JP2001182113A

JP2001182113A - 排水蓋

Info

Publication number: JP2001182113A
Application number: JP36586299A
Authority: JP
Inventors: Shigeaki Haneda; 滋明羽田; Kazutaka Urata; 和孝浦田; Koichi Oshima; 浩一大嶋; Masataka Hideshima; 正高秀島
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1999-12-24
Filing date: 1999-12-24
Publication date: 2001-07-03

Abstract

(57)【要約】【課題】本願発明は、浴室における浴槽と洗い場間に設
けた排水溝に載置する排水蓋に、スリット部分等の排水
孔を設けることなく、湯水を排水溝へ流すことを課題と
するものである。【解決手段】上記課題を解決するために本願発明は、矩
形状板体の側面に沿って凹部を形成し、短手方向に所定
の間隔で支持脚を設け、該支持脚を排水溝に設けた載置
部に直交して設置するようにした浴室用排水蓋。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本願発明は、浴室の洗い場に
設けた排水溝を閉塞する排水蓋に係るもので、洗い場を
形成する床パネルの一部として使用することのできる排
水蓋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】浴室は通常浴槽と洗い場から形成され、
洗い場の浴槽に沿った箇所に排水溝が設けられている
が、この排水溝を閉塞する排水蓋５１は矩形状の板体か
ら成り、この板体に、湯水を排水溝へ流すための凹部５
２およびスリット５３が適宜の間隔で設けられている
（図５ａ、５ｃ参照）。

【０００３】更に板体の裏側には、スリット５３を囲む
ようにして支持部５４が設けられており、排水溝に形成
した設置部へ該支持部を載置することにより排水蓋５１
が排水溝へ取り付けられている（図５ｂ、５ｄ参照）。

【０００４】また、他の従来技術として、浴室の洗い場
の排水溝６１の開口部を閉塞する排水溝用の蓋６２とし
て、下面が開口されると共に、長手方向と直交する方向
の断面がハット形のケ−ス状に形成され、上面に凹溝６
３が長手方向に延びて形成され、この凹溝６３の対向す
る長手方向に沿った側壁が垂直状に形成され、この側壁
の位置と、長手方向に沿った両側の外壁で且つ上面から
垂直に立ち下げられた位置に、湯水の排水孔６４が夫々
開口されており、排水溝６１に形成した設置部６５へ載
置することにより排水蓋６２が排水溝６１へ取り付けら
れている。

【０００５】この排水蓋６２は、湯水の排水孔６４が、
上面から垂直に立ち下げられた外壁位置や、又凹溝６３
の対向する長手方向に沿った垂直状の側壁に開口されて
いるため、排水溝６１内を直視することはない（図６
ａ、図６ｂ参照）。

【０００６】しかし、一方の排水蓋は表面にスリット
が、他方の排水蓋は凹溝を形成する側壁にスリット設け
られおり、更に裏面側は凹凸部が多く設けられているの
で、排水蓋を清掃する場合、スリット部分が洗いにくい
ものであった。

【０００７】また、排水蓋の表面上からは、排水孔とな
るスリット、或いは凹溝が見えるために、排水蓋が洗い
場を形成する床パネルの一部と見えず、使用者に床面積
が小さく視覚され、浴室が狭小なものに看取されてい
た。

【０００８】また、スリット等が設けられた排水蓋は、
足裏の感触が余り良くなく、見た目にもタイル等で表面
仕上げがされた床面に対して違和感があった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本願発明は、浴室にお
ける浴槽と洗い場間に設けた排水溝に載置する排水蓋に
スリット等の排水孔を設けることなく、湯水を排水溝へ
流すことを課題とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明の排水蓋は、矩形状板体の側面に排水可能な凹
部を設け、所定の間隔で配置した支持脚の側面を滑らか
な形状からなる凹部で形成して排水溝へ載置するように
したものである。

【００１１】その具体的手段は、１、矩形状板体の短手方向に所定の間隔で支持脚を設
け、側面に沿って凹部を形成したことを特徴とする浴室
用排水蓋。２、矩形状板体の短手方向に所定の間隔で設けた支持脚
のうち、両側に設けた支持脚の下方部を、長手方向側面
より突出するように形成したことを特徴とする浴室用排
水蓋。３、矩形状板体の短手方向に所定の間隔で支持脚を設
け、対向する支持脚側面を緩やかな曲線からなる凹部に
形成したことを特徴とする浴室用排水蓋。４、矩形状板体の短手方向に所定の間隔で設けた支持脚
の両端部を幅広に形成したことを特徴とする浴室用排水
蓋。５、矩形状板体の短手方向に所定の間隔で支持脚を設け
て表面側を凸状に形成したことを特徴とする浴室用排水
蓋。から成っている。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下本願発明に係る浴室における
浴槽と洗い場との間に設けた排水溝に設置される排水蓋
について、図面に示す実施例に基いて説明する。

【００１３】

【実施例】図１は、本願発明のユニットバスの平面図を
示すもので、壁パネル１で区画された空間には浴槽２と
洗い場３が配置されており、洗い場３を形成する床パネ
ルの浴槽２に沿ったところに排水溝４が形成され、該排
水溝４に排水蓋５が載置されている。

【００１４】図２は、本願発明の排水溝４に載置される
排水蓋５であって、（ａ）は、排水蓋５の平面図を示
し、（ｂ）は、排水蓋５のＡ−Ａ断面図を示し、（ｃ）
は、排水蓋５のＢ−Ｂ断面図を示し、（ｄ）は、排水蓋
５の側面図を示し、（ｅ）は、排水蓋５を下から見た図
面、を示すものである。

【００１５】矩形状板体の裏面側に、その長手方向に直
交する支持脚６を所定の間隔で設け、支持脚６が対向す
る面は緩やかな曲線により凹部７が形成され、支持脚６
の両端部は幅広８となっており、この幅広の部分８に切
り込み部９を設け、該切り込み部９にゴム等の滑り止め
材が取り付けられる（２ｅ参照）。

【００１６】また、裏面側の支持脚６の内、両側に設け
た支持脚６は、下方に行くにしたがって膨出し、矩形状
板体の長手方向の側面から突出するようにして形成され
ている（２ａ、２ｃ、２ｅ参照）。したがって、両側に
設けた支持脚６の突出部１０により、長手方向の側面に
沿って凹部１１が形成されることになる（２ａ、２ｅ参
照）。

【００１７】また、矩形状板体の短手方向の側面中程に
排水孔となる凹部１２が設けられており、湯水が長手側
面の凹部１１および短手側面の凹部１２から排水溝４へ
スム−ズに流れ落ちるように、矩形状板体の表面は直線
的な勾配（例えば「切り妻」或いは「寄せ棟」の形
状）、或いは突曲面（例えば「ア−チ」の形状）に形成
され、材料として合成樹脂、或いはタイル等が使用され
る。

【００１８】図３は、本願発明の排水蓋５を、浴室の排
水溝４の載置部１３に設置した平面図を示すものであ
る。

【００１９】排水溝４への排水蓋５の設置は、排水溝４
の側壁に沿って上方に形成されている排水蓋載置部１３
に対し、排水蓋５の裏面側に設けてある支持脚６を直交
するようにして載置部１３上に載置することにより排水
蓋５が排水溝４上に設置される。

【００２０】実施例では、排水溝４上に排水蓋５が３枚
連続して設置されたものが示されており、排水蓋５を排
水溝４上に載置することにより、排水溝４を形成する側
壁と排水蓋５の長手方向側面との間に、排水蓋５上の湯
水を排水溝４へ落とす凹部１１が形成される。また、排
水蓋５の短手方向の側壁に設けた凹部１２同士を接続す
ることにより、排水蓋上の湯水を排水溝４へ落とす排水
孔１４が形成される。

【００２１】図４は、洗い場を形成する床パネル１５に
設けた排水溝４と、排水溝４に載置した排水蓋５を示す
斜視図である。

【００２２】洗い場３を形成する床パネル１５における
浴槽に沿ったところに排水溝４が設けられ、排水溝４を
形成する側壁には、排水蓋５を載置する載置部１３が排
水溝４に沿って設けられている。そして排水蓋５の長手
方向が排水溝４の側壁に平行となるように、つまり、排
水蓋５の裏面側に設けた支持脚６が載置部１３に対し直
交するようにして載置することにより排水溝４は閉塞さ
れる。

【００２３】

【発明の効果】本願発明の排水蓋は、矩形状板体に排水
孔となるスリット部分をなくして外観をすっきりしたこ
とにより床の一部分となり洗い場が狭く感じられなくな
った。また、下方にいくにしたがって膨出する支持脚を
排水溝側壁の載置部に載置することにより、排水蓋側面
と排水溝側壁間に凹部が形成されるので、該凹部から排
水蓋上の湯水を排水溝へ排水することができ、側面に形
成される凹部は、排水蓋を取り外す手掛けとして利用す
ることができる。

【００２４】また、排水蓋の裏面側に設けた支持脚によ
り排水蓋の強度を確保することができ、更に対向する支
持脚の側面は滑らかな曲線からなる凹部となっているの
で、清掃性を向上するものである。また、排水溝側壁に
形成した載置部に対し、排水蓋の支持脚が直交して載置
されるので、排水蓋の側壁に沿って流れる湯水は、スム
−ズに排水溝へと流れ落ちるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明のユニットバスの平面図を示すもので
ある。

【図２】本願発明の排水蓋を示す平面図・断面図・側面
図である。

【図３】本願発明の排水蓋を排水溝に載置した平面図を
示すものである。

【図４】本願発明の床パネルに設けた排水溝に載置され
た排水蓋を示す斜視図である。

【図５】従来技術の排水溝に載置される排水蓋を示す平
面図・側面図・および断面図である。

【図６】従来技術の排水溝に載置される排水蓋を示す平
面図および斜視図である。

【符号の説明】

１壁パネル２浴槽３洗い場４排水溝５排水蓋６支持脚７凹部８幅広部９切り込み部１０突出部１１凹部１２凹部１３載置部１４排水孔１５床パネル５１排水蓋５２凹部５３スリット５４支持部６１排水溝６２蓋６３凹溝６４排水孔６５設置部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者大嶋浩一愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内 (72)発明者秀島正高愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地株式会社イナックス内Ｆターム(参考） 2D061 AA02 CC14 DE10

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】矩形状板体の短手方向に所定の間隔で支
持脚を設け、側面に沿って凹部を形成したことを特徴と
する浴室用排水蓋。
【請求項２】両側に設けられた支持脚の下方部を長手
方向側面より突出するように形成したことを特徴とする
請求項１に記載の浴室用排水蓋。
【請求項３】対向する支持脚側面を緩やかな曲線から
なる凹部で形成したことを特徴とする請求項１又は請求
項２に記載の浴室用排水蓋。
【請求項４】支持脚の両端部を幅広に形成したことを
特徴とする請求項１乃至請求項３の何れか１に記載の浴
室用排水蓋。
【請求項５】矩形状板体の表面側を凸状に形成したこ
とを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れか１に記載
の浴室用排水蓋。