JP2018151116A - ターボ冷凍機 - Google Patents

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福住 幸大
Yukihiro Fukuzumi
幸大 福住
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Abstract

【課題】蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つに設置された液面レベルセンサの出力を常時監視することで液面レベルセンサの異常を検知することを可能とし、液面レベルセンサに異常が生じた場合でも冷凍機の安定運転を継続でき、冷凍機の故障停止を回避できるターボ冷凍機を提供する。【解決手段】蒸発器3、凝縮器2およびエコノマイザ4の少なくとも1つに設置された液面レベルセンサ7,8の出力に基づいて冷媒流量を制御して、蒸発器3、凝縮器2およびエコノマイザ4の少なくとも1つの液面レベルを目標範囲に制御するように構成したターボ冷凍機1であって、液面レベルセンサ7,8が故障したか否かを判定する判定手段と、判定手段により液面レベルセンサ7,8が故障したと判定された場合に、ターボ冷凍機1の運転を軽故障モードに移行させてターボ冷凍機1の運転を継続させる制御装置10とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つに設置された液面レベルセンサの出力に基づいて蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つの液面レベルを制御するように構成したターボ冷凍機に関するものである。
ターボ冷凍機は、圧縮機、凝縮器、エコノマイザ、蒸発器を備え、これら各機器を冷媒配管で接続して構成されている。ターボ冷凍機は、蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を圧縮機で圧縮し、圧縮した冷媒蒸気を凝縮器で冷却凝縮させて液化すると共に、該液化した冷媒を、エコノマイザを介して蒸発器に戻すことで冷凍サイクルを行っている。凝縮器とエコノマイザとの間の冷媒配管には高圧膨張弁が設置されており、凝縮器に設置された液面レベルセンサの出力に基づいて高圧膨張弁を制御して凝縮器からエコノマイザに流れる冷媒流量を制御している。また、エコノマイザと蒸発器との間の冷媒配管には低圧膨張弁が設置されており、エコノマイザに設置された液面レベルセンサの出力に基づいて低圧膨張弁を制御してエコノマイザから蒸発器に流れる冷媒流量を制御している。
特許第5478983号公報
上述したターボ冷凍機において、凝縮器やエコノマイザに設置された液面レベルセンサが故障して正しい液面レベルを検出しなくなった場合、膨張弁の開度が適切ではなくなるため、液面レベルが制御できずに、液がキャリーオーバしたり、逆に液がなくなってガスが吹き抜けて冷凍機の効率低下を起こしてしまうという問題があった。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つに設置された液面レベルセンサの出力を常時監視することで液面レベルセンサの異常を検知することを可能とし、液面レベルセンサに異常が生じた場合でも冷凍機の安定運転を継続でき、冷凍機の故障停止を回避できるターボ冷凍機を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の一態様は、圧縮機、凝縮器、エコノマイザ、蒸発器を冷媒配管で接続して構成される冷凍サイクルを備え、蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つに設置された液面レベルセンサの出力に基づいて冷媒流量を制御して、蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つの液面レベルを目標範囲に制御するように構成したターボ冷凍機であって、前記液面レベルセンサが故障したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記液面レベルセンサが故障したと判定された場合に、ターボ冷凍機の運転を軽故障モードに移行させてターボ冷凍機の運転を継続させる制御装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記判定手段は、前記液面レベルセンサの出力が所定時間経過しても変化しない場合に故障と判定することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記軽故障モードは、前記液面レベルセンサの出力に基づく冷媒流量の制御を一旦無効にし、故障であることを表示手段に表示させかつ/または記憶手段に記憶させるモードであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記制御装置は、前記軽故障モードでは前記冷媒流量を冷凍能力に応じた冷媒流量の設定値より増加させるように制御することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記冷媒流量の制御は、凝縮器とエコノマイザとを接続する冷媒配管およびエコノマイザと蒸発器とを接続する冷媒配管の少なくとも一方に設置された電動弁の開度を制御することにより行うことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記液面レベルセンサと前記電動弁を備えた液面制御系が複数あり、一方の液面制御系の液面レベルセンサが故障したと判定された場合に、他方の液面制御系の電動弁の開度に連動させて前記一方の液面制御系の電動弁を制御することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記制御装置は、前記液面レベルセンサが故障したと判定された場合に、当該故障した液面レベルセンサが設置されている蒸発器、凝縮器またはエコノマイザの液面レベルを上下に変動させるように冷媒流量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つに設置された液面レベルセンサの出力を常時監視することで液面レベルセンサの異常を検知することを可能とし、液面レベルセンサに異常が生じた場合でも膨張弁の開度を安全な値にして冷凍機の運転を継続することで、冷媒液が溢れて圧縮機に流入してしまうことによって、冷凍機が故障・停止することを回避できる。
図1は、本発明に係るターボ冷凍機を示す模式図である。 図2は、凝縮器と蒸発器の圧力差(Pc−Pe)と膨張弁の開度との関係を示すグラフである。 図3は、液面レベルセンサが正常である場合の液面制御フローチャートである。 図4は膨張弁の開度制御を始めた直後の状態を示す図であり、図4(a)は蒸発器の冷媒液面レベルの推移を示し、図4(b)は膨張弁の実開度の変化を示し、図4(c)は膨張弁の修正開度を示す。 図5は、液面レベルセンサが故障した場合の液面制御フローチャートである。 図6は、液面レベルセンサとして、2個のフロートを備え液面高と液面低を検知することができるフロート式レベルセンサの一例を示す模式図である。 図7は、図1に示すターボ冷凍機の外観構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係るターボ冷凍機の実施形態を図1乃至図7を参照して説明する。図1乃至図7において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係るターボ冷凍機を示す模式図である。図1に示すように、ターボ冷凍機は、冷媒蒸気を圧縮するターボ圧縮機1と、圧縮された冷媒蒸気を冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器2と、冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器3と、凝縮器2と蒸発器3との間に配置される中間冷却器であるエコノマイザ4とを備え、これら各機器を冷媒が循環する冷媒配管5によって連結して構成されている。
図1に示す実施形態においては、ターボ圧縮機1は、多段ターボ圧縮機から構成されている。ターボ圧縮機1は、冷媒配管5によってエコノマイザ4と接続されており、エコノマイザ4で分離された冷媒蒸気は多段ターボ圧縮機の多段の圧縮段(この例では2段)の中間部分(この例では一段目と二段目の間の部分)に導入されるようになっている。
図1に示すように構成されたターボ冷凍機の冷凍サイクルでは、ターボ圧縮機1と凝縮器2と蒸発器3とエコノマイザ4とを冷媒が循環し、蒸発器3で冷水が製造されて負荷に対応し、冷凍サイクル内に取り込まれた蒸発器3からの熱量および圧縮機モータから供給されるターボ圧縮機1の仕事に相当する熱量が凝縮器2に供給される冷却水に放出される。一方、エコノマイザ4にて分離されたガス冷媒はターボ圧縮機1の多段圧縮段の中間部分に導入され、一段目圧縮段からのガス冷媒と合流して二段目圧縮段により圧縮される。2段圧縮単段エコノマイザサイクルによれば、エコノマイザ4による冷凍効果部分が付加されるので、その分だけ冷凍効果が増加し、エコノマイザ4を設置しない場合に比べて冷凍効果の高効率化を図ることができる。
図1に示すように、凝縮器2とエコノマイザ4との間の冷媒配管5には高圧膨張弁Vが設置され、エコノマイザ4と蒸発器3との間の冷媒配管5には低圧膨張弁Vが設置されている。高圧膨張弁Vおよび低圧膨張弁Vは、弁開度を変えることで冷媒流量を制御できる電動弁からなっている。高圧膨張弁Vおよび低圧膨張弁Vは制御装置10に接続されている。凝縮器2およびエコノマイザ4には、ぞれぞれ内部に貯留されている冷媒の液面高さを検出する液面レベルセンサ7,8が設置されている。液面レベルセンサ7,8は制御装置10に接続されている。液面レベルセンサ7,8は、例えば、フロート式レベルセンサからなる。フロート式レベルセンサは、液面に浮かべたフロートが液面の変化に応じてステムに沿って上下し、フロート内部のマグネットにより、ステム内のリードスイッチが作動して検知信号を出力するようになっている。液面レベルセンサには、フロート式レベルセンサに代えて、フロートスイッチ、差圧センサ、液面スイッチを使用してもよい。
制御装置10は、凝縮器2に設置された液面レベルセンサ7の出力に基づいて凝縮器2の液面レベルが目標範囲に収まるように高圧膨張弁Vを開閉制御し、かつエコノマイザ4に設置された液面レベルセンサ8の出力に基づいてエコノマイザ4の液面レベルが目標範囲に収まるように低圧膨張弁Vを開閉制御する。
なお、低圧膨張弁Vの制御には、蒸発器3に設置した液面レベルセンサ(図示せず)を使用してもよい。
制御装置10は、凝縮器2に設置された液面レベルセンサ7の出力を常時監視して液面レベルセンサ7が故障したか否かを判定するとともに、エコノマイザ4に設置された液面レベルセンサ8の出力を常時監視して液面レベルセンサ8が故障したか否かを判定する判定手段を備えている。制御装置10は、判定手段により液面レベルセンサ7または液面レベルセンサ8が故障したと判定された場合に、ターボ冷凍機の運転を軽故障モードに移行させてターボ冷凍機の運転を継続させる。制御装置10に設けられた判定手段は、液面レベルセンサの出力が所定時間経過しても変化しない場合に故障と判定する。前記軽故障モードは、液面レベルセンサの出力に基づく冷媒流量の制御を一旦無効にし、故障であることを表示手段に表示させかつ/または記憶手段に記憶させるモードである。制御装置10は、軽故障モードでは冷媒流量を冷凍能力に応じた冷媒流量の設定値より増加させるように制御する。冷媒流量の制御は、高圧膨張弁Vまたは低圧膨張弁Vの開度を制御することにより行う。
図1においては、凝縮器2に液面レベルセンサ7が設置され、エコノマイザ4に液面レベルセンサ8が設置されているが、以下の説明においては、液面レベルセンサ7と液面レベルセンサ8を総称して液面レベルセンサ(符号なし)と云う。また、図1においては、高圧膨張弁Vと低圧膨張弁Vの2つの膨張弁が設置されているが、以下の説明においては、高圧膨張弁Vと低圧膨張弁Vを総称して膨張弁(符号なし)と云う。
次に、膨張弁の開度制御について説明する。
図1に示すように、凝縮器2と蒸発器3の圧力をそれぞれ検出する圧力センサ11,12を設けている。圧力センサ11,12は、それぞれ制御装置10に接続されている。圧力センサ11は凝縮器2の圧力Pcを測定し、測定値を制御装置10に入力する。また、圧力センサ12は蒸発器3の圧力Peを測定し、測定値を制御装置10に入力する。制御装置10は、凝縮器2と蒸発器3の圧力差(Pc−Pe)を演算し、予め与えたテーブルから内挿された膨張弁開度になるように制御を行う。
図2は、凝縮器2と蒸発器3の圧力差(Pc−Pe)と膨張弁の開度との関係を示すグラフである。図2に示す圧力差(Pc−Pe)と膨張弁の開度との関係は、高圧膨張弁Vおよび低圧膨張弁Vのいずれにも当てはまる関係である。図2に示すような圧力差(Pc−Pe)と膨張弁開度との関係を予め求めておき、テーブル化して記憶しておく。ターボ冷凍機の運転中に、圧力センサ11,12は、それぞれ凝縮器2の圧力および蒸発器3の圧力を測定し、測定値を制御装置10へ入力する。制御装置10は、凝縮器2と蒸発器3の圧力差(Pc−Pe)を演算し、テーブル化して記憶された図2の関係に基づき、膨張弁の開度を制御する。
なお、制御装置にテーブルを記憶することなく、圧力センサ11の圧力Pcと圧力センサ12の圧力Peとの圧力差の電気信号に基づき、予め求めた圧力差と前記膨張弁の開度との関係をアナログ電子回路により構成し、膨張弁の開度を制御することもできる。
図3は、液面レベルセンサが正常である場合の液面制御フローチャートである。
図3のフローチャートは、制御装置10において実行されるものであり、ターボ冷凍機始動により開始される。まず、液面レベルセンサの検出液面レベルが目標範囲より高い状態が1分間継続したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1においてYESの場合には、膨張弁を少し開く(ステップS2)。例えば、膨張弁を1回あたり1°開く。ステップS2が終了したら、ステップS1に戻る。ステップS1においてNOの場合には、液面レベルセンサの検出液面レベルが目標範囲より低い状態が1分間継続したか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3においてYESの場合には、膨張弁を少し閉じる(ステップS4)。例えば、膨張弁を1回あたり、1°閉じる。ステップS4が終了したら、ステップS1に戻る。一方、ステップS3においてNOの場合には、ステップS1に戻る。
図3に示すフローチャートでは、膨張弁開度の補正を目標範囲より高い状態又は低い状態に応じて膨張弁を少し開く又は少し閉じる等の最も簡単な方法を例示したが、より安定度を高めるために図4に示すような方法でもよい。
図4は膨張弁の開度制御を始めた直後の状態を示す図であり、図4(a)は蒸発器3の冷媒液面レベルLの推移を示し、図4(b)は膨張弁の実開度Voの変化を示し、図4(c)は膨張弁の修正開度ΔVoを示す。制御開始時、膨張弁の開度は可能な限り大きく(膨張弁を可能な限り開いた)状態から始めるとよい。このとき、冷媒液は殆ど蒸発器3に集った状態であり、即ち、蒸発器3の冷媒液面レベルが高い状態にある。
時点t1で膨張弁の開度制御を開始すると、まず蒸発器3の冷媒液面レベルLが目標範囲ΔLを超え高いレベルにあるため、制御装置は膨張弁の開度Voを徐々に下げる。これにより、冷媒液が徐々に凝縮器2に溜るようになり、蒸発器3の冷媒液面レベルLは低下し始める。時点t2で蒸発器3の冷媒液面レベルLは目標レベル範囲ΔL内に入るが、このとき、膨張弁の開度を減少させることを停止すると同時に、ここではその間に加えた修正開度量ΔVoの半分(ΔVo/2)の開度を戻す。この戻し量は半分に限定されるものではなく、修正開度量ΔVoに比例する量や、一定量加減した量などとしてもよいが、いずれにせよ、目標レベル範囲ΔLを逸脱していた間に加えた修正量の範囲内で、一定量を戻すことがよい。これにより、膨張弁の実開度Voは図4(b)に示すように時点t2,t4,t6,t8・・・と徐々に収束し、増減を周期的に繰り返す、所謂ハンチングを生じることなく、制御できるようになる。
図5は、液面レベルセンサが故障した場合の液面制御フローチャートである。
図5のフローチャートは、制御装置10において実行されるものであり、ターボ冷凍機始動により開始される。まず、液面レベルセンサの検出液面レベルが目標範囲より高い状態が1時間継続したか否かを判定する(ステップS1−1)。ステップS1−1においてYESの場合には、ターボ冷凍機の運転を軽故障モードに移行させる(ステップS2)。ステップS1−1と併行して、液面レベルセンサの検出液面レベルが目標範囲より低い状態が1時間継続したか否かを判定する(ステップS1−2)。ステップS1−2においてYESの場合には、ターボ冷凍機の運転を前記軽故障モードに移行させる(ステップS2)。ステップS2の軽故障モードにおいては、液面レベルセンサの出力に基づく冷媒流量の制御を一旦無効にし、ターボ冷凍機の運転を継続させる。そして、液面レベルセンサが故障であることを表示する軽故障アラームを発報するとともに軽故障であることを記憶させ、膨張弁の開度を特別設定値にする。例えば、膨張弁を通常の開度より10°開いた値とする。ステップS1−1においてNOの場合には、スタート直後の段階に戻る。同様に、ステップS1−2においてNOの場合には、スタート直後の段階に戻る。ステップS2が終了したら、液面レベルセンサの検出液面レベルが目標範囲より高い状態か否かを判定する(ステップS3)。ステップS3においてYESの場合には、ステップS3を繰り返す。ステップS3においてNOの場合には、液面レベルセンサの検出液面レベルが目標範囲より低い状態か否かを判定する(ステップS4)。ステップS4においてYESの場合には、ステップS3に戻る。ステップS4においてNOの場合には、液面レベルセンサが適正(正常)になったと判定し、軽故障モードを解除する(ステップS5)。ステップS5が終了したら、ステップS1−1およびステップS1−2に戻る。
図6は、液面レベルセンサとして、2個のフロートを備え液面高と液面低を検知することができるフロート式レベルセンサの一例を示す模式図である。図6に示すように、フロート式レベルセンサは、2個のフロート20H,20Lを備えており、これらフロート20H,20Lはステム(軸)21に沿って上下するようになっている。各フロート20H,20Lの内部にはマグネット22が設けられ、ステム21にはリードスイッチ23が設けられている。各フロート20H,20Lの上下には、液位設定用のストッパ24が設けられている。図6に示すフロート式レベルセンサは、各フロート20H,20Lが液面の変化に応じてステム21に沿って上下し、各フロート20H,20Lの内部のマグネット22により、ステム21内のリードスイッチ23が作動して検知信号を出力するようになっている。液位設定用の上下2個のストッパ24の位置は自由に設定できるようになっている。
図6に示すように、2個のフロート20H,20Lを備え液面高と液面低を検知することができるフロート式レベルセンサを用いることにより、液面高と液面低の間を目標液面とすることができる。1本の軸にフロートを1個設けたものを2つ使用しても良い。
図6に示す構成で明らかに故障となる例として、フロート20HがONかつフロート20LがOFFの場合がある。ONは液面検知であり、OFFは液面非検知である。この場合は矛盾発生として即座に軽故障モードにする。
図7は、図1に示すターボ冷凍機の外観構成を示す斜視図である。図7に示すように、ターボ圧縮機1と凝縮器2とが高い位置に設置され、蒸発器3とエコノマイザ4とが低い位置に設置されている。
図7に示すように、凝縮器2の位置が高い構成とすると、冷凍機の停止時には冷媒液はすべて蒸発器3に溜まるので、冷凍機の停止時に、凝縮器2に設置されている液面レベルセンサ7(図1参照)が液面を検知している場合は、直ちに軽故障モードにする。
次に、図5に示すように、液面制御を実行しているときに、液面レベルセンサの故障の解消を積極的に試みる場合を説明する。
上述した軽故障モード中、周期的に膨張弁の開度を変化させることで冷媒流量を変化させ、液面レベルを上下に変動させる。例えば、膨張弁を目標開度に対して±5%の範囲で開閉する。開閉周期は、例えば、10分で10サイクル実施する。液面レベルセンサがフロート式で、ステム(軸)とフロートに異物が付着したりして固着し、フロートが動かなくなってしまったような場合、膨張弁の開度を周期的に変化させることで冷媒流量を変化させ、液面レベルを上下に変動させる。これにより、異物が除去されて復旧することが期待される。
次に、液面レベルセンサと膨張弁を備えた液面制御系が複数ある場合の制御方法について説明する。
凝縮器2とエコノマイザ4とに設置された液面レベルセンサのうち、どちらかの液面レベルセンサが故障して片方の膨張弁が開き勝手になったとしても、もう一組の液面レベルセンサと膨張弁は正常モードで液面制御を継続して問題ない。
一方、1つの液面レベルセンサが故障し、その原因が機内の冷媒の汚れなどであった場合、他の液面レベルセンサも故障している可能性がある。こうしたケースを想定し、1つの液面レベルセンサが故障を検知した時点で、他の膨張弁もすべて軽故障モードにしても良い。
凝縮器2とエコノマイザ4とに設置された液面レベルセンサのうち、どちらかの液面レベルセンサが故障した場合、正常な側の開度補正を故障側にも適用することで、故障側膨張弁の開度が過度に開くことを防止できる。
このように、1つの液面レベルセンサが故障した場合でも、正常な側の膨張弁開度と故障側の膨張弁開度を連動させることで、故障した側の膨張弁が開き過ぎないようにできるため、ガスバイパス量が減少し、効率の良い運転ができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において、種々の異なる形態で実施されてよいことは勿論である。
1 ターボ圧縮機
2 凝縮器
3 蒸発器
4 エコノマイザ
5 冷媒配管
7,8 液面レベルセンサ
10 制御装置
11,12 圧力センサ
高圧膨張弁
低圧膨張弁

Claims (7)

  1. 圧縮機、凝縮器、エコノマイザ、蒸発器を冷媒配管で接続して構成される冷凍サイクルを備え、蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つに設置された液面レベルセンサの出力に基づいて冷媒流量を制御して、蒸発器、凝縮器およびエコノマイザの少なくとも1つの液面レベルを目標範囲に制御するように構成したターボ冷凍機であって、
    前記液面レベルセンサが故障したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記液面レベルセンサが故障したと判定された場合に、ターボ冷凍機の運転を軽故障モードに移行させてターボ冷凍機の運転を継続させる制御装置とを備えたことを特徴とするターボ冷凍機。
  2. 前記判定手段は、前記液面レベルセンサの出力が所定時間経過しても変化しない場合に故障と判定することを特徴とする請求項1記載のターボ冷凍機。
  3. 前記軽故障モードは、前記液面レベルセンサの出力に基づく冷媒流量の制御を一旦無効にし、故障であることを表示手段に表示させかつ/または記憶手段に記憶させるモードであることを特徴とする請求項1または2記載のターボ冷凍機。
  4. 前記制御装置は、前記軽故障モードでは前記冷媒流量を冷凍能力に応じた冷媒流量の設定値より増加させるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のターボ冷凍機。
  5. 前記冷媒流量の制御は、凝縮器とエコノマイザとを接続する冷媒配管およびエコノマイザと蒸発器とを接続する冷媒配管の少なくとも一方に設置された電動弁の開度を制御することにより行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のターボ冷凍機。
  6. 前記液面レベルセンサと前記電動弁を備えた液面制御系が複数あり、一方の液面制御系の液面レベルセンサが故障したと判定された場合に、他方の液面制御系の電動弁の開度に連動させて前記一方の液面制御系の電動弁を制御することを特徴とする請求項5記載のターボ冷凍機。
  7. 前記制御装置は、前記液面レベルセンサが故障したと判定された場合に、当該故障した液面レベルセンサが設置されている蒸発器、凝縮器またはエコノマイザの液面レベルを上下に変動させるように冷媒流量を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のターボ冷凍機。
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