JP4379956B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は皮膚に対する刺激性が低く、起泡性、泡質、洗浄時および洗いあがりの使用感に優れ、適度な洗浄力を有し、かつ経時安定性の良好な洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗浄剤組成物にはその目的にあわせて様々な界面活性剤が使用されているが、身体用洗浄剤についてはその主剤として、豊かな泡立ちと日本人にあった好ましい使用感が得られることから、従来より脂肪酸塩が主に用いられている。
しかし脂肪酸塩は単独では起泡性は良いものの泡質がやや粗く弾力性に欠け、脱脂力が過剰であることから洗浄後のつっぱる感触が強くなり、また経時安定性が悪いことから他の成分を組み合せてこれを改良しようとする試みが行なわれている。
そのような洗浄剤組成物の例として脂肪酸塩とアミドエーテルサルフェート型陰イオン性界面活性剤とアルキルホスフェート型陰イオン性界面活性剤を組み合せた組成物(特開平5−201852号公報)、ラウリン酸塩と2級アミド型N−アシルアミノ酸塩を組み合わせた組成物(特開平5−156284号公報)、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸カリウムとポリオキシエチレンヒマシ油を組み合わせた組成物(特開昭61−300号公報)、脂肪酸塩とo−置換リンゴ酸塩を組み合わせた組成物(特開昭59−15500号公報)、脂肪酸のトリエタノールアンモニウム塩とアシルグルタメート型陰イオン性界面活性剤を組み合わせた組成物(特開昭61−287992号公報)等の各種界面活性剤との組み合わせや、脂肪酸塩とヒドロキシエチルセルロースカチオン化物を組み合わせた組成物(特開昭58−167699号公報)が開示されている。
【0003】
一方、好ましい泡質を得る目的で脂肪酸を塩基性アミノ酸で中和した塩も従来より使用されている。このような例として脂肪酸塩基性アミノ酸塩とβ−アラニン型両性界面活性剤を組み合わせた組成物(特開平9−151391号公報)や脂肪酸塩基性アミノ酸塩とアミンオキシドを組み合わせた組成物(特開平9−118896号公報)等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
脂肪酸塩と各種界面活性剤を組みあわせた洗浄剤組成物の多くは、泡質をややクリーミーにする効果は得られるもののその効果は十分ではなく、そればかりか脂肪酸塩の起泡性をむしろ抑制する場合があったり、また洗浄後にぬるつき感を与えてしまい使用感を著しく悪化させるという欠点を有していた。また、有機化合物との組み合わせでは満足のいく泡質を得るにはいたらず、洗浄後のつっぱり感もそのまま残り脂肪酸塩の欠点を解決するものではなかった。
【0005】
また、脂肪酸のアルカリ金属塩の場合、組成物の安定性を考慮すると組成物のpHは塩基性にコントロールせざるを得ず、これは皮膚に対する負担が大きかった。pHをクエン酸等の有機酸で下げることにより、脂肪酸とアルカリ剤の中和モル比が脂肪酸過剰にずれた場合、組成物の低温での安定性が維持できず、またつっぱり感がさらに強まり、泡質がさらに粗くなるという欠点を有していた。脂肪酸トリエタノールアミン塩のような脂肪酸と有機アミンとの塩ではpHは弱塩基性になるものの起泡性が低く、泡質も粗く、洗浄後にぬるつき感が強く、洗い上がりの不快感につながっており、皮膚に対する刺激性についても満足のいくものではなかった。さらに脂肪酸と塩基性アミノ酸との塩を配合した組成物は好ましい泡質が得られるという利点を有するものの脂肪酸トリエタノールアミン塩等と同様に長期の保存下において著しく着色する、臭気が悪化する等経時安定性が悪く、またこれも使用後にぬるつき感を生じるといった使用感上の欠点も有しており、これも刺激性の点で改良が望まれていた。
【0006】
本発明の目的は、皮膚に対する刺激性が低く、高い起泡性と良好な泡質が得られ、洗浄時および洗いあがりの使用感に優れ、適度な洗浄力を有し、かつ経時安定性の良好な洗浄剤組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために研究を重ねたところ、脂肪酸塩と特定のアミノ酸塩との塩と両性界面活性剤または非イオン性界面活性剤を特定の比率で配合することにより、上記の欠点を解決し、従来にはない特徴のある洗浄剤組成物を得るに至った。
【0008】
すなわち本発明は、下記の(a)および(b)を合計で3〜60重量%含有する洗浄剤組成物であって、(a)を1〜50重量%および(b)を0.5〜30重量%含有し、(a)と(b)との重量比が1/3〜20/1であることを特徴とする洗浄剤組成物である。
(a)炭素数8〜22の脂肪酸と式(1)または(2)で表わされるアミノ酸塩との塩
【0009】
【化2】
【0010】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は水素原子またはメチル基または(CH2)nCOOM3で表される基であり、nは1または2である。R3は水素原子またはメチル基であり、M1、M2およびM3は水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、有機アンモニウムを示す。)
(b)両性界面活性剤または非イオン性界面活性剤
【0011】
【発明の実施の形態】
(a)で用いられる炭素数8〜22の脂肪酸は、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、混合脂肪酸であるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等が挙げられる。炭素数が7以下では皮膚への刺激が強くなり、起泡性が低下し、炭素数が23以上では起泡性、経時安定性が低下する。
式(1)または(2)で示されるアミノ酸塩はR1が水素原子またはメチル基、R2が水素原子、メチル基または(CH2)nCOOM3で表される基であり、nは1または2である。R3は水素原子またはメチル基であり、M1、M2およびM3は水素原子、アルカリ金属、アンモニウム、有機アンモニウムを示す。具体的なアミノ酸の構造を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
注.R1、R2およびR3は式(1)または式(2)で示されるR1、R2およびR3を示す。
(b)の両性界面活性剤または非イオン性界面活性剤は特に限定されるものではないが、例えば、両性界面活性剤としてはアルキルベタイン、アミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン、アミドアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルグリシン、アルキルイミノジ酢酸、β−アルキルアミノプロピオン酸、アルキルイミノジプロピオン酸、アルキルジアミノエチルグリシン、アルキルスルホベタイン、アミドスルホベタイン、アルキルホスホベタイン等が挙げられ、具体例としてはラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドエチルヒドロキシエチルグリシンナトリウム塩、ヤシ油脂肪酸アミドヒドロキシエチルイミノジ酢酸ナトリウム塩、ラウリルグリシン、ラウリルイミノジ酢酸ナトリウム塩、ヤシ油アルキルイミノジ酢酸カリウム塩、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム塩、ラウリルイミノジプロピオン酸ナトリウム塩、ラウリルジアミノエチルグリシン、ラウリルジメチル−2−ヒドロキシプロピルスルホベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチル−2−ヒドロキシプロピルスルホベタイン、N−(2−ラウリル−2−ヒドロキシエチル)−N−メチルアミノエタノールリン酸エステルナトリウム塩等が挙げられる。
【0014】
非イオン性界面活性剤としては例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アミンオキシド、アルキルグルコシド等が挙げられ、具体例としてはポリオキシエチレン(4モル)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(6モル)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(4モル)ラウリン酸エステル、ポリオキシエチレン(6モル)ステアリン酸エステル、モノオレイン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン、ポリオキシエチレン(20モル)ポリオキシプロピレン(8モル)パルミチルエーテル、ポリオキシエチレン(30モル)ポリオキシプロピレン(30モル)ブチルエーテル、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5モル)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2モル)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、モノステアリン酸グリセリン、モノラウリン酸グリセリン、モノミリスチン酸ポリグリセリン(10モル)、モノステアリン酸ポリグリセリン(10モル)、ラウリルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ポリオキシエチレン(10モル)メチルグルコシド、ポリオキシエチレン(120モル)ジオレイン酸メチルグルコシド、ポリオキシエチレン(20モル)セスキステアリン酸メチルグルコシド等が挙げられる。
【0015】
(a)および(b)の合計量は3〜60重量%、好ましくは5〜50重量%であるが、3重量%より小さいと起泡性、泡質、洗浄力および好ましい使用感が得られず、60重量%より大きいと皮膚に対する刺激が強くなり、洗浄力が過度になり、好ましい使用感が得られず、経時安定性が低下する。
(a)の含有量は1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%であるが、1重量%より小さいと起泡性、泡質、洗浄力および好ましい使用感が得られず、50重量%より大きいと皮膚に対する刺激が強くなり、洗浄力が過度になり、好ましい使用感が得られず、経時安定性が低下する。
(b)の含有量は0.5〜30重量%、好ましくは2〜20重量%であるが、0.5重量%より小さいと経時安定性が低下し、30重量%より大きいと起泡性、泡質、好ましい使用感が得られない。
(a)と(b)との重量比は1/3〜20/1、好ましくは1/1〜15/1であるが、重量比が1/3より小さいと起泡性、泡質および好ましい使用感が得られず、20/1より大きいと経時安定性が低下する。
【0016】
本発明の洗浄剤組成物は、所望により一般に配合される成分、例えば、アルキルエーテルサルフェート型陰イオン性界面活性剤、アシルメチルタウレート型陰イオン性界面活性剤、アミドエーテルサルフェート型陰イオン性界面活性剤、アシルアミノ酸塩型陰イオン性界面活性剤、アルキルエーテルカルボキシレート型陰イオン性界面活性剤等の陰イオン性界面活性剤、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1、3−ブタンジオール等の多価アルコール、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン、レシチン等の油分、セルロ―スエーテル型陽イオン性高分子化合物、陽イオン性ポリビニルピロリドン誘導体、陽イオン性ポリアクリル酸誘導体、陽イオン性ポリアミド誘導体、ポリ塩化ジメチルジアリルアンモニウム、塩化ジメチルジアリルアンモニウムとアクリル酸アミドの共重合体、アルキルポリエチレンイミン等の陽イオン性高分子化合物、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体等のシリコーン誘導体、エチレングリコールジステアレート、スチレンポリマー等のパール化剤、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール等の防腐剤、5−メチル−2−イソプロピルシクロヘキサノール、トウガラシチンキ等のトニック剤、エチレンジアミン四酢酸塩、クエン酸、ニトリロトリ酢酸三ナトリウム等のキレート剤、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体等の紫外線吸収剤、色素、香料等を本発明の効果を損なわない程度に配合することができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物は、皮膚に対する刺激性が低く、起泡性、泡質、洗浄時および洗いあがりの使用感に優れ、適度な洗浄力を有し、かつ経時安定性の良好な洗浄剤組成物であるため、ボディソープ組成物、ハンドソープ組成物、洗顔用組成物、ヘアシャンプー組成物、食器用洗浄剤組成物等に利用できる。
【0018】
【実施例】
本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例で行なった試験法および評価法を以下に説明する。
(1)皮膚刺激性
組成物を精製水で10倍に希釈した試験液についてクローズドパッチテストを行なった。健常な皮膚を有する20〜30代の男性を被験者とし、一つの試験液につき5名を被験者とした。右上腕内側部に試験液を貼布し、対照として精製水を左上腕内側部に貼布した。貼布から24時間後にパッチをはがし、被験部を精製水500mlで洗浄後、1時間安静とし、1時間後に対照と試験液の被験部について肉眼による違いの判定を行なった。対照と試験液の被験部にほとんど違いがみられない場合を2点、対照に比べ試験液の方にわずかに発赤が認められる場合を1点、試験液の方に明らかな発赤または浮腫が認められる場合を0点として5名の合計点から次の3段階で評価した。
皮膚刺激性が低い。(合計点7点以上)
皮膚刺激性がやや高い。(合計点4点以上6点以下)
皮膚刺激性が高い。(合計点3点以下)
【0019】
(2)起泡力
岩谷産業株式会社製ミルサー(型番IFM−100)のカップに組成物を人工硬水(炭酸カルシウム換算で100ppmになるように塩化カルシウムとイオン交換水で調製)で10倍に希釈した試験液50gをとり、これに人工汚垢(オリーブ油50重量%、オレイン酸20重量%、ラノリン10重量%、流動パラフィン10重量%、スクワレン10重量%)を0.3g添加してカップに蓋をし、40℃で1時間静置した。1時間後カップをミルサーにとりつけ、3000rpmで5秒間撹拌し、撹拌停止から1分後の泡の高さを測定した。カップの最低位置からの泡の高さが7cm以上の組成物を起泡力が高い組成物と評価した。
【0020】
(3)泡の持続力
上記(2)について撹拌停止から5分後の泡の高さを測定し、次の式から求めた数値が90%以上の組成物を泡の持続力が高い組成物と評価した。
持続率(%)=(5分後の泡の高さ)/(1分後の泡の高さ)×100
【0021】
(4)起泡性
男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した時の起泡性を評価した。泡立ちが良いと感じた場合を2点、泡立ちがややものたりないと感じた場合を1点、泡立ちが悪いと感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。
泡立ちが良好である。(合計点30点以上)
泡立ちがやや悪い。(合計点20点以上30点未満)
泡立ちが悪い。(合計点20点未満)
【0022】
(5)泡質
男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した時の泡質を評価した。泡が細かく弾力性があると感じた場合を2点、泡がやや粗いと感じた場合を1点、泡が粗く弾力性がないと感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。
泡質が良好である。(合計点30点以上)
泡質がやや悪い。(合計点20点以上30点未満)
泡質が悪い。(合計点20点未満)
【0023】
(6)洗浄力
洗浄剤組成物1重量%濃度の水溶液を用いて、Terg−O−tometerで、ウールモスリンの人工汚染布を40℃、70rpm、10分の条件で洗浄する。汚染布を乾燥後、カラーコンピューターで表面反射率を測定し、下記の式より洗浄力を計算し、次の3段階で評価した。
洗浄力(%)= A/B×100
A:(洗浄後の汚染布の反射率)−(洗浄前の汚染布の反射率)
B:(ウールモスリンの反射率)−(洗浄前の汚染布の反射率)
洗浄力が過度。(洗浄力60%以上)
洗浄力が良好。(洗浄力25%以上60%未満)
洗浄力が弱い。(洗浄力25%未満)
【0024】
(7)洗浄時のぬめり感
男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した時のぬめり感を評価した。ぬめり感を感じなかった場合を2点、ややぬめり感が強いと感じた場合を1点、ぬめり感がしつこくてすすぎに時間がかかると感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。
ぬめり感がない。(合計点30点以上)
ややぬめり感がある。(合計点20点以上30点未満)
ぬめり感がしつこい。(合計点20点未満)
【0025】
(8)洗浄後の肌のつっぱり感
男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した後の肌のつっぱり感を評価した。肌が全くつっぱらないと感じた場合を2点、少しつっぱると感じた場合を1点、非常につっぱると感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。
つっぱり感がない。(合計点30点以上)
少しつっぱりが感ある。(合計点20点以上30点未満).
非常につっぱる。(合計点20点未満)
【0026】
(9)洗浄後のさっぱり感
男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した後のさっぱり感を評価した。非常にさっぱりすると感じた場合を2点、あまりさっぱりしないと感じた場合を1点、ぬるついて全くさっぱりしないと感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。
十分なさっぱり感が得られる。(合計点30点以上)
さっぱり感があまり得られない。(合計点20点以上30点未満).
さっぱり感が得られない。(合計点20点未満)
【0027】
(10)経時安定性(外観)
洗浄剤組成物を−5℃で12時間保存した後に45℃で12時間保存し、これを1サイクルとして1ヶ月間毎日繰り返した。洗浄剤組成物の外観を観察して、次の2段階で評価した。
〇:安定性良好。(各サイクル後の観察で1ヶ月間外観の変化がない)
×:安定性不良。(1ヶ月以内に分離や沈澱が認められる)
【0028】
(11)経時安定性(臭気)
洗浄剤組成物を45℃に1ヶ月間保存した後、室温に保存した同洗浄剤組成物と臭気を比較し、次の2段階で評価した。
〇:安定性良好。(室温で保存した試料とほとんど臭気がかわらない)
×:安定性不良。(室温で保存した試料と比べ明らかに臭気の劣化が認められる)
【0029】
実施例1〜10および比較例1〜12
表2〜4に示す配合組成の試料を調製し、その性能を評価した。結果を表2〜4に示す。表中の単位は重量%を示す。また、表中のpHは組成物を精製水で10倍希釈し25℃で測定した値である。
【0030】
【表2】
【0031】
注
1)脂肪酸がラウリン酸、式(1)のR1、R2が水素原子、M1がカリウムである。
2)脂肪酸がミリスチン酸、式(1)のR1が水素原子、R2がメチル基、M1がトリエタノールアンモニウムである。
3)脂肪酸がラウリン酸、式(1)のR1が水素原子、R2が(CH2)2COOM3、M1およびM3がナトリウムである。
4)脂肪酸がヤシ油脂肪酸、式(1)のR1がメチル基、R2が水素原子、M1がナトリウムである。
5)脂肪酸がパーム核油脂肪酸、式(2)のR3がメチル基、M2がカリウムである。
【0032】
【表3】
【0033】
注1)〜5) 表2に同じ
【0034】
【表4】
【0035】
表2〜4から、本発明の実施例1〜10の洗浄剤組成物は、皮膚に対する刺激性が低く、起泡性、泡質、洗浄時および洗浄後の使用感に優れ、適度な洗浄力を有し、かつ経時安定性の良好な洗浄剤組成物であることがわかる。
【0036】
比較例1の洗浄剤組成物は(a)と(b)の合計量が3重量%より小さいため、1分後の泡高さ、泡の持続力、起泡性および洗浄力が低く、好ましい泡質、洗浄後のさっぱり感が得られない。
比較例2の洗浄剤組成物は(a)と(b)の合計量が60重量%を超えているため、皮膚に対する刺激性が高く、洗浄後の肌のつっぱり感が強く、洗浄力が過度であり、外観における経時安定性が悪い。
比較例3の洗浄剤組成物は(a)の含有量が1重量%より小さいため、1分後の泡高さ、泡の持続力、起泡性および洗浄力が低く、好ましい泡質、洗浄後のさっぱり感が得られず、洗浄時のぬめり感が強い。
比較例4の洗浄剤組成物は(a)の含有量が50重量%を超えているため、皮膚に対する刺激性が高く、洗浄後の肌のつっぱり感が強く、洗浄力が過度であり、外観における経時安定性が悪い。
比較例5の洗浄剤組成物は(b)の含有量が0.5重量%より小さいため、外観における経時安定性が悪い。
比較例6の洗浄剤組成物は(b)の含有量が30重量%を超えているため、1分後の泡高さ、泡の持続力、起泡性が低く、好ましい泡質および洗浄後のさっぱり感が得られず、洗浄時のぬめり感が強い。
【0037】
比較例7の洗浄剤組成物は(a)と(b)の重量比が1/3より小さいため、、1分後の泡高さ、泡の持続力、起泡性が低く、好ましい泡質および洗浄後のさっぱり感が得られず、洗浄時のぬめり感が強い。
比較例8の洗浄剤組成物は(a)と(b)の重量比が20/1を超えているため、外観における経時安定性が悪い。
比較例9の洗浄剤組成物は(a)の代わりにラウリン酸カリウム塩を使用しているため、組成物のpH、皮膚に対する刺激性が高く、泡の持続力が低く、好ましい泡質が得られない。
比較例10の洗浄剤組成物は(a)の代わりにラウリン酸カリウム塩を使用し、クエン酸により組成物のpHを下げているために、泡の持続力はさらに低くなり、好ましい泡質が得られず、洗浄後の肌のつっぱり感が強くなり、外観における経時安定性が悪い。
比較例11の洗浄剤組成物は(a)の代わりにラウリン酸トリエタノールアミン塩を使用しているために皮膚に対する刺激性が高く、1分後の泡高さ、泡の持続力および起泡性が低く、好ましい泡質、洗浄後のさっぱり感が得られず、洗浄時のぬめり感が強く、外観および臭気の両方において経時安定性が悪い。
比較例12の洗浄剤組成物は(a)の代わりにラウリン酸リジン塩を使用しているために皮膚に対する刺激性が高く、洗浄後のさっぱり感が得られず、洗浄時のぬめり感が強く、外観および臭気の両方において経時安定性が悪い。
Claims (1)
- 下記の(a)および(b)を合計で3〜60重量%含有する洗浄剤組成物であって、(a)を1〜50重量%および(b)を0.5〜30重量%含有し、(a)と(b)との重量比が1/3〜20/1であることを特徴とする洗浄剤組成物。
(a)炭素数8〜22の脂肪酸と式(1)または(2)で表わされるアミノ酸塩との塩
(b)両性界面活性剤または非イオン性界面活性剤
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