JP2001181675A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

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JP2001181675A
JP2001181675A JP36818699A JP36818699A JP2001181675A JP 2001181675 A JP2001181675 A JP 2001181675A JP 36818699 A JP36818699 A JP 36818699A JP 36818699 A JP36818699 A JP 36818699A JP 2001181675 A JP2001181675 A JP 2001181675A
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Masahiko Shimada
昌彦 嶋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺激性が低く、起泡性、泡質、泡の持続性、
洗浄時および洗いあがりの使用感に優れ、かつ経時安定
性が良好な洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 タウリン塩またはN−アルキルタウリン
塩を対イオンとするアシルアルキルタウレート型陰イオ
ン性界面活性剤を、1〜40重量%含有することを特徴
とする洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚あるいは頭皮
に対する刺激性が低く、起泡性、泡質、泡の持続性、洗
浄時および洗いあがりの使用感に優れ、かつ経時安定性
の良好な洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】洗浄剤組成物には、その目的にあわせ
て、様々な界面活性剤が使用されている。その中でも身
体用洗浄剤は、直接、皮膚あるいは頭皮に接触し、かつ
使用頻度も高いことから、主剤である界面活性剤は皮膚
あるいは頭皮に対して低刺激性であることが第一に要求
される。そのような界面活性剤の例として、従来からア
シルアルキルタウレート型陰イオン性界面活性剤が注目
され、使用されている。また、アシルアルキルタウレー
ト型陰イオン性界面活性剤は起泡性が高く、適度な洗浄
力を有するという身体用洗浄剤の主剤に求められる性能
も有している。
【0003】このような優れた性能を有しているアシル
アルキルタウレート型陰イオン性界面活性剤を、種々の
界面活性剤と組み合わせて、洗浄剤組成物として用いる
ことが検討されている。アシルアルキルタウレート型陰
イオン性界面活性剤に、例えば、アルキルベタイン型両
性界面活性剤とアルキロールアミド型非イオン性界面活
性剤を組み合わせた洗浄剤組成物(特公昭59-420
38号公報)、アミンオキシド型非イオン性界面活性剤
とアルキロ-ルアミド型非イオン性界面活性剤を組み合
わせた洗浄剤組成物(特公平2-26673号公報)、
アミドベタイン型両性界面活性剤とアルキロールアミド
型非イオン性界面活性剤を組み合わせた洗浄剤組成物
(特公平2-26677号公報)、アミドアミノ酸型両
性界面活性剤とアルキロールアミド型非イオン性界面活
性剤を組み合わせた洗浄剤組成物(特公平4-7939
8号公報)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油型非イオ
ン性界面活性剤を組み合わせた洗浄剤組成物(特公平6
-84510号公報)、アミドアミノ酸型両性界面活性
剤とべタイン型両性界面活性剤を組み合わせた洗浄剤組
成物(特開平5-311193号公報)、アルキルイミ
ノジカルボキシレート型両性界面活性剤を組み合わせた
洗浄剤組成物(特開平6-172785号公報)などが
開示されている。
【0004】しかし、従来から用いられているアシルア
ルキルタウレート型陰イオン性界面活性剤のほとんど
は、対イオンとしてナトリウムを用いている。この対イ
オンとしてナトリウムを用いるアシルアルキルタウレー
ト型陰イオン性界面活性剤を用いた洗浄剤組成物は、起
泡性は高いものの泡質は粗く、泡の持続性も劣るという
欠点がある。さらに、この洗浄剤組成物をヘアシャンプ
ーとして使用した場合は、すすぎ時のきしみ感を強め、
ボディソープなどの身体洗浄剤組成物として使用した場
合は、ぬるつき感を強めるなど、皮膚、頭皮あるいは毛
髪に界面活性剤が残留することによって、使用感が悪く
なるという欠点がある。その上、ナトリウム塩では、組
成物の低温安定性を悪くするという欠点もある。
【0005】これらの欠点を解消するために、種々の試
みがなされている。例えば、特開平5-287297号
公報では、アシルアルキルタウレート型陰イオン性界面
活性剤の対イオンを1/2カルシウムあるいは1/2マグ
ネシウムにすることが提案されている。しかし、ヘアシ
ャンプー組成物として使用した場合、すすぎ時のきしみ
感を抑える効果は得られるものの、身体洗浄剤組成物と
して使用した場合は、むしろ、洗浄後のつっぱり感が強
まるという、ナトリウム塩とは逆の欠点を有している。
また、泡質や泡の持続性についても、起泡性は高いもの
の泡質は粗く、泡の持続性も劣るというナトリウム塩が
有する欠点が充分に解消されたとは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
あるいは頭皮に対して低刺激性であり、起泡性、泡質、
泡の持続性、洗浄時および洗いあがりの使用感に優れ、
かつ経時安定性の良好な洗浄剤組成物を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために研究を重ねたところ、アシルアルキル
タウレート型陰イオン性界面活性剤の対イオンをタウリ
ン塩またはN−アルキルタウリン塩とすることにより、
上記の欠点を解決し、従来にはない特徴のある洗浄剤組
成物を得るに至った。
【0008】すなわち、本発明は、下記の式(1)で表
わされる、対イオンとしてタウリン塩またはN−アルキ
ルタウリン塩を有するアシルアルキルタウレート型陰イ
オン性界面活性剤を1〜40重量%含有することを特徴
とする洗浄剤組成物: RCONRSOH・RNHCSOM (1) (式中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基
を、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または
炭素数1〜3のアルキル基を、Mはアルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウム、または有機アンモニウム
を示す。)に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】式(1)で示されるアシルアルキ
ルタウレート型陰イオン性界面活性剤は、RCOが炭
素数8〜22の脂肪族アシル基であり、例えば、ラウロ
イル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイ
ル基、オレオイル基、混合物であるヤシ油脂肪酸残基、
パーム核油脂肪酸残基、牛脂脂肪酸残基などが挙げられ
る。炭素数が7以下では皮膚あるいは頭皮への刺激が強
くなり、起泡性が低下する。炭素数が23以上では起泡
性、経時安定性が低下する。
【0010】RおよびRは、それぞれ独立して、水
素または炭素数1〜3のアルキル基である。炭素数1〜
3のアルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基が挙げられる。
【0011】Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、ア
ンモニウム、有機アンモニウムを示し、例えばナトリウ
ム、カリウム、1/2カルシウム、1/2マグネシウム、
アンモニウム、トリエタノールアンモニウム、モノエタ
ノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウムなどが
挙げられる。
【0012】式(1)で表されるアシルアルキルタウレ
ート型陰イオン性界面活性剤は、例えば、次のような方
法により得ることができる。水酸化ナトリウムの共存下
において、N−メチルタウリンナトリウムを脂肪酸クロ
ライドによりアシル化することによりアシルメチルタウ
リンナトリウム水溶液を調製する。このアシルメチルタ
ウリンナトリウムの水溶液に目的とする対イオンとなる
アルキルタウリン塩を塩酸により中和することで得られ
る塩を仕込むか、またはアルキルタウリン塩と塩酸を個
々に仕込んで攪拌することにより得ることができる。ア
シルメチルタウリンの対イオンをナトリウムから目的と
するアルキルタウリン塩に置きかえるためには、アルキ
ルタウリン塩と塩酸との塩、またはアルキルタウリン塩
および塩酸はアシルメチルタウリンナトリウムのモル数
に対して1.01〜 1.2倍仕込むことが望ましく、
かつ攪拌時の温度は50〜80℃が望ましい。この方法
で調製した式(1)で表されるアシルアルキルタウレー
ト型陰イオン性界面活性剤の水溶液のpHは6〜8とな
る。さらにこの水溶液では塩化ナトリウムが副生成され
るが、塩化ナトリウムの存在が好ましくない場合には、
あらかじめ塩化ナトリウムの含有量が少ないアシルメチ
ルタウリンナトリウム水溶液を用いるか、または調製し
た式(1)で表されるアシルアルキルタウリン塩の水溶
液を逆浸透膜法や電機透析法により処理して塩化ナトリ
ウムを低減することができる。
【0013】式(1)で示されるアシルアルキルタウレ
ート型陰イオン性界面活性剤は、洗浄剤組成物中、1〜
40重量%、好ましくは3〜30重量%含まれる。1重
量%より小さいと刺激性が強くなり、起泡性、泡質、泡
の持続性、好ましい使用感が得られず、経時安定性が悪
くなる。40重量%を超えると刺激性が強くなり、好ま
しい使用感が得られず、経時安定性が悪くなる。
【0014】本発明の洗浄剤組成物は、所望により一般
に配合される成分、例えば脂肪酸塩、アルキルエーテル
サルフェート型陰イオン性界面活性剤、アシルイセチオ
ネート型陰イオン性界面活性剤、アミドエーテルサルフ
ェート型陰イオン性界面活性剤、アシルアミノ酸塩型陰
イオン性界面活性剤、アルキルエーテルカルボキシレー
ト型陰イオン性界面活性剤などの陰イオン性界面活性
剤、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アミドベタイ
ン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性
界面活性剤、アミドアミノ酸型両性界面活性剤、アルキ
ルグリシン型両性界面活性剤、アルキルイミノジ酢酸型
両性界面活性剤、β-アルキルアミノプロピオン酸型両
性界面活性剤、アルキルイミノジプロピオン酸型両性界
面活性剤、アルキルジアミノエチルグリシン型両性界面
活性剤、アルキルスルホベタイン型両性界面活性剤、ア
ミドスルホアルキルスルホベタイン型両性界面活性剤、
アルキルホスホベタイン型両性界面活性剤などの両性界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イ
オン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル型非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤、ソルビタン
エステル型非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレン
ソルビタンエステル型非イオン性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル型非
イオン性界面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド型非イ
オン性界面活性剤、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノ
ールアミド型非イオン性界面活性剤、グリセリン脂肪酸
エステル型非イオン性界面活性剤、ポリグリセリン脂肪
酸エステル型非イオン性界面活性剤、アミンオキシド型
非イオン性界面活性剤、アルキルグルコシド型非イオン
性界面活性剤などの非イオン性界面活性剤、モノ長鎖ア
ルキルトリメチルアンモニウム型陽イオン性界面活性
剤、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム型陽イオン性
界面活性剤などの陽イオン性界面活性剤、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール、グ
リセリン、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1、3-ブタンジオールなどの多価アルコール、ス
クワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリ
ン、レシチンなどの油分、セルロースエーテル型陽イオ
ン性高分子化合物、陽イオン性ポリビニルピロリドン誘
導体、陽イオン性ポリアクリル酸誘導体、陽イオン性ポ
リアミド誘導体、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウ
ム、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸ア
ミドの共重合体、アルキルポリエチレンイミンなどの陽
イオン性高分子化合物、高重合メチルポリシロキサン、
ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シ
ロキサン共重合体などのシリコーン誘導体、エチレング
リコールジステアレート、スチレンポリマーなどのパー
ル化剤、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリ
ウム、フェノキシエタノールなどの防腐剤、5−メチル
−2−イソプロピルシクロヘキサノール、トウガラシチ
ンキなどのトニック剤、エチレンジアミン四酢酸塩、ク
エン酸、ニトリロトリ酢酸三ナトリウムなどのキレート
剤、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体
などの紫外線吸収剤、その他色素、香料などを本発明の
効果を損なわない程度に含むことができる。
【0015】本発明の洗浄剤組成物は、種々の用途、例
えば、シャンプー組成物、ボディソープ組成物、ハンド
ソープ組成物、洗顔用組成物、食器用洗浄剤組成物など
に用いられるが、特に、シャンプー組成物、ボディソー
プ組成物として、好ましく用いられる。
【0016】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明はこの実施例に限定されない。
【0017】(実施例1〜6および比較例1〜5)表1
〜2に示す配合組成のヘアシャンプー組成物を調製し、
その性能を評価した。まず、洗浄組成物(ヘアシャンプ
ー組成物)の評価項目および評価方法を、以下に説明す
る。
【0018】(評価方法) (1)皮膚刺激性 本発明に用いるアシルアルキルタウレート型陰イオン性
界面活性剤および比較例の界面活性剤(以下、単に「界
面活性剤」ということがある)を、それぞれ、1重量%
になるように精製水で希釈した試験液についてクローズ
ドパッチテストを行なった。健常な皮膚を有する20〜
30代の男性を被験者とし、一つの試験液につき5名を
1群とした。右上腕内側部に試験液を貼布し、対照とし
て精製水を左上腕部内側に貼布した。貼布から24時間
後にパッチをはがし、被験部を精製水500mlで洗浄
後、1時間安静とし、1時間後に対照と試験液の被験部
について肉眼により判定を行なった。対照と試験液の被
験部にほとんど違いがみられない場合を2点、対照に比
べ試験液の方にわずかに発赤が認められる場合を1点、
試験液の方に明らかな発赤または浮腫が認められる場合
を0点として、5名の合計点から次の3段階で評価し
た。 低 :皮膚刺激性が低い(合計点7点以上)。 やや高:皮膚刺激性がやや高い(合計点4点以上6点以
下)。 高 :皮膚刺激性が高い(合計点3点以下)。
【0019】(2)起泡力(攪拌停止から1分後の泡の
高さ) 岩谷産業(株)製ミルサー(型番−FM−100)のカ
ップに人工硬水(炭酸カルシウム換算で100ppmに
なるように、塩化カルシウムとイオン交換水とで調製)
で界面活性剤濃度が1重量%になるように希釈した試験
液50gをとり、これに人工汚垢(オリーブ油50重量
%、オレイン酸20重量%、ラノリン10重量%、流動
パラフィン10重量%、スクワレン10重量%)を0.
3g添加してカップに蓋をし、40℃で1時間静置し
た。1時間後、カップをミルサーにとりつけ、3000
rpmで5秒間攪拌し、攪拌停止から1分後の泡の高さ
を測定した。カップの最低位置からの泡の高さを測定
し、以下の基準で評価した。 ○ :起泡力が良好である(泡の高さ9cm以上)。 × :起泡力が不足している(泡の高さ9cm未満)。
【0020】(3)泡の持続力 上記(2)において攪拌停止から5分後の泡の高さを測
定し、次の式から求めた数値で評価した。 持続率(%)= {(5分後の泡の高さ)/(1分後の泡の
高さ)} ×100 ○ :高い(持続率90%以上) × :低い(持続率90%未満)
【0021】(4)起泡性(ヘアシャンプー組成物) 男女各10名をパネラーとし、ヘアシャンプー組成物5
gで毛髪および頭皮を洗浄した時の起泡性を評価した。
泡立ちが良いと感じた場合を2点、泡立ちがややものた
りないと感じた場合を1点、泡立ちが悪いと感じた場合
を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価し
た。 ○ :泡立ちが良好である(合計点30点以上)。 △ :泡立ちがやや悪い(合計点20点以上30点未
満)。 × :泡立ちが悪い(合計点20点未満)。
【0022】(5)泡質(ヘアシャンプー組成物) 男女各10名をパネラーとし、ヘアシャンプー組成物5
gで毛髪および頭皮を洗浄した時の泡質を評価した。泡
が細かく弾力性があると感じた場合を2点、泡がやや粗
いと感じた場合を1点、泡が粗く弾力性がないと感じた
場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評
価した。 ○ :泡質が良好である(合計点30点以上)。 △ :泡質がやや悪い(合計点20点以上30点未
満)。 × :泡質が悪い(合計点20点未満)。
【0023】(6)すすぎ時の指通り 男女各10名をパネラーとし、ヘアシャンプー組成物5
gで毛髪および頭皮を洗浄し、すすいだ時の指通りを評
価した。きしみ感を感じなかった場合を2点、ややきし
み感が強いと感じた場合を1点、非常にきしみ感が強い
と感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3
段階で評価した。 ○ :指通りがよい(合計点30点以上)。 △ :やや指通りが悪い(合計点20点以上30点未
満)。 × :指通りが悪い(合計点20点未満)。
【0024】(7)経時安定性 洗浄剤組成物(ヘアシャンプー組成物)を−5℃で12
時間保存し、ついで45℃で12時間保存した。これを
1サイクルとして1ヶ月間毎日繰り返した。ヘアシャン
プー組成物の外観を観察して、次の2段階で評価した。 ○ :安定性良好(各サイクル後の観察で1ヶ月間外観
の変化がない)。 × :安定性不良(1ヶ月以内に分離や沈澱が認められ
る)。
【0025】上記ヘアシャンプー組成物の性能を評価し
た結果を表1〜2に示す。表中の組成物の数字は重量%
を示し、評価の数字は上記各評価におけるスコアを示
す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】表1〜2から、本発明の実施例1〜6のヘ
アシャンプー組成物は、刺激性が低く、起泡性、泡質、
泡の持続性、使用感に優れ、かつ経時安定性の良好な洗
浄剤組成物であることがわかる。
【0029】比較例1のヘアシャンプー組成物は、式
(1)で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン
性界面活性剤が1重量%より小さいため刺激性が強く、
起泡力、泡の持続率、起泡性が不足し、好ましい泡質が
得られず、すすぎ時の指通り、経時安定性が悪い。
【0030】比較例2のヘアシャンプー組成物は、式
(1)で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン
性界面活性剤が40重量%を超えているため、刺激性が
強く、すすぎ時の指通り、経時安定性が悪い。
【0031】比較例3のヘアシャンプー組成物は、式
(1)で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン
性界面活性剤の代わりにココイルメチルタウリンナトリ
ウムを使用しているため、泡の持続率が低く、好ましい
泡質が得られず、すすぎ時の指通り、経時安定性が悪
い。
【0032】比較例4のヘアシャンプー組成物は、式
(1)で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン
性界面活性剤の代わりにココイルメチルタウリンマグネ
シウムを使用しているため、泡の持続率が低く、好まし
い泡質が得られない。
【0033】比較例5のヘアシャンプー組成物は、式
(1)で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン
性界面活性剤の代わりにポリオキシエチレン(3モル)
ラウリルエーテル硫酸ナトリウムを使用しているため、
刺激性が強く、起泡力、起泡性が不足し、好ましい泡質
が得られない。
【0034】(実施例7〜10および比較例6〜9)表
3に示す配合組成のボディソープ組成物を調製し、その
性能を評価した。なお、評価は上記評価法の(1)〜
(3)および(7)に加えて以下の評価を行なった。
【0035】(8)起泡性(ボディソープ組成物) 男女各10名をパネラーとし、ボディソープ組成物5g
を綿タオルで泡立て、身体を洗浄した時の起泡性を評価
した。泡立ちが良いと感じた場合を2点、泡立ちがやや
ものたりないと感じた場合を1点、泡立ちが悪いと感じ
た場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で
評価した。 ○ :泡立ちが良好である(合計点30点以上)。 △ :泡立ちがやや悪い(合計点20点以上30点未
満)。 × :泡立ちが悪い(合計点20点未満)。
【0036】(9)泡質(ボディソープ組成物) 男女各10名をパネラーとし、ボディソープ組成物5g
を綿タオルで泡立て、身体を洗浄した時の泡質を評価し
た。泡が細かく弾力性があると感じた場合を2点、泡が
やや粗いと感じた場合を1点、泡が粗く弾力性がないと
感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段
階で評価した。 ○ :泡質が良好である(合計点30点以上)。 △ :泡質がやや悪い(合計点20点以上30点未
満)。 × :泡質が悪い(合計点20点未満)。
【0037】(10)洗浄時のぬるつき感(ボディソー
プ組成物) 男女各10名をパネラーとし、ボディソープ組成物5g
を綿タオルで泡立て、身体を洗浄した時のぬるつき感を
評価した。ぬるつき感を感じなかった場合を2点、やや
ぬるつき感があると感じた場合を1点、ぬるつき感が強
くすすぎに時間がかかると感じた場合を0点として20
名の合計点から、次の3段階で評価した。 無 :ぬるつき感がない(合計点30点以上)。 やや有り:ややぬるつき感がある(合計点20点以上3
0点未満)。 有り :ぬるつき感が強い(合計点20点未満)。
【0038】(11)洗浄後の肌のつっぱり感(ボディ
ソープ組成物) 男女各10名をパネラーとし、ボディソープ組成物5g
を綿タオルで泡立て、身体を洗浄したあとの肌のつっぱ
り感を評価した。肌が全くつっぱらないと感じた場合を
2点、少しつっぱると感じた場合を1点、非常につっぱ
ると感じた場合を0点として20名の合計点から、次の
3段階で評価した。 無 :つっぱり感がない(合計点30点以上)。 やや有り:少しつっぱり感がある(合計点20点以上3
0点未満)。 有 :非常につっぱる(合計点20点未満)。
【0039】実施例7〜10、比較例6〜9のボディソ
ープ組成物の評価結果を表3に示す。表中の組成物の数
字は重量%を示し、評価の数字は上記各評価におけるス
コアを示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3から、本発明の実施例7〜10の洗浄
剤組成物(ボディソープ組成物)は、刺激性が低く、起
泡性、泡質、泡の持続性、使用感に優れ、かつ経時安定
性の良好な洗浄剤組成物(ボディソープ組成物)である
ことがわかる。
【0042】比較例6のボディソープ組成物は式(1)
で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン性界面
活性剤が1重量%より小さいため刺激性が強く、泡の持
続率が不足し、好ましい泡質が得られず、洗浄後の肌の
つっぱり感が強く、経時安定性が悪い。
【0043】比較例7のボディソープ組成物は式(1)
で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン性界面
活性剤が40重量%を超えているため、刺激性が強く、
洗浄時のぬるつき感が強く、経時安定性が悪い。
【0044】比較例8のボディソープ組成物は式(1)
で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン性界面
活性剤の代わりにココイルメチルタウリンナトリウムを
使用しているため、泡の持続率が低く、好ましい泡質が
得られず、洗浄時のぬるつき感が強く、経時安定性が悪
い。
【0045】比較例9のボディソープ組成物は式(1)
で表されるアシルアルキルタウレート型陰イオン性界面
活性剤の代わりにココイルメチルタウリンマグネシウム
を使用しているため、泡の持続率が不足し、好ましい泡
質が得られず、洗浄後の肌のつっぱり感が強い。
【0046】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、皮膚あるいは
頭皮に対する刺激性が低く、起泡性、泡質、泡の持続
性、洗浄時および洗いあがりの使用感に優れ、かつ経時
安定性の良好な洗浄剤組成物であるので、ヘアシャンプ
ー組成物、ボディソープ組成物、ハンドソープ組成物、
洗顔用組成物、食器用洗浄剤組成物などに利用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式(1)で表わされる、対イオン
    としてタウリン塩またはN−アルキルタウリン塩を有す
    るアシルアルキルタウレート型陰イオン性界面活性剤を
    1〜40重量%含有することを特徴とする洗浄剤組成
    物: RCONRSOH・RNHCSOM (1) (式中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基
    を、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または
    炭素数1〜3のアルキル基を、Mはアルカリ金属、アル
    カリ土類金属、アンモニウム、または有機アンモニウム
    を示す。)。
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