JP2001178740A - 内視鏡治療装置 - Google Patents

内視鏡治療装置

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JP2001178740A
JP2001178740A JP36828999A JP36828999A JP2001178740A JP 2001178740 A JP2001178740 A JP 2001178740A JP 36828999 A JP36828999 A JP 36828999A JP 36828999 A JP36828999 A JP 36828999A JP 2001178740 A JP2001178740 A JP 2001178740A
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probe
electrode
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Yorio Matsui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内視鏡の処置具チャンネルに異なる機能の処置
具を入れ替えることなく、病変組織の隆起(局注)と隆
起部の切除と止血とに至る一連の作業を連続して行なう
ことができる内視鏡治療装置の提供を目的としている。 【解決手段】本発明の内視鏡治療装置は、内視鏡と、前
記内視鏡の挿入部に挿通される処置用プローブ本体3
と、処置用プローブ本体3に設けられた注射針13と、
注射針13に連通し、注射針に流体を供給するために処
置用プローブ本体3の手元側に設けられた流体供給接続
手段と、高周波電流によって体腔内の患部の治療を行な
う電極13と、電極13に電気的に接続され、電極に高
周波電流を供給するために前記処置用プローブ本体の手
元側に設けられた高周波供給接続手段と、前記流体供給
接続手段に接続され且つ前記注射針に流体を供給する流
体供給手段と、前記高周波供給接続手段に接続され且つ
前記電極に高周波を供給する高周波供給手段とを有する
制御装置とを具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡的粘膜切除術
に適した内視鏡治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、軟性の挿入部を有する内視鏡
と処置手段を有する処置具とを組み合わせて体腔内を治
療することが広く行なわれている。特に、体腔内の癌病
変を内視鏡とそれに組み合わされる処置具とによって切
除する、いわゆる内視鏡的粘膜切除術は広く普及されて
おり、その有用性も広く認知されてきている。そして、
この内視鏡的粘膜切除術を行なう手法はこれまでに様々
な方法が試みられているが、いずれも、病変粘膜下へ注
射針によって薬液を注入して病変組織を隆起させ、続い
て、隆起した部分を切開具によって切除し、その後に、
出血箇所があれば止血具による止血を行なう等、それぞ
れ専用の処置具を内視鏡の処置具用チャンネルに挿通し
て行なうようになっている。
【0003】一方、複数の処置機能を一本の処置具に一
体化させた技術が特願平10−281266号や特願平
4−120639号等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、複数
の処置機能を一本の処置具に一体化させた技術は従来か
ら提案されているが、内視鏡的粘膜切除術で行なわれる
ような病変組織の隆起(局注)と隆起部の切除と止血と
に至る一連の作業を一本の処置具によって行なえる技術
はこれまでのところ提案されていない。そのため、術者
は、前記3つの各作業を行なう度毎に内視鏡の処置具チ
ャンネルに専用の処置具を入れ替えて作業を行なう必要
があった。このような作業は、煩雑であり、手術時間の
長期化を招く。
【0005】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、内視鏡の処置具チャ
ンネルに異なる機能の処置具を入れ替えることなく、病
変組織の隆起(局注)と隆起部の切除と止血とに至る一
連の作業を連続して行なうことができる内視鏡治療装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内視鏡治療装置は、体腔内に挿入される挿
入部を有する内視鏡と、前記内視鏡の挿入部に挿通さ
れ、体腔内の患部の治療を行なう処置用プローブ本体
と、前記処置用プローブ本体に設けられ、先端に開口部
を有するとともに、前記開口部に連通する中空管路が形
成された注射針と、前記注射針に連通し、注射針に流体
を供給するために前記処置用プローブ本体の手元側に設
けられた流体供給接続手段と、高周波電流によって体腔
内の患部の治療を行なう電極と、前記電極に電気的に接
続され、電極に高周波電流を供給するために前記処置用
プローブ本体の手元側に設けられた高周波供給接続手段
と、前記流体供給接続手段に接続され且つ前記注射針に
流体を供給する流体供給手段と、前記高周波供給接続手
段に接続され且つ前記電極に高周波を供給する高周波供
給手段とを有する制御装置とを具備することを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。
【0008】図1〜図8は本発明の第1の実施形態を示
している。図1に示されるように、本実施形態に係る内
視鏡治療装置は、体腔内に挿入可能な挿入部20を有す
る内視鏡1(図6参照)と、内視鏡1の挿入部20に形
成された処置具チャンネル2(図6参照)に挿通可能な
プローブ(処置用プローブ本体)3と、プローブ3の手
元側操作部4に接続される通電ケーブル(高周波供給手
段)5および流体供給チューブ(流体供給手段)6と、
通電ケーブル5と流体供給チューブ6とを介してプロー
ブ3に接続される制御装置7と、術者が操作を行なうフ
ットスイッチ8とを備えている。
【0009】プローブ3は、内視鏡1の処置具チャンネ
ル2に挿通されて使用できるようにその外径が細く設定
され、また、内視鏡1の挿入部20の長さよりも長く形
成されおり、内視鏡1の挿入部20と同じく可撓性を有
する挿入部9となっている。
【0010】プローブ3に通電ケーブル5と流体供給チ
ューブ6とを介して接続される制御装置7には、制御装
置7から通電ケーブル5を通じてプローブ3に比較的高
い出力となる切開用高周波電流と比較的低い出力である
凝固用高周波電流とがフットスイッチ8の操作により通
電されるように、電源回路とその制御回路とが組み込ま
れている。また、制御装置7には、制御装置7から通電
ケーブル5に高周波電流が通電されると同時に不活性ガ
スが流体供給チューブ6を介してプローブ3に供給され
るように、不活性ガスが貯蔵されたボンベ(図示せず)
とその制御回路(図示せず)とが組み込まれている。
【0011】図2および図3に示されるように、プロー
ブ3は、挿入部9を構成する可撓性を有した第1の樹脂
チューブ11から成る。第1の樹脂チューブ11の先端
には、比較的硬質で耐熱性を有する樹脂材料からなる先
端部材12が接着固定されている。この先端部材12の
中心部に形成された通孔12aには、先端に開口を有す
る中空管状の注射針13が進退自在に挿通配置されてい
る。注射針13が先端部材12から脱落することを防止
するため、注射針13には、注射針13が先端部材12
の先端面から所定量突出した状態で先端部材12の基端
面に当接する抜け止め部材14が固定されている。な
お、後述する作用の理由から、注射針13の突出長は、
抜け止め部材14によって2mm〜6mm程度に制限さ
れる。
【0012】第1の樹脂チューブ11内には送気送液管
路としての第2の樹脂チューブ15が進退可能に挿通さ
れている。この第2の樹脂チューブ15は、注射針13
の基端に接続されており、注射針13とともに進退する
ことができる。
【0013】注射針13には、高周波電流を通電するた
めの通電ワイヤ16が電気的に接続されている。すなわ
ち、注射針13は高周波電極としても機能するようにな
っている。なお、通電ワイヤ16は、第1の樹脂チュー
ブ11と第2の樹脂チューブ15との間の環状の通路に
沿って手元側へと延びている。
【0014】図4および図5に示されるように、プロー
ブ3の手元側には操作部4が設けられている。この操作
部4は、挿入部9を構成する第1の樹脂チューブ11の
基端に接続されている。また、操作部4の基端には流体
供給接続手段としての管状の口金部材17が進退自在に
嵌合されている。また、操作部4には、高周波供給接続
手段としての通電コネクタ18が設けられている。この
通電コネクタ18には、挿入部9の第1の樹脂チューブ
11と第2の樹脂チューブ15との間に配設された通電
ワイヤ16が電気的に接続されている。また、口金部材
17には第2の樹脂チューブ15の基端が接着固定され
ている。したがって、操作部4に対して口金部材17を
進退操作すると、第2の樹脂チューブ15およびその先
端に接続される注射針13が進退する。
【0015】また、口金部材17の基端には、第2の樹
脂チューブ15によって形成される管路と連通する開口
部19が形成されている。この開口部19に流体供給チ
ューブ6が接続されると、制御装置7からの流体を第2
の樹脂チューブ15によって形成される管路を通じて注
射針13の中空管路に送ることができるようになる。無
論、開口部19にシリンジを装着してシリンジから送液
を行なうことも可能である。
【0016】第1の樹脂チューブ11に対して第2の樹
脂チューブ15が進退して注射針13と操作部4の通電
コネクタ18との相対距離が変化しても、通電ワイヤ1
6が引張られたりすることがないように、通電ワイヤ1
6は、図5に示されるように、挿入部9の基端側で、第
2のチューブ15の外周に螺旋状に巻かれている。
【0017】図6〜図8に示されるように、プローブ3
と組み合わされて使用される内視鏡1は、可撓性を有す
る挿入部20と、挿入部20の基端に接続される操作部
(図示せず)とから主に構成されている。挿入部20内
には、体腔内の観察を行なうための光学系部材21が配
設されているとともに、処置具を誘導するための処置具
チャンネル2が形成されている。特に本実施形態に係る
内視鏡1は、2つの処置具チャンネル2を有しており、
一方の処置具チャンネル2の先端開口部に鉗子起上機構
22を備えている。鉗子起上機構22は、手元側の操作
によって上下に回動動作される誘導子を有しており、誘
導子によって処置具を案内して処置具の突出方向を制御
する。
【0018】次に、上記構成の内視鏡治療装置を用いた
内視鏡的粘膜切除術について図6〜図8を参照しながら
説明する。
【0019】まず、内視鏡1の挿入部20を体腔内の病
変部24まで挿入する。続いて、注射針13を挿入部9
内に引き込んだ状態で、プローブ3を前記状態の内視鏡
1の一方の処置具チャンネル2(鉗子起上機構22が設
けられていない処置具チャンネル)内に挿通し、この処
置具チャンネル2の先端開口部からプローブ3を突出さ
せる。
【0020】次に、内視鏡視野内でプローブ3の先端位
置を確認しながら、プローブ3(挿入部9)の先端から
注射針13を突出させる。この時、生理食塩水で満たさ
れたシリンジ(図示せず)をプローブ3の手元側の口金
部材17に装着しておく。そして、図6に示されるよう
に、内視鏡視野内で観察を行ないながら、プローブ3の
先端から突出する注射針13を病変部24の粘膜下に穿
刺し、シリンジ内の生理食塩水を粘膜下に注入してい
く。その際、プローブ3の先端からの注射針13の突出
量は2mm〜6mm程度に制限されているため、注射針
13が体腔壁を貫いて腹腔側に大きく突出することはな
く、注射針13の先端は壁の中に留まる。したがって、
病変部24の粘膜は粘膜下層への生理食塩水の注入によ
り膨隆を来し、粘膜下層にて病変部24を含む粘膜層と
筋層との距離が離されていくことになる。
【0021】このようにして、病変部24が十分に膨隆
されたら、粘膜から注射針13を引き抜き、プローブ3
の手元側に通電ケーブル5と流体供給チューブ6とを接
続する。続いて、鉗子起上機構22が設けられた内視鏡
1のもう一方の処置具チャンネル2内に把持鉗子23を
挿通し、把持鉗子23の先端で病変部24もしくはその
近傍の粘膜を把持しながら鉗子起上機構22の作動によ
って粘膜組織を上方に挙上する。そして、挙上された粘
膜の下側にプローブ3の注射針13の先端を当てながら
高周波通電を行ない、注射針13と接触する粘膜層ある
いは粘膜下層を切開して病変部24の剥離を行なってい
く(図7参照)。
【0022】なお、本実施形態では、治療を始める前
に、予め、通電ケーブル5と流体供給チューブ6とをプ
ローブ3に接続しておき、プローブ3の口金部材17と
流体供給チューブ6との間に3方活栓(図示せず)を設
けてそこにシリンジを接続して前述の粘膜下層への局注
を行なうようにしても良い。また、粘膜の剥離手順とし
ては、前述の注射針13による局注後に、病変部24か
ら所定距離を保った正常粘膜部(粘膜層のみ)を全周に
わたって予め切開しておき、その後、鉗子起上機構22
が備わる処置具チャンネル2に挿通される把持鉗子23
を使って切開する粘膜部を挙上し、その粘膜下層を高周
波通電によって切除していく手法も考えられる。
【0023】次に、粘膜切除を行なっている間もしくは
切除完了後における出血部位の止血操作について説明す
る。
【0024】プローブ3に接続される制御装置7は、前
述したように、比較的高い出力である切開用の高周波電
流と、それに対して比較的低い出力である凝固用の高周
波電流とを、プローブ3に対して通電できるよう構成さ
れている。したがって、局所的な比較的規模の小さい出
血に対しては、プローブ3の注射針13の先端を出血部
に接触させて凝固用の高周波電流を通電することによ
り、止血を行なうことができる。また、制御装置7は、
不活性ガスを注射針13の中空管路に流しながら高周波
通電を行なえるように構成されている。したがって、注
射針13の先端から放出される不活性ガス(例えばアル
ゴンガス)と高周波通電によるエネルギ供給とにより、
注射針13の先端と隣接する生体組織との間でプラズマ
反応を引き起こし、注射針13の近傍に位置する生体組
織を熱的に焼灼することもできる。すなわち、図8に示
されるように、比較的広範囲にわたる出血に対しては、
内視鏡1で観察しながら出血部位25に対して注射針1
3を向け、不活性ガスの放出と高周波通電とを行なうこ
とによって、注射針13の先端と隣接する生体組織との
間でプラズマ反応を引き起こし、出血部位25を焼灼し
て止血を行なうことができる。
【0025】以上説明したように、本実施形態の内視鏡
治療装置は、体腔内に挿入される挿入部を有する内視鏡
1と、内視鏡1の挿入部20内に挿通され且つ体腔内の
患部の治療を行なうプローブ3と、プローブ3の先端に
進退可能に設けられ且つ高周波電極を兼ねる中空管状の
注射針13と、注射針13に流体を供給する流体供給手
段と注射針13に高周波電流を供給する高周波供給手段
とを有する制御装置7とを備えている。したがって、内
視鏡1の処置具チャンネル2に異なる機能の処置具を入
れ替えることなく、病変組織の隆起(局注)と隆起部の
切除と止血とに至る一連の作業を連続して行なうことが
でき、結果的に、手術時間の短縮を図ることができる。
【0026】なお、本実施形態におけるプローブ3は、
1つの処置具チャンネルしか有していない内視鏡ととも
に使用されても、前述した作用効果をもって局注・切開
・凝固(焼灼)の各処置を行なえることは言うまでもな
い。
【0027】図9は本発明の第2の実施形態を示してい
る。図示のように、本実施形態では、プローブ3の先端
部材12に2つの開口部27が設けられている。これら
の開口部27に通じる通路には、注射針28と、先端が
棒状の電極29とが進退可能に配置されている。また、
注射針28と電極29は、図示しない手元側からの操作
により、2つの開口部27のそれぞれから突没できる。
また、注射針28の中空管路に連通する管路(図示せ
ず)を有した樹脂チューブ(図示せず)および電極29
に電気的に接続される通電ワイヤ(図示せず)は、第1
の実施形態と同様の形態でプローブ3の挿入部9に内装
されている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と
同一である。
【0028】このような構成にあっても、基本的には、
第1の実施形態と同様に、注射針28の局注により病変
粘膜層を膨隆させ、その後、把持鉗子によって病変部を
持ち上げつつ高周波通電による切開を行なうことにな
る。ただし、本実施形態の場合には、局注を行なった後
に、注射針28をプローブ3の先端部内に引き込み、そ
の後、注射針28と隣接する棒状の電極29をプローブ
3の先端から突出させて、この電極29を粘膜組織ある
いは粘膜下層に接触させながら高周波電流を通電するこ
とで切開を行なって行く。
【0029】また、生体組織からの局所的な出血に対す
る止血においても、電極29のみをプローブ3の先端か
ら突出させた状態で、電極29の先端を出血部に接触さ
せて凝固用の高周波通電を行なう。また、比較的広範囲
にわたる出血に対しては、プローブ3の先端から注射針
28と電極29の両方を突出させ、第1の実施形態と同
様に、注射針28の中空管路から不活性ガスを放出させ
ながら同時に電極29への高周波通電を行なって、プロ
ーブ3の先端部と生体組織との間で引き起こされるプラ
ズマ反応により、出血部位の焼灼を行なう。
【0030】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第1の実施形態のように注射針自身が電極となるこ
とがないため、高周波通電時に注射針自身が高熱に曝さ
れることがない。そのため、注射針の変形や炭化した組
織の付着などが起こらず、生体組織への穿刺性能が劣化
しない。その結果、例えば高周波通電による粘膜層の切
開あるいは出血部位の凝固を行なった後においても、病
変粘膜層を膨隆するための局注を繰り返し行なうことが
可能となる。また、先が注射針に比べて丸く形成された
棒状電極29によって組織の切開や凝固を行なうため、
不用意に注射針28が組織深部に突き進んでしまう虞が
少なく、穿孔させることなく切除を行なうことが可能と
なる。
【0031】図10および図11は本発明の第3の実施
形態を示している。図示のように、本実施形態では、プ
ローブ3の先端部材12に1つの開口部27が設けられ
ている。開口部27に通じる通路には、管状の電極32
が進退可能に配置されている。また、電極32内には注
射針31が進退可能に配置されている。また、注射針2
8と電極29は、図示しない手元側からの操作により、
独立して進退動作されるようになっている。すなわち、
プローブ3の先端からの電極32の突没動作と電極32
の先端からの注射針31の突没動作とを独立して行なえ
るようになっている。なお、それ以外の構成は第1の実
施形態と同一である。
【0032】このような構成では、第2の実施形態と同
様の操作により処置が進められる。すなわち、注射針3
1のみを突出させた状態で、局注による病変部の隆起を
形成させ、その後に、注射針31を引き込みながら筒状
の電極32を突出させて、病変部周囲の粘膜を切開す
る。したがって、第2の実施形態と同様の作用効果を得
ることができる。
【0033】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実
施できることは言うまでもない。例えば、送気・送水機
能がプローブおよび制御装置に備わっていても良く、高
周波通電に送気あるいは送水を併用して切除あるいは止
血等の治療を行なえるようになっていても良い。
【0034】なお、以上説明してきた技術内容によれ
ば、以下に示されるような各種の構成が得られる。
【0035】1.柔軟な挿入部を有する内視鏡と組み合
わせられ、体腔内病変の治療を行なうための処置用プロ
ーブシステムであって、先端に開口部を有する中空管路
が形成された注射針と、高周波通電がなされる電極と、
手元側から送気あるいは送液が行なえる管路開口部を備
えるプローブ本体と、前記プローブ本体に前記電極に電
流を流し得る通電手段と、前記管路開口部に送気あるい
は送液がなしえる手段とを備える制御装置との組み合わ
せから構成されることを特徴とする処置用プローブシス
テム。
【0036】2.注射針と電極とが一体であることを特
徴とする第1項に記載の処置用プローブシステム。 3.前記注射針はプローブ先端において突没自在である
とともに、その針の突出量が2mm〜6mmに設定され
ていることを特徴とする第1項または第2項に記載の処
置用プローブシステム。 4.前記処置用プローブに備わる注射針には切開用の高
周波電流と止血を目的としした凝固用の高周波電流、そ
して、注射針に高周波電流を通電しながら同時に前記注
射針の中空管路に不活性ガスを供給する制御装置が手元
側に接続されることを特徴とする第3項に記載の処置用
プローブシステム。
【0037】5.前記高周波通電がなされる電極は、導
電性の棒状体で構成され、この電極が前記注射針と一本
のプローブ先端にて並列にかつそれぞれ独立して突没自
在に構成されていることを特徴とする第1項に記載の処
置用プローブシステム。 6.前記高周波通電がなされる電極は、導電性の円筒部
材で構成され、この電極の円筒部材の中空部に前記注射
針が進退自在に構成されていることを特徴とする第1項
に記載の処置用プローブシステム。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡治
療装置によれば、内視鏡の処置具チャンネルに異なる機
能の処置具を入れ替えることなく、病変組織の隆起(局
注)と隆起部の切除と止血とに至る一連の作業を連続し
て行なうことができる。したがって、手術時間の短縮を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡治療装置
の構成図である。
【図2】図1の内視鏡治療装置を構成するプローブの先
端側の斜視図である。
【図3】図1の内視鏡治療装置を構成するプローブの先
端側の断面図である。
【図4】図1の内視鏡治療装置を構成するプローブの手
元側の斜視図である。
【図5】図1の内視鏡治療装置を構成するプローブの手
元側の断面図である。
【図6】図1の内視鏡治療装置による処置の一形態を示
す斜視図である。
【図7】図1の内視鏡治療装置による処置の一形態を示
す斜視図である。
【図8】図1の内視鏡治療装置による処置の一形態を示
す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡治療装置
の要部斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る内視鏡治療装
置の要部斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る内視鏡治療装
置の要部斜視図である。
【符号の説明】
1…内視鏡 3…プローブ(処置用プローブ本体) 4…操作部 5…通電ケーブル(高周波供給手段) 6…流体供給チューブ(流体供給手段) 7…制御装置 13,28,31…注射針 17…口金部材(流体供給接続手段) 18…通電コネクタ(高周波供給接続手段) 29,33…電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部を有する内視
    鏡と、 前記内視鏡の挿入部に挿通され、体腔内の患部の治療を
    行なう処置用プローブ本体と、 前記処置用プローブ本体に設けられ、先端に開口部を有
    するとともに、前記開口部に連通する中空管路が形成さ
    れた注射針と、 前記注射針に連通し、注射針に流体を供給するために前
    記処置用プローブ本体の手元側に設けられた流体供給接
    続手段と、 高周波電流によって体腔内の患部の治療を行なう電極
    と、 前記電極に電気的に接続され、電極に高周波電流を供給
    するために前記処置用プローブ本体の手元側に設けられ
    た高周波供給接続手段と、 前記流体供給接続手段に接続され且つ前記注射針に流体
    を供給する流体供給手段と、前記高周波供給接続手段に
    接続され且つ前記電極に高周波を供給する高周波供給手
    段とを有する制御装置と、 を具備することを特徴とする内視鏡治療装置。
  2. 【請求項2】 前記注射針と前記電極とが同体または一
    体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の内視鏡治療装置。
  3. 【請求項3】 前記注射針の先端が前記処置用プローブ
    本体の先端から突没自在であるとともに、その突出量が
    2mm〜6mmに設定されていることを特徴とする請求
    項1に記載の内視鏡治療装置。
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