JP2001178278A - 農業用オレフィン系樹脂フィルム - Google Patents

農業用オレフィン系樹脂フィルム

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JP2001178278A
JP2001178278A JP36354799A JP36354799A JP2001178278A JP 2001178278 A JP2001178278 A JP 2001178278A JP 36354799 A JP36354799 A JP 36354799A JP 36354799 A JP36354799 A JP 36354799A JP 2001178278 A JP2001178278 A JP 2001178278A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐こすれ性に優れた農業用オレフィン系樹脂
フィルムを得ること。 【解決手段】 本発明の農業用オレフィン系樹脂フィル
ムは、オレフィン系樹脂100重量部に対して、尿素系
滑剤0.001〜3重量部、含フッ素化合物0.01〜
3重量部を添加することによって、フィルム表面の耐こ
すれ性を改善したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン系樹脂
からなり、耐こすれ性に優れた農業用フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】農業用ハウスは、通常、ハウスの骨組み
の上に、フィルムを張り、フィルムが風などで飛ばない
ように、フィルムの上からマイカ線を掛けて固定する。
農業用ハウスは、屋外に設置されるため、風などの影響
で、マイカ線やハウス骨組みとフィルムがこすれ、破れ
等が発生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特にオレフィン系樹脂
製フィルムは、塩化ビニル系樹脂フィルムに比べて、耐
こすれ性に劣る傾向があり、風の強い地方で使用するに
は難しかった。
【0004】本発明は、オレフィン系樹脂からなる農業
用フィルムの耐こすれ性を改善することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたものであり、請求項1記載の発
明は、オレフィン系樹脂100重量部に対し、質量比で
尿素系滑剤0.001〜3重量部、含フッ素化合物0.
01〜3重量部を添加したことを特徴とする農業用オレ
フィン系樹脂フィルムである。また、請求項2記載の発
明は、複数の層を有する農業用フィルムであって、オレ
フィン系樹脂100重量部に対し、尿素系滑剤0.00
1〜3重量部、含フッ素化合物0.01〜3重量部を添
加した層を少なくともハウスの外側に位置する層に設け
たことを特徴とする農業用オレフィン系樹脂フィルムで
ある。
【0006】本発明におけるオレフィン系樹脂として
は、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン触
媒を用いて重合したポリエチレン等のポリエチレン;ラ
ンダム重合ポリプロピレン、ブロック重合ポリプロピレ
ン、シンジオタクチックポリプロピレン等のポリプロピ
レン;エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸、
エチレン−アクリル酸エステル、エチレン−メタクリル
酸、エチレン−メタクリル酸エステル等のエチレン系共
重合体又はこれらの混合物が使用できる。
【0007】本発明における尿素系滑剤としては、種々
のものが使用可能であるが、[化1]を一般式とする尿
素系化合物([化1]中のR1,R2は、炭素数6〜24
(C 6〜C24)のアルキル基、シクロアルキル基、アラ
ルキル基、アリール基、アルキル置換アリール基)が好
適である。
【0008】
【化1】
【0009】尿素系滑剤は、[化1]中のR1やR2の炭
素数が6よりも少なくなると、滑剤の極性が高くなり、
オレフィン系樹脂との相溶性が低くなり、ブルームする
速度が速くなりすぎる傾向があり、長期間滑剤の効果を
維持できない場合がある。また、[化1]中のR1やR2
の炭素数が24よりも多くなると、ブルームが非常に起
こりにくくなり、滑剤としての効果が小さくなる傾向が
ある。尿素系滑剤の添加量は、オレフィン系樹脂100
重量部に対して、質量比で尿素系滑剤0.001〜3重
量部であり、好ましくは、0.01〜1重量部である。
オレフィン系樹脂100重量部に対して、尿素系滑剤の
添加量が0.001重量部よりも少ないと、滑剤として
の効果が十分ではなく、尿素系滑剤の添加量が3重量部
よりも多いと、滑剤がブルームしてフィルムが白くな
り、透明性が悪くなると同時に、展張したフィルムが塵
や埃で汚れてしまう。また、本発明の農業用フィルムに
は、尿素系滑剤以外の滑剤を併用して使用することもで
きるが、これらの滑剤の総量がオレフィン系樹脂100
重量部に対して、3.5重量部を越えない方が好まし
い。滑剤の総量が多すぎると、ブルームを起こす傾向が
ある。
【0010】本発明のオレフィン系樹脂製フィルムは、
単層構造でもよいし、多層構造でもよい。しかし、多層
構造の場合には、少なくとも、ハウスに展張した時に外
側にくる層には、尿素系滑剤及び含フッ素化合物を配合
する必要がある。また、ハウスに展張した場合に内側に
くる層にも尿素系滑剤及び含フッ素化合物を配合する
と、ハウス骨組みとのこすれに対しても効果を発揮し好
ましい。多層構造とする場合には、各層を構成する樹脂
の種類は同じであってもよいし、異なるものであっても
よい。3層以上の多層構造である場合には、両最外層を
同じ種類の樹脂とし、尿素系滑剤及び含フッ素化合物の
添加量を同じ量にしておくと、どちらの面を外側にして
展張しても同じ効果が得られるため、好ましい。
【0011】含フッ素化合物としては、一分子中に含フ
ッ素基と、水酸基又はアルキレンオキサイド基の少なく
とも1種を有する化合物、又はこれらとアクリル酸やメ
タクリル酸とのエステルが使用できる。含フッ素基とし
ては、パーフルオロアルキル基(Cn2n+1基)、パー
フルオロアルケニル基(Cn2n-1基)、ポリフルオロ
アルキル基(Hmn2n+1-m基)等が挙げられ、アルキ
レンオキサイド基としては、(C24O)l、(C36
O)l等が挙げられる。特にmが1〜3の整数であり、
nが3〜20の整数であり、lが1〜30の整数である
ものが好ましい。
【0012】具体的には、例えば、化2の(1)〜(3
2)に示すものが挙げられ、これらの含フッ素化合物
は、単独又は2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。含フッ素化合物の添加量は、オレフィン系樹脂1
00重量部に対して、含フッ素化合物0.01〜3重量
部である。オレフィン系樹脂100重量部に対して、含
フッ素化合物の添加量が0.01重量部よりも少ない
と、防霧性が十分でなく、含フッ素化合物の添加量が3
重量部よりも多くても、コストが上がる割には防霧性の
向上が見られない。
【0013】
【化2】
【0014】また、本発明の農業用オレフィン系樹脂フ
ィルムには、上記の尿素系滑剤、含フッ素化合物の他に
尿素系以外の滑剤、紫外線吸収剤、保温剤、防滴剤、光
安定剤等を添加することができる。
【0015】尿素系滑剤以外の滑剤としては、ステアリ
ン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシ
ウム等の金属石鹸;流動パラフィン、ポリエチレンワッ
クス類、塩素化炭化水素類等の炭化水素類;ステアリン
酸、ステアリン酸アマイド、パルミチン酸アマイド、メ
チレンビスステアロアマイド、エチレンビスステアロア
マイド等の脂肪酸及び脂肪酸アマイド;ステアリン酸ブ
チル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸モノグリセリ
ド等の脂肪酸エステル;シリカ系等の滑剤が使用でき
る。
【0016】紫外線吸収剤としては、サリチル酸エステ
ル、ベンゾトリアゾール、ヒドロキシベンゾフェノン、
アクリロニトリルやこれらの置換体等が挙げられる。こ
れらの紫外線吸収剤は、単独又は2種以上を混合して使
用することができる。具体的には、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノ
ン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェ
ノン類;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビ
ス(4−tert−オクチル−6−ベンゾトリアゾー
ル)フェノール等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール類;フェニルサリチレート、レゾル
シノールモノベンゾエート、2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル−3’,5’−ジ−tert−ブチル−
4’−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート
等のベンゾエート類;2−エトキシ−4’−ドデシルオ
キザニリド等のオキザニリド類;エチル−α−シアノ−
β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ
−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレ
ート等のシアノアクリレート類が挙げられる。
【0017】保温剤としては、各種ハイドロタルサイト
類等が使用できる。例えば、一般式 M(1-X)・AlX・(OH)2/Xx/n・mH2O で表されるものであり、式中のMはアルカリ土類金属又
はZnを示し、Xはn価のアニオンを示す。また、x及
びmは下記式の条件を満足するものである。 0<x<0.5 0≦m≦2 n価のアニオンとしては、Cl-、Br-、NO3 -、Cl
4 -、SO4 2-、CO3 2-、SiO3 2-、HPO4 2-、HB
3 2-、PO4 3-、Fe(CN)6 3-、Fe(CN)4 4-
CH3COO-、C64(OH)COO-、(CO
-2、C64(COO-)COO-、C107SO3 -
のアニオンが例示できる。
【0018】また、上記ハイドロタルサイト類は表面処
理剤で処理して利用することができ、オレフィン系樹脂
に対する分散性ないし親和性を一層向上させて、フィル
ムの加工適性や平行光線透過性を向上させることができ
る。このような表面処理剤としては、例えば、ラウリル
酸ナトリウム、ラウリル酸カリウム、オレイン酸ナトリ
ウム、オレイン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、
ステアリン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パル
ミチン酸カリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリン酸
カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリ
ウム、リノール酸ナトリウム、リノール酸カリウム等の
高級脂肪酸のアルカリ金属塩;ラウリル酸、オレイン
酸、ステアリン酸、パルミチン酸、カプリン酸、ミリス
チン酸、リノール酸等の高級脂肪酸;イソプロピルトリ
イソステアロイルタネート、イソプロピルトリス(ジオ
クチルパイオホスフェート)チタネート、テトライソプ
ロピルビス(ジオクチルホスフェート)チタネート、ビ
ニルトリエトキシシラン、ガンマメタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、ガンマグリシドオキシプロピ
ルトリメトキシシラン等のカップリング剤等が使用でき
る。
【0019】防滴剤としては、従来から知られているソ
ルビタン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸・二塩基酸エステル、グリセ
リン脂肪酸・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・
二塩基酸エステル等の多価アルコールと脂肪酸とのエス
テル、多価アルコールの脂肪酸及び二塩基酸とのエステ
ル、あるいはこれらに、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド等のアルキレンオキサイドが付加された化
合物が使用でき、具体的には、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ソルビタンステアレート
・エチレンオキサイド2モル付加物、ソルビタンステア
レート・プロピレンオキサイド3モル付加物、ソルビタ
ンステアレート・エチレンオキサイド3モル付加物、ジ
グリセリンパルミテート、ジグリセリンステアレート、
グリセリンパルミテート、グリセリンステアレート、グ
リセリンパルミテート・エチレンオキサイド2モル付加
物、ソルビタンステアレートアジペート・エチレンオキ
サイド3モル付加物、ソルビトールステアレートアジペ
ート・エチレンオキサイド2モル付加物、ジグリセリン
パルミテートセバケート・プロピレンオキサイド3モル
付加物、ソルビトールパルミテートアジペート・エチレ
ンオキサイド3モル付加物等が使用できるが、特に好ま
しくは、ソルビタンパルミテート等のソルビタン系の防
滴剤である。これらの防滴剤は、単独で使用してもよい
し、2種以上を組み合わせて使用しても良い。
【0020】光安定剤としては、2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾ
エート、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジル)ドデシルコハク酸イミド、1−[(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオニルオキシエチル]−2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6,−
ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)マロネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミ
ン、テトラ(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ジ(トリ
デシル)ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ジ
(トリデシル)ブタンテトラカルボキシレート、3,9
−ビス{1,1−ジメチル−2−[トリス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニ
ルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エチル}−2,
4,8,10−テトラオキシサスピロ[5,5]ウンデ
カン、3,9−ビス{1,1−ジメチル−2−[トリス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル
オキシカルボニルオキシ)ブチルカルボニルオキシ]エ
チル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,
5]ウンデカン、1,5,8,12−テトラキス{4,
6−ビス[N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ビペリジル)ブチルアミノ]−1,3,5−トリアジン
−2−イル}−1,5,8,12−テトラアザドデカ
ン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジメチル
縮合物、2−tert−オクチルアミノ−4,6−ジク
ロロ−s−トリアジン/N,N’−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジ
アミン縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン/
ジブロモエタン縮合物等のヒンダードアミン系光安定剤
等が挙げられる。
【0021】本発明のオレフィン系樹脂フィルムは、単
層でもよいし、複数層を積層したものでもよい。複数層
を積層する場合には、少なくともハウスの外側に位置す
る層にオレフィン系樹脂100重量部に対し、尿素系滑
剤0.001〜3重量部、含フッ素化合物0.01〜3
重量部を添加した層を設ければよい。また、オレフィン
系樹脂100重量部に対し、尿素系滑剤0.001〜3
重量部、含フッ素化合物0.01〜3重量部を添加した
層(A層)に隣接する層は、A層と相溶性又は接着性の
高い層とするのが好ましい。
【0022】本発明のオレフィン系樹脂フィルムの成形
方法としては、カレンダー法、押出法、インフレーショ
ン法等の公知の手段が使用できる。
【0023】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて、本発明の農
業用オレフィン系樹脂フィルムについて、更に詳しく例
示する。実施例1〜9及び比較例1〜6は、それぞれ表
1及び表2、表3記載の樹脂及び添加剤を用いて、単層
インフレーション法により厚さ0.1mmのフィルムに
成形した。実施例10〜14及び比較例7〜10は、そ
れぞれ表4、表5記載の樹脂及び添加剤を用いて、共押
出法により成形した。表1,2中のアラビア数字は、重
量部を表している。また表3,4中のアラビア数字は、
外層、中間層、内層の各層における重量部を表してい
る。各表中のVA5%、VA10%、VA15%は、そ
れぞれ、エチレン酢酸ビニル中の酢酸ビニル含有量が5
%、10%、15%であることを表している。耐こすれ
性の評価は、幅4.5mの単棟大型パイプハウスにマイ
カ線で押さえて展張し、12ヶ月後のフィルムとマイカ
線のこすれ状態を目視にて確認した。防霧性、ブルーム
においても、幅4.5mの単棟大型パイプハウスに展張
し、3ヶ月後の状態を目視により確認した。
【0024】
【表1】 *1 エバテート D2021(住友化学社製) *2 スミカセン F200(住友化学社製) *3 ハイドロタルサイト 商品名:アルカマイザー
1(協和化学社製) *4 ミンシル 5(エア・ブラウン社製) *5 Viosorb 520(共同薬品社製) *6 グリセリンステアレート *7 CHIMASSORB 944(チバ・スペシャ
リティ・ケミカルズ社製) *8 DS 403(ダイキン社製) *9 キシリレンビスステアリル尿素 (C1837NH
CONHCH22(m−C64) 商品名:ハクリーン
SX(日本化成社製) *10 エチレンビスステアリン酸アマイド (C17
35CONH)2(CH2 2 商品名:スリパックス E
(日本化成社製) *11 ステアリン酸アマイド C1735CONH2
商品名:アマイド AP−1(日本化成社製) *12 ◎ こすれによる傷が見られない こすれによる傷が若干見られる □ こすれによる傷が浅く入っている △ こすれによる傷が深く入っているが、破れはない × こすれにより破れて、穴が開いている *13 ◎ 霧はほとんど発生していない 若干霧の発生が見られる × 霧が発生している *14 ◎ ブルームはほとんど見られない 若干ブルームが見られる △ フィルム表面が多少白っぽくなっている × ブルームがひどい
【0025】
【表2】 *1〜14については、表1と同じ
【0026】
【表3】 *1〜14については、表1と同じ
【0027】
【表4】 *1 スミカセン F200(住友化学社製) *2 スミカセン αFZ225−1(住友化学社製) *3 ミンシル 5(エア・ブラウン社製) *4 Viosorb 520(共同薬品社製) *5 グリセリンステアレート *6 CHIMASSORB 944(チバ・スペシャ
リティ・ケミカルズ社製) *7 DS 403(ダイキン社製) *8 キシリレンビスステアリル尿素 (C1837NH
CONHCH22(m−C64) 商品名:ハクリーン
SX(日本化成社製) *9 エチレンビスステアリン酸アマイド (C1735
CONH)2(CH22商品名:スリパックス E(日
本化成社製) *10 エバテート H2081(住友化学社製) *11 ハイドロタルサイト 商品名:アルカマイザー
1(協和化学社製) *12 エバテート D2011(住友化学社製) *13 ◎ こすれによる傷が見られない こすれによる傷が若干見られる □ こすれによる傷が浅く入っている △ こすれによる傷が深く入っているが、破れはない × こすれにより破れて、穴が開いている
【0028】
【表5】 *1〜15については、表4と同じ
【0029】
【発明の効果】本発明は、オレフィン系樹脂100重量
部に対し、尿素系滑剤0.001〜3重量部、含フッ素
化合物0.01〜3重量部を添加したことを特徴とする
農業用オレフィン系樹脂フィルムとしたことにより、フ
ィルムの耐こすれ性を向上させ、強風によりマイカ線と
フィルムがこすれて破ける等の問題点を改善することが
できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/00 C08L 23/00 Fターム(参考) 2B024 DB01 2B029 EC02 EC09 EC20 4F071 AA15 AA15X AA20 AA28 AA28X AA75 AH01 BC01 4J002 BB031 BB061 BB071 BB081 BB121 BP021 CH022 ED037 EH077 EP017 ET016 EV267 FD010 FD040 FD050 FD170 FD180 GA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系樹脂100重量部に対し、
    尿素系滑剤0.001〜3重量部、含フッ素化合物0.
    01〜3重量部を添加したことを特徴とする農業用オレ
    フィン系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 複数の層を有する農業用フィルムであっ
    て、オレフィン系樹脂100重量部に対し、尿素系滑剤
    0.001〜3重量部、含フッ素化合物0.01〜3重
    量部を添加した層を少なくともハウスの外側に位置する
    層に設けた農業用オレフィン系樹脂フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005307110A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Mitsubishi Chemicals Corp 離型性樹脂組成物

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