JP2012202606A - 冷媒の回収方法 - Google Patents

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博之 藤野
Hisao Nakajima
久雄 中島
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Abstract

【課題】回収対象機器の冷媒を短時間で回収できる冷媒の回収方法を提供する。
【解決手段】回収容器3内に予め充填したガス冷媒を圧縮機4に取り入れて圧縮した後、凝縮器5で液冷媒に相変化させ、かつ、第1キャピラリチューブ6で減圧して低温化し、この低温冷媒を取り入れて回収容器3を冷却する容器冷却工程と、圧縮機4および冷却ファン52を停止した状態で、回収対象機器2の液冷媒を冷媒回収ポートM1から低圧系回路P1を経由して高圧系回路P2にバイパスさせ、回収対象機器2と回収容器3との圧力差を利用して回収容器3に直接回収する直接液回収工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、回収対象機器から冷媒を回収する回収方法に関する。
近年では、使用済みの空調機器、冷凍機器および冷蔵機器などは、廃棄する前に冷媒の回収が義務付けられている。この場合、これらの回収対象機器の冷媒を回収するには冷媒回収装置が用いられるが、現状では冷媒回収に費やす時間は長く掛かる。
即ち、一般の冷媒回収装置は、内蔵する圧縮機で回収対象機器からの冷媒を単に圧縮して回収容器に送る方法であるため、回収容器の内部は冷媒の圧縮により高温・高圧となる。このため、回収容器が一定の温度よりも高くならないように様子を見ながら冷媒回収装置を稼働することになり、長い時間を要することになる。
このような問題を解決するために、従来では特許文献1に開示されるような冷媒回収装置が提案されている。この冷媒回収装置は、回収容器と回収装置内で冷凍サイクルを形成し、冷媒を循環させるとともに回収容器内の回収した冷媒の温度を下げながら容器内圧力も下げるようにしてある。
特開平5−180542号公報
しかしながら、かかる従来の冷媒回収装置では、暫く回収モードで運転し、圧縮機の圧縮比が既定以上になると貯蔵容器予冷モードおよび貯蔵容器冷却モードへと移行して運転される。ところが、これら回収モードと貯蔵容器予冷モードおよび貯蔵容器冷却モードとは何度も繰り返し運転されるため、回収対象機器から冷媒を回収完了するまでにはやはり長い時間が掛かってしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて、回収対象機器の冷媒を短時間で回収できる冷媒の回収方法を提供するものである。
本発明に係る冷媒の回収方法は、回収対象機器から冷媒を回収する冷媒回収ポートと、回収した冷媒を回収容器に送る冷媒吐出ポートと、ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮され高温高圧となったガス冷媒を冷却ファンによって冷却して液冷媒に相変化させる凝縮器と、前記冷媒回収ポートから前記圧縮機の吸入口まで冷媒を導く低圧系回路と、前記圧縮機の吐出口から前記冷媒吐出ポートまで冷媒を導く高圧系回路と、を備えた冷媒回収装置を用いて、回収対象機器から冷媒を回収する冷媒の回収方法である。
前記回収対象機器の液冷媒を前記冷媒回収ポートから前記低圧系回路を経由して前記高圧系回路にバイパスさせ、前記回収対象機器と前記回収容器との圧力差を利用して前記回収容器に直接回収する直接液回収工程と、前記直接液回収工程の後、前記冷媒回収ポートから回収したガス冷媒を前記低圧系回路を経由して前記圧縮機で圧縮し、その後、前記高圧系経路を経由して前記凝縮器で液冷媒に相変化させて前記回収容器で回収するガス回収工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の冷媒の回収方法によれば、特に直接液回収工程を設けたことにより、回収対象機器と回収容器との圧力差で、迅速にかつ多くの冷媒を回収できるようになり、回収対象機器の冷媒を短時間で回収することができる。
図1は、本発明にかかる冷媒回収装置の一実施形態を示す概略構成図である。 図2は、図1に示す冷媒回収装置において均圧モードの動作を示す概略構成図である。 図3は、図1に示す冷媒回収装置において容器冷却モードの動作を示す概略構成図である。 図4は、図1に示す冷媒回収装置において直接液回収モードの動作を示す概略構成図である。 図5は、図1に示す冷媒回収装置においてガス回収モードの動作を示す概略構成図である。 図6は、図1に示す冷媒回収装置においてセルフクリーニングモードの動作を示す概略構成図である。 図7は、図2から図6に示す冷媒回収装置に設けられた電磁弁の動作を示し、(a)は開状態の概略図、(b)は閉状態の概略図である。 図8は、図2から図6に示す冷媒回収装置に設けられた三方弁の切り替え状態を示し、(a)は図中矢印に示す右側への連通を示す概略図、(b)は図中矢印に示す左側への連通を示す概略図である。 図9は、図1に示す冷媒回収装置の制御を実行するためのフローチャートである。 図10は、図1に示す冷媒回収装置の各モードにおける各バルブの開閉状態と、圧縮機および冷却ファンの運転状態とを表形式で示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1から図8は、本発明にかかる冷媒回収装置1の一実施形態を示し、この冷媒回収装置1は、回収対象機器2の冷媒を、別途設けた回収容器3に回収するものである。
図1に示すように、冷媒回収装置1には、冷媒回収ポートM1、冷媒吐出ポートM2およびガス吸入ポートM3が外側に面して設けられる。冷媒回収ポートM1は回収対象機器2から冷媒を回収する入口であり、冷媒吐出ポートM2は回収した冷媒を回収容器3に送る出口である。また、ガス吸入ポートM3は回収容器3のガス冷媒を取り込む入口である。
一方、冷媒回収装置1内には、ガス冷媒を圧縮する圧縮機4と、この圧縮機4で圧縮され高温高圧となったガス冷媒を冷却して液冷媒に相変化させる凝縮器5と、を有する。また、冷媒回収装置1内には、凝縮器5で液化した冷媒を減圧して膨張させる第1の減圧器としての第1キャピラリチューブ6が設けられる。そして、圧縮機4、凝縮器5および第1キャピラリチューブ6と、回収容器3とによって冷凍サイクルが構成される。この場合、回収容器3は蒸発器として機能することになる。
凝縮器5は、冷媒を通過させる熱交換器51と、この熱交換器51に冷却用の外気を送る冷却ファン52とを備えて構成され、この冷却ファン52は図示省略したコントローラからの指令で運転と停止が制御される。
冷媒回収ポートM1から圧縮機4の吸入口41まで冷媒を導く低圧系回路P1が設けられ、圧縮機4の吐出口42から凝縮器5を介して冷媒吐出ポートM2まで冷媒を導く高圧系回路P2が設けられる。低圧系回路P1の途中には、同回路P1の圧力低下を検出する圧力スイッチ11が設置される。この圧力スイッチ11の検出信号は前記コントローラに送られる。
ところで、低圧系回路P1と高圧系回路P2には、後述するバイパス回路P5および第3、第4電磁弁SV3、SV4が設けられる。
また、高圧系回路P2には、圧縮機4の吐出口42から下流側に向かって順に、凝縮器5と逆止弁12が配置される。この逆止弁12は、後述するセルフクリーニングモードで作動し、高圧側セルフクリーニング回路P7側から凝縮器5側への冷媒の通過を阻止する。
また、高圧系回路P2の凝縮器5よりも下流側に、上述した第1キャピラリチューブ6を設けた第1の容器冷却回路P3(図中ラインL1で示す)が設けられる。更に、回収容器3のガス接続口31からガス吸入ポートM3を経由して第1電磁弁SV1に至る第2の容器冷却回路P4(図中ラインL2で示す)が設けられる。
また、第4電磁弁SV4から第1接続部21を介して第2接続部22に至るバイパス回路P5(図中ラインL3で示す)が設けられる。
更に、高圧系回路P2と低圧系回路P1とを、第2の減圧器としての第2キャピラリチューブ7を介して直接に結ぶ低圧側セルフクリーニング回路P6(図中ラインL4で示す)が設けられる。具体的には、低圧側セルフクリーニング回路P6は、第1三方弁SV7から第2キャピラリチューブ7を介して第3接続部23に至る。また、高圧系回路P2と冷媒吐出ポートM2とを凝縮器5をバイパスして結ぶ高圧側セルフクリーニング回路P7(図中ラインL5で示す)が設けられる。具体的には、高圧側セルフクリーニング回路P7は、第2三方弁SV8から第1接続部21を介して第2接続部22に至る。この高圧側セルフクリーニング回路P7とバイパス回路P5とは、第1接続部21から第2接続部22までが共通の配管を使用している。
このような回路構成において、冷媒回収ポートM1に第1電磁弁SV1が設けられ、ガス吸入ポートM3に第2電磁弁SV2が設けられる。また、低圧系回路P1の途中に第3電磁弁SV3が設けられる。更に、高圧系回路P2の途中には、第5電磁弁SV5が設けられる。更にまた、冷媒吐出ポートM2に第6電磁弁SV6が設けられる。
また、低圧側セルフクリーニング回路P6と低圧系回路P1との交差部分には第1三方弁SV7が設けられる。この第1三方弁SV7は、圧縮機4の吸入口41から延びる配管を、冷媒回収ポートM1と低圧側セルフクリーニング回路P6のいずれか一方に選択的に連通できるようになっている。
更に、圧縮機4の高圧系回路P2と高圧側セルフクリーニング回路P7との交差部分には第2三方弁SV8が設けられる。この第2三方弁SV8は、圧縮機4の吐出口42を、凝縮器5と高圧側セルフクリーニング回路P7のいずれか一方に選択的に連通できるようになっている。
また、低圧系回路P1に配設した圧力スイッチ11には圧力計13が併せて配設され、かつ、圧縮機4の吐出口42の近傍には圧力スイッチ14が配設される。圧力スイッチ14の検出信号も前記コントローラに送られる。
また、高圧系回路P2に配設した凝縮器5の出口部分には、冷媒の流れを外部から目視確認するサイトグラス15が配設される。更に、第1の容器冷却回路P3の第1キャピラリチューブ6よりも上流側には、冷媒中の不純物を濾し取るストレーナ16が配設される。更にまた、圧縮機4の高圧系回路P2の下流部分で、第2接続部22と第6電磁弁SV6との間にも圧力計17が配設される。
また、回収容器3には、温度センサ18が設けられ、回収容器3の重量を計る重量計19が設けられる。温度センサ18は、冷媒が収納された内部温度を検出するようになっており、重量計19は回収した冷媒の重さを検出し、それら検出信号はそれぞれ前記コントローラに送られる。
本実施形態の冷媒回収装置1は、図10に示すように停止モード、均圧モード、容器冷却モード、直接液回収モード、ガス回収モードおよびセルフクリーニングモードで運転されるようになっている。停止モードでは、第1から第6電磁弁SV1〜SV6が閉状態となり、かつ、圧縮機4および凝縮器5の冷却ファン52は停止状態となっている。
そして、冷媒回収装置1を用いた冷媒の回収方法は、図2から図6に示す均圧工程、容器冷却工程、直接液回収工程、ガス回収工程およびセルフクリーニング工程を経て回収対象機器2の冷媒を回収するようになっている。なお、図2から図6によって冷媒回収装置1の運転状態を説明するにあたって、各電磁弁SV1〜SV6は、図7(a)に示すように白抜きで開状態を示し、同図(b)に示すように黒塗りで閉状態を示す。また、各三方弁SV7、SV8は、図8(a)、(b)に示すように図中矢印で示す連通方向は白抜きで示し、矢印以外の遮断方向は黒塗りで示してある。
(1)均圧工程は、冷媒回収装置1を図2に示す均圧モードで運転することによって行われる。この均圧モードでは、圧縮機4の低圧系回路P1と高圧系回路P2との圧力を均等にする。
この場合、図10に示すように、停止モードの状態に対して第3から第5電磁弁SV3〜SV5が開状態に切り替えられる。また、第1三方弁SV7は低圧側セルフクリーニング回路P6側に切り替えられ、かつ、第2三方弁SV8は高圧側セルフクリーニング回路P7側に切り替えられる。
従って、圧縮機4の低圧系回路P1と高圧系回路P2とはバイパス回路P5を介して相互に連通され、これにより圧力の均衡が取られて、次の容器冷却モードで圧縮機4を円滑に起動させることができる。
この均圧モードは、コントローラに設けたタイマーで設定され、設定時間がくると終了する。
なお、この均圧モードでは、各ポートM1、M2、M3を開閉する第1、第2および第6電磁弁SV1、SV2、SV6は閉じられた状態が維持される。また、圧縮機4および凝縮器5の冷却ファン52は停止状態が維持される。
(2)容器冷却工程は、冷媒回収装置1を図3に示す容器冷却モードで運転することによって行われる。この容器冷却モードは、冷媒回収装置1を冷凍サイクルで運転することにより回収容器3を冷却する運転である。
この場合、図10に示すように、第2、第6電磁弁SV2、SV6が開状態に切り替られ、第4、第5電磁弁SV4、SV5が閉状態に切り替えられ、第1電磁弁SV1は閉状態、第3電磁弁SV3は開状態が維持される。このとき、第1三方弁SV7は冷媒回収ポートM1側に切り替えられ、かつ、第2三方弁SV8は凝縮器5側に切り替えられる。
また、容器冷却モードでは、回収容器3内に予め所定量、例えば数キロ程度の冷媒を充填しておく必要がある。冷媒が無い場合は、後述する直接液回収モードにして、回収対象機器2から液冷媒を直接に回収容器3に取り入れておけばよい。
そして、回収容器3内に予め充填したガス冷媒を、第2の容器冷却回路P4および低圧系回路P1を介して圧縮機4に取り入れて圧縮する(このときの冷媒通過経路は破線矢印aとなる)。そして、圧縮機4で圧縮された高温高圧のガス冷媒を高圧系回路P2を介して凝縮器5に送る(このときの冷媒通過経路は破線矢印bとなる)。
すると、この凝縮器5で高温高圧のガス冷媒は冷却されて高圧の液冷媒に相変化し、この液冷媒が第1の容器冷却回路P3に送られる(このときの冷媒通過経路は実線矢印cとなる)。ここで、第1キャピラリチューブ6で減圧されて低圧で低温の気液冷媒とされる。
この低温の気液冷媒は、冷媒吐出ポートM2から液接続口32に送られて回収容器3内に取り入れられる(このときの冷媒通過経路は一点鎖線矢印dとなる)。すると、回収容器3内に取り入れられた気液冷媒は回収容器3内の冷媒と混合するため、この回収容器3内を冷却し、かつ圧力を下げることができる。
この容器冷却モードは、回収容器3に設けられた温度センサ18での検出値が予め設定された温度まで低下するか、あるいは既定時間が経過すると完了する。
(3)直接液回収工程は、冷媒回収装置1を図4に示す直接液回収モードで運転することによって行われる。この直接液回収モードは、回収対象機器2の液冷媒を回収対象機器2と回収容器3との圧力差を利用して回収容器3に直接回収する運転である。
この場合、図10に示すように、容器冷却モードに対して第2および第3電磁弁SV2、SV3が閉状態に切り替えられ、第1および第4電磁弁SV1、SV4が開状態に切り替えられ、第5電磁弁SV5は閉状態、第6電磁弁は開状態が維持される。また、第1三方弁SV7および第2三方弁SV8は容器冷却モードと同じ状態が維持され、第1三方弁SV7は冷媒回収ポートM1側に連通され、かつ、第2三方弁SV8は凝縮器5側に連通されている。この場合、圧縮機4および冷却ファン52は停止状態となる。
従って、この直接液回収モードでは、圧縮機4および冷却ファン52が停止されているので、回収対象機器2の液冷媒が冷媒回収ポートM1から低圧系回路P1およびバイパス回路P5を経由して高圧系回路P2にバイパスされる。そして、冷媒吐出ポートM2から回収容器3の冷媒取込口32へと供給される(このときの冷媒通過経路は実線矢印eとなる)。
このとき、回収容器3は、前述した容器冷却モードで低温化されて圧力が低下しており、回収対象機器2の液冷媒は、この回収対象機器2と回収容器3との圧力差によって回収容器3に直接回収される。
この直接液回収モードは、回収容器3の重量を重量計19で常に測定しており、この重量計19による重量の増加分が既定値以下となった場合、液冷媒の回収が終了したと判断し、完了となる。
(4)ガス回収工程は、冷媒回収装置1を図5に示すガス回収モードで運転することによって行われる。このガス回収モードは、直接液回収モードで回収対象機器2から液冷媒をほぼ回収終了した後に実行され、回収対象機器2に残留するガス冷媒を回収容器3に回収する運転である。
この場合、図10に示すように、直接液回収モードに対して第3および第5電磁弁SV3、SV5が閉から開に切り替えられ、第4電磁弁SV4が開から閉に切り替えられる。また、第1三方弁SV7および第2三方弁SV8は容器冷却モードと同じ状態が維持される。この場合、圧縮機4および冷却ファン52は運転状態となる。
従って、このガス回収工程では、冷媒回収ポートM1から回収したガス冷媒が低圧系回路P1を経由して圧縮機4に取り入れられて圧縮される(このときの冷媒通過経路は破線矢印fとなる)。そして、圧縮機4で圧縮された高圧ガス冷媒は、凝縮器5に送られる(このときの冷媒通過経路は破線矢印gとなる)。すると、高圧ガス冷媒は凝縮器5で液冷媒に相変化されて回収容器3で回収される(このときの冷媒通過経路は実線矢印hとなる)。
このガス回収モードは、低圧系回路P1の圧力が既定圧力以下になると圧力スイッチ11がONして完了となる。
(5)セルフクリーニング工程は、冷媒回収装置1を図6に示すセルフクリーニングモードで運転することによって行われる。このセルフクリーニングモードは、回収対象機器2からの冷媒回収が終了した後に、冷媒回収装置1内に残留した液冷媒をガス冷媒に気相変化させて回収容器3で回収する運転である。
この場合、図10に示すように、ガス回収モードに対して第1電磁弁SV1が開から閉に切り替えられる。また、第1三方弁SV7および第2三方弁SV8は、第1三方弁SV7が低圧側セルフクリーニング回路P6側に切り替えられ、第2三方弁SV8が高圧側セルフクリーニング回路P7側に切り替えられる。この場合、圧縮機4および冷却ファン52は継続して運転状態となる。
従って、このセルフクリーニングモードでは、圧縮機4の運転により高圧系回路P2(凝縮器5を含む)に残留した液冷媒は、低圧側セルフクリーニング回路P6に流入する(このときの冷媒通過経路は実線矢印iとなる)。この液冷媒は第2キャピラリチューブ7でガス冷媒(または気液冷媒)に気相変化され、このガス冷媒が低圧系回路P1を介して圧縮機4に取り入れられる(このときの冷媒通過経路は破線矢印jとなる)。
そして、圧縮機4で圧縮された高圧のガス冷媒は、高圧側セルフクリーニング回路P7を介してガス冷媒のまま回収容器3で回収される(このときの冷媒通過経路は破線矢印kとなる)。このとき、高圧系回路P2の逆止弁12により、高圧冷媒が低圧系回路P1に流れないように阻止している。
このセルフクリーニングモードは、低圧系回路P1に設けた圧力スイッチ11がONになることにより停止する。
以上説明した冷媒回収装置1の各モードでの運転状況を、図9のフローチャートにまとめて説明する。このフローチャートは、図示省略したコントローラによって実行され、各電磁弁SV1〜SV6と、各三方弁SV7、SV8と、圧縮機4および凝縮器5の冷却ファン52とが、図10に示す制御手順に沿ってそれぞれ制御される。
即ち、冷媒回収装置1によって冷媒の回収が開始されると(ステップS1)、まず、均圧モードで運転し(ステップS2)、この均圧モードの運転が予め設定した一定時間(本実施形態では30秒)を経過したかどうかを判断する(ステップS3)。そして、その一定時間が経過すると、回収容器3内に所定量、たとえば数キロ程度の冷媒が充填されているかどうかを判断する(ステップS4)。
回収容器3内に必要量の冷媒が存在しない場合は、一時的に直接液回収モードで運転し(ステップS5)、回収対象機器2から冷媒を所定量だけ回収容器3に直接取り込む。
そして、ステップS4で回収容器3内に所定量の冷媒が存在すると判断された場合、または、ステップS5で所定量の冷媒を取り込み終了したと判断された場合は、冷媒回収装置1を容器冷却モードに切り替えて運転する(ステップS6)。
この容器冷却モードでの運転が開始されると、回収容器3の温度を温度センサ18によって測定し(ステップS7)、この温度が所定温度、例えば8゜C以下になったかどうかを判断する(ステップS8)。温度が所定温度以下になっていない場合は経過時間をみて、この経過時間が一定時間、たとえば15分を経過したかどうかを判断する(ステップS9)。
そして、ステップS8で所定温度(8゜C)以下になったと判断された場合、または、ステップS9で一定時間(15分)が経過したと判断された場合は、冷媒回収装置1を直接液回収モードに切り替えて運転する(ステップS10)。
この直接液回収モードでの運転が開始されると、回収容器3の重量を重量計19によって測定する(ステップS11)。そして、このときの重量増加の変化が無くなったと判断した場合に(ステップS12)、冷媒回収装置1をガス回収モードに切り替えて運転する(ステップS13)。
このガス回収モードでの運転が開始されると、低圧系回路P1の圧力を圧力スイッチ11が監視しており、この低圧系回路P1の圧力が規定圧力以下になると圧力スイッチ11がONする(ステップS14)。すると、冷媒回収装置1をセルフクリーニングモードに切り替えて運転する(ステップS15)。
このセルフクリーニングモードでの運転が開始されると、低圧系回路P1の圧力を圧力スイッチ11が監視しており、この低圧系回路P1の圧力が規定圧力以下になると圧力スイッチ11がONする(ステップS16)。すると、冷媒回収装置1の運転を終了する(ステップS17)。
以上説明したように、本実施形態の冷媒の回収方法によれば、均圧工程によって低圧系回路P1と高圧系回路P2との圧力を均等にすることで、圧縮機4を円滑に起動させることができる。そして、容器冷却工程では、回収容器3内に予め所定量充填しておいたガス冷媒を、圧縮機4と第1キャピラリチューブ6により低温化できるため、この低温冷媒を入れることにより回収容器3を冷却し、圧力を下げることができる。
また、直接液回収工程では、前記容器冷却工程で予め回収容器3が低温化されて低圧となっているため、回収対象機器2と回収容器3との圧力差を利用して回収対象機器2の冷媒を回収容器3に直接回収することができる。これにより、回収対象機器2の冷媒は液状態でその多くを回収容器3に回収できる。そして、ガス回収工程では、回収対象機器2に残留した気相状態のガス冷媒を、圧縮機4と凝縮器5を経由して液冷媒に相変化させて回収容器3に回収することができる。
従って、本実施形態の回収方法では、特に直接液回収工程を設けたことにより、回収対象機器2と回収容器3との圧力差で、迅速に多くの冷媒を回収できるようになり、回収対象機器2の冷媒を短時間で回収することができる。
また、かかる冷媒の回収方法にセルフクリーニング工程を設けることにより、冷媒回収装置1内に残留した液冷媒を、第2キャピラリチューブ7および圧縮機4を経由してガス冷媒として回収容器3に回収することができる。これにより、冷媒回収装置1内に残留する冷媒も効率良く回収できる。
ところで、本発明は、前記実施形態に例をとって説明したが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
1 冷媒回収装置
2 回収対象機器
3 回収容器
4 圧縮機
41 圧縮機の吸入口
42 圧縮機の吐出口
5 凝縮器
52 冷却ファン
6 第1キャピラリチューブ(第1の減圧器)
7 第2キャピラリチューブ(第2の減圧器)
M1 冷媒回収ポート
M2 冷媒吐出ポート
M3 ガス吸入ポート
P1 低圧系回路
P2 高圧系回路
P3 第1の容器冷却回路
P4 第2の容器冷却回路
P5 バイパス回路
P6 低圧側セルフクリーニング回路
P7 高圧側セルフクリーニング回路
SV3 第3電磁弁
SV4 第4電磁弁

Claims (4)

  1. 回収対象機器から冷媒を回収する冷媒回収ポートと、回収した冷媒を回収容器に送る冷媒吐出ポートと、ガス冷媒を圧縮する圧縮機と、該圧縮機で圧縮され高温高圧となったガス冷媒を冷却ファンによって冷却して液冷媒に相変化させる凝縮器と、前記冷媒回収ポートから前記圧縮機の吸入口まで冷媒を導く低圧系回路と、前記圧縮機の吐出口から前記冷媒吐出ポートまで冷媒を導く高圧系回路と、を備えた冷媒回収装置を用いて、回収対象機器から冷媒を回収する冷媒の回収方法であって、
    前記回収対象機器の液冷媒を前記冷媒回収ポートから前記低圧系回路を経由して前記高圧系回路にバイパスさせ、前記回収対象機器と前記回収容器との圧力差を利用して前記回収容器に直接回収する直接液回収工程と、
    前記直接液回収工程の後、前記冷媒回収ポートから回収したガス冷媒を前記低圧系回路を経由して前記圧縮機で圧縮し、その後、前記高圧系経路を経由して前記凝縮器で液冷媒に相変化させて前記回収容器で回収するガス回収工程と、を含むことを特徴とする冷媒の回収方法。
  2. 前記冷媒回収装置は、前記回収容器のガス冷媒を取り込むガス吸入ポートを備え、
    前記回収容器内に予め充填したガス冷媒を前記圧縮機に取り入れて圧縮した後、前記凝縮器で液冷媒に相変化させ、かつ、第1の減圧器で減圧して低温化し、この低温冷媒を取り入れて前記回収容器を冷却する容器冷却工程を、前記直接液回収工程の前に設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷媒の回収方法。
  3. 前記回収対象機器からの冷媒回収が終了した後、冷媒回収装置内に残留した液冷媒を第2の減圧器でガス冷媒に気相変化させ、このガス冷媒を前記低圧系回路を介して前記圧縮機に取り入れて圧縮した後、ガス冷媒のまま前記回収容器で回収するセルフクリーニング工程を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の冷媒の回収方法。
  4. 前記低圧系回路と高圧系回路との圧力を均等にする均圧工程を、前記直接液回収工程の前で、かつ、前記容器冷却工程の前に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷媒の回収方法。
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