としている。このような流路圧力損失の調整は、バイパス回路13を構成する配管径の選択によって適宜調整することが可能である。
また、バイパス回路13には、初期運転が経過した後において、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上となり、バイパス回路13側に冷媒がバイパスされる状態となった段階で、例えば圧縮機2等の機械摺動部分で発生される微細摩耗粉や冷凍機油の劣化物等が冷媒中に混入した場合でも、その微細摩耗粉や冷凍機油の劣化物等を除去できるように、#100程度のメッシュのストレーナ14が設けられている。
斯くして、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
冷凍装置1の密閉サイクルされた冷媒回路9の液冷媒配管中に、ドライヤ5が設けられるとともに、このドライヤ5に並列にバイパス回路13が設けられ、更に該バイパス回路13の流路圧力損失が、ドライヤ5の新品時の圧力損失よりも大きく、かつ必要流量を流すことができる最大許容圧力損失よりも小さくされた構成とされているため、冷凍装置1が運転を開始してからの初期段階のせいぜい数十時間程度の間は、バイパス回路13側の流路圧力損失の方がドライヤ5側の流路圧力損失よりも大きいことから、冷媒は流路圧力損失の小さいドライヤ5側に流れる。
これによって、冷媒充填時に冷媒回路9内に残留していた微量の水分や冷凍装置1の初期運転で発生した微細なゴミや金属粉等の異物を、ドライヤ5を介して効率よく除去することができる。また、この水分や異物の吸着除去によりドライヤ5側の流路圧力損失の方がバイパス回路13側の流路圧力損失よりも大きくなると、冷媒は自然にバイパス回路13側を流れることになる。
このため、回路を切換える複数の開閉弁や三方切換え弁等を省略しても、冷媒の主流を的確にコントロールすることができ、ドライヤ5本来の機能を低下することなく、運転の初期段階で水分や異物を確実に除去することができるとともに、余計な開閉弁等を設ける必要がなく、回路構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
また、バイパス回路13に、適度なメッシュのストレーナ14を設けた構成としているため、バイパス回路13側に冷媒が流れる状態に切換えられた段階で、圧縮機2の機械摺動部分で発生した微細摩耗粉や冷凍機油の劣化物等が冷媒中に混入した場合でも、これらの異物をストレーナ14によって除去することができる。
従って、運転の初期段階を経過後に発生した微細摩耗粉や冷凍機油の劣化物等で冷媒回路9中の、例えば電子膨張弁6が閉鎖され、冷媒循環量が低下して不冷却に陥る事態等をも確実に防止することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図2を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、バイパス回路13中に開閉弁15が設けられている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、図2に示されるように、バイパス回路13中に開閉弁15を設けるとともに、この開閉弁15をドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったことを検知する差圧スイッチ(圧力損失検出手段)16を介して開放可能な構成としている。つまり、ドライヤ5前後の差圧を差圧スイッチ16で検出することにより、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったことを検知し、この差圧スイッチ16を介してバイパス回路13中に設けられている開閉弁15を開放するようにした構成としている。
このように、バイパス回路13に開閉弁15を設けるとともに、この開閉弁15をドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに開放する差圧スイッチ(圧力損失検出手段)16を設けた構成としているため、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったとき、それを圧力損失検出手段としての差圧スイッチ16を介して検知し、バイパス回路13中に設けられている開閉弁15を開放することにより、バイパス回路13側に冷媒を流すことができる。
従って、ドライヤ5側の流路圧力損失が水分や異物の吸着除去により許容圧力損失以上になった場合だけ、バイパス回路13側に冷媒を流すことができ、ドライヤ5本来の機能を十分に発揮させ、冷凍装置1の運転の初期段階で水分や異物を確実に除去することができる。また、バイパス回路13側に開閉弁15を1個設けるだけでよく、余計な開閉弁等を設ける必要がなく、回路構成を簡素化してコスト低減を図ることができる。
特に、圧力損失検出手段がドライヤ5前後の差圧を検出して作動する差圧スイッチ16とされているため、ドライヤ5前後の差圧を差圧スイッチ16で検出してドライヤ5側の流路圧力損失を的確に検知し、バイパス回路13中の開閉弁15を開放して冷媒をバイパス回路13側に流すことができる。従って、ドライヤ5を適切に機能させて運転初期に発生する水分や異物等を確実に除去することができるとともに、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに、適時冷媒をバイパス回路13側にバイパスさせることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1および第2実施形態に対して、バイパス回路13中に設けられている開閉弁15を開放する圧力損失検出手段17の構成が異なっている。その他の点については、第1および第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態において、圧力損失検出手段17は、図3に示されるように、高圧センサ10、低圧センサ11および蒸発器7出口に設けられている冷媒温度センサ12からの検出値と、電子膨張弁6の開度情報とに基づいて、高低圧の差圧が規定値以上であり、電子膨張弁6の開度が最大開度でかつ蒸発器7出口の冷媒過熱度が制御上限値以上の場合、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上と判定し、バイパス回路13中に設けられている開閉弁15を開放する構成とされている。
また、上記圧力損失検出手段17により、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上であると判定されたとき、オペレータ等に対して、そのことを表示する表示器18が設けられた構成とされている。
上記のように、圧力損失検出手段17を、高圧センサ10、低圧センサ11および蒸発器出口冷媒温度センサ12からの検出値と、電子膨張弁6の開度情報とに基づいて、高低圧の差圧が規定値以上であり、電子膨張弁6開度が最大開度でかつ蒸発器7出口の冷媒過熱度が制御上限値以上の場合に、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上と判定し、開閉弁15を開放するように構成しているため、高圧センサ10、低圧センサ11および蒸発器出口温度センサ12等、一般的な冷凍装置に設けられている既設のセンサからの検出値と電子膨張弁6の開度情報とに基づいて、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上か否かを判定してドライヤ5側の流路圧力損失を的確に検知し、バイパス回路13中に設けられている開閉弁15を開放して冷媒をバイパス回路13側に流すことができる。
例えば、上記冷凍装置1において、ドライヤ5の新品時の圧力損失は、略5KPa程度であり、能力が致命的に落ち始めるポイントは、新品時の圧力損失の約9倍程度(≒45KPa)まで圧力損失が増大したときであり、この場合、膨張弁6の手前で冷媒が気液二相になり始め、冷凍能力が大きく落ち始める。この圧力損失の増大は、高圧センサ10と低圧センサ11との差圧から検出することができる。
一方、蒸発器7出口の冷媒圧力、温度等は、定格条件において、ドライヤ5が新品時の場合、例えば以下と考えられる。
蒸発器出口冷媒過熱度=6deg
電子膨張弁開度=195パルス
これに対して、ドライヤ5の詰りを、蒸発器出口冷媒過熱度が10deg以上、電子膨張弁開度が最大開度240パルスでドライヤ5が詰ったと判定することができ、開閉弁15を開放することにより、冷媒をバイパス回路13側にバイパスさせることができる。
従って、ドライヤ5を適切に機能させて運転初期に発生する水分や異物等を確実に除去することができるとともに、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに、適時冷媒をバイパス回路13側にバイパスさせることができる。また、上記センサ10,11,12については、全て既設のセンサを利用することができるため、圧力損失検出手段17をソフト上の改変のみによって簡単に構成することができる。
さらに、圧力損失検出手段17により、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上であることが検出されたとき、それを表示する表示器18を設けているため、ドライヤ5側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったとき、オペレータはコントローラ等に設けられている表示器18を介して、それを認識することができ、従って、ドライヤ5の交換の必要性等を容易に判断することが可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1ないし第3実施形態に対して、ドライヤ5の前後に閉止弁19,20を設けている点が異なる。その他の点については、第1ないし第3実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、図4に示されるように、ドライヤ5の前後、すなわち上流側および上流側に、それぞれボールバルブ等の閉止弁19,20を設けた構成としている。
このように、ドライヤ5の上流側および下流側に、閉止弁19,20が設けた構成とすることにより、ドライヤ5の交換が必要となった場合、その前後に設けられている閉止弁19,20を閉止することによってドライヤ5を冷媒回路9から切り離し可能とし、ドライヤ5のみを簡単に交換することが可能となる。従って、ドライヤ5を取り換える必要が生じた場合、交換を容易化することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、減圧手段として電子膨張弁6を用いた例について説明したが、電子膨張弁6に代えて温度式自動膨張弁を用いてもよいことはもちろんである。この場合、蒸発器出口の冷媒過熱度は、低圧センサ11と蒸発器出口冷媒温度センサ12との検出値から算出すればよい。
また、本発明の冷凍装置は、冷媒回路中にドライヤ5が設けられている各種空気調和機あるいは種々の用途に適用される冷凍機に幅広く適用することができるものである。
1 冷凍装置
5 ドライヤ
6 電子膨張弁
9 冷媒回路
10 高圧センサ
11 低圧センサ
12 蒸発器出口冷媒温度センサ
13 バイパス回路
14 ストレーナ
15 開閉弁
16 差圧スイッチ(圧力損失検出手段)
17 圧力損失検出手段
18 表示器
19,20 閉止弁

Claims (7)

  1. 冷媒回路中に、該回路内の水分や異物等を吸着し、除去するドライヤが設けられている冷凍装置において、
    前記ドライヤに対して並列にバイパス回路が設けられており、
    該バイパス回路の流路圧力損失が、前記ドライヤの新品時の圧力損失よりも大きく、かつ必要流量を流すことができる最大許容圧力損失よりも小さくされていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記バイパス回路に、ストレーナが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記バイパス回路中に開閉弁が設けられるとともに、該開閉弁を前記ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上になったときに開放する圧力損失検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍装置。
  4. 前記圧力損失検出手段が、前記ドライヤ前後の差圧を検出して作動する差圧スイッチとされていることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記圧力損失検出手段が、高圧センサ、低圧センサおよび蒸発器出口冷媒温度センサからの検出値と、減圧手段である電子膨張弁の開度情報とに基づいて、高低圧の差圧が規定値以上であり、前記電子膨張弁開度が最大開度でかつ蒸発器出口冷媒過熱度が制御上限値以上の場合に、前記ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上と判定し、前記開閉弁を開放するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
  6. 前記圧力損失検出手段により、前記ドライヤ側の流路圧力損失が許容圧力損失以上であることが検出されたとき、それを表示する表示器が設けられていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の冷凍装置。
  7. 前記ドライヤの上流側および下流側に、閉止弁が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の冷凍装置。
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