JP2001179152A - 塗工機のエッジワイパー装置及びその非塗工幅調整方法 - Google Patents
塗工機のエッジワイパー装置及びその非塗工幅調整方法Info
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Abstract
未塗布幅を一定に保つことができる塗工機のエッジワイ
パー装置及びその非塗工幅調整方法を提供する。 【解決手段】 紙等11の両端のエッジ位置11aを検
出するエッジセンサ12と、ロール13に接触して塗工
液を除去するワイパー14と、ワイパーを紙等の幅方向
に移動するワイパー移動装置16と、エッジセンサによ
る検出位置に応じてワイパー移動装置を制御するコント
ローラ18とを備え、エッジセンサーにより紙等のエッ
ジ位置11aを検出し、エッジ位置に対しワイパーが相
対的に一定の位置に位置し、これにより非塗工幅bが一
定となるようにワイパー移動装置を制御する。
Description
等に液を塗布する塗工機のエッジワイパー装置及びその
非塗工幅調整方法に関する。
面に塗工液(塗料、スターチ、クレイ等)を塗布し、シ
ートの表面処理(強度や平滑性の向上)を行う。この場
合、図5に例示するように、1対のアプリケータロール
1の間にシートSを通し、アプリケータロール1に接触
するメタリングロール2とこれに接するアウターロール
3の間に塗工液が供給され、このメタリングロール2か
らアプリケータロール1の表面に供給される。
プリケータロール1の面長に塗工液を塗布できるよう
に、ロール1に塗工液を供給するメタリングロール2の
両側部分には、それぞれ塗工幅調整用のワイパー4が配
置されている。このワイパー4によりメタリングロール
2の両側部分に塗布された塗工液の両側部分がロール表
面から除去され、規定される幅で塗工液がアプリケータ
ロール1の表面に塗布される。
ル1と接触するブレード5の刃先の摩耗、圧接力の微調
整が困難等の理由によりその圧接力を適正な状態に保持
することが困難である問題点があった。そのため、この
圧接力の微調整を可能にする塗工幅調整用ワイパーが提
案されている(特開平6−269712号)。この塗工
幅調整用ワイパーは、図6に示すように、ワイパー4が
ロール面2aに圧接されるブレード5と、このブレード
5を保持しているホルダー6とからなり、ホルダー6が
ブレード保持部材7と支持機構8とからなり、支持機構
8を構成するエアーチューブ9a,9bの膨張、収縮に
よりブレード5とロール面2aの圧接力を調整するもの
である。
調整用ワイパーでは、幅方向に位置を手動調整できる固
定式のエッジワイパー、或いは、ワイパーの偏摩耗を防
ぐ目的で周期的に規定幅の摺動を行う装置しか存在して
いなかった。
幅方向に固定又は定められた幅を摺動するだけなので、
位置の変化する紙のエッジ(端面)に対し相対的な距離
を保つことができない。そのため、図7(B)(C)の
ように、紙の蛇行や紙の伸縮によりエッジ位置が変化す
ると、従来の塗工幅調整用ワイパーではその変化に対応
できず紙のエッジと塗工部との間隔(エッジ部の未塗布
幅b)を一定に保てない。従って、(B)のように未塗
布幅が過小(塗工幅が過大)になって、塗工液が紙裏面
へ付着し、ロールを汚染したり、エッジ部の過剰液によ
り紙切れを引き起こす問題が発生する。また逆に、
(C)のように未塗布幅bが過大(塗工幅が過小)にな
る場合にも、後工程における乾燥時に非塗工部(ドライ
エッジ)の過乾燥が生じ、紙切れを発生する原因とな
る。
(1)紙の前後を拘束してニップする、(2)線速や張
力の調整、(3)ロールの一部を傾ける、等の手段が採
用されている。これらの手段、特にロールの一部を傾け
て蛇行を防止する手段は、効果的であり、精度が高い
が、大きい紙幅(例えば3m以上)では困難であり、皺
になりやすく、操業性が悪い。また、蛇行防止手段は、
一般に大がかりであり、コストがかかる。更に、紙が伸
び縮みする場合には、蛇行を抑えてもエッジ部の未塗布
幅が変化してしまう。なお、後工程において、未塗布幅
部分はトリミングして製品幅を一定にするため、未塗布
幅を一定に保てれば、塗工幅自体は変化しても支障はな
い。
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、紙
が蛇行又は伸縮した場合でも、エッジ部の未塗布幅を一
定に保つことができる塗工機のエッジワイパー装置及び
その非塗工幅調整方法を提供することにある。
を介して紙等に塗工液を塗布する塗工機のエッジワイパ
ー装置であって、紙等(11)の両端のエッジ位置(1
1a)を検出するエッジセンサ(12)と、ロール(1
3)に接触して塗工液を除去するワイパー(14)と、
ワイパーを紙等の幅方向に移動するワイパー移動装置
(16)と、エッジセンサによる検出位置に応じてワイ
パー移動装置を制御するコントローラ(18)と、を備
え、エッジセンサーにより紙等のエッジ位置(11a)
を検出し、エッジ位置に対しワイパーが相対的に一定の
位置に位置し、これにより非塗工幅が一定となるように
ワイパー移動装置を制御する、ことを特徴とする塗工機
のエッジワイパー装置が提供される。
等に塗工液を塗布する塗工機の非塗工幅調整方法であっ
て、紙等(11)のエッジ位置(11a)を検出し、検
出したエッジ位置に対しワイパー(14)を相対的に一
定の位置に移動し、これにより非塗工幅を一定に保持す
る、ことを特徴とする塗工機の非塗工幅調整方法が提供
される。
ジセンサ(12)により紙等(11)のエッジ位置(1
1a)を検出し、コントローラ(18)により検出した
エッジ位置に対しワイパー(14)を相対的に一定の位
置に移動するので、紙等が蛇行又は伸縮した場合でも、
エッジ位置に対しワイパー(14)を相対的に一定に保
ち、エッジ部の未塗布幅を一定に保つことができる。す
なわち、センサーにより機械に対する紙のエッジの位置
を検出し、モータ又はアクチュエータによってワイパー
の位置を紙のエッジに対し距離が一定となるように幅方
向にコントロールする。そのコントロールによって紙の
エッジに対する塗工幅(エッジ部の未塗布幅)を一定に
保つ。これにより、理想的な塗工幅を保つことで塗工幅
過大に起因する塗料の裏まわりによるロールの汚れや紙
切れや、塗工幅過小時の非塗工部乾燥による紙切れを防
ぎ、操業性を向上させることができる。
エッジセンサ(12)は、エッジ位置を挟んで対向する
投光器(12a)と受光器(12b)からなり、受光器
の出力によりエッジ位置を検出する光学式エッジセンサ
であり、前記ワイパー移動装置(16)は、ワイパー
(14)を幅方向に移動可能に案内するリニアガイド
(16a)と、ワイパーを幅方向に移動するアクチュエ
ータ(16b)とからなる。この構成により、光学式エ
ッジセンサにより、紙等のエッジ位置を非接触かつリア
ルタイムに位置検出でき、これをアクチュエータ(16
b)にフィードバックして、設定値とのズレ分だけワイ
パー(14)を幅方向に移動することにより、制御遅れ
を最小にできる。
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。図1は、本発明のエッジワイパー装置を備えた塗工
機の構成図である。この図においてこの塗工機は、ロー
ル22aからガイドロール23a,23b,23c,2
3eを介してロール22bに紙等11を搬送し、ロール
23b,23cの間に配置された1対のアプリケータロ
ール21の間で紙等11に塗工液を塗布するようになっ
ている。なお、ここで、10は、本発明のエッジワイパ
ー装置、20は、塗工液塗布装置である。また、この例
では、アプリケータロール21に直接塗工液を塗布し、
かつエッジワイパー装置10で塗工液のエッジ部を除去
するようになっているが、本発明はこれに限定されず、
図5に例示したように、アプリケータロール1に接触す
るメタリングロール2とこれに接するアウターロール3
の間に塗工液を供給し、メタリングロール2から塗工液
のエッジ部を除去するように配置してもよい。
は、図1のB部拡大図である。図2及び図3に示すよう
に、本発明のエッジワイパー装置20は、エッジセンサ
12、ワイパー14、ワイパー移動装置16、及びコン
トローラ18を備える。エッジセンサ12は、エッジ位
置11aを挟んで対向する投光器12aと受光器12b
からなり、受光器12bの出力により紙等11の両端の
エッジ位置11aを検出し、その位置に応じたアナログ
又はデジタル信号をコントローラ18に出力する。ワイ
パー14は、周知の塗工幅調整用ワイパーであり、ロー
ル13に接触してロールに塗布された塗工液のエッジ部
を除去する。
幅方向に移動可能に案内するリニアガイド16aと、ワ
イパー14を幅方向に移動するアクチュエータ16bと
からなる。アクチュエータ16bはこの例では、液圧シ
リンダであるが、ボールネジとサーボモータの組合せで
あってもよい。
よる検出位置に応じてワイパー移動装置16を制御し、
エッジ位置11aに対しワイパー14が相対的に一定の
位置に位置する。すなわち、本発明の塗工機の非塗工幅
調整方法では、エッジセンサ12で紙等11のエッジ位
置11aを検出し、検出したエッジ位置11aに対しワ
イパー14を相対的に一定の位置に移動し、これにより
非塗工幅bを一定に保持する。
した本発明の装置及び方法によれば、エッジセンサ12
により紙等11のエッジ位置11aを検出し、コントロ
ーラ18により検出したエッジ位置11aに対しワイパ
ー14を相対的に一定の位置に移動するので、図4
(B)(C)のように、紙等が蛇行又は伸縮した場合で
も、エッジ位置11aに対しワイパー14を相対的に一
定に保ち、エッジ部の未塗布幅bを一定に保つことがで
きる。
る紙のエッジ11aの位置を検出し、モータ又はアクチ
ュエータによってワイパー14の位置を紙のエッジに対
し距離が一定となるように幅方向にコントロールする。
そのコントロールによって紙のエッジに対する塗工幅
(エッジ部の未塗布幅b)を一定に保つことができる。
されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更でき
ることは勿論である。
ジワイパー装置及びその非塗工幅調整方法は、紙が蛇行
又は伸縮した場合でも、エッジ部の未塗布幅を一定に保
つことができ、これにより、塗工幅過大に起因する塗料
の裏まわりによるロールの汚れや紙切れや、塗工幅過小
時の非塗工部乾燥による紙切れを防ぎ、操業性を向上さ
せることができる、等の優れた効果を有する。
構成図である。
る。
ロール面、3 アウターロール、4 ワイパー、5
ブレード、6 ホルダー、7 ブレード保持部材、8
支持機構、9a,9b エアーチューブ、10 エッジ
ワイパー装置、11 紙等、11a エッジ位置、12
エッジセンサ、12a 投光器、12b 受光器、1
3 ロール、14 ワイパー、16 ワイパー移動装
置、16a リニアガイド、16b アクチュエータ、
18 コントローラ、20 塗工液塗布装置、21 ア
プリケータロール、22a,22b ロール、23a〜
23e ガイドロール
Claims (3)
- 【請求項1】 ロールを介して紙等に塗工液を塗布する
塗工機のエッジワイパー装置であって、 紙等(11)の両端のエッジ位置(11a)を検出する
エッジセンサ(12)と、ロール(13)に接触して塗
工液を除去するワイパー(14)と、ワイパーを紙等の
幅方向に移動するワイパー移動装置(16)と、エッジ
センサによる検出位置に応じてワイパー移動装置を制御
するコントローラ(18)と、を備え、エッジセンサー
により紙等のエッジ位置(11a)を検出し、エッジ位
置に対しワイパーが相対的に一定の位置に位置し、これ
により非塗工幅が一定となるようにワイパー移動装置を
制御する、ことを特徴とする塗工機のエッジワイパー装
置。 - 【請求項2】 前記エッジセンサ(12)は、エッジ位
置を挟んで対向する投光器(12a)と受光器(12
b)からなり、受光器の出力によりエッジ位置を検出す
る光学式エッジセンサであり、 前記ワイパー移動装置(16)は、ワイパー(14)を
幅方向に移動可能に案内するリニアガイド(16a)
と、ワイパーを幅方向に移動するアクチュエータ(16
b)とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載のエ
ッジワイパー装置。 - 【請求項3】 ロールを介して紙等に塗工液を塗布する
塗工機の非塗工幅調整方法であって、 紙等(11)のエッジ位置(11a)を検出し、検出し
たエッジ位置に対しワイパー(14)を相対的に一定の
位置に移動し、これにより非塗工幅を一定に保持する、
ことを特徴とする塗工機の非塗工幅調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37310999A JP4534284B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 塗工機のエッジワイパー装置及びその非塗工幅調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001179152A true JP2001179152A (ja) | 2001-07-03 |
JP4534284B2 JP4534284B2 (ja) | 2010-09-01 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009202041A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Jfe Steel Corp | 塗装装置 |
JP2016032787A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 日本製紙株式会社 | 塗工工程における非塗工部の生成方法と非塗工部生成装置 |
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JPH04317766A (ja) * | 1991-04-16 | 1992-11-09 | Hitachi Chem Co Ltd | 塗布幅調節方法及びその調節装置 |
JPH06269712A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-27 | Dr Seisakusho:Kk | ロール用塗工幅調整用ワイパー |
JPH07100976A (ja) * | 1993-09-30 | 1995-04-18 | Isowa Corp | 糊ダム制御装置 |
JPH0994507A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-04-08 | Chugai Ro Co Ltd | ダイコータ |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37310999A patent/JP4534284B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016032787A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 日本製紙株式会社 | 塗工工程における非塗工部の生成方法と非塗工部生成装置 |
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