JP2001179142A - 自動車用ペインティングブースの無人化装置 - Google Patents

自動車用ペインティングブースの無人化装置

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JP2001179142A JP2000171957A JP2000171957A JP2001179142A JP 2001179142 A JP2001179142 A JP 2001179142A JP 2000171957 A JP2000171957 A JP 2000171957A JP 2000171957 A JP2000171957 A JP 2000171957A JP 2001179142 A JP2001179142 A JP 2001179142A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別個のドア開閉ロボットなしで、塗装ロボッ
トにドア開閉ジグを装着し、かつ塗装ロボットによる塗
装作業時にドアを開放状態に維持することができるよう
に保持ユニットを備えることにより、自動車用ペインテ
ィングブースの無人化を実現する。 【解決手段】 永久磁石５２が一側に付着し、端部にば
ね５４により弾性支持されるバー５６の付着したドア開
閉ジグ５０を下段に装着する塗装ロボット３０と；車種
により高さを調節するための高さ選択シリンダ４６、ド
アの開放状態を固定／解除するための上下移動シリンダ
４８、上記上下移動シリンダ４８に連結されて回動可能
な回転シリンダ４４、上記回転シリンダ４４に連結され
て端部には凹凸面が形成されたホルダ４５の付着したガ
イド軸４３からなる保持ユニット４０とから構成される
自動車用ペインティングブースの無人化装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ペインティ
ングブースの無人化装置に関するもので、より詳細に
は、別個のドア開閉ロボットがなくても、塗装ロボット
にドア開閉ジグを装着し、塗装ロボットによる塗装作業
を行う時にドアを開放状態に維持することができるよう
に保持ユニットを備えることにより、ペインティングブ
ースの無人化を実現することができる自動車用ペインテ
ィングブースの無人化装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車用ペインティングブース
（ｂｏｏｔｈ）は、ペインティングベース（ｂａｓｅ）
とペインティングクリア（ｃｌｅａｒ）塗装を実施する
ブースであり、前処理、前着塗装、中途塗装工程の後に
ペインティングブースから塗装工程を終えて検査工程及
び組立工程に進む。
【０００３】添付した図６は、従来の自動車用ペインテ
ィングブース装置の配置状態を示した構成図である。準
備室に位置する作業者１０は塗装工程を準備し、内板ベ
ース工程からドア開閉ロボット２２と塗装ロボット２０
により自動車のエンジンルームの内部、フードの内板、
トランクルームの内部、トランクリードの内板及びドア
の内板等を塗装する。次の内板ベースの補正工程では、
作業者１０により内板ベース工程で適切に塗装されなか
った内板部位を作業者が手作業で補正作業をし、外板ベ
ース工程により自動的に自動車ドアパネルを含める外板
が塗装される。次に、内板クリア工程では作業者１０に
より工程を行い、外板クリア工程では自動的にクリア工
程を行い、終わった後に作業者１０により確認工程を行
う。特に、上記内板ベース工程ではドアの内板であるド
アトリムの部位を塗装するために、ドア開閉ロボット２
２は自動車のドアを開放し、塗装ロボットにより塗装作
業が終わると、ドア開閉ロボット２２はドアを閉めるこ
とになる。
【０００４】
【発明の解決しようとする課題】しかし、上記のように
構成される自動車用ペインティングブースの装置におい
ては、ドア開閉ロボット２２と塗装ロボット２０をそれ
ぞれ備えなければならないうえ、上記ドア開閉ロボット
２２には故障が多発するため、内板ベース工程の後に作
業者が再び手作業で内板ベースの補正工程を行う必要が
あった。また上記ドア開閉ロボット２２は高価であるた
め、内板クリア工程では使用せずに作業者が手作業でこ
の工程を行うのが一般的であった。これにより、多くの
作業者が必要であるという問題があった。本発明は、上
記の問題に監み、高価で故障の多い別個のドア開閉ロボ
ットを省いて、塗装ロボットにドア開閉ジグを装着し、
また塗装ロボットによる塗装作業を行う時にドアを開放
状態に維持することができるように保持ユニットを備え
ることにより、手作業の工程を省き、低コストでペイン
ティングブースの無人化を実現することができる自動車
用ペインティングブースの無人化装置を提供することに
その目的がある。
【０００５】
【課題を解決する手段】すなわち本発明による自動車用
ペインティングブースの無人化装置は、永久磁石が一側
に付着し、端部にばねにより弾性支持されるバーの付着
したドア開閉ジグを下段に装着する塗装ロボットと、車
種により高さを調節するための高さ選択シリンダ；ドア
の開放状態を固定／解除するための上下移動シリンダ；
上記上下移動シリンダに連結されて回動可能な回転シリ
ンダ；上記回転シリンダに連結されて端部には凹凸面が
形成されたホルダの付着したガイド軸からなる保持ユニ
ットとから構成されることを特徴とする。
【０００６】特に、上記ドア開閉ジグに付着したバーは
ウレタン材質で製造されることを特徴とする。また、上
記保持ユニットのガイド軸の端部に付着したホルダは、
ねじ部からねじで結合されてガイド軸に結合／脱去する
ことができることを特徴とする。さらに、上記ホルダは
アセタール樹脂で製造されることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
をより詳細に説明すれば次の通りである。図１は、本発
明の自動車用ペインティングブースの無人化装置の配置
状態を示した構成図である。図２は、本発明の自動車用
ペインティングブースの無人化装置の作動状態図であ
り、内板ベース工程における元位置、ドア開け、ドア固
定、塗装工程、ドア固定解除、ドア閉めの各状態を示
す。図３は、本発明による塗装ロボットの断面図であ
る。図４は、本発明による塗装ロボットを利用した自動
車のドア開閉作動状態図であり、（ａ）はドア開け作動
時、（ｂ）はドア閉め作動時の状態図である。また、図
５は、本発明による保持ユニットの断面図である。
【０００８】図１、２、３に示したように、本発明によ
る内板ベース工程と内板クリア工程で使用される塗装ロ
ボット３０は、従来の塗装ロボット２０の下端にドア開
閉ジグ５０が装着されてドアの開閉と塗装工程を同時に
実施することができる。
【０００９】図３に示す塗装ロボット３０において、塗
装ロボット２０の下端に装着されたドア開閉ジグ５０
は、塗装ロボットの軸方向から図３中の下方向に９０°
に折り曲げた状態で形成されている。そして、ドア開閉
ジグ５０は、図４（ａ）に示すように、ドアを開放する
時にドアの内板であるドアトリム２の内側に移動して、
折り曲げされた内面の一側に付着した永久磁石５２がド
アトリム２に付着してドアを引っ張ってドアを開放する
ことができる。またドア開閉ジグ５０の折り曲げされた
端部には、図３に示すばね５４により弾性支持されるバ
ー５６が付着して、図４（ｂ）に示すように、塗装作業
を終えた後、ドアを閉める時にドアの外板であるドアパ
ネル４を上記バーが押してドアを閉めることができる。
【００１０】特に、上記バー５６はウレタン材質で製造
され、ばね５４により弾性支持されるので、ドアを閉め
る時に上記バー５６がばねの弾性支持力を受けてドア開
閉ジグ５０の内面に入りながらドアパネル４を押すの
で、ドアパネル４の外表面が損傷するのを防止すること
ができる。
【００１１】一方、図５に示すように、塗装ロボット３
０により塗装作業が進む時にドアの開放状態を維持する
ために、ドアを固定する保持ユニット４０は、車種に従
って高さを調整するための高さ選択シリンダ４６と、ド
アの開放状態を固定／解除するために、後に述べるガイ
ド軸４３の端部に付着されたホルダ４５を上下に移動さ
せるための上下移動シリンダ４８とを備え、上記高さ選
択シリンダ４６と上下移動シリンダ４８は部品を保護す
るためにカバー４１に覆われる。
【００１２】さらに、上記上下移動シリンダ４８の上端
には回動可能な回転シリンダ４４が連結され、上記回転
シリンダの端部には、凹凸面が形成されたホルダ４５が
ねじ部４７にねじで結合されたガイド軸４３が装着され
る。上記凹凸部の形成されたホルダ４５はドアの窓枠６
と直接に接触してドアの開放状態を維持するので、ドア
の損傷を防止するためにアセタール樹脂で製造され、ね
じ部４７からねじ結合によりガイド軸４３に結合／脱去
することができるので、上記ホルダ４５が塗料により汚
染された場合に交換が可能である。
【００１３】以下、本発明の作用状態を説明すれば次の
通りである（図１、図２参照）。準備室に位置する作業
者１０は塗装工程の諸般事項を準備し、内板ベース工程
で本発明によるドア開閉ジグ５０が下端に装着された塗
装ロボット３０と保持ユニット４０とにより自動車のド
ア内板（ドアフレーム、ドア開きの部位）に塗装する。
すなわち、内板ベース工程においては、まず元位置か
ら、ドア開閉ジグ５０の装着された塗装ロボット３０が
窓枠６を通じてドアの内側に移動し、ドア開閉ジグ５０
の一側に装着された永久磁石５２がドアトリム２に付着
した後、ドアを引っ張ってドアを開放する。
【００１４】つぎに、ガイド軸４３の端部にねじ結合さ
れ凹凸部の形成されたアセタール樹脂材質のホルダ４５
は、保持ユニット４０の各シリンダ４４、４６、４８の
作動により、窓枠６と直接に接触して、塗装ロボット３
０による塗装作業が進む間にドアを固定してドアの開放
状態を維持することができる。
【００１５】塗装ロボット３０による塗装作業が終わる
と、保持ユニット４０の各シリンダ４４、４６、４８の
作動によりホルダ４５と窓枠６との接触状態が解除され
てドアの固定が解除され、ホルダ４５は元位置に復帰す
る。そして、塗装ロボット３０が移動してドア開閉ジグ
５０に端部付着されたバー５６がドアパネル４の下端に
ある成形装着部位を押してドアを閉めることができる。
特に、上記バー５６は、ばね５４により弾性支持される
と共にウレタン材質で製造されるので、ドアパネル４と
直接に接触時にドアパネル４の損傷を防止することがで
きる。
【００１６】次の工程として、図１に示すように、内板
ベースの補正工程なく外板ベース工程で自動的に自動車
のドアパネル４を含む外板が塗装され、内板クリア工程
では前述の内板ベース工程と同様にドア開閉ジグ５０が
下端に装着された塗装ロボット３０と保持ユニット４０
によりクリア工程が進行する。つづいて、外板クリア工
程で自動的にクリア工程が終わった後、作業者１０によ
り確認工程が行われる。
【００１７】
【発明の効果】上に述べたように、本発明の自動車用ペ
インティングブースの無人化装置によると、故障が多く
高価である別個のドア開閉ロボットがなくても、ドア開
閉ジグを装着した塗装ロボットと、塗装ロボットによる
塗装作業が行う時にドアを開放状態に維持することがで
きる保持ユニットを備えるので、従来手作業による補正
を要した内板ベース工程や、ドア開閉ロボットの導入が
コスト面で困難であった内板クリア工程等のようなペイ
ンティングブース内の作業を自動化できることにより、
ペインティングブースの無人化を実現することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による自動車用ペインティングブースの
無人化装置の配置状態を示した構成図である。
【図２】本発明による自動車用ペインティングブースの
無人化装置の作動状態図であり、内板ベース工程におけ
る元位置、ドア開け、ドア固定、塗装工程、ドア固定解
除、ドア閉めの各状態を示す。
【図３】本発明による塗装ロボットの断面図である。
【図４】本発明による塗装ロボットを利用した自動車の
ドア開閉作動状態図であり、（ａ）はドア開け作動時、
（ｂ）はドア閉め作動時の状態図である。
【図５】本発明による保持ユニットの断面図である。
【図６】従来の自動車用ペインティングブース装置の配
置状態を示した構成図である。
【符号の説明】
２：ドアトリム ４：ドアパネル ６：窓枠 １０：作業者 ２０：塗装ロボット ２２：ドア開閉ロ
ボット ３０：塗装ロボット ４０：保持ユニッ
ト ４１：カバー ４３：ガイド軸 ４４：回転シリンダ ４５：ホルダ ４６：高さ選択シリンダ ４７：ねじ部 ４８：上下移動シリンダ ５０：ドア開閉ジ
グ ５２：永久磁石 ５４：ばね ５６：バー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 永久磁石が一側に付着し、端部にばねに
    より弾性支持されるバーの付着したドア開閉ジグを下段
    に装着する塗装ロボットと、 車種により高さを調節するための高さ選択シリンダ、ド
    アの開放状態を固定／解除するための上下移動シリン
    ダ、上記上下移動シリンダに連結されて回動可能な回転
    シリンダ、上記回転シリンダに連結されて端部には凹凸
    面が形成されたホルダの付着したガイド軸からなる保持
    ユニットとから構成されることを特徴とする自動車用ペ
    インティングブースの無人化装置。
  2. 【請求項２】 上記ドア開閉ジグに付着したバーは、ウ
    レタン材質で製造されることを特徴とする請求項１記載
    の自動車用ペインティングブースの無人化装置。
  3. 【請求項３】 上記保持ユニットのガイド軸の端部に付
    着したホルダは、ねじ部からねじで結合されてガイド軸
    に結合／脱去することができることを特徴とする請求項
    １記載の自動車用ペインティングブースの無人化装置。
  4. 【請求項４】 上記ホルダは、アセタール樹脂で製造さ
    れることを特徴とする請求項１或いは３記載の自動車用
    ペインティングブースの無人化装置。
JP2000171957A 1999-12-17 2000-06-08 自動車用ペインティングブースの無人化装置 Pending JP2001179142A (ja)

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